ネットショップ担当者フォーラム

アリババの越境EC新戦略。製品を通じて海外文化などを伝える天猫イベント「8.8」開催

9 years 3ヶ月 ago
「8.8」は、アメリカや日本など8の国/地域の人気商品をネットの生中継で紹介する展示イベント

アリババが運営する「天猫国際(Tmall Global)」は8月8日、海外製品を中国消費者にPRするためのイベント「8.8」を開催した。

「8.8」は、アメリカや日本など8の国/地域の人気商品をネット配信の生中継で紹介する展示イベント。

日本でも知られるアリババ最大のイベント「11.11」(独身の日)は販促が主目的。「8.8」は、海外製品が中国消費者のライフスタイルにどういう役割を果たすのか、といった消費者教育に重きを置いている。

「8.8」の開催背景には、中国消費者の国際ブランドに対する理解がまだまだ低いことがあげられる。また、中国消費者に商品を理解してもらう方法の1つであるのと同時に、海外の文化とライフスタイルを理解してもらう狙いもある。

アリババの越境EC新戦略。海外製品を中国人にPRする天猫国際(Tmall)のイベント「8.8」がスタート

日本製品もイベントで紹介された(画像はアリババのYouTube公式チャンネルから編集部がキャプチャ)

今回のイベントでは、アメリカのスポーツサプリメントストア「GNC」、イギリスのスーパーマーケット「Sainsbury's」、韓国のコスメメーカー「Too Cool for School」などが参加した。

「Sainsbury's」はアリババのECプラットフォームにおいて、トップページに誘導枠を配置するほか、アリババが収集したビッグデータを活用。潜在顧客を含める多くの消費者を店舗側へ集客することに成功した。

天猫国際のゼネラルマネージャー・Alvin Liu氏は次のように述べている。

私たちは常に、中国に新しいアイディアや新しい小売店、新しい商品を持ってくる。

なお、「天猫国際」のプラットフォームには53の国/地域の7700ブランドが出店。2016年には2300ブランドを追加出店する予定。

各国のブランドが「8.8」イベントを通じて、どのようにライフスタイルと商品を中国消費者に伝えていたのか? その模様は次の動画でチェックすることができる。

魯 玉芳

クリック率10%超の事例も! ECと相性が良いFacebookダイナミック広告の基礎 | EC初心者でもわかるデータフィード完全入門

9 years 3ヶ月 ago
「高い費用対効果」とEC事業者からの評判があがっているFacebookダイナミック広告の特徴などを解説

ECサイトとの相性が良く、EC企業の広告運営担当者から注目を集めているFacebookダイナミック広告。クリック率10%超という事例もめずらしくありません。Facebookのニュースフィード上にダイナミックリターゲティング広告を配信できる広告メニューで、ECサイトなどで閲覧した商品を広告としてニュースフィード上に表示するものです。2015年に日本でローンチされてから、「高い費用対効果」と評判は上々。実績を積み上げているFacebookダイナミック広告について解説します。

モバイルに強い! Facebookダイナミック広告の3つの特徴

Facebookのダイナミック広告は、ニュースフィード上にユーザーが閲覧した商品や関連商品を広告として配信できるメニューです。カルーセル形式で、ユーザーが閲覧した商品、もしくは閲覧商品と関連する複数商品を広告として表示します。

クリック率10%超の事例も! ECと相性が良いFacebookダイナミック広告の基礎
Facebookダイナミック広告の表示の仕組み

たとえば、自社のECサイトの商品を閲覧したユーザーに対して、そのユーザーがFacebookに訪れた際、閲覧した商品もしくは閲覧商品と関連性のある商品を広告として表示します。商品点数が多いECサイトは、特にFacebookダイナミック広告の効果を発揮できます

Facebookダイナミック広告には3つの大きな特徴があります。Facebookはその特徴を最大限に活用、“最適な人”に“最適なタイミング”で“最適な広告”を配信することで、高い広告効果を提供することに成功しています。

私が所属するフィードフォースは、ECサイトのFacebookダイナミック広告の運用を1年以上前から実施しています。効果が高く、クリック率が10%を超える事例はめずらしくありません。

一般的なダイナミックリターゲティング広告でもクリック率がここまで高くなるケースはほとんどないといっても過言ではありません。

クリック率だけではなく、ROAS(広告費用対効果)やCPA(顧客獲得単価)で見ても高い効果を発揮しています。Facebookダイナミック広告はECサイトと非常に相性がいい広告メニューだと実感しています。

1. 9割超のFacebookユーザーが見るモバイルニュースフィードに配信

スマートフォンの浸透によって、モバイルユーザーへのアプローチは重要度を増しています。Facebookのモバイルニュースフィードは、Facebookユーザーの90%以上(2016年8月時点のオーディエンスインサイトから)がアクセスすると言われており、ユーザーの目に留まりやすいという特徴があります。

クリック率10%超の事例も! ECと相性が良いFacebookダイナミック広告の基礎
画像の出典はfacebook business

2. Facebook IDを活用し、デバイスをまたいで広告を配信

Facebookのリターゲティング広告は、Facebook IDを使います。そのため、Cookieベースでは難しいデバイスをまたいだ広告配信を行うことができます

たとえば、あるユーザーが帰宅時の電車のなかで、スマートフォンからECサイトにアクセスしてある商品を閲覧した場合、帰宅後にPCを立ち上げてFacebookを見ていると先程スマートフォンで見ていた商品を広告としてニュースフィード上に表示することができます。

スマートフォン・タブレット・PCと状況によってデバイスを使い分けているユーザーの利用状況にあわせた広告を配信できる仕組みなのです。

3. Facebookに登録されている豊富な属性情報を活用して最適化

Facebookは、登録されている属性情報、Facebookでの行動データなど、さまざまな情報を日々取得しています。それらのデータをレコメンドアルゴリズムとして活用しながら広告配信を行っているため、ユーザーにとって最適なタイミングで広告を配信することができます。

Facebookだけじゃない、Instagramにも配信できる

Facebookダイナミック広告を配信できるのは、Facebookだけではありません。Facebookが買収したInstagramにもFacebook広告経由で配信することができます

Instagramは20代女性のユーザーが多いと言われていますので、FacebookとInstagramを活用することで幅広い世代へリーチすることができます。まだ利用開始から間もない配信先ではありますが、今後の活用が期待されています。

また、Facebookが連携しているオーディエンスネットワーク(外部のモバイルアプリやモバイルサイト)にもFacebook経由で配信が可能です。広告の管理画面からどの範囲まで配信するか選択することができます。

Facebookダイナミック広告を配信するには、データフィードが必要

Facebookダイナミック広告を配信するには元となる商品データと、それをアップロードするデータフィードが必須です。Facebookでは「製品カタログ」と呼んでいます。

クリック率10%超の事例も! ECと相性が良いFacebookダイナミック広告の基礎
製品カタログの例(出典はFacebookダイナミック広告スタートガイド

その利用方法を説明しましょう。

商品データのなかから、Facebookダイナミック広告を配信するために必要な項目を用意、データフィードを使ってFacebookにアップロードします。

アップロードした商品データからクリエイティブが動的に作成され広告が配信されます。広告の画像は「商品画像」がそのまま広告として配信されます。そのため、データフィード内に画像データのURLも含めておく必要があります。

ECサイトでは、価格や在庫の変動が日々発生しています。最新の商品情報を広告として配信するために、データフィードは毎日最新データをアップロードするようにしましょう。

谷垣 進也

株式会社フィードフォース

谷垣 進也(たにがき・しんや)

知財系ベンチャー企業にて事業企画・マーケティングに従事後、MAベンダーでのマーケティングコンサルタントを経て、2015年より現職。フィードフォースでは主にデータフィード最適化サービス「DF PLUS」のマーケティングおよび広報を担当。

谷垣 進也

Facebook広告 運用担当者が教える 広告効果を高めるターゲティング方法 | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

9 years 3ヶ月 ago
Facebook広告の特徴でもある『高いターゲティング精度』と『多数の広告フォーマット』。 Facebook広告の運用では、この2つの組み合わせが重要です。 ターゲットに合わせた広告を出稿することで広告効果が高まっていき……

記事アイキャッチ

Facebook広告の特徴でもある「高いターゲティング精度」と「多数の広告フォーマット」。Facebook広告の運用では、この2つの組み合わせが重要です。

ターゲットに合わせた広告を出稿することで広告効果が高まっていきます。広告のデザインについては、既に記事があるのでこちらをどうぞ。

今回はターゲティングのお話です。

誰に何をどんな目的で届けたいのか

Facebook広告に限ったことではありませんが、広告というものは「誰か」に「何か」を伝えることを目的としています。的はずれなターゲットに広告を配信しても効果は得にくいでしょう。

そのためにも、「誰に何を」伝えたいのかをまず整理しましょう。

Facebook広告では、広告の出稿目的に合わせた最適化配信ができます。ウェブサイトへの誘導数増加や、コンバージョンの獲得、アプリのインストール数増加、Facebookページへのいいね!増加など合計12種類の目的があります。(2016/7/28現在)

無題

Facebookビジネスマネージャより引用

「誰に何を」伝えるか決まったら、合わせて「どんな目的で」という部分も具体的に考えて、広告効果の成果指標(KPI=Key Performance Indicator)を設定していきましょう。

他の広告媒体とは比にならない!?ターゲティング精度の高さ

Facebook広告は、主にFacebook上に広告を出稿します。(InstagramやFacebookと提携しているアプリ内への配信も可能です。)

そのためターゲットとなるのは、(当たり前ですが)Facebookを利用しているユーザーとなります。

Facebookではアカウント作成時点で実名登録を原則としているので、名前・生年月日・性別・居住地などのデモグラ情報をユーザーが既に登録しています。 Facebook広告ではそのデモグラ情報を使用して配信ターゲットを選定することができます。 (もちろん個人情報はハッシュ化されています。)

その他にも、Facebook上での行動(結婚や引っ越しなどのイベント)や興味・関心を元にターゲットを設定できます。

無題2

類似ターゲティングもFacebookにお任せ!

中でも広告効果を発揮するのが類似ターゲティング(Look a like)です。

類似ターゲティングとは、元になるユーザーと共通の特徴(※1)を持つユーザーの集まりをFacebook側で自動生成してくれます。
※1…共通の特徴…地域、年齢、性別、興味・関心、Facebook上の動き

以下に記載したターゲットであれば類似ターゲティングを作成できます。

  • 広告主Facebookページのファン
  • サイト訪問ユーザー(ウェブサイトタグを使用)
  • 広告主サイトの顧客データ(メールアドレスや電話番号を使用)
例えば、特定のページに訪れたユーザーの類似や、サンクスページに訪れたユーザー(=CVユーザー)の類似といったターゲティングが可能です。類似度は10段階(※2)に分けることができます。類似度の濃さによって配信できるユーザー数が変わるので効果を見ながら調整しましょう。
※2…1段階ずつ類似度を薄くすると約250,000人ずつユーザー数が伸びていきます。

ターゲットの絞り込み過ぎには注意!

Facebook広告のターゲティング精度が高いとはいえ、初めからターゲットを絞り込みすぎるのは危険です。

上述した通り、Facebook広告では広告の出稿目的に応じて最適化配信を行います。最適化配信とは、設定したターゲットの中から、出稿目的を達成しそうなユーザーを更に絞り込み積極的に広告を配信していくものです。

そのため、初めから絞り込み過ぎたターゲットでは配信母数が少なくなりFacebook側の判断がつきづらくなります。つまり、最適化配信がうまくかからなくなってしまいます。

そうなるのを防ぐためにも、設定したターゲティングにどれくらいのユーザーがいるのか確認する必要があります。ターゲットの選定時に潜在リーチ数を確認することができます。

パワーエディタ>広告セットタブ>+広告セットを作成・・・

無題6

・・・すると、広告セット作成画面が開きます。この画面で配信ターゲットを選定します。潜在リーチ数は画面右側で確認できます。

無題5

最適化配信をうまく行うには、1つのターゲットにつき最低でも500,000人の潜在リーチ数を担保しておくとよいでしょう。(Facebook推奨)

無題3

Facebook広告は最適化がかかるため、配信自体はシステムに任せることができます。

しかし、ターゲットの選定やそれに合わせる広告の制作は人力になります。伝えたい相手に伝えたい事が届くように、またFacebookのシステムに逆らわないようにターゲット選定を行いましょう。

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
Facebook広告 運用担当者が教える 広告効果を高めるターゲティング方法(2016/08/08)

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

 

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

大手TV通販が動画コマースに参入、オークローンが9月に「STORICO」をスタート

9 years 3ヶ月 ago
インフォマーシャルのノウハウを生かし、新たな販売チャネルの確立をめざす

通販ブランド「Shop Japan」を展開するオークローンマーケティングは9月26日から、有名モデルなどが出演し、ストーリー性のある動画から商品販売につなげる動画コマース「STORICO」を開始する。

インフォマーシャルのノウハウを生かし、新たな販売チャネルの確立をめざす。

「STORICO」のターゲットは20~40代の女性。影響力のある有名モデル、スタイリスト、フィットネスインストラクター、シェフ、女優、ミュージシャンなどインフルエンサーがセレクトしたアイテムを、 動画コンテンツを用いて紹介していく。

動画にはインフルエンサー本人が出演し、ファッション、ビューティー、ヘルス&フィットネス、ホームといった広範なライフスタイルに関するカテゴリーの商品を紹介する。

動画は約30秒~60秒で構成。静止画では伝えきれない洋服の素材感やサイズ感、 ビューティー・ライフスタイル雑貨の使い方といったポイントを紹介。各インフルエンサーのライフスタイルを届けるような動画配信をめざす。

スマートフォンサイト、PCサイト、スマートフォンアプリで展開し、2~3回のクリックのみで動画の視聴から購入までができるようにする。

オープンに先立ち、ティザーサイトを8月10日に公開。事前登録の受け付けを開始した。

9月26日のオープン時には、35名のインフルエンサーがキュレーターとして参加。約150本のオリジナル動画の公開と、限定アイテムやオリジナルブランドを含む、300点以上の商品の販売を予定している。

STORICOティザーサイトのTOP画面

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

ハミィが0円でEC企業のマーケティングを支援。キュレーション型のECメディアを開始

9 years 3ヶ月 ago
女性向け商材の「ColorfulL STYLE」をオープンし、今後は今後は「ColorfulL FUN」「ColorfulL LIFE」を開設する

スマートフォングッズのECなどを手がけるHamee(ハミィ)は8月9日、業務管理などのECプラットフォーム「ネクストエンジン」を利用するECサイト5000店が販売する商品を紹介するキュレーション型のショッピングメディア「ColorfulL(カラフル)」をオープンした。

「カラフル」では、メールマガジンを記事化したコンテンツを掲載。楽天店やヤフー店、自社サイト(現在は準備中)で配信したメルマガを、自動で「カラフル」に掲載できる。

「カラフル」では、Colorful編集部が編集したコンテンツも配信する。

連携する「ネクストエンジン」ユーザーの利用料金は0円。ハミィによると「本気のマーケティング支援」と位置付けており、中長期的な視点でEC企業の販促を支援する。

ハミィがEC企業のマーケティング支援に参入。キュレーション型のECメディア「ColorfulL(カラフル)」をスタート

「ColorfulL」で「ネクストエンジン」ユーザーのマーケを支援(画像は編集部がキャプチャ)

メディア読者のオーディエンスデータは、ネクストエンジンのマーケティング専用ページでユーザー企業ごとに提供。情報発信の改善やマーケティングプランの検討に活用することができる。

有料広告などの提供を行っていく予定だが、広告モデルに頼らないメディア運営になりそう。「ネクストエンジン」ユーザーの受注数が伸びれば、主力機能である業務一元管理システムが処理するデータも増加する。ユーザーの受注拡大は、「ネクストエンジン」の成長につながるためだ。

8月8日にオープンしたのは「ColorfulL STYLE」で、ファッション、美容・コスメ、ダイエットなど女性向け商材が中心。今後は「ColorfulL FUN」「ColorfulL LIFE」をオープンし、店舗が取り扱う商品ジャンルごとにグルーピングするとしている。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

顧客サポートが最も優れている通販サイトは「オルビス」 クチコミ活用などが評価

9 years 3ヶ月 ago
ユーザーのニーズに沿った情報を適切に提供する姿勢が高評価につながった

トライベック・ブランド戦略研究所が8月9日に公表した「顧客サポート調査2016」で、化粧品や健康食品の通販を手がけるオルビスが4年連続でサポート評価1位を獲得した。

オルビスは、クチコミコミュニティ「みんなの口コミ」を通じてクチコミ情報の発信を実施。各商品ページに該当商品に関するクチコミやQ&Aへのリンクが設けている。

こうしたユーザーのニーズに沿った情報を適切に提供する姿勢が高評価につながったとしている。

2位は住信SBIネット銀行、3位はジャパンネット銀行。

顧客サポートランキング2016

顧客サポートランキング2016 TOP20

化粧品・健康食品通販分野で見てみると、2位はアテニア(全体で4位)、3位は富士フィルム(全体で5位)。調査対象となった化粧品・健康食品通販企業・サービスはいずれも高い評価を受けている。

調査対象の化粧品・健康食品の企業は、オルビス/ファンケルオンライン/アテニア/ドクターシーラボ/富士フイルム(アスタリフト、メタバリア、ルナメアなど)/再春館製薬/DHC/サントリーウェルネス。

顧客サポートランキング2016

調査対象となった化粧品・健康食品企業・サービスのランキング

調査は17分野、119企業・サービスのサポートサイトおよびコールセンターについて、利用経験者1万人による評価を集計したもの。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「楽天マガジン」は「楽天市場」と連携へ。商品の紹介記事からECへの誘導を検討

9 years 3ヶ月 ago
楽天は8月9日、定額制の電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」の提供を開始

楽天は8月9日、定額制の電子雑誌読み放題サービス「楽天マガジン」の提供を開始した。今後、雑誌の商品紹介記事から「楽天市場」で販売しているショップへの直接リンクを行うほか、ユーザーの雑誌の購読状況から趣味嗜好を判断し、興味のあるであろう商品をレコメンドで表示するなどして、「楽天市場」との連携を進めていく。

「楽天マガジン」は、スマートフォンやタブレットから、約200誌の電子雑誌を月額・税抜380円(税込410円)、または年間・税抜3600円(税込3888円)で楽しめるサービスだ。ファッションやビジネスからグルメ・トラベル、スポーツ・アウトドア、趣味・娯楽など、11ジャンルの雑誌記事を、いつでもどこでも好きなだけ読むことができる。

取り扱っている雑誌の中から、記事の読みどころを要約して紹介する独自のキュレーション・コンテンツ「記事まとめ」も用意。記事に出会える機会を提供作ることで、利用者と雑誌の新たな出会いを創出していく。

楽天マガジン

楽天の常務執行役員 デジタルコンテンツカンパニー プレジデントの相木孝仁氏は楽天市場との連携について次のように述べた。

例えば、雑誌で紹介されているスイーツの画像をタッチすると、直接「楽天市場」の販売サイトに行くような取り組みを進めていく。また、会員の雑誌の閲覧状況などのビッグデータを活用し、趣味嗜好を判断し、楽天市場のトップページで最適な商品をレコメンドするといった連携を進めていく。楽天としては、こうしたショッピングとの連携を行うことが最大の強みだと考えているため、来年早々には実装していくようなスケジュール感で進めていく。

楽天 相木孝仁 常務執行役員とイベントに参加したタレントの小島瑠璃子さん

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

「共感」を生むソーシャルメディア運用でフォロワー数200万人。創業5年の米国EC事例 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

9 years 3ヶ月 ago
コミュニティ形成に重要なのは、感情に訴え、理解しやすく、人に伝えやすい、そして信頼性の高いメッセージを発信すること

男性用のショートパンツをメインに取り扱う米国のECサイト「チャビーズ」は、ソーシャルメディアで200万人ものフォロワーを抱えるアパレルブランドです。

先日開催したインターネットリテイラー社主催のコンファレンスで、「チャビーズ」の共同創設者ティム・モンゴメリー氏は、「コンテンツとビジネスをうまく融合することで、『チャビース』への関心とエンゲージメントを高めています」と語りました。

創業5年の男性用カジュアルウェアブランド「チャビーズ」のフォロワーは、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、スナップチャットなどのソーシャルメディアを合わせると、約200万人です。特徴的なのはフォロワーとのエンゲージメントが高いことです。

アメリカのカジュアルウェア「チャビーズ」(Chubbies)のソーシャルメディア活用法
「チャビーズ」はソーシャルメディアからの集客に力を入れている(画像は編集部が追加しました)

毎週、「チャビーズ」に関連した1000枚以上の写真をソーシャルメディア経由で閲覧することができます。フォロワーが、「チャビーズ」の洋服を身につけた自らの写真を、ハッシュタグ「#chubbies」と一緒に投稿してくれているのです。

「チャビーズ」はハッシュタグ「#chubbies」が付いたコンテンツをソーシャルメディア上で探し、「チャビーズ」のオフィシャルサイト「Chubbies.com」やオフィシャルのソーシャルメディアアカウント上に掲載します。

モンゴメリー氏は「私たちのソーシャルメディアのコンテンツは、ユーザーからの投稿によって成り立っています」と話します。

「チャビーズ」が運営しているブログなどの編集コンテンツは、毎週3000回もシェアされます。ソーシャルメディアの投稿では、毎週20万以上のエンゲージメント数(コンテンツが人から人へ伝わった量の総量)を記録し、動画視聴も500~700万回に上るそうです。

たとえば、最新のフェイスブックの投稿写真には、約2000のいいね! と400のシェアがありました。

共感されるソーシャル運用とは? 200万人のフォロワーを抱える米国のアパレルECに学ぶ
「チャビーズ」ソーシャルメディアコミュニティのフォロワー数
・フェイスブック・140万人
・インスタグラム・27万人
・ツイッター・12万5千人
・スナップチャット・5万人
(情報提供は「チャビーズ」)

コミュニティ形成に重要なのは、自身のブランドのコアを知りそれを伝えることです。感情に訴えかけ理解しやすく人にも伝えやすい。そして、信頼性の高いメッセージを発信することが大切なのです。「チャビーズ」が大事にしているのは、何曜日であっても、“金曜日の夕方5時”の気分になれる洋服やコンテンツを消費者に提供することです。

このようにモンゴメリー氏は語っています。

モンゴメリー氏によると、「チャビーズ」に関連性の高いキーワードは「週末」「楽しみ」「自由」「ユーモア」「信頼性」だそうです。

また、「消費者が共感できることも重要」とモンゴメリー氏は説明します。「チャビーズ」がプロのモデルや俳優をビジュアルやマーケティングに使わず、一般の人(多くの場合は実際の利用者)を起用するのもそのためです。

また、ソーシャルメディア用の動画撮影には、大きな予算をかけていません。

自宅の裏庭ですぐに撮影できないような、大掛かりなテレビコマーシャルには、人は共感できないのです。我々は、少ない予算で、利用者や友人を起用して、コンテンツを作っています

動画コンテンツ作成について、モンゴメリー氏はこう言います。

「チャビーズ」は、ソーシャルメディアに投稿した消費者に対し、インセンティブを提供することもあります。たとえば、“今週のチャブスター”と題したキャンペーンでは、最もいいね! を獲得した投稿者にショートパンツを1枚プレゼントしました。

“今週のチャブスター”キャンペーンのキャッチフレーズは「チャビーズを着て人生を謳歌している粋な写真を募集! タグを付けてフェイスブック、ツイッター、インスタグラムに投稿してください」でした。

しかしながら、最近“今週のチャブスター”キャンペーンは中止しました。理由は、キャンペーンに新鮮味がなくなり、エンゲージメントが落ちてきたと上層部が判断したからです。

モンゴメリー氏は、「エンゲージメントの勢いを取り戻す上でも、マーケティングの企画を変更することは大切です」と話しています。

2015年に利用者のロイヤリティプログラムを自動化。リピート客の売り上げは、2016年5月度に前年同月比70%アップしたそうです。ロイヤリティプログラムの一環であるサプライズギフトに関しても、ギフト選択や分析を自動化。2015年までは2種類のみだったギフトを200種類まで増やし、初回購入者とリピート購入者それぞれに合わせたギフトを提供しています。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

Facebook、Twitter、Instagram。3大SNSのユーザーがよく見ているショッピングサイトは? | 知っておきたい ECサイトに役立つ分析データ

9 years 3ヶ月 ago
3大SNSユーザーの属性やショッピングサイトの利用傾向を調査(連載第8回)

Facebook広告やInstagramでのアカウント開設など、ECサイトでもSNSを活用したプロモーションが活発化しています。3大ソーシャルアプリであるFacebook、Twitter、Instagramのユーザーには、よく利用するショッピングサイトにそれぞれ異なった傾向があることがわかりました。自社のECと親和性の高いSNSはどれか? 自社のターゲットに適したSNSを有効活用していくヒントになれば幸いです。

40代以上の割合が比較的高いFacebook。Instagramユーザーは女性が多め

2016年6月に最もよく利用されたアプリ(MAU:Monthly Active Usersの多いアプリ)をランキングすると、TOP10にソーシャルアプリが3つランクインしました。「Facebook」「Twitter」「Instagram」です。

アプリのMAUランキング(2016年6月)
アプリのMAUランキング(2016年6月)

昨今、SNSもEC売上に大きな影響を及ぼすようになりました。プロモーション活用としても、Facebookで自社顧客のターゲットセグメントを設計して広告を出したり、Twitterのプロモツイートを活用して拡散をはかったり。Instagramの公式アカウントを開設して、ビジュアル訴求をしているアパレルECも多く見られます。

では、各ソーシャルアプリのユーザー層にはどのような違いがあるのでしょうか。まずアプリ利用者の性別や年代からみてみましょう。

各ソーシャルアプリ利用者の属性比較(2016年6月)
各ソーシャルアプリ利用者の属性比較(2016年6月)

FacebookやTwitterは男女の割合が約半分ずつであるのに対し、Instagramは女性が66%、男性が34%と女性の割合が高くなっています。

また、TwitterとInstagramでは、20代の割合が40%超と高くなっています。一方のFacebookは、40代以上の割合がTwitterやInstagramに比べて高く、若年層だけではなく幅広い年齢層に利用されていることがわかります。

各アプリユーザーの半数以上が楽天市場を利用。ユニクロ、ZOZOTOWNも人気

次に各ソーシャルアプリのユーザーが普段どのようなECサイトを利用しているのか、Facebook、Twitter、Instagramそれぞれで違いがあるのかを調べてみました。

下の表は、Facebook、Twitter、Instagramの各アプリを利用しているユーザーが、2016年6月の1か月間で閲覧したECサイトのランキングです。

Facebookユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Facebookユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Twitterユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Twitterユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Instagramユーザーが見ているECサイト(2016年6月)
Instagramユーザーが見ているECサイト(2016年6月)

3つのアプリ共通で1位は「楽天市場」でした。リーチ率は50%を超えており、各アプリユーザーの半数以上が楽天市場を利用していることになります。

2位は「Amazon.co.jp」で、2大ショッピングモールが3位以下に大きく差をつける結果となりましたが、Instagramユーザーの3位には「ユニクロ」が入りました。

また、同じくファッションカテゴリで「ZOZOTOWN」も上位に入っており、SNSユーザーとの親和性の高さがうかがえます。

Facebookユーザーはファッションやベビー用品への関心が高い

さらに、各ソーシャルアプリのEC利用傾向の特徴をみるため、ソーシャルアプリ非利用者を含む一般ユーザーとの比較を行ってみました。

まず、Facebookユーザーからみていきましょう。Facebookユーザーが一般ユーザーと比較してよく閲覧しているECサイトをランキングにすると、「ユニクロ」「ZOZOTOWN」「[.st](ドットエスティ)」「J'aDoRe JUN(ジャドール ジュン)」「BUYMA」などのアパレルECが多数ランクインしています。

また、「赤すぐnet」や「トイザらス」のようなマタニティ・ベビー用品、子ども向けおもちゃの通販サイトもあがっています。育児に忙しいママたちは、スマートフォンを使ってスキマ時間にFacebookやECサイトをチェックしているのではないでしょうか。

Facebookユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)
Facebookユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)

Twitterユーザーはチケットや音楽・電子書籍ストアをよく見ている

続いて、Twitterユーザーではどうでしょうか。Facebookユーザーと比べると、サイトの顔ぶれが異なり、「チケットぴあ」「e+(イープラス)」「チケット販売 ローチケ.com」などチケットECサイトが上位に並びます。

加えて「TOWER RECORDS」や「HMV」などの音楽系、「まんがこっち」「DMM.com」「コミック シーモア」「めちゃコミック」などのマンガ・電子書籍ストアも複数ランクインしています。

物販系ECよりも、イベントチケットやエンタメ、デジタルコンテンツ系のECサイトが多数を占めていることが特徴的です。

Twitterユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)
Twitterユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)

Instagramユーザーはアパレル、イベント、生活雑貨への関心が高い

最後に、Instagramユーザーをみてみましょう。InstagramユーザーでもFacebookユーザーと同様に、「ユニクロ」「ZOZOTOWN」をはじめ、「[.st](ドットエスティ)」「BUYMA」「g.u. (ジーユー)」「SHOPLIST」などアパレルECが多数、上位に入りました。

加えて「チケット販売 ローチケ.com」「チケットぴあ」「e+(イープラス)」等のチケットECサイト、「minne」や「無印良品ネットストア」など雑貨サイトも入っています。

若い女性ユーザーが多いためかと考えられますが、ECジャンルではアパレル、イベント、生活雑貨などへの関心度が高いことがうかがえます。

Instagramユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)
Instagramユーザーが見ているECサイト【一般との比較】(2016年6月)

それぞれのソーシャルアプリのユーザー像を理解した上で、自社ECと親和性の高いSNSは何かを考え、集客施策に活かしていただければと思います。

◇◇◇

今回、分析に使用したネット行動ログ分析ツール「eMark+」は、カテゴリ別のアプリランキングを作ったり、特定のアプリについてどのようなユーザーが利用しているかをオンラインで分析できます。PCのWEBサイトデータなど一部無料で公開している機能もありますので、無料アカウント登録でぜひお試しください。

[分析概要]

株式会社ヴァリューズが保有する全国の行動ログモニター会員の協力により、アプリ別に併用しているWEBサイトを集計し、ランキングを作成。

  • アプリ利用ユーザー数はAndroidスマートフォンでの起動を集計し、ヴァリューズ保有モニタでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
  • カテゴリはGoogle Playのアプリカテゴリより取得。LINEやMessengerは「通信」カテゴリに分類されるため、今回の調査からは対象外。
  • メール、Chrome、YouTube、Googleマップ、Gmail、Google+などプリインストールアプリは除外。
  • 集計期間は2016年6月度。利用デバイスはスマートフォン。

星 妙佳

株式会社ヴァリューズ エグゼクティブプランナー

星 妙佳(ほし たえか)

株式会社ファーストリテイリング(現株式会社ユニクロ)にて、ECサイトの運営・プロモーションを担当し、UNIQLOモバイルサイトを立ち上げ、ウィメンズやキッズ部門の通販MD(商品開発)にも従事。

2006年より株式会社リクルートにて、ベビーアパレル・育児用品の通販サイト『赤すぐnet』の編集長を務めた後、リクルートの各事業のネットマーケティングを横断的に支援する部署にて、データ分析グループのGM(ゼネラルマネージャー)に着任。社内外のデータサイエンティストと共に、需要予測、レコメンドなどデータ分析の強みを生かした複数のプロジェクトをマネジメント。

2012年ヴァリューズに入社し、現在は広報・商品企画・データ分析など幅広く担当。2人の子供を持つワーキングマザーでもあり、リモートワークを含めた多様な働き方にもチャレンジ中。

星 妙佳

EC-CUBE3系を使用しながら、しっかりとSEO対策を行う方法を公開 | アラタナECコンサルがお伝えするECビジネスの課題を解決するヒント

9 years 3ヶ月 ago
アラタナのECコンサルタントがECビジネスの課題を解決するヒントをご紹介します!

EC-CUBE3系のSEO問題 .code_wrap{ margin:1em 0; padding:5px 10px; border:1px solid #000; background: #2d3639; } .post_org code { margin:0; color:#fff; font-size:14px; } .pickup_wrap{ background:#fffded; padding:20px; margin:0 0 20px; border:1px solid #ECE8DF;} .post_org .code_weight{ font-weight:bold;} .post_org .code_pink{ color:#ff0077;} .post_org .code_skyblue{ color:#52e3ff;} .post_org .code_yellow{ color:#dbbc50;} .post_org .code_khaki{ color:#93c763;} .post_org .attention{ color: #C40003; font-weight:bold;} .post_org dl{margin:2em 0;} .post_org dl dt{ font-weight:bold; font-size:16px; border-bottom:1px dashed #333; margin:0 0 1em; }

ECサイトを構築するためにEC-CUBEをお使いの方、たくさんいらっしゃると思います。自由度の高いECサイト構築が可能なEC-CUBEですが、SEOには少しだけ不利な点もあるようです。

今回はEC-CUBEの最新バージョン(3系)を使用してSEOをしたいときはどのようなことをすべきか、デモ画面を使って実際にページを動かしながら説明していきます。完全なる非エンジニアの私が理解できるように書いていきますので、EC-CUBE初心者の方も安心してぜひお読みください。(ここでは EC-CUBE 3.0.10を使用しました)

  1. EC-CUBE3系は何がSEOに不利なのか
  2. EC-CUBE3系のSEOについての私の見解

EC-CUBE3系は何がSEOに不利なのか

SEOに不利になってしまう可能性があるポイントを2つ、その解決方法と合わせてご紹介します。

1.タイトルタグの出力の問題

EC-CUBEがSEOに不利だと思われる一番のポイントは、タイトルタグの出力のされ方です。SEOの内部対策で最も重要な項目の一つとも言える「タイトルタグ」、どのようになっているか確認してみましょう。

EC-CUBEの場合、何の設定もしなければ、タイトルタグは

「店名|商品名」

という表記で出力されます。

ですがSEOの観点からいくと、逆の

「商品名|店名」

の方が好ましいと考えられています。

実際どのようになっているか見てみると、
最初の状態_ページ

たしかに

<title>テスト店名(店名) / パーコレーター(商品名)</title>

という表記になっています。

タイトルタグの出力についての問題を解決する方法

要は「商品名|店名」というタイトルタグの表記にすれば問題は解決です。サーバーから出力されるファイル(テンプレートファイルと呼ばれるもの)を編集する必要があります。

FTP接続の方法と、ファイルの編集の際は以下のツールを使用しました

FTP接続:超初心者向け!FileZilla(ファイルジラ)の使い方

編集ソフト:「Sublime text」

今回編集するファイルは以下のものです。
※EC-CUBE3系では、2系までとディレクトリ・ファイル構成が大きく異なりますので注意してください。
またファイルを直接編集するのは3系ではあまり推奨されていないようです。あくまでも自己責任で編集ください。<title>{% if subtitle is defined and subtitle is not empty %}{{ subtitle }} / {% elseif title is defined and title is not empty %}{{ title }} / {% endif %}{{ BaseInfo.shop_name }}</title>

■テンプレートファイルの場所

/src/Resource/template/default/

■ファイル名

default_frame.twig

細かなディレクトリ・ファイル構成や置き換えの早見表はこちらにありました。
http://ec-cube.github.io/directory.html

■編集する箇所と内容

上記ファイル内で

<title>

と書かれている箇所を探します。(27行目くらい)

ここの並び順を以下のようにします。(shop_name と書かれている部分を後ろに持ってくる)
※このままコピペして使用可能です。

<title>{% if subtitle is defined and subtitle is not empty %}{{ subtitle }} / {% elseif title is defined and title is not empty %}{{ title }} / {% endif %}{{ BaseInfo.shop_name }}</title>

ここを書き換えたらファイルを上書きして、再度元の場所(/src/Resource/template/default/<)に上書きしたファイルをアップロードします。 ページでの表示を確認すれば完了! 

※変更が確認できないときは、管理画面の

コンテンツ管理>キャッシュ管理

のところでキャッシュクリアのボタンを押してから再度ページを読み込み直して確認してみてください。FTP上でキャッシュクリアする方法もあるようですが、初心者なので管理画面で。。。
EC-CUBE3系のキャッシュクリア画面

2.商品ページのディスクリプションの設定の問題

SEOに不利というよりは、検索結果でクリックされる確率を下げてしまう可能性があるので、以下を挙げておきます。

EC-CUBEでのディスクリプションの設定のされ方についてです。

3系では、何もしなければキーワードもディスクリプションも出力されません。

さらに管理画面上でそれらを設定しようと思っても、管理画面で設定できるディスクリプションは、

  • TOPページに1つ
  • 全ての一覧ページに1つ
  • 全ての詳細ページに1つ

しかありません。

たとえば商品ページの場合、管理画面の

コンテンツ管理>ページ管理>商品詳細ページ>ページ編集

を選択すると分かります。
EC-CUBE3系_商品詳細ページのディスクリプション設定
全ての商品ページに同一のディスクリプションが設定される状態になっています。

ディスクリプションは検索順位に直接の関係はないものの、検索結果に表示された際にユーザーが見ている部分ですので、CTRをあげるためにはぜひ対応しておきたいところです。

ディスクリプションの設定の問題の解決方法

管理画面の

商品管理>商品マスター

該当商品の編集ページを開くと以下のようになっています。
EC-CUBE3系商品編集ページ
ここでディスクリプションを設定することができれば商品固有のディスクリプションとなるはずですので、なんとかここで設定していきます。フリーエリアは画像やコメントを入れてリッチな商品ページを作るために使いたいので、「検索ワード」の欄をディスクリプションとして使用していくという裏技です。

該当するファイル内に「検索ワードの欄に書いてある文言をディスクリプションとして使用しますよ」という指示を書いてあげればOKです

その上で、管理画面上から商品ごとのディスクリプションを設定してあげれば、商品固有のディスクリプションが生成される状態になります。

※先ほども記述しましたがEC-CUBE3系では本体ファイルを直接いじるのは非推奨なので以下のページを参考にプラグインで対応したほうがよさそうです。

またディスクリプションの設定をかけるには、先ほどのタイトルタグの部分を編集するときよりも複雑な編集になるので、どうしてもファイルを直接編集したいときは知識のある人に依頼するのが賢明かと思います。
http://qiita.com/chihiro-adachi/items/6318642120f67faedf0b

ちなみにそもそものプラグインの考え方については公式にこのような資料がありました。
http://downloads.ec-cube.net/src/manual/v3/plugin.pdf

EC-CUBE3系のSEOについての私の見解

たしかにEC-CUBEは、上記のようにプログラムそのものを修正する必要があるので、そのまま何もせずに使っているとSEOに多少弱いかもしれません。ですが、初心者の私でもできるような上記の対応を取るだけで、ひとまず十分な対応を取ることができました。

あとはカテゴリコンテンツを充実させたり、商品ページをリッチに作り込んだり、さらには集客のために別でCMSを立てて運用したり、どのカートシステムでも同じようにやることをやっていけば問題なしです。
特にCMS連携については開発済みのプラグインなども公開されていますので、むしろEC-CUBEであることはSEOをしやすいとも感じます。

アラタナではもともとEC-CUBEをベースにした「カゴラボ」というカートシステムを開発しており、社内にEC-CUBEのエバンジェリストも在籍しています.

EC-CUBEをお使いの方でSEOを強化したい、という方はぜひお気軽にご相談ください。

表面的なSEOだけでなくシステム面からも改善のご提案が可能です。

「ECコンサルコラムサイト「ECコンサル」」掲載のオリジナル版はこちら:
EC-CUBE3系のSEO問題を解決したい(2016/08/03)

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

2014年サービスローンチ。メンバー全員がGAIQ以上の資格保持者にて構成されているチームで、安心感のあるサービスを提供している。既存のECサイトは独自ドメインであればカートシステムを問わずサービス提供が可能で、新規ECサイトの構築から売上アップまで一貫してのご提案できる。

「ECサイト」を専門にサービスをご提供しており、検索順位やCPAに一喜一憂せず、結果=売上にこだわって戦略立案から施策検証まで行う。

 

アラタナ ECマーケティング支援サービス「ECコンサル」

Amazon最強の対抗馬「Jet」、ウォルマートが3400億円で買収

9 years 3ヶ月 ago
「Jet」は「オンライン上のどこよりも低価格で商品を提供する」というビジネスモデルをECで展開

世界最大手の小売企業であるウォルマート・ストアーズは8月8日、会員制のECマーケットプレイス「Jet」を運営するジェット・ドット・コムを33億ドル(約3400億円)で買収すると発表した。

約30億ドルは現金で、3億ドルはウォルマートの株式で支払う。

「Jet」は2015年7月、正式にサービスの提供を開始。「オンライン上のどこよりも低価格で商品を提供する」というビジネスモデルをECで展開している。

「Jet」のビジネスモデルのポイント

  • 出店者から徴収する手数料は、商品価格をさらに下げる目的に利用し、顧客に利益を還元
  • 買いたい商品については、ベンチマーク価格として「Amazon」での販売価格をサイト内に表示
  • 配送関連の利便性を犠牲にして価格面での競争力を優先
  • 単なる値引きではなく、さまざまな買い物方法によってディスカウントする仕組みを構築
  • 1つの店舗で購入するほど割引額は大きくなる

◆「Jet」の詳しいビジネスモデルについてはこちらをご参照ください ⇒ 「Amazonへ価格競争で逆襲か? コストコ的ビジネスモデルで勝負を挑む「Jet」とは」

Amazon最強の対抗馬「Jet」、ウォルマートが3400億円で買収

「Jet」は「オンライン上のどこよりも低価格で商品を提供する」ビジネスモデルを展開

マーケット界隈では、Amazonの最強の対抗馬とされた「Jet」。サービス開始1年間の流通総額(GMV)は10億ドルを突破。月間の新規顧客は40万人、1日あたりの注文数は2万5000件を超えるという。マーケットプレイスに参加している小売企業・提携企業数は2400店。

「Jet」の創設者Mark Lorie(マーク・ロア)氏は、ベビー用品のECサイト「Diapers.com」を立ち上げ、アマゾンに5億5000万ドル(約660億円)で売却。アマゾン傘下となった後、2年ほど勤めて2012年に退職した。

その後、2014年11月に「Jet Insiders」をローンチし、ベータ版のマーケットプレイスを試運転していた。

米国最大級のEC専門誌InternetRetailer社によると、ウォルマートの2015年におけるEC売上高は137億ドルで、前年比12.3%増だった。

ウォルマートは「Jet」を取り込み、EC事業を拡大させる。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

カード情報非保持化する「トークンサービス」、ソフトバンク・ペイメント・サービス

9 years 3ヶ月 ago
ECサイトが自由に決済画面をデザインするためには不可欠なサービス

ソフトバンク・ペイメント・サービス(SBPS)は8月4日、 クレジットカード情報の非保持化を実現する「トークンサービス」を開始した。

ECサイトの主流である自由な決済画面のデザインは2018年以降、トークンサービスに対応していないと不可能となる。今後、トークンサービスの需要が高まると見てサービスの提供を開始した。

「トークンサービス」は、入力されたクレジットカード情報を「トークン(別の文字列)」に変換し、決済するサービス。EC事業者はSBPSが提供する「トークンサービス」のJavaScriptを運営するECサイトに組み込むことで、クレジットカード情報の非保持化が実現できる。

クレジット取引セキュリティ対策協議会発表の「クレジットカード取引におけるセキュリティ対策の強化に向けた実行計画」では、クレジットカード情報の適切な保護の観点から、クレジットカード情報を保持するすべての事業者に対して、原則クレジットカード情報の非保持化もしくはペイメントカードの国際セキュリティ基準である「PCI DSS」への準拠を2018年3月までに実施するように要請している。

「トークンサービス」はすでにGMOペイメントゲートウェイが提供しているが、大半の決済サービスが未提供。現状のままでは決済会社の用意する決済画面へリンクする必要が出てくる。

今後、他の決済会社からもトークンサービスが提要されることが予想される。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

JCB取扱加盟店で「楽天スーパーポイント」の導入が可能に

9 years 3ヶ月 ago
今秋にもサービスを開始する予定、楽天は「楽天ポイントカード」の導入店舗数の拡大を図る

楽天は8月8日、ジェーシービー(JCB)の加盟店が「楽天ポイントカード」を取り扱いできるようにするための契約を締結したと発表した。今秋にもサービスを開始する予定。JCB加盟店でも楽天ポイントを導入できるようにし、楽天ポイントの利便性を高める。

ジェーシービー(JCB)取扱店契約先の約960万店舗のうち、JCBが指定するクレジットカード決済端末を導入している加盟店に導入できるようになる。

対応端末を持つ加盟店は、JCBに「楽天ポイントカード」を導入するための申し込みをすれば、専用システムの導入は不要。低コストでスピーディーに「楽天ポイントカード」の取り扱いが可能となる。

ポイント付与率は100円(税込)の支払いにつき1ポイント付与、もしくは「200円(税込)の支払いにつき1ポイント付与を選択できる。

 楽天では、JCBによる「楽天ポイントカード」の導入店舗数の拡大を図り、「楽天スーパーポイント」を利用できる加盟店を増やしていく考え。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

LINEと「FutureShop2」が連携。導入ECサイトのLINE使ったCRMマーケティングを実現

9 years 3ヶ月 ago
フューチャーショップの「FutureShop2」がLINEの「Official Web App」に対応する

フューチャーショップはECプラットフォーム「FutureShop2」を利用しているECサイトの会員と、その事業者が運営するLINE@アカウントの「友だち」とID連携できるようにすることがわかった。8月8日にフューチャーショップのWebサイトで情報を公開した。

会員の購買情報や年齢といった各種情報をもとに、セグメントした会員にLINEを通じてメッセージを配信。「FutureShop2」導入サイトのLINEを活用したCRMマーケティングを支援する。

「FutureShop2」がLINEの「Official Web App」に対応する。「Official Web App」は、導入企業のWebサービスとLINEアカウントを連携し、LINEアカウントを起点に集客・アクション誘導・リピート促進まで、ユーザーの行動をLINEアプリ上でシームレスに完結させることができる仕組み。

フューチャーショップは8月8日から事前申込の受付を開始した。「FutureShop2」のオプションサービスとして提供、初期費用は0円、月額費用は3000円。リリースキャンペーンとして、2016年12月末まで月額費用を無料で提供する。

LINEと「FutureShop2」が連携へ。利用店のLINE使ったCRMマーケティングを実現、フューチャーショップの「FutureShop2」がLINEの「Official Web App」に対応

ECサイトのLINE活用例

「Official Web App」対応によって、導入企業は次のようなことができるようになる。

  • メッセージのセグメント配信
    登録会員の誕生日、年齢、性別、購入履歴、会員ランクなどの購買情報、保有ポイントなどからメッセージ配信先をセグメントし、LINEメッセージを配信することが可能
  • クーポンのセグメント配信
    登録会員の誕生日や購入回数・金額別、会員ランク別などから配信先をセグメントし、「送料無料」「定額割引」「定率割引」クーポンをLINE経由で配布。レポンス率の向上が見込める
  • LINEアカウントとの連携サンクスポイント付与
    LINEアカウントと連携完了した会員に対して、サンクスポイントを付与できる。LINEアカウントとの連携キャンペーンの実施などが可能で、連携会員の増加が見込める
  • LINEアカウントでログイン
    ID連携を行った会員はECサイトでのログイン時にLINEアカウントが利用できる。購入時のカゴ落ち軽減の効果が見込める。

EC関連では「SHOPLIST」のクルーズが3月に「Official Web App」へ先行対応。ECプラットフォームの対応はまだ少数で、NHNテコラスが「Official Web App」に対応し、事前申込の受付を始めている。
 

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」。なぜお客は離れたのか?

9 years 3ヶ月 ago
競合の増加、消費者の購入行動の多様化が、「低価格」を売りしていたニッセンの価格優位性を失わせた

完全子会社化を前提にセブン&アイグループへ経営支援を求めたニッセンホールディングス。中核子会社ニッセンの価格優位性が失われ業績が急速に悪化、2016年中間期までに自己資本比率は0.1%まで低下した(純資産は6900万円)。2016年中に債務超過へ転落し、資金繰りに重大なリスクが生じる事態にまで陥った要因の1つに、「低価格路線」の行き詰まりがあげられる。通販業界の成長をけん引してきた大手通販はなぜ不振に陥ったのか――。

急速に減少した顧客数、4年で200万人の“ニッセン離れ”

アパレルSPA(製造小売)としての価格優位性が失われた」。ニッセンの業績低迷について、複数の通販業界の関係性はこう説明する。

総合通販企業を代表するニッセンは、アパレルや家具(2016年に撤退)などで「値ごろ感」を訴求し、実店舗への優位性を確保してきた。

だがその優位性は、ユニクロや「しまむら」などのファストファッションの台頭ネット通販の急速な浸透などによって崩れていく。

2016年2月に開いた決算発表会。ニッセンHD・市場信行社長は「価格訴求から価値訴求への商品政策の大幅な転換」を打ち出したものの、時すでに遅し。「低価格」訴求で集まった顧客の“ニッセン離れ”は加速していた。

ニッセンの2016年中間期における稼働顧客数は160万人。1年前(2015年中間期)比で35.6%減、89万人も稼働顧客数が減少している。

ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」なぜお客は離れたのか?①
2016年中間期におけるニッセンの稼働顧客数など

この客離れは約4年前から始まっていた。2011年を境に減少傾向が続く稼働顧客数。ピーク時(2011年通期)に539万人だった稼働顧客数は、2015年通期で332万人に減少。わずか4年間で200万人強の顧客が減少したのだ。

ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」なぜお客は離れたのか?②
ニッセンの稼働顧客数の推移

ニッセン関連事業(カタログ売上、ネット売上、BtoB売上、その他)の売上高は2011年通期の1343億円から、2015年通期には842億円に減少。客数の減少とともに売上高は急速に落ち込んだ。

こうした状況について、“ネット化への遅れ”を指摘する声があるが、2015年決算では、ニッセン売上の約67%がネット経由。ニッセンは2000年、本格的にECを開始。着実にEC化率を高めてきた。スマホ対応も進め、2015年時点では売上高の3割強をスマホ経由が占めている。

では、なぜ顧客離れが加速したのか? それは、「低価格路線」「ネット化による環境の変化」が起因しているのだろう。

「しまむら」などファストファッションの台頭既存小売業のネット化低価格ファッションを売りにするネット専業の台頭など、流通形態の多様化が進み、消費者の商品購入行動は複雑化している。

競合の増加、消費者の購入行動の多様化が、「低価格」を売りしていたニッセンの価格優位性を失わせることに。消費者にとって実店舗・ネット・テレビなどさまざまなチャネルで商品を購入できる環境となり、ましてや「デザイン性」「機能性」などの比較検討はネットで簡単にできる――。

ファッションなどの購入の際、価格優位性を失ったニッセンを選ぶ消費者は、急速に減少した。

ニッセンHDがセブン&アイグループのTOBにより、連結子会社化となったのは2014年1月。セブン&アイグループ傘下入り後、初決算となった2015年2月に発表した決算説明会資料では、「不採算事業・ノンコア事業の整理・縮小」として、ニッセンの収益回復に向けた改善策を発表した。

それが「商品」「売場」「顧客」などの改革。その後、経営再建に取り組んだものの、直近の通期決算(2015年12月期)ではこれまでキープしていた1000億円台の売上高は、842億円へと大幅に落ち込むことになる。

ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」なぜお客は離れたのか?③
ニッセン関連事業の売上高推移

そして、8月2日。ニッセンHDがリリースした資料に「8月上旬にはニッセンホールディングスの資金繰りに重大なリスクが生じる現実的な可能性も生じております」と明記。

事業の継続性が危ぶまれたニッセンHDはセブン&アイに対し、完全子会社になることを前提に財務や事業の両面での経営支援を申し出た。

ニッセンHDは11月1日付でセブン&アイグループの完全子会社になる予定。1970年に呉服のカタログ販売でスタートし、東証一部上場まで上り詰めたカタログ通販大手は転換期を迎えた。

ニッセン、業績回復に向けた改革の成果は?

セブン主導のMD改革、価格から価値の訴求

安さのニッセンから価値のニッセンへと変えたい」。2016年2月に行った決算説明会で、ニッセンHDの市場社長はこう意気込みを語った。

良くも悪くも「価格訴求」による商品開発で顧客を集めてきたニッセン。ただ、ネット通販の普及がそれを許さなかった。低価格のオリジナル商品を扱うアパレルECサイトがネット上にあふれ、顧客を奪われていった可能性は否定できない。

こうした状況を改善するため、「価格訴求から価値訴求」へ舵を切ることを決断。セブン&アイグループのマーチャンダイジング手法を活用した商品「Select 10(セレクト10)」を開発した。

2000円前後といった低価格を訴求していた従来商品の価格設定とは一線を画し、5990~6390円といった高い価格帯に設定。国内トップレベルの研究機関と共同開発した高機能インテリアなどの販売にも取り組んだ。

たとえば、2015年新春・春では、2000円以下のラインナップが中心だった商品構成から、2016年春上限は3999円、下は500円といった価格構成に変更。2500円前後の商品を中心価格に“ひし形”のプライス構成とした

さて、こうした施策の成果はどうだったのか。

ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」なぜお客は離れたのか?④
ニッセンの2016年第1四半期の各種成績(編集部がニッセンHDの決算資料を加工して作成)

2016年春の受注が集まる2016年第1四半期の状況を見ると、稼働単価(1人あたりの受注累計金額)、商品単価も前年同期比で減少。消費者への浸透など長期的な視点で取り組まなければならない側面があるものの、商品力の強化は待ったなしの状態といえそう。

売り場の減少も売上減に影響

シニア向け、和装、ハイティーン向けのカタログ通販なども手がけていたニッセン。経営資源を集中するため、主要ターゲットとしていた30代から40代のワーキングマザーに特化することを決め、主要ターゲットから離れた層へのカタログを廃刊した。

2015年はカタログ発行頻度の絞り込み、カタログ薄型化などを実行。無料カタログやテストカタログ(受注予測を行う目的で本番カタログの3か月前に発行するテストカタログ)も縮小している。

ただ、こうした施策はカタログを手に取る既存顧客の購入回数および購入単価の減少、新規顧客の獲得減に直結してしまう。現に稼働顧客数が大きく減少していることから、こうした施策の影響が大きく響いている。

30~40代ワーキングママ/ファミリーに特化したニッセンだが、この顧客層も競争が激しい分野。F1層と同様にネット通販を活用した買い物は当たり前の世代であり、いかにニッセンで買う理由を訴求できるかが重要になる。

ニッセンの業績不振を招いた「価格訴求」なぜお客は離れたのか?⑤
ニッセンの2015年度に発行したカタログについて

2015年度は発行回数を絞り発行部数は大幅に減少、ページ数も大きく減った。

スマホで商品を見てPCで購入」「カタログを見てスマホで注文」「PCとスマホを併用」など、オムニチャネル的な買い物、マルチデバイスで注文する消費者も多いため、販促費削減のためのカタログ縮小は売上減に直結する。

事実、2015年度は前年度比で200億円強も売り上げが落ち込んだ。

「インターネットサイトについては、2016年1月に全面リニューアルを実施した。今後もスマートフォンを優先して改良を重ね、カタログとの相乗効果を強めていきたい」。

市場社長は今年2月にこう説明したが、スマホ経由の顧客単価は、パソコン経由よりも2000~3000円ほど低くなるという調査結果もある。客単価の減少は利益面に直撃し、売上高営業利益率の悪化を招く要因にもなる。

単純なスマホシフトではなく、強力な販売チャネルであるカタログとの相乗効果を生かしたネット戦略が必要になってくる。

「オムニ7」へは不参加が続いていたニッセン

ニッセンHDがセブン&アイグループに傘下入りした後、

  • ニッセンが保有するコールセンター機能の活用
  • 「セブン-イレブン」店頭受取サービスを、ニッセンのECサイトやカタログ通販の商品にも展開
  • ニッセンのアパレルの一部を「セブンネットショッピング」で販売
  • イトーヨーカドーでのシャディカタログギフトの店舗展開
  • セブン-イレブンでの商品受け取りサービスの導入

といった取り組みを進めてきた。だが、セブン&アイグループのEC「オムニ7」への参加、ポイント連携などは実現されていない。実質、セブン&アイグループのオムニチャネル構想からはしごを外された格好だ。

最優先課題は経営を立て直すこと。「オムニ7」への参加は現状では考えていない。

2016年2月に行った決算説明会で、ニッセンHDの市場市場信行社長はセブン&アイとの連携について次のように説明していた。

セブン&アイグループにとって、完全子会社化後のニッセンの立て直しは急務となる。「オムニ7」への参加、ポイント連携などセブン&アイグループ主導による経営再建が加速する可能性が高そうだ。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

楽天、アマゾン、Facebook、LINEなどが講演「GMO ECカンファレンス2016」8/24開催

9 years 3ヶ月 ago
GMOインターネットグループが主催で、「カート」「SNS活用」「決済連携」といった全7テーマのトークセッションなどを実施

GMOインターネットグループは8月24日、EC業界の最新動向を伝えるイベント「GMO ECカンファレンス2016」を東京・渋谷区で開催する。

主催はGMOインターネットグループ。楽天、アマゾンジャパン、Facebook、LINE Business PartnersといったEC支援事業を展開する企業のスペシャリストが登壇する。

「ショッピングカート」「SNS活用」「決済連携」など全7テーマでトークセッションや公演を実施。最新のトレンドやサービスなどを披露する。

トークセッションのプログラムは次の通り。

  • 今考えるべきネットショップ5つの生存戦略
    (GMOメイクショップ、GMOペパボ、翔泳社 ECzine)
  • Amazonのお客様をあなたのお客様に~Amazonログイン&ペイメントのもたらす新しいEコマースの姿~
    (アマゾンジャパン)
  • 決済の最新動向とFintech
    (GMOイプシロン)
  • 売上げUPの為のLINE@活用方法
    (LINE Business Partners)
  • 越境EC最前線~越境ECのトレンドと補助金活用について~
    (インフォマークス)
  • LINE@公式代理店/LINE@サポートについて
    (GMOコマース)
  • 楽天ポイント・ID活用による自社サイト活性化
    (楽天)
  • eコマース企業様向け Facebook・Instagram 活用法
    (Facebook,Inc.)

楽天、アマゾン、Facebook、LINEなどが登壇する「GMO ECカンファレンス2016」8/24開催、GMOインターネット主催

GMOインターネットグループが主催する(画像は編集部がキャプチャ)

イベント詳細

  • 日時:2016年8月24日(水)12:00開場(21:00終了)
  • 場所:セルリアンタワー(東京都渋谷区桜丘町26-1)
  • 参加費:無料
  • 人数:先着300人
  • 主催:GMOインターネットグループ
  • 詳細と申し込みhttp://ec-conference.tokyo

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販、ECに関する業界新聞の編集記者を経て、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、EC業界に関わること約9年。まだまだ、日々勉強中。

瀧川 正実

コンバージョン率が上がらないのは、社長がトンマだからです。ほか11本【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

9 years 3ヶ月 ago
ネットショップ担当者が読んでおくべき2016年8月1日〜7日のニュース

コンバージョン率を上げるには、人的問題をクリアしないといけません

ズバリ、コンバージョン率を確実に上げる方法ってありますか?/Mr.フュージョンの石嶋洋平さんに聞いてきた | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2016/08/03/23292

コンバージョン率を劇的に上げる3つの解決方法 | Ptengine Blog
https://www.ptengine.jp/blog/...

まとめると、

  • Webサイトをいじる前に改善を受け入れる土壌づくりを
  • CVRが上がらない主な要因は、リソース不足・時間不足・ノウハウ不足
  • 一発で結果を求めず、ノウハウを蓄積しながら継続的な改善でCVRが上がる

最適化のシステム化プロセスがない場合、マーケティング担当者は推測に頼るしかありません。

つまり、直感や「常識」に基づいてテストをしています。

そして初期にごくわずかな上昇があると、サンプルの規模を考慮せずにテストをやめてしまうのです。
─Ptengine Blog

社内に前向きな推進力がどれだけあるのかがCVRを上げるためのポイントのようです。Webサイトが問題なのではなく、問題があるWebサイトにしている自分たちに原因があります。その原因もWebサイトの細かい問題から社内の問題、経営者の問題など幅広くなっていますので、外部の力を借りるなどして解決していきましょう。

アフィリエイターは自社の大切なパートナー。出稿先ではありません

アフィリエイトの売上を左右する「成果確定」。アフィリエイターから信頼を得るためのコツとは? | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3300

“顔の見える広告主”を実践し、アフィリエイトMVP3年連続受賞!クロックス金さんインタビュー | ECzine
http://eczine.jp/article/detail/3384

まとめると、

  • アフィリエイターは報酬が確定し、自らの収入になることが最大のモチベーション
  • 広告主がキャンセルをする際は明確な理由がないと不信感につながる
  • アフィリエイターのサイトはヒントや気づきの宝庫。商品の見せ方も参考になる

アフィリエイトは、地道に成果を積み上げていくことが不可欠です。小さな作業の積み重ねですし、積み重ねても結果が出ないことも当然あるので、がっかりすることもあります。それでも、「金さんのメルマガ、愛読してます!」の一言で元気になれるんですから、人と触れ合って得られるパワーって大きいですよね。そこが数ある広告の中でも、アフィリエイトが好きな理由だと思います。

─クロックス・ジャパン合同会社 金 榮恩さん

広告主からすると不正をしたり商品やサービスを間違って伝えたりしているアフィリエイターが気になるかもしれませんが、逆の立場からすればキャンセルばかりする広告主には不信感が募ります。

アフィリエイトはバナー広告ではないので、お互いのコミュニケーションを取りながら信頼感を高めていくことが大切です。くれぐれも「アフィリエイトを使うと売れるの?」とか思わないように。自分次第です。

ペルソナの前にGoogle アナリティクスを見ればユーザが分かります

誰がサイトを利用しているのか―サイト分析に必須のユーザー属性を把握しよう | 真摯のブログ
http://cinci.jp/blog/20160802-understanding-user-attributes

まとめると、

  • ユーザー像を見る切り口の数だけ改善のヒントがある
  • GAの標準機能でわかることも多いが、カスタマイズが必要になる場合もある
  • カスタムディメンションは会員・非会員などに区別したデータも取れる

例えば「新規リピーター別」「デバイス別」の切り口があれば、単なるそれらの分類のみならず、「新規リピーター別×デバイス別」の掛け合わせでも把握できるようになります。つまり、複数の視点が多いほど、より多様な組み合わせで把握や分析が行えます。

スタッフみんなで集まってペルソナを考えるのも良いですが、Google アナリティクスのデータでわかるユーザー像もあります。標準機能では分からないものもありますので、紹介した記事を参考に、制作会社などに問い合わせてみてください。カスタムディメンションは本当に便利ですよ。

EC利用デバイスは50代の約8割がPC、20代の約5割がスマホ、世代による二極化が判明 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3288

このデータとGoogle アナリティクスのデータとの比較を。その差が何故かを考える。

コマースのBASEが最短1営業日での入金に対応、ネット店舗をより実店舗に近づける「振込申請プラス」開始 | THE BRIDGE
http://thebridge.jp/2016/08/base-offer-a-short-payment-cycle-service

月額利用料が980円かかってしまいますが、資金繰りがきついショップには便利な機能ですね。

コールセンターで売上倍増する方法:電話で利益を最大化するための検討リスト | サイタ 開発者ブログ
http://tech.cunited.jp/post/148426939780/teloffice

実際の現場からの記事なのでとても参考になります。気になった方は見学を申し込んでみては?

今週の楽天

楽天がスマホ向けに音楽聴き放題サービス、「Rakuten Music」 | ケータイ Watch
http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1013774.html

楽天のコンサルサービス「R-nations」、有名店の指導で3割の店舗が売上2倍を達成 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3302

「楽天オークション」「楽天スーパーオークション」10月末にサービス提供を終了 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/3318

楽天はいったいどこに向かっているのでしょうか……。ショップもユーザーも安心できる記事が欲しいものです。

今週の名言

ごめんなさい、すぐに結果は出せません | could
http://www.yasuhisa.com/could/article/i-am-sorry-icant-change-quickly/

すぐに結果は出せないことはあります。

けど何か小さなことを始めることはできます。

今週のまとめで言いたいことはまさにこれ。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

公取委がアマゾンに立ち入り検査、出品者に安価設定を要求か

9 years 3ヶ月 ago
アマゾンでの販売価格を、他モールと同等、もしくはそれ以下にするよう要求

公正取引委員会は8月8日、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いがある契約を取引先と結んでいたとして、アマゾンジャパンに立ち入り検査を行った。

アマゾンは、EC企業が「楽天市場」「Yahoo!ショッピング」など他モールでも商品販売を行う際、アマゾンでの販売価格を同じ、もしくはそれ以下にするように求めていたとしている。

独占禁止法は2条9項で、取引先がライバル社と取引する際に障害となるような条件をつけ、事業活動を不当に拘束することを不公正な取引方法の1つである「拘束条件付き取引」として禁止している。

公正取引委員会は、アマゾンジャパンが日本の取引先との契約の際、最低でもライバル社と同条件でアマゾンと契約するなどの条項を付けていたとみており、アマゾンジャパンの担当者から事情を聴くなどして全容解明を進める方針。

EC業界に詳しい関係者は今回の件について以下のように述べている。

アマゾンが出品者に最低価格を求めるのはECに関わっている人の間では有名で、10年前に企業の出品サービスを開始した当初から行っていた。なぜこのタイミングでこうした立ち入りが入ったのか。出品者にとってプラスになるような改善につながってほしい。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊

通販ASP「売れるネット広告つくーる」、サイト制作ツール「ペライチ」と連携したランディング制作可能に

9 years 3ヶ月 ago
ペライチの制作テンプレートに売れるネット広告つくーるのノウハウも利用可能、8/30に解説セミナーを開催

売れるネット広告社は、Webサイト制作ツール「ペライチ」を提供するホットスタートアップとの提携を8月8日に発表した。両者の提携によって、通販ASP「売れるネット広告つくーる」のランディングページとして、ペライチで制作したページを利用できるようになる。

売れるネット広告つくーるは、広告主から16年間にわたり200億円以上の広告費を預かりながら、何百回ものA/Bテストを回して得たノウハウをもとにして作られたASPサービス。インターネット広告の費用対効果を最大化する各種機能を盛り込んでおり、今回の提携では、ペライチのテンプレートとしても、売れるネット広告つくーるのノウハウを活用したランディングページを利用可能になる。

8月30日には、提携にあわせたセミナー「ネット広告で“100%確実”に売上がアップする最強の仕組みwith『ペライチ』」を開催。売れるネット広告社 代表取締役社長 加藤公一レオ氏と、ホットスタートアップ 取締役 山下翔一氏が講演する。
ikeda-ma

「SHOPLIST」のスマホアプリが300万ダウンロードを突破

9 years 3ヶ月 ago
テレビCM、配送のスピード化などにより、5か月で100万件の上積み

クルーズは8月5日、ファストファッション通販「SHOPLIST.com by CROOZ」のスマートフォンアプリが300万ダウンロードを突破したと発表した。

2016年3月に200万ダウンロードを突破しており(参考記事)、約5か月で100万件ものダウンロード数を増やしたことになる。

2016年4月に全国を対象にテレビCMを放映したのに加え、7月にもテレビCMを実施。こうした断続的な露出によって会員数を拡大。

4月からは東京都と神奈川県で当日配送を開始し、7月には対象地域を関東1都7県に広げるなど(参考記事)、配送のスピード化により顧客満足度も高めている。

なお、「SHOPLIST.com by CROOZ」のスマートフォンアプリは2015年5月に提供を開始し、15か月で300万ダウンロードまで拡大したことになる。

「SHOPLIST.com by CROOZ」の取扱高は約150億円規模にまで拡大している。

中川 昌俊

ネットショップ担当者フォーラム編集部

ネットショップ支援会社を中心にEC業界にかかわる企業や人を取材していこうと思っています。

読んで少しでも経営に役立ったり、なるほどと言ってもらえるような記事の執筆を心がけます。

中川 昌俊
確認済み
16 分 8 秒 ago
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