ネットショップ担当者フォーラム

アマゾンの元幹部が語る「Amazonが食品業界に注力する理由」 | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

7 years 6ヶ月 ago

「2030年から2035年の間に、アマゾンの食料品売上はウォルマートを抜く可能性がある」と言うアナリストもいます。しかし、そうなるためにはアマゾンは数千もの店舗を新たに作るか、買収しなければいけないでしょう。

アマゾンは今後拡大が見込める市場にしか参入しません。アマゾンが食品ビジネスに参入したのは、8,400億ドルの食料品市場のほんの数パーセントを獲得したいからではないのです。食料品に関する消費者のニーズに応えるマーケットリーダーをめざしているのです。

アマゾンの元幹部で現在は大手食品店向けのサプライチェーンコンサルタントをしているブリッタン・ラッド氏はこう語ります。

ウォールストリートジャーナル紙によると、アマゾンは早ければ2019年末にロサンゼルスで食料品チェーン店を立ちあげる予定です。また現在、サンフランシスコ、シアトル、シカゴ、ワシントンDC、フィラデルフィアのショッピングセンターとも店舗オープンの協議をしています。同紙によると、地域の食品チェーン店を買収し、素早く新しい店舗を開店するような動きもあるようです(この記事に関して、アマゾンの広報担当者からのコメントは得られませんでした)。

オフライン/オンラインの食料品売上の状況は?

現段階でオンラインの食料品売上はアマゾンが独占しています。食料品の小売事業と消費者向け包装品事業のコンサルティングを行うBrick Meets Click社がアメリカの4,855人を対象に2018年5月に行った調査によると、2018年の最初の数か月で、アマゾンは全米のオンライン食品売上の30%を獲得しています。

その数字はすべての食品チェーン店のオンライン売上合計と同等になりますが、実店舗が強い食品市場全体においては、まだまだ低い数字と言えるでしょう。

米国におけるオンライン食料品売上高のシェア
米国におけるオンライン食料品売上高のシェア(Brick Meets Clickの調査を元に編集部で作成)

Brick Meets Click社によると、2018年の全米における食料品売上におけるオンライン売上の割合はたった5.5%。2019年には6.3%まで上がると同社は予想しています。店舗での売上が大きい食料品市場における現在のリーダーはウォルマートです。ユーロモニターによると、店舗での食料品売上シェアの25.9%がウォルマートでした。別の調査で発表されたホールフーズの市場シェアは約2%です。

Brick Meets Click社のチーフアーキテクト、ビル・ビショップ氏はこう語ります。

小売事業者がECに参入する大きな動機はアマゾンとの競争でした。実店舗の存在感を拡大して、オムニチャネル事業者になろうとするアマゾンの戦略は、実店舗でビジネスをする伝統的な小売事業者にとって、新たな挑戦になるでしょう。

2018年のホールフーズ買収と、レジなしのコンビニ店舗「Amazon Go」のオープンに続き、実店舗拡大は3つ目の挑戦になります。ユーロモニターインターナショナルの市場調査コンサルタント、アマンダ・ブーリアー氏は「アマゾンのオンラインでの食料品販売によって、さまざまな変化が起こりましたが、その1つとして実店舗ビジネスのクローガーはECへの投資を大きく増やしました」と言います。

アマゾンが食料品市場で存在感を増す方法

「もし本当にアマゾンが実店舗を新しくオープンするなら、ECが成長し続ける中でも、良いデザイン、良い立地の実店舗は今後も大切だという証拠になるでしょう」とブーリアー氏は話します。

アマゾンは2021年までにアマゾンゴーを3,000店にまで増やしたいと考えているようですが、現在はシカゴ、サンフランシスコに4店舗ずつ、サンフランシスコに2店舗の計10店。ホールフーズの店舗は北米で479店ありますから、競合に比べればまだ存在感は低い状態です。

全米最大の食料品販売事業者、ウォルマートは全米で4,750店あります。二番手のクローガーは、25州に2,800店、三番手のアルバートソンズは35州とワシントンDCで2,300店展開しています。

食料品市場で成功するには、アマゾンは実店舗を大幅に増やす必要があります。全米の食料品小売事業でリーダーになるために、アマゾン(「全米EC事業 トップ1000社データベース 2018年版」第1位)はウォルマート(同 第3位)やクローガー(同 第86位)と直接対決しなければなりません。それにはより多くの店舗が必要だとラッド氏は言います。

デロイトとアマゾンで行った調査結果で、アマゾンがクローガーやウォルマートから食品の市場シェアを奪うには、最低2,150店舗が必要です。

アマゾンがそれほど多くの店舗をオープンしたら、2027年から2030年の間にクローガーの食品売上を超えることになると、ラッド氏は考えます。そして、2030年から2035年の間にはウォルマートを超える可能性もあるそうです。 「アマゾンは消費者により良いサービスを提供できるため、クローガーやウォルマートと同じ数の店舗は必要ないでしょう」とラッド氏は言います。

アマゾンにとって最善の選択は、全米に1,850の店舗を持ち、すでに食品販売事業者として重要なポジションにあるターゲット(同 第17位)を買収し、ターゲットの店舗内にアマゾンの食料品店を出店することだろう、とラッド氏は話します。

しかし、それ以外の方法もあります。例えば、19の州で300以上の店舗を構え、自然食料品を販売しているスプラウツ・ファーマーズ・マーケットを買収すると同時に、地域の小さな食料品チェーンを買収するという方法です。アマゾンが別の場所の土地を店舗オーナーにリースして、お店を空けてもらうこともできるでしょう。 ラッド氏は言います。

私の調査では、アマゾンの戦略次第では、2023年から2025年までに2,150店舗まで増やすことができるでしょう。食料品販売事業では実店舗が重要です。もしもアマゾンが全国的に存在感を増すことができなければ、とても不利なのです。

アマゾンがウォルマートやクローガーなど、他の食品事業者の真似をすることを推奨しているわけではありません。アマゾンが食料品の小売事業を再定義して、食料品店への訪問に新な価値を提供するべきだと考えています。食料品のオンライン販売は増えていますが、カスタマイズされたメニューや調理済みの食品に関しては、実店舗の方がサービスがよいと考える消費者も増えています。

実店舗の設置はアマゾンにとって後退ではなく、新しい選択肢を消費者に与えるチャンスなのです。

アマゾンが食料品市場に参入したい理由

そもそもなぜアマゾンは、マージンの低いことで知られる食料品市場に取り組むのでしょう?

「食料品の買い物は至る所で行われます。どんな家庭も食料品を買うからです。食料品のインフラに入り込むことで、消費者との関係を築き、アマゾンの他の商品やサービスにつなげるねらいがあるのです」とビショップ氏は言います。

ラッド氏も「消費者は他のどんなものよりも食料品を購入します。マージンが低いビジネスであっても、食料品市場でリーダーの座を確立できれば、オンラインで販売しているよりマージンの高い商品を買ってもらう可能性が高くなると、アマゾンは考えているのです」と話します。

それ以外にも、食料品店舗をオープンすれば、消費者の生活に食い込んでいくことが可能になります。食料品や保険、薬局、ヘルスケア、エンターテインメントの分野でも存在感を増していくでしょう。「アマゾンは、消費者にとって関連性が低い企業は失敗することを理解しています。新しいサービスを作り、新しいカテゴリーに参入することで、常に消費者に高い関連性を提供することができるのです」とラッド氏は言います。

アマゾンが食料品店ビジネスを前進させる中、他の事業者は競争に備えてさまざまな準備をしておかなければいけないと、ビショップ氏もラッド氏も考えています。

ビショップ氏は言います。「消費者へのサービス提供にかかるコストを削減する必要があるでしょう。しかも、大幅に削減する必要があります。店舗内でのディスプレイを変更したり、棚や倉庫で働くスタッフを減らすため、より確実な在庫管理システムを使うなど、消費者に直接影響を与えないような戦略を取ることも可能です」

ビショップ氏によると、全米35州で1,800以上の店舗を展開しているドイツのディスカウント食料品チェーン店アルディ(Aldi)が好例として参考になるそうです。Aldiは商品の梱包を開封して個別に棚に並べるのではなく、ケースごと棚に置くことによって、人件費を削減しています。

Aldiの店内
Aldiの店内

ラッド氏は、食料品小売事業者は、戦略的で大きな変化を起こす必要があると考えています。たとえば、クローガーとターゲットの合併や、クローガーと23州で約2,000店舗を運営するアホールド・デレーズ(インターネットリテイラー社発行「全米EC事業 トップ500社」第62位)の合併などです。もしくは、コストコがクローガーを買収するという選択肢もあると言います。

ウォルマートは、その店舗数が大きな強みです。ウォルマートのオンラインでの努力はもちろん重要ですが、実店舗こそがウォルマートの圧倒的な強みなのです。さらに競争力を高めるために、ウォルマートはホーム関連商品を取り扱うLowe's Cos(「全米EC事業 トップ1000社データベース 2018年版」第21位)やMenards(同 第224位)を買収するのがおすすめです。

ラッド氏は、ウォルマートはコンビニの数を増やし、食料品と統合して、コンビニで食料品を受け取れるようにするべきだと考えています。

ウォルマートにとって食料品は核兵器のようなもので、必ず勝たなければいけない軍備競争なのです。アマゾンが食料品の売り上げでクローガーを抜いたら、ウォルマートは最終的に失敗するでしょう。アマゾンにとっては簡単な話です。アマゾンが将来的な脅威になるのを防ぐために、ウォルマートはあらゆる手段を講じないといけません。

12月31日で終了した第4四半期で、ホールフーズ、Amazon Books、Amazon Goを含む、アマゾンの実店舗での売上は、前期の45.2億ドルに比べて2.75%ダウンの44億ドルでした。

アマゾンのCFO ブライアン・オルサルブスキー氏によると、売上ダウンの理由はホールフーズの2017年の第4四半期にあるそうです。1年前の第4四半期は、ホールフーズの売り上げが5日分多くで含まれていたためです。また、Prime Now経由のホールフーズのオンライン販売の売上は、実店舗ではなくアマゾンのオンライン売上に計上されています。

Internet RETAILER
Internet RETAILER

【2018年の自社ECサイト】業種別モバイル化率は? 決済手段は2年間でどう変わった?

7 years 6ヶ月 ago

SaaS型ECサイト構築プラットフォーム「futureshop」を提供するフューチャーショップはこのほど、2018年における「futureshop」のデータを分析・集計した「17の数字で振り返る 2018年自社EC」を公表した。

業種別のモバイル比率や、ECで使われた決済手段の割合の推移などを17の数値をまとめている。

「futureshop」全店舗のモバイル比率は、全業種平均で65.26%。業種別では「医薬品・コンタクト・介護」が89.63%で最も高い。次いで「キッズ・ベビー・マタニティ」「下着・ナイトウェア」「ジュエリー・腕時計」「美容・コスメ・香水」「レディースファッション」となっている。

モバイル比率が低いジャンルは「パソコン・周辺機器」「家電」「楽器・音楽機材」「日本酒・焼酎」。

同じカテゴリーでも商材によってモバイル比率に差が見られた。酒類では「ワイン・ビール」は45.82%だが、「日本酒・焼酎」は31.51%。食品系では「スイーツ」が56.56%で「食品」は44.86%。アパレル系では「レディース・メンズファッション、バッグ・小物・ブランド雑貨」が68%前後だった一方、「靴」は56.15%だった。

「futureshop」を提供するフューチャーショップはこのほど、2018年における「futureshop」のデータを分析・集計した「17の数字で振り返る 2018年自社EC」を公表
業種別モバイル化率(画像は「17の数字で振り返る 2018年自社EC」からキャプチャ)。「17の数字で振り返る 2018年自社EC」は専用サイトからダウンロードできる

カード決済やAmazon Payは利用割合が上昇

決済種類別の件数の内訳も集計した。2018年12月度の内訳を見ると、「クレジットカード」が47.08%で最も多い。次いで「代金引換」(15.25%)、「Amazon Pay」(14.12%)、「NP後払い」(10.10%)、「コンビニ払い/Edy/楽天銀行自動引落」(2.14%)、「その他」(11.31%)。

2017年1月から2018年12月までに実施した計4回の調査の推移では、「クレジットカード」は約3.2ポイント増、「Amazon Pay」は約3.0ポイント増、「代金引換」は約4.2ポイント減など、決済手段によって変化が見られた。

「futureshop」を提供するフューチャーショップはこのほど、2018年における「futureshop」のデータを分析・集計した「17の数字で振り返る 2018年自社EC」を公表
決済種別推移(決済件数)(画像は「17の数字で振り返る 2018年自社EC」からキャプチャ)。「17の数字で振り返る 2018年自社EC」は専用サイトからダウンロードできる

「futureshop」の稼働店舗数は2018年末時点で約2400店舗で、2018年の全店舗流通額は1085億円。その他、「17の数字で振り返る 2018年自社EC」では平均注文額のデバイス別前年比、曜日・デバイス別の購入状況(件数)などをまとめている。

渡部 和章
渡部 和章

日本郵便も「LINE」の通知メッセージでゆうパックの配達日を事前通知

7 years 6ヶ月 ago

日本郵便はコミュニケーションアプリ「LINE」の通知機能(通知メッセージ)を活用し、「ゆうパック」の配送予定を顧客に知らせるサービスを3月18日に開始する。

LINEやメールで配送予定を通知する「eお届け通知」と、「eお届け通知」から配送日時や受取方法を変更できる「e受取チョイス」を導入。2つのサービスを総称して「e受け取りアシスト」として展開する。

日本郵便はコミュニケーションアプリ「LINE」の通知機能(通知メッセージ)を活用し、「ゆうパック」の配送予定を顧客に知らせるサービスを3月18日に開始
「eお届け通知」と「e受取チョイス」を「e受け取りアシスト」として展開

「ゆうパック」の宛名ラベルに記載された「お届け先電話番号」と、LINEに登録されている電話番号が一致した荷受人に対し、LINE の「通知メッセージ」を活用して配送予定を通知する仕組み。 「通知メッセージ」を受け取った荷受人は、WEB 上で受取日時や受取場所を変更できる。

荷物を受け取る場所を荷受人が指定する「指定場所配達サービス」も3月18日に開始。荷受人が指定できる受取場所は、これまで「宅配ボックス」「郵便受箱」「メーター ボックス」「物置または車庫」としていたが、「玄関前」も追加した。

「LINE」の通知メッセージを活用した配送日時の通知サービスは、2016年1月にヤマト運輸が導入。当初は会員制サービス「クロネコメンバーズ」を対象にしたサービスだったが、2018年10月から「クロネコメンバーズ」以外も利用できるようにした。

渡部 和章
渡部 和章

キャッシュレス決済で5%還元は通販・ECも対象、事業者がまず知っておくべきこと【3/13時点の情報まとめ】 | 2019年10月の増税、キャッシュレス、軽減税率制度の情報まとめ

7 years 6ヶ月 ago

2019年10月の消費税10%への引き上げと同時に、キャッシュレス決済を行った場合に最大5%のポイントを還元する政府のキャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)について、通販・ECビジネスも対象となることがわかりました。2019年3月13日時点で決まっていることなどを基に、通販・EC事業者が知っておくべきことをまとめました。

キャッシュレス・消費者還元事業とは

消費税率引上げ後の一定期間に限り、中小・小規模事業者によるキャッシュレス手段を使った買い物に対して、ポイント還元・割引を支援するというもの。支援内容は次の通り。

  • 実施期間:2019年10月からの9か月間、2020年6月まで
  • 支援内容(一般の中小・小規模事業者の場合):消費者還元5%。加盟店手数料率3.25%以下への引下げを条件とし、加盟店手数料の1/3を国が補助。中小企業の負担ゼロで端末導入(1/3を決済事業者、残り2/3を国が補助)
  • 支援内容(フランチャイズなどの場合):消費者還元2%(端末費用及び加盟店手数料の補助はなし)

対象となる決済手段はクレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードなど一般的な購買に繰り返し利用できる電子的決済手段。要件として、「日本円でのチャージが可能な決済サービス、日本の金融機関の口座を利用する決済サービスであること」などがあります。

キャッシュレス・消費者還元事業 消費者還元の仕組み
消費者還元の仕組み(画像は経産省発表の「決済事業者向けパンフレット」から編集部がキャプチャ)
キャッシュレス・消費者還元事業 消費者還元の仕組み
制度の活用パターンについて(画像は経産省発表の「キャッシュレス決済端末に関する支援の比較」から編集部がキャプチャ)

通販・EC事業者も補助対象だけど条件は?

基本的にはすべての業種が対象。そして、経済産業省の担当者によると「通販・ECビジネスも対象になる」と言います。

今回のキャッシュレス・消費者還元事業は中小・小規模事業者が対象。通販・ECビジネスを手がけている事業者であっても、中小・小規模事業者でなければ対象外。

対象となる中小・小規模事業者は、「中小企業基本法第2条に準じる」としており、原則案を提示しています。なお、詳細な対象範囲については4月をメドに公表予定です。

補助対象とする中小・小規模事業者について

業種分類定義
製造業 その他資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が300人以下の会社及び個人事業主
卸売業資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人事業主
小売業資本金の額又は出資の総額が五千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人事業主
サービス業(※)資本金の額又は出資の総額が五千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が100人以下の会社及び個人事業主
※旅館業は資本金五千万円以下又は従業員200人以下、ソフトウエア業・情報処理サービス業は資本金3億円以下又は従業員300人以下とする。~経産省発表の「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)決済事業者向け登録要領のポイント」から引用~

話を通販・ECビジネスに戻します。気になるところはマーケットプレイスに出店している場合。「出店者が中小企業基本法第2条に準じる中小・小規模事業者」で、マーケットプレイスがキャッシュレス・消費者還元事業に参加するのであれば、中小規模の出店者はポイント還元・割引の補助を受けることができるようになります。

なお、キャッシュレス決済事業者の要件として、「中小・小規模事業者に提供するプランを公表すること」としており、キャッシュレス・消費者還元事業終了後の決済手数料の取り扱いプランの事前提示を経産省は決済事業者に求めています。

キャッシュレス・消費者還元事業期間は加盟店に対する決済手数料は3.25%以下となります。一般的に、EC事業者はカード会社(アクワイヤラー)と包括加盟店契約を行う決済代行業者経由で決済システムを利用しています。EC支援業者によると、決済手数料の卸値は「3.25%以上が相場」。キャッシュレス・消費者還元事業期間、および終了後の手数料の卸値をめぐって「決済代行業者は戦々恐々」(関係者)と言います。

ちなみに、対象外は、

「過小資本企業」の扱いについては、4月目途に公表予定。①風営法上の風俗営業等、②別途の需要平準化対策が講じられる取引(例:自動車の購入、新築住宅の購入)、③換金性の高い非課税取引(例:郵便切手類、印紙、商品券・プリペイドカード等の譲渡、外国為替業務に係る役務の提供等)、④一部の消費税非課税取引がその取引の大宗を占めると考えられる者(例:医療、福祉、学校等)、⑤暴対法上の暴力団等の反社会的勢力に関係する者等、補助対象外となる事業者・取引の詳細については4月目途に公表予定。~経産省発表の「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)決済事業者向け登録要領のポイント」から引用~

消費者へのポイント還元の方法

経産省は次のようにポイント還元方法を示しています。

中小・小規模事業者や消費者の選択肢を増やすため、多様な決済事業者の参加を促す。このため、以下のとおり、ポイント還元を原則としつつ、やむを得ない場合には、それと同等と考えられる方法を例外として認める。~経産省発表の「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)決済事業者向け登録要領のポイント」から引用~

原則として決済事業者(イシュアー)が、決済額に応じたポイントまたは前払式支払手段(電子マネー、プリペイドカードが例としてあげられる)を消費者に付与する方法により行うこととしています。

例外としてあげているのは、「やむを得ず原則によることができない場合」。その理由を申告し事務局の承認を得られた場合に限り、次の方法をポイントなどによる消費者還元の類型として実施することができるようです。

① 店頭での購買時に、即時利用可能なポイント・クーポン等を発行し、購買金額に当該ポイント等相当額を充当する方法
② キャッシュレス決済手段の利用金額に応じた金額を金融機関の口座から引き落とす際に、ポイント等を発行し、当該ポイント等相当額を引き落とし金額と相殺する方法
③ 少なくとも1月以内の期間毎に消費者の口座に発行したポイント等相当額を付与し、その後の決済に充当する方法

※①~③の方法は、ポイント等による消費者還元の一類型であるため、「キャッシュバック」「現金還元」といった消費者に誤解を与えるような表示は行わないこと。

~経産省発表の「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元事業)決済事業者向け登録要領のポイント」から引用~

今後のスケジュール

決済事業者の登録手続きは3月12日にスタートし、20日まで受け付けています。その後、4月初旬から中小・小規模事業者の登録も開始する予定です。その際、各決済事業者が中小・小規模事業者に提供する手数料率や端末などのプランの一覧を公開するよう経産省は求めています。

キャッシュレス・消費者還元事業 今後のスケジュール
今後のスケジュール(画像は経産省発表の「キャッシュレス決済事業者登録要領」から編集部がキャプチャ)

対象となる中小・小規模事業者の要件も併せて公表し、中小・小規模事業者が迅速に準備を開始できるようにするとのこと。

最新情報は以下のサイトで情報を公開していくとしています。

キャッシュレス・消費者還元事業 キャッシュレス・消費者還元事業の公式サイト
キャッシュレス・消費者還元事業の公式サイト(画像は編集部がキャプチャ)
瀧川 正実

日本郵便の配送サービス「クリックポスト」に「Amazon Pay」を追加

7 years 6ヶ月 ago

日本郵便は3月12日、全国一律185円で荷物を送れる投函「クリックポスト」の決済方法に「Amazon Pay」を追加した。

フリマアプリなどの普及によってEC市場が拡大しているなか、決済の利便性拡充の一環として「Amazon Pay」に対応した。

「Amazon Pay」は、「Amazon.co.jp」に登録されたクレジットカード情報やユーザー情報を使い、Amazon以外のECサイトでログインや決済を行えるサービス。定期購入などに活用できる「Auto Pay機能」も実装している。

ユーザーが「Amazon Pay」で決済する場合、ユーザー情報やクレジットカード情報をECサイトに入力する必要がない。そのため、決済の途中で入力画面から離脱すること(カゴ落ち)を防ぐ効果が見込める。また、簡単に決済が完了することから「Amazon Pay」ユーザーの新規会員登録を促進する効果も期待できる。

「クリックポスト」は自宅で「運賃支払手続き」「あて名ラベルの作成」ができ、郵便ポストへの投函も可能。追跡サービスで配送状況を確認できる。これまで、「Yahoo!ウォレット」での決済に対応していた。

瀧川 正実
瀧川 正実

「Qoo10」が第2弾のテレビCM、仲里依紗さんと戸田恵子さんを起用

7 years 6ヶ月 ago

eBay Japan(イーベイジャパン)は3月16日、ECモール「Qoo10」の認知度向上などを目的としたテレビCMを開始する。

女優の仲里依紗さんと戸田恵子さんらを起用。同日からサイト内特設ペー ジでもテレビCMの映像を公開する。

CMは、家政婦に扮した仲里依紗さんと戸田恵子さんが登場。「いつものショッピングを疑え。衝撃コスパモール『Qoo10』」をキーメッセージとし、「Qoo10」のコストパフォーマンスの良さを訴求する。

家族全員がついネットショッピングで買いすぎてしまう「買杉家」を舞台に展開。「買杉家 出会い」編と「買杉家 タイムセール」編を制作した。

CM中に「家政婦のナカ」だけが知っている、コストパフォーマンスの良い買い物の秘密を紹介する。

「買杉家 出会い」編は3月16日~3月29日、「買杉家 タイムセール」編は3月23日~4月5日まで放映。エリアは東京・大阪・名古屋・札幌・福岡。年度末やゴールデンウィーク前の消費需要を開拓する。

eBay Japan(イーベイジャパン)は3月16日、ECモール「Qoo10」の認知度向上などを目的としたテレビCMを開始
CMには、家政婦に扮した仲里依紗さんと戸田恵子さんを起用した

eBay Inc.(イーベイ)傘下のイーベイジャパンは、「Qoo10」の規模拡大、利用者拡大、出店者の拡大という3つの“拡大”に向けた投資を加速する方針を掲げている。2018年11月に初のテレビCMを実施。広報担当者は「去年のテレビCMの反響よかった。リピート購入、定着率が増えた」とし、第2弾となるテレビCMを決めたという。

「Qoo10」は2010年に運営を開始。ファッション、美容、スポーツ、デジタル、ホームリビング、 生活、食品、ベビー、エンタメ、書籍、eチケットなどを扱っている。

渡部 和章
渡部 和章

「ZOZOTOWN」の責任者が語る販売戦略、「ZOZOARIGATO」スタートの真意と影響 | 通販新聞ダイジェスト

7 years 6ヶ月 ago

ゾゾの主力事業「ゾゾタウン」で営業の責任者を務める松田健EC事業本部ディレクターに、成長要因や有料会員サービスを巡る状況などについて聞いた。

松田健ディレクターに聞く ZOZOTOWN事業の戦略は?

――ファッションECの事業環境は。

「これまではゾゾらしいこと、好きなことをやって伸びてきたが、プレーヤーが増えたことで当社として考えるべきことも多い。いい刺激になっているし、何よりも消費者の選択肢が広がった。メルカリさんのようなCtoCのプレーヤーも含めて消費者との向き合い方が大きく変化してきており、いい意味で面白くなっている」

――初めての3カ年計画の初年度となる。

「これまでも高い目標を掲げてきたが、ファッションECの事業環境が変化する中で流通量を一気に拡大させ、より存在感を高めていきたいという思いもあって3カ年計画を立てた。ブランドさんのECに対する考え方が変わってきており、営業部隊としても従来はすべてのブランドさんに同じ姿勢で臨んでいたが、いまは各社の考え方に合わせながら提案の仕方を変えたり、ひとつの言語で話さないように気をつけている」

「ZOZOTOWN」で営業の責任者を務める松田健EC事業本部ディレクター
「ZOZOTOWN」で営業の責任者を務める松田健EC事業本部ディレクター

――新規ショップを誘致する際の基本的な考え方は。

「顧客ニーズに合わせて誘致を進めている。とくにこの数年間はゾゾタウンの平均商品単価が下がったが、総合ECモールなどを主戦場にしてきたEC発ブランドが新規ショップとして増えたことが大きく、それも顧客ニーズに合わせて対応してきた結果だ。ただ、ファッション好きな当社スタッフが取り扱いたいと思うかどうかのフィルターは必ず通している」

――ゾゾタウンに新規出店したいショップも多いと思うが。

「当社なりのフィルターを通すこともあって、結果的に当社からお声がけして出店頂くショップが8割~9割だ。最近は地方に面白いショップがたくさんあり、そうしたショップの出店も多い。ゾゾタウンがマス化している部分はあるが、『そのブランドよく見つけたね』と言ってもらえるような尖ったブランドさんにも出店して頂いている」

――強化しているカテゴリーは。

「品ぞろえとしては全方位型で、ターゲットを絞ることはないが、顧客層のピークである20歳前後のユーザーは実物を見なくてもECで上手に買い物をすることから、EC発のブランドが増えた部分もある。また、当社社員とゾゾのお客様の平均年齢はほぼ一緒の33歳くらいで、お子さんができ始める年齢のため、子供服のショップが増えていたりもする」

――アパレル店頭は服以外も増えている。

「当社としてもシューズやバッグ、アクセサリー、インテリア、コスメといった専門カテゴリーの営業チームをスタートしている。また、ファッションのくくりだけでは取り込めない層にリーチするために『音楽×ファッション』といった取り組みも強化している」

――ブランドクーポンの取り組み状況は。

「ブランドクーポンは昨年、出し方を変えた。それまでは1日1クーポンで、例えば2000円の割引クーポンにエントリーしているブランドさんの中から1回だけクーポンを使えたが、いまは1日に1000円や2000円、3000円と割引額の異なるクーポンを出し、ショップAで1000円クーポンを、ショップBで2000円クーポンを使えるといった具合にクーポンを『おかわり』できるようにした」

――ブランド側のメリットは。

「ブランドさんにとってもスケジュールや回数のしばりをなくしたことで、このタイミングでプロパー(正価)品の初速をつけたいとか、最終セールに合わせて消化率を高めたいなど、ブランドさんごとの戦略に合わせて利用でき、自由度が高まった。参加ブランド数が増え、クーポン経由の取扱高もけっこう増えている」

――クーポン以外のプロモーションは。

「パーソナライズしたプライスプロモーション『あなただけのタイムセール』を実施している。これは、お気に入り登録商品やカートに入れて購入しなかったアイテムなどを対象に、当社のロジックでベストだと思うタイミングにブランドさんが値引きできる機能で、ユーザーにはメールなどで案内する。何もしなければ買わずに忘れられていた商品に期間限定で10%オフというアクションを起こすことで購買につなげる施策だ」

――正価販売比率を高める取り組みは。

「対前年比の欠品率を重視しており、『上位10%の売り上げを作る品番』や『入荷後10日以内の商品』などを指標にブランドさんとのコミュニケーションを高めている。欠品商品に対するアクションはもちろん、初速を見て欠品しそうな商品は独自のロジックでアラートが出るようにしている。どうしてもクーポンやセールが目立ってしまうが、地道な取り組みで正価販売比率は上がってきており、客単価も下げ止まりつつある」

ZOZOの2018年4~12月期(第3四半期)における商品取扱高 過去1年以内に1回以上購入した「年間購入者」
「年間購入者」の会員1人あたりの年間購入金額(画像は2018年4月~12月期の決算説明会資料から編集部がキャプチャして追加)

――広告事業をスタートした。

「昨年9~10月に『ゾゾアド』という広告メニューをスタートした。検索系の広告で、例えばゾゾタウンで『シャツ・カットソー』と検索すると対象商品が一覧表示されるが、一番上と真ん中、一番下の部分にPRと表示されて出る商品が広告だ。ブランドさんが売りたい商品を打ち出せる上に、ユーザーの検索に合わせて表示されるため、他モールと比べて費用対効果が高いと好評だ」

――正価販売にもつながる。

「プロパー商品との相性がいい。ゾゾタウンは商品数が多く、埋もれてしまっていたブランド、商品をPRすることで売れるようになるとか、プロパーの販売が伸びるというケースが出てきている。クーポンと合わせたり、予約商品やセールで打ち出す場合もある。ブランドさんの戦略が多様化している中で、彼らが利用できる手数を増やしている」

ZOZOは昨年秋に広告事業をスタートした
検索広告「ゾゾアド」の検索広告。赤枠が広告部分(画像は編集部がキャプチャし追加)

「ZOZOARIGATOメンバーシップ」の影響は?

――有料会員制度「ゾゾアリガトーメンバーシップ」を巡って一部のブランドが退店した。サービス開始の経緯は。

「創業20周年に合わせてゾゾらしいことをしたいという思いがあった。買い物を通じて誰かを応援したり、感謝の気持ちを伝えられるようなサービスを模索する中で、他のECモールではやらないような寄付やブランドさんへの還元をユーザー自身が選択でき、選べるからこそ寄付について考えるきっかけになると思いサービス化した。具体的な数字は言えないが、『ゾゾアリガトー』を始めなければ集まらないような額の寄付が集まっていて、社会的な意義はあると思う」

――商業的な意味合いももちろんある。

「良いお客様を集めることでブランドさんに新しいユーザーとの接点を作るというモールとしての責任がある。集客面の責任と社会的意義を同時に果たすことができるサービスが『ゾゾアリガトー』と言える」

――寄付ではなく常時10%割引の部分ばかりが話題となった。

「本当に反省すべきところだ。当社としても、コンバージョンにつながりやすい割引価格表示の部分に重きを置くという、一番分かりやすい形でユーザーとのコミュニケーションをとってしまった」

――ブランドとの意思疎通を大事にしていたはずだが。

「『ゾゾアリガトー』に限らず、サービス開発のスピード感を大事にしているが、ブランドさんに対してサービス説明の十分な時間がとれなかったこと、アプローチの部分で不足があったことは反省している。退店という決断をされたブランドさんを出してしまったのは当社としては本望ではないし悔しい。あるブランドさんからは『もうベンチャー企業ではないだろ』と言われた。社会的責任であるとか、ご説明すべきタイミングなど、これまで以上に責任感を持って臨みたい」

――割引表示の部分を修正する。

「ご意見を頂いているショップさんの大半が『割引表示は何とかならないのか』という内容のため、2月26日から割引価格の表示パターンをショップさんが選べるようにした。また、『この施策に参加するかしないかの権限はないのか』というご意見も頂いており、検討しなければいけないと思っている」

ZOZOは、ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」の有料会員制割引サービス「ZOZOARIGATOメンバーシップ」の会員特典価格の表示方法を一部変更
価格の表示パターンを出店者が選択できるようにした(編集部が追加)

――デザイナーズブランドの退店が顕著だ。

「価格や見せ方、ブランディングを非常に大事にされているブランドさんにとって、割引価格の見せ方は非常に雑になってしまった。これから継続的にコミュニケーションがとれるよう努力していく」

――一方で、「ゾゾアリガトー」は取扱高の底上げに貢献している。

「10%割引の原資は当社が負担しているため、コスト面でもかなりの覚悟を決めて取り組んでいる。今年1月から2月は、『ゾゾアリガトー』の押上げ効果は想定内で順調に推移しており、来期のゾゾタウン事業にとっても重要な施策のひとつになる」

通販新聞

企業のEC利用率は3割、そのうち海外向け販売経験は5割超、今後はASEAN市場に期待

7 years 6ヶ月 ago

日本貿易振興機構(ジェトロ)は3月7日、海外ビジネスに関心が高い日本企業約1万社を対象とした、海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」の結果を公表した。

EC利用割合は3割

国内外における販売において、ECを「利用したことがある」と回答した企業の割合は30.4%。2016年度の前回調査と比べて6.0ポイント高い。業種別では「医療品・化粧品」(57.9%)と「小売」が5割を超えている。

ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 電子商取引の利用の有無(全体、時系列)
電子商取引の利用の有無(全体、時系列)
ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 電子商取引の利用の有無(企業規模別、業種別)
電子商取引の利用の有無(企業規模別、業種別)

ECを「利用したことがある」と回答した企業のうち、「日本国内から海外への販売(越境EC)」を行ったことがある企業の割合は40.3%。前回調査と比べて9.4%ポイント上昇した。

「海外拠点での販売」の経験がある企業は22.8%で、前回調査と同じ割合だった。

「越境EC」と「海外拠点」のいずれか(または両方)を行ったことがある企業は、ECを行ったことがある企業の52.8%(前回調査比5.6ポイント増)を占めている。

ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 電子商取引の利用状況(全体、時系列)
電子商取引の利用状況(全体、時系列)
ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 電子商取引の利用状況(企業規模別、業種別)
電子商取引の利用状況(企業規模別、業種別)

海外ECの「利益・メリットあり」6割

海外向けの販売でECを利用したことがある企業で、何らかの利益・メリットがあると回答した企業は59.7%を占めた。業種別では「医療品・化粧品」が75.9%と他の業種より高い。

「メリットはない」は2.4%、「わからない」は25.1%、「その他」は4.4%、「無回答」が8.3%。

利益・メリットがあると答えた企業の利益は、 「現状、黒字である」が28.7%、「今後黒字転換する見通し」は14.4%、「赤字だが自社ビジネス全体にメリット」は16.6%だった。

「現状黒字である」と答えた企業を事業規模別に見ると、大企業は40.2%、中小企業は26.1%。

ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 海外EC事業の利益・メリット(全体、企業規模別)
海外EC事業の利益・メリット(全体、企業規模別)
ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 海外EC事業の利益・メリット(業種別)
海外EC事業の利益・メリット(業種別)

海外販売先は中国がトップ

海外販売における販売先の国・地域は、中国がトップ。2位以下は米国、台湾、香港、韓国、シンガポールと続いた。

今後3年程度で計画している販売先は、1位から順に中国、台湾、米国、香港、タイ、シンガポールとなっている。

ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 現在の海外販売先と今後の海外販売先
現在の海外販売先と今後の海外販売先

現在の販売先と、今後予定している販売先の回答率を比較すると、新たに進出する販売先としてASEAN各国が目立った。

ジェトロが実施した海外での事業展開に関する実態調査「日本企業の海外事業展開に関するアンケート調査」 現在の海外販売先と今後の海外販売先
現在の海外販売先と今後の海外販売先

調査概要

  • 調査時期:2018年11月~2019年1月
  • 調査対象:ジェトロのサービス利用企業(=海外ビジネスに関心の高い日本企業)1万4社にアンケートを実施し、3385社から回答を得た(有効回答率33.8%)
渡部 和章
渡部 和章

ピーチ・ジョンがECサイトと実店舗の連動強化――通販に合わせた陳列&体験を提供

7 years 6ヶ月 ago

下着通販のピーチ・ジョンは一部店舗をリニューアルし、公式通販サイトと実店舗の連携を強化する。

リニューアルする一部店舗では公式通販サイトの特集に合わせて店頭の商品を陳列。店内にiPad数台を設置し、顧客が特集ページを閲覧できるようにする。

ECサイトと連動した店舗として、3月8日に兵庫・西宮店がリニューアルオープンした。15日には千葉・船橋店もリニューアルオープンする。

新店舗では、公式通販サイトの特集に合わせた品ぞろえにすることで、顧客の購買プロセスに寄り添った店舗作りをめざすという。

店内の数か所にiPadを設置し、顧客自身が商品の詳細やサイズ、色、店舗在庫などを確認できるようにした。

ボディクリームなどを展開している「PEACH JOHN BEAUTY」の商品を試すスペースも設置。店舗スタッフが商品の使用方法を顧客にレクチャーするなど、店舗ならではのサービスで顧客とのコミュニケーションを強化するとしている。

下着通販のピーチ・ジョンは一部店舗をリニューアルし、公式通販サイトと実店舗の連携を強化する
兵庫・西宮店のイメージ

ピーチ・ジョンは2018年7月、公式アプリを3年ぶりにリニューアル。検索機能の操作性や、動作速度を改善したほか、実店舗で商品バーコードを読み取り、商品情報やクチコミを閲覧できる機能を実装した。購入履歴や商品閲覧履歴などを踏まえて顧客ごとに商品提案を行うなど、パーソナライズ機能も強化している。

ピーチ・ジョンの2018年3月期における売上高は前期比2.8%減の107億9500万円、営業利益は同17.9%増の4億4100万円。

渡部 和章
渡部 和章

LINEトーク上で決済できる機能を「fanp」が開発――チャット完結型決済をLINE Pay連携で実現

7 years 6ヶ月 ago

LINEやMessengerを活用した会話広告パッケージ「 fanp(ファンプ)」を提供するZEALS(ジールス)は3月12日から、「LINE Pay」と連携し、「LINE公式アカウント」のチャット内で決済を完了させる機能の提供を開始した。

この「LINE Pay」決済連携機能のファーストクライアントである「BULK HOMME(バルクオム)」のLINE公式アカウントでは、ユーザーはトーク画面でチャットボットの質問に答えていくだけで購入までを完了できる。LINEアカウント上で「LINE Pay」決済連携機能がサードパーティーに標準搭載されるのはこれが初めて。

「BULK HOMME(バルクオム)」のLINE公式アカウントにおける「fanp」の利用イメージ
「BULK HOMME(バルクオム)」のLINE公式アカウントにおける「fanp」の利用イメージ

SNS広告の閲覧者をLINEやMessengerのチャットボット上へと誘導し、対話形式で商品を販売る「fanp」において、定期通販事業者の活用事例が増加。チャット内で決済が完結するチャットコマースに対する需要が高まっているという。

こうした声に対応するため、「LINE Pay」決済連携機能を開発。LINEのトーク上でタップするだけで購買まで完了する決済体験を実現した。

今後はクレジットカード決済や後払い決済にも対応する予定。通販事業者のニーズに応えるため、決済以外のカート機能や受注管理画面機能も拡充していく。

「fanp」パッケージ内容
  • LINEやFacebook広告からLINEやMessengerのボットに直接集客できる「会話広告」の運用
  • 広告から流入してきたユーザーに対する会話の設計
  • LINEやMessengerのチャットボットの開発
  • ユーザーナーチャリング(クラスタリング・リテンション)の設計
内山 美枝子
内山 美枝子

母の日直前! 金融機関も休業! 連休明けの受注処理はどうする!? ネッ担は10連休できるのか?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

7 years 6ヶ月 ago
ネッ担まとめ

母の日が最高レベルの繁忙期という方も多いのではないでしょうか? 配送も集中します。今年の母の日は5月12日。今年は4月27日から5月6日が10連休です。今のうちからしっかりと対策しておきましょう。

10連休対応を機に社内ルールの見直しを

【10連休】銀行も取引先も休み。元号改定、母の日直前!失敗しないためにネットショップが取るべき準備と対応【2019 GW】 | コマースデザイン
https://www.commerce-design.net/blog-staff/190304-gw2019/

まとめると、

  • 今年の4/27(土)~5/6(月)は休日、ATMなど除く銀行などは営業しない
  • さらに5/12(日)の母の日は数日前~当日到着に集中する日
  • 商品、梱包資材などの確保、入金送れ対応の資金の準備をしっかりと。休み中の業務処理も要検

休業する場合でも、「不測の事態」に備えて、例えばスタッフに自宅作業を許可する体制を整えておくこともオススメします。

会社のルール上、自宅作業を許可できないというだけで、対応が連休明けとなっては最悪です。金額間違いとか。在庫設定し忘れた商品が連休中にテレビ放映され、無制限で売れ続けてしまうとか・・・考えたくもないですよね。

ネットショップが恐れる10連休が迫ってきました。しかも、母の日が後に控えています。すでに準備しているショップも多いと思いますが、不測の事態に備えて社内ルールの見直しをしておくのがいいですよね。引用文中にあるように、無制限で売れ続けてしまうことって本当にありますから……。

Yahoo!ショッピングは今年もグループの力をフル活用

ヤフー小澤氏が語る「Yahoo!ショッピング&PayPayの2019年戦略」と「2018年の振り返り」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6272

まとめると、

  • 「PayPay」は「Yahoo!ショッピング」「ヤフオク!」での決済に対応予定だが時期は未定
  • セール時に検索結果で上位に出るなど、「良いお店」が売れる仕組みを強化する
  • ソフトバンクユーザーへの手厚いプロモーション、「Yahoo!プレミアム」会員向けのポイント5倍施策を2019年も継続

良いお店、良い物流を持っているお店で買ってもらった方がユーザーは満足する。だが、ヤフーはAmazonのように自社で物流もっていない。なので、良いお店が売れる仕組みを強化する。

PayPay対応やソフトバンクユーザーの優遇など、グループの力を使った施策はYahoo!ショッピングの強みですよね。売れるショップをさらに伸ばしていく施策もあるものの、その一方でAmazonや楽天市場が力を入れている自社物流は対応できていません。ここをどうするかが今後のポイントでしょうか。

参考になりすぎる記事。読まなきゃ損

【超実践的】アスクル・オイシックス・バルクオム・ビームスのECリーダーが語るGoogle、Facebook 、LINE活用法 | Agenda note
https://agenda-note.com/conference/detail/id=1128

「直近3年でマーケターが取り組むべきミッションは?」アスクル・オイシックス・バルクオム・ビームスのECリーダーが語ったこと | Agenda note
https://agenda-note.com/conference/detail/id=1133

まとめると、

  • ファッション、日用品、メンズスキンケアとジャンルの異なる3社が、最近の取り組んだマーケティング施策と今後の展望を語った
  • 「広告(検索、ディスプレイ)」「Webサイト」「アプリ」「オフライン」の4つについて取り組みを公開
  • メーカーと小売りの境界、オンラインとオフラインの境界など、いろいろなことの境界が曖昧になってきている

EC/リアル店舗という二項対立だった時代から、O2Oを経て、いまはOMOの時代になっています。「マージ(融合)」することの重要性を、強く感じているところです。データやチャネルは「統合」でいいのですが、「人」によってお客さまに価値を届けるときには、「融合」という考え方がよりフィットすると思います。

─ビームス EC統括部副部長 矢嶋正明氏

個々の施策に関しては記事を読んでください。具体的なので参考になると思います。そして、各社の今後3年間の取り組みについても触れられていますので、自社の方向性を決めるヒントとして読んでみてください。共通しているのはあらゆる分野での境界がなくなるということです。

EC全般

【〈楽天市場492店に聞く〉「送料無料ライン統一化」】 33%が"反対"も47%は"流通総額拡大"見込む | 日流ウェブ
https://www.bci.co.jp/netkeizai/article/5048

利益は減りそうだけど流通量は増えそう。痛しかゆしといったところのようです。

Amazon.co.jpで「置き配」スタート 一部地域で | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/04/news089.html

アマゾンが「Dashボタン」を終了させる理由 ── 実はDashビジネスは好調だった | BUSINESS INSIDER JAPAN
https://www.businessinsider.jp/post-186439

Amazon、強力な偽造品対抗策「Project Zero」をスタート | eコマースコンバージョンラボ
https://ecclab.empowershop.co.jp/archives/58369

今週のAmazonの動きのまとめです。Dashボタンで集めたデータは他で活かされるということなんでしょうね。

18年「MakeShop」流通総額、過去最高の1594億円 | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/62901

全国の専門店ECサイトから選ばれるネットショップ大賞R 2018 | Eストアー
https://estore.co.jp/award/2018/

Shopify Japan 1周年記念戦略発表会のトークショーに登壇してきました | note(あさと)
https://note.mu/asato_rili/n/nb7fcc47b83c2

急成長を続けているShopifyとそれに対抗する日本勢。今年はここの動きに注目です。

ECサイトで最も使われたソーシャルログインは「LINE」、2位は「Yahoo! JAPAN」 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/6279

ショップごとに会員登録するのは面倒ですよね。ソーシャルログインがないだけで避けられてしまうことをお忘れなく。

メルマガ内容のマンネリ化を打破する3つの対策とは?…CVRを高めるメルマガ講座(7) | 通販通信
https://www.tsuhannews.jp/62684

メルマガの送信が作業になったら危険信号です。

今週の名言

理論というよりは、目の前の状況をなんとか打開したい、という試合経験から生まれてきました。

かるた界に誕生した異端の新名人。粂原圭太郎が語る伝統への挑戦。 | Number Web
https://number.bunshun.jp/articles/-/838441

どれだけ学んでも行動に移さなければ意味がないですよね。

森野 誠之
森野 誠之

利用しているポイントサービスは1位「Tポイント」、2位「楽天」、5位に「Amazonポイント」

7 years 6ヶ月 ago

市場調査などを手がけるネットエイジアが2月27日に公表した「日本人のポイント活用に関する調査2019」によると、利用しているポイントサービスの1位は「Tポイント」、2位は「楽天スーパーポイント」、5位に「Amazonポイント」が入った。

ネットエイジアが2月27日に公表した「日本人のポイント活用に関する調査2019」
利用しているポイントサービス

20歳~49歳の男女2000人に対し、小売店やECなどの買い物で貯まるポイントサービスの利用状況を質問した。

利用しているサービスを複数回答で聞いたところ、上位5サービスは「Tポイント」(66.9%)、「楽天スーパーポイント」(54.4%)、「Pontaポイント」(47.9%)、「dポイント」(28.5%)、「Amazonポイント」(25.2%)。

2017年12月に実施した前回調査と比べて変化が大きかったのは、「Tポイント」の2.8ポイント減、「Pontaポイント」の2.4ポイント減、「dポイント」の3.8ポイント増。

男女別・年齢層別で見ると、20代女性を除くすべてで1位は「Tポイント」、2位は「楽天スーパーポイント」。20代女性は「Pontaポイント」や「LINEポイント(LINE Pay)」の利用割合が他の性別・年齢層よりも高い。

また、「Amazonポイント」は男性の20代・30代・40代でそれぞれ上位5サービスにランクインしているが、女性ではランキング上位5サービスに入っていない。

ネットエイジアが2月27日に公表した「日本人のポイント活用に関する調査2019」
利用しているポイントサービス(性年代別)

ためやすいポイント1位は「楽天」

ポイントのためやすさに関する満足度も質問した。1位は「楽天スーパーポイント」(69.2%)、2位は「Tポイント」(55.9%)、3位は「dポイント」。

ネットエイジアが2月27日に公表した「日本人のポイント活用に関する調査2019」
ためやすさ満足度(各ポイントサービスの利用者が“このサービスはポイントをためやすい”と評価した割合)

「ゴールドポイント(ヨドバシカメラ)」は、「利用しているポイントサービス」の順位は10位圏外だったが、ためやすさの満足度は5位(35.1%)だった。

ポイントサービスを利用しているユーザーに、どのような店でポイントをためているかを複数回答で質問した。その結果、1位は「コンビニ」(75.3%)、2位は「スーパー」(62.9%)、3位は「ドラッグストア」(57.9%)だった。「ネット通販」は38.5%で4位。

ネットエイジアが2月27日に公表した「日本人のポイント活用に関する調査2019」
どのような店を利用しポイントをためているか

ポイントサービスの利用者が、今後も利用したいと評価した割合(=リピート意向度)も調査した。1位は「楽天スーパーポイント」(70.6%)、2位は「ANAマイレージクラブ(全日空)」(62.5%)、3位は「JALマイレージバンク(日本航空)」(60.8%)、4位は「Tポイント」(59.9%)、5位は「dポイント」(57.8%)となっている。

ネットエイジアが2月27日に公表した「日本人のポイント活用に関する調査2019」
リピート意向度

調査概要

  • 調査名:日本人のポイント活用に関する調査2019
  • 調査対象:ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする20歳~49歳の男女
  • 調査期間:2019年1月25日~1月29日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査地域:全国
  • 有効回答数:2000人
渡部 和章
渡部 和章

ライフサポートへの措置命令、何が問題だった? 景表法違反にならないためには?

7 years 6ヶ月 ago

消費者庁は3月6日、通販サイトで販売したおせち料理7商品において、実際よりも安い価格であるかのように表示したのは景品表示法に違反するとして、ラジオ通販などを手がけるライフサポートに再発防止策を求める措置命令を出した。

景品表示法の有利誤認表示(商品・サービスの価格その他取引条件についての不当表示)に該当すると判断した。

消費者庁によると、通販サイトにおいて記載された「通常価格」と「特別価格」について、「通常価格」の価額は相当期間にわたって販売された実績のないものであり、「歳末特別価格」と称する実際の販売価格が通常販売している価格に比して安いかのように表示していたという。

「不当な価格表示についての景品表示法上の考え方」(PDFが開きます)では、最近相当期間にわたって販売されていた価格」か否かの判断基準について、次のように記載している。

一般的には、二重価格表示を行う最近時(最近時については、セール開始時点からさかのぼる8週間について検討されるものとするが、当該商品が販売されていた期間が8週間未満の場合には、当該期間について検討されるものとする)において、当該価格で販売されていた期間が当該商品が販売されていた期間の過半を占めているときには、「最近相当期間にわたって販売されていた価格」とみてよいものと考えられる。

たとえば、通販サイトにおいて、ある商品は「通常価格2万8800円(税別)」から「歳末特別価格2万800円 税別」と記載するなど、「通常価格」について最近相当期間にわたって販売された実績のないものと消費者庁は判断した。

措置命令を受けたライフサポートのクリエイティブの例
措置命令を受けたライフサポートの通販サイトにおけるクリエイティブ例

消費者庁による措置命令は以下の3点。

  • 実際よりも安い価格であるかのように表示し、景品表示法に違反していたことを一般消費者に周知徹底すること
  • 再発防止策を講じ、役員と従業員に周知徹底すること
  • 今後、同様の表示を行わないこと

なお、ライフサポートは2015年、根拠がないにもかかわらずラジオ番組内でサプリメントを飲むだけで痩せられるなどと宣伝していたことが景品表示法4条(優良誤認表示)に規定する行為に該当するとして、措置命令を受けている。

景品表示法とは?

不当表示や不当景品から消費者の利益を保護するための法律が「景品表示法(正式名称:不当景品類及び不当表示防止法)」。景品表示法は、商品・サービスの品質、内容、価格等を偽って表示を行うことを規制。また、過大な景品類の提供を防ぐために景品類の最高額を制限している。

不当表示は大きく分けて3つの種類がある。

  • 優良誤認表示(商品・サービスの品質、規格、その他の内容についての不当表示)
  • 有利誤認表示(商品・サービスの価格、その他の取引条件についての不当表示)
  • その他 誤認される恐れのある表示(一般消費者に誤認される恐れがあるとして内閣総理大臣が指定する不当表示)

ライフサポートのケースは有利誤認に該当。商品・サービスの価格その他の取引条件について、実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認される表示は不当表示となる。

消費者庁では、各種資料をまとめた景品表示法用コーナー、「不当景品類及び不当表示防止法ガイドブック」(PDFが開きます)などで、景品表示法に関するさまざまな情報を提供している。

瀧川 正実
瀧川 正実

東日本大震災から8年……BCP策定企業は43%、風水害想定のBCPが増加傾向

7 years 6ヶ月 ago

NTTデータ経営研究所は3月8日、東日本大震災の発生後に、企業の事業継続に対する取り組みや意識にどのような変化が生じたかを調べた「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」の結果を公表した。事業継続計画(BCP)を「策定済み」と答えた企業は43.5%、「策定中」は21.4%で、合計64.9%がBCPを策定している。

「策定予定あり」は15.7%、「策定予定なし」は12.3%、「わからない」は7.2%だった。

NTTデータ経営研究所は3月8日、東日本大震災の発生後に、企業の事業継続に対する取り組みや意識にどのような変化が生じたかを調べた「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」の結果を公表
現在の企業のBCP策定状況(n=1,019)

従業員の人数別で見ると、5000人以上の企業は「策定済み」または「策定中」と回答した割合が合わせて約9割に上るのに対し、99人以下の企業では約4割にとどまるなど、小規模の企業ほどBCPの策定率が低かった。

「策定済み」と「策定中」の合計を、企業の所在地域別で見ると、関東が68.9%と最も高い。一方、北海道は51.2%で最も低かった。

九州・沖縄地方は、東日本大震災前は「策定済み」が7.0%だったが、2018年12月時点では33.9%と約5倍に増加。大幅に増えた原因についてNTTデータ研究所は、「2016年4月に発生した『平成28年熊本地震』を受けて、事業継続への取り組みが進んだ結果と考えられる」と分析している。

また、特に西日本でBCP策定率が継続的に上昇していることについて、「発生が想定されている南海トラフ巨大地震への対応や、近年の災害の発生傾向がその背景にあると推察できる」としている。

NTTデータ経営研究所は3月8日、東日本大震災の発生後に、企業の事業継続に対する取り組みや意識にどのような変化が生じたかを調べた「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」の結果を公表
現在の企業のBCP策定状況(n=1,019)<従業員規模別><業種別><地域別><資本金別><年間売上高別>

BCPの策定状況を「策定済み」「策定中」「策定予定あり」と回答した821人を対象に、どのようなリスクを想定しているのか、複数回答で質問した。その結果、「地震(主として直下型地震)」が74.3%で最も多い。2番目は「地震(東海・東南海・南海連動地震等の超広域地震)」で62.6%。

火災や停電、システムダウンなど、自社設備の停止リスクを想定している企業は、それぞれ約4割だった。

NTTデータ経営研究所は3月8日、東日本大震災の発生後に、企業の事業継続に対する取り組みや意識にどのような変化が生じたかを調べた「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」の結果を公表
現在のBCP(策定済み・策定中・策定予定あり)において想定しているリスクの状況(n=821)

事業継続のための対策に関して、取り組みの内容ごとに策定の有無を質問した(複数回答)。「災害・事故等発生時の体制設置」や「被災・被害状況の確認・連絡手順の策定」など、初期段階の対策は、策定の割合が高い。

一方、設備やシステムを復旧させる手順の策定や、事業リソースの代替案の用意、取引先などの外部との連携が必要な対策は、策定割合が低い。

NTTデータ経営研究所は3月8日、東日本大震災の発生後に、企業の事業継続に対する取り組みや意識にどのような変化が生じたかを調べた「東日本大震災発生後の企業の事業継続に係る意識調査(第5回)」の結果を公表
BCP(策定済み・策定中・策定予定あり)において想定しているリスクの経年変化

調査概要

  • 調査対象:NTTコム リサーチ クローズド調査(ビジネスモニター)
  • 調査方法:非公開型インターネットアンケート
  • 調査期間:2018年12月6日~12月15日
  • 有効回答者数:1019人
渡部 和章
渡部 和章

KDDIグループのEC子会社再編、ルクサとコマースフォワードの合併会社は「auコマース&ライフ株式会社」

7 years 6ヶ月 ago

KDDIグループのEC関連子会社で2019年4月1日付で合併するルクサとKDDIコマースフォワードの新商号が、「auコマース&ライフ株式会社(au Commerce & Life, Inc.)」に決まった。

KDDIグループのEC関連子会社で2019年4月1日付で合併するルクサとKDDIコマースフォワードの新商号が、「auコマース&ライフ株式会社(au Commerce & Life, Inc.)」に決まった
新会社の名称は「auコマース&ライフ株式会社」)

両社は2018年12月13日、ルクサが存続会社となり、KDDIコマースフォワードが消滅会社となる吸収合併方式での合併を発表していた。

事業内容は次の通り。

  • 総合ショッピングサイト「Wowma!」の企画・運営
  • プレミアム・タイムセールサイト「LUXA」の企画・運営
  • 高級レストランの会員制予約サービス「LUXA RESERVE」の企画・運営
  • ワークライフシーンを提案するセレクト雑貨ショップ「LUXA SHOP」 の企画・運営
  • Wowma!内自社物販「ライフデザインセレクション」運営 など

存続会社となるルクサが3月7日に開いた取締役会において、新会社の役員人事も内定。代表取締役社長にはKDDIコマースフォワードの八津川博史社長が就任、代表取締役会長にKDDIの理事でライフデザイン事業本部 新規ビジネス推進本部長 兼 UI・UX推進部長の塚田俊文氏が就く。

ルクサの代表取締役会長である村田聡氏は専務取締役に就任予定。4月1日に開く予定の臨時株主総会、取締役会で決定される。

KDDIグループのEC関連子会社で2019年4月1日付で合併するルクサとKDDIコマースフォワードの取締役候補 塚田 俊文 代表取締役会長、八津川 博史 代表取締役社長、桑田 祐二 代表取締役副社長、鴨志田 博礼 代表取締役副社長、村田 聡 専務取締役、田中 裕明 取締役CFO、新津 俊之 取締役、村元 伸弥 取締役(非常勤)、熊谷 健 取締役(非常勤)
取締役候補
瀧川 正実
瀧川 正実

消費増税“キャッシュレス決済で5%還元“”は「深く考えない」が一番【3/6時点の情報まとめ】 | 竹内謙礼の一筆啓上

7 years 6ヶ月 ago

消費増税のキャッシュレス5%還元策(2019年度「キャッシュレス・消費者還元事業」)に、頭を抱えている人は多い。3月6日現在でわかっている情報を整理しながら、今後の対策も含めて解説していきたい。

まず概要から。10月1日から消費税が10%になる(食品関連は軽減税率の対象で8%据え置き)。電子マネー、クレジットカード、スマホ決済など、現金以外のキャッシュレス決済で商品を購入した際に、消費者は5%の還元が受けられる。今、EC事業者のみなさんが気になるのは下記の3点だと思われる。

  • 自分の店は5%還元の対象になるのか?
  • キャッシュレスに向けて何をすれば良いのか?
  • 今後どうなるのか?

これらを順に追って解説してきたい。

キャッシュレス・消費者還元事業の制度詳細
消費者還元の仕組み(画像は経産省が公表したキャッシュレス・消費者還元事業にかかる説明会資料からキャプチャしました)
キャッシュレス・消費者還元事業の制度詳細
キャッシュレス・消費者還元事業の制度詳細(画像は経産省が公表したキャッシュレス・消費者還元事業にかかる説明会資料からキャプチャしました)

自分の店は5%還元の対象になるのか?

還元対象は“中小の”小売店

最初に「自分の店は5%還元の対象になるのか?」という問題。政府案によると5%の還元を受けられるのは「中小の小売店」限定。「中小ってなんだよ」と思われるかもしれないが、今回のキャッシュレス・消費者還元事業では下記のように定められている。

  • 資本金5,000万円以下の企業。ただし、売上高が多い事業者は対象外
  • 大手チェーン店、ガソリンスタンド、外食、コンビニは還元率2%
  • 百貨店、大企業は対象外

具体的に言えば、近所の金物屋さんで、PayPayでバケツを購入した場合は5%の還元が受けられる。しかし、大手企業の直営のホームセンターで、PayPayでバケツを買った場合は還元が受けられないことになる。

「うちは大手じゃないから5%還元だ!」

そう思うかもしれないが、現時点では断言できない。資本金5,000万円以下でも、売上高が多いと還元策の対象外となる可能性は十分に考えられる。もちろん「大企業並みの売上」なので、年商の基準は500億円とか1,000億円あたりの数字にはなると思うが、そのくらいの売上規模のある中小企業の小売事業者、通販事業者、EC事業者は還元策の対象外になる可能性があることは理解しておいた方が良いだろう。

そもそもネット通販は対象なのか?

お役所は「さまざまな業種・業態を対象にしている」と言うが、ネット通販については3月6日現在、正式に政府から対象になったという公表はない。ただ、「インターネット通販も中小・小規模店なら対象になる予定で、サイト上にそうした表示をすることが検討されている」(読売新聞オンラインから引用)といった報道もある。

ネット通販が対象になる可能性は高いようだが、仮に対象となった場合、今度は“モール”がどのような扱いになるのかが問題となる。「楽天市場」や「Amazon.co.jp」などのショッピングモールに出店しているネットショップ、どのような扱いになるのかわからないのだ。

たとえば、「楽天市場」に出店している店舗を、「楽天市場」という「大企業」と捉えて還元から完全に外すのか。それとも、「楽天市場」の看板を掲げた「チェーン店」とみなして2%還元にするのか。はたまた「中小企業」として5%の還元をさせるのか。今後の政府の発表を注視したいところである。

「モールに出店しているネットショップは還元ナシかよ!」

そう思った人もいるかもしれないが、そんなに慌てる必要はない。そもそも消費税が増税されると節約志向が高まり、eコマースの売り上げは伸びる傾向にある。つまり、5%の還元の有無に関係なく、最安値で商品が買えるネットショップは増税と不景気には強い商売なので、増税の影響は受けにくい。

加えて、増税にともない各モールでポイント還元セールを行う可能性が高いので、仮にモールに出店しているネットショップがポイント還元の対象から外されたとしても、売り上げに大きな影響はないと思われる。

10月1日には「楽天市場」が携帯事業に参入するので、消費税増税と同時に「楽天市場」が大きなセールやキャンペーンなどを仕掛けることが予想される。そのような背景を考えると、仮に「楽天市場」に出店しているネットショップが5%の還元策の対象にならなかったとしても、出店者は慌てる必要はない。

ただし、モールに出店しているネットショップが5%の還元の対象になった場合は、支払い方法や決済システムなどが大きく変更されることが予想される。10月1日までにドタバタな状況が続くことが考えられるので、モールの担当者を通じてしっかり情報収集しておいた方が良いだろう。

キャッシュレスに向けて何をすれば良いのか?

カード決済は必須

ネットショップ、実店舗を問わず、カード決済の導入は必須となるだろう。設備投資に補助金が出る場合があるので、政府や銀行、商工会議所などの情報は収集しておいた方が良い。

また、ネットショップの場合、カード支払いが増えることで銀行振込や郵便振込、代引きやコンビニ払いが減る可能性が考えられる。受注管理のスタッフを最少人数で回せるようになるかもしれないので、質の高い受注管理ソフトの導入が急務と言える。

実店舗とネットショップを併用している企業は、カード決済に加えて、スマホ決済とSuicaや楽天Edyなどの電子マネーも取り入れた方がいいだろう。特に今回は利用限度額に規制がかかるので、少額を対象としたスマホ決済と電子マネーが主流になることが予想される。

キャッシュレス・消費者還元事業の制度詳細 キャッシュレス決済端末の支援について
キャッシュレス決済端末の支援について(画像は経産省が公表したキャッシュレス決済端末の支援についてのチラシデータをキャプチャしました)

スマホ決済はどうすれば?

「どのスマホ決済を採用すればいいのか」とよく質問されるが、政府はキャッシュレスの決済会社に対して一定のポイント還元の上限を設けると明言している。つまり、スマホ決済会社が大きなポイント還元策を行っても、それを使う金額に縛りが入ってしまうので、ポイント還元の競争は想定よりも弱いものになると考えられる。

「楽天Payがポイント10倍なら、PayPayは20倍だ!」という血みどろの競争が少なくなると、消費者側も「どのスマホ決済で支払っても還元率はそんなに変わらないよね」という判断を下すようになるだろう。事業者は、最終的には主要どころのPayPay、楽天pay、Amazon Pay、LINE payの4社のどれかを導入しておけば問題ないと思われる。

また、支払いの際に買ったその場で5%の還元分を値引いても良いことになったので、スマホ決済会社による顧客の囲い込みができなくなることも、競争軟化の要因になりそうである。

なお、高額商品には1回あたりの決済額に上限が設けられる。まだ金額は確定していないが、おそらくスマホ決済や電子マネーで数千円~数万円、クレジットカードで10~30万円あたりが1回の決済額の上限になるのではないかと予想している。

今後、どうなるのか?

最後に「今後どうなるのか?」という問題だが、「キャッシュレス5%還元は思いのほか盛り上がらない」というのが筆者の予想である。当初は景気対策としてキャッシュレスの還元策は盛り上がると予想していたが、想定していたものよりも規制が厳しく、増税による消費低迷を打開するほどの影響力はないと思われる。その理由は下記の3点だ。

  • ポイント還元に限度額が設けられたことで、高い還元率が生まれなくなり、キャッシュレスによる支払いの魅力が薄まってしまう
  • 高額品の決済額に上限があるため、還元されるポイントが少額になり、高所得者が積極的にキャッシュレスで高額品を買わなくなってしまう
  • 買いたい商品を多く取りそろえる大手企業が、還元対象から外されるため、消費そのものが喚起されにくくなる

多分、そんなに盛り上がらない

政府としては、2014年の増税後に発生したような消費の冷え込みを回避したいという思いがあり、キャッシュレスによるポイント還元策を打ち出したという背景がある。しかし、今年度の還元に使える予算は2,798億円しかなく、むやみやたらにポイントを還元してしまうと、すぐに予算を使い切ってしまう。だから、政府は大企業を対象から外して、インパクトの少ない中小企業に絞り込んだ。その結果、消費者にとって魅力に乏しいものになってしまった。

冷静に考えれば、中小の店舗でわざわざキャッシュレスで買い物をする消費者は少ない。品ぞろえが悪く、ほぼ定価で販売している店で5%の還元を受けるより、品揃えが豊富で半額以下で売られているAmazonで購入したほうが、還元が0%でも買いたくなるのが消費者心理というものである。さらに高額品の決済には規制がかかるとなると、還元される金額の魅力は薄れてしまい、消費意欲をかきたてられるほどのイベントにはならないことは容易に想像がつく。

また、この還元策は2020年6月末で終了予定なので、逆にキャッシュレスによる還元策が盛り上がり過ぎてしまうと、終了後はその反動で景気が急激に冷え込む恐れが出てきてしまう。そうなると、7月に開催される東京オリンピックの盛り上がりに水を差しかねない。「キャッシュレスの5%還元は盛り上がり過ぎても困るし、ぜんぜん盛り上がらないのも困る」というのが政府の本音ではないだろうか。

複雑なルールに嫌気がさして消費者が還元策に乗ってこないことも考えられる。売り手側はキャッシュレスの支払い体制を整えた方が良いのは確かだが、その後に関しては情報収集さえ怠っていなければ、あまり深く考えず、流れに身を任せるぐらいの対応でちょうど良いのかもしれない。

まとめ

さて、今後の対策を整理しよう。

  • キャッシュレス支払いはネットショップ、実店舗ともにやっておいた方が良い
  • 自分の店がキャッシュレスの5%の還元策の対象になるのか、情報をまめに収集しておいた方が良い
  • 5%還元の対象になった場合は、ホームページ、ブログ、SNS、新聞折込チラシ等で徹底的にアピールするべし
  • 仮に対象にならなかったとしても、限度額が決まっていて、なおかつ中小企業しか対象にならないため、自社の売上を脅かすような消費のインパクトにはならない。慌てる必要はない

まだまだ未確定な情報が多いので、現時点では判断が難しい。4月には詳細が政府から発表される予定なので、その情報が入り次第、また報告していきたいと思う。

竹内 謙礼
竹内 謙礼

EC事業者などに政府が求めるカード決済のセキュリティ対策とは? 経産省が「実行計画2019」改定

7 years 6ヶ月 ago

経済産業省は3月4日、クレジットカード決済のセキュリティ対策をまとめた「実行計画」の改訂版を公表した。ECなど非対面取引におけるクレジットカードの不正利用対策など、追加項目を盛り込んだ。

「実行計画」は、2018年6月1日に施行された改正割賦販売法におけるセキュリティ対策義務の実務上の指針となる。定期的に改定されており、経産省が今回公表したものは「実行計画2019」。

経済産業省はクレジットカード決済のセキュリティ対策をまとめた「実行計画」の改訂版を公表
「実行計画」における対策の3本柱(画像は「実行計画2019」の概要版からキャプチャ)

「実行計画2019」では、主に以下の4点を改定した。

1. クレジットカード情報保護対策

新たな脅威への警戒とセキュリティ対策への継続的な取組の推進。たとえば、EC加盟店における漏えい事案の傾向などを踏まえ、自社システムの定期的な点検やその結果に基づく追加的な対策の実施。

2. クレジットカード偽造防止による不正利用対策

非接触ICカードにおいて一定金額を超える取引については、原則、接触IC取引のオフラインPIN入力とすること(ただし、オフラインPIN機能環境に対応できないカード型などでサインを要求する場合はこれを許容する)。

3. 非対面取引におけるクレジットカードの不正利用対策

  • 3Dセキュア(本人認証)の取組強化の一環として、利用者のパスワードの登録率向上のほか、カード会社がリスクの高い取引を判定する「リスクベース認証」導入を推進すること
  • セキュリティコードの多数回連続エラーの際には取引不成立とすること
  • 属性・行動分析の定義・有効性などを明記

4. その他

加盟店におけるセキュリティ対策の見える化の更なる周知(IC加盟店は実施中、EC加盟店は2019年度より実施予定)

「実行計画」がEC加盟店に求める対策とは?

「実行計画」ではEC事業者に対し、ECサイト側が顧客のクレジットカード情報を保持しない仕組みを作るか、カード情報を保持する場合には高レベルのセキュリティ対策(PCI-DSS準拠など)を求めた。

EC加盟店におけるカード情報の非保持化を推進するため、PCI DSS準拠済みのPSP(決済代行会社)が提供するカード情報の非通過型(「リダイレクト(リンク)型」または「Java Scriptを使用した非通過型」)の決済システムの導入を促進するとしている。

経済産業省はクレジットカード決済のセキュリティ対策をまとめた「実行計画」の改訂版を公表
EC加盟店における非保持化を実現するセキュリティ措置(画像は「実行計画2019」の概要版からキャプチャ)

また、クレジットカードの不正利用のリスクや、被害の発生状況に応じて、加盟店に対策を講じるよう規定している。対策の具体例は「本人認証(3Dセキュアなど)」「券面認証(セキュリティコード)」「属性・行動分析(不正検知システム)」「配送先情報の確認」の4つ。

リスクが高い商材として指定された「デジタルコンテンツ(オンラインゲームを含む)」「家電」「電子マネー」「チケット」を扱っている加盟店に対しては、上記のうち1つ以上を導入するよう求めている。

また、不正利用の被害が多発しているとカード会社が判断した加盟店は、上記のうち2つ以上の対策を導入する必要がある。

経済産業省はクレジットカード決済のセキュリティ対策をまとめた「実行計画」の改訂版を公表
非対面取引におけるクレジットカードの不正利用対策(画像は「実行計画2019」の概要版からキャプチャ)
渡部 和章
渡部 和章

ABCマートのスマホアプリが約1年で350万DL、実店舗とネットの連動強化

7 years 6ヶ月 ago

靴の小売店「ABC-MART」を展開しているエービーシー・マートの公式アプリのダウンロード数が、2018年3月のリニューアルから約1年で350万DLに達した。アプリ開発を担当したフューチャーアーキテクトが3月7日に公表した。

2018年3月のリニューアルでは、実店舗とオンラインストアで共通ポイントがたまる会員証機能などを実装。店頭で商品バーコードを読み取ると商品詳細を確認できる機能、店舗や商品を「お気に入り登録」できる機能なども追加した。

経済産業省が公表した『通商白書2017』で越境ECに対する国内企業の課題感が示された 越境ECにおける課題
2018年3月のリニューアルで、実店舗とオンラインストアで共通ポイントがたまる会員証機能などを実装した

さらに、商品の在庫情報を店舗スタッフが接客中に確認できるスマホアプリ「s NAVI」を開発し、2018年12月に全店に提供したという。

「s NAVI」は、フューチャーアーキテクトが開発したクラウド型のオムニチャネル戦略支援システム「OmnibusCore」を使い、全店舗とEC、メーカーの在庫情報を共有している。

エービーシー・マートは、2019年2月末時点で国内991店舗、海外286店舗を展開している。「店舗・ECの連動による顧客利便性の向上」「店舗・EC・メーカーの在庫情報の共有によるチャンスロスの極小化」「メーカーとの双方向連携による業務の効率化」を重視し、店舗とECの販売力の底上げや、店頭の品ぞろえと商品調達力の強化に注力しているという。

エービーシー・マートのIR情報によると、2017年2月期時点で同社のネット通販売上高は毎年30%以上で成長し、EC化率は単体売上高の5%弱。単体売上高は1789億円だったため、EC売上高は80億~90億円規模だったとみられる。

渡部 和章
渡部 和章

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    内山 美枝子

    広告などの「No.1表示」は好印象?それとも悪印象? 購買意欲の喚起につながる?

    7 years 6ヶ月 ago

    マクロミルはこのほど、商品やサービスの広告などに「No.1」「第1位」「世界初」「日本一」などと表示する、いわゆる「No.1表示」に関する消費者意識調査を実施した。20~69歳の男女計1000人に対し、「No.1表示」に抱く印象や、購入意欲への影響などを質問し、結果をまとめた。

    「No.1表示」への接触頻度を聞いたところ、「週に何度も見聞きしている」は36.0%、「月に数回見聞きしている」は35.5%、「過去に何度か見聞きしてたことがある程度」は16.7%、「ほとんど見聞きしたことがない」は11.8%。月に数回以上の頻度で「No.1表示」に接触している消費者は7割を超えた。

    「No.1表示」を見聞きしたとき、対象の商品やサービス対して抱く印象を聞いた。「好感を持つことが多い」は16.8%、「好感を持つこともあれば、不快感を持つこともある」は54.1%、「不快感を持つことが多い」は13.6%、「特に何も感じない」は15.5%。

    「No.1表示」を見聞きしたとき、対象の商品やサービス対して抱く印象
    「No.1表示」を見聞きしたとき、対象の商品やサービス対して抱く印象

    5割以上が「交換を持つこともあれば、不快感を持つこともある」

    「No.1表示」を見聞きした際に、どのような印象を持ったか「好印象」と「悪印象」それぞれで質問した(複数回答)。

    好印象の上位5項目は「人気がある」(27.0%)、「流行っている」(25.1%)、「期待できそう」(22.2%)、「宣伝が上手い」(21.0%)、「勢いがある」(20.6%)。

    「No.1表示」を見聞きした際に、どのような印象を持ったか「好印象」と「悪印象」それぞれで質問
    「No.1表示」を見聞きした際の好印象について

    「悪印象」の上位5項目は「信ぴょう性に欠ける」(41.6%)、「うさんくさい」(40.8%)、「売り込まれているように感じる」(37.5%)、「押し付けがましい」(31.5%)、「企業の自己満足」(24.3%)だった。

    「No.1表示」が購買意欲に影響するか聞いたところ、「かなり影響する」は5.5%、「やや影響する」は37.5%で、合計43.0%が影響すると答えた。「あまり影響しない」は42.5%、「まったく影響しない」は16.6%
    「No.1表示」を見聞きした際の悪印象について

    「購買意欲に影響する」43%

    「No.1表示」が購買意欲に影響するか聞いたところ、「かなり影響する」は5.5%、「やや影響する」は37.5%で、合計43.0%が影響すると答えた。「あまり影響しない」は42.5%、「まったく影響しない」は16.6%だった。

    年齢層別では20代が「かなり影響する」「やや影響する」と答えた割合が高く、合計で54.9%だった。

    「No.1表示」が購買意欲に影響するか聞いたところ、「かなり影響する」は5.5%、「やや影響する」は37.5%で、合計43.0%が影響すると答えた。「あまり影響しない」は42.5%、「まったく影響しない」は16.6%
    「No.1表示」の購買意欲への影響

    調査概要

    • 調査名:「No.1表示」の広告等に関する意識調査
    • 調査主体:マクロミル
    • 調査方法:インターネットリサーチ
    • 調査対象:全国20~69歳の男女(マクロミルモニタ会員)
    • 割付方法:平成27年国勢調査による、性別×年代の人口動態割付/合計1000サンプル
    • 調査期間:2019年2月13日(水)
    渡部 和章
    渡部 和章
    確認済み
    11 分 15 秒 ago
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