ネットショップ担当者フォーラム

商品検索はGoogleよりもAmazonの時代――アマゾンで成功するための広告戦略とは | 海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ

8 years ago

Amazon(アマゾン)は広告分野でも勢力を伸ばしてきています。アマゾンで商品を販売しているブランドは、Google(グーグル)やFacebook(フェイスブック)の広告と同様に、アマゾンでの広告展開にもきちんとした戦略を持って取り組む必要があります。

検索エンジンと化すアマゾン

消費者の購買行動を大きく変え、小売業界を破壊してきたアマゾンが今、検索とデジタルマーケティングを混乱させています

アマゾンは2012年にグーグルを抜いて、米国のネット通販ユーザーが最初に訪問するサイトになりました。現在、アマゾンは全米トップのEC事業者であり、検索エンジンとしてもトップになり、商品やブランドを消費者に知ってもらうための重要なチャネルになっています。

この大きな変化に伴い、ネット通販企業は商品をマーケティングする機会が増え、対応すべき案件が急増しています。ネット通販事業者はアマゾンを有効活用するメディアプランを早急に作る必要があるのです。

アマゾンが「洋服からコンピュターまで全てのものを販売」していたJunglee社を買収したのが1988年。本以外の商品を販売するようになってから、さまざまな企業が商品を販売するためにアマゾンとの関係性を構築してきました。ネット通販企業などが自社の商品をアマゾンサイトで広くPRできるようになったのは、つい4年前(2014年)のことです。

オンラインマーケティング会社Bloomreachが2016年に行った調査で、55%の消費者がアマゾンで最初に検索行動を行うことが明らかになりました。2015年の44%から11ポイントもアップしています。この勢いは、今後も続くでしょう。

アマゾンは検索エンジンとしての地位を確率しただけではなく、購入プロセスの無駄を省き、4~5のステップ(検索、スクロール、選択、内容確認、購入)で1分以内に買い物ができるようにしています。すでに保存されているクレジットカード情報で、消費者は素早く買い物ができるわけです。

常にスマートフォンを肌身離さず持っている私たちにとって、衝動買い、忘れていた商品を急に買うときなども、すぐにインターネットを通じて対応できる状況になりました。いまは、急成長しているアマゾンの音声認識機能「Amazon Alexa」を使えば、指を使わずに買い物もできるんです。

2015年…アマゾン44.44%、検索エンジン34.34%、その他の小売サイト21.21% 2016年…アマゾン55.56%、検索エンジン28.28%、その他の小売サイト16.16%
オンラインショッピングのスタート地点として検索エンジンを使用するユーザーの割合は約28%。アマゾンで検索するユーザーは約55%(2016年調査)
出典:インターネットリテイラー社

メディアとしてのパワーを持つアマゾン

ニューヨーク大学でデジタルマーケティングを教える教授で、「The Four:アマゾン、アップル、フェイスブック、グーグルが持つ隠れたDNA」の著者でもあるスコット・ガロウェイ氏は、週刊投資金融情報専門紙であるBarron’sの取材で、「アマゾンのメディアパワーは、フェイスブックやグーグルよりも早く成長している」と指摘します。

調査会社のeMarketer社は、「Amazon Advertising: Reconsidering the Retail Platform(アマゾンの広告:巨大プラットフォームの再考)」と題したレポート内で、2017年のアマゾンの広告収入は16億5000万ドルになったと推測しています。

Amazonの広告売上…1.12億ドル、1.65億ドル、2.35億ドル、3.19億ドル
伸び率…58.0%、48.2%、42.0%、36.0%
米国のデジタル広告市場おけるAmazonの広告収入の割合…1.6%、2.0%2.5%、3.0%
出所:eMarketer社の公表資料を編集部で加工

グーグルやフェイスブックと比較するとまだまだ小さい数字ですが、Twitter(ツイッター)やメッセージアプリのSnapchat(スナップチャット)の広告収入はすでに追い抜いています。

何らかの商品をオンラインで販売しているブランドで、もしアマゾンで販売していないならば、出店・出品を検討する必要があるでしょう。

すでにアマゾンで販売しているブランドは、自社のデジタルマーケティングチームがアマゾンのマーチャンダイジングチームと良いパートナーシップを築き、商品プロモーションを最大化できるように働きかけるべきです。グーグルと同様、アマゾン内で成功するには、検索結果で上位に表示される必要があるからです。

明確なAMS戦略を持っているマーケターはたった17%

検索マーケティングに特化しているCatalyst社はこのほど、テクノロジー関連のWebメディア『ClickZ』と協業し、ネット通販企業などがアマゾン内で行っているマーケティング施策を調べました。

その調査結果によると、ECマーケターの17%しか明確な「アマゾンマーケティングサービス(AMS)」(編注:クリック単価入札形式の広告ソリューションサービス)向けの戦略を持っていませんでした。AMSはアマゾンが提供する広告サービスで、新たな消費者を取り込み、売り上げをアップするためのソリューションです。

その調査では、回答者の15%しかAMSを最大限活用していないことも明らかになりましたが、この結果は驚くべきことではありません。アマゾンは何年にも渡り、「消費者とマーチャンダイジングチームの意見が最優先です」とブランドのデジタルマーケティングチームに言い続けてきたからです。

しかし、その姿勢は変わりつつあります。その証拠に、回答者の61%が、アマゾンでの有料広告に関してデジタルマーケティングチームが責任を持って運用していると答えているからです。

複数の調査結果を見ると、多くのECマーケターが、アマゾンに投入するマーケティング予算を増やそうとしているようです。63%が予算を増額42%が新たにアマゾンへ予算を割り振ろうとしています。これらの数字を見ると、デジタルマーケティグプランと予算配分において、アマゾンの存在が高まっていることがわかります。

しかしながら、マーケターの17%しか明確なAMS向けの戦略を持っていない状況を見ると、多くの企業が予算の無駄遣い、もしくはAMSの可能性を最大限に生かしきれていないことになります。

アマゾンで結果を出すための包括的な戦略

アマゾン内で成果を出すために、多くのネット通販企業はディスプレイ広告から始めますが、それではマーケティングファネルの上部に位置付けられる見込み客にしかアプローチできません。良い場所に表示されるディスプレイ広告は、競合対策や認知度向上には寄与しますが、売り上げにつながることは少ないので、マーケターは高いROAS(広告費用対効果)を残すことはできません。

アマゾン向けの包括的な戦略には、「ヘッドライン検索広告」「スポンサードプロダクト広告」を含みましょう。グーグルやBingの有料検索広告と同様、これらの広告はキーワードを使うため、検索クエリに合わせて広告プロモーションを最適化できます。

アマゾンの検索結果の上部に表示される「ヘッドライン検索広告」は、キーワードでターゲティングした広告が、検索結果ページの一番上に表示されるものです。消費者がヘッドライン検索広告をクリックすると、ブランドや商品群を紹介する詳細ページに移動します。

アマゾンのヘッドライン検索広告
ヘッドライン検索広告のイメージ(画像はAMSの資料から編集部がキャプチャ)

「スポンサードプロダクト広告」は、キーワードでターゲティングした広告を、検索結果ページに表示します。この広告では、プロモーションしたいメイン商品の売り上げアップが期待できます。

アマゾンのスポンサードプロダクト広告
スポンサードプロダクト広告のイメージ(画像はAMSの資料から編集部がキャプチャ)

ヘッドライン検索広告もスポンサードプロダクト広告も、「PDP」(Product Detail Pages)と呼ばれる特定の商品詳細ページ(ブランド、タイトル、商品画像、レビュー、価格、特徴、商品スペックや関連商品情報が掲載されているアマゾン内の商品ページ)に紐付いているため、ROASの数値が伸びると同時に、自然検索でもビジビリティ(可視性)が高まるため、全体的なクリック率(CTR)や売り上げのアップが期待できます。

アマゾン内で広告展開を始めるのは比較的簡単です。しかし、好レビューが少ない不完全なPDPでは、より効果的なPDPを展開している競合企業に勝つことはできません。PDPは見つけやすく、買いやすいページでなければいけないのです。

見つけやすさと買いやすさを重視すれば、多くのブランドが欲しがる「アマゾンチョイス」(Amazon's Choice badge、編注:一般的な日常的なアイテムを探すときに時間と労力を節約できるようにする機能。Amazon Alexa対応デバイス向けの機能で、特定の基準を満たす製品をAmazonが認定するもの。対象商品はAmazonプライムと考えられるという)の称号をもらうことができ、「Alexa」の音声検索の対象に入る可能性が高まります。

Amazon.comで展開されている、Amazon Alexa対応デバイス向けの機能で、特定の基準を満たす製品をAmazonが認定する「Amazon's Choice」
Amazon.comで「Amazon's Choice」を獲得している商品(画像は編集部がキャプチャ)

グーグルやBingと同様、アマゾンの商品ページには自然検索と有料検索の両方で検索にヒットされる要素を盛り込む必要があります。詳しくPDPを作成したとしても、消費者が検索時に使用しているキーワードを最適化しなければ、商品を見つけてはもらえません

自社商品を消費者に買ってもらうために必要な情報を提供するのがPDP内のコンテンツの役割で、キーワードは商品の関連性を高める役割を担っています

消費者インサイトと検索行動に基づくコンテンツ戦略では、商品コピー、画像、インフォグラフィックを活用できる、A+(アマゾンのランディングページ用最適化サービス。日本では2015年に「商品紹介コンテンツ」機能としてリリースされている。詳しくはこちら)を利用しましょう。A+のPDPは、消費者が求める商品情報だけでなく、消費者が気付いていなかった細かい特徴まで網羅することができます。

米アマゾンが提供する「A+」(日本では「商品紹介コンテンツ」と呼ぶ)
「商品紹介コンテンツ」機能のイメージ

キーワードやPDPも考慮した有料プロモーションと、自然検索を融合させた包括的な戦略は、アマゾンで成功したいブランドには欠かすことができないものです。たとえば、この包括的な戦略を持って取り組んだブランドは、ROASが174%から350%に増加。3か月間の広告費は43%アップに対し、収益は188%増加しました。

使いやすさの追求

企業もマーケターも理解しておかなければならないのは、最終的にアマゾンは自社顧客を尊重し、すべての決定はカスタマーエクスペリエンスを向上させるために下されるという点です。

アマゾンが言う「使いやすさ」を達成するために、販売事業者はいくつものハードルを乗り越えなければなりません。私たちが開催した最近の会合では、ブランド側の参加者はアマゾンの要求が厳しすぎると話しています。アマゾンのルールに則っていない場合、商品の販売停止、最悪のケースではサイトから削除されてしまうことに対する不満を漏らしていました。

アマゾンは価格とスピード配送に重点を置いていきます。ブランドは、ベンダーもしくはセラーとしてアマゾンを活用できますが、それぞれ立場は異なります。

ベンダーはアマゾンに商品を発送し、商品はアマゾンの倉庫から消費者に配送します。ベンダーから提供される1回ごとの入荷ボリュームを少なくしながら、納品回数を増やすアマゾンのやり方は、ベンダーにとっては非効率ですよね。一方、セラーの場合、アマゾンのサイトをプラットフォームとして利用するだけで、多くのケースで商品は直接消費者に届けられています。

ベンダーが提供する商品は、ネット上の同商品の価格を元にアマゾンが決定します。セラーに関しては、販売事業者が価格を決定することができます。ベンダー側が良いのか、セラー側が良いのかは、各企業の状況、戦略に応じて決定しなければなりません。セラーには配送や価格決定の自由がありますが、アマゾンは競争力のある価格付けができないため、スピード配送を実現できるベンダー商品を優遇するからです。

まとめ

アマゾンは急速に進化し、サービスを拡張。「Amazonフレッシュ」や「Amazon Now」にも新しいプロモーション方法を設けています。アマゾンへ無駄に資金を投入して、うまくいくように祈るのではなく、明確な戦略を持つ17%の企業の中に早く入ることが重要です。

アマゾンの進化とともに、消費者の行動も変わっていくはずです。トイレットペーパーがなくなった時、今はまだ店舗に足を運ぶかもしれませんが、近い将来「Alexa」に話しかけるだけで購入。もしくは事前に購買行動を予測して、商品がなくなったらすぐに届けてくれるようになるでしょう。

Internet RETAILER

世界最大級のネット通販業界の専門誌「Internet Retailer」は、雑誌のほか、Web媒体、メールマガジンなどを運営。Vertical Web Media社が運営を手がけている。

Eコマースの戦略に関し、デイリーニュース、解説記事、研究記事、電子商取引におけるグローバルリーダーをランク付けする分析レポートなどを発行している。

Internet RETAILER

ECサイトのかご落ち経験者は7割超、理由は「送料や手数料などが高かった」が最多

8 years ago

ジャストシステムが実施した調査によると、過去1年間にECサイトで「かご落ち」した経験があるユーザーは7割を超えた。

「かご落ち」とは、ECサイトで商品をショッピングカートに入れた後、購入せずにサイトを離脱すること。

「かご落ち」したことがあると回答した割合は73.8%、「カートに入れたものは、必ず購入している」は26.2%だった。

「かご落ち」の理由は「送料や手数料などが高かった」が35.8%で最も多い。「選べる支払い方法が少なかった」と「配送日が遅かった」がどちらも16.4%で続いた。「会員登録が必須だったため」は14.9%(複数回答)。

ジャストシステムが実施した調査

調査会社のBarillianceが行った調査(2016年)では、カート離脱率の世界平均は68.81%。スマートフォンのカート離脱率は78.1%で全体平均より高い。

カート離脱率は世界平均で68.81%
カート離脱率は世界平均で68.81%(画像はBarillianceの調査結果を編集部がキャプチャ)

今回の調査では、ECを利用する際に使うデバイスも調査した。デバイスの内訳は「パソコン」が52.6%、「スマートフォン」は40.9%。2017年7月度の調査では「パソコン」が54.6%、「スマートフォン」は38.0%。

ECの利用経験者を対象に、「Amazonプライム会員」「Yahoo!プレミアム会員」「楽天プレミアム会員」「ヨドバシ・プレミアム会員」の中で会員登録しているサービスも聞いた。登録割合は「Amazonプライム会員」が34.5%、「Yahoo!プレミアム会員」が26.0%、「楽天プレミアム会員」が22.6%。

調査概要

  • 調査名:「Eコマース&アプリコマース月次定点調査 (2018年1月度)」
  • 調査方法:マーケティングリサーチに関する情報サイト「Marketing Research Camp(マーケティング・リサーチ・キャンプ)」で、ネットリサーチサービス「Fastask」を利用して実施
  • 調査期間:2018年1月26日(金)~1月29日(月)
  • 調査対象:15歳~69歳の男女1100人

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

キャンペーン時にサーバーがダウン!? 悪夢の状況を回避するために何を準備すべきか【資料を無料提供】

8 years ago

急激なトラフィックの増加によってサーバーがダウンし、ECサイトにアクセスできない――。ユニクロやヨドバシカメラなど、有名ECサイトでもキャンペーン時にサーバーがダウンし、一時サイトが停止する事態に陥ったことは記憶に新しいところ。こうした事態があなたのECでも起きる可能性は決してゼロではない。EC企業はどう対策すればいいのか?

詳しい資料をダウンロードできます

ECサイトを運営する事業者にとって、サーバーダウンなどによるサイト停止は、大きな機会損失となるだけではない。御社のECサイトを頻繁に利用する消費者からの「イメージ悪化」「信頼関係の悪化」などにつながってしまう可能性もある。

販売機会の損失防止、ブランドイメージの向上などを実現するには、セール、メディア紹介、LINEといったSNSからの顧客誘導など、急激なトラフィックが予見されることを見通し、事前に対策を打ちことが必要となる。

その1つの対策としてあげられるのが、テスト環境下での負荷テストや性能テストだ。

毎日のように販促を行うEC実施企業にとって、詳細なテストも短期間で実施、システムの安定稼働を実現したいもの。効率よくシステムのボトルネックを発見し、改善につなげることができる環境が必要となる。

大規模な負荷テストを実施できるSaaS型のクラウドサービス「Akamai CloudTest」は、こうしたEC実施企業の要望に応えることができる負荷テストツール。

自社で負荷テスト用のツールやインフラを用意せずに、短時間で数百万のアクセスをかけたテストを実施でき、Webサイトやアプリケーションの限界を確認することが可能。複雑で高度になっていくシステムに対するテスト時間を大幅に短縮することができる。

PDFのご案内
PDFの掲載内容
  • トラフィックが増える状況とは
  • サイトパフォーマンスの悪化が与える影響
  • トラフィックの変化に対応できるサイトにする方法
uchiya-m

ロコンドとラオックスグループが提携、商品供給や販売支援で協力

8 years ago

靴やファッションのECサイト「LOCONDO.jp」を運営するロコンドと、免税店大手のラオックスが婦人靴のEC事業で業務提携した。商品や販売プラットフォームなどを相互に提供する。

ラオックスは業務提携に基づいてEC事業を強化。婦人靴の製造販売を手がける子会社のモード・エ・ジャコモとオギツのEC化率を、2020年までに30%に引き上げる。

ロコンドとラオックスグループは次の取り組みを進める。

  • モード・エ・ジャコモとオギツの商品を「LOCONDO.jp」で販売
  • ラオックスが、「LOCONDO.jp」で販売するプライベートブランドの企画開発商品を提供
  • ラオックスが持つBtoBチャネルや越境ECチャネルをロコンドに提供
  • ロコンドが手がけるEC支援サービス(自社EC運営、店舗出荷受託、店舗欠品フォロー、店舗在庫のリアルタイム販売機能)をラオックスグループに提供

ラオックスは近年、婦人靴の販売を含む「生活ファッション事業」を強化している。2015年にモード・エ・ジャコモ、2017年にオギツを買収。同事業の2017年の売上高は約100億円で、2020年に300億円を計画している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

EメールとDMの併用販促でCVRは2.5倍、売上1.9倍――AOKIグループの調査事例

8 years ago

紳士服大手のAOKIはファッションブランド「ORIHICA(オリヒカ)」で、Eメールとダイレクトメール(DM)を併用した販促を実施、Eメールのみと比べて販売件数(CVR)が2.5倍、売上金額が1.9倍となった――こうした調査結果を、データプリントサービスや帳票運用プラットフォームなどを手がけるトッパン・フォームズが2月13日に公表した。

トッパン・フォームズは「ORIHICA」のEC事業部門の協力を得て、EメールとDMのクロスチャネル効果を検証した。

調査では、購入頻度が低い「一見顧客」(2100人)と「休眠顧客」(2100人)、最終購入日から1年以上が経過している「離反顧客」(9000人)を対象とした。

トッパン・フォームズがAOKIの協力を得て、Eメールとダイレクトメール(DM)を併用した販促を実施

調査対象

「一見顧客」「休眠顧客」「離反顧客」を、それぞれ「Eメールのみ」「DMのみ」「EメールとDM」の3つのグループに分けて販促効果を調査。

その結果、「DMとEメール」で告知した場合は「Eメールのみ」の告知よりもCVRは2.5倍、売上金額は1.9倍に増加した。特に「離反顧客」では「DMとEメール」のCVRは「Eメールのみ」の3.9倍、売上金額は2.9倍だった。

AOKIのファッションブランド「ORIHICA(オリヒカ)」がEメールとダイレクトメール(DM)を併用する販促を実施、Eメールのみと比べて販売件数(CVR)が2.5倍、売上金額が1.9倍となった

「DM+Eメール」の併用販促の方が効果が高かった

調査では、DMとEメールを併用した場合、販促効果がEメールのみよりも持続する傾向も見られたという。

AOKIのファッションブランド「ORIHICA(オリヒカ)」がEメールとダイレクトメール(DM)を併用する販促を実施、Eメールのみと比べて販売件数(CVR)が2.5倍、売上金額が1.9倍となった

最終購入日から1年以上が経過している「離反顧客」で効果が高かった

メールの配信タイミングは「キャンペーン開始告知」「中間リマインド」「キャンペーン終了直前告知のリマインド」の3回。

「Eメールのみ」の顧客はメール配信日には売り上げが上がったものの、効果が継続しなかった。一方、DMとEメールを併用した顧客は、メール配信日以降も販促効果が続き、休日を中心に堅調に推移。キャンペーン最終日には1日当たりの最高売り上げを記録した。

紙媒体が手元に残るDMは販促効果が持続するという

こうした結果についてトッパン・フォームズは、Eメールの開封率が低下するなか、DMとEメールを併用した場合の「獲得利益」が「DMコスト」を上回り、十分な費用対効果が得られることを実証できたとまとめている。

調査に協力した「ORIHICA」のEC担当者は、次のようにコメントしている。

リアル店舗ではかねてより大量のDM販促を展開しておりますが、当EC事業分野にとってDM販促は初めての試みでした。Eメールと比べて割高なDMを敬遠していたのが理由です。しかし今回の実地調査で「DM+Eメール」のクロスチャネルによる高い効果が実証され、かつDMコストも獲得利益に見合うことが分かりました。もちろんEC事業では低コストのデジタル販促が今後も主流ではありますが、今後はDMとのクロスチャネル販促により、売上額を上げる販促施策も組み込んでいきたいと思っています。

調査の概要

  • 調査時期:2017年10月1日~10月29日 
  • 対象者:「ORIHICA」のEC会員1万3200人
  • 調査内容:購買実績をもとに、3つにセグメントしたEC会員に対して、DMとEメールを活用した販促キャンペーンを実施。各セグメントから無作為に抽出した顧客に対し「DM+Eメールのみ」「DMのみ」「Eメールのみ」の告知を同人数ずつ行い、ECサイトでの販売件数や売上額を測定することで告知手法と販促効果の関係性を評価した。DMはキャンペーン初旬に1回送付、Eメールはキャンペーン開始前日の告知、中間リマインド、終了直前告知の計3回配信した。 

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

コンバージョン向上の秘訣とは? 改善すべきWebページが一目でわかります!【ホワイトペーパー無料提供】

8 years ago

「広告への投資を増やしているのに注文件数が伸びない」「訪問者は増えているが注文件数が増えない」――集客数は伸びているものの、コンバージョン率(CVR)が低く、訪問客が“バケツの穴からこぼれ落ちている”状況のECサイトは少なくない。

バケツに穴が空いた状態で集客し続け、CVRが改善しないといった課題や悩みはどうすればいいのか? ページ離脱率を改善すればいいとわかっているものの何から手をつければいいのか?

詳しい資料をダウンロードできます

こうした課題や悩みの解決策として、ページの読み込み速度とコンバージョンの影響を把握し、自社ECサイトがやるべき改善策の優先順位を付けていく方法がある。

ECサイトの表示速度はコンバージョン率を左右すると言われて久しいが、どのページの表示速度を改善すればコンバージョン率が最大化するのか、それをどのように優先順位を付けて改善していくのかの判断は難しい。

この資料では、表示速度とコンバージョンが与える影響をサイトのページごとにランク付けする相対的スコア「コンバージョンインパクトスコア」について解説。「コンバージョンインパクトスコア」を使用して、表示速度と照らし合わせてページの改善に着手すべき優先順位を決める判断材料を導き出す手法を解説している。

  • 買い物ステップの改善をしたいが何をすればいいのかわからない
  • コンバージョンが伸びない
  • 広告に頼らずに売り上げを伸ばしたい

こんな悩みを課題を抱えているEC事業者は、ぜひ以下から資料をダウンロードし、自社の課題解決のヒントにしてもらいたい。

PDFのご案内
PDFの掲載内容
  • コンバージョンに関する専門用語集
  • ページの読み込み速度がコンバージョンに与える影響を調べる方法
  • ケーススタディ:コンバージョンの最大化に向けた対策の優先順位の付け方
PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します
uchiya-m

アマゾン日本事業の売上高は約1.3兆円【Amazonの2017年実績・施策まとめ】

8 years ago

アマゾン日本事業の2017年(2017年1~12月)売上高は円ベースで1兆3335億円だった(2017年の平均為替レートを1ドル=112円で換算)。円ベースの伸び率は前期比14.4%増。米Amazonが2月に公表した「年次報告書」などから、2017年の米Amazon、日本事業などの動向をまとめた。

日本事業の2017年実績

ドルベースの売上高は119億700万ドルで前期比10.3%増(2016年の日本事業売上高は107億9700万ドルで、前の期比30.6%増)。

Amazon日本事業の2017年売上高推移(ドルベース)
アマゾン日本事業の2017年売上高推移(ドルベース)

2017年の年間平均為替レート(1ドル=112円)で換算すると、日本事業における円ベースの売上高は前期比14.4%増の1兆3335億円となる。

アマゾン日本事業の売上高推移(年間平均為替レートで円換算)
アマゾン日本事業の売上高推移(年間平均為替レートで円換算)。平均為替レートは、2010年が87円、2011年は79円、2012年は79円、2013年は97円、2014年は105円、2015年は120円、2016年は108円、2017年は112円で換算

アマゾン日本事業の売上高は直販ビジネスのほか、第三者による販売(マーチャント売り上げ)の手数料収入、定期購入サービスなども含まれる。

アマゾンに詳しい業界関係者によると、全体の流通額のうち約4割が第三者による販売で、手数料収入は第三者の販売額の約10%と考えられるというこちらをご参照

ネッ担編集部ではこの数値を前提に、アマゾン日本事業の流通総額をこれまで推測してきた。2015年は、第三者による流通額は約6200億円、直販による流通額は約9300億円。2016年は、第三者による流通額は7200億円、直販による流通額は約1兆800億円となり、流通総額は少なくとも1兆8000億円規模まで広がっていると推計した。

今回もこれまで通りの方法で流通総額を推計したところ、第三者による流通額は約9200億円、直販による流通額は約1兆2400億円となり、流通総額は少なくとも2兆円を超えたとみられる。

なお、米Amazon、アマゾンジャパンともに流通総額を公表していない。

グローバルの販売状況

米Amazonの2017年における連結売上高は前期比30.8%増の1778億6600万ドル。2016年の伸び率は20.7%だったため、規模拡大を続けながら高成長を維持している。

売上高の内訳は次の通り。

  • 仕入れ商品などによる製品売上(デジタルメディアコンテンツなど含む) → 1083億5400万ドル(前期比18.5%増)
  • 第三者販売サービス売上など(第三者が販売するサービスに関する手数料売上など) → 318億8100万ドル(同38.7%増)
  • 定期購入売上など(「Amazon プライム」の会員費など) → 97億2100万ドル(同52.0%増)
  • AWS(Amazon Web Service) → 174億5900万ドル(同42.9%増)
  • 実店舗売上(主に買収したホールフーズの売り上げ) → 57億9800万ドル(―)
  • その他(広告サービスやクレジットカード契約などの売上) → 46億5300万ドル(同57.7%増)
Amazonの売上高の内訳(2017年)
Amazonの売上高の内訳(2017年)。カッコ内の数値は全体売上高に占める割合

地域別の売上高は次の通り。Amazon全体の売上高に対して日本事業が占める割合は6.7%。2016年は7.9%だったため、2017年は1.2ポイント下がっている。

  • アメリカ → 1204億8600万ドル(前期比33.4%増)
  • ドイツ → 169億5100万ドル(同19.8%増)
  • 日本 → 119億700万ドル(同10.3%増)
  • イギリス → 113億7200万ドル(同19.1%増)
  • その他 → 171億5000万ドル(同53.9%増)
Amazonの地域別売上高(2017年)
Amazonの地域別売上高(2017年)。カッコ内の数値は全体売上高に占める割合

ECの分析を手がけるOne Click Retailが1月に公表した調査データでは、Amazonの米国におけるネット通販の流通総額は、米国EC市場規模の44%を占めると推定。全米小売市場の4%にあたると推測している。

One Click Retailは調査データで、2017年のAmazon.comで「売れた商品グループ」「伸び率が高い商品グループ」を推測している。

売れた商品グループ

  1. 家電製品:推定売上は85億ドル以上
  2. ホーム&キッチン:推定売上は55億ドル以上
  3. 書籍や電子書籍など:推定売上は50億ドル以上
  4. スポーツ&アウトドア:推定売上は40億ドル以上
2017年の「Amazon.com」で最も売れた商品グループ
2017年の「Amazon.com」で売れた商品グループ(画像はOne Click Retail発表データから編集部がキャプチャ)

伸び率が高い商品グループ

  1. 高級化粧品:2016年比47%増で推定売上は4億ドル以上
  2. 日用品:2016年比38%増で推定売上は5億ドル以上
  3. 食料品:2016年比33%増で推定売上は15億ドル以上
  4. 家具:2016年比33%増で推定売上は15億ドル以上
2017年の「Amazon.com」で伸び率が高かった商品グループ
2017年の「Amazon.com」で伸び率が高かった商品グループ(画像はOne Click Retail発表データから編集部がキャプチャ)

米Amazonが近年、仕掛けた施策など

『ネットショップ担当者フォーラム』では、米国最大のEC専門誌『Internet RETAILER』と連携。米国を中心としたEC記事を日本で配信している。そのコーナー「海外のEC事情・戦略・マーケティング情報ウォッチ」で取り上げたいくつかの記事をピックアップした。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

1秒に3部品が売れるeBayの自動車関連サイトで、交通タイムスが自動車部品のECを開始

8 years ago

自動車雑誌の発行などを手がける交通タイムスが、グローバルECサイト「eBay」と提携して自動車パーツの海外販売を開始する。

「eBay」への出店支援などを手がけるイーベイ・ジャパンは2月13日、交通タイムスが運営する自動車部品サイト「Japan Auto Parts by Automesse」を、「eBay」の自動車関連サイト「ebaymotors.com」に開設し、国内車パーツメーカーの海外販売を支援することを発表した。イーベイ・ジャパンと交通タイムスは本事業で業務提携した。

交通タイムスに対するマーケティング支援として、サイト利用者の購入動向やマーケットインサイトにもとづき、出店商品のアドバイスなどを行う。

イーベイ・ジャパンによると、「ebaymotors.com」では1秒間に3部品が売れており、車本体は5分に1台販売されているという(2017年実績)。

イーベイ・ジャパンの佐藤丈彦社長は、交通タイムスと業務提携したことについて次のようにコメントしている。

世界的に人気の高い日本車ブランドは多く、それに伴い、日本車部品の需要は高まっています。交通タイムス社との業務提携により、国内の車パーツメーカーの越境ビジネスをサポートできることを光栄に思うと同時に、eBayバイヤーのニーズにさらに応えることができることで顧客体験を向上できることを非常にうれしく思っております。

イーベイ・ジャパンの佐藤丈彦社長

イーベイ・ジャパンの佐藤丈彦社長

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

大塚家具がEC連動のバーチャルショールーム2店舗目「大阪南港店」開設

8 years ago

家具販売大手の大塚家具は2月13日、パソコンやスマートフォンを使って店内での買い物を疑似体験できる「バーチャルショールーム」2号店の稼働を始めたと発表した。

2017年8月に本格稼働した「新宿ショールーム版」に続き、「大阪南港ショールーム版」が2号店目。西日本地域の旗艦店である大阪南港店の品ぞろえをバーチャルで体験できるようにすることで、来店促進を図る。

大塚家具の「バーチャルショールーム」はドイツのNavVis社が提供するインドアマッピングプラットフォーム「NavVis(ナビビズ)」を利用している。

タップやピンチ操作でバーチャルショールーム内を移動。360度の回転やズームで商品を閲覧し、画面上で家具のサイズを測ることができる。

大塚家具は、パソコンやスマートフォンを使って店内での買い物を疑似体験できる「バーチャルショールーム」2号店の稼働を始めた

タップしたまま上下左右を見るイメージ

バーチャルショールーム上にアイコンのついた商品は、タップすると詳細情報がポップアップで表示される。公式オンラインショップ「IDC OTSUKAオンライン」と連携しており、商品ページに移動して購入することも可能だ。

大塚家具はパソコンやスマートフォンを使って店内での買い物を疑似体験できる「バーチャルショールーム」2号店の稼働を始めた

店内を歩き回るイメージ

2016年8月に「NavVis」を試験的に導入し、1年間の試験運用を経て2017年8月に1店舗目の稼働を開始した。

大塚家具はEC事業の強化とオムニチャネル化の推進などを含む「経営ビジョン」を2017年3月に発表し、ECサイトの取扱商品の拡充などを進めている。2017年9月には靴やファッションのECを展開するロコンドと提携、「ロコンドホーム」を開設して大塚家具のソファやベッドなどを販売している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ECサイトの「ささげ担当」が担う役割と商品情報作成のポイントは? 担当者が知っておべきこと | EC部長が担当者に読んでもらいたいこと

8 years ago

前回までのMD担当者が「やるべきこと」に続き、商品やコンテンツ系の重要な役割である「ささげ担当」の業務について説明します。

Ⅱ-2-2-1. ささげ担当は“接客担当”である

「ささげ」とは、撮影の「さ」、採寸の「さ」、原稿の「げ」のそれぞれの最初の文字をとったEC用語です(おそらく2000年初頭から利用されています)。すなわち、商品情報を作る役割です。

これまでの連載ですでにお伝えしましたが、ECを利用する顧客は商品を直接触ったり見ることはできません。そのため、商品情報次第で購入決定率が大きく変わります商品情報は「接客そのもの」であり、商品情報の作成は単なる作業ではありません。実は、ささげ担当者は接客担当者ということなのです。

撮影 採寸 原稿

ECサイトでは、商品情報次第で購入決定率が大きく変わる。ECにおいて商品情報は接客であり、商品情報を制作するささげ担当者は「接客担当者」という意識を持つことが重要

Ⅱ-2-2-2. 商品説明を作るときの留意点

商品情報の作成は、外注の場合も内製で行う場合もあります。ささげの際に、商品を直接見てわかること以外の特徴や売りの部分は、商品提供元やバイヤーから入手します。商品提供元から情報や素材を入手する場合も含め、商品情報は、最終的に顧客に見せることのできる表現にしていくことが必要です。

商品説明を作る際は、まず、正確さが一番です。そのために、景品表示法、医薬品医療機器等法(薬機法)など法律に基づく表現を使うためのマニュアル、ガイドライン整備、また、そのチェック方法を整備します。その後、法規以外の社内基準を作成して運用していきます。

社内用の用語、説明はそのまま使うべきではありませんし、記述や作成のガイドラインを準備して、顧客にわかりやすくすることが大切です。さらに、用語、表現、言葉遣いの統一を行います。同じことを言っているのに使っている用語が違えば顧客は混乱し、購入決定に影響が出ます

また、言葉使いにぶれがあると、非常にゆるいサイト、すなわちだらしない、いい加減なサイトと思われます(よく紙の出版物ではきちんと行われていることが、Webでは行われていないことが多いと言われています。制作に関して、Web系が軽く見られる原因となります)。

ゆるいサイトに大事な個人情報、ましてやクレジットカード情報を入れたいと思うでしょうか。自分の情報もいい加減に扱われると思うのではないでしょうか。

さまざまなECに関するユーザー調査で、ECサイトを利用する際の一番の不安要素は、いまだにクレジットカード情報、個人情報の入力です。そのためにも、商品説明に限らず、デザイン、誘導などを含む、サイト上の表現が、「首尾一貫」していることがとても大切です。

説明文は、具体的でわかりやすくする工夫が大切ですし、パッと見に受け入れられやすくする必要があります。たとえば、言い換えを使ってわかりやすくしたり、漢字が4~5文字以上続くようなことは避けるなどです。コピーなどプロモーショナルな要素も入れる場合も多いでしょう。もちろん、入れた方がよいのですが、「売らんがな」が出すぎないように、その比率は本来の説明の域を超えないようにします

言葉使いは、商品やブランドの雰囲気、テイストによりますが、喋り言葉と違い、文字で見た場合は、同じ表現でも不快に感じることが多いので、最初のうちは(できれば継続的に)、チームで読み合わせなどをしてすり合わせします。

Ⅱ-2-2-3. 商品サイズに関する注意点は

商品のサイズは、「何を」「どこで」「どのように」計るかを、やはりガイドライン化して、サイトのサイズ説明コーナーなどに掲載し、各商品説明に明確に記載していきます。

サイズは、社内用語や業界用語がそのまま使われていることが多いので、一般用語に直していくか、そのサイトにおけるサイズの意味をFAQやサイズ説明コーナーで明示しておきましょう。少なからず、決定率向上やCSへの問い合わせの軽減、返品の抑制に役に立ちます

複数のブランドやメーカーから商品を仕入れて販売している場合は、より難しくなるので、より明確な基準を作り明示していくことが大切です。できれば、同じ商品カテゴリーの業界で、全社がそろえていければ一番よいですが、まだ、実現できていません

Ⅱ-2-2-4. ECサイトに適した写真を撮る

写真も、やはりガイドラインを作り、カテゴリーや商品種ごとに整備し、同類の商品は同形式(アングル、場所、枚数など)の写真を撮ることが大切です。そして、それぞれの特徴部分の拡大写真などを追加します。

あくまで商品が主役なので、商品の特徴がわかりやすい写真が必須です。そのうえで、プロモーショナルな写真、イメージ写真もプラスしていきます。

アパレルやアクセサリーでは、試着写真が有効なのは言うまでもありませんが、やはり、アングルなどをそろえたものを最低限準備します。凝ったアングルやクリエイティブ志向の高すぎる写真は、ECの商品説明には向いていません。また、モデルの体形、サイズをそろえたり、注意書きをすることも大切です。

商品写真は、アングルや照明、試着方法、または加工で、現物より良く見えるようにすることができますが、ECの商品詳細ページの写真には不適切です。商品が現物通りに見えることが一番です。現物より良く見える写真は、返品が増加し、全体でのコスト高、不良在庫増、評判の低下を招きますので、注意しなければなりません

●商品説明文
商品説明文は正確性とわかりやすさが重要。作成のマニュアルやガイドラインを作り、正しい表記と、顧客から信頼される言葉遣いを使う。
●商品サイズ
商品サイズは「何を」「どこで」「どのように」計るかをガイドライン化し、サイズの表記ルールをECサイト上で顧客に説明する。
●写真
同類の商品は同形式(アングル、場所、枚数など)の写真を撮る。商品の特徴がわかりやすい写真は必須 で、プロモーショナルな写真、イメージ写真もプラスする。
ECサイトにおける説明文・サイズ・写真のポイント

Ⅱ-2-3. 商品登録担当の役割

次に、商品登録担当の役割について説明します。商品登録担当は、MD担当や、ささげ担当が兼務する場合もあります。特に、ささげ担当と商品登録担当が同じ場合が多いです。

MD担当が仕入れに関する基礎登録を行い、MD担当がベンダーから得た情報や素材と、ささげ担当が作成した商品情報を、商品マスターに入力します。その登録の際、ECの規模が大きくなると、カテゴリーなどのリンク設定、関連商品を実際に登録する作業をMD担当者ではなく、別の担当者にまとめて任せるケースが出てきます。ただ、その入力、登録は勝手に行うのではなく、MD担当者と話し合って作ったガイドラインや、商品、ブランドごとにMDからのインプットや指示によって行いましょう

とはいえ、機械的に登録していくのではなく、同様の商品の売れ行きや特性によって、登録担当者の工夫も反映されていくべきで、そういった意味でも、登録担当者も店頭の販売員と同じように接客をしているのです。

商品登録の担当者がMD担当チームに配置されているのか、制作チームにあるのか、別チームとして独立していくのかは、規模、社風、リソースの多さ、効率の考え方などで変わってきます。どれが正解ということはないので、まずは、会社、上司が決めた役割分担で開始し、状況を見ながら、よりよい体制に変えていきます

EC事業の立ち上がり期は、あまり役割を分ける余裕もありませんし、ノウハウやガイドラインもないので、MD担当者が自分で、商品情報を作って、リンクや関連商品を考え、自ら登録していくことが多いです。ある程度、ノウハウができてきた時点でだんだんと分離されていくのが自然かもしれません。

Ⅱ-2-3-2. メーカーの商品情報・在庫と連携

近年、特にアパレル業界では、メーカーやブランドの商品情報・在庫と連携を行うEC事業者が増えてきました。メーカー、特に自社EC販売を行うメーカーでは、自社でささげを行い、商品情報を持っている場合があります。ところが、商品を卸した先の小売は、別途ささげや商品登録を行うなど、業界として効率の悪いこととなっています。

それを効率化するのが、メーカーの商品マスターに小売のECシステムをインターフェース(連携)させ、利用してしまおうという取り組みです。また、インターフェースのついでに在庫も連携させることで、メーカー在庫をEC事業者側でもリアルタイムに利用することができます。小売EC側は、品揃えの増加、商品情報の充実、コスト削減などが、メーカー側は展開商品の販売機会の増加、在庫コントロールなどのメリットがあります。

これは、まだ大手間で始まったばかりですし、インターフェースの開発費用が掛かります。1対1の接続でなく、n対nで行う中間システムを提供している第3者もでてきています。いろいろと課題はありますが、今後ある程度利用が広がっていくものと考えられます。

中島 郁

ネクトラス株式会社 代表取締役

中島 郁(なかしま かおる)

ネクトラス株式会社 代表取締役

新規事業立ち上げ、急成長事業マネジメントのプロフェッショナル。

ベンチャー、外資、老舗にて、事業立上げ、急成長ビジネスの責任者を歴任。関与分野は、小売、EC、インターネット、メディア、アウトソーシングを含むサービス業等。

トイザらスではマーケティング部門立上げ、EC専業法人設立。ジュピターショップチャンネル執行役員(EC、テレビ編成及びマーケティング)本部長を経て、世界最大のECサービス企業GSI Commerce(eBay Enterprise)アジア太平洋担当副社長兼日本法人社長。三越伊勢丹では役員兼WEB事業部長として、EC・情報メディア等の構築、オムニチャンネル導入を担当。米国Babson College MBA。

おそらく大規模EC・オムニチャンネル3社で事業責任者に携わった国内唯一の経験者。
ベンチャーから大企業までのコンサルティング、アドバイス、顧問、業務支援に携わっている。

中島 郁

楽天の国内EC流通総額は約3.4兆円で、伸び率は13.6%【2017年度の実績まとめ】

8 years ago

楽天の2017年度(2017年1~12月期)国内EC流通総額は前期比13.6%増の3兆3912億円だった。伸び率は2016年度と比べて1.6ポイント拡大し、高い成長率を維持している。三木谷浩史社長の説明などから、楽天の2017年度をまとめてみる。

2016年度(2016年12月期)の国内EC流通総額は2兆9853億円。2017年2月に発表した流通総額は3兆95億円だったが、今回の決算発表時に「爽快ドラッグとケンコーコムの合併等のタイミングで直販ビジネスの流通総額定義の見直しがあった為、数値を遡及修正している」とした。

楽天の国内EC流通総額の推移
国内EC流通総額の推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

国内EC流通総額は「楽天市場」の流通総額に加え、トラベル、楽天マート、楽びんなどの流通額を合算した額。

2017年度は四半期ベースで2ケタ成長を維持し、通期で2ケタ台の成長率を維持している。

2017年度の国内EC流通総額の四半期ベースの推移

  • 2017年10~12月期(第4四半期) 前年同期比13.0%増の9583億円
  • 2017年7~9月期(第3四半期) 前年同期比13.6%増の8505億円
  • 2017年4~6月期(第2四半期) 前年同期比15.2%増の8123億円
  • 2017年1~3月期(第1四半期) 前年同期比12.8%増の7701億円
楽天の国内EC流通総額の推移(四半期ベース)
国内EC流通総額の四半期ベースの推移(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

流通総額の拡大、要因は?

スーパーポイントアッププログラム(SPU)

SPUはエントリー不要でポイントを最大7倍付与するもの。「SPUを強化し、Amazonの背中を追いかけている」(三木谷社長)と話すように、2017年10月からは楽天ブックスがSPUに追加。2017年12月度の楽天ブックスの流通額は前縁同月比で33%拡大した。

SPUの提供によって、ライトユーザーからロイヤルユーザーへの育成が順調に推移したという。2015年12月度と2017年12月度を比較すると、

  • ダイヤモンド/プラチナ会員の1月あたりのユニーク購入者数 → 35%増
  • ダイヤモンド/プラチナ会員の1月あたりの注文件数 → 33%増
  • 市場アプリ流通総額 80%増
  • 楽天市場モバイル流通総額比率 56% → 65%
スーパーポイントアッププログラム(SPU)
SPU施策の主な成果(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

SPUには、楽天カードで決済するとポイント付与率が増えるといったキャンペーンなどもある。「楽天市場」の流通総額における楽天カード決済比率は継続的に拡大中で、2017年12月度は55.9%まで増えている。

楽天市場流通総額における楽天カード決済比率
「楽天市場」の流通総額における楽天カード決済比率(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

直販の強化

楽天ブックスのSPU追加で流通総額が拡大。また、日用品の直販ビジネスを手がけるRakuten Direct(爽快ドラッグ + ケンコーコム)の売上高は740億円に達し、「売上収益は競合大手を上回る」(楽天)としている。

直販ビジネス(日用品)の売上収益規模
日用品の直販ビジネスを手がけるRakuten Direct(爽快ドラッグ + ケンコーコム)の売上高(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

楽天は、価格や配送、ジャンルの特性を重視した戦略を推進しており、2018年1月に米国大手の小売企業ウォルマート・ストアーズとの戦略的提携を発表。2017年12月にはビックカメラと合弁会社を設立し、2018年4月から家電分野を中心としたネット通販を始めることを発表している。

三木谷社長は大手小売企業との連携などを踏まえ、「国内EC流通総額は4兆円が見えてきた」と話した。

楽天の直販ビジネスの拡大
直販ビジネスを拡大している(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

CtoCの強化

楽天の「ラクマ」、グループのFablicが運営する「フリル」のCtoC事業の年間流通総額の規模は1400億円(2017年12月度の流通総額から参照)という。

なお、「ラクマ」と「フリル」は2月26日にサービス統合。新サービス「ラクマ」としてフリマアプリの運営を一本化する。

楽天のC2C事業
CtoC事業の事業規模(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

今後の施策

One ペイメント

ユーザーエクスペリエンスの向上: One ペイメント
「One Payment」構想(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「楽天市場」における決済の方向性として、楽天が「楽天市場」の決済を一括管理する構想「One Payment」に言及。「楽天ペイ(楽天市場決済)」の導入によって、消費者は複数店舗の商品を一度の決済で買い物ができるといった仕組みに移行する。

楽天がすべての店舗で利用できる決済手段を統一。ユーザーの利便性や店舗の決済業務の軽減を実現するという。

ワンデリバリー

One デリバリー構想
「ワンデリバリー」構想(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

三木谷社長は1月の「新春カンファレンス」で言及した「ワンデリバリー」構想にも触れ、「ファーストワンマイルとラストワンマイルも楽天が管理できるようにする」と三木谷社長は説明した。

今後、労働力不足によって物流関連業務のオートメーション化が重要になると三木谷社長は言及。「相模原の倉庫などではすでに自動化が行われている。倉庫内オペレーションは他社に比べて優位だと思う」と言う。

物流拠点の整備も進める。現在、関東に2か所(市川、相模原)、関西に1か所(川西)を構えているが、これを10か所まで拡大することをめざす。北は北海道、西は福岡まで増やし、配送スピードや配送コストの低減につなげる方針だ。

瀧川 正実

ネットショップ担当者フォーラム編集部 編集長

通販・ECに関する業界新聞の編集記者、EC支援会社で新規事業の立ち上げなどに携わり、現在に至る。EC業界に関わること約13年。日々勉強中。

瀧川 正実

千趣会はカタログ発行4割減で通販不調、110億円の最終赤字

8 years ago

千趣会の2017年12月期における通販事業の売上高は、前期比5.0%減の1012億7900万円だった。カタログ発行部数を約4割減らしたことなどから売り上げが落ち込んだ。

通販事業の営業利益は57億700万円の赤字(前期は2億4000万円の赤字)。販管費削減などに取り組んだものの、売上減少による利益の減少を補いきれなかった。在庫処分によるバーゲンの比率が高まったことなどから売上原価率が上昇。在庫管理方針を明確化したことで商品評価損が増加したことも営業赤字の要因となった。

ブライダル事業などを含む連結売上高は同2.4%減の1259億9900万円、当期純損失は110億9000万円。

通販事業の月次売上高は、8月度と12月度を除いて前年同月比90%台で推移した。

ジャンル別売上高は「衣料品」が前期比7.0%減の418億2200万円、「服飾雑貨」が同8.8%減の96億8200万円、「インテリア」が同15.7%減の241億6200万円、「生活雑貨」が同12.5%減の122億2300万円、「食品」は同57.7%増の106億1600万円、「その他」は同65.3%増の27億7200万円となっている。

千趣会の通販事業ジャンル別売上

通販事業ジャンル別売上

頒布会事業を除いた年間購入者数は前期比14万人減の323万7000人。ネット受注件数比率は同3.3ポイント増の83.5%だった。ネット売上に占めるスマートフォンの比率は同7.1ポイント増の54.7%。

カタログの配布先を見直したほか、カタログの休刊や統合に伴い発行部数は同37.5%減の4740万部。カタログ発行部数削減による減収を、オンライン施策で補う見込みだったが、期初で予想した売り上げが得られなかった。

千趣会の通販事業の概況

通販事業の概況(画像はIR資料を編集部がキャプチャ)

バーゲンなど値引き販売の比率が高まったことで、売上原価率は同6.2ポイント増の59.7%に上昇。販管費は、カタログ部数削減や各費用の見直しなどを行い同6.4%減の475億8400万円となった。

カタログ掲載商品の早期調達や長期販売形態からの脱却を図ったほか、 販売中の商品を適時値下げすることで消化率向上を図るなど、在庫管理方針を明確化したことで商品評価損が増加したという。 

2018年12月期の連結業績予想は、連結売上高が前期比1.6%減の1240億円、最終利益は14億円。通販事業の売上高は同3.1%減の981億1000万円を計画している。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

ロイヤル顧客の育成に注力したGDO、物販と予約サービスの相互利用が増加

8 years ago

ゴルフダイジェスト・オンライン(GDO)がロイヤル顧客の育成を目的として2017年6月に導入した新会員制度「GDOヤードプログラム」の成果が表れ始めている。

ゴルフ用品の販売サービスとゴルフ場予約サービスの優待制度を統合し、サービスの相互利用やリピート利用の促進を進めた結果、アクティブユーザー数や相互利用者数が増加。2017年12月期の増収増益に寄与した。

「GDOヤードプログラム」は、会員がゴルフショップで買い物した際や、ゴルフ場予約サービスを利用したときに、独自のポイント「GDOヤード」を付与する会員制度。

新会員制度「GDOヤードプログラム」を導入

「GDOヤードプログラム」によるロイヤル顧客育成のイメージ(画像はIR資料から編集部がキャプチャ)

「GDOヤード」の獲得ポイント数に応じて5段階のグレードを設定。会員のグレードに応じて特別価格を適用するなど、さまざまな優遇や特典を提供している。

従来の会員制度は、ショッピングとゴルフ場予約サービスで別々に優待や特典を設けていた。優待制度を統一することで、サービスの相互利用を促進している。

「GDOヤードプログラム」を開始した2017年6月以降、サービスの相互利用者数(月次)は前年同月比プラスで推移した。

GDOのアクティブユーザー数は前年比1.1倍に増加。従来はゴルフ場予約サービスとゴルフ用品販売サービスのどちらかだけを利用していたが、統合後に両方使うようになった会員数は前年比1.2~1.3倍に増えた。

「GDOヤードプログラム」開始後、サービス間相互利用者数が増加

サービス間相互利用者数が増加(画像は編集部がIR資料をキャプチャ)

新会員制度が奏功したことなどから、2017年12月期の売上高は前期比11.7%増の215億7400万円に増加。特に10~12月(第4四半期)は、売上高が前年同期比22.8%増の62億9700万円と高い成長率を示している。

2017年12月期の営業利益は前期比13.1%増の12億1400万円、経常利益は同12.5%増の12億2500万円、当期純利益は同15.7%増の7億700万円。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

「メルマガは読まない」「縦長ページは読み飛ばす」新世代に対応するネットショップとは?【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

8 years ago

モールに出せば売れるなんてはるか昔の話。独自のコンセプトや企画がないと売れない時代になりつつあります。乗り遅れないようにするのと同時に、チャンスだと思って新しいことをどんどんやっていきましょう。

「これをやっていればOK」はない

【好評につき追加開催を受付開始】講演レポート「これから選ばれる店の条件とは?」 | ECコンサル坂本のブログ「ECバカ一代」
https://www.commerce-design.net/blog/archives/2783

まとめると、

  • ユーザーがメルマガを素直に読まなくなった。縦長ページも読み飛ばす。以前だったら通じていた訴求が通じなくなった
  • 遠回りなようでも目先の売上を追わず、お客さんの方を向いて商売する。結果としてその方が売れる場合がある
  • モール多店舗化も本店も良いけど、やればいいってものではない。「なんでもいいから動く」ではなく「考えてやる」ことが大切

独自のコンセプトを立てて実践している人や、独自の企画を編み出している人は、エンジンを積んでいる感じで、市場の風と関係なく売上を作れますね。蒸気船みたいな感じです。文明開化。「独自化すれば売れる」わけではないですが、「外部要因に左右されにくい状態」を目指すのは、大切なことだと思います。

これは私も感じています。なんとなくやっていてもまったく売れない。考えて売ろうしても即効性がないので我慢できずに、迷走する……という流れも多いです。記事中にもありますが、独自商品だけでなく、独自のコンセプトや企画があるところは強いので、上向きになるまでは遠回りですね。

音声検索が主戦場になってから使い始めるのでは遅すぎ

音声検索の成長と、広告主と広告運用者がすべきこと | AdMarkeTech.
http://www.admarketech.com/2018/02/voice-search-and-ad-ops.html

まとめると、

  • 「音声を介したEコマースは、現在は全体の3%に過ぎないが、今後3年で18%まで上昇するだろう」という調査結果を、コンサルティング企業のCapgeminiが発表
  • 音声検索は「機械というアシスタントへの質問の延長」ととらえて良い
  • ユーザー側の選択肢に入るためには、まずプラットフォームとつながっていなければならない

音声検索の隆盛は、それが性質として「質問」と近いがゆえに、ユーザーの(目の前の)選択肢が狭まる可能性を高めます。そうなると、音声への最適化以前に、選択肢に入れてもらうために「まず存在を知ってもらう」活動の重要性が高まりますし、アカウントを作ってもらったあとも、ユーザーにとって選択肢の上位に居てもらうための努力をし続ける必要があります。

みなさんは音声検索を利用しているでしょうか? もしくは、Google HOMEなどを使っているでしょうか? 使っていないとこの記事は理解できません。ここが主戦場になってから対応していては遅いので、音声検索で買い物をしたり、音声アシスタントをタイマー代わりに使うなどして、経験値を高めておきましょう。

やっぱり大事なカゴ落ち対策

ECサイトの売上を10%アップさせる7つの【カゴ落ち】対策とは? | ebisumart Media
https://www.ebisumart.com/blog/kago-ochi/

まとめると、

  • 「カゴ落ちメールのツールを導入する
  • Amazon Payや楽天ID決済の導入する
  • 配送費用負担の検討する

カゴ落ち対策を徹底的に行えば、どの業種であっても10%の改善は容易です。その結果、売上も10%以上高めることも難しくはないでしょう。

これも私の経験からすると現実味のある数字です。最も効果が出るのがカゴ落ちメールで、上手くやればメルマガ並みの売上を作ってくれます。モールやASPのカートではフォーム自体が触れないので、決済手段を増やしたり、料金のわかりやすさなどで良くなってくることがあります。ツールだけ入れても何にも変わりませんので、そこだけはご注意を。

EC全般

ヤフー決算発表!ショッピング事業取扱高は1804億円で過去最高|ECのミカタ
https://ecnomikata.com/ecnews/17799/

楽天新春カンファレンス2018参加レポート 三木谷さんの講演のすべて | 売れるネットショップの教科書
https://urerunet.shop/ec/rakutenconference2018

楽天のフリマアプリ「ラクマ」と「フリル」が統合、新「ラクマ」として出発 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5138

モールのニュースを3つまとめて。フリマアプリはメルカリの独壇場なので、使う側としては頑張ってほしいところです。

「実店舗と同じものを売るか否か」など正解がない、ECビジネスを構想する際のヒント | ECzine
https://eczine.jp/article/detail/5383

店長以上の人が読むべき記事です。考えて売る方法が分からない人は必読。

月定額のカーレンタルサービス「SmartDrive Cars」発表、安全運転で料金割引も | TechCrunch Japan
http://jp.techcrunch.com/2018/02/05/smartdrive-cars/

車は所有するものではなくなってきますね。地方では自転車並みに必要なのは変わりませんが。

行名変更のお知らせ | 三菱東京UFJ銀行
http://www.bk.mufg.jp/koumeihenkou/index.html

銀行振込が多いところはご注意を。ゆうちょ銀行などの選択肢を持っておきましょう。

Amazon 、「検索広告」でGoogleの牙城に挑む | DIGIDAY[日本版]
https://digiday.jp/platforms/amazon-targeting-google-search-budgets/

Amazonリスティングといった感じの広告。価格に自信があればどんどん売れそうな。

インスタ女子による「インスタ疲れ」や、メルカリのシェア倉庫化、YouTuberは「芸能人ではなく友達」など、スマホユーザー9つのトレンド(2017) | アプリマーケティング研究所
http://appmarketinglabo.net/smaphotrend2017/

こちらは参考までに。すべてがこうというわけではないので。

試着してから料金を払う「試着後払い」をロコンドがスタート | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/5146

「利用金額の上限はロコンドや他サイトを合わせて5万4000円」とのこと。

【アマゾンゴー】、ユーチューバーが万引き成功!善意で成り立つ野菜の無人販売と同じ? | 激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ
http://blog.livedoor.jp/usretail/archives/52046363.html

誰かやるだろうと思ったらやはりやってましたw 

今週の名言

石器時代は石がなくなったから終わったのではない。石器に代わる新しい技術が生まれたから終わった。石油も同じだ。

エネルギーについてもっと知りたいと思ったので、自然エネルギー財団事務局長・大林ミカさんにいろんな質問をぶつけてみました | greenz.jp
https://greenz.jp/2018/02/05/shizen_energy_obayashi/

世の中は変化し続けます。永遠に続くものがないということ。「今まではこれで良かったのに……」と思いだしたら終わりです。

森野 誠之

運営堂

運営堂代表。Web制作の営業など数社を経て2006年に独立後、名古屋を中心に地方のWeb運用を支援する業務に取り組む。現在はGoogleアナリティクスなどのアクセス解析を活用したサイト・広告改善支援を中心にWeb制作会社と提携し、分析から制作まで一貫してのサービスも開始。豊富な社会・業務経験と、独立系コンサルタントのポジションを活かしてWeb制作や広告にこだわらず、柔軟で客観的な改善提案を行っている。理系思考&辛口の姿勢とは裏腹に皿洗いを趣味にする二児のパパ。

森野 誠之

天猫国際の「独身の日」。データから見えてきたユーザー像と売れ筋商品の変化とは? | 上海で働く駐在員の中国EC市場リポート

8 years ago

前回に続き2017年の独身の日(W11)についてお伝えします。税関のデータから見ると、「天猫国際(Tmall Global)」の取扱高が全越境ecモールの70%を超えたようです。今回は、天猫国際のW11に関するトピックをまとめました。

天猫国際の話をする前に、全体の話をしておきましょう。

天猫66.2%
京東21.4%
蘇寧易購 4.3%
唯品会3.4%
Amazon2.0%
その他2.6%

2017年天猫W11 の取引額の企業シェア
MUFG Bank経済週報 を元に編集部で作成)

このデータを見ると、年間の中国国内のシェアよりも天猫が数%ほど高くなっています。W11は全モール的なイベントですが、最初に行った天猫がマーケットで主導的なポジションであることがわかります。

2012年	5%
2013年	15%
2014年	43%
2015年	69%
2016年	82%
2017年	90%

天猫W11 の取引額に占めるモバイル端末の割合の推移
MUFG Bank経済週報 を元に編集部で作成)

こちらはモバイル経由比率のデータです。日本のモバイル経由比率は50%〜60%と言われている中、わずが5年で5%から90%への移行はすごいですね。

弊社運営の天猫国際店舗でも、モバイル経由比率が90%を超えた店舗もあります。天猫国際ユーザーだけで見ると。モバイル比率はさらに高い可能性があります

天猫国際W11のユーザーとは?

天猫国際のW11におけるユーザー数は、越境ECだけで約6,000万人。2016年と比較して400万人増加しています。は天猫国際の副総経理(副社長)である邢悦氏の発言を総合すると、下記のようなユーザー像が見えてきます。

  1. 47%が90年代生まれ(17歳から27歳)で海外旅行が好き
  2. グローバルな視点から海外のコスメ、ベビー用品、健康食品、アパレルなどを欲しいと思っている
90年代生まれ(17歳から27歳)で海外旅行が好き 海外のコスメ、ベビー用品、健康食品、アパレルなどを欲しい

誤解されがちなのは「日本の商品がほしい」のではなく、「日本の商品を含めた海外の商品がほしい」と考えているということです。諸外国の中で日本の商品を選択しているに過ぎません。この感覚はまだ日本企業にはあまり理解されていない感覚だと思います。

売れ筋商品は?

2017年の天猫国際におけるW11では、下記のような商品が話題になりました。

  • 紙おむつ 230万包 →5〜6万人の1年分
  • 粉ミルク 200万缶→およそ5万人の1年分
  • アストンマーチンのヨット(3億円)→3台販売
  • jayjunのフェイスマスク 425万枚(韓国の商品)
jayjunのフェイスマスク
jayjunのフェイスマスク

紙おむつやフルグラなど、毎年売れている定番商品も変わらず好調ですが、2017年はフェイスマスクや美顔器、美顔ローラーなどが大きく売上を伸ばしました。

これらの企業はネットのKOL(Key Opinion Leader/ファンが多く影響力の大きいブロガー)の生放送などに加え、中国国内でのリアル展開なども連動させ、ある程度のプロモーションコストを使って売上拡大を図っています。

国別取扱高ランキング

1)日本 2)アメリカ 3)オーストラリア
国別取扱高ランキング
アリババの発表を元に編集部で作成)

アリババの発表によると、日本、アメリカの順位は2016年と変わらず。2016年に3位だった韓国がランクダウンし、4位だったオーストラリアが3位になりました。

韓国は一昨年から団体旅行への規制が入った影響をかなり受けていると考えられます。

取扱高上昇率ランキング

1)シンガポール 240% 2)オーストラリア 130% 3)日本 112%
取扱高上昇率ランキング
天下网商の発表を元に編集部で作成)

天下网商の発表によると、今回から発表された取扱高の上昇率ランキングは上記のような結果でした。

シンガポールの商品で売れたのは食品、粉ミルク、コーヒなど。オーストラリアの商品で売れたのはサプリメントだと考えられます。

日本企業ランキング

日本企業ランキングは、1位 花王、2位 moony(ユニチャーム)、3位 雅萌(ヤーマン)、4位 refa(MTG)、5位 utena(ウテナ)という結果でした。

1位 花王、2位 moony(ユニチャーム)、3位 雅萌(ヤーマン)、4位 refa(MTG)、5位 utena(ウテナ)
出典:天下网商

カテゴリー別売上ランキング

コスメ、食品、家具・雑貨、医薬・健康食品など8ジャンル各10社(合計80社)のランキングに、上記の企業以外にもドクターシーラボ、資生堂、カルビー、ライオン、カシオなど、日本企業15社がランクインしています。

カテゴリー別売上ランキング
出典:天下网商

3.11の影響でサプリメント関連が伸び悩み、「医療保健(健康食品ジャンル)」で今回初めて日本企業がトップ10にランクインしませんでした

一方、この半年でアメリカ、オーストラリアのサプリメントが伸びてきています。サプリメントでは日本とアメリカの基準に差があり、日本では医薬品に該当するようなものがサプリメントとして販売されていることも多いため、今後、このあたりをどうブランディングしていくかがキーになりそうです。

◇◇◇

背景として旅行である国を訪れ、その国の商品を知ることで越境ECの利用が促進されていることが考えられます。今後、日本もどのようにして自分たちの商品をブランディングし、購入につなげていくのかをさらに考える必要があります。

高岡 正人

株式会社エフカフェ 取締役

1975年生まれ。立命館大学政策科学部卒。コンサルティングファームにて企業変革コンサルティングを経て、2005年有限会社フリースタイルカフェ(現エフカフェ)の創業に参画。取締役に就任。

日本、中国、ASEANでネット通販事業に特化したコンサルティング、運営支援を行い、1カ月の半分を中国・上海で過ごす。

銀行等での講演多数。また日経ネットマーケティング等で執筆。最近では銀行等の海外支援事業部と連携し、日本からアジアへのネット通販進出を支援している。

高岡 正人

「Qoo10」の2017年流通総額は4割以上の増加、出店者数は1.1万店舗

8 years ago

ジオシスは2月8日、運営するネットショッピングモール「Qoo10」の2017年(1~12月)における流通額が前年比40%以上増加したと発表した。

「Qoo10」で人気が高いレディースファッションやコスメのカテゴリーに加え、フード(食品)やデジタル(家電、ゲーム、スマホ関連など)、メンズファッションなどのプロモーションを強化したことが流通総額の増加に寄与した。フードカテゴリーの流通額は前年比2倍、デジタルカテゴリーは同1.5倍に増えたという。

専門グループを作り、エンタメやベビー・キッズジャンルにも注力。エンタメジャンルの取扱点数の割合は2017年12月末時点で約5%。

「Qoo10」の2017年末時点における男女構成比

デジタル強化などで男性会員も増えているという

LINEショッピング」へ出店するなどプロモーションを強化。 コンサートチケットの販売にも力を入れた。

「Qoo10」の会員数は2017年末時点で960万人。1年間で210万人増えている。出品数は1140万点。アクセスデバイスの比率はモバイル・アプリ経由が83%。

モールの出店者数は1万1000店で、前年同時点から約1000店増えた。2017年は大手企業の出店が多かったという。

「Qoo10」の2017年末時点における主な数値

「Qoo10」の2017年末時点における実績値

フルフィルメントサービスの出荷件数は2.5倍

「Qoo10」が提供するフルフィルメントサービスの2017年7-12月における取扱件数(発送件数)は、前年同期(2016年7-12月)と比べて2.5倍以上に増えた。

フルフィルメントサービス(千葉県内に物流倉庫を設置)は2016年7月にスタート。商品の保管と管理、梱包、発送などを実施している。16時までの注文分は即日配送する。

「Qoo10」は従来、出店時にプロモーション利用のために1万円分の出店コストが必要だったが、2018年1月に廃止。実質ゼロ円で出店できるようにした。

渡部 和章

ライトプロ株式会社 代表取締役

渡部 和章(わたなべ・かずあき)

新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

渡部 和章

送料無料をやめたZOZOTOWN。その後どうなった?【ネッ担アクセスランキング】 | 週間人気記事ランキング

8 years ago

2017年11月から送料を一律200円に変更したZOZOTOWN。2017年第3四半期の取扱高は前年比34%増という結果でした。送料のために購入額を5000円以上に調整する購買行動は見受けられなくなったものの、出店ジャンルや決済方法などを充実や、プロモーションの成功が数字を押し上げたとしています。

  1. スタートトゥデイの送料有料化は「大きな影響は出ていない」

    送料負担を回避するために購入額を5000円以上に調整する購買行動は見受けられなくなったという

    2018/2/7
  2. 「売れるAbemaTV社」が「買えるAbemaTV社」に社名を変えた真相

    “売れる”を冠した社名使用に関する許可を得るために、売れるAbemaTV社のスタッフが訪れたのは、EC業界で有名な売れるネット広告社だった……

    2018/2/7
  3. 楽天・三木谷社長が語る「覚悟」「超挑戦」とは? 独自配送ネットワークなど2018年の方針まとめ

    独自の配送ネットワークの構築、楽天経済圏の拡大、店舗の個性を伸ばす――楽天・三木谷社長が「楽天市場」の2018年方針を語った

    2018/2/6
  4. HC大手とEC専業のタッグは小売をどう変える? カインズ+大都が挑む「新たな価値創造」

    なぜカインズは大都との協業を選んだのか。実店舗企業とネット通販専業企業による協業の可能性とは?

    2018/2/5
  5. 楽天のフリマアプリ「ラクマ」と「フリル」が統合、新「ラクマ」として出発

    「フリル」「ラクマ」の2017年10月度の月次流通総額で換算すると、両サービスの年間流通総額は1000億円を超える規模という

    2018/2/7
  6. 「ZOZOTOWN」のスタートトゥデイ、初のPB「ZOZO」を投入

    「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」の体型データをもとに、顧客1人ひとりの体型に合わせた商品をオーダーメイド方式で販売する

    2018/2/2
  7. 宅配便の再配達率を16%から2020年に13%まで削減[国交省の目標]

    宅配ボックスの設置促進、消費者を含めた関係者に対して再配達削減の啓発を行う

    2018/2/5
  8. ヤマトHDの試着&受け取り拠点「Fittingステーション」にアパレルECが続々と参加

    三陽商会、かねまつ、ディノス・セシールに続き、ユナイテッドアローズ、ハースト婦人画報社、トランスコードの3社が加わった

    2018/2/5
  9. 2018年に定期購入ビジネスを伸ばす秘訣とは?【ネッ担まとめ】

    ネットショップ担当者が読んでおくべき2018年1月29日~2月4日のニュース

    2018/2/6
  10. 宅配便の再配達率は約15%、都市部は約17%で地方より高い

    国土交通省が大手宅配業者を対象に調査を実施し、今後は再配達率の調査を年2回実施する

    2018/2/2

    ※期間内のPV数によるランキングです。一部のまとめ記事や殿堂入り記事はランキング集計から除外されています。

    uchiya-m

    スマホECのCXを改善したい方へ! 手間と時間をかけずに画像を自動最適化する解決策、教えます【「さとふる」の事例】

    8 years ago

    「スマホEC時代に突入したこれからは、ECサイトで掲載する画像の表示スピードやクオリティといったパフォーマンスがコンバージョンに直結する」――。最近、ECのデジタル責任者やマーケ責任者のこうした声を聞く機会が増えた。

    通勤・帰宅といった移動時間、ランチ時など、外出先で何かをしながらスマートフォンで買い物をする消費者が増加。コンテンツをいかに速く、高品質に届ける重要度が増しているのだ。

    今回紹介する資料では、3万点を超える礼品画像を掲載している、ふるさと納税サイト「さとふる」がいかに「コンテンツの表示時間」の課題を解決し、CX(カスタマーエクスペリエンス)を向上したのかを詳しく説明している。

    詳しい資料をダウンロードできます

    「さとふる」は高品質なCXの提供をめざしていたが、サイト内に掲載する画像の多さ(たとえば、トップページでは100点ほどの画像を掲載)などによって、画像の読み込みスピードが遅いといったページの表示時間に関する課題を抱えていた。

    特に問題だったのがモバイルEC。モバイル経由での閲覧が増えているにもかかわらず、モバイルユーザーへ大きな影響が出ていたという。

    画質の品質を維持したまま画像を軽量化したいが、その画像数を3万点を超える。画像を1つひとつ処理していては、膨大な手間と作業時間が発生してしまう。

    こうした課題を解決するために、「さとふる」が導入したのがアカマイの画像自動最適化ソリューション「ImageManager」だった。

    「ImageManager」は簡単な設定で、ユーザーのデバイスにあわせて品質を保持しながら軽量化した画像を配信することができるソリューション。画像1つひとつに手を加えていくわけではないので、担当者の画像変換の労力を大幅に削減。掲載までの時間を短縮し、効率化を実現することができるというもの。

    導入後は、

    • 表示スピードのアップにつながり、検索流入の改善が図れると期待
    • コンバージョンの改善につながっている
    • 画像処理にかけていた労力を、SEO改善などに振り分けることができた

    といった効果が出てきているという。

    手間や労力をかけずにECサイトのパフォーマンスをあげるにはどうしたらいいのか? 1つのソリューションの導入でその課題を解決し、かつ空いたリソースを機能改善や販売力の向上に役立てた「さとふる」の事例は、“スマホEC時代のパフォーマンス”に課題を抱えるEC企業の成長のヒントになるだろう。

    PDFのご案内
    3万点超のお礼品画像を掲載するふるさと納税サイト「さとふる」が、画像自動最適化によるスピーディーなCX(カスタマーエクスペリエンス)を実現

     

     

    3万点超のお礼品画像を掲載するふるさと納税サイト「さとふる」が、画像自動最適化によるスピーディーなCX(カスタマーエクスペリエンス)を実現

    アカマイImage Managerの導入により、システム開発なしの高品質な画像軽量化を達成

    PDFの掲載内容
    • ケーススタディ:システム開発なしで高品質な画像を軽量化した「さとふる」の事例
    • 運用上で抱えていた課題
    • 手間をかけずに画像の最適化を解決した方法
    • 「Image Manager」を導入した効果
    PDFのダウンロードはこちら 「Impress Business Library」(インプレス・ビジネスライブラリー)に移動します
    uchiya-m

    試着してから料金を払う「試着後払い」をロコンドがスタート

    8 years ago

    ロコンドは2月8日、靴とファッションの通販サイト「LOCONDO.jp」の決済オプションとして、商品を試着してから代金を支払う「試着後払い」を開始したと発表した。

    顧客は商品を受け取り、自宅などで試着した後、返品分を除いた商品代金を支払う仕組み。

    ロコンドは一定の条件下で、商品のサイズ交換や試着後の返品を受け付けている。商品を試着してから決済を行える新たなサービスを導入することで、ECサイトを初めて利用する顧客の買い物への心理的ハードルを下げる。

    「試着後払い」を利用した顧客に対し、ロコンドは商品を出荷してから30日後に請求書を発行。顧客は14日以内にコンビニ決済か「au かんたん決済」で商品代金を支払う。決済手数料は税込350円。 

    「試着後払い」はヤマトクレジットファイナンスの「クロネコ代金後払いサービス」を利用している。利用金額の上限はロコンドや他サイトを合わせて5万4000円。一部の予約商品やメーカー直送品は利用できない。

    ロコンドは2010年の設立以来、靴、ファッション、バッグ、化粧品、スポーツ用品などへと商品を拡大してきた。2017年9月には大塚家具と提携し、ソファーやベッドなどを販売する「ロコンドホーム」を開設している。

    2018年1月度のEC受注高(キャンセル・返品前の受注金額)は、速報値ベースで過去最高となる10億5500万円を見込んでいる。

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章

    既婚女性が日用品を買うECサイト、1位「楽天」、2位「Amazon」、3位「Yahoo!ショッピング」

    8 years ago

    ビジネスコンサルティングサービスなどを手がけるソフトブレーン・フィールドが1月31日に公表した、日用品・生活必需品のネット通販の利用に関する調査によると、20代以上の既婚女性が直近1年間で日用品や生活必需品の購入に利用したECサイト・アプリの1位は「楽天」だった。

    日用品や生活必需品を半年間に1回以上、ネットで購入する既婚女性(N=614人)を対象に、直近1年間で日用品や生活必需品の購入に利用したECサイト・アプリを聞いた。

    その結果、1位は「楽天」(76.2%)、2位は「Amazon」(73.9%)、3位は「ヤフーショッピング」(44.1%)、4位は「宅配系サイト・アプリ」(21.2%)、5位は「LOHACO・アスクル」(18.7%)。

    直近1年間で日用品や生活必需品の購入に利用したECサイト・アプリ(ソフトブレーン・フィールド調査)

    直近1年間で日用品や生活必需品の購入に利用したECサイト・アプリ

    前回調査(2016年2月実施)と比べて「楽天」は2.2ポイント減、「Amazon」は3.3ポイント増、「ヤフーショッピング」は7.9ポイント増。

    日用品・生活必需品をネットで買う理由の上位には、「送料が無料だから」(49.8%)、「ポイントサービスが使えるから」(43.6%)、「品物の持ち帰りが大変だから」(38.4%)、「リピート購入だから(現物確認の必要がないから)」(30.3%)などがあがった。

    日用品・生活必需品をネットで買う理由(ソフトブレーン・フィール調査)

    日用品・生活必需品をネットで買う理由

    購入カテゴリは化粧品がトップ

    直近1年間で1回以上、ネットショッピングの経験がある既婚女性(N=735人)を対象に、ネットで購入する日用品・生活必需品のジャンルを調査した。

    「化粧品」が48.2%でもっとも多く、2位以下は「衣類雑貨(下着・タオル等)」(32.4%)、「米」(21.5%)、「水・飲料」(21.0%)、「洗剤等のトイレタリー」(18.4%)と続いた。

    日用品・生活必需品をネットで購入する頻度は、「半年に1回以上」が42.3%で最多。次いで「月に数回」(26.5%)、「毎月・隔月で定期的」(10.6%)、「毎週定期的」(4.1%)となっている。

    ネットで購入する日用品・生活必需品のジャンル(ソフトブレーン・フィールド調査)

    ネットで購入する日用品・生活必需品のジャンル

    調査概要

    • 調査対象:ソフトブレーン・フィールドにキャスト登録しているアンケートモニター(ネット通販利用経験がある既婚女性)
    • 回答者数総数:735人
    • 調査方法:ソフトブレーン・フィールドのリサーチサイト「リサれぽ!」を活用したインターネットリサーチ
    • 調査期間:2017年12月5~12日
    • 回答者の年齢:20代=1.9%、30代=19.3%、40代=45.6%、50代=28.4%、60代=4.8%

    渡部 和章

    ライトプロ株式会社 代表取締役

    渡部 和章(わたなべ・かずあき)

    新聞社で約7年半、記者を務めた後、2015年に編集プロダクションのライトプロを設立して代表に就任。編集者兼ライターとしても活動中。

    趣味は料理と漫画を読むこと。東京都在住。1983年生まれ。

    渡部 和章
    確認済み
    6 分 57 秒 ago
    ネットショップ担当者フォーラム フィード を購読

    人気記事トップ10

    人気記事ランキングをもっと見る