「既存のコミュニティを活用してSEOを向上させる」という、強力でリスクの低い戦略を学ぼう。ゼロからコミュニティを作らなければ、多大な労力をかけずに済む。次のような実践的な枠組みを、エリン・シモンズ氏が解説する:
- ブランドオーソリティを構築し、
- 信頼を獲得し、
- より関連性の高いコンテンツを作成して、
- オーディエンスとつながる
こんにちは、私はエリン・シモンズ。Women in Tech SEOコミュニティのメンバーだ。今回は、自分でコミュニティを作ることなく、コミュニティをSEOに役立てる方法について紹介する。
コミュニティへの関与から始める
多くの人がコミュニティの構築から始めて、次のように言うのを耳にする:
コミュニティはすごく重要だ。ビジネスを軌道に乗せるためのものだ
場合によってはそれが正しい道かもしれないが、常に正しい道かは疑問だ。むしろ私なら、何を達成しようとしているかにかかわらず、次のようなステップを踏むだろう:
- 関連性の高いコミュニティを見つけることから始めて、
- 少し時間をかけ、コミュニティが自分の企業・ビジネスにとって本当に正しい道なのかをテストしながら、
- 学んで理解しようとする。
まず、関連性の高いコミュニティを見つける必要がある。その手順をステップごとに説明した記事をLinkedInで公開しているので、リンクを張っておく。
コミュニティに参加する場合、非常に重要な点がある。それは、「君がコミュニティに参加するのは、コミュニティを手助けするため」であるということだ。
1つ覚えておくべき真理がある ――「自分のものではないコミュニティに、売り込み目的で入っていってはいけない」というものだ。これはSEO目的であろうが別の目的であろうが、変わらない重要な点だ。
同様に、自分のコミュニティを作る場合でも、売り込む目的で作ってはいけない。
繰り返すが、君がコミュニティに携わる目的は「手助けする」ことだ。もちろん実際には、何かを得たいという意図もあるだろう。しかしそれでも、特に最初の段階での主な目的は、何かを与えることとするべきだ。まずは、次のようなことをして、役に立つメンバーになるための動きをしていこう:
- 関与し
- 学び
- 助け
- 質問に答え
- リソースを提供し
- 機会をもたらし
- 他者を盛り立てていく
どんなコミュニティでも、入り口は上記のようなことだ。
うまく関与できたら、次の2つの道
一連の手順を踏んで、たとえば次のような状況になったとしよう:
うまくいっている。このコミュニティから必要なものを得られている
その場合には、そのコミュニティとより密接に関係することにしてもいいかもしれない。その段階で、もう少しだけ多くの時間を使うことになるし、金銭的に投資することにもなる。ただし、そのコミュニティが君のブランドのためにできることを増やしていくなら、君の影響力も高めるべきだ。より多くを与えているのだから、より多くを受け取る必要がある。
たとえば、「コミュニティと提携する」のならば、必ず「コミュニティメンバーとしての立場も確保」しておこう。引き続き手助けするということだ。どちらか片方だけではなく、両方を確実にすることで、お互いに良い影響を与えるようになっていく。
その上で、次のように思うかもしれない:
これはいいぞ、うまくいっている
そう思ったら、次のステップとして2つの道がある:
1つは、君が選んだ現在のコミュニティの中で影響力を拡大したり、他のコミュニティに拡大したりすることだ。
もう1つは、自分のコミュニティを作る動きだ。そのためのすばらしいリソースがたくさんある。たとえば、Women in Tech SEO創設者の著書『Community Building for Marketers』(マーケターのためのコミュニティ構築:邦訳未刊)などが役立つだろう。
SEOにコミュニティを活用する利点は、次の2つがある:
- より強力なブランドを構築できる
- より良いコンテンツを作成できる
それぞれ詳しく見ていこう。
SEOに有益なコミュニティのメリット2つ
利点1: より強力なブランドを構築できる
第1に、企業のブランドであれ個人のブランドであれ、より強力なブランドを構築することができる。
それから、よく耳にするのは、AIO(AI検索最適化)やChatGPTの検索結果に表示される方法についてだ。しかし、これにも強力なブランドが必須となる。しかし「どのように構築するのか、どうすれば得られるのか」といったことを話題にする人は、まだ少ないように思われる。その手段の1つとして、コミュニティが挙げられる。
そもそも、ブランドとは何だろうか。ブランドとは「君が部屋にいないときに人々が君についてどんな風に話すか」ということだ ―― コミュニティに関わることについて言えば、君は他のメンバーに対し「君がどういう人で、君の会社がどのような会社なのか」を理解してもらおうとすることだ:
- 君の会社は役に立つだろうか?
- 機会をもたらすだろうか?
- 「競争する」のではなく、「他者を盛り立て、協力する」ものだろうか?
コミュニティに毎回参加して、そのコミュニティに価値をもたらせば、メンバーが君のことをどう言うかに影響を与える。誰かがオススメを尋ねたら、君のことを挙げてくれるかもしれない。誰かがコンテンツを書くためのリソースを必要としていたら、君にリンクを張ってくれるかもしれない。
コミュニティの人たちがそうしてくれる理由は、「君が、これらの人たちの成功を継続的に支持してきた」からだ。言い換えれば、君はコミュニティの人たちの信頼を勝ち取ったのだ。そしてビジビリティは信頼の副産物だと思う。
その信頼が得られれば、人々は君を話題にするし、君は自分のブランドを構築できるし、それが検索結果やソーシャルメディアに表示されるようになるのに役立つ。「次に何をすべきか」「それを誰とやるべきか」について人々が推薦や意見を求める会話の中で、君の名前を挙げてもらう助けになる。
これが、コミュニティに参加することで得られるSEOの利点の1つだ。
利点2: より良いコンテンツを作成できる
もう1つは、どちらかというと標準的なSEOの利点だ ―― 良いコミュニティがあれば、より良いコンテンツを作成できるようになる。
具体的には、どうすれば良いコンテンツを作れるようになるのか? コミュニティのメンバーと実際に会話をするのだ。実際に質問してもらえるし、メンバーが実際に体験したことが聞けて、リアルタイムで会話できる。
こういった有益な会話ができたら、その内容をうまく活用して、「meta descriptionタグ」や「title要素」を更新したり、話題になっているトピックについてまったく新しいコンテンツを作成したりできる。そして、君が有益な回答を示すことになるのだ ―― コミュニティのメンバーからもらった生の情報をもとに。
顧客やオーディエンスと一緒にコンテンツを作成する機会も得られる。こうしたコンテンツのコラボレーションや、競争ではなく協業するコミュニティにおいて重要なこの考え方も、ビジビリティの拡大に役立つ。
これが、SEOの強みになるコミュニティの2つ目の利点だ。
これらのヒントが何かを見直すきっかけなれば幸いだ。上司から「コミュニティを作らなければ」と言われたら、次のように返答しよう:
はい、わかりました。そのためには、ここから始める必要があります
同時に、コミュニティへの関わり方や得られるメリットを生かす助けにもなるし、時間をかけて始めるだけの価値はある。
それではさようなら。見てくれてありがとう。
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