ネットショップ担当者フォーラム

ECサイト内の画像検索・レコメンド・自動タグ付けなどを行う画像認識AI「syte」とは

6 years ago

ギャプライズは1月10日、イスラエルのstyle社が提供している画像検索最適化エンジン「style」を、日本国内で1月から本格的に販売すると発表した。

「style」は人工知能(AI)を搭載しており、ECサイトにおける画像検索や類似商品のレコメンド、タグ付けの自動化などを行えるという。

ECサイトに「style」を導入すると、写真や画像を使って類似画像を検索することが可能。画像に写った商品の色や形などから類似商品をレコメンドすることもできるという。

また、商品データに色やジャンル、素材といった情報のタグを付ける作業を、画像認識AIによって自動化できるとしている。

syte社は2015年にイスラエルで創業した。ギャプライズによると、海外ではFarfetchやTommy Hilfigerなどが「style」を導入しているほか、Microsoftから「市場で最も正確なビジュアルAIを提供している企業」に選出されたという。

ギャプライズは2019年6月にstyle社とパートナー契約を結び、これまで国内で限定的に「style」を販売していた。

渡部 和章
渡部 和章

エドウインやリー、スナイデルなどがECサイトに店舗スタッフによるコーディネート投稿を開始

6 years ago

ジーンズブランドを展開するエドウインとリー・ジャパンは12月、実店舗の販売スタッフがコーディネート画像をECサイトに投稿し、コンテンツ経由で購入ページへユーザーを誘導する取り組みを開始した。実店舗の販売スタッフとECサイトが連携し、販売促進を図る。

エドウインとリー・ジャパンの販売スタッフのうち約200人が、公式通販サイトのコーディネートページに写真を順次投稿している。

販売スタッフによるコーディネート投稿を開始した理由についてエドウインの広報は、「直営店とECサイトが連動し、お客さまとのコミュニケーションを強化していくため」と説明。積極的にコーディネートを投稿する販売スタッフも出てきているという。今後は「スタッフに協力してもらいながらコンテンツを充実していきたい」としている。

リー・ジャパンは12月、実店舗の販売スタッフがコーディネート画像をECサイトに投稿し、コンテンツ経由で購入ページへユーザーを誘導する取り組みを開始
販売スタッフがコーディネートページに写真を投稿していく

エドウインとリー・ジャパンはコーディネート投稿のプラットフォームとして、バニッシュスタンダードが提供している「STAFF START」を導入した。

「STAFF START」はコーディネート画像に商品情報をひも付け、画像からECサイトの商品ページへユーザーを誘導できるシステム。コーディネート画像を経由して商品が売れた場合、販売実績が投稿者ごとに集計される。

バニッシュスタンダードによると「STAFF START」の導入実績は約700ブランド。2019年12月にはマッシュホールディングスのファッションブランド「SNIDEL(スナイデル)」や、AOKIグループの紳士服ブランド「ORIHICA」にも「STAFF START」を導入した。

また、2020年春以降、マッシュホールディングスが展開する「FURFUR」「CELFORD」「gelato pique」など8つのブランドで販売スタッフによるコーディネート投稿を開始するという。

渡部 和章
渡部 和章

「楽天市場」の競合商品売上を確認できる調査ツール「mark bench(マークベンチ)」をHameeコンサルティングがリリース

6 years ago

Hameeコンサルティングは1月21日、「楽天市場」で販売されている他社商品の売上情報などを推計値で確認できる調査ツール「mark bench(マークベンチ)」をリリースした。利用料金は月額9800円(税抜)で、7日間の無料トライアル期間がある。

「mark bench」を使うと、「楽天市場」で他社が扱っている「商品売上推計」に加え、「商品価格」「商品名」「ランキング」などの商品情報推移も確認できる。取得する情報はHameeグループに蓄積したノウハウやデータ、「楽天市場」の公開データなどを元に開発したアルゴリズムから算出している。「楽天市場」の他社商品売上を推計し指数を表示することで、ツール導入企業は新商品の開発や仕入れ、プロモーションなどの施策タイミングの検討に使用できる。

Hamee ネクストエンジン mark bench Hameeコンサルティング ECリサーチツール

サービス開始にあたり、Hameeコンサルティングは次のようにコメントしている。

これまで1000以上のECサイトに対し、コンサルティングをはじめとした幅広いサービスを行ってまいりました。その中で、多くのEC運営者さまが『他ショップの動向』を常に気にしていても、望む情報がなかなか取得できておりませんでした。これらの背景をうけ、『安価で』『簡単に』分析用のデータを取得できるサービスが必要と考え、本サービスを開発いたしました。

ECリサーチツールでは、Nintが提供する「Nint ECommerce」が同様のサービスを提供している。

藤田遙
藤田遙

「キャッシュレス還元開始後、キャッシュレス決済利用が増えた」が約4割。クレジットカードやスマホ決済も増加

6 years ago

MMD研究所はビザ・ワールドワイド・ジャパンと共同で、日本在住の20歳~69歳の男女5万人を対象に「【第1弾】 2020年キャッシュレス・消費者還元事業における利用者実態調査」を実施した。調査期間は2019年12月13日~12月22日。

「キャッシュレス・消費者還元事業」の認知は約9割、内容の理解は6割

アンケート調査対象者に「キャッシュレス・消費者還元事業」の認知と理解について聞いたところ、「キャッシュレス・消費者還元事業を知っているという割合」は89.9%、「内容を理解している」は60.2%となった。

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「キャッシュレス・消費者還元事業」の認知と理解(n=50,000)出典:MMD研究所

認知のきっかけはテレビのニュース番組が最多

「キャッシュレス・消費者還元事業」を認知している20歳~69歳の男女に、還元事業を認知したきっかけを聞いたところ、「ニュースや情報のTV番組」(34.6%)、「TVCM」(14.8%)と回答者の約半数がテレビで知ったという結果に。次いで「店頭や街なか」(11.6%)、「新聞」(9.5%)、「インターネットニュース」(5.2%)。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 商品者還元事業 ポイント還元事業 テレビ CM
「キャッシュレス・消費者還元事業」を知ったきっかけ(n=44962)出典:MMD研究所

「キャッシュレス決済の支払いが増えた」が約4割に

2019年10月1日に始まった消費者還元事業の前後で、キャッシュレス決済の支払いに変化があったか聞いたところ、「キャッシュレス決済で支払うことが増えた」(39.3%)と、約4割近くがキャッシュレス決済の支払い回数が増えたと回答した。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
10月1日の「キャッシュレス・消費者還元事業」開始以前と以降で支払い方法の変化(n=50,000)出典:MMD研究所

還元事業開始後の支払い方法は、クレジットカードが約9割、スマホ決済が増加

キャッシュレス決済を利用している20歳~69歳の男女に、還元事業の前後で利用したことのある支払い方法について聞いた。開始前は「現金」(98.3%)、「クレジットカード」(87.2%)と、支払いの主流は現金とクレジットカードだった。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
消費者還元事業が始まる前(10月1日以前)の決済利用と消費者還元事業が始まった後(10月1日以降)の決済利用(複数回答可/n=41,504)出典:MMD研究所

開始後は「現金」(97.8%)、「クレジットカード」(87.2%)が依然高い利用率だが、「QRコード決済」(45.9%)は10ポイント、「スマホ非接触決済」(30.7%)は2.7ポイント増加した。

最も利用率が高いキャッシュレス決済は「クレジットカード」

キャッシュレス決済を「1か月に1回以上」利用している20歳~69歳の男女に、1か月で最も利用しているキャッシュレス決済方法を聞いたところ、「クレジットカード」(52.0%)が過半数を超えた。次いで「カード型電子マネー」(19.2%)、「QRコード決済」(18.2%)と続く結果に。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
この1か月で最も利用しているキャッシュレス決済方法(n=39,313)出典:MMD研究所

Visa×MMD研究所は「近年キャッシュレス決済の選択肢が増えており、特に「QRコード決済」は大型キャンペーンによる利用促進などで一定の利用者を獲得している。一方クレジットカードは幅広い世代、性別に選択されている」と分析する。

キャッシュレス利用場所TOP3は「コンビニ」「スーパー」「ドラッグストア」

キャッシュレス決済を利用している20歳~69歳の男女に、消費者還元事業後にキャッシュレス決済の利用が多くなった場所を聞いたところ、「コンビニエンスストア」(41.5%)が最も高く、次いで「スーパーマーケット」(33.1%)、「ドラッグストア」(26.5%)。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
消費者還元事業後、キャッシュレス決済利用が多くなった場所(複数回答可/n=41,504)出典:MMD研究所

消費税増税に伴うキャッシュレス・ポイント還元事業の追い風も受けて日用品を買う大手チェーンストアでの利用が促進され、日常的にキャッシュレス決済を利用する人が増えている傾向にある。(Visa×MMD研究所)

キャッシュレス決済のイメージは「クレジットカード」。普及の体感は48.9%、期待は54.9%

キャッシュレス決済と聞いて1番に思い浮かぶ決済方法を聞いたところ、「クレジットカード」(50.2%)が最多で過半数を占めた。次いで「QRコード決済」(27.9%)、「カード型電子マネー」(11.6%)と続いた。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
キャッシュレス決済と聞いて浮かぶ決済方法(n=50,000)出典:MMD研究所

「キャッシュレス化が進んでいると思うか」「キャッシュレス化が進んでほしいか」の期待について、それぞれ聞いた。

普及の体感については、「とても進んでいると思う」(7.8%)、「やや進んでいると思う」(41.1%)と肯定的な回答が半数弱となった。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
日本国内のキャッシュレス化への体感(n=50,000)
出典:MMD研究所

「キャッシュレス化が進んでほしいか」というキャッシュレス化の期待については、「とてもそう思う」(16.5%)、「ややそう思う」(38.4%)と肯定的な回答が54.9%となった。

キャッシュレス決済 キャッシュレス 消費者還元事業 ポイント還元事業
今よりもっと日本国内のキャッシュレス化が進んでほしいと思いますか?(n=50,000)出典:MMD研究所
調査実施概要
藤田遙
藤田遙

【動画で解説】「ISSUN」宮松氏と「ozie」柳田氏が語る「ECにAIを活用する方法」「データサイエンティストの存在」 | 動画で学ぶ「ECの未来」produced by Savari.,Co.Ltd.

6 years ago

ECに関わるキーパーソンがこれからのECビジネスなどについて語り合う「ECの未来」。司会進行役は人気ECサイト「ozie」を運営する柳田織物の柳田敏正社長。2回目はISSUN代表取締役の宮松利博氏をゲストに迎え、「これからのECにどうAIを活用するか」をテーマに語り合った。

「ECの未来」とは

EC業界の著名人などにインタビューし、これからのECを考察する動画メディア。企画・運営はEC支援のサヴァリ。司会進行役の柳田社長がEC業界のキーマンに独自の視点で切り込んでいく。

▼動画を早くみたい! という方はこちらをクリック

  • 【2回目のゲスト】ISSUN 代表取締役の宮松利博氏

ECの未来 ISSUN AI 機械学習 宮松利博 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
営業時代に顧客管理システムを開発。システムを用いて営業業績を伸ばし1997年にシステムを売却。2000年に立ち上げたECは、初年度で月商1億円に急成長するも数年後に上場失敗。新たなECを3年で年商20億円に成長させ、2006年株式上場。同年に保有株を売却。海外視察の後、2011年「小よく“巨”を制す」を掲げ株式会社ISSUNを設立。
  • 【司会進行】柳田織物 代表取締役の柳田敏正氏

ECの未来 ISSUN AI 機械学習 宮松利博 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
法政大学卒業後、バーニーズジャパンに入社し横浜店にてメンズ全般の接客に従事。1999年退社し柳田織物に入社。2002年オリジナルのシャツを販売する自社ECサイト「ozie(オジエ)」を開設しBtoCへ進出。2011年にOSMC(オンラインショップマスターズクラブ)最優秀実践者賞受賞。2012年第4回エビス大賞にて大賞受賞。2013年4月代表取締役に就任。

宮松氏が語る、これからのECにAIを活用する方法

「いかにデータを業務に活かしていくか」を20年前から試行錯誤してきた宮松氏。セミナーを通じて出会った事業者、経営者、担当者は「AIの技術をどうやって会社に取り込めば良いのか」ということに一番興味を持っていたという。それに対する答えは「データサイエンティストと友達になること」だと宮松氏は語る。

ECの未来 ISSUN AI 機械学習 宮松利博 柳田敏正 ozie 柳田織物 EC
ECでどのようにAIを活用するかを語り合った宮松氏と柳田氏

データサイエンティストの活躍には「斬新さ」「新しさ」の追求が必要

宮松氏が発したインタビュー内での印象的な言葉を以下に紹介する。

与えられたデータから状況を分析して、事前仮説や事後仮説など様々な分析、推論、提案してくれるのが機械学習やデータサイエンティスト。

ビジネスパーソンじゃないとジャッジできないことはあると思うので、そこは私たちの専門分野。そこに到達するまでを、彼らの高い能力とプロフェッショナルな技術で提案してくれる。その棲み分けができていれば、色々なところで活用できる。

ビッグデータやサイエンティストが活躍していくには、数やボリュームではなく「斬新さ」「新しさ」をどこまで追求できるか。

自分たちの事業や企業、あるいはお客様に提供しているサービスの商品が、どういうエッジの立て方をしていきたいかをしっかり決めた上で話をする。

宮松氏と柳田氏が語り合った「ECの未来」。詳細をもっと知りたい方は動画をチェックしてください!

サヴァリ株式会社
サヴァリ株式会社

無印良品のネットストアがシステムメンテナンスから復旧・再開

6 years ago

良品計画は1月18日、システム更新に伴うメンテナンスのために停止していたECサイト「ネットストア」と「MUJI passportアプリ」を再開したと発表した。

家具などの一部商品や店舗受け取りサービスなど、現時点で一時停止している商品やサービスがある。

一時停止している商品やサービスは以下の通り。

  • ネットストアからの一部商品の注文
  • ネットストアからのオーダーラグ、オーダーカーテンの注文
  • ネットストアからの花・グリーン、諸国良品の注文
  • ネット注文店舗受け取りサービス
  • 店舗在庫検索
  • 各種シミュレーターのご利用
  • MUJI SUPPORT各種サービスのインターネット予約
  • 楽天ペイによる支払い
  • 募金券
    ※該当商品ページには、「ネットストアお取り扱いなし」または「在庫なし」と表示している。

良品計画は1月13日、システムメンテナンスのために停止しているECサイト「ネットストア」の再開を、1月下旬に再延期すると発表。システムメンテナンスに想定以上の時間を要しているためとしていた。

当初1月1日にシステム更新を終える予定だったが、1月上旬の再開に延期。それをさらに1月下旬の再開に再延期した。

「ネットストア」および「MUJI passport」アプリは当初、2019年12月31日0時~2020年1月1日13時の期間で、システム更新に伴うメンテナンスを行う予定だった。「MUJI passport」アプリは2019年12月31日0時~2020年1月8日15時でメンテナンスが終了。「MUJI passport」アプリのiOSに続き、Androidに新しいバージョンをリリースしたものの、「MUJI passport」経由での買い物など一部機能が利用できない状態となっていた。

2019年3~8月期(中間期)の決算説明資料では、12月の日本から順次導入する会計領域の各国展開を優先すると説明。ECのリリース、個客領域の新規取り組みに関わる追加機能開発を後ろ倒し、リリース時期を変更することで、会計(SAP)導入・MDシステムのスムーズな移行・切り替え業務に集中するとしていた。会計システムの移行・切り替えが問題となり、メンテナンスが遅れていたとみられる。

良品計画のグローバル標準システムの構築計画
2019年10月時点での新システム、会計領域の開発進捗と計画(2019年3~8月期の決算説明会資料から編集部がキャプチャ)
石居 岳
石居 岳

ディノス・セシールがCookie利用制限でも自然言語AI技術で高精度なネット広告配信を行うスリーアイズに出資

6 years ago

ディノス・セシールは1月17日、独自の自然言語AI技術によって、Cookieを参照にしなくても高精度な記事ターゲティングと最適化運用を全自動で行う、次世代型のネット広告配信サービス事業を展開するスタートアップ企業のスリーアイズに対して、第三者割当増資引受により出資すると発表した。

出資するスリーアイズは、Cookieをベースとしたネット広告事業者とは異なり、コア技術である自然言語解析によって、Web上の自然言語・一般知識・トレンドを理解するAIが、高精度なコンテンツマッチングを行うネット広告配信サービス「Candy」を提供している。

昨今、世界中でネット上の個人情報保護の動きが顕著となっており、ITP(Cookieによるトラッキングを防止する機能)やGDPR(EU一般データ保護規則)といったデータプライバシー規制に関する動きが加速している。

スリーアイズは創業以来、個人情報の利用にひも付くWebマーケティングとは一線を画し、ネット上におけるユーザー嗜好マーケティングと個人情報保護の両立をめざした情報レコメンド技術を確立・向上させて注目を集めている。

ディノス・セシールは、独自の自然言語AI技術によって、Cookieを参照にしなくても高精度な記事ターゲティングと最適化運用を全自動で行う、次世代型のネット広告配信サービス事業を展開するスタートアップ企業のスリーアイズに対して、第三者割当増資引受により出資すると発表
「CANDY」の仕組み(画像はスリーアイズのWebサイトからキャプチャ)

ディノス・セシールの通販事業はチャネルとしてECの割合が拡大、アナログツールとの組み合わせも含め、さまざまなデジタルマーケティング施策に注力している。スリーアイズが提供する技術・サービスは、ディノス・セシールの既存顧客、新規顧客に対するアプローチとして有効と評価。技術力を広告事業へと落とし込んだことで、ビジネスとしての成長性の高さも勘案し、スリーアイズの資金調達に応じることにした。

ディノス・セシールはサイバーセキュリティー関連サービスを提供するFlattの第三者割当増資を7月に引き受け、9月にはファッションに特化したSNS型採用プラットフォームを提供しているREADY TO FASHIONにも第三者割当増資を引き受ける形で出資。10月にはファッションAI事業を展開するニューロープ、11月にはパーソナライズされた訴求力の高い紙メディアの印刷を実現する印刷プラットフォームサービス事業のグーフに対して、第三者割当増資の引き受けによって出資を行っている。今期、スタートアップ企業への出資は5社目。

石居 岳
石居 岳

「PayPay請求書払い」が通販に対応。第1弾は「キューサイ」「やずや」「わかさ生活」など

6 years ago

PayPayは1月17日から、「PayPay請求書払い」が通信販売の請求書(払込票)に対応すると発表した。対象となるのは「キューサイ」「さくらの森」「長寿の里」「やずや」「わかさ生活」など27社の通信販売。

2020年1月中には約80社の民間企業による商品やサービスの通信販売に対応する予定。「PayPay請求書払い」で支払った利用者には支払額の0.5%のPayPayボーナスを付与する。

PayPay請求書払い PayPay ペイペイ 通信販売

「PayPay請求書払い」は電気やガス、水道料金などの公共料金や通信販売の請求書(払込票)に記載されたバーコードをPayPayアプリで読み取り、その場で支払うことができるサービス。

PayPay請求書払い PayPay ペイペイ 通信販売 バーコード読み取り
「PayPay請求書払い」利用の流れ。現金を引き出したりする時間や手間、手数料の節約にもつながるとのこと

「PayPay請求書払い」は2019年9月、旧「Yahoo!マネー」の公共料金支払機能を受け継ぐ形でスタートした。現在、307の地方公共団体や事業者(自治体・水道局)と、19の電力・ガス事業者の公共料金などの請求書に対応している。

スマホ決済サービスでは「LINE Pay」が請求書払いに対応。公共料金、自治体による公金、通販のほか、ネットプロテクションズが提供する後払いサービス「NP後払い」「atone」にも対応している。

藤田遙
藤田遙

中川政七商店の緒方氏が語る「ECと店舗の役割」「ブランディング」「自社ECのこと」 | 通販新聞ダイジェスト

6 years ago

生活雑貨を扱う中川政七商店。同社ではブランディングを重視し、こだわりのEC戦略を展開している。店と連携してブランド価値を高め、仮想モールからの退店や細部まで考え抜いた自社ECのUI構築など、大胆な取り組みを進めている。ブランド価値向上、自社ECの存在意義、店舗とEC相互の融合や使い分けなどさまざま面で独自のあり方を進める中川政七商店の戦略について、同社取締役でコミュニケーション本部本部長の緒方恵氏にロングインタビューを行った。

ECは店舗接客の打率を上げるためのデータベース

中川政七商店 通販新聞 日本市 遊中川
取締役兼コミュニケーション本部部長の緒方恵氏

──自社ECを開設した時期はいつでしょうか。

私が会社にジョインしたのは3年前の2016年の8月になりますが、ECを始めたのは12年前頃のようです。

──仮想モールの出店状況はどのような感じですか。

具体的なタイミングは分かりませんが、自社ECの後に「楽天市場」に出店しました。ただ、「楽天市場」は昨年8月に退店しています。

──MD展開において、店とECでの違いはどのような点でしょうか。

大きく2つあり、1つは規模の問題です。当社の場合、小さな店舗であれば30坪で、大きいところでは130坪になります。そのお店の中でカテゴリーは同じですが、SKUは棚に応じて異なります。一方、ECではおよそ5000点の商品を扱っています。

もう1つとしては、当社は3つのブランドを運営しています

まず「遊 中川(ゆう なかがわ)」は、“日本の布ぬの”をコンセプトにしたテキスタイルブランドです。アパレルやストール、バッグなどを扱っています。当社は300年麻織物を扱い続けています。知見が一番生きるのがテキスタイルや織物文脈なので、会社の立ち上げに紐づいているブランドです。

中川政七商店 通販新聞 遊中川
遊 中川(ゆう なかがわ)実店舗の様子
 (中川政七商店ECサイトから編集部がキャプチャし追加)

次に「日本市(にっぽんいち)」というブランドは、全国の観光地にお土産がありますが、お土産はその土地の歴史を踏まえてそこで作られるべきだという課題感があります。土地の土産物を自分たちで再構築して、商品を制作販売するというコンセプチュアルなブランドです。

中川政七商店 通販新聞 日本市
日本市(にっぽんいち)実店舗の様子
(中川政七商店ECサイトから編集部がキャプチャし追加)

そして「中川政七商店」がブランドの規模としては一番大きいです。工芸技術を生かした生活雑貨を総合的に扱っています。工芸の本質は、日々の生活を便利にしたり心地よくしたりする技術、日本の歴史と気候に合わせた技術の集積体なので、アップデートをかければ今の生活においてもとても有効な雑貨をご提供できるはずだという考えのもと、商品を展開しています。

中川政七商店 通販新聞
11月1日にオープンした渋谷店内の様子
(中川政七商店ECサイトから編集部がキャプチャし追加)

以上の3ブランドを展開していますが、ECであれば全ブランドを買えるのが、ECの特徴になります。

──店とECで売れ筋や顧客の反応は違いますか?

店頭でさわって態度変容が起きやすい商材と、買ってからでないと体験しづらい商品があります。例えば靴下の履き心地、ストールのふかふか感、フキンの吸水力など、ECだと「想像」はできますが「実感」は持ちづらいです。店舗であれば実際にさわることができます。さわった上でこういう工芸技術が注ぎ込まれて、こういう職人技が入っているという品質の裏打ちやモノの背景をお伝えし、それによって価格のハードルを乗り越えるコンテクストデザインを行うのが店舗活動です。

ECでもストールのふかふか感やフキンの吸水性を伝えるような画像を掲載することはできますが、お客様は想像しかできません。一方、土鍋の場合、釉薬(ゆうやく)のさわり心地のような触感の部分もありますが、サイト上でぐつぐつと煮立っている様子を動画で見せることができます。とはいえ、私たちは鍋が売りたいわけではなく、おいしい鍋を作って家庭がハッピーになる時間を提供したいというのが本質です。商品のスペックを説明するよりも、「この商品があるからどういうことが起きるか」というのが本質です。そのために歴史に紐づいた技術や使う喜びを、接客やウェブの記事でお伝えしているのです

中川政七商店 通販新聞 土鍋
商品ページに掲載された商品紹介動画
(中川政七商店ECサイトから編集部がキャプチャし追加)

当社の定番商品の「花ふきん」は1枚が700円しますが、一般的な感覚からすると割高になります。ただ、店舗でさわってくれさえすれば絶対に良さが伝わるという自負があります。そこは私どもがメーカーからSPAに事業転換した本質でもあります。品質を直接伝えることさえできればすべてが解決するのに、メーカーという立場になると卸問屋があり、仲卸があり、さらに小売店があってお客様に届くという経路になります。となると、お客様がどう喜んでいるかを、私たちは知ることができません。加えて職人の手仕事なので、価格が上がってしまうところに中間業者が入ると余計に高くなってしまい、適正な価格ではなくなるという問題もありました

そこを、最近では「DtoC」という言い方になるのかもしれませんが、メーカーが直接販売する「SPA」で展開することによって、適正な価格を保持しながら職人にも適正なお金を払うことができる状況をしっかり作るのが大事になります

これまでは「工芸品が大量生産品に比べてなぜ高いのか? その理由は?」ということをお客様が知る機会が少なかった。工芸は本来的には日本の気候や風習の中で生活する上で歴史を積み上げながら、利便性をより高くより心地良くするための技術の集積体であり、使われてこそ価値があります。私たちとしては、直接伝えることができれば態度変容を促せるということが結論ですので、店舗で直接語りかけて、直接さわってもらうというのが事業の根幹であり、出発地点です

──店舗に比べると、EC側で工芸の良さや歴史を伝えたり、さわり心地をアピールするのは非常に難しいのではないでしょうか?

リアル店舗の強みとしては、「実物をさわれる」「その場で質問ができる」「比較検討がしやすい」「店内回遊が容易」「理由が明確ではない入店がある」「商品をすぐに持ち帰ることができる」といった点になりますが、これがECになると全部逆になります。つまり「実物をさわれない」「回遊しようとすると都度クリックや検索が必要」「理由がないと来店しない」などです。

一方で、店舗は「展示SKUに限界がある」や、旅先の買い物などで「再来訪が困難な場合がある」といった弱みがありますが、「ECサイトは再来訪が容易」です。UX的には店舗は「レジ待ち」が問題となりますが、ECではレジ待ちは発生しません。店舗で鍋を使って湯気が出る瞬間をお見せすることはできません。つまり「実際の利用シーンを見せるのは困難」というハンディが店舗にはありますが、ECであれば動画でお伝えすることができます

ECと店舗の役割分担で言うと、店では見せられない利用シーンのコンテンツをEC側で用意しておけば、店舗でストーリーテリングをして触感を説明している際に、スタッフがECの動画を見せて「こんな感じになります」と案内することができます。つまり、ECというのは店舗の接客の打率を上げるためのデータベースであり、これがとても重要な要素だと思います

このほかにはECであれば接客はサーバーが対応する限り可能ですし、ECは情報伝達量に限界がないというのも特徴です。このあたりの強みと弱みは相互補完的なので、ECと店舗で片方のチャネルしか機能していない状態というのは弱みをさらしたままでお客様に向き合っていることになります。ということは利便性をお渡しできていないということです。それはおもてなしに欠けています

今の生活に合わせてアップデートしないとすべての物事は陳腐化します。今のお客様の動きに合わせるというのが前提で、お客様の期待の延長線上のまま期待を超えるというのが企業活動だと思います。その前提を踏まえて会社のカルチャーに柔軟性を持たせておく。変化に対して柔軟である、変化を恐れない、ということをカルチャーとして落とし込むというのがこれからの時代にますます重要になるという気がします。

EC上で商品情報をリッチにしておくと、接客でしかインプットできなかったコンテンツをお客様が自分で選んで見に行けます。つまり接客と同じ品質の情報が入ってくるという状況をECで作ることはできます。これによる副次的な効果は、スタッフのマニュアルになるということです。教育機構として機能するというのはECの役割としてはすごく大きいです。入社が内定した人に「ECの全ページを読み込んできて」とするだけで教育コストがすごく下がります

ECと店舗の部隊がそれぞれ会社で違う動き方をして連携がなされないことがあります。接客の品質となるデータベースの基準がそろっていれば、ECと店舗でコミュニケーションの矛盾が発生しなくなります。つまりお客様の反応として「店ではこんなこと教えてくれなかったけど、ネットには書いてあるじゃないか」や、あるいは逆もしかりですが、こうした事態を発生させないために従業員みんなの拠り所となる情報をすべてECにそろえ、ECと店舗の品質を統一させる役割もあります

お客様接点を持っている人間こそがブランド

──ECが果たす役割は非常に大きくなりますね。社内的なコンセンサスやサービス品質の均一化という意味でもECがまず指標になると?

お客様からすると、「ブランドの顔」=「店舗スタッフ」です。ECを使うお客様からすると、「ECのページ」であり、もっと言うと「梱包するスタッフ」=「ブランドの顔」になります。経営層が考えていることよりも、ブランドの入口となるスタッフ、お客様接点を持っている人間こそがブランドなので、そこをどのように統一するかが大事になってきます。

──ECは教育ツールや品質統一化の手段として非常に重要だと思いますが、他社ではそうした点にKPIが置かれず、売り上げだけを見ている気がします。

会社全体をグロスで考えた場合、店で売れているのかECで売れているかは大きな問題ではありません。しかし、事業ごとにKPIを分けると、そこはコンフリクト(衝突)します。これは会社の設計の問題です。

当社の場合、組織を大きく「つくる」「伝える」「支える」の3つのチームに分けています。「つくる」というのは商品企画のチームで、「伝える」はフィジカルの(物理的な)意味でも情報という意味でも、お客様との接点を持つ人たちで組織立てています。店舗も卸もECも伝え手チームにまとめたことで、どこで売れても構わないという設計になります。

課題というものは基本的には会社の都合で発生することが多いです。その時に柔軟性をもって変革できるかがすごく大事になります。組織図を変えるということで言うと、組織を柔軟に変革することができなければ課題を置き去りにしていることと同じ、くらいに考えています。

当社でも2016年以降3回大きく組織を変えていますが、要するに「何かを解決・改善するために最速でそれを行える組織編成に変えている」ということです。解決したら次の課題を解決するためにそれを最速で行える組織にまた変える。基本的にはこの繰り返しです。組織図に合わせて課題が発生してくれるわけではないので、課題に合わせて組織を変えなければ適切な解決法を選択している事にならないのです。

お客様が損をすると最終的にブランドが毀損する

──お話をうかがっていますと組織図を見直すというのは重要ですね。

そこにメスを入れないとECが持つさまざまな文脈の強みが最大化しないのです。最大化しないとお客様の利便性が下がるという現象が起きます。一般論としては、例えば店舗に行ってキッチン用品が気に入ったけど、奥さんの許可をとらないと買えないとします。お客様が「妻と相談します」と言って帰ることは結構あります。そのお客様がECを知らないと仮定して、店舗スタッフが「ECでも同じものが買えますので、よろしければそちらでどうぞ」と一言伝えれば、ECの存在を認知してもらい、店に再来訪せずとも意思決定ができるということをお客様に情報として渡せます。

KPIが縦割りであれば、店舗スタッフはその一言をなかなか言わない。それはお客様からすると利便性を欠いている状況になります。ECを知っていれば店に再来訪する必要がなかったわけですから。会社の組織体が原因でそうした状況が生まれる。結果、損をするのはお客様です。お客様が損をすると、最終的にブランドが毀損しますので、真綿で自分たちの首を絞めることになります。そういう構造を見直すには組織図を変えなければいけないと思っています。組織図が変わらないということは課題が変わっていないということですので、前進していないということだという風に捉えています

──店のスタッフの評価制度も工夫していますか?

はい。店舗スタッフの評価は店の売り上げに連動しますが、当社ではそれだけで評価をしていません。「より良い伝え方をしたか」というものを測る指標をいくつか設定しています。ほかにもお店のファンの数の可視化をしていて、お店の「LINE@」の友だち数をKPIとして、「あなたの店の情報がほしい」もしくは「あなたの接客が良かったので、あなたからの発信がほしい」という反応をLINE@で見ています。売り上げだけで判断はしていません。最近はDtoCブランドが増えて、店舗に在庫を持っていないという世界もあるので、お店の売り上げで評価するという概念が陳腐化しつつあります。私たちもそこを見越してテストしています。

中川政七商店 通販新聞 LINE@
店舗毎にLINE@が登録できるようになっている
(中川政七商店Webサイトから編集部がキャプチャし追加)

グロスの売り上げで経営層も店舗スタッフも判断できれば、全体で上がっているか下がっているかだけが論争になるので、個店の売り上げの多寡は評価に関係ない。売り上げが少ない店であっても、ECをすごく推薦してくれているというケースもあります。ただ、そこは現状ではなかなか計測が難しい。計測できないものは指標化せずに、別の仕組みで解決するという発想です。グロスの売り上げしか見ないというのは、1つの解決法です。このあたりは引き続き実験と相談を重ねながら最適化をしていきます。

コミュニケーションの基準は「接心好感」

──ECの集客ではどういった取り組みを行っていますか。

当社はコミュニケーションの基準として広告をやっていません。ゼロです。

──オーガニックで流入してくると?

そうです。当社はブランディングをすごく大事にしている会社なので、バイネーム(指名)検索がどれだけ増えるかというのはすごく重要な指標の1つです。商業ビルで偶然当社のことが横目に入ったお客様や、結婚式の引き出物に当社の定番商品である「花ふきん」をもらった人もたくさんいると思います。それがブランドのネーム、ロゴ、もしくは店構えと一致しないと、当社にとっては見込み客からの認知になりません。ブランドを想起していただくというところでブランディングは非常に大事だと考えています。

逆に言うと、ニュースで見た、その結果として名前を覚えたというのも認知です。これまでも横目で見ていたけど気になる商品があって、近づいてみると気に入ってブランド名を覚えていただく。このように名前が明確に認知された瞬間以外は基本的には眠っているニーズやファンだったりします。バイネーム検索は、顕在化した認知という意味で、ブランドの強さを測るための重要な指標の1つと捉えています

ただ、既存客はバイネーム検索をする必要性は減ってくる。重要だと思うのは既存顧客の量が純増し続けていることと、新規と既存のバランスが常に一定であること。新規が増えたというのは、すごくいいことですし、既存が増えていれば、愛されているブランドだという解釈も可能です。それが既存客が積みあがっていない状態で新規が増えていても、バケツに穴が開いている状態です。新規のお客様に伝えるというのと、既存のお客様をちゃんとおもてなしして積み上げるというのは基本的にワンセットになります。

──ECサイトの売り上げはどのくらいですか。

前期末時点(2019年2月期)で、年商6億円程度です。基本的には伸び続けています。

──中長期的な目標や規模間の計画はありますか。

EC売上比率を伸ばすことがゴールではありません。そこは明確な指標化をしておらず、グロスで見ています。EC比率を指標化すると、リソースの投資が歪んでしまいます。ECレコメンドに極端に偏重したり、お店のレシートにECで使える初回クーポンを付けてみるなど、本質的ではない伸ばし方になってしまいます。

もちろん事業としてお客様の会員登録を経て、情報発信をして良いというパーミッションをとれると通販の基本としてはF2転換(2回目購入)の容易さがぐっと上がります。べき論としてはゴリゴリとやるべきですが、当社ではコミュニケーションの基準というものがあります。広告を打たないということもそうですが、コミュニケーションの根底には当社で使っている言葉「接心好感」という基準があります。これは伝え手の仕事を具現化した言葉です

店舗で接客を頑張ろうという場合、売り上げを伸ばすことに頑張る人もいれば、お客様に話しかけることに頑張る人もいれば、自分が好きな商材について説明する人もいる。「接客を頑張る」というキーワードの方向付けの精度は甘いわけです。私たちは「売る」ということを指標の1つという捉え方をしています。お店の人には「まずやってほしいのは、心に接して好感を得ることだ」と伝えています。当社では接客という単語をすべて「接心好感(せっしんこうかん)」に置き換えています。これが僕たちのコミュニケーションの根底にある基準です。

中川政七商店 通販新聞 接心好感
コーポレートサイトにも明示されている。「お客様の心に接し、お客様との間に好感が生まれること」を指す
(中川政七商店採用サイトから編集部がキャプチャし追加)

広告は面で配信して、ごく一部の人に刺さってコンバージョンに至るわけですが、コンバージョンした人の分析はデジタルでは強いです。数字が可視化できているので効率を上げることも簡単で、課題も改善容易性が高いです。しかし私たちが接心好感として大事にしているのは、広告で届かなかった残りの人たちです。この残りの人たちは「そのブランドの情報が欲しい」と宣言しているわけではないのに、自分の目にその広告コンテンツが目に入ります。その際、何も感じないか、もしくはノイズと思うわけです。となると、私たちの基準としては、広告で好感を得るのはあるべき姿とは真逆のコミュニケーションになります。

一方でメールマガジンやLINE@は、「接心好感」を経て、「あなたのブランドやあなたのお店の情報が欲しい」というところから始まり、かつお客様が自分でやめることができます。それが私たちのコミュニケーション基準としてはすごく適切。そのためメールマガジンやLINE@の受け取り人数はすごく重要な指標になります。

私が入社した時のメルマガ経由売り上げ比率は5%くらいでしたが、今はメルマガとLINE@合計で経由売り上げは40%くらいまで上がっています。

──広告を打たないのは「接心好感」と真逆だからということですね。

ブランドを毀損しないのが重要です。どちらかと言うとPLではなく、心理的にも金額的にもBSが何よりも重要だと考えています。特にブランドは、心底信頼するようになるには体験の積み上げが必要です。そのためには積み上げがずっと続いているというのが大事ですから、今突如としてモノが売れるというのはそれほど重要視していません。

店舗はファンを獲得する一番有効なメディア

──集客面はオーガニックの流入がメインということですが、それ以外の流入経路はありますか?

接心好感の延長で、来店されたお客様にECを適切にご案内するのが最大の集客手法になります。店舗の位置づけは、すごく簡単に言うと「ファンを獲得する一番有効なメディア」です。何故かというと、店舗は五感が使えますし、直接フェイス・トゥ・フェイスのストーリーテリングがあるので、態度変容を促すためにやれることが多いです。一方のデジタルは基本的に視覚情報でしか物事を伝えられない。態度変容を促すという意味ではリアル店舗の力はとても強いです。デジタルマーケティングにどれだけ投資しようが、ある店のスタッフが3人接客すれば、3人獲得できます。

──そういう意味で一番有効だと?

そうです。

──店をメディアと考えるのは非常に面白いですね。

ただ、メディアの使われ方としては多様性があります。決済をする場でもあり、お客様が試す場でもあり、伝える場所でもあり、知る場所でもある。我々が路面店ではない、商業施設に置いているのは販促的な側面があります。

──人通りがあるところで店への集客をしないと、メディアとしての力を生かせないということですね。

はい。これもフェーズによって考え方が変わる可能性はあります。わざわざ目指してくださるお客様だけで構成できるのであれば、路面にしたほうが固定費は下がるということはあるかもしれませんが、僕たちは工芸の技術の素晴らしさを日本人にあまねく知ってもらうのがミッションなので、ブランドの強さを維持したまま成長するというのがすごく重要だと思っています。ブランドの強いチェーンストアを目指しています。そういう意味では路面店を増やしていくというのは今の所あまり考えていません。

入社1カ月で直販サイト1本化を提案

──今年3月に自社ECサイト「中川政七商店公式サイト」をリニューアルしました。改善した点を教えてください。

ずっと同じCMSを使っていたので、やれることが限定していました。お客様を知るための分析の機能やデータ連携のところで限界がありました。より効率的な現代的デジタルマーケティングを備えたEC運営という意味で言うと、お客様を知るということが売り上げを最大化する1番のメソッドになります。知ったお客様の状態に合わせて適切にコミュニケーションを図れるということこそが真実です。それができる基盤にしなければ、話が始まらないというのがリニューアルの経緯です。

入社して間もないタイミングで、「このままだと、ECで数字を上げていくのはすぐに頭打ちがきます」と言いました。もちろんやれることはやって売り上げを伸ばしてはいましたが、もっとドラスティックにするために、リニューアルが必要ですということを伝えたのです。

そしてブランド体験という意味では、当時出店していた「楽天市場」では私たちのブランドを覚えてもらうという行動が薄まってしまいます。良い体験をしてもらってブランド名をしっかりと覚えてもらうことで、ファンの絶対数が積み上がります。そこで直販サイト1本に絞りたいというのは、入社して1か月目のプレゼンで伝えていました。当時の社長(現会長)が、ブランドの強さこそがすべてだというカルチャーを練り上げていたので、こちらの提案をすぐに承認してもらいました。

──そのプレゼンから2018年8月の「楽天市場」退店まで時間があります。その間はどういう時間だったのでしょうか?

簡単に言いますと、教育と組織再編成の時代です。

自分がグリップして教育できる機構というのは一つの組織にまとめないとしづらいので、まずはそれを行い、ほかには「接心好感」などの言葉化や指標の整備、OJTに取り組みました。ビジョンやそれに紐づく言葉は非常に強いのですが、ECについての言葉の在り方や、全社的にも言葉の精度を高めたほうがいいということもあり、戦略伝達の容易性を高め、会社のカルチャーを伝達しやすくするために言葉を筋肉質にしていきました。その過程でオペレーションを改善するというのを並行して走らせました。EC運営のやり方にムラがあったので、教育をしながらオペレーションを改善していきました。売り上げが伸ばせるメドが立ち、すべての準備が整ったのが2018年8月でした。

──ECサイト刷新で言うと、スマホでのUI・UXに力を入れたようですね。

PCはほぼ見ていないです。当時で8割がスマホでした。今も比率はそれほど変わっていません。当社は工芸業界の教育事業やコンサルティング事業などもやっており、官公庁や自治体、デベロッパーさんのアクセスが多いので、PCは企業情報にすぐにアクセスしやすいように作っています。例えばPCではコーポレート情報にアクセスしやすい環境にしています。

──PCではトップページの上部の目立つ位置にコーポレートサイトへ遷移できるボタンが設置されているんですね。

そこからコンサルや教育、地域活性事業などの案内をしているページに飛びます。PCではこのようにBtoB向けの導線を強くしています。デザインもごくシンプルです。

──スマホだとコーポレートサイトへのボタンはないのですか?

スマホでは、一番下にあります。スマホではUX考察やデザイン・トンマナ構築、その他あらゆるリソースを投下しました。

現代社会からすると変わったUXになりました

──スマホの操作性をかなり意識した作りになっていますね。

大体のサイトが上下のスクロールですが、コンテンツを理解したり自分に必要なものを見つけるという観点で言うと、スクロールというのは自分に必要なコンテンツが出てくるかを流れるスクロールを見ながら、出てきたら止めて、改めて再習熟する。これはスロットの目押しのようなことをやり続けているに近く、無意識的な負担が非常に高いという仮説を持っていました。

そこで「LINEマンガ」は、漫画なのでコンテンツが1つの画面で完結します。その事実に加え、「インスタグラム」のストーリーズはタップするとコンテンツが切り替わる。インスタグラムはタイムラインよりもストーリーズのほうが閲覧比率が高いらしいです。その理由として、ユーザーインタビューの結果、スクロールが面倒だという声がすごくありました。

ストーリーズは一番上にあって、タップだけで次のコンテンツに移動する。それはLINEマンガもそうです。それらが紐づいて「指を動かすことすらお客様にとってはストレスなんだ」という仮説が固まってきました。指の次は視線です。決定打は、LINEマンガは快適だけど、キンドルは面倒だと思うことがたまにありました。UX自体は一緒だけど、キンドルとLINEマンガを分けているのは視線の問題です。

要するにキンドルは上下に目を動かしながら見ていく必要があります。漫画はパッとみて全体を把握し、文字量も少ない。そこで改めて一般的なスクロールのサイトとして例えば「食べログ」を見てみると、キンドルに比べてそれほど文字を読む行為がストレスではない。そこで気づいたのですが、PCで文章を読む際にマウスでなぞりながら読む。あれと同じ現象がスマホでもあって、読むときに画面の上端に目線を合わせてそこで読む。読んだら収納していく。つまり視線を動かさずコンテンツを読み込めるためストレスが少ないという結論になりました。

今の話をまとめてモック(試作品の模型)を組んだのですが、バナーのような映像情報が主となるようなものは、画角を固定して目線を動かさないで指の動きがほぼないという状態のほうが認識率が絶対に高くなるはずだという仮説を導き出しました。一方、文章に関して言うと、画角を固定すると視線を動かさないといけないというストレスが発生するためこちらはスクロール型が望ましいという切り分けをしてモックを組みました。

モックサイトをザザッと見て「どんなコンテンツがありましたか」というテストをしましたが、スクロール型のサイトに比べて認識率が2倍以上の差が出ました。読み物のほうは逆に、スクロール型のほうが認識率は高くなりました。

リニューアルの際に、サイトを回遊するのにストレスを可能な限りゼロに持っていきたいという基礎コンセプトにしました。指は伸ばさなくてよく、あちこちいじる必要もなく、目線をたくさん動かす必要もない。

もう1つの工夫はメニュー画面を下に持ってきました。一説によると、日本人は右利きが多いため、7割程度が利き腕ではない左手でスマホを操作しているという話もあります。となると片手で操作できる範囲は真ん中から下になります。そこで操作を画面の下部分でできるようにしたのです。そして、三本線の「ハンバーガーメニュー」をやめて、虫眼鏡にしました。サジェストもその場に出ます。閉じる時も×の部分が広いので適当にタップしても閉じることができます。

中川政七商店 通販新聞
中川商店のスマホページ。左下に虫眼鏡のアイコンが設置されている(写真左)
虫眼鏡アイコンをクリックすると、ブランド一覧などのサジェストがスライドして出る仕様(写真右)
(中川政七商店ECサイトから編集部がキャプチャし追加)

無駄な遷移をさせないという点にも工夫しました。店舗に入店して、ざっと見てもいろいろなものが目に入り、気に入ったものを手に取ります。その過程にストレスはありません。一方のECサイトは商品が全然出てこないとか、いろいろなストレスがあります。そういうものを可能な限り取り除かないと快適な買い物はできません。ユーザーペインを取り除くことを突き詰めた結果、現代社会からすると変わったUXになりました

安易なABテストは集中力の分散を生むだけ

──リニューアルして半年ほど経ちましたが、手ごたえはいかがですか?

売り上げの3~4割を占めていた楽天市場の分を1年経たずに補完できるくらいの伸びを獲得できました。アクセス数やページ閲覧枚数も基本的に150%ずつ伸びています。

細かな部分では「中川政七」という言葉は普通のスマホの検索では一発では変換できません。そこで平仮名の「まさしち」で検索1位をとれるようにしました。

──SEO対策をしっかりと行ったと?

そうです。「紙に『まさしち』で検索」と書いてあると、それでいけるんだという心理作用もあります。それはブランド名を覚えてもらうというコミュニケーションにもなります。平仮名の「まさしち」をお客様の脳内に焼き付けるというのは、企業活動として重要視したほうがいいという結論もあったので、この機に盛り込みました。

中川政七商店 通販新聞 検索結果
Googleで「まさしち」と検索した結果
(Google検索結果を編集部がキャプチャし追加)

まだ仮説を検証しているのは山ほどありますし、トライ&エラーの連続ですが、とにかくPDCAというよりも「DDDD(実行、実行、実行、実行)」という感じです。Dが集まってから全体を振り返って、数字が良かったのか悪かったのか精査し、戦略を作ります。

ABテストもやめさせました。ABテストは使い所を見極めないと集中力とリソースの分散を生むだけで無駄になりがちです。極端に言えば「念の為」という言葉が保険的に作用してデザイナーに真面目に考えるという責任から向き合わなくてもいい機構を渡してしまうことになります。

──でも不安ではないですか?

ABテストの結果よりも、真剣に考えたもののほうが絶対に数字がいいです。大事なのは「どのようにして真剣に考えるという状況を作るか」です。これは前職の東急ハンズのデジタル部門の統括していた時から結論が出ていました。

とにかく、まずは考える時間にリソースを充てたほうがいいです。そして、スタッフ1人だけで考えるのには限界があるので、お客様が喜ぶためにどういうコンテンツにすればいいかという問いかけを上司が適切に行うのが大事です。

なぜかと言うと、一般職の人はPDCAで言うと、Dを職能として渡しているので、その人にいきなりプランニングを渡すのはそもそも暴力的な話です。とはいえ、いずれP(計画)に携わってもらわないと困るので、Pのヒントをあげるのはマネージャーの仕事です。C(評価)とA(改善)はみんなでやる。みんなで振り返らないとチームの力が強くなってきません。というわけで「如何に考えるか?」その力を育むためにもABテストはするべきではありません。必要なのは「適切な問いかけ」です。失敗したら分析と振り返りを行い、それを踏まえて再挑戦をすればいいんです。

──今後についてECの計画は?

まずやれてないことは、店舗で会員登録ができません。今は店舗ではまだスタンプカードです。企業としてはお客様の情報の解像度が上がれば、より適切な「接心好感」ができます。お客様にはポイントか景品か、ゴールドバッジのような形で還元するのかはいろいろなパターンがありますが、それを今システムとして準備しています。アプリではなくまずはウェブで行います。これによって接心好感の品質が上がります。簡単に言うとCRMの質が上がります。

2つ目はブランドに集約したい情報と、お店で発信するべき情報は基本的に異なります。お客様のファンとしてのロイヤリティはブランドよりは店に持ってもらたいたい。人と人が話して良さを伝えるので、「〇〇店の店長から買いたい」という人を増やしたいです。ただ、店長のファンになっても、店のLINE@がないとブランド全体からのメルマガになったりしますので、その店長からのお手紙にはなり得ない。店長のお手紙を実現するのは店舗のアカウントです。みんながECをゴリゴリに使いこなすわけではなく、店舗ばかりで買う人のほうが日本では分母は大きい。リアル店舗にしか来ないお客様の絶対数が多いので、ブランドで何が起きているというグロスの情報も大事なのですが、今お店に何があるか、何が起きているかという情報が一番大事です。「今日これが入荷しました」と、写真をとってLINE@に送るというほうが情報として品質が良く、そのお客様にとってより役立つと思います。「個店CRM」という考え方をしていて、それをどれだけ伸ばすかということを重要視しています

ブランド全体についてはまだしばらくは一括配信でいいと思っています。その理由は、パーソナライズは個店のCRM側でやるべきだと考えているからです。この人がフキンしか買わないという場合に店長がきちんと接客すれば他のアイテムも販売できる自負があります。それは品質に圧倒的な自信があるからできることです。基本、全商品を大声で訴求したい。ただ、接心好感の基準があるので、お客様に合わせて接客とレコメンドを行います。全商品が最高だという前提があれば、接客の品質はおのずと上がってきます

通販新聞

約2万文字! 中小事業者がAmazonに打ち勝つための秘策は「じゃないほうのユーザー」を捕まえること!【ネッ担まとめ】 | ネットショップ担当者が 知っておくべきニュースのまとめ

6 years ago
ネッ担まとめ

先週に引き続き、コマースデザインの坂本さんの大作をご紹介します。Amazonなどのプラットフォーマ―がやれないことが何か?その答えと対応方法が書かれています。

中小事業者は「じゃないほう」をねらうべし

2020年、EC業界の展望と「中小事業者は何を考えるべきか」後編 | ECコンサル坂本のブログ「ECバカ一代」
https://www.commerce-design.net/blog/archives/3798

まとめると、

  • ネットショップは徹底的な比較されるものではあるが、誰もが知っているものや目立つものを選びたくないユーザーも現れる。中小事業者はここをねらうべき
  • 中小事業者の戦略としては、比較されにくい商売をする「専門家アプローチ」が有効。メーカーであればまずブランドを育てる
  • 中小ECの最大のテーマは「日々の業務の忙しさ対策」。社長が身軽になること、業務を見直すこと、人材を確保することが先決

ネット上では、「安いもの」「ランキング上位のもの」に人々が集まりますが、一方で、「他人の物差しではなく自分の物差しを大切にする」「自分の物差しに合ったものを探す」人々も存在します。

特に、こうやって皆がプラットフォーム上で何かを選ぶようになってくると・・メジャーな、メインストリームの、王道の、誰しもが知っている、有名な、目立つ選択肢・・に対して「そういうのは選びたくない」という人が、相当数現れます。光があれば影がある、メジャーがあるなら「そうではない選択肢」を求めるようになるものです。
─コマースデザイン株式会社 代表 坂本悟史氏

中小事業者がやるべきことをコマースデザインの坂本さんがまとめています。主にAmazonの動きをとらえて、そこから生まれるチャンスについて細かく説明しています。モールが大きくなればなるほど、そこから離れたくなる人も出てきますので、そこをうまく突くという方法ですね。

個人的には「専門家アプローチ」で主導権を握るというのが良いかなと思います。ものすごく長い記事ですが、時間のある時に読んでください。

決済は安全性を考慮して導入を

詐欺発生の「Paidy」、提供元が対策 「悪用の恐れある」取引を制限・停止 | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/15/news080.html

メルカリからのお知らせ 外部の後払い決済サービスを悪用した不正行為について | メルカリ
https://jp-news.mercari.com/2020/01/15/news/

まとめると、

  • 1月上旬から後払いサービス「Paidy」を悪用した詐欺がフリマアプリなどで相次いでいる
  • 提供元のPaidyは、悪用の恐れがあると判断した取引では、決済サービスの提供を制限または停止すると発表した
  • Paidyは代金の支払いがないときは商品の送付先(購入者)に請求を行う。今回の詐欺の手口はこの仕組みを悪用している

購入者が商品を受け取ると、通常通りメルカリ経由で出品者に代金を支払う。しかし出品者がPaidyからの請求を無視し、商品の送付先である購入者に請求書が届くよう仕向ける。そのため、出品者は仕入れ代金を負担せずに商品の代金を受け取れる一方、購入者はメルカリとPaidyに対し、二重で代金を支払う事態が起きていた。

 Paidyは本来、事前にメールアドレスと携帯電話を登録しておくと、購入の翌月にメールやSMSで請求の通知が届き、コンビニ払い、銀行振り込みなどで代金を支払える――というサービスだ。しかし振り込みが行われない場合、Paidyは商品の送付先(購入者)に請求を行う。今回の詐欺の手口は、この仕組みを悪用している。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/15/news080.html

この件はPaidy側が甘かったと言えるのでは?「振り込みが行われない場合、Paidyは商品の送付先(購入者)に請求を行う」という仕組みを悪用されたとはいえ、ちょっと考えたらわかりそうな気も……。最近の詐欺は購入側で対応できることが少ないので、事業者側の努力に期待するしかありません。

検索エンジンだったGoogleが競合になっていく……

ファッションECサイトの味方になるか? 人気商品の一覧を専用ブロックでGoogleモバイル検索に掲載 | 海外SEO情報ブログ
https://www.suzukikenichi.com/blog/explore-apparel-and-accessory-products-surfaced-on-mobile-on-google-search/

2020年、Googleの垂直化とゼロクリック検索がローカル検索へと与える影響 | SEO Japan
https://www.seojapan.com/blog/how-verticalization-and-zero-click-will-impact-local-search-in-2020

まとめると、

  • Googleはファッション・アパレル関連のアイテムをまとめて検索結果に表示する機能「Popular products」を米国で開始した
  • 「Popular products」はECサイトで販売している商品を画像検索などGoogleのプラットフォームに表示する仕組み「Google に掲載」の1つ
  • 検索の第一人者であるランド・フィッシュキン氏は、「2020年、Googleが検索エンジンから競合他社に変わる年になる」と予測している

Googleは検索結果に独自のサービスを次々と追加しており、検索のプラットフォームから総合的なプラットフォームに移り変わっていくのは予想に難くないでしょう。「SEOのみに頼った集客は危険」とは言われ続けていることではありますが、今後はより一層そのような意識を持つ必要があります。
https://www.seojapan.com/blog/how-verticalization-and-zero-click-will-impact-local-search-in-2020

Googleからの流入がメインというショップも多いかと思います。記事に書かれているようにGoogleはどんどん進化していますし、検索結果上で完結することも増えてきました。こういったトレンドも追いつつ、SNSなど他の流入元も確保しておきたいところ。

EC全般

Google、サードパーティー製CookieのChromeでのサポートを2年以内に終了へ | ITmedia NEWS
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2001/15/news064.html

Chromeの3rd Party Cookieサポートが段階的に廃止へ。その影響? | AdMarkeTech.
https://www.admarketech.com/2020/01/chrome-3rd-party-cookie.html

サルでもわかるGoogle Chromeのプライバシー対策で何が起こるのか | marketechlabo
https://www.marketechlabo.com/chrome-privacy-release-2020/

SEOの記事と合わせて。広告からの流入にも変化がありそうです。

買われたクチコミ。Googleマップ、Amazon、楽天で横行か。 温床になっていたのは… | BuzzFeed
https://www.buzzfeed.com/jp/yutochiba/paid-review

プラットフォーマ―側も対応しないといけないけど、そもそもこういったこと自体がなくならないと。

公取委 新事務総長 巨大IT企業のデータ独占 厳正に対処 | NHKニュース
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200115/k10012246601000.html

「IT大手のヤフーとLINEの経営統合が独禁法上問題がないかを検討する」とのこと。

「必要なのはお客様からの共感」。日本通信販売協会(JADMA)新年賀詞交換会 年頭所感 | ネットショップ担当者フォーラム
https://netshop.impress.co.jp/node/7145

不正が横行する世の中だからこそ、共感・信頼を得られるような運営を。

今週の名言

ビジネスには地域性、民族性があります。米国はスタンダードづくりが上手く、日本人はそれを土着化するまで日本化していく文化があって、それ自体はなかなか変わりません。であれば、お互いがそれを理解し、お互いの強みを持ち寄ればいいんですよ。
─日本サブウェイ 社長 角田 淳氏

閉店ラッシュから一転、サブウェイが「大復活」するまでの全舞台裏 | 現代ビジネス
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/69373

日本では都道府県というか、尾張とか三河などの単位でも民族性のようなものがありますよね。これが理解できればビジネスは上手くいくはず。

森野 誠之
森野 誠之

ニトリが化粧品販売に本格参入、スキンケアブランド「GUARDIO」を展開

6 years ago

ニトリホールディングスは1月16日、子会社のニトリがスキンケアシリーズの販売を開始したと発表した。デコホームと一部ニトリの店舗で販売する。

取り扱うスキンケアシリーズは「GUARDIO(ガーディオ)」。「肌を守る」「汚れを落とす」「潤いを与える」の3要素を、「日焼け止め」「クレンジング」「化粧水」で気軽に取り入れられるように開発したという。

品質としては日本製にもこだわった。パッケージはシンプルなデザインに統一。部屋に置いたままでもインテリアの一部としてなじむようなデザインにしたという。

「マロニエゲート銀座店」「新宿タカシマヤタイムズスクエア店」など都内一部の店舗のほか、デコホーム、ECサイトで販売する。デコホームは、生活必需品を中心に、ニトリのフォームファッションの中でも人気の高いベーシックアイテムを数多く取りそろえている小型店舗。

ニトリホールディングスは、子会社のニトリがスキンケアシリーズの販売を開始したと発表
ニトリのECサイトで取り扱う「GUARDIO」(画像は編集部がニトリのECサイトからキャプチャ)

ニトリは近年、インテリア以外の関連商材の取り扱い強化を進めている。2019年10月、グループ会社で大人の女性をターゲットにアパレルを販売するNプラスが、公式通販サイト「N+公式通販サイト」をオープン。要望が多かったインターネットでの販売に対応した。

「N+(Nプラス)」は、ニトリグループ発のファッションブランド。「私のための大人服」をコンセプトに、大人の女性が毎日着たいと思うファッションを提案している。手軽な価格設定で、簡単にカラーコーディネートできるアイテムを展開している。

石居 岳
石居 岳

元テモナの青柳氏が起業して始めた玩具のサブスクEC「キッズ・ラボラトリー」とは

6 years ago

キッズ・ラボラトリーは1月15日、幼児用玩具のサブスクリプションサービス「キッズ・ラボラトリー」を開始した。ユーザーの嗜好や成長段階に合わせた玩具を2~5点選定し、月額制でユーザーに貸し出す。

「キッズ・ラボラトリー」は国内外の知育玩具を返却期限なしでレンタルできるサービス。LINEやメールで送られてくるアンケートにユーザーが回答すると、同社の「おもちゃコンシェルジュ」が保護者のニーズや子どもの成長段階などに合わせて最適な知育玩具を個別に選定するという。サービスの対象年齢は生後3か月から8歳が目安。

キッズ・ラボラトリーが扱う幼児用玩具
キッズ・ラボラトリーが提供する知育玩具の例

玩具が気に入らなければ交換できる。気に入った玩具を買い取ることも可能。

キッズ・ラボラトリーからユーザーへ商品を届ける際の送料は1000円。商品交換や返却時の送料は無料。

料金体系は、有名ブランドを含む3~5点の玩具が送られてくる「おすすめプラン」は月額3980円。商品の交換可能サイクルは30日。日常使いで付いた傷や汚れの保証も付いている。

レンタル点数が2~4点で交換可能サイクルが60日ごとの「お試しプラン」は2980円。

キッズ・ラボラトリーが提供するサービスの利用方法
サービスの利用方法

キッズ・ラボラトリーの青柳陽介社長は、リピート型ショッピングカート「たまごリピート」の提供やサブスクリプション支援を手掛けるテモナで執行役員CMOを務めていた。2019年5月にキッズ・ラボラトリーを設立した。

渡部 和章
渡部 和章

越境ECで年商671億円のビィ・フォアードが国際物流代行サービスを開始、中古車ECの配送網を活用

6 years ago

中古車やオートパーツなどの越境ECサイト「beforward.jp」を運営するビィ・フォアードは1月10日、日本国内から海外へ荷物を運ぶ物流代行サービスを開始すると発表した。

約200の国と地域で展開している越境ECの輸送網を活用し、日本企業の国際配送を請け負う。

利用企業は海上輸送と航空輸送、内陸国のローカル陸送を選択できる。貨物の引き取りや商品の梱包、輸出の手続き、トラブル対応などもワンストップで対応するという。荷物の追跡システムを導入しており、配送状況を確認できるとしている。

物流サービスの内容

中古車やオートパーツ、家電などを海外向けに販売するECサイト「BEFORWARD.JP」を運営しているビィ・フォアードの2019年6月期における売上高は前期比17.7%増の671億4514万円。

ビィ・フォアードによると世界200の国と地域で250万人の顧客が利用しており、2018年度は中古車を年間16万台輸出した。アフリカやカリブ、ヨーロッパを中心に世界150以上の独自の輸送ルートを保持しているという。

ビィ・フォアード代表取締役の山川博功氏は次のようにコメントしている。

ビィ・フォアードは設立当時より、車での生活が基盤となっているアフリカを中古車輸出という面から支えてまいりました。構築してきた物流のプラットフォームを提供することで、輸出販売や越境ECを手掛ける企業様の手助けやマーケット参入へのきっかけになれれば幸いです。

日本から世界へ中古車を運ぶだけではなく、必要とされているものを運び、従来行き届かなかった国まで商品を届けることで、世界の生活をより豊かに出来ると考えています。日本の製品を必要としているより多くの世界の人々に商品を届けるため、今後もビィ・フォアードは事業の発展に努めてまいります。

代表取締役の山川博功氏

 

渡部 和章
渡部 和章

「とにかく一度食べてみて!」熊本の山と大地に育まれた「こめたつ 」のお米 | STORY of BACKYARD ─ECサイトの裏方たち─

6 years ago
STORY of BACKYARD 08

熊本県北部に位置する山鹿市。阿蘇外輪山の奥地から湧き出した水が市内を東西に横切る菊池川にそそぎ込み、辺りの水田を満たす。菊池川流域で米作りが始まったのは、今からおよそ2000年前といわれている。はるか昔に始まった米作りが、豊作を祈るさまざまな祭りや風習、灌漑(かんがい)技術、美しい田園風景、豊かな食文化などを生み出し、この地に恵みをもたらしてきた。

今回訪れた米屋は、菊池川の北部に広がる田んぼと山すその合間にあった。有限会社農産ベストパートナー 代表の渕上勝瑠(ふちがみ・すぐる)さんは、生まれも育ちもこの辺り。どこまでも広がる田園風景は、子どもの頃から少しも変わっていないという。

2013年に始まった「こめたつ」の挑戦

有限会社農産ベストパートナーの皆さん
有限会社農産ベストパートナーの皆さん。一番左が代表の渕上勝瑠さん

渕上さんが今の仕事に携わるようになったのは2008年のこと。父が創業した会社の経営に加わり、それまで行っていた穀物の加工業に加え、お米の卸販売を始めた。最初は県内の優良な産地にある米農家を1軒1軒訪ね、仕入先を探すところからスタートし、今では農薬の使用を最小限に抑えた良質なお米を、九州各地から仕入れている。

楽天市場に「お米の達人 米蔵人」通称「こめたつ」を開店したのは2013年。「新鮮な熊本のお米を食べてほしい」という一心で、受注から精米、梱包といった出荷までの一連の作業を半日〜1日半で行ってきた。今では楽天市場 白米ランキングの上位にランクインする人気店だ。

「こめたつ」社内風景

こめたつでは新米が入荷するたびに試食会を行っている。取材にうかがった日も、スタッフの皆さんが手に手におにぎりを持って感想を言い合っていた。おにぎりを1つ分けていただくと確かにおいしい! ほど良い粘りと甘みがあり、いくらでも食べてしまいそうだ。熊本のお米のことがもっと知りたくなり、バックヤードを支える人たちにお話を聞いた。

おいしいお米を食べると幸せになれます

こめたつではお米本来の風味や甘み、栄養を生かせるように、胚芽を少し残して精米している。金芽と呼ばれる胚芽の基底部にはビタミンB1やビタミンE、食物繊維が多く含まれ、味も良いのだという。

敷地内にある工場で、その精米作業を担っているのが工場長の山部健輔さんだ。お米は品種や水分量によって精米の仕上がりが変わってくるため、毎回精米方法を変え、ベストなポイントに近づけていく。

お米は精米した日から酸化が始まり、徐々に味が落ちていくので、出荷日の前日か当日に精米して、すぐに出荷しています。こういうことができるのがネット販売の強みですよね。レビューで「こんなにおいしいお米は食べたことがない」とか「熊本のお米もおいしいじゃないか」などと書かれていると、やっぱり嬉しいです(山部さん)

農産ベストパートナー 山部健輔さん
農産ベストパートナー 山部健輔さん

山部さんと渕上さんは小学校以来の同級生。精米部門がスタートした時に渕上さんから声をかけられ、工場を任されることになった。最初の頃は誰も精米方法を知らず、手探りで研究する日々が続いた。現在行っている精米方法は10年かけて体得した。

出社時間は朝の8時。パートさんたちが出勤してくる前に工場内の掃除と機械のメンテナンスを済ませ、8時半には作業を始められるようにする。受注チームからその日の出荷メニューを受け取ったらひたすら精米。毎日、首尾よく連携しなければこなせない量の注文が入る。だからこそ、山部さんが大切にしているのがコミュニケーションだ。

農産ベストパートナー 山部健輔さん

いい雰囲気を作りたいので、みんなとざっくばらんな会話をするように心がけています。もちろん真面目な話もしますけれど、何気ない世間話を交えながら、笑い合いながら作業しています。(山部さん)

時には契約農家の方に、精米する立場からお米の乾燥度合いなどについて要望を伝えることもある。なにしろ毎日お米に触れ、厳密にチェックしているのがこの方なのだ。山部さんは、ゆくゆくは仕入れにも携わり、よりおいしいお米を扱っていきたいと語る。そこまでお米に情熱的になれるのは何故なのだろう? 少し不思議に思ってたずねると、こう答えてくれた。

疲れて家族のもとに帰って、ご飯がおいしかったら嬉しいですよね。おいしいお米を食べると、幸せになれます。(山部さん)

山部さんのモチベーションの核には、シンプルな幸せがあった。

「こめたつ」社内風景

自然と付き合う農家のとびきり自由な生き方

熊本のお米はおいしい。そうと知れば作られる現場が見たくなる。そこで、こめたつの人気商品の1つ「ミルキークイーン」を育てる森本一仁さんを訪ねることにした。

山鹿市から東へ車を走らせること約1時間。阿蘇外輪山を越えると急に地形が変わり、小高い丘の隆起が目立ち始める。どこか別の星へ来たようだ。ひたすら山を下り平地へ着くと、山々に囲まれた静かな水田地帯が広がっていた。

この辺り一帯は火山体の中心部にできた窪地、阿蘇カルデラ。東西18キロ、南北25キロという面積は、世界でも有数の広さだ。ここでは平らな地形を利用し、農業や畜産が行われている。火山灰でできた土壌と山からの湧き水、寒暖差のある気候がおいしい農産物を育くむのだという。標高が高いことで農薬の量を抑えられるというのも驚くべき事実だ。

森本さんの家は田んぼの真ん中にあった。現在は周囲の田んぼでコシヒカリやミルキークイーンなどを育てている。渕上さんとは2011年からの付き合い。渕上さんが仕入先を探して阿蘇を回っていた頃に出会った。信頼を築くまでにはそれなりに時間が必要だったが、今では折にふれ盃を交わす仲でもある。

お米屋さんと生産者って、本当はそんなに深く付き合う必要はないんですよ。僕が彼とお付き合いしているのは、渕上君という人が信頼できることと、納得のいく価格で取引してくれるから。渕上君が自分たちの利益だけではなく、生産者の生活のことも考えて価格を決めているということがわかった時に、この男は信頼できると思いました。

彼のところではお米の価格を高くすることで儲けるのではなく、生産費を抑える企業努力で利益を上げている。だから、作る人からも消費者からも信頼されるんじゃないかな。(森本さん)

生産者の森本一仁さん
生産者の森本一仁さん

もともとミルキークイーンは、熊本ではほとんど作付けのないお米だった。そこへ渕上さんから「阿蘇でミルキークイーンを作ってみませんか?」と提案があり、生産することになった。当初は県内で苗が手に入らず、森本さんのネットワークを生かして仙台から苗を仕入れ、やっと栽培に着手できたという。深い信頼関係がなければ、とてもできなかったことだろう。森本さんに、これまでに大変だったことを尋ねてみた。

やっぱり、台風や地震の被害を受けた時は辛かったですよね。ただ農家は、自然と付き合っていかないといかん。自然から仕打ちを受けることもあるけれど、恩恵もたくさんある。そこは僕らの手の届かない領域だから、自然を恨む必要はないし、「今年がダメだったら来年がある」と頑張っていくしかないと思うんです。

農家の人には、その辺も楽しんでほしい。人のせいにも天候のせいにもせず、すべて自分で受け入れ、愚痴も言わない。そうやって自己責任で働けるところが農業のいいところだと思っています。

それで最終的に消費者の方に「おいしいね」と言ってもらえたら良いなと思うけれど、僕は結果も100%を求めない。その人の好みに合ったお米が見つかったら、その人は幸せだと思うけどね。

かといって、毎年そればっかり食べる必要もないと思うんだ。消費者の人には、いろんなお米を食べる楽しみがあると思うよ。「この前食べたコシヒカリがおいしかったから今度は違う産地のコシヒカリを食べてみようかな」とかね。僕はそうやって、何でも難しく考えないんだな。こだわりがないのが僕のこだわりだから。(森本さん)

森本さんはそう語るとあっけらかんと笑った。森本さんが作るミルキークイーンは毎年数量限定で販売され、5か月ほどで完売してしまうという。100%の結果は求めないと言うけれど、最終的にはお客さんに喜ばれ、ご本人も人生を楽しんでいる。なんと潔く気持ちのいい生き方なんだろう。

稲穂

お客さんを幸せにできるようなお米屋になりたい

こめたつのトップページには「ひのひかり」「森のくまさん」「あきげしき」といった熊本のお米の名が並ぶ。北国のお米に親しんでいる人にはほとんど馴染みのない名前かもしれない。ところがこめたつのオープン以来、熊本のお米は少しずつシェアを伸ばし、2017年には楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤーの「米・雑穀ジャンル賞」を獲得した。

米の名産地が数あるなか、どうやって人気を集めてきたのだろう? 「こめたつ」店長であり代表の奥様、そして一児の母でもある渕上芳巳さんにお話をうかがった。

熊本のお米は粒がしっかりしていてコクと甘みがあるものが多いです。熊本のお米を知らない方には「とにかく一度食べてみて!」と思いますね。

ただ、お米には人それぞれ好みがありますので、どのお米が良いのかお客さんから質問されたら、はじめに普段どんなお米を食べいるかお聞きします。その上で、その方が求める食味に合いそうなお米をご提案しています。(渕上さん)

農産ベストパートナー 渕上芳巳さん
農産ベストパートナー 渕上芳巳さん

こめたつの運営方法やページのデザインなどは、夫婦で相談を重ね、アップデートを続けてきた。

何もわからない状態から始めて、少しずつノウハウをつかんでいきました。2人で「ああでもない、こうでもない」と言い合い、喧嘩をしながらページを作っています(笑)。でも、そのおかげでページのクオリティが上がってきたのかもしれません。(渕上さん)

受注業務は、芳巳さんともう1人のスタッフが担っている。特に気を配っているのはスピードと丁寧さ。お客さんの要望に素早く応え、小さなことでも1つひとつ丁寧にこなすようにしている。

お客さんからのお問い合わせには、なるべく半日以内にお答えしています。「明日のお米がないからすぐ届けてほしい」という要望や、急なキャンセルにもできる限りご対応しています。始めた頃と比べると注文数が増えたので、イレギュラーなお問い合わせに対応するのは大変ですが、お客さんの安心や信頼につながるのであれば、頑張ってお応えしていきたいと思っています。(渕上さん)

パッケージや梱包にもこだわっている。米袋はリニューアルにリニューアルを重ね、現在は茶色いクラフト地に白1色でイラスト。普段あまりお米を食べない若い方や、子どもたちにも受け入れてもらえたらと思い、可愛いらしいデザインに変えた。

「こめたつ」社内風景

お米は届いた袋のまま常温で保存しておくと虫がわいてしまうことがあるんです。こめたつでは密閉容器に移して低温で保存することをお勧めしているのですが、夏場などはどうしても虫がわいたというクレームを受けることがありました。

そこで、「脱気包装」という包装方法を取り入れたところ、クレームの数が激減しました。酸素を抜き、脱酸素剤を入れて包装することによって、虫の発生や酸化を防げるんです。脱気包装はオプション料金をいただいているのですが、保存期間も伸びますし、この包装があるからうちで買うと言ってくださるお客さんもいます。(渕上さん)

こうしたさまざまな工夫やきめ細やかな対応が喜ばれ、また「熊本のお米のおいしさを伝えたい」という並々ならぬ熱意が伝わり、お客さんからの支持につながっていったのだろう。

お米は日本の主食ですよね。農家さんも町のお米屋さんも減りつつありますが、お米の消費量が減ってしまっては困ります。子どもたちにも、もっとお米を食べてほしい。もちろん野菜も大事ですけど、お米さえあれば大きく元気に育ってくれる。「お米を通して皆さんの健康を支えています」というくらいの気持ちはあります。

お米屋としてのプライドというんですかね。うちのお米を食べて「元気になったよ」と言っていただけたら嬉しいです。お客さんを幸せにできるようなお米屋になれたらいいなと思っています。(渕上さん)

「こめたつ」社内風景

自分たちが毎日食べているお米の良さを発信し、そのお米がどこかの誰かを幸せにする。なんてシンプルなことなんだろう。社屋の向こうに稲穂が青々と揺れているのが見えた。穂の中にはもう甘いお米が実り、もうすぐ始まる稲刈りを待つばかりだ。秋になると近隣の農家さんが軽トラで何度も往復し、お米を運んで来るという。またしばらくは忙しくなりそうだ。

B.Y
B.Y

【お年玉企画】Amazon Pay体験で500円分のAmazonギフト券をプレゼント!(先着500名)

6 years ago

Amazonが用意した「Amazon Payデモショッピングサイト」で、ID決済サービス「Amazon Pay」を体験すると、500円分のAmazonギフト券をプレゼント――。ネッ担の記事の読者に向けて、「Amazon Pay」がこんなお年玉企画を提供します。先着500名です。

「Amazon Payデモショッピングサイト」で、あなたが普段利用しているAmazonのアカウントを使って、「Amazon Pay」で便利なお買い物を体験(デモサイトのため注文はされません)してみましょう。その後、表示される専用フォームに必要事項を入力すれば、登録したメールアドレス宛に500円分のAmazonギフト券のご案内が届きます。

「Amazon Pay」は、Amazon以外の自社ECサイトにおいて、Amazonアカウントを利用することで、購入時の配送先・クレジットカードの情報入力なしにログインや決済ができるID決済サービス。2020年1月現在、1万社以上の自社ECサイトに導入されています。

以下の「お申し込み手順」と「注意事項」をお読みの上、この機会にぜひ「Amazon Pay」を体験してください。

お申し込みは以下のバナーをクリック。「Amazon Payデモショッピングサイト」にジャンプします

※キャンペーン期間は、2020/1/20(月)~2/19(水)23:59まで

【お申し込み手順】

「Amazon Payデモショッピングサイト」
Amazon Payデモショッピングサイト」にアクセスして、以下の手順に沿ってお申し込みください
  1. Amazon Payデモショッピングサイト」(密林コーヒー:デモサイト)にアクセス
  2. 商品をカートに入れて、「Amazonアカウントでお支払い」のボタンをクリック
  3. ログイン画面が表示されるので、ご自身のAmazonアカウントでログイン
  4. ご注文手続き画面が表示されるので、「購入する」ボタンを押す(デモサイトのため、実際には注文されません)
  5. その後、Amazon Pay体験キャンペーン画面が表示されます。お申し込みフォームに必要事項を入力してください。

【注意事項】

  • 「Amazon Payデモショッピングサイト」で「Amazon Pay」を体験し、アマゾンジャパンが用意した「お申し込みフォーム」に入力した法人に所属する方に限ります。
  • 先着数に達した時点で、キャンペーンは終了となります。
  • お申し込みは日本国内の法人に限ります。
  • フリーメールのドメイン(@gmail, @yahooなど)メールアドレスでの応募は不可となります。所属している法人のドメインメールアドレスにてお申し込みください。
  • 応募はお一人につき1回限りです。
  • すでに「Amazon Pay」を導入している法人に所属している方は対象外となります。
  • Amazonギフト券はお申し込みフォームに入力されたEmailアドレス宛に送付します。 手続きの都合上、お申込みフォームへのご入力完了からAmazonギフト券の送付まで、数週間程度かかる場合があります。
  • 登録情報の不備などキャンペーンの利用条件を満たさない場合、その他不正な利用があった場合はキャンペーン対象外となり、キャンペーン分相当額を請求させていただく場合があります。
  • 本キャンペーンに参加した場合、Amazon Payプライバシー規約に規定する個人情報の取り扱いに同意したものとみなされます。
ネットショップ担当者フォーラム編集部
ネットショップ担当者フォーラム編集部

PayPayが「40%PayPayボーナスが戻ってくる」キャンペーンを実施。吉野家、松屋、はなまるうどんなど6500店舗以上が対象

6 years ago

PayPayは1月17日、全国6500以上の対象飲食店や21万台以上の自動販売機での支払いをPayPayで行うと、40%のPayPayボーナスが戻ってくるキャンペーンを開始すると発表した。期間は2月1日0時から2月29日23時59分まで。

キャンペーンの対象となる店舗は吉野家やはなまるうどん、サンマルクカフェなどの実店舗に加え、コカ・コーラの公式アプリ「Coke ON」対応の自動販売機。支払時にPayPayを利用すると支払金額の40%が後日付与される。 また、Yahoo!プレミアム会員は50%付与される。

PayPay ペイペイ ポイントバック PayPayポイント Yahoo ヤフー
牛丼の松屋やすき家、中華料理の日高屋など計8つのチェーン店が対象
PayPay ペイペイ ポイントバック PayPayポイント Yahoo ヤフー
PayPay残高支払いを行った場合のみ、後日PayPayポイントが付与される。ヤフーカードやその他のクレジットカード、アリペイはキャンペーン対象外

今回のキャンペーンのテーマは「キャッシュレスを身近に」。有名飲食チェーンを対象にしたことについて、PayPay代表取締役社長執行役員CEOの中山氏は下記のように述べた。

PayPay ペイペイ ポイントバック PayPayポイント Yahoo ヤフー
PayPay 代表取締役社長執行役員CEOの中山一郎氏

このキャンペーンを通じて、日頃PayPayを利用しているお客様にはさらに利用するきっかけを、まだ利用したことがないお客様にはPayPayを初めて利用するきっかけをつくりたい。今までキャッシュは身近な存在だったが、キャッシュレスをより身近な存在にしていきたい

藤田遙
藤田遙

楽天と西友が「楽天西友ネットスーパー」の物流センターを神奈川県横浜市に新設

6 years ago

楽天と合同会社西友は1月16日、三井不動産が開発する神奈川・横浜の大型物流施設「三井不動産ロジスティクスパーク横浜港北」の全フロアを賃借し、両社が協働運営するネットスーパー事業「楽天西友ネットスーパー」の新たな物流センターを開設すると発表した。

「楽天西友ネットスーパー」の新物流センターは、2020年秋ごろから稼働する予定。

横浜市の物流センターは、延べ床面積約5万平メートルで、数万アイテムを取り扱う。東名高速道路「横浜青葉IC」から約4.6キロ、第三京浜道路「港北IC」から約4.5キロ、首都高速横浜北線「新横浜IC」から約6.3キロに位置し、アクセスに優れた配送拠点となる。

地上4階建ての施設には、効率的な入出庫を可能とするために、トラックバースを1階と3階に設置。スムーズで安全性の高い動線を実現している。

新設する物流センターには、常温・冷蔵・冷凍の3温度帯で商品の保管ができるよう冷蔵・冷凍庫を完備。倉庫内作業を効率化する搬送設備などの自動化設備を導入している。これにより、オペレーションの効率化、配送エリアの拡大と受注可能件数の増大を図る。

「楽天西友ネットスーパー」は、楽天が有する楽天ID数1億以上の強固な会員基盤やECの知見、西友が実店舗で培ってきた生鮮食品販売などのスーパーマーケット運営ノウハウといった両社の強みを活用しながら協働運営するネットスーパーサービス。

2018年10月に本格稼働したサービスで、生鮮品をはじめとする食品や日用品などを、西友の実店舗、千葉県柏市のネットスーパー専用物流センター、および都内に設置した配送拠点から顧客宅へ配達している。

楽天と西友は、今回の物流センター新設により、ユーザーにさらに利便性の高いサービスを提供し、ネットスーパーのリーディングカンパニーをめざすとしている。

石居 岳
石居 岳

セブン&アイのEC売上は13%減の736億円[2019年度3Q]

6 years ago

セブン&アイ・ホールディングスの2019年3~11月期(2020年2月期第3四半期)におけるEC売上高は、前年同期比13.0%減の736億2700万円だった。

セブンネットショッピングとセブンミールの売上高が、それぞれ20%以上減少。今期は第1四半期、第2四半期とも、EC売上高は前年割れで推移している。

セブン&アイ・ホールディングスのEC売上高は、グループを横断したECサイト「omni7(オムニ7)」を通じた売上高の合計。ニッセンホールディングスの売上高は含まない。

ブランド別の売上高は、「セブンネットショッピング」が同25.0%減の144億8400万円、「セブンミール」は同20.2%減の172億4000万円、「イトーヨーカドー」は同0.3%増の37億2800万円、「ネットスーパー」は同6.4%減の298億6100万円、「アカチャンホンポ」は同4.1%増の49億3200万円、「そごう・西武」は同8.7%増の25億6400万円、「ロフト」は同1.1%増の8億1600万円。

配送形態は「セブンミール」と「ネットスーパー」は宅配型、それ以外は通販型で展開している。

セブン&アイ・ホールディングスの2019年3~11月期(2020年2月期第3四半期)におけるEC売上高
セブン&アイHDのEC売上高(画像は決算補足資料から編集部がキャプチャ)

セブン&アイ・ホールディングスの2019年2月期におけるEC売上高は、前期比4.1%増の1131億9300万円。セブンネットショッピングやセブンミール、アカチャンホンポ、そごう・西武、ロフトが売り上げを伸ばし、2年連続でグループのEC売上高が1000億円を超えていた。

2018年6月にグループを横断した会員プログラム「セブンマイルプログラム」を開始。「omni7」のECサイトやセブン-イレブン、イトーヨーカドー、西武・そごう、アカチャンホンポ、ロフトなどを利用するとマイル(ポイント)がたまる。会員数は2019年2月期末時点で1282万人。

「セブンマイルプログラム」は2019年9月から、マイルをnanacoポイントに交換できるサービスの導入などを予定していた。だが、2019年7月に発生した「7pay」(9月末でサービス廃止)への不正アクセスの影響でリニューアルを延期している。

石居 岳
石居 岳

尿検査で不足が判明した栄養素をサプリでお届け。ファンケル「パーソナルワン」開始

6 years ago

ファンケルは1月15日、1人ひとりに最適なサプリメントをワンパックにして届ける「パーソナルワン」の開始を発表した。1月27日からファンケル会員向けに先行販売を実施する(一般発売は2月20日から)。

「パーソナルワン」は尿検査と食事や生活習慣に関する45問のアンケート結果を分析し、ユーザーに最適なサプリメント「ベースサプリ」と「健康悩み対策サプリ」として提案する。自社工場で生産し、1か月に1度、30日分の製品を届ける定期サービス。

1食習慣・生活習慣にカンするアンケートに回答・尿検査キットお申し込み2尿検査キットお届け。採尿当日に尿検体を投函3 専用ページで結果をチェック4 提案サプリメントを元にご自身に必要なサプリメントを選んで購入5  あなただけのオーダーメイドサプリメントが届きます
粒数や種類によって、サプリメントの組み合わせは10億通り以上になる

価格は基本栄養検査キット(尿検査)が5,500円(税込)。月額費用は選択するサプリの種類や数によって変わるが、おおよそ4,000円~40,000円としている。メインターゲットは健康意識の高い50代から60代の男女。

「パーソナルワン」の個包装の例、製品パッケージ、専用ケース
左から「パーソナルワン」の個包装の例、製品パッケージ、初回配送時に付いてくる専用ケース

通常、栄養状態は血液検査で測るのが一般的だが、身体に負担をかけない簡単な測定にこだわり、尿検査で基本栄養素(ビタミンA、B1、B2、C、D、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、DHA)の充足度の可視化を実現。従来、尿検査で鉄と亜鉛の充足度を測定するのは困難とされてきたが、ファンケルが世界に先駆けて分析技術を確立した。

食事管理アプリの「あすけん」とサービス連携をする。「パーソナルワン」利用者は「あすけん」プレミアムサービスと同等の機能を持つ「ファンケル パーソナルワンコース」を無料で利用できる(通常の「あすけん」プレミアムサービスは月額480円〜)。

アプリ上で栄養士から食生活改善アドバイスを提供するほか、蓄積した食事記録は「パーソナルワン」と連携。より正確に算出された基本栄養素の摂取量をもとに次回の「ベースサプリ」を提案する。

食事管理アプリ「あすけん」
食事管理アプリ「あすけん」

26年前から思い描いていた最終目標

ファンケルの創業者で現在は名誉相談役ファウンダーを務める池森賢二氏は、次のように語った。

パーソナルサプリはサプリメントの通販を始めた1994年からの最終目標。発表できて大変うれしい。サプリメントは予防医学で重要な役割があるが、ただ自分が感じたものを飲むのではなく、その人の状況を調べた上で正しく飲む必要がある。

私は2009年に「健康院」を作り、以来11年間、健康院で処方されたサプリメントを飲んでいる。健康院では食生活の調査と血液検査を行うが、一般の方に血液検査は難しい。そのため、唾液や尿などからその方に欠けている栄養素を調べられないかとずっと研究してた。(池森氏)

ファンケルの創立者で名誉相談役ファウンダーの池森賢二氏
「私、82歳なんです。80歳にしか見えないでしょ?」と語る池森名誉相談役ファウンダー

事業戦略の3つ目の柱を担う新サービス

ファンケル上席執行役員で健康食品事業部長の若山和正氏によると、ファンケルの事業戦略の柱は「トライアルユーザーの獲得」「既存事業の強化」「個別化対応」の3つ。

既存事業については、中心事業のサプリメント事業で機能性表示食品制度を活用し、わかりやすく確かな機能を持ったスター商品を育成・強化。顧客層の拡大をめざし、大手食品会社とのコラボレーションなどによってトライアルユーザーの獲得を進めてきた。

3つ目の柱となるのが今回発表した「個別化対応」。

ファンケル自称戦略の方向性サプリメントを摂取する人の裾野を広げると共に、健康への取り組む度合いに応じた商品・サービスの展開を推進する個別化対応既存事業の強化トライアルユーザーの獲得
 

サプリメント摂取による効果を見える化し、本当に必要なサプリメントを提供することができるようになれば、サプリメントの有用性や必要性をもっと世の中に発信できると考え、その実現に向けて長年取り組んできた。その取り組みによって完成したのが今回発表したサプリメントの究極型”パーソナルワン“になります。(若山氏)

内山 美枝子
内山 美枝子

「世界で過去最多注文数」だったAmazonホリデーシーズンまとめ【2019年】

6 years ago

アマゾンジャパンは1月16日、2019年と2020年のホリデーシーズンにおけるAmazon.comの販売概況を公表、2020年で2回目となる新年初売りセール「Amazonの初売り」では総注文数が前年の約2倍となった。日本で開催したサイバーマンデーでは注文数が過去最多になったという。

売上高や販売数の数値は明らかにしていないが、「ホリデーシーズン中の商品注文数は世界で数十億点にのぼり、過去最多を記録した」としている。

ホリデーシーズン中の主なトピックス

  • ホリデーシーズン中の商品注文数は世界で数十億点にのぼり、過去最多を記録。合計5億点以上の商品が注文された
  • Amazonデバイスの注文は、世界で数千万台以上
  • 日本で初めてブラックフライデーを開催。“クロ”にちなんだ商品を販売する「クロいものセール」を実施
  • 過去最長となったサイバーマンデーでは注文数が過去最多に。販売事業者による出品商品の注文数は、昨年と比較して約20%増加
  • 新年初売りセール「Amazonの初売り」では、対象商品の注文数が前年の約2倍に
  • 日本のホリデーシーズンに最も売れた商品は「Fire TV Stick-Alexa対応音声認識リモコン付属」
藤田遙
藤田遙
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