ネットショップ担当者フォーラム

ハンドメイドマーケット「Creema」が香港・台湾でのサービスを開始

9 years 4ヶ月 ago
日本のハンドメイド作家の商品も海外に販売可能に

ハンドメイドマーケット「Creema(クリーマ)」を展開するクリーマは7月12日、台湾・台北市に子会社を設立し、台湾と香港で7月20日からサービスを開始することを発表した。クリーマでは「日本の作り手と世界へ」というテーマを掲げており、今回の台湾・香港への展開を第1弾として、今後も世界展開を進める考え。

台湾・香港でサービスを始めることで、ハンドメイドマーケット「Creema(クリーマ)」における取扱商品も拡大。日本の消費者は、台湾・香港のハンドメイド作家の商品を購入できるようになる。また、日本のハンドメイド作家の商品も、 「Creema」の出品画面からワンクリックで、台湾や香港で販売できるようになる。

なお、Creema中国語版ではサイト上の表記のほか出品や取引メッセージまで全て中国語(繁体字)化している。そのため、日本の作家の出品やメッセージのやりとりは中国語で行う必要があるが、自動翻訳機能に対応しているため、自動翻訳を使ったやり取りを行うことができる。 

「Creema」ではこれまで審査なしで出店ができたが、海外へ販売する場合は審査が必要となる。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

地方創生はネット販売がカギ。秋田県の佐竹知事が産業政策としてECの重要性を語る

9 years 4ヶ月 ago
佐竹知事は地方の産業・経済の構造変革について、ネット通販の拡大を例の1つにあげた

秋田県の佐竹敬久知事は7月11日に開いた定例記者会見で、政府に対して地方の産業構造・経済を変革する政策に力を入れてほしいと注文を付け、「今までの手法ではどうしようもない。いまでは、たとえば小売業はネット販売・通販がどんどん増えている」と、新たな産業政策の推進を政府に求めた。

「安倍政権のアベノミクスの効果が地方に波及していないとの声もある。知事として注文は」と記者の質問に答えたもの。

佐竹知事は地方の産業・経済の構造変革について次のように注文した。

地方の特色を生かした新しい産業を起こすなど、そうしたことについては均一的ではなく、地方の特色を生かせるような産業政策が必要。たとえば交付金も自由度を高くする、あるいは国家として東北地方ではこういう産業を伸ばすとか……とか。もう10年から15年も経つとほとんどネット販売ですよ。

生鮮食料品もいまはネット販売。1日で届きますから。いろいろな構造の変化をどう捉えて、地方の可能性を膨らますか。そこが問題だと思います。

地方創生はネット販売がカギ? 秋田県の佐竹知事、産業政策としてECの重要性を語る

秋田県の佐竹敬久知事(写真は秋田県の公式HPから)

佐竹知事は、「地方の産業、経済の構造変革を促進するには、(ネット販売など)そういうことに力を入れてほしいなと思う。中小企業対策としての単なる融資、補助金をやっただけでは成り立たなくなる。いらなくなった商売はいっぱいある」と指摘した。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

ウォルマートが本気のドローン導入。物流センターでの活用の次は、商品宅配も視野に? | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 4ヶ月 ago
適正な棚に商品が置かれているかのチェック作業をドローンが担い、従業員2人で1か月間かかる作業を1時間で行うという

米小売最大手Walmart(ウォルマート)の物流センターでは、カメラ付きのドローンが飛び回り、すべての商品が正しい棚に置かれているか確認しています。

ウォルマートの本社近くに位置し120万平方メートルの広さを誇る物流センターでは、蜂の群れが“ブンブン”飛ぶようなな音が聞こえてきます。その音は、オムツから電子レンジに至るまで、さまざまな商品が並べられている棚の間から聞こえてくるのです。

飛び回っているのは、特注のカメラを備え付けたドローンです。どこまでも続くように見える長い通路の間を上下に飛び回り、1秒間に30枚の写真を撮影すべての商品が正しい場所に置かれているのかの確認を目的に、必要な商品を従業員がすぐに見つることができるようにドローンが全商品を撮影しているのです。

効率化を追求することで、世界一の小売業社に登り詰めたウォルマートは、最新技術を利用してさらなる効率化をめざしています。先日、その現場をジャーナリストに披露しました。

「タオバオ」「Tmall」で450万円以上も買い物する中国人を囲う「アリババ・パスポート」(Aパス)の秘密

ウォルマートは、インターネットリテイラー社が発行する「北米トップEC事業社 500 2016年版」で第4位にランクしています。求められている商品を店舗へ確実に届けることは大切です。しかし、不透明な経済状況、競合との競争が激しさを増すなか、オペレーションをスリム化・効率化するのは、ウォルマートにとって重要な課題となっているのです。

ドローンが間違った棚に配置されている商品を見つけると、「管制塔」に通知が届きます。リアルタイムで更新される配列地図に赤いマークが点灯され、そこに従業員が急行。誤配置された商品を移動させます。

すべての棚の商品をマニュアルでスキャンするには2人の従業員が1か月間かけて作業する必要がありますが、ドローンは同じ作業を1時間で行います。また、人間が作業を行う場合、上部の棚をスキャンするために梯子を使うため危険が伴いますが、ドローンには操縦士さえも必要ありません。

物流センターのドローンはまだテスト段階で、実際の運用まで少なくともあと6か月から9か月はかかる。

最新技術の導入を担当するウォルマート社の副社長、シェカール・ナタラジャン氏はこう説明します。

全米に100以上の物流センターと約4500店舗を展開するウォルマートにとって、物流ネットワークでのドローン活用は計画の一部にすぎません。ただ、在庫チェック以外でのドローン活用法の詳細は明かしていません。

ウォルマートは2015年、連邦航空局に野外でドローンテストを行うための申請をしました。最終的にはドローンを活用した商品配送をめざしているようです。連邦航空局に提出された申請書類によると、ウォルマートはトレーラーが積んでいる在庫確認にも、ドローンを利用しようとしています。

北米トップEC事業社 500 2016年版」で第1位のアマゾンやアルファベット社も、自宅への小包配送にドローンを使用しようと実験を行っています。

連邦航空局はより広く商業用のドローン利用を可能にするための規制緩和を進めていますが、ドローンの長距離飛行や配達用ロボットの飛行まで許可するためには、新しい規制を作る必要があります。

拡大を続けるアマゾンに対して巻き返しを図るウォルマートは、より早い配送をめざし、物流センターのネットワークを刷新。アマゾンのプライムサービスに似たサブスクリプション型の配送サービスを試験的に行っています

また、消費者がオンラインでオーダーした商品を地元のウォルマート店舗で受け取れる「店舗受け取りサービス」を推進しています。

「Internet RETAILER」のオリジナル記事

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

「ギフトモール」が出店者の募集を開始、月額初期費用無料で販売手数料のみ

9 years 4ヶ月 ago
サービス開始1年で、月商1億円を超える店舗も出現している

ギフト専門のECモール「ギフトモール」を運営するギフトモールは7月12日、出店店舗の募集を開始した。従来はギフトモールが声がけした店舗の出店を誘致してきたが、一定規模に成長してきたためオープン募集に踏み切る。

プランは1つのみで、初期費用、月額費用は無料。売り上げに応じて一定の割合のシステム使用料がかかる(パーセンテージは非好評)仕組み。

「ギフトモール」は2015年7月にスタート。名入りギフトやオリジナル誕生日ケーキ・フラワーギフトなどギフトに特化したECモール。サービス開始1年で取扱商品点数は7万点を超え、出店者の中には月商1億円を突破する店舗も出てきている。

プレゼントに関する相談や問い合わせ、お届け日の相談などもできる「お祝いコンシェルジュデスク」を設置していることなどが特徴。世界に1つだけの名入れギフト・オリジナルギフトといったラインアップから、メッセージカード、ラッピングまで、ギフト専門サイトならではの特化したサービスを展開している点が人気を集めているという。

あわせて、「ギフトモール」は日本最大級のプレゼントランキングサイト「ベストプレゼント」と連動。豊富なデータを利用した戦略立案ができるほか、他サイトではアプローチできないプレゼントカスタマーにもリーチすることが可能としている。

新たに出店募集を開始するにあたり、次の商品カテゴリーを積極的に募集する。

  • 名入れ/オリジナルギフトを扱っている店舗
  • 法人向け記念ギフトを取り扱っている店舗
  • ギフトに喜ばれる家電製品を扱っている店舗
  • ご当地食材・スイーツを取り扱っている店舗

ギフトモール

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

アパレル企業向けのオムニチャネル化支援サービス「Monopos」の提供を開始、IROYA

9 years 4ヶ月 ago
大和ハウスグループと業務提供し、サービスを提供

アパレルITベンチャーのIROYAは7月12日、在庫管理から顧客データ管理、配送、決済までをトータルでサポートし、アパレル企業のオムニチャネル化を支援する「Monopos(モノポス)」の提供を開始した。

IROYAはアパレルECサイト「IROZA」を運営するほか、アパレルの実店舗も運営している。こうした運営ノウハウを活用したサービスを提供する。

「Monopos」は、ECサイトと実店舗の在庫をリアルタイムに連携させることができる在庫管理システムのほか、POSレジ/決算機能、複雑な受発注・請求、 伝票管理を一元管理できる受発注管理システム、配送、自社サイト構築を基本パッケージとしたサービス。

オプションとして、物流サービス、アイテムの撮影・採寸・原稿作成を含む商品登録業務、モールとの連携なども提供する。

サービスを導入すると、「IROZA」のECサイト上にも商品を掲載することができるようになる。

物流業務や在庫連動システムなどは大和物流など大和ハウスグループと業務提携した。

基本パッケージの初期費用や固定費用は無料。EC販売による手数料が20%かかる仕組み。

2017年6月末までに100社、2年以内に海外を含めて1000社以上への導入をめざす。

Monoposのサービス提供範囲

 

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

女性がコーディネート提案するリアルアパレル店舗を秋葉原に開設、ホットココア

9 years 4ヶ月 ago
断りにくい状況をなくすため、店舗ではコーディネート提案だけを行い、購入はECサイトに誘導

男性ファッションに特化したECサイト「メンズファッションプラス」を運営するホットココアは8月、アルバイトの女性店員がコーディネートするアパレルショップを秋葉原に開設する。完全予約制でコーディネートは1日10人限定。

8月に開設するリアルアパレルショップ「メンズファッショプラスAKIBA」は、「女友達が一緒に選んでくれる服屋さん」をコンセプトに、アルバイトの女性店員と雑談しながら服のコーディネートを行うサービスを展開する。

事前にLINE上で服のコーディネートを相談し、来店した際に30分ほど雑談を交え、服の好みをヒアリングする。ヒアリング内容をもとに、女性店員がコーディネートを提案する。

その場では、断りにくいといった状況が発生する可能性があるため、店舗内ではアパレルを販売しない。アドバイスが気に入った場合は、ECサイト上で購入する仕組みを採用した。

コーディネートしてくれる女性店員のイメージ

ホットココアの男性ファッションECサイト「メンズファッションプラス」は、ファッション性の高いアパレルではなく、無難なアパレルに特化したECサイト。全身コーディネートされた服をそのまま購入できる。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

売上UPには人材教育が必須です。リーダーは知っておくべき人を育てる7つの心得 | これができていないネットショップは成長できない~EC企業がやらなければならない通販の鉄則~

9 years 4ヶ月 ago
どんなECサイトにも当てはまる成長するための通販の鉄則を仲庭氏が解説(第3回)

売り上げが伸びると多くの人手が必要となります。そのため、“人を育てる”ことが、会社の長期的な成長には必要不可欠であり、教育を重要視するカルチャーを会社内で作っていくことが大切です。人を育てるために必要な、リーダーが持つべき7つの心得について説明します。

部下の教育をおろそかにする理由はいくつもある

人材を育てることの重要性を感じながら、通販業界などの多くの職場では、部下の教育をおろそかにしてしまうケースが散見されます。仕事を教えない理由を確認してみると、

  1. 業務に追われて仕事を教える時間がない
  2. どうやって教育したらいいかわからない
  3. 教えてもすぐに辞めてしまうので、教育にかける時間がもったいない
  4. 「仕事は自分で覚えるもので教えるものではない」と考えている
  5. 仕事を教えても、実行するのは難しく教えるだけ時間の無駄
  6. 仕事を人に教えたくない。教育すると自分の仕事がなくなる
  7. 気に入った仕事のため、自分で行いたいから教えない

などがあげられます。

しかし、誰かが人を育てていかなければ、組織としての成長はありません。そして、人を育てるのはリーダーの役割です。リーダーとなった人が持っておくべき7つの考え方を紹介します。

人を育てるためにリーダーが持っておくべき7つの心得

1.リーダーの役割は教育者であり、教育者を育てることが使命であることを認識する

人を育てることが、会社の成長につながります。自分の仕事が楽になり、質が上がることを認識しましょう。短期的な目標を犠牲にしてでも、長期的な視点で考え、教育を最重要課題として取り組みましょう。

人に教えている時間がないという考えは捨て、自分の仕事を後回しにしてでも、教育を最優先しましょう。リーダー=教育者です。自分の技術・考え方を部下に教育するとともに、会社を成長させるための新たな課題・業務を抽出・対応していきましょう。

2.部下が認められる場を作る

リーダーは部下の教育とともに、部下の努力が会社に認めてもらえる場を作ることが重要な役割です。会社から認めらると、仕事の楽しさ、達成感を味わうことができます。仕事を頑張ろうというモチベーションアップにもつながります。

たとえば、業務で良い成果が出た場合、他チームや幹部メンバーに成果を発表する場を作り、喜びと達成感を部下に味わってもらうようにしましょう。成功体験を積み重ね、部下が自信を持ち、自ら考え、行動できるように教育しましょう。

3.部下のヘッドライトになる

たどり着くゴールを明確化し、足回りを照らし、行くべき道を示しましょう(目で見えない遠くのゴールまでは照らさない)。部下に仕事を教える際、仕事の目的と成果物を明確にし、成果を得られるように部下を導きます。

4.知識を身に付け実践で活かす

この1か月で何冊の技術的な本(啓発本は除く)を何冊読みましたか? どのような分野でも、1~2か月間、一生懸命勉強すれば会社内でトップの知識を持つことが可能です。自分の業務範囲、それ以外についても勉強し、常に視野を広げることを心がけましょう。

5.反省と改善で学習・成長し続ける組織を作る

イベントやセールなどを実施した際、成果を数値で検証し、次につなげるための反省の場を持ちましょう(PDCAを回す)。通販業界では、さまざまな施策はすべてデータをもとにしているにもかかわらず、人事面を数値として評価することをおろそかにしている会社が多いです。リーダーは、感覚で物事を語るのではなく、数値で判断できるようにし、会社のカルチャーとして根付かせましょう。

6.メンバーを導く

現状を是とせず、危機感を持って会社の将来を考え、常に新しい自分の価値、役割を生み出していきましょう。リーダーの役割=教育です。業務・知識を部下に教え、将来を見越して新しいことにチャレンジし、メンバーを導けるリーダーになりましょう。

7.会社の考え方を理解し従う人とチームを育成する

会社の考え方、目標を良く理解し、それに従った行動、提案を行える集団を作りましょう。

◇◇◇

長期的な視点で考えると、社員教育が会社の成長につながることは間違いありません。現状の部署・人事を振り返り、「新人の教育を行わない」「新人が辞めていく」「部下が育たない」「部下の活躍を見る機会が少ない」といった場合、リーダーの役割とは何かを社内で議論してみましょう。

今回のまとめ

今回のまとめ

仲庭 拓也

仲庭 拓也

合同会社さくら 代表

工学博士。海外での会社設立~工場建設~資材確保~販路拡販業務を6年間行う中で、トヨタ生産方式を用いた改善、人材育成、物流業務などを経験・習得。日本へ帰国後、コンサルティング会社「合同会社さくら」を設立して、海外での経験を基にコンサルティング活動を行っている。

現在は、「楽天市場ショップオブザイヤー2015」獲得の2店舗を中心にコンサルティング。その他にも、お酒、下着、エステなど異なる複数の分野で、売上向上、在庫管理、新商品開発、SNS集客、人材育成、社内基盤整備などを中心に活動。

仕入や在庫管理を適正化したい、通販サイトを構築したい、売上を向上させたい、業務改善を行ってムダな時間を削減・売上を上げる活動に注力したい、また、SNSを強化したいなどございましたら、お気軽にメールにてご相談ください。

メール

仲庭 拓也

自社EC売上アップ!ページ課題を見つけて見られるページから売れるページへ | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 4ヶ月 ago
売れる自社ECサイトを作る上で日々改善を繰り返すのは重要なこと、しかし実際にどのような部分に注意して改善を行っていけば良いのかは意外とわからないものですが、それを簡単に発見する方法があります。
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みなさんこんにちは。いつも.のECコンサルタントです。今回は、グーグルアナリティクスを活用して、販売ページをどのように強化していくべきなのか。その優先すべき項目を見つける方法をご紹介しましょう。

すでにECサイトをお持ちの場合、この商品は売れているが、こちらの商品はちょっと。とお感じになることがあると思います。商品的にはどちらも良いものなのに、大きな開きが出てしまう・・・。なんて経験は皆様おありなのではないでしょうか。しかし、その状況を改善しようにも具体的に何から手を付けて良いのか分からず、結果として何も手を付けられない。という事が、サイトの規模が大きくなればなるほど出てくると思います。

そこで今回はグーグルアナリティクスを活用して、大きく4つの属性に商品ページを分類し、ページを効率よく改善していく方法をご紹介します。

まず分類するのはコンバージョン率の高いページ低いページ、そして自然検索流入の高いページ低いページの以下4つの項目です。

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コンバージョン率が高く、自然検索の流入も高いページは売上に貢献できている模範となるページです。テコ入れすべきはその他3つに分類されるページ。

  1. 自然検索流入が多いが、コンバージョン率が低いページ
  2. コンバージョン率が高いが、自然検索流入が少ないページ
  3. どちらも低いページ

1と2に関してはサーチエンジン、もしくはユーザーから評価されているため、どちらかを補うことで売上に貢献できるページに育てる事が可能です。今回の記事ではまず『自然検索流入が多いが、コンバージョン率が低いページ』の改善方法を順番に説明していきましょう。

自然検索流入が多いが、コンバージョン率が低いページ

このページは検索頻度が高くユーザーに見られているものの、転換率が低いため、ページには来るが商品購入には至らない『検索エンジンからは評価されているが、人からは評価されていないページ』ということが言えます。こういった場合は、結論から言うと、該当ページへの流入の高いキーワードを知り、実際にその言葉で検索を行い、上位表示される他社のコンテンツと自社の違いを比較することが非常に有効です。自社ページに何が足りないのかを知ることで解決の糸口を見つけることができるのです。

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グーグルアナリティクスを活用して、流入の高いキーワードを知る
自然検索の流入が多いページであるため、アナリティクスを活用することで流入の高いキーワードを知ることができます。

アナリティクスの行動→ランディングページ→セグメント・自然検索トラフィックを適用を選択

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ここで、上図のように自然検索での流入が多いのにコンバージョン率が低いページが見つかります。流入のキーワードを見つけるため、該当ページのURLをクリックします。

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該当ページの『キーワード』をクリックすれば下図のように、該当ページでどのようなキーワードで検索して流入したが分かります。

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このような上位のキーワードで検索をかけ、上位表示される他社のページと比較することで、どのようなコンテンツが自社のページに足りていないのかを発見し、改善に活用することが可能となります。

この改善を行う際に気を付けないといけないことが、『言葉使いを大幅に変えない』ということです。せっかく流入件数が多いのに、言葉を変えてしまうと流入が減ってしまい、せっかく人から評価されるページになっても結局始めの図の左上、『コンバージョン率が高いが、自然検索流入が少ないページ』になってしまっては意味がありません。この点には是非気をつけて改善を行って下さい。

次回は『コンバージョン率が高いが、自然検索流入が少ないページ』の発見方法と改善の方法をご紹介します。

株式会社いつも.入山

「株式会社いつも.公式ブログ」掲載のオリジナル版はこちら:
自社EC売上アップ!ページ課題を見つけて見られるページから売れるページへ(2006/07/05)

株式会社いつも.

Eコマースビジネス支援に特化し、成功に必要なコンサルティング、集客、構築・制作、販売、CRM、物流、カスタマー対応までを一社完結で提供。

現在、国内最大規模となる7700社以上の企業(2016年6月時点)とサポート実績があります。約4年前から米国Eコマースの成功事例や情報を研究する専門部署(EC未来研究所)を設け、情報収集と発信を実施。そこから日本流のスマートフォン、ソーシャル、O2O、フルフィルメント、CRMなどのコンサルティングも提供している。

株式会社いつも.

【速報】「Amazonプライムデー」は使いやすい? 使いにくい? 利用者に早速聞いてみた | 消費行動研究室

9 years 4ヶ月 ago
「Amazonプライムデー」の利用者にアンケート調査を実施、年代別に「商品の探しやすさ」について聞いてみました

セール真っただ中の「Amazon Prime Day」について、買い物をした消費者はどのように感じたのでしょうか? 「商品の探しやすさ」をテーマに年代別に消費者調査を実施してみました。消費者が「Amazon Prime Day」をどのように評価しているのかを把握し、自社ECサイト運営のヒントを見つけてください。

検索性・レイアウト・商品数などに高評価

「Amazon Prime Day」利用者の評価は、全般的に高い傾向にあるようです(7月12日14時現在)。117サンプルを集めましたが、継続的に調査を実施していますので、改めて全体の評価をお知らせします。

利用者には「よい」「どちらかというとよい」「悪い」「どちらかというと悪い」でアンケート調査を実施しました。

【速報】「Amazonプライムデー」は使いやすい? 使いにくい? 利用者に早速聞いてみた NHNテコラス調査①
「Amazonプライムデー」を利用した消費者の評価(サンプルは117件※7月12日14時現在)

20代の主な評価

「よい」「どちらかというとよい」をつけた理由

  • ジャンル分けされており探したいモノを絞って見ることができる。さらに細かく条件付けできるので探しやすい。
  • 目玉商品を中央で大きめに配置し、わかりやすく使いやすい。
  • 1商品あたりのレイアウトが大きいため閲覧しやすい。
  • 暑い季節なので敷パッドが欲しいなと思っていたのでタイミングが良かった。
  • さまざまな種類のセールが行われていることが一目でわかる。
  • 商品数が多いので見ていてすごく楽しい。発見は必ずあるが、選択肢があまりに多いのは時間がかかってしまう。
  • 探したいモノがカテゴリとキーワードですぐに見つけられる。
  • かなりすっきりしていて見やすい。割引率も見やすくてお買い得感がある。

「悪い」「どちらかというと悪い」をつけた理由(※「悪い」の評価なし)

  • すぐに詳細検索の項目が出てこなく、ズラっと商品が並んで表示されるので探しにくい。
  • セール開始時間がバラバラで、どの商品がいつ開始なのかわからない。

30代の主な評価

「よい」「どちらかというとよい」をつけた理由

  • キーワード検索も、カテゴリや価格による絞り込みができる。
  • 一番お得な商品はタイムセールで探せると思ったので、タイムセールを見た。時間ごとに商品がわかれていて、スクロールボタンも機能したので探しやすかった&見やすかった。
  • 画面が見やすく、買いたいものがすぐに見つかる。
  • カテゴリ別や割引率で探せる。
  • 細かくカテゴリされていて、とても探しやすい。
  • 探したいものをダイレクトに入力検索できる。

「悪い」「どちらかというと悪い」をつけた理由

  • セール価格が事前に表示されていないので判断できない。
  • 実際に今欲しいモノがセール対象になっていなかった。
【速報】「Amazonプライムデー」は使いやすい? 使いにくい? 利用者に早速聞いてみた NHNテコラス調査②
「Amazonプライムデー」のトップページ(画像は編集部がキャプチャ)

40代の主な評価

「よい」「どちらかというとよい」をつけた理由

  • 欲しいモノがすぐに目に入り、情報まで簡単にたどり着けた。
  • 検索しやすく探しやすい。検索だけでなくジャンルによって探すことができるのも有難い。
  • トップページのオススメ商品が見やすく、「今すぐチェックボタン」をクリックすると、カテゴリータブが配置されているのでわかりやすい。
  • 検索用のウィンドウがアイコンで表示されるため探しやすかった。単語入力だけで探せることができた。
  • 好みの商品を検索しやすいように設計されている。
  • レビューを重視した作りになっている点は、通販の根本として信頼できる。
  • 「あなたにオススメのタイムセール」というコーナーがあるのが良かった(興味・関心のあるカテゴリ商品がまとまっていた)。
  • カテゴリー分けがわかりやすかった。
  • 興味のあるファッションのバナーを押すと、カテゴリー別にソートできるようになっていたのが使いやすい。トップページ上部にわかりやすい検索窓がある。

「悪い」「どちらかというと悪い」をつけた理由

  • タイルのようなカテゴリ選択が大き過ぎて、テキストの説明が探しにくい。
  • いちいち横にスクロールしないと見れない箇所があるのは使いにくい。

50代の主な評価

「よい」「どちらかというとよい」をつけた理由

  • 欲しい商品が複数ストアで取り扱っている点が良い。
  • 「Amazon Prime Day」のトップページの文字が大きくて見やすい。
  • カテゴリー分けが明確でほしい商品がヒットしやすい。
  • カテゴリー別で検索できるので探しやすい。
  • 商品の並びが、通常と同じなので使いやすかった(普段から見慣れているイメージがあるからかもしれない)

「悪い」「どちらかというと悪い」をつけた理由(※「悪い」の評価なし)

  • いろいろなカテゴリーが無秩序に並んでいて、どこから探していいのかわからない
  • 「Amazon Prime Day」のお得商材がどこに置かれているのかわかりにくい
【速報】「Amazonプライムデー」は使いやすい? 使いにくい? 利用者に早速聞いてみた NHNテコラス調査③
「Amazonプライムデー」のサイト内(画像は編集部がキャプチャ)

60代以上の主な評価

「よい」「どちらかというとよい」をつけた理由

  • レイアウトがしっかりしていて見やすいので、探しているものを見つけやすい。
  • 今のタイムセール、これからのタイムセールなどの案内がわかりやすい。
  • サイトが見やすいし使い慣れている。最安値検索が同時にできてとても使いやすい。
  • 検索で探し物を簡単にすぐ見つけられる。
  • 「Amazon Prime Day」から商品名で自由検索できる。
  • プールのカテゴリーで欲しい商品が検索できるのは良いが、数が少ない。
  • 探しやすさは優れているわけではないが、よく整理されている。
  • 画像が見やすいので探しやすい。年寄りには見やすいサイト。
  • 画面がシンプルで文字が大きくて見やすかった。
  • 文字が少し多くてわずらわしい。キレイさに欠ける。
  • 表示スピードが早ければストレスがなくなりさらに良くなる。

「悪い」「どちらかというと悪い」をつけた理由

  • 入り口がバラバラに感じるので、何度も入り直す必要がある。
  • 重くて時間がかかるので面倒。そのため見たくない。

「おかいもの研究室」では、市場調査からユーザビリティ調査まで、さまざまな視点でレポートを公開していきます。「Amazon Prime Day」の調査は現在も実施していますので、あらためてレポートします。

調査概要について

  • 調査概要:NHNテコラスの「おかいもの研究室」とポップインサイトが、24時間アンケート調査を実施
  • 調査期間:2016年7月12日0時~23時59分
  • 調査手法:インターネット調査(プロトタイプテストExpressを利用)
  • 被験者数:117人 ※14時時点
  • 調査対象:Amazon Prime Day
柏木 誠

柏木 誠

NHNテコラス

柏木 誠(かしわぎ・まこと)

おかいもの研究室 室長/NHNテコラス シニアマーケティング戦略プランナー

2015年8月にNNHN Japanから、BtoB事業を展開するNHNテコラスに転籍、コマース事業本部に所属。BtoB事業にBtoCの視点を加えた「おかいもの研究室」を企画し、仲間を集めて部活的に立ち上げる。後に正式な組織化に成功。

課題を体系的に整理し、今使える手段を使って課題を突破するプロジェクトファシリテーションが得意。

柏木 誠

北の達人・木下氏が語る「EC成功のひけつ」など全5講座のイベント、北海道に100人超

9 years 4ヶ月 ago
北の達人コーポレーション、Twitter Japan、ヤフー、アマゾン、インターファクトリーが登壇

インプレスは7月8日、ECサイト運営に役立つ全5セッションを用意したセミナーイベント「ネットショップ担当者フォーラム 2016」を札幌市で開催、北海道のEC事業者ら100人超が参加した。

基調講演には、北の達人コーポレーションの木下勝寿社長が登壇。

「失敗から学んだネットショップ成功のひけつ ~資金1万円から上場企業に成長した北の達人の商品力・ファン作り~」をテーマに、創業時から現在までの取り組みを披露した。

北の達人コーポレーションは北海道特産品のインターネット販売、規格外の食品販売サイトの立ち上げなどを経て、現在は健康・美容商材を展開。定期販売で安定的に収益を稼ぎ出すビジネスモデルを構築し、東証一部上場を果たした。

特別講演は「Twitter直伝!ユーザー3,500万人時代のTwitterマーケティング次世代活用術」をテーマに、Twitter Japanの森田謙太郎氏(中小ビジネス シニアマーケティングマネージャー)が登壇した。

若年層の検索行動が検索サイトからTwitterでの検索に移っている実態を説明。媒体資料や公式サイトで明かしていない、実績データや活用の成功・失敗事例を披露した。

「クロージング講演」では、「eコマース革命~Yahoo!ショッピングでの売り方と今後の戦略~」をテーマにヤフーの白山達也氏が講演。eコマース革命から3年後の現状などを解説した。

「ネットショップ担当者フォーラム 2016 in 札幌」の基調講演には、北の達人コーポレーションの木下勝寿社長が登壇

北の達人コーポレーションの木下勝寿社長

セッション概要は次の通り。

  • 失敗から学んだネットショップ成功のひけつ ~資金1万円から上場企業に成長した北の達人の商品力・ファン作り~(北の達人コーポレーション・木下勝寿社長)
    北の達人コーポレーションが資金1万円から上場企業まで成長した3つのポイントを解説。
  • Amazonのお客様をあなたのお客様に~Amazonログイン&ペイメントのもたらす新しいEコマースの姿~(アマゾンジャパン・井野川拓也氏)
    「Amazonログイン&ペイメント」の説明から、注文成約率の向上、新規会員の獲得といった導入後の効果などを解説。
  • EC事業成功のカギは「戦略作り」と「プラットフォーム」にあり。オムニチャネル展開をする小売店の事例から読み解く今後のECトレンドとは。(インターファクトリー・曳地健一氏)
    EC事業を成長させるために重要な、「戦略作り」「プラットフォーム」を解説。オムニチャネル展開をする小売店の事例をもとに、EC戦略の重要性などを説明。
  • Twitter直伝!ユーザー3,500万人時代の「Twitterマーケティング次世代活用術」(Twitter Japan・森田謙太郎氏)
    「日本のユーザー属性や利用傾向」「ユーザーに巻き込まれるためのお作法」などを紹介。
  • eコマース革命~Yahoo!ショッピングでの売り方と今後の戦略~(ヤフー・白山達也氏)
    「eコマース革命から3年、今後の戦略」「Yahooショッピングならではのテクニック」などを披露。

なお、「ネットショップ担当者フォーラム2016/Web担当者Forumミーティング2016 in 大阪」を9月2日、大阪市北区で開催する。詳細はこちら

「ネットショップ担当者フォーラム 2016 in 札幌」には100人超のEC事業者が参加

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

LINEやFacebookメッセンジャーなどで利用できるチャットボットを開発、アディッシュ

9 years 4ヶ月 ago
チャットボットサービス「RebotFAQ」は、AI技術を使ったプロダクト開発のResolaと共同で開発した

アディッシュは7月11日、LINEやFacebookメッセンジャー、自社Web上で利用できるチャットボットサービス「RebotFAQ」の提供を始めた。AI技術を使ったプロダクト開発のResolaと共同で開発した。

「RebotFAQ」は、Resolaが開発したチャットボットシステム「Rebot」と、アディッシュのチャットボットの応答初期設定、運用開始後のレポート・改善メンテナンスをセットにしたサービス。

チャットボットの活用にあたり、負荷の大きい応答初期設定と利用開始後の応答メンテナンスはアディッシュが対応し、スムーズな導入と効果的な運用をめざしてサポートする。

価格は初期費用40万円~、月額費用10万円~。2016年中に30社、2020年までに100社以上への導入をめざす。

LINE上でのチャットボットによるカスタマーサポート「Rebot」FAQ事例

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ヤフーが東北復興支援のECモールを「東北エールマーケット」に改称、出店者など2倍に

9 years 4ヶ月 ago
「復興支援のために買う」から「東北の本当に欲しいものを買う」というECモールへ移行する

ヤフー7月11日、ネット通販で東北の産業を盛り上げる「復興デパートメント」を全面リニューアルし、「東北エールマーケット」に改称した。

顧客分析の結果に合わせた出店店舗と商品の品ぞろえを約2倍に拡充。旬の食材を使ったレシピ、他では購入できない「東北エールマーケット」ならではの商品紹介といったコンテンツも充実させた。

「復興支援のために買う」から「東北の本当に欲しいものを買う」というECモールへ移行するという。

「東北エールマーケット」は、「東北を応援したい」というニーズを捉え、2016年3月度には過去最高の月次売上高を記録するなど成長を続けているようだ。

ヤフーが東北復興支援のECモール「復興デパートメント」を刷新、名称を「東北エールマーケット」に改称、出店者など2倍に拡充

刷新後の「東北エールマーケット」

「復興デパートメント」は東日本大震災によって販路を失ったさまざまな商品を、ネット通販を活用して全国に発信・販売することを目的に、2011年12月にオープン。

鮮魚からハンドメイド商品、個人から商店街、大人から子ども、復興をめざすさまざまな人とモノが集まる通販モールをめざしていた。

東日本大震災から6年目を迎えたことなどから、「東北エールマーケット」へ名称を変更。「東北からも商品を通じたエールを全国に発信していきたい」といった思いを込めたという。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

過熱する「ラン活」。ランドセルって誰が使うんだろう?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 4ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年7月4日〜10日のニュース

ランドセルの過熱ぶりはすごいです。我々の時代(1980年代)は秋から冬にかけて用意すれば十分だったのですが、今ではゴールデンウィーク頃から商戦期が始まっていますし、1つ16万円という高価なランドセルも売れています。子どもが使うものなので質素で丈夫なもので良いと思うのは古い人間なのでしょうか。

売れ過ぎることはユーザーにとっては時にデメリット

過熱するランドセル“争奪戦” 「土屋鞄」サイトがダウン 「数時間待ち」行列で店舗閉鎖したメーカーも | ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1607/01/news124.html

「ランドセル争奪戦」年々早まる理由とは?| Yahoo!ニュース・日本テレビ系(NNN)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160708-00000082-nnn-soci

まとめると、

  • 土屋鞄のサイトがアクセス集中でダウン
  • 鞄工房山本は店頭販売を断念
  • 2016年はゴールデンウィークが購入のピーク

色やデザインが増えたことで、自分好みのものを探そうと年々早まっているランドセル探し。付加価値とともに値段も上昇しているが、その“おサイフ”は、祖父母のようだ。

――どなた向けに買ったんですか?

 「孫です。まあ、孫がかわいいのでしょうがないですよね」

調査によると、祖父母が孫へのプレゼントとしてランドセルを買う割合は、実に全体の68%に達するという(あんふぁん調べ)。

─Yahoo!ニュース

かわいい孫のためにランドセルを買いたいのはよ~く分かります。とはいえ使うのは孫ですし、本人がこういったランドセルを欲しがるのでしょうか? 誰のために何をしているのかを考えた方が良いのではないかと思ってしまいます……。

参考記事

2016年上半期、EC業界でおきたこと

楽天上半期の売れ筋を発表ボタニカルシャンプー人気根強く | 日流ウェブ
http://www.bci.co.jp/netkeizai/article/1826

上半期の通販業界を振り返る 震災で見えた通販の”絆”、情報流出など不祥事も散見 | 通販新聞
http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/06/post-2553.html

まとめると、

  • 楽天の上半期1位はボタニカルシャンプー・トリートメント『ボタニスト』
  • いつも通りコンタクトレンズやミネラルウオーターもランクイン
  • EC全体では個人情報の流出や、暖冬・地震など自然の影響が目立った

今年は例年になく多くの出来事があり、通販業界のみならず社会全体に大きな影を落とした熊本地震をはじめ、消費増税の延期決定、大規模な顧客情報の流出などインパクトのあるニュースが相次いだ。各社の動きとしてもアマゾンの送料無料化中止や日本郵便の大口料金値上げなど業界全体に影響を及ぼすものがあり、非常に印象的な半年間だったと言える。

─通販新聞

今年の夏は猛暑と水不足が気になります。このあたりが影響しそうな人は細心の注意を払った方が良さそうです。上に書いたように「売れすぎ」が発生するかもしれませんからね。

楽天の上位は相変わらずですが、やっぱりカニと水は売れますね。

リスティング広告の自社運用は省力化がポイント

Yahoo!プロモーション広告、広告運用支援ツール「らくアド」を提供開始 | Unyoo.jp
http://unyoo.jp/2016/07/yahoo-rakuad/

Googleアドワーズの設定をキャンペーンエディターを使ってYahoo!プロモーション広告に移行する方法 | 株式会社アイエムシー
http://www.i-m-c.co.jp/ad_column/?p=5068

まとめると、

  • らくアドはURLなどを入れると自動的に広告が作成される
  • GoogleアドワーズにはAdwords Editor、Yahoo!プロモーション広告にはキャンペーンエディターがある
  • エディタでAdWordsからYahoo!プロモーション広告に移行可能

以下の(1)〜(5)を登録するのみで広告の設定が完了します。登録後に、アルゴリズムにより自動的にキーワードやタイトル・説明文が生成され、広告主において内容確認後、スポンサードサーチへの広告の掲載が始まります。

(1)ウェブページのURL
(2)業種(約3,000種から選択)
(3)地域
(4)月額予算

─Unyoo.jp

これはかなり楽になりますね! キャンペーンとか広告グループと言われても、慣れない人にはチンプンカンプンですから。

GoogleとYahoo!に出稿する時はエディタを使うのが便利です。複数のキャンペーンの管理もできますしコピーも簡単。管理画面はデータの確認で入稿はエディタですね。

とらやUX――とらやECの「ご進物」設定が気が利きすぎていて感心した | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/07/05/23268

お客様のことを知っているからこそできること。面倒と言っていたらできないことです。

インターネット通販の利用に関するアンケート調査(平成27年10月) | 福井商工会議所ホームページ
http://www.fcci.or.jp/chousa/2015/netshopping.pdf

福井のデータですが全国の傾向と変わらな印象です。全国の商工会で実施してくれるとありがたいのですが。

今年の夏は何が売れる? 猛暑日の「Yahoo!ショッピング」売れ行きで探る2016年夏対策 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3167

暑さ対策グッズが売れる一方で、冷房対策の衣料売れていることも見逃さずに。

「今年もやるで!」阪神百貨店『食品総選挙』のポスターが盛り上がる!【5枚】 - FEELY
http://feely.jp/46859/

こういったネタはやはり大阪ですね~。ポスターだけでなく政見放送もあります。

ヤフー小澤氏「楽天、アマゾンはまだ遠い」 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/126138

「若い世代になるにつれてヤフーのポータルサービスの存在感は低下している」。ここをどうするかがポイントなんでしょうね。

今週の名言

人生を無駄にして病を引き起こす3つの心持ち【ライフネット生命・出口氏】 | 日経Gooday

http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/15/061600020/051900048/

人生を無駄にするのは「済んだことに愚痴を言う・人を羨ましいと思う・人に良く思われようとする」、この3つです。

自分にできることを謙虚に、確実に。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

ユナイテッドアローズがオムニチャネルやOtoOで成果をあげている5つの施策 | 通販新聞ダイジェスト

9 years 4ヶ月 ago
店舗取置対象の拡大、自社EC欠品時に店頭在庫を引当、パーソナル接客、ウェブ接客、EC限定商品・予約販売品、など

ユナイテッドアローズは“オムニチャネル”や“O2O”をキーワードにした取り組みで成果をあげている。

UAの2016年3月期の自社ECと他社ECモール経由を含むEC売上高は前年比14.3%増の162億7500万円となり、計画比で4.8%上ブレした。このうち、自社ECの売上高は同6.1%増となり、堅調を維持している。

同社はリアルとネットの連携強化に向け、早くから自社ECの商品詳細ページで実店舗の在庫状況を表示したり、店舗取り置き(試着予約)をサービス化したり、着こなしの参考になるスタッフスタイリングを掲載するなどしてきたことが実を結んでいるという。

店舗取り置きは対象を全ブランド、全店舗に拡大。ワンクリックで取り置き依頼ができる利便性と確実に商品が手にとれる安心感などから、前期の利用件数は前年に比べて10%以上増えるなど利用頻度が高まっているのに加え、購入にもつながっているようだ。

自社ECの欠品時に店頭在庫を引き当てる取り組みも昨年から全ブランドでテストを実施しており、今期から本格化。機会ロスの低減を目指す。現状、店頭在庫をECで販売する際の売り上げ計上の仕方や評価制度は、ブランドごとにルールを決めているという。

前期は、自社ECでのパーソナル接客も強化。昨年夏にレコメンドエンジンを実装し、嗜好の近いユーザーをセグメント化するなどデータに基づいたレコメンドを始めた。同社では同エンジンに売り上げ規模の大きい実店舗のPOS情報も反映させることでレコメンドの精度を高めている。

昨年10月にはウェブ接客ツールも導入し、特定のセグメントに向けてさまざまなアナウンスをポップアップ画面で表示している。ただ、レコメンドやウェブ接客ツールを見た顧客のサイト滞留時間は伸びているものの、売り上げに直結していないことから、さらに精度を高めたい考え。

また、同社ではEC限定品や予約販売品も強化中だ。どちらも人気ブランドの「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」や「ユナイテッドアローズ グリーンレーベルリラクシング」などで展開している。

EC限定品は少ない生産ロット数で展開できるメリットを生かして“当たる”商品の確率を高めており、ウェブで売れた商品は店頭で販売するケースもある。予約販売は自社専用品だけでなく、仕入れ品でも展開。とくに人気商材を確実に手に入れたい消費者は多く、前期の予約販売品の売り上げ構成比は前年比1.2ポイント増の9.8%に拡大したという。

一方、ECチャネルにおける機会ロス率の高さがさらなる成長のボトルネックとなっていることから、今期の経営方針としてEC投入量の拡大を掲げる。自社ECでは店頭在庫の活用に着手しているが、中期的なECの成長速度に合わせて投入量自体を増やす。

17年3月期のEC売上高は前年比20.3%増の195億円強を計画。「積極的に再入荷リクエストに応えることで自社ECも前年比20%増を目指したい」(高田賢二執行役員)とする。

8月1日にはハウスカード会員とEC会員を統合してポイントを共通化するほか、ハウスカードアプリとECアプリもひとつにする。

海外でのEC展開については7月4日、台湾子会社を通じて現地で自社ECを開始。店舗を構える「ユナイテッドアローズ」と「ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ」を販売。認知向上と売り上げ拡大を図る。

「通販新聞」掲載のオリジナル版はこちら:
ユナイテッドアローズ、リアルとネットの連携で成果(2016/06/30)

通販新聞

Amazonの「プライムデー」に参加する日本の販売事業者は2015年比で2倍

9 years 4ヶ月 ago
「プライムデー 2016」のタイムセール商品のうち、30%以上が販売事業者による出品商品

Amazonは7月11日、プライム会員向けのビッグセール「プライムデー 2016」(7月12日開催)に参加する日本の販売者数が昨年比で2倍以上となり、出品商品数が数千点になると発表した。

初開催となった2015年の「プライムデー」で売り上げを伸ばした事例が多く報告されているい参考記事。2016年も大きく売り上げを伸ばせると期待する事業者の参加が増えたようだ。

「プライムデー」は世界10か国で同時開催する。販売事業者が出品する商品数が世界的に伸びており、前年比で約2倍になっているという。

「プライムデー 2016」のタイムセール商品のうち、30%以上が販売事業者による出品商品で占められているという。

また、「プライムデー 2016」開催に先駆けて目玉商品の一部およびタイムスケジュールを公開。テレビのHDMI端子に挿すだけでAmazonビデオなどがテレビの大画面で楽しめる「Fire TV」を特別価格で販売するほか、人気の乗用車、ハイスペックパソコン、ワインセットなどをお得な価格で販売する。

女子プロとのラウンド招待券付きゴルフウェア、 LinQ トークイベント付ブルーレイといった商品を販売する。

AmazonのCMで話題になった「ライオンのたてがみ犬用コスチューム」もタイムセールで販売する

 

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

楽天、9月から実施の「違反点数制度」などに対し、出店者の意見を反映させる考えを明らかに

9 years 4ヶ月 ago
優良店舗に対しては優遇措置を行うことも検討

楽天は今年9月から実施を予定している「レビューへの傾聴施策」と「違反点数制度」について、店舗からの意見を吸い上げ、その意見を反映させる考えであることを明らかにした「レビューへの傾聴施策」と「違反点数制度」についての詳細についてはこちら。楽天の新たな制度に対しては、特に「違反点数制度」に対し、出店者から批判的な声が多く出ている。楽天が柔軟な対応を行うことを明らかにしたことで、出店者は今まで以上に意見が言いやすくなり、出店者、楽天双方の意見が反映された制度となることが期待される。

7月8日にメディア向けに開催された情報共有会で河野奈保上級執行役員は

最近は出店者にとって厳しいことをお願いすることが多かったが、この制度に関しては出店者からの意見を聞く姿勢でいます。そのため、9月までの2カ月間、ブラッシュアップを行っていき、そもそもそれが違反に当たるのかを含め、違反点数、違反金の妥当性についても検討していきたい。

と話した。

また、違反点数が付与される事案が発生した場合に、いきなり違反点数を付与するのではなく、最初は出店者からヒアリングを行い、それでも改善しない場合に対して違反点数を付与していく考えで、ヒアリングを行って店舗の言い分が正しい場合は、制度の改正も行っていく考えであることも明らかにした。

今年6月に出店者に対して「レビューへの傾聴施策」と「違反点数制度」について案内した後、いろいろな意見が寄せられているが、多くは「この場合は違反になるのか、ならないか、違反点数はいくらになるのか」といった細かい確認だという。そのため、9月の制度スタートまでに細かな点に関しても分かりやすく理解できるように、現在、協議している最中だとしている。あわせて、詳細がわからないため不安になっている出店者も多いと感じたことから7月7日に、これまで多く寄せられた質問に答えるQ&Aを出店者向けに公開したという。

今回、導入する制度の目的は、ペナルティを与えることではなく、しっかりと運営している店舗が損をこうむらないことだとして、今後、優良店舗に対する優遇措置を行っていくことも明らかにした。具体的には、検索順位が上位に表示されるようになるほか、優良店舗に対してアイコンを付与するなどして、消費者に優良店舗であることが分かるようにしていくことを検討している。

楽天はこれまで出店者と二人三脚で事業を行ってきたが、こうした制度改善に対しては店舗さんはすごくマイナスに考えていることが分かった。楽天としてはペナルティを与えることが目的ではなく、優良店舗さんにより売りやすい場を提供することが目的なので、今後、優良店舗に対する優遇措置を発表していくことで、今回の制度をマイナスではなくプラスに捉えられるようにしていきたい。(河野上級執行役員)

情報共有会で違反点数制度などについて説明する河野奈保上級執行役員

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

売上高300億円を突破した爽快ドラッグの課題は? 小森社長に聞いてきた

9 years 4ヶ月 ago
「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」のグランプリを7年連続で獲得、売上高311億円の大手ECの「爽快ドラッグ」小森紀昭社長へのインタビュー

7年連続で「楽天ショップ・オブ・ザ・イヤー」のグランプリを獲得するなど、EC業界をけん引する1社の爽快ドラッグ。だが、小森紀昭社長は「このままでは、EC業界の流れに置いていかれるのではないか」と危機感を強く抱いている。爽快ドラッグが抱える課題は何なのか。越境ECの取り組みなどもあわせ、今後の展開なども聞いてみた。

売上高は21%増の311億円に

――2016年3月期の売上高は前期比21%増の311億円となりました。

正直なところ、もう少し伸ばすことができたのではないかと思います。ただ、前期の目標として「爽快ドラッグ」は20%成長、「ネットベビー」が10%成長を掲げており、この目標を達成することはできました。

今後の足掛かりとしてペット用品ECサイト「快適ねこ生活」などのココロを買収。2015年から始めた越境ECもうまくスタートを切ることができました。着実に成長できた1年だったと思っています。

――特に注力した点は。

「爽快ドラッグ」は総合店舗として運営してきましたが、ケース販売する飲料は送料込みで販売した方が良いのではないかと考え、別店舗「爽快ドリンク専門店」として運営を始めました。「楽天市場」のショップ・オブ・ザ・イヤーでジャンル賞を獲得できるほど成長したので、方向性は間違っていないと思っています。

――物流の改善を常に行ってきましたが、前期はどうですか?

「ネットベビー」の倉庫を2016年5月に統合し、3か所に分散していた関東の倉庫を1か所に集約。合計延べ床面積も増床させました。「ネットベビー」は従来、ベビーカーやチャイルドシートなどが中心でしたが、倉庫の統合で、おむつ、おしりふき、ミルクなど消耗品の品ぞろえを増やすことができました。リピート購入するユーザーが増えてきています。

システム面では「爽快ドラッグ」と「ネットベビー」の統合が進んできました。別会社にする意味がなくなったので、2016年6月、爽快ドラッグに吸収させる形で、会社統合も行いました。

爽快ドラッグの「爽快ドリンク専門店

ケースで販売する飲料に特化した「爽快ドリンク専門店」

「Tmall Global」内の日系企業で流通額1位を達成

――2015年5月から中国向け越境ECを開始しました。手応えは?

とてもいい手応えを感じています。うまくいっている要因は、パートナーでしょう。現地パートナーの(住友商事の中国現地子会社)住商電子商務上海では、以前から「天猫(Tmall)」上で商品を販売しているので、「Tmall」の販促を熟知しています。「爽快ドラッグ」の「天猫国際(Tmall Global)」店の運営を一手に引き受けてくれています。「Tmall Global」は「Tmall」と同じ管理画面ですので彼らは操作を熟知している。販促の仕組みなどもよく知っているので、一気に売り上げを伸ばすことができました。

おそらく「Tmall Global」で販売している日系企業では流通金額が1位となった月もあると想定しています。これからも期待できる市場で、さらに売り上げを伸ばしてていけると考えています。

――日本ではメーカーと協力した販促を実施してきました。中国でも、メーカーへの情報提供、一緒に販促を行っているのでしょうか。

同じようなことを中国でもやりたいと思っています。とはいえ、まだまだ始めたばかりの段階。まずは取扱商品を増やして、売り上げを伸ばしていきたいですね。

爽快ドラッグの越境ECサイト

「Tmall Global」に開設している「爽快官方海外旗艦店」

配送スピードアップをしなければ、置いて行かれる

――現状の課題は。

やはり、物流です。「ネットベビー」の物流は全品365日17時までの注文は「あす楽」に対応しています。ドリンクのケース出荷も配送リードタイムはかなり短くなってきたので、さらに改善させていきます。

一方、「爽快ドラッグ」を中心とした梱包が必要な店舗の物流は、ある程度リードタイムを犠牲にしながら、赤字にならないように事業を展開してきました。しかし、Amazonがプライムサービスを始めたり、ヨドバシカメラが全国8割で翌日配送できる体制を整えるなか、いまのままでは「爽快ドラッグ」は置いていかれるのではないかと考えています。そのため、翌日配送できるような体制を整えていかなければならないと考えています。

――今期の取り組みは

モール店や自社サイトで直接商品を販売するだけでなく、NTTドコモに商品を提供するといった施策も行っています。今期(2017年3月期)は新たに「auウォレットマーケット」との提携も進めています。現在は店頭での販売だけですが、8月にはWebでの販売も始まるなど、商品提供する事業が大きく伸びるのではないかと期待しています。

リクルートのベビー用品ECサイト「赤すぐ」に対して、「ネットベビー」のベビーカーやチャイルドシート、おむつ、ミルクなどの消耗品を提供することになりました。

――今期の売り上げ目標は。

前期(2016年3月期)に買収したココロの売り上げが通年で寄与することもあり、400億円を超える目標を設定しています。

爽快ドラッグの小森 紀昭 社長

小森 紀昭 社長

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

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中川 昌俊

消費者の半数超がECモールの大規模セールに参加したことがないことが判明

9 years 4ヶ月 ago
セールの利用状況では「楽天スーパーセール」が圧倒

ジャストシステムが7月7日に公開した「モバイル&ソーシャルメディア月次点調査(2016年6月度)」によると、「楽天スーパーセール」などネット通販の大規模セールを利用しているユーザーは41.2%で、まだ半分以上の消費者はネット通販の大規模セールを利用していない状況にあることが分かった。

ECモールなどが実施する大規模セールの利用状況を尋ねると、「よく利用する」が11.5%、「ときどき利用する」が29.7%。あわせて41.2%が「利用する」に回答した。

消費者の半数超がECモールの大規模セールに参加したことがないことが判明、ジャストシステム調査

「よく利用する」「ときどき利用する」と回答した453人に、ECサイトの大規模セールへどうやって辿り着いたのか聞いたところ、51.9%が「それほどECサイトの大規模セールを意識はしないが、たまたま見かけた際に利用することが多い」と回答した。

「大規模セールにこだわらず、ECサイトのセール情報は事前に調べてその日を狙って利用することが多い」は20.5%、「大規模セールについてはスケジュールなどを調べてその日を狙って利用することが多い」が26.0%。計画を練って、セールに参加している消費者は少ない状況にあるようだ。

消費者の半数超がECモールの大規模セールに参加したことがないことが判明、ジャストシステム調査

どの大規模セールを利用したのかを尋ねたところ、楽天市場の「楽天スーパーセール」が圧倒的。次いで「楽天大感謝祭」「楽天イーグルス感謝祭」。利用者数調査などでは、「楽天市場」よりも「Amazon」の方が利用者が多いが(参考記事)、セールでは「楽天市場」が流通額を伸ばしているようだ。

消費者の半数超がECモールの大規模セールに参加したことがないことが判明、ジャストシステム調査

なんらかのSNSを利用していると回答した809人に対し、SNS経由で商品を購入した経験があるかを聞いたところ、「SNS経由でよく商品を購入する」が7.7%、「SNS経由で時々商品を購入する」が17.6%で、あわせても25.3%。インスタグラムなどのSNSも広まっているが、なかなか商品購入につながってきていないようだ。

消費者の半数超がECモールの大規模セールに参加したことがないことが判明、ジャストシステム調査

調査は15歳~69歳の男女1100名を対象に、ジャストシステムが、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施したもの。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

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中川 昌俊

自社ECに新規客を呼び込む「見えない高価値なキーワード」の探し方 | いつも.ECコンサルタントが明かす売り上げアップにつながるEC最新情報

9 years 4ヶ月 ago
リスティング広告を賢く運用するために必要な事は、本当に価値の高いキーワードをキチンと知ることから始まります!既にECを運営しているのであればコンバージョン経路を探ることでそれが見つかります!
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みなさんこんにちは。いつも.のECコンサルタントです。今回は、リスティング広告の費用対効果について、知らないと判断を誤る本当に価値の高いキーワードを見つける方法をご紹介しましょう。

リスティング広告は、目的買いのお客様を迷わずカートページに誘導することができ、上手く運用することで大きな効果が期待できるため、多くの事業者様が活用しています。

しかし、多くの流入が見込めるキーワードはその分価格も高く、コストがかさんでしまうため、賢く運用する必要があり、店舗では各キーワード毎の費用対効果に注目して運用していると思います。

例えばGoogle AdWordsで運用しているキーワード毎の費用対効果を GoogleAnalyticsでも一覧表示できるため、一目でそのキーワードの費用対効果を見ることができます。ところが、実はその数字には反映していない隠れた効果と価値があり、その価値を見落として費用対効果のみを追求してしまうと、自社のマーケットをドンドン狭めてしまうことがあるのです。

今回は、そのような失敗をしないためにキーワードの隠された本当の価値の探し方をGoogle Analyticsを例に紹介していきましょう。

Google Analyticsで「集客」→「アドワーズ」→「キーワード」とメニューを進めると、有料検索からの流入で商品を購入したキーワードを確認することができます。広告費用と売上が表示されるため、どのキーワードが売上に直結しているのかを確認するのに大変便利です。しかし、中には検索流入が多いキーワードで、高い広告費になっているにも関わらず売上に直結していないものも見つかります。

adwordsのキーワード別効果測定

こういったキーワードが見つかった際、広告の費用対効果を上げる為には、広告ワードから除外しようという判断になる訳ですが、実はこの数字のみで判断するのは大変危険なのです。その理由が「キーワードの関節効果」です。

先にご紹介したデータの見方では、あくまでも有料検索から流入したユーザーがそのタイミングで商品を購入した場合の「直接効果」のみを取り出していますので、売れるキーワードは商品名や店舗名などの指名ワードが多くなります。

しかし、そのようなユーザーは事前にその商品や店舗の情報を何らかの形で認知していたことになるので、最初は別のキーワードで検索し、店舗に来ていた可能性があるのです。
(図の例では、「美味しい」というキーワードで検索流入した場合そのまま商品を購入したケースはゼロになっており、効果がなかったように見えます。)

最初は商品や店舗を決めずに、「こんなものが欲しい」「こんな情報が欲しい」という検索を行い様々な情報を得て、後日に気になった店舗に商品を購入するために店舗名などの指名ワードで戻ってくるというお客様は少なくありません。つまり店舗や商品を知るきっかけになったキーワードは「間接効果の高いキーワード」と考えるべきで、この存在は、広告という観点に立てば新規で購入頂けるお客様を増やす仕組みであり、自社のマーケットを広げる上で貴重なのです。

このような間接効果を考慮せずにキーワードを取り下げてしまうと、新規で購入してくる顧客が徐々に目減りしてくることがあります。このようなことにならないためにも、広告を取り上げる前に確認して欲しい項目があります。それが「コンバージョン経路」です。

コンバージョン経路を確認して、新規顧客を増やし続ける

コンバージョン経路とは、商品を購入したユーザーが過去を含めてどのような経路を辿って商品購入に至ったのかを見ることができる項目です。

キーワードのレポートでは、あくまでも「有料検索」→「即購入」というお客様の数しか追うことができませんが、コンバージョン経路を確認すれば「オーガニック検索」→「有料検索」→「後日オーガニック検索」→「購入」など、購入までに至った流入経路を全て閲覧することが可能なのです。

Analyticsの「コンバージョン」→「マルチチャネル」→「コンバージョン経路」を選択すると全てのコンバージョン経路を表示することができます。そこで、有料検索で絞込みを行い、「セカンダリディメンション」で気になるキーワード(図では「美味しい」)と検索すれば、下図のように気になるキーワードのコンバージョン経路を表示することができます。

間接効果を絞り込んで確認

ここでは、先ほどキーワードのレポートでは効果がゼロだった「美味しい」というキーワードが実はコンバージョンにつながっていることを確認できます。この経路を確認すると最終流入は「オーガニック検索」・「ノーリファラー」(お気に入りやURLの直接入力など)「その他の有料検索」などが最終流入となっているため、購入に繋がる店舗や商品の認知効果に貢献したことがわかります。ただし前出のキーワードレポートのみを見ると費用対効果がゼロであるかのように見えてしまうのです。

このようにコンバージョン経路を確認することで、そのキーワードの本当の価値を推し量ることが可能になります。レポート上の費用対効果の低い広告を削れば瞬間的に費用対効果は上がりますが、新規流入を減らしてしまう可能性も高いのです。

コンバージョンに至る顧客の検索キーワードの変化を想像するのは並大抵のことではありませんが、コンバージョン経路のデータを活用すれば、長い目で見て自社に必要なキーワードを絞り込むことが可能です。目の前の費用対効果のみで判断せず自社にとって有益なキーワードの選定を行い自社の売上を伸ばしていきましょう。

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株式会社いつも.入山

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自社ECに新規客を呼び込む「見えない高価値なキーワード」の探し方(2006/07/05)

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Yahoo!ショッピングのトップページを自動作成&自動更新できる「URERU」、LSソリューションズ

9 years 4ヶ月 ago
高品質のTOPページ提供で転換率の向上などにつなげる

EC支援事業のLSソリューションズは7月6日、Yahoo!ショッピングに出店するストア向けに、トップページを自動生成し、 日々の更新業務を自動化するサービス「URERU(ウレル)」の提供を開始した。

トップページの自動更新により日々の業務削減に加え、デザイン性の高いトップページを提供。消費者の安心感につながり、転換率の向上などが期待できるとしている。

Yahoo!ショッピングのAPIと連携し、登録している商品情報やカテゴリ情報などを自動取得。デザインテンプレートへ自動的にデータを組み込み、トップページとして生成する。

あらかじめ設定した周期ごとに最新のデータを取得することで、最新情報を自動的にトップページに表示することもできる。

トップページのテンプレートはすべてレスポンシブデザインを採用。スマートフォンで閲覧した場合も表示が最適化される。

利用料金は初期費と最初の30日間は無料。31日以降は有料で、30日チケットが5400円となっている。

今後、「URERU(ウレル)」のマルチプラットフォーム対応や越境EC向けの機能追加などを行う。2016年度中に1000店舗、2017年中に3000店舗への導入をめざす。

このようなTOPページが自動生成可能に

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊
確認済み
21 分 40 秒 ago
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