14 years 2ヶ月 ago
今年前半、グーグルのパンダアップデートがSEO業界を席巻しましたが、今回はSEO by the Seaが発見したグーグルの特許にパンダアップデートの秘密が隠されているかもしれない?!という注目の話題を。考えながら読み進めないと途中で何の話かわからなくなる可能性大のマニアックな記事ですので覚悟して読むべし。 — SEO Japan 2005年、グーグルのジョン・ランピング氏は、カリフォルニア大学バークレー校で「インターネットでは、誰もあなたが犬であることを知らない」(PDF)と言うタイトルの情報の品質に関する講演を行った。この講演の中で、ランピング氏は以下のような問題を提起した: なぜ英語のサイトがドイツ語のページに広告を出しているのか? 検索エンジンをスパムすることで、スパム産業はいくら儲かるのか? 講演の中で、同氏は、スライドでも紹介されているように、穴埋めゲームのようにページのテンプレートにキーワードを挿入する手法、クローキング、そして、ページを最適化するその他のスパムのアプローチ、有料リンク、コメントスパム等、検索結果を操作する方法を指摘していた。また、検索の質についてアカデミックなオーディエンスに説明する取り組みに加え、ランピング氏は検索結果の品質を高める取り組みも行っている。 私はジョン・ランピング氏が考案者に名を連ねる特許を「検索者のクエリがグーグルのカスタマイズ検索の結果に影響を与える仕組み」と言うタイトルのエントリで取り上げたことがある。私はこの投稿で、関連するクエリの結果に注目することで検索ランキングを改善する方法を説明する2003年の特許を解剖していた。2005年、ランピング氏は、マーク・ピアソン氏と本日グーグルに付与された特許を共同で考案している。この特許は、検索クエリの結果を基に文書とサイトに対して品質のシグナルを作成し、利用する方法を描写している。 「最高」の検索結果を返す 大半の特許は、解決したい問題点を説明するセクションを用意している。付与されたばかりのこの特許では、少なくとも一部のクエリに対して品質のスコアを追加することで、文書の品質の評価に応じて、検索に対して最高の結果を返すことを目的としていると明言している。 この特許が作成された2005年では、クエリに対して返されるページの品質は、文書がクエリにどれだけ関連しているかに基いて計算されるインフォメーッションリトリーバル(IR)スコア、そして、ページに向かうリンクの数をベースとしたスコアを使って計測されていた。 このIRスコアは、クエリとウェブページ上の言葉の間のマッチに注目して作成されると考えられている。クエリ内およびページのタイトル内でマッチする言葉は、クエリとページのフッターでマッチする言葉よりもスコアが高い。マッチするテキストが大きなテキスト、太字のテキスト、または、イタリック体で見つかったら、そのテキストは通常のフォントのテキストよりも重要視されるだろう。 クエリ内の全ての用語を含むページは、1つまたは少しか用語を持たないページよりも、高いIRスコアが与えられると考えられる。 このようなシグナルやその他の同様のタイプのシグナルは、組み合わされ、検索結果のページの品質を決定するIRスコアがページに対して作成されるだろう。 IRスコアをページに採用する試みに加え、検索エンジンはページとページの間のリンクの構造に注目し、ページを格付けしている可能性があるが、リンクの構造が“存在しない、信頼性が低い、または範囲が限られている”こともあると特許は示唆している。その場合、効用と価値は制限される。 IRおよびリンクアナリシスに基づくスコアの欠点を克服するため、検索エンジンが検索結果で見つけたその他のクエリとページの「関連性」を分析する手がある。品質スコアは以下のポイントを考慮して作成される可能性がある: ページに妥当な異なるクエリ 当該のページに向けられているアンカーテキストは何か クエリ内のテキストが当該のページでどれだけ目立っているか クエリに対して検索者がそのページを選ぶ頻度はどれぐらいか 検索エンジンにクエリを入力する際、明確にそのクエリを求めているのだろうか、それとも、既に頭の中に浮かんでいるページをリクエストしているのだろうか?それは、最近、ナビゲーショナルクエリと呼ばれるクエリだろうか?その場合、それは当該のページの質のシグナルかもしれない。例えば、[ESPN]を検索する際、ESPNのホームページを探している可能性が高い。[ESPN]に対する検索およびESPNのホームページの選択を、グーグルは品質のシグナルと考えるだろう。 このようなクエリの用語、そして、検索結果からページに向かうリンク内のアンカーテキストを比べた際、リンク内のテキストはクエリの用語と似ている、または同じことが多いか?そのページは、同じ検索結果の別のページよりも、当該の用語を使ってページに向かうリンクを多く持つ傾向があるか?繰り返すが、これは当該のページの品質のスコアとして見られる可能性がある。 [ESPN]をグーグルで検索するなら、検索結果内の他のページよりもESPNを含むリンクを多く持つページが1つまたは2つ存在する。繰り返すが、これはこれらのページに対する「品質」の明るい材料となる。 数名の検索者が同じクエリまたは同様のクエリを使い、特定のページを選ぶ傾向がある場合、その点もそのページの品質のスコアを高めるであろうシグナルである。[ESPN]を検索している人達の大半がESPNのホームページを選んでいるなら、グーグルは品質のシグナルとして記録するだろう。 本日、グーグルに付与された特許を紹介する: 検索クエリのストリームから文書とサイトの品質のシグナルを引き出し、利用する考案: ジョン・ランピング マーク・ピアソン 付与先: グーグル 米国特許番号: 7,962,462 付与日: 2011年6月14日 申請日: 2005年5月31 概要 検索ストリームを分析して、文書と検索ストリーム内のクエリの間の関連性を検知するシステム。さらにこのシステムは、検知された関連性を基に文書に対する値を引き出し、引き出した値を使って、後続のクエリに関して文書の質を評価する。 品質のスコアとパンダアップデート 今年の2月24日、グーグルのマット・カッツ氏とアミット・シンガル氏が共同で、より高い品質のサイトを検索で探すと言うタイトルのエントリをグーグルの公式ブログに投稿していた。このエントリは、検索結果でページを格付けする方法の大きな変更を説明している。検索クエリの12%がこの変更の影響を受けるようだ。両氏は、新しいアプローチにより、質の低いページを上位に格付けする頻度が少なくなり、品質の高いページを上位に押し上げるようになると語っていた。 このエントリは、グーグルが考える品質の高いページおよび低いページの要素に関するヒントを挙げ、その後、カッツ氏とシンガル氏はこの点を様々な機会で認めていた。2011年3月3日に行われたジョイントインタビュー「TED 2011: ファームを嫌うパンダ: グーグルの検索エンジニアのトップ2人を招いて質疑応答」もその一つであり、このインタビューでは、パンダと呼ばれるグーグルのエンジニアにちなんでこのアップデートがパンダと呼ばれたと言う件を含む、パンダに関する詳細が披露されていた。 私はインタビューを読み、そして、詳細な情報を提供する上で役に立つであろう当該のエンジニアが書いた記事か何かが見つかることを願い、このエンジニアに関する詳しい情報を手に入れる試みを行った。そして、同日の午後、大きなパンダの検索と決定木の捜索」を投稿した。 私はビスワナス・パンダと言う名前を偶然見つけたが、この人物こそが探していたパンダであったようだ。同氏は、グーグルのウェブインデックスのように非常に大きなデータセットで、効率的且つ効果的に機械学習アプローチを利用する方法を調査し、ページの質を特定するために、ページに関する特定の特徴に応じて、既知の一連のページと比較し、分類するリサーチに関わっていた。 上の段落でリンクを張ったTED 2011のインタビューで、カッツ氏は次のように述べている: 私達は、そうですね、例えばIRSやウィキペディアやニューヨークタイムズをこっち側、質の低いサイトがあっち側に分ける分類子を考案しました。ちゃんとした理由を理解してもらえるはずです… また、品質のシグナルとして考えられる特徴は、クレジットカードの情報をサイトに提供してもいいほど信頼しているかどうか等、ページに関する一連の質問を基に決められる点も明らかにされている。 アミット・シンガル氏は、5月6日、アップデートのきっかけとなった複数の質問を含むアップデートに関する別のエントリを投稿した。 [...]
14 years 2ヶ月 ago
最近のスタートアップブームでスタートアップ起業したい!と思っている方も多いのではと思いますが、そうはいってもどんなサービスを立ち上げたらいいのかアイディアがない人も多いでしょう。今回はスタートアップ起業する際に役立つかもしれない、事業のアイディアの発想法についての記事をスタートアップ情報サイトのOnStarupsから。 — SEO Japan 以下は、Y Combinatorが支援するギフトカード会社GiftRocketの共同創設者Kapil Kale によるゲスト投稿である。Kapilがいつも書いているブログは。 現在進行中のスタートアップ創設者として、私が最もよく受ける質問の1つが、どのようにして優れたスタートアップのアイディアを思いつくのか、である。この質問は、恐らく自分達をシリコンバレーの部外者とみなしているノンテクニカル、もしくはセミテクニカルな創設者達から受けることが最も多い。 どのアイディアがうまくいくのか、それを選択することは、創設チームがする最も重要な決断だ。実行は重要だが、不定形すぎるコンセプトはそれ自体を決断とは呼べない。 チームも重要だ。しかし、投資家が経験などに基づいて異なる創設チームの中から選ぶことができる中、チームは創設者が一度それを設置すると不変のものなのだ。そして、チームを募集しているたった一人の創設者は自分自身を変えることはできないが、見込み採用者に売り込むアイディアをコントロールすることができる。 私はこの記事で2つのことをするつもりだ。優れたスタートアップのアイディアを作るものの基準をいくつか並べ、その後に、それらの基準を満たすアイディアを思いつく方法をいくつか説明する。 正しいアイディアを選択するための4つのガイドライン 1) あなたのアイディアは、少なくとも以下の3つのうち1つをする必要がある: 何か難しいことを簡単にする: 例えば、AirBnBはアパート賃貸を見つけることを簡単にした。実際に、Craigslistから生じたビジネスのほとんど全てがこの基準を満たす―人々の間で物を交換することを簡単にしているのだ。FacebookやLinkedInのようなソーシャルツールでさえ、少し抽象的ではあるが、人々が連絡を取り続けることを簡単にしている。このクオリティの普遍性を検証するために、私がY Combinatorの2011年冬期の投資対象(YCW11)に入っている会社をチェックしたところ、83%がこのカテゴリに分類された。 何か高価なものを安くする: Appleのようなハード技術の会社は、最上級のテクノロジーを消費者の手が届く商品にしている。Grouponのようなクーポンサイトは、それをもっと直接的に行っている。人々はお金のことを気にしているため、あなたが何かを安く提供していれば、そこには明確な価値命題があるのだ。私がざっと数えてみたところ、YCW11の企業の14%がこのクオリティにマッチした。 楽しませるものを作る: 音楽、ゲーム、動画、メディアの企業は楽しませる。Zyngaは孤独と退屈の問題を解決している。YCW11の企業の23%がこの項目にチェックが入った。 これらは、あなたのアイディアが既存のニーズを満たす必要があるという意味のより具体的な方法であり、もっと一般的に言うならば、人々が求めるものであるべきだということだ。 2) 痛みを持つ市場を選ぶ 市場規模が常に成功の可能性を示す優れた指針であるわけではない。より良い質問は、あなたがどれくらいユーザーを幸せにしているか、なのだ。もしあなたが数人のユーザーを並外れて幸せにするなら、たくさんのユーザーを少しだけ幸せにするよりもずっと良いかもしれない。つまり、あなたの製品の市場は小さいかもしれないが、あなたがユーザーの問題を解決することによって彼らのために数千ドルの価値を生み出しているなら、彼らはあなたを求めるだろう。そうすれば、ユーザー獲得とマーケティングの問題は消えうせるのだ。 3) コマースの考え方はソーシャルの考え方とは大きく異なる ソーシャルソフトウェア(Foursquare、Instagram、Twitterなど)は、eコマースとは異なる道を進んでいる。これらの企業は、ユーザーとのエンゲージメントによって価値のあるユーザー基盤を持っていて、最終的には彼らのデータを収益化できる。Foursquareは彼らのデータを地元の商店に販売している。これらの企業にとって重要な基準は、ユーザーの成長とバイラリティとエンゲージメントなのだ。 これを初めから明確なビジネスモデルを持った考え方と比較するのだ。例えば、Hipmunk とSeatGeekは、フライト/ホテル、チケットサイトのアフィリエイトでお金を稼いでいる。これらのビジネスにとって重要な基準は、収益と利鞘なのだ。 あなたの考え方がこれらのどちらになるかによって、いかにしてユーザーを獲得するかに大きな影響がある。通常、ソーシャルソフトウェアは口コミとバイラリティに頼らなければならない。その一方、コマースビジネスはより明確な顧客の生涯価値を持っていて、広告を使って顧客とトラフィックを買うことができる。 4) 自分がユーザーと共感できるものを選ぶ 理想では、あなたは自分自身のために何かを作りたい。しかしながら、多くの創設者は通常自分達が必要としないものを築くことができるのだ―それは単に、彼らがユーザーのフィードバックを得ることとそれに対応することに優れていることを必要とする。つまり、例えば、もしあなたが自分の昔の仕事で必要としていたソフトウェアを作っているとしても、資材調達係やITマネージャーの関心を考慮してそれを作る必要があるかもしれないということだ。 優れたスタートアップのアイディアを思いつく方法 1. 一日を通して、あなたが“最悪”と言った物事を記録する。 人生は不都合なことで溢れている。実際、神経質で愚痴ばかり言っている人は、この点に関してかなり有利だ。空港に行く時にタクシーの行列を待つ度に、いつも私は“何かもっと良い方法があるはずだ”と考えている。Uberのようなアイディアか、近くの人とタクシーを分け合う手助けをする相乗りサービスのようなものが飛び出す。 2. 自分の仕事用、個人用のクレジットカードの明細書を調べる。 もしあなたがすでにどこかでお金を使っているとしたら、費やしている額を少なくする方法はあるだろうか?もしくは、自分が買ったものに払っただけの価値がないと感じているだろうか?支出の明細書は、途絶を待っている大きな市場があるかどうか見るのに優れた方法なのだ。 3. 企業に勤めているなら、あなたが直面している最大の問題について考える。 私は以前、経営コンサルタントだった。ドキュメントやパワーポイントファイルのバージョン管理が私達にとって大きな問題だった。私は夜遅くまで資料を書いた翌日、他の誰かが同じセクションに取り組んでいることが分かったりしたものだ。また、別の時には、改定後に削除されたスライドに取り組み、自分が古いバージョンのデックを使っていたことが判明した。これらの問題のソリューションがあるべきだが、今あるものはまだ良くない。私は、全ての会社がこれらの問題を複数抱えていると確信している。もしあなたが企業に勤めたことがあるなら、恐らくそういった問題に出くわしたことがあるだろう。 結論 最も経験豊富な投資家でさえも最終的に成功するアイディアを見逃すのであれば、ある物事が成功するかどうかを知るたった1つの真の方法は、それを立ち上げてどうなるか見ることだ。アイディアはいくらでもある。最近の1回を含めYCデモの日にはいつも、みんなが“なぜ私はそれを思いつかなかったのだろう?”と思うような企業が4、5社はある。 しかし、自分の人生をスタートアップのアイディアに捧げる前に、数週間もしくは数カ月の間じっくりとブレーンストーミングをする価値は必ずある。その領域をよく把握してから何かに取り組むことにささげるのだ。 あなたはスタートアップのアイディアを選択するプロセスを経験したことがあるだろうか?あなたからのアドバイスや共有できる経験はあるだろうか? この記事は、OnStarupsに掲載された「How To Pick The Right Idea [...]
14 years 3ヶ月 ago
拡張現実(AR)といわれると、攻殻機動隊的な未来像がぼんやりと思い浮かぶ程度の私ですが(クールでワクワクする、、、とポジティブなんですけど)、テクノロジーの発展とインターネットの普及で現実のものになりつつあるようです。今回は、そんな拡張現実の初心者にもきっと参考になるであろう、拡張現実に関する歴史と今、そして今後の展望をまとめた記事をThe Next Webから。これであなたもAR通? — SEO Japan 拡張現実(AR – Augmented Reality)という用語を一度は耳したことがあるのではないだろうか。聞いた事がなくても、スマートフォンとタブレットの革新が最盛期を迎えつつあるため、今後、何度となくこの用語に遭遇することになるだろう。 拡張現実(AR)は、サウンドやグラフィックス等のコンピュータが作った感覚の入力によって増大された物理的な現実の世界の環境を説明するために用いられる用語である。典型的なARの環境では、デジタルの情報を現実世界の見解に置き換えられることが多い。 ARを仮想現実(VR)と混同してもらいたくない。VRは現実世界の状況を模倣するデジタルエクスペリエンスを意味する。 最近、拡張現実の実例が数多く登場している。ブランドがARテクノロジーのポテンシャルを活用し始めてからまだ数年しか経過していない。私達は昨年の12月に2010年の印象的なARマーケティングのケーススタディーの回顧録でブランドの取り組みを取り上げた。このエントリは再び読む価値があり、企業がARツールを活用して広告活動をレベルアップさせている仕組みを把握してもらいたい。 先月、私達はBlippar(ブリッパー)を取り上げた。この拡張現実アプリは、ブランドに息吹を吹き込む効果がある – iOSアプリおよびアンドロイドアプリが間もなくデビューする予定であり、以下にこのアプリの動画を掲載する: これが拡張現実だ。急速に発展するテクノロジーに共通することだが、本格的に現状と今後の方向性を確認する前に、現在の状況に達した経緯に注目すると有益な情報が得られる。また、この分野に初めて注目するなら、今後の数ヶ月、そして、数年で何度も目にするテクノロジーを熟知しておく上でも過去を振り返る価値はある。 難しい話はさておき、早速、拡張現実の過去、現在、そして、未来を見ていこう。 拡張現実: 過去 多くのテクノロジーに共通することだが、拡張現実が生まれた日を特定するのは難しい。 例えば、1961年、撮影監督のモートン・ヘイリグ氏は、センソラマと呼ばれるマシンの特許を申請した。このマシンはゲームセンターの巨大なゲーム機に似ているが、香りや風等の環境の要素を発し、さらに、振動を起こし、ステレオ音響も備えたマルチセンサーデバイスであった。このマシンを拡張現実の初めての実例と指摘する人達もいるが、センソラマは仮想現実の世界に近い気がする。 しかし、それが何であれ、遥か未来のアイデアであったことに代わりはない。現在の基準で見ても、1962年に作成された実用レベルの試作機からは、全く古さは感じられない: 物理およびデジタルの世界の境界線をうやむやにする重要な発展は他にもある。1968年にアメリカ人のコンピュータサイエンティストのアイバン・サザーランド氏が開発した初めてのヘッドマウントディスプレイ(HMD)もその一つである。このディスプレイは原始的であり、大き過ぎるが、その後のイノベーションの前触れであった: サザーランド氏は1965年に発表した「ウルティメイト・ディスプレイ」と言うタイトルの論文で拡張現実を次のように描いていた: 「コンピュータによって表示される物体が、私達が慣れ親しんでいる物理的な現実の通常の規則に従わなければならない理由はない。負の質量の動きをシミュレートするために運動感覚のディスプレイを活用することが出来るかもしれない。現在のビジュアルディスプレイのユーザーは容易に物体を透明にすることが出来る – 「物体を透視することが出来るのだ!」 さらに時代は進み、1974年、コンピュータアーティストのマイロン・クリューガー氏は、ビデオプレイスと呼ばれた「人工現実」ラボを作成した。ビデオプレイスは、プロジェクター、ビデオカメラと専用のコンピューター、そして、ユーザーの画面上のシルエットを組み合わせ、インタラクティブな環境に配置するデバイスであった。 クリューガー氏はビデオスペースを数年間をかけて開発し、画像認証、分析、そして、リアルタイムでの応答を支援する独自のコンピュータシステムを作り出したのであった。事実上、ライブのビデオイメージとグラフィックイメージを組み合わせることが可能になったのだ。拡張現実に驚くほど似ている: コンセプトとしての拡張現実は以前から存在しているが、「拡張現実」と言う用語を1990年に初めて造ったのは、当時ボーイングで研究職に就いていたトーマス・P. コーデル教授である。コーデル教授は、飛行機内で電線を取りつける作業を指導するヘッドマウント型のデジタルディスプレイに言及していた。 コンセプトとしてARが90年代に軌道に乗り始め、そして、1992年の仮想フィクスチャーの開発が、適切に機能する初めてのARシステムとして広く認められている。 2000年を迎える頃には、現在浸透し始めている拡張現実プラットフォームへの初期の試みが行われるようになった – ARクエイクはidソフトウェアによって開発されたゲーム、クエイクの拡張現実バージョンである。このARゲームは、サウスオーストラリア大学のウェアラブル・コンピュータ・ラボで作成された。2002年のAR射撃ゲームの動画を以下に掲載する。このゲームは明らかにラボで開発されたゲームと同程度のレベルのゲームである: そして、2008年には第一世代のアンドロイドの携帯電話に向けて、ウィキチュード AR トラベルガイドがリリースされた。当時このようなアプリをスマートフォンに搭載することは時代の最先端にいる証とも言えた: 当然だが、紹介した拡張現実の簡単な歴史には幾つかギャップが存在する。無数の学者達、科学者達、そして、ギーク達がここまで到達するために尽力し、そして、夢見る決意を固めた人達がSCIFI映画の中でした存在しなかった世界に私達を連れていってくれたのだ。 拡張現実: 現在 拡張現実のアプリ、拡張現実のツール、そして、拡張現実のイノベーションの例は数えきれないぐらい存在する。最高の作品をつなぎ合わせて、「スゴイね」と言うだけなら簡単だが、「スゴイね」と言う前に、まずは一歩下がって、実際の機能が何なのかを考えてみよう。テクノロジーを使って素晴らしいことを成し遂げると注目を浴びるが、拡張現実から本当に役に立つものを作り上げるのは、全く異なる問題である。 例えば、アンドロイドとiOSのデバイスで提供されている拡張現実のゲーム、スペックトレックは、スマートフォンのGPSとスクリーンを使って、現実世界で仮想の幽霊を狩ることが出来る: なかなか面白いゲームであり、約2ドルで買えるので、財布の中身の残り具合を心配する必要もない。このゲームはGPSを利用しており、ゲームで遊ぶには大きなスペースが必要であるため、物理的に何かにぶつかったり、急角度の場所から落ちてしまう危険はある。また、このゲームは「目新しさ」の面で魅力に欠けている。. 現在、拡張現実は大いに盛り上がっており、混雑しつつある。私は拡張現実の分野の現状に関する意見を求め、ブリッパーの共同設立者であり、CEOを務めるリッシュ・ミトラ氏に話を聞いた。 「拡張現実で明らかにトレンドになっているのは、画像認識と追跡、ロケーションレイヤー、仮想製品トライアル、そして、ソーシャルゲームです。ロケーションレイヤーは、アップストアを介して初めて立ち上げられたARであったこともあり、人気を博しています。私の唯一の懸念は、グーグルマップで大半のユーザーの情報のニーズを満たしているにも関わらず、GPS、そして、コンパス機能を基に情報が提供されている点です。画像認識および追跡の人気は右肩上がりですが、ユーザーエクスペリエンスがこのテクノロジーで成功を収める鍵を握っています。ユーザーエクスペリエンスは、途切れなく且つ瞬間的でなければならず、また、本物の価値を提供しなければ、メジャーな存在にはなれないでしょう。」 そして、この“本当の価値”が多くのARアプリに欠けているように思える。私はミトラ氏に現在の拡張現実における欠点は何だと思うか尋ねてみた: 「完全な画像認識および追跡を提供しているサービスはほとんどありません。世界の何もかを目にした瞬間に相互に反応し、リアルタイムの情報/交流を得る力は大半のプロバイダーにとって大きな難題になっています。物体および色の認識はまだ研究段階であり、学術的な研究の対象の枠を出ていません。現在の携帯機器のコンパスとGPSの精度は、情報レイヤーを完全に信頼することが出来るほどの高さには達していません。」 そのため、特定の現実世界の要素を検知する実際のテクノロジーはまだ存在していないようであり、この点は、ARがポテンシャルをフルに発揮する日は随分と先になることを示唆している。次にARのプラットフォームにおいて厳しく中傷された「目新しさ」に関して、ミトラ氏にブリッパーは時の試練に耐えるために何をするつもりなのか訊いてみた: 「私達はテクノロジーとして、顧客に未だかつてない信頼感とワクワク感をもたらしているブリッパーの画像認識および追跡の能力に自信を持っています。マーケティングのコンサルタント会社として、私達は顧客にブリッパーのテクノロジーの最善の利用方法を推奨しています。ユーザビリティにすぐに満足してもらい、そして、機能させることで、「流行」や「策略」と言う非難の対象にはならない新たな消費者の行動を組み込むことが出来るようにするためです。ブリッパーのARが毎回完璧に作用し、その結果、瞬く間にユーザーを満足させるツールを提供し、また、「もっと多くの情報が欲しい、またはこのブランドともっと関与させてもらいたい」と言う世界共通のコール・トゥ・アクションになることが私達のビジョンです。」 ブリッパーが一企画および研究に1年半をかけたものの、たった数ヶ月間で開発が終わった点を強調しておこう。このアプローチは、「格好いい」ツールをマーケットに急いで出すのではなく、研究および計画の段階に力を注ぐ方針が多くのARツールの成功にとって欠かせない点を証明する。 拡張現実の現状を理解するため、マーケットをリードするARサービスの幾つかを紹介していこう。 トータル・イマージョンは1999年から拡張現実を実施しており、同社の作品の一部は広く知れ渡っている。2009年に開発されたAR野球トレーディングカードを含む、素晴らしいイノベーションがトータル・イマージョンによって実現されている: そして、二週間前、トータル・イマージョンは、TryLive(トライライブ)と呼ばれる形勢を一変させる可能性を秘めたARアプリをオンラインの服やアクセサリの小売店に向けてリリースした。オンラインで服を買う行為は数年前から定着しているが、買う前の試着の代わりは存在しなかった。 [...]
14 years 3ヶ月 ago
ソーシャルメディアがウェブの主流になりつつある、いえ既になっていることを否定する人も少ない最近ではと思いますが、ソーシャルメディアを活用した広告、いわゆるソーシャル広告の普及は日米共にまだまだな印象もあります。サーチ広告と比較して結果に直結しにくい、ROI測定が難しい、企画発案に悩む、顧客との対話が大変、、、色々な理由はあるでしょうが、ユーザーがこれだけソーシャルメディアを利用している現状がある以上、今後ソーシャル広告が急速に普及していくことは間違いないでしょう。今回はブライアン・ソリスが米国で行われたソーシャル広告に関するアンケート調査からソーシャル広告の今と今後を読み解きます。 — SEO Japan ピボットのレポート全体をダウンロードするなら、ここをクリック 最終的な目的地としてウェブを目指す時代が終わりを迎えようとしている。消費者がソーシャルネットワークで過ごす時間が増え、eメールの受信箱にアクセスしたり、従来型のウェブサイトに訪問する際に費やす時間が減りつつある。そのため、ブランドは、注目がブランドに関連する会話に集中している際に消費者とつながりを持とうと望み、ソーシャルメディアサイトで今後も競争を続けていく。しかし、消費者の注目を何度も集め、徐々に関係を築く取り組みは簡単ではない。 当然のことながら、多くのブランドはフェイスブック、ツイッター、そして、ユーチューブ等で関連する顧客のネットワークで存在感を構築しようと試みている。早い段階で成功するブランドもあるが、大半のブランドは、ネットワークの規模、そして、交流の深さと持久力を高める手段を模索している。ソーシャルメディアにおいて、デジタル広告サービスおよび製品の新しい波によって、既存のコミュニティを超えて接触を行う力がもたらされている。例えば、ツイッターの広告製品群、フェイスブックの背景を考慮した友達ベースのバナー広告と“スポンサードストーリー”プログラム、そして、ユーチューブの広告動画は、消費者のソーシャルグラフおよびインタレストグラフをうまく活用することで、ブランドに接触範囲を拡大する効果をもたらす。魅力的なソーシャル広告プログラムを介して、注目を集め、関連性を見出し、そして、効果的なコミュニティを構築することを企業は望んでいる。 ピボットのスタッフは、230名のブランドマネージャー、重役、そして、マーケティングのプロに調査を実行することで、ソーシャル広告の現状および機会に関する詳しい情報を得る試みを行った。 ソーシャル広告はバナーブラインドネスを是正することが出来るのか バナーやキーワードの購入等、デジタル広告は、クリックスルーを高める機会を生成する製品を企業にもたらしてきた。しかし、このような製品はソーシャルネットワークでは役に立たない。「バナーブラインドネス」(バナー広告に対する関心の無さ)と呼ばれる現象が起き、消費者は焦点の領域内での好ましいコンテンツを優先して、多くのデジタル広告の形式を無視している。ユーザビリティのカリスマ、ジェイコブ・ニールセン氏は、ヒートマップを通じて、ウェブサイトの画面に視点が集中している場所を明らかにした。ご覧の通り、消費者の注目はテキストに集中しており、その周りのバナー広告には注がれていない。 ソーシャルウェブでは、バナーブラインドネスは、より広範に浸透している。ソーシャルネットワークでは、コンテンツが消費者のプロフィールのソーシャルストリームの大半を占めている。ヒートマップモデルをソーシャルストリームに適応すると、従来のウェブサイトにおける行動を反映する仕組みを視覚化することが出来る。広告ブラインドネスはソーシャルネットワーク内では現実的な脅威だが、同時に有料広告を考え直す機会を与えている。そのため、ソーシャルネットワークは、接触を望む消費者の注目を手に入れる力をブランドに与える製品やサービスを作り出している。 ソーシャル広告において、交流の新しい機会は新たなアテンションダッシュボード、つまりソーシャルストリームに主に眠っている。 フェイスブックは、管理型およびセルフサービスのモデルを用意している。フェイスブックの広告およびスポンサードストーリーは、関心および消費者とつながりを持つユーザー、そして、消費者の言葉および消費者自身を表す表現に対して販売される。企業は広告をキーワード(関心)、言語、地理、そして、リーチに対して広告を購入することが出来る。消費者によるプレイシズのチェックイン、ライク、そして、アプリケーションのアクティビティが、広告に反映されるのだ。 ツイッターは、とりわけソーシャルストリームの近い、消費者の視界に入るプロモーティド製品を販売する。しかし、プロモーティド製品は2011年の半ばにソーシャルストリーム自体に掲載されると見られており、状況は変わっていくだろう。 ツイッターの収益化戦略は、ソーシャルグラフよりもインタレストグラフに接触する能力にかかっている。ソーシャルグラフでは、誰を知っているかが最も重要とされているが、インタレストグラフでは、何を共有しているか、または何を言っているかをベースとしているかの違いがある。 ツイッターの広告製品は、リアルタイムで、注目と意図が存在するタイミングで、適切なオーディエンスに接触することを目的としている。要するに、キーワードの検索を行うと、関連する広告が結果に表示されていることになる。間もなく関連するキーワードをツイートする、または特定の企業をフォローすると、ソーシャルストリーム内に広告が表示されるようになるだろう。ツイッターのプロモーティドアカウントおよびトレンド製品を介して、有料の広告がストリームの右側に掲載される。これは視界に入る範囲であり、消費者の注目が集中するエリアに戦略的に掲載される仕組みになっている。 また、ツイッターは2011年の後半に小規模な企業を対象としたセルフサービスの製品を導入すると見られている。 レポートにもあるように、ユーチューブはウェブで2番目に大きな検索エンジンである。ユーチューブのプロモート動画は、ユーチューブで関連する検索結果および関連する動画コンテンツに対して動画広告を表示することで、ブランドが消費者、視聴者、そして、購読者を魅了する効果がある。このセルフサービスモデルは、ユーチューブでバナー等の従来型のデジタル広告を引き続き提供する管理型ブランドサービスを捕捉する効果がある。 ソーシャル広告における真実 ピボットは、ソーシャル広告における関心および利用を計測するため、ソーシャル広告におけるトレンドの調査を実行した。このオンライン調査への招待は、マーケッター、そして、マーケティングの代理業者にeメール、ブログ、ツイッター、そして、フェイスブックを介して行われた。回答は2011年5月18~26日にかけて集められた。 ソーシャル広告に関しては楽観視する傾向が見られる。回答した企業のうち60%は、ソーシャル広告が大きな価値をもたらすと予測している。32%の回答者も、過去の取り組みに対する満足度に関わらず、ソーシャル広告を価値があると見なしている。 2011年のソーシャル広告に関する調査への参加者のうち、85%は現在ソーシャル広告を試している、もしくは今後12ヵ月以内に実行する計画を持っていると答えている。 企業は、ソーシャル広告の効果を認めている、もしくは投資する価値があると考えているようだ。54%はソーシャル広告での経験にこれまでのところ満足している、または非常に満足していると答えている。 このピボットの調査から、主要なソーシャルプラットフォームがソーシャル広告の企画を独占していることが分かる。93%、78%、そして、61%の回答者は、それぞれフェイスブック、ツイッター、そして、ユーチューブで既に広告キャンペーンを展開している。今後の1年以内に、この3つのネットワーク以外でも、企業はソーシャル広告プログラムをフォースクエア(26%)、リンクトイン(21%)、そして、ユーチューブ(20%)で試すようだ。メディアやウォールストリートでは人気が高いものの、ブランドはジンガで広告を行う準備は出来ていないようだ。ジンガを利用しているのは2%のみであり、49%がこのサービスの利用を計画していないと述べている。しかし、13%は今後12ヵ月以内にジンガで広告を行うつもりだと答えている。 ソーシャル広告を試すブランドは、自分のブランドにとって理に適う製品を見つける必要がある。フェイスブックは提供するサービスにおいてトップに立っており、フェイスブックの有料プログラム製品に対して、調査に参加した業者は31%が素晴らしい、38%が良質であると表明している。しかし、ユーチュブ、ツイッター、リンクトイン、そして、フォースクエアに対する評価は高くない。マーケティングスタッフ、重役、そして、ブランドマネージャー達は、これらのサービスでのソーシャル広告は、素晴らしいとは対照的に、良い、そして、悪くはないと評価している。 ソーシャル広告の認識されている利点、または理解されている利点は、調査の参加者の間で広く共有されている。54%はソーシャル広告が勢いを得つつある点に強く同意を示している。ソーシャル広告がその他の形式のマーケティングへの投資を強化する点に51%が強く賛成し、39%が同意している。情報はソーシャルメディアにおいて最も重要であり、ソーシャル広告は顧客候補および顧客に関する情報をその他の形式のマーケティングよりも提供する点には37%が強く同意し、35%が同意を示している。 ブランドは各種の成果を評価しており、ソーシャル広告に対する目的が調査の至る所で垣間見れる。ソーシャル広告を使って製品の導入またはその他の告知を行っているブランドは17%に上り、現在、最も一般的な目的に挙げられている。13%は既存の顧客との交流を求めている。12%で、コミュニティの規模を拡大するため、もしくは外部のウェブサイトにトラフィックをもたらすらめにソーシャル広告を利用するが同率で並んでいる。回答者の11%はブランドの知名度を構築するためにソーシャル広告を利用していると答えている。 下位の目的では、9%で製品の販売、フィードバックの獲得、そして、リードの生成が興味深いことに並んでいた。最下位は、4%で感情の変化および動画視聴数の増加であった。 ソーシャルメディアの機能をどのぐらいの頻度で広告キャンペーンに取り入れているかを尋ねる質問では、38%が毎回、34%が非常に頻繁に、そして、21%の回答者は時々実行していると答えていた。 ソーシャル広告は、キャンペーンの企画に導入されている傾向があり、70%はソーシャル広告の企画は、その他のキャンペーンと同時に行われている明言している。ソーシャル広告を広範なキャンペーンの前または後に企画すると答えたのは、12%であった。 今後12ヵ月以内に実験を計画しているグループに対して、ピボットはどのメソッドが“ソーシャル広告”に該当するのか尋ねた。83%と言う驚異的な割合の参加者が、企業、製品、またはブランドを代表するブログ投稿とツイート送信がソーシャル広告に当たると述べていた。ソーシャルネットワークの広告製品を介した広告の有料の掲載が69%で続いている。 この質問への回答には以下の答えも含まれる: バイラルな動画: 67% コンテスト: 64% 広告ツイート、トレンド: 63% ソーシャルメディアの最適化(SMO): 62% ツイート/ライクして賞品を獲得: 55% 有料ツイートおよび投稿: 49% アドボカシー/アンバサダープログラム: 43% インフルエンスプログラム: 38% 現在ソーシャル広告を実施ている企業の中では、ブロガーおよびインフルエンサーと関係を築き、会社に代わってブログやツイートを投稿してもらっており、67%もの回答者が、このアクティビティを増やす計画を持っている。SMOで成功していると考えている42%は、ブランドのリーチを拡大する上での機会と捉えている。30%はバイラル動画への投資を増加させると述べている。現在ソーシャルネットワークで広告を実施している27%は、投資を増やすと答え、ツイッターの広告製品を利用している21%は実験を拡大すると明確に述べている。反対に、ツイッターの広告製品を利用しておらず、今後も利用するつもりはないと答えた調査の参加者は30%に上っている。また、41%はツイートや投稿には資金を投入せず、今後も投資する予定はないと答えている。しかし、12%はツイートおよび投稿に資金を投じており、この戦略への投資を増やすと決めており、11%は現在このアクティビティを行っており、今後も同じ規模で実施すると述べている。 意外にもアドボカシー/アンバサダープログラムの比率は少なかった。20%はこのタイプのプログラムを実施し、さらに拡大していくと述べているものの、このプログラムのイニシアチブを管理し、今後も継続すると答えていたのはたった10%であった。8%は投資額を削るつもり、13%は利用するつもりはない、10%はこのプログラムの存在を知らない、もしくは適用していないと述べている。一方、25%は現在は利用していないものの、アドボカシー/アンバサダープログラムを今後主催する計画があると答えており、これは明るい材料と言えるだろう。 従来型の広告をブランドのソーシャルネットワークで掲載していると答える参加者が続出していた: 70%の回答者は従来型のメディアを使って、ソーシャル広告における関与を高めようとしている。 企業はソーシャル広告をユーザーの関与を奨励する手段と見ている。58%はユーザーにブランドと関わることを求め、16%は消費者がソーシャルストリームの内部で製品または企業を支持してもらえることを望んでいる。 それぞれのネットワークが独自の文化を誇っている。この文化は、ユーザー達がコミュニケーションを取る仕組み、発見する仕組み、そして、共有する仕組みによって決まる。その結果、フェイスブックでうまくいくことが、ツイッターでうまくいくこととは異なり、ユーチューブで効果的なことが、フェイスブックでは役に立たないこともある。ソーシャル広告は、それぞれのプラットフォームでの計画に沿って実行され、「フリーサイズ」的な戦略は対象外になる。この点に関して、56%はキャンペーンを各プラットフォームに対して大幅にカスタマイズしていると答えている。19%は主要なプラットフォームに対してのみソーシャル広告をカスタマイズしていると主張し、17%はネットワークを基にプログラムを若干カスタマイズしていると述べている。 ソーシャルメディアでは、交流はオンとオフのスイッチで行われているわけではない。消費者は常にオンの状態であり、つながりを持つ相手にも同じことを求める。75%の企業は、ソーシャル広告が継続的なプログラムである点に同意している。 [...]
14 years 3ヶ月 ago
インターネットの普及はジャーナリストの活動にも多くの影響を与えたと思いますが、最近のスマートフォンの普及やスマートフォン上で動く様々なアプリの普及はさらにジャーナリストのフットワークを軽くしてくれたのではないでしょうか。今回はiPhoneに負けじと日本でも普及が進むアンドロイド携帯で使えるジャーナリストに役立ちそうなアプリを13紹介します。英語ですが日本語でも問題ないものが大半ですのでアンドロイド携帯を使っているジャーナリストの方は是非。 — SEO Japan 一般に信じられているのとは反対に、21世紀のジャーナリストは過ぎし日の記者とそれほど違いはない。今日求められるスキルは、50年前に必要だったことと広く似ている。ジャーナリストは、細かな所にまでいたる細心の配慮を持ってなければならないし、話の裏にある真実を必死に解明するためにはあらゆる可能性を調査しなければならない。そして何にもまして、倫理的でなければならない。少なくとも理論上は・・・。 しかし、今日、その商売道具はかなり異なっている。昔は、公衆電話や小さな黒手帳だったが、今では、Twitterアカウントにスマートフォン、単なる記者をエディタ、カメラマン、フォトグラファーなど記事を投稿するために必要とされるものに変えることができるその他のガジェットなのだ。 アンドロイドがスマートフォン市場全体のほぼ半分を占めていることも明らかとなった今日、ジャーナリストが道端からニュースのネタを手に入れてウェブに出すために、ポケットの中のロケット弾の力を生かすのに役立つたくさんのアンドロイドアプリを紹介しよう。 Tape-a-Talk: シンプルなボイスレコーダー 自尊心のある記者なら、レコーディングデバイスへの簡単かつスピーディーなアクセスを必要とするだろう。Tape-a-Talkはシンプルだが、とてもクオリティの高いボイスレコーダーだ。 高品質(.wav/pcm)もしくは低品質(3gp)で記録するようにアプリを設定することができ、多くの簡易レコーダーではできないようなレコーディングの一時停止も可能だ(.wavファイルの場合)。そして、記録したファイルを長押しすると、ファイルの送信、名前の変更、削除の選択肢が表示される。さらに、サンプル・レート(8-44khz) とサンプル・フォーマット(8/16 bit)を設定することもできる。Tape-a-Talkの簡易版は無料だが、約3.50ポンドで早送り/巻き戻しなどの追加機能がつき、さらにスプライスも可能になるプロ仕様にアップグレードすることができる。 Voice RecorderやVoiceTaskなど、シンプルな音声録音アプリは他にもたくさんある。後者は記録したものをメール送信するのに適している。 vRecorder: 電話インタビューを記録する Tape-a-Talkのようなものは対面でのインタビューを録音するのには適しているが、電話での会話を記録することはできない。 vRecorderは、電話の内容を自動的に録音して保存することができる無料のアプリだが、録音の質はまだ改善の余地がある。vRecorderは、通常の音声レコーダーとしても使うことができる。 Scanner Radio: いち早く現場に姿を現す そう、このアプリの有効性と合法性はあなたが住んでいる場所に大きく左右される。Scanner Radioは、世界中の警察、消防隊、気象の放送を聞くことができる無料アプリだ。場所で検索することもできるので、自分の地域で何か速報がないか知りたい場合にも役立ち、あなたはすかさず現場にいることができる。 アラートを設定することも可能で、多くの人が1つの特定のスキャナーを聞いている時にはそれを知ることができる。そんな時は何か大きなことが起きていることを示すかもしれないのだ。このオーディオは、世界中の本当のラジオスキャナーによって提供されている。 TweetDeck: ソーシャルストリームを監視する あなたがすでに自分のアンドロイドデバイスにTwitterアプリをインストールしているべきであることは言うまでもなく、当然のことだが、ジャーナリストとしての視点から見るとそれには多くの制限があるのだ。あなたは、幅広いソースから複数のTwitterフィードを監視できる必要がある―あなたはある話題を予測していて、何人かの人から目を離さないでいたいかもしれない。複数のツイートストリームの項目を構成することによってある話題に関係する特定の基準を監視できるTweetDeckはこれにぴったりなのだ。 しかし、TweetDeckは、ツイートを監視することが全てではない。Facebook、FourSquare、Buzzもトラック可能なのだ。 それに代わるものとして、HootSuiteをチェックするのもいいかもしれない。これも同じようにジャーナリストのための優れたソーシャルモニタリングツールだ。 動作中のTweetDeckの動画もチェックしよう。 Google Reader: RSSフィードを監視する あなたの見込み客の全てがTwittersphereにいるわけではない。複数の業界や専門分野にわたった信頼できるソースは、シンプルに、RSSフィードが重宝するブログかもしれない。 もしアンドロイドがあなたの全てのGoogle製品と自動的に同期を維持するならば、Google Readerは、同じRSS購読をコンピュータとモバイルデバイスの両方で利用することを可能にする。 Read It Later: その名の通り、後で読む… ジャーナリストはニュースをレポートする、それはつまり、ニュースを定期的にチェックしなければならないことを意味する。Read It Laterは、後で読むために(オフラインでも可)コンテンツをブックマークさせてくれる小さな賢いブラウザプラグインだ。その仕組みは? あなたが後で読みたいと思うような記事やウェブページに出くわしたら、ただ‘Read it Later’のリストに保存すればいいのだ。そのリストは1つのアカウントにシンクされているため、あなたはそれをどこでもどのデバイスでも読むことができる。そして、もしあなたが記事を読み始めたなら、このアプリはあなたのスクロール位置を覚えているため、適切な場所から読み始めることができるのだ。 Camera360: 百聞は一見にしかず あなたが新進のフリーランサーであっても、熟練した記者であっても、記事に添える即席の写真が必要とされる状況は多々ある。もちろん、デジタル一眼レフを持っているのが理想的だが、それがなければ、8メガのカメラを搭載したアンドロイド携帯とCamera360のアプリがあれば十分だ。このアプリでは、特にHDRエフェクトが素晴らしい。 動作中のCamera360の動画はこちら: Flixwagon: ライブビデオレポート Qikは、ブログや外部の動画ストリーミングサイトに直接動画を配信するためのベストツールの1つとしてよく挙げられる。確かにそれは優れているが、Flixwagonも非常に優れたツールなのだ。 Flixwagon [...]
14 years 3ヶ月 ago
いつもGoogle批評が中心のSEO Bookですが、たまにはティップス的な記事をということで、今回はGoogleの検索結果の露出度を増やす方法を6つ紹介してくれました。それなりにSEOに詳しい方であれば何となく知っていることとは思いますが、改めて整理できて参考になります。 — SEO Japan グーグルは、広告のスペースを増やし、ユニバーサル検索を優先するために、オーガニックな検索結果の位置をさらに押し下げているため、グーグルから得られるウェブサイトのスペースを最大限に活用することが重要である。リスティングの場所が広ければ広いほど、ウェブサイトにアクセスしてもらえる可能性は高まるだろう。それでは、以下にSERP(検索エンジンの結果ページ)のスペースを増やす6つの方法を紹介していく。 1. デュアルランキング 検索クエリに対して複数のページが関連しているなら、グーグルはそのリスティングを一緒にまとめることで見返りを与えてくれる: 例えば、ホームページが「running」と言うキーワードで2位にランクインしているとしよう。グーグルの2ページ目の11位に同じキーワードでランクインする別のURLのページがあるとする。2つ目のリスティングを1ページ目に押し上げるほど十分にリンクを構築しているなら、グーグルはそのページを自動的に3位の位置に昇格させるだろう。11位から10以内にリスティングを上げるために必要な努力は、例えば3位から2位に上げるために必要な努力よりも遥かに少ないと考えられている。この手法はウェブサイトへの訪問者数に大きな影響を与える。11位のリスティングは4位のリスティングが獲得するクリック数の割合6.03%と比べると0.66%しかないのだ。デュアルランキングを達成するためには、デュアルランキングを狙うキーワードのアンカーテキストを使って、ランキングの低いページへの内部リンクおよび外部リンクを構築する取り組みが効果的である。 2. メタデスクリプション メタデスクリプションは、ウェブサイトを説明する要約文であり、顧客候補に向けて説得力のあるコール・トゥ・アクションを提供するべきである。メタデスクリプションに単語を2、3並べただけで済ませ、SERPに1行しか掲載されていないウェブサイトをよく目にする。単語を幾つか加えると、グーグルがサイトを説明するために許可する2行目を活用することが出来るようになる。SERPのそれぞれの行は価値の高い不動産であり、スペースを遠慮するかどうかに関して、情報に基づいた決定を下すべきである。ダレン・スラッテン氏が利用しているクリエティブな手法を紹介しよう。同氏はASCIIアートをメタディスクリプションに組み込み、通常のリスティングに加え、スペースを250%増やしているのだ: 3. フォーラム フォーラムは、検索のロングテールを活用するツールとして優れているだけでなく、グーグルはSERPで最大4つまでリスティングを加えることで見返りを与えている。この追加のリスティングは、貴重なSERPの不動産を抑えるだけでなく、通常のリスティングよりも目立ち、ユーザーの注目を集めることが出来る: また、フォーラムのリスティングは、上の例にも表示されているように、答えの数を詳述する追加の行を含む。 4. リッチスニペット リッチスニペットは、レビュー、製品、ビジネスのリスティング、レシピ、イベント等を含むサイトに向けて考案された。サイトで提供する情報の種類に応じて、リッチスニペットは、ランキングにプラスの影響を与え、その他のサイトから際立たせ、CTRを改善する効果に加え、以下の例をご覧になれば分かるように、リスティングのサイズを大きくする効果もある: リッチスニペットを次のいずれかの方法を用いてサイトに加えることが出来る: マイクロデータ、マイクロフォーマット、もしくは、RDFa。先日、グーグル、マイクロソフト、そして、ヤフー!は、Schemaと呼ばれるジョイントベンチャーを立ち上げ、ウェブマスターに主要な検索エジンによってサポートされている、公認のリッチスニペットの共通のコレクションを提供している。 5. 結果を増やす 通常、グーグルは、2つ以上のリスティングを1つのドメインに対して1つのページで表示することはない。しかし、サイトが関連する情報のソースとして優れている場合、グーグルはリスティングの下に追加の行を表示する: グーグルがこの追加の行を表示する可能性を上げるには、サイトに様々な一連のコンテンツを掲載し、関連するアンカーテキストで差し込む方法が効果的だ。 6. サイトリンクス グーグルがキーワードのフレーズに対して、そのウェブサイトの関連度が高いと見なすと、とりわけナビゲーショナルな特徴が備わっている場合、サイトリンクスで見返りを与えてくれる可能性がある: グーグルはサイトリンクスを自動的に生成しており、サイトリンクスを受けたいと思っても何もすることは出来ない(グーグルのウェブマスターのアカウントから不要なサイトリンクスを拒否することは可能)。サイトリンクスを受ける可能性を高めるためには、情報が詰まった、コンパクトなアンカーおよびALTのテキストを利用すると言うベストプラクティスに従う必要がある。 今回紹介した手法は、SERPの不動産を2、3行増やす効果があり、通常もらえるスペースを2倍に拡大し、個性のないその他のリスティングの集まりから抜け出すことが出来るようになるだろう。 本記事を執筆したデビッド・デ・ソウザは、慈善寄付を成功に導くウェブサイト、MatchingDonations.orgを運営しており、また、大学教授にボランティアとして海外で教える取り組みを推奨するNPOのインターナショナル・プロフェッサーズ・プロジェクトでSEOストラテジストとして活躍している。 この記事は、SEO Bookに掲載された「How To Supersize Your Listings in Google」を翻訳した内容です。 SEO Japanでも久々にSEOのティップス記事の紹介となりました(少し反省)。サイトの順位は気にすれど意外と「検索結果ページの露出最大化」については疎かな人も多いと思いますし、これを機に取り組んでみるのも良いかもしれませんね。ビッグワードで果てしない上位表示争いをするよりはロングテール、ニッチターゲットキーワードで露出最大化をした方がアクセス&コンバージョンアップにつながりそうです。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
ソーシャルメディア最適化にも色々ありますが、とりあえず誰にでも、どんなサイトでも始められる第一歩がツイートボタンの設置ではないでしょうか。たったそれだけのことにも関わらず、なんとツイートボタンを設置してあるサイトは、していないサイトよりはるかにソーシャルで取り上げられていることが明らかになったという衝撃?の調査報告をご紹介。 — SEO Japan 企業向けのSEO業者、ブライトエッジは、先日公開したレポートで、ソーシャルボタンとソーシャル共有の間の相関関係を示すスタッツを用意していた。このデータにより、ツイートボタンを掲載していたページは、掲載していなかったページよりも、ソーシャルメディアで7倍取り上げられていたことが判明した。このデータは、「ウェブ上の上位1万サイトから」抽出されていた。 また、このレポートは、上位の1万のサイトの中でソーシャルウィジェットやソーシャルボタンをサイトのフロントページに掲載しているサイトの割合が7月の52.8%から53.6%に上がった点も併せて伝えている。フェイスブックのボタンとウィジェットは人気が最も高く、50%のサイトで利用されており、次にツイッターのボタンが42.5%続き、そして、グーグルの+1はたった8.5%であった。詳細は、ブライトエッジのレポートで確認しよう。 この記事は、Search Engine Landに掲載された「Pages That Display Tweet Buttons See 7x More Social Mentions」を翻訳した内容です。 レポートの詳細はブライトエッジのサイトからダウンロードできますので興味あればどうぞ。一応書きますと、そもそもツイートボタンを設置しているサイトはそれだけソーシャルメディア最適化に積極的に取り組んでいるサイトが多いのでしょうし、「ツイートボタンを設置するだけで7倍の露出?!」と短絡的に解釈するのは危険なんですけどね。短絡的に解釈してとりあえず設置してしまった方が良いのかもしれませんし、SMOに及び腰な上司を諭すデータとしては使えるかもしれません?しかし米国でさえ(英語圏?)50%教のサイトしかツイートボタンを設置していないんですね。もちろん全てのサイトがソーシャルで話題になる必要性はありませんが、ある意味その数字も衝撃でした。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
ソーシャルSEOスパムについての記事を投稿した後に、まさにソーシャルSEOスパムの事例をこの記事で紹介します。利用を推奨しているわけではありませんので興味のある方は自己責任でお願いしますm(_ _)m — SEO Japan グーグルの票、プラスワン(+1)を買いたいだろうか?現在、複数のサイトがグーグル +1の票を販売している。ウェブマスター達の間で、+1ボタンを加え、+1を獲得する試みが行われている。これは検索エンジンのランキングに影響を与えると考えられており、現在、優れたSEOとして幅広く勧められている。グーグルは、ソーシャルメディアの力として+1の票を基にサイトのランキングを入れ替えることを検討しているが、グーグルには+1の票が容易に操作される点に注意してもらいたい。 グーグル+1の票を買う 以下にグーグル+1の票を購入することが可能なサービスを幾つか挙げていく。順番は適当であり、私達はこれから挙げるサイトを一度も使ったことがなく、また、信頼性、そして、グーグルの結果への最終的な効果に関しても把握していない点を強調しておこう。 1. プラス SEM – この“ソーシャルメディアショップ”は50票の+1を$19.99で、そして、最大で2000票の+1を$359で販売している。プラス SEMは、全ての+1は電話で認証済みのグーグル+のアカウントから得たものであり、(ボットではなく)れっきとした人間のアカウントであり、また、本人がウェブサイトに向かい、+1ボタンを直接クリックすると主張している。このサイトによると、+1は異なるIPアドレスから提供され、数日間に渡って徐々にもたらされるため、自然に見えるようだ。 2. グーグル・プラスワン・サービス – 100票のプラスワンのセットが$25から、最大で1000票のプラスワンが$250で販売されている。このパッケージは、新しいアカウントと古いアカウントから時間をかけて+1がもたらされ、全てのアカウントが本物であり、一般の人達のアカウントであると主張している。 3. ソーシャル・スプリント - 1000票の+1を$399で販売している。ソーシャル・スプリントは、10-50票/日を目安に、アクティビティが少なく、保持率の高い世界中のユーザーから投じられると保証している。 4. ゲット・リアル・プラス1 – 1000票の+1をたった$219.99で販売する。このサイトは(ボットや偽のアカウントではなく)本物のプロフィールを持つユーザーがページを+1すると約束している。 5. リアル・プラス1ボーツ – 最大で500票のグーグル+1を$119.99で購入することが可能だ。このサイトは、+1が100%ユーザーによって直接提供される点、票が米国の個別のユーザーによる質の高い票である点、直帰率が0%である点、返金保証制度が適用される点、そして、5-7日間で提供される点を保証している。 6. バイ・グーグル・プラス1 – バイ・グーグル・プラス1は200票の+1を$28で販売している。さらに1ヵ月間の時間差による自然な投票が保証されるプレミアムオプション、そして、アメリカ、ヨーロッパ、カナダから票を得るオプションも用意している。 7. プラス・ワン・オーダーズ - 50票のグーグル+1を$9から購入することが可能であり、最大で1万票を$749で手に入れることも出来る。このサイトは、投票される+1が電話による認証済みのアカウント、そして、異なるIPアドレスのアカウントから提供されると約束している。 8. プラス・ワン・ヒーロー – プラス・ワン・ヒーローは500票の+1を$177で販売している。さらに全てのアカウントが本物の電話による承認済みのアカウントであり、時間をかけて異なるURLから提供され、また、ライブチャットによるサポートも用意されている。 8. バイ・プラス・ワン - このサイトは1万票の+1を$1300で販売している。「長くとどまるスティッキーなプラスワンのみ」を提供すると謳っている。 9 バイグーグルプラスワン – バイグーグルプラスワンは、500票のグーグル+1を$140で販売している。また、このサイトは票が100%本物であり、72-96時間でユーザーが直接サイトを訪れて投票し、返金保証制度も用意していると主張している。 10.グーグル+1 バイズ – このサービスは5000票の+1を$899で販売している。 [...]
14 years 3ヶ月 ago
久々にSEO Bookのアーロン・ウォールが語るソーシャル/Google/SEO論。いつもながら長くて難解ですので興味ある方のみどうぞ。結論があるというよりはツイッター広告からBingのFacebook統合、電子書籍にGoogle+1ボタンまで様々な話題について語り散らかします。とはいえ読んだ時間分以上の報酬はあると思える内容です。 — SEO Japan ソーシャルサイトがSEOとは無関係だったら、私は何の問題もなく時間の無駄として切り捨てるだろう。しかし、残念ながら、ソーシャルネットワークにはシグナルが存在すると検索エンジンは確信しているようだ(プロモーションによって簡単に操作されてしまうにも関わらず)。 あまり忙しくない身なら、私の主張の正しさを証明するプロモーションを運営したいところだが、既に大量のeメールをさばくので精いっぱいである。 ビング + フェイスブック ビングは、TV 広告、検索等、様々な場所でフェイスブックの統合を推し進めている。 「オープン」文化の革命 RSSを骨抜きにし、承認を難しくした(“オープン”なプラットフォームに鍵をかけるため)直後、ツイッターは、ストリーム内の広告をテストすると発表したが、これは自動eメールスパムを送信するツールと化してしまった。 最低だ。 このeメールはどれほどの価値があるのだろうか?アレックスに特に言いたいのだが、500ドルを費やす価値は“全くない”のではないだろうか。 Fantomaster(ファントマスター)の素晴らしさは認めるが、私なら、数十、または数百のツイートよりも、ブログの投稿を1本読む。9,000人がメッセージを見ていることが分かれば喜びたくなるかもしれないが、1本のブログの投稿の方がより多くのページビューを稼ぎ出すことが出来るだろう(そして、遥かにコンテクストおよび意味は深い)。 ソーシャルメディアの価値を試す方法 大きな数字を手っ取り早くちょっとした収益に変える方法を知りたいだろうか?最低1ドルで全てに料金を課してみれば、ソーシャルメディアが大半においてはガラクタでしかないことがすぐに分かるだろう。代わりに5ドルを贈呈するか、料金を払って重要度を直接操作するストリーム内広告を利用してみよう – ソーシャルメディアがシグナルとして価値がないことを再び思い知らされるだろう…誰でも簡単に買うことが出来てしまうのだ。 科学者(気乗りしなくても真実を追求するタイプの人達)でさえ、オンラインの評判を操作するために資金を投じるかどうかを検討している: オンラインの評判は大半の研究者にとって重要であり、調査の参加者の約10%がインターネットで自分もしくは自分の作品が誤った評価を受けていると主張している。ウェブは抜群の記憶力を誇り、噂、嘘、そして、ネガティブな情報は、コントロールするこが出来ずに後世にまで広がってしまう可能性がある。 実行のアドバイス 多くの企業にとって、ソーシャルメディアの取り組みは、血のにじみ出るような努力が必要とされる。時間と資金と希望が見返りのないまま吸い取られていく。 とは言ったものの、無視するのは現時点では賢い判断とは言えない。そこで、ソーシャルシグナルを自動的に増やす自動のシステムを設定してみることを私は勧める。オンサイトの統合でもいいし、広告を少し加えることになるかもしれない。それ以外は、自分の希望に応じて参加すればいい。また、宣伝好き/PRが得意なら、ジェイソン・カラカニス氏のような人達がこの経路を利用する仕組みに注目するべきである。 実際に意味のあるスタッツを使って計測することを次に勧める。収益と利益は重要である。リツイートの数を記録するために費やす時間は、より多くのコンテンツを作成するために、もしくは別の方法で業績を改善するために使う方が望ましい。うまくいっているなら、それは幻覚であり、うまくいっていないなら、お山の大将になるのではなく、もっと時間を有効に使いたいところだ。 SEO ラウンドテーブルの実装に刺激を受け、SEO Bookもサイトの左側にソーシャルボタンを追加した。これは最善の統合の一つに数えられるだろう。なぜなら、それが何なのか分からない読者の邪魔にならず、また、無視することも出来る一方で、この類のボタンに興味を持っている人のために同じスポットに留まるメリットがあるからだ。 ウェブを魅力的にするのは何か(小さな会社にとって) ウェブを魅力的にするのは、すぐに(そして安価に)失敗することが出来る力と深く焦点を絞ることが出来る力の二つである。ソーシャルメディアが運営コストを上げ(これも解決しなければならない難題)、ウェブサイトに注がれていた貴重な注目を奪うようなことにでもなれば、泣きっ面に蜂である。 特殊な成功例がないわけはないが、(位置を維持しているラグジュアリーブランド等)、新しい & 小規模なプレイヤーの成功例はほとんど聞いたことがない(成功している場合でも利用規約を違反した状態のことが多い). グーグル、検索を使ってソーシャルジャンクを推進 グーグルは、検索をソーシャル化させるため、検索結果内に原作者のマークアップ & 原作者のハイライトを導入し、識別をごり押ししている。 作者が自分の信頼度を次回の作品にもたらすことが出来るかどうかは現段階では分からないが、出来るならメディアのエコシステムが潤滑化され、従来型のパブリッシャーからある程度の権力が削がれるだろう。あるパブリッシャーは、本のコンテンツをオンラインにHTMLページとして載せると示唆している…この取り組みを行うなら、作者はワードプレスをインストールし、価値の連鎖を自分だけのものにすればいいのではないだろうか(J.K. ローリング氏がつい先日行ったように)? グーグルは独自のソーシャルプロジェクト「グーグル+」を立ち上げ & +1の票はオーガニックなCTRを高める効果がある(しかし、このトレンドを“分析”で強調する行為は、“票”を投じた人が、サイトを繰り返し訪問する自分のファンであるために高いCTRが期待される点を考慮すると、“数字でごまかす”行為と大差はない…グーグルからの検索トラフィックの量が「seo」よりも「seo book」の方が多いのはまさにこのためだ)。 グーグルはアドワーズの広告主に対してeメールを送り、ページを+1でマークアップすることを勧め、また、アドセンスのインタフェースの内部でも+1の統合に関するアドバイスを提供している: アドワーズのヘルプファイルはハッキリと+1は検索の関連性のシグナルであると明言している: +1は(ソースが何であれ — オーガニックな検索、広告、またはパブリッシャーのサイトの+1ボタン)、オーガニックな検索のランキングに影響を与えるシグナルですが、広告および広告のランキングの品質スコアを変えるものではありません。 あらゆるブランド関連のシグナルに共通することだが、過去数年間を見れば分かるように、+1は大きなブランドに有利に働くだろう。 影響 & 効果は明らかであり、グーグルのヘルプのドキュメントは以下の質問を投げかけている: “+1ボタンによって、小さな会社は大企業と競争するのが難しくなりますか?“ [...]
14 years 3ヶ月 ago
37signalsをご存じの方はいるでしょうか?Basecampという世界中で使われているプロジェクト管理ソフトなど、シンプルながら洗練されたデザインとユーザビリティで人気のソフトを生み出している優秀なクリエイター集団が作った小さなソフトハウスです。その仕事のスタイルも注目されており、日本で書籍も出ている程です。今回、37signalsの報告によると彼らのBasecampはなんと米国の売上上位500社(Fortune500)の企業中、なんと321社に使われているという驚きの報告がありましたので紹介します。 — SEO Japan 誰も見向きもしなかった市場に特化したソフトウェア販売で勝負する会社にしては、37signalsは大健闘しているといえる。読者の多くがその名前を一度は聞いたことがあるだろうし、彼らのソフトを実際に使っているだろう。今回、37singnalsのブログは、彼らの製品BasecampはFortune500企業中、321社に、そしてHighriseは127社によって使われているという驚きの統計を発表した。 さらに細かくFortune100や50まで分析した結果も報告されている: Basecampの利用: Fortune 50社中、35社 Fortune 100社中、68社 Fortune 500社中、321社 Highriseの利用: Fortune 50社中、23社 Fortune 100社中、41社 Fortune 500社中、127社 ちなみにこの統計は会社全体で利用していることを意味するものではない。37signalsでは各企業のメールアドレスが登録ユーザーに1つでも含まれていれば1社と数えている。何千人の大企業であっても1人でも利用者がいればカウントされるわけだ。37signals自身もブログで 調査にはメールアドレスを利用しており、100%正しいとはいえない と伝えている。 とはいえ、5年前にシリーズAの投資を受けただけで、現在何本かのソフトウェア製品を開発しているにすぎない企業にしては素晴らしい功績だといえるだろう。 この記事は、The Next Webに掲載された「37signals: 321 of the Fortune 500 use Basecamp」を翻訳した内容です。 メールアドレスベースとはいえ、それだけ多くの人、企業に利用されているというのは見事だと思います。確かに私も海外の連中とプロジェクトがある際は最近はほぼBasecampになっています。プロジェクト管理ソフトも過去何百と存在したと思いますが、知らず知らずの間にBasecampがデフォルト化していった気がします。 英語圏、特にウェブで仕事をしている人ならBasecampを使ったことがない人が珍しい位かもしれません。はっきりいって特別に何かがすごいというわけではないのですが、とりあえずマニュアルを読まなくともすぐに使えてしまう使いやすさが良いのでしょうね。しかしこういうソフトハウス・ネット企業のあり方も魅力的ですね。日本にも個性豊かな社風と感性でユニーク・便利なソフトを開発しウェブで提供している小さいけれども光る会社が登場し出していると思いますが、いつか37signalsのようにグローバルで普及するソフトが登場すると嬉しいですね。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
世界的にスマートフォンの普及が進んでいることは皆さんご存じかと思いますし、ガラケーで成功してきた日本のネット企業の多くが今後スマートフォンでグローバル市場で勝負すべく海外展開を進めています。そんな最中、世界でも特にアジア圏でスマートフォンの普及が進んでいるという気になる調査報告がなんとGoogleから発表されましたので報告します。 — SEO Japan GoogleとIpsosの共同調査であるキャンペーン・アジア・パシフィックによると、アジア太平洋地域が世界で最も携帯電話が普及している地域ということが分かった。 「モバイルインターネットとマーケットトレンドのスマートフォン調査」と名付けられたこのレポートは、地球上のアジア太平洋地域の11市場を含む世界30市場で調査が行われた。アジア太平洋地域は最も普及が進んでいるだけではなく、アジア圏のユーザーは、携帯電話を利用する時間がより長く、ヨーロッパや米国と比較してTVを観るよりスマートフォンを使うことに興味があると答えている。 シンガポール(61%)、オーストラリア(37%)、香港(35%)は米国(31%)よりスマートフォンの普及が進んでおり、また全ての携帯機器を含めると、11の地域が米国(78%)を上回っていた。 今年の3月から7月にかけて3万人を対象に行われたこの調査では、オーストラリア、インド、そしてインドネシア等のスマートフォンユーザーの80%が現在使っているスマートフォンが初めて購入するスマートフォンということも分かった。 単純にアジア圏の人口が多いということもあるだろうが、この調査の結果は少なくともアジア圏のユーザーはスマートフォンを購入する確率が高く、他の国々より携帯機器により多くの時間を使っていることを示している。 この記事は、The Next Webに掲載された「Asia-Pacific has the highest penetration of mobile phones in the world」を翻訳した内容です。 これから米国のネット企業とグローバル市場で勝負する覚悟の日本のネット企業には少し嬉しいニュースだったかもしれません?もちろん同じアジアとはいえ日本と中国・韓国・東南アジア諸国では全く事情が違いますし、ローカライズ戦略は必要だと思いますが、同じ土俵で勝負できない意味では米国企業も同じですからね。アジア圏のスマートフォン市場は是非日本のネット企業に頑張ってほしいところです。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
日本でなかなか普及しないといわれる市民ジャーナリズム。一時ウェブ上にも幾つかありましたが多くが閉鎖や縮小に憂き目に会いました。ソーシャルメディアの普及で状況が少しずつ変わっていくのでしょうか。さて市民ジャーナリズムといえば元々80年代辺りからアメリカで起こった活動でアメリカでは大きな影響力を持つメディアに成長しています。もちろんウェブの世界にも様々な市民ジャーナリズムメディアが存在しますが、今回はそんな中から代表的なメディアを11ご紹介。 — SEO Japan リビアの暴動がいまだに盛んなため、今週初め私達は、成り行きが進展した時に確かな報道を手に入れることが可能な信頼できる場所を調べた。その中には、ReutersやBBCのような一般的なニュースサイトもあったが、現場で自分が目にしたことをレポートしている多くの市民もいた。 このような政治的社会的事件が、いかに市民のジャーナリズムが頭角を現してきたかを実証する。そして、事件が起きる前でさえもニュース記事となる現場に‘ちょっとやってみるか’という記者がいつもいることを考えれば、それは従来のメディア各社が張り合うことができないことなのである。 以前、私達は、新しいメディアが新しいスタイルのジャーナリズムをいかに作っているかについて書いたことがあるし、市民ジャーナリストをあちこちで助けることができるアプリのリストをまとめたこともある。しかし今回は、市民ジャーナリストに発言権を与えるのに役立つウェブサイトとブログをいくつか見ていくことにする。 Demotix “Demotixは、世界中のユーザーが生成したニュースが集まる受賞歴のあるサイトだ。言論の自由を推進し、ニュースのスケジュールを変更し、あなたに発言権を与え、あなたが撮った写真や動画にお金を支払う。” 2009年にローンチされたロンドンを拠点とするDemotixは、フリーランスのプロのジャーナリストからアマチュアの記者まで誰にでも向くオープンなニュースワイヤーである。あなたは、文章や画像や動画をアップロードすることができ、コンテンツは世界中の200以上ものメディア団体に共有される。そのプラットフォームは、駆け出しのレポーターが情報を入手するのに最適であるが、Demotixはメディアバイヤーも積極的にターゲットにしているため、あなたの写真や動画が主流のメディア会社に認可される可能性もある。 記事は、ウェブサイト、FTP、Eメール、MMS、もしくはDemotixのデスクトップアップローダーを介してアップロードすることができる。 All Voices “Allvoicesは、出来事や人物に関係するニュース、動画、画像、意見を共有するグローバルなコミュニティである。それは、初の真正な人々のメディアである。” Allvoicesは、もう3年以上も続いているアメリカを拠点とする市民メディアウェブサイトである。かなりの高トラフィックがあり、このユーザー生成のニュースウェブサイトは世界中の市民記者が自分のいる場所で何が起きているかを共有するのにとても優れたプラットフォームである。 他の市民ジャーナリズムのプラットフォームと同様、あなたはニュース記事や動画や画像を共有することができ、コミュニティは、カテゴリ(政治、スポーツ、ビジネスなど)とロケーションの両方から検索することができる。 Blottr “ニュース速報をレポートする、共同で取り組む、発見する…” Blottrは2010年9月にローンチされた。現在は、イギリスの6つの都市―ブリストル、バーミンガム、ロンドン、リーズ、エジンバラ、マンチェスターでのニュース速報を目的にしているが、もうすぐヨーロッパの主要部にも展開される。 ユーザーがニュース記事を共同で作ることができるという点で、他の市民ジャーナリストウェブサイトとは少し異なっている。ウィキペディアを思い浮かべるといい―複数のユーザーが同じ記事にアクセスすることができ、各々が追加したり調整したりするのだ。そして6月には、Blotterは、NewsPointと呼ばれるそのテクノロジーを外部パブリッシャーに開放し、どんなブログやウェブサイト上でもユーザー生成コンテンツを可能にした。 最近のロンドン暴動は、市民ジャーナリズムがいかに素早く大衆にニュース記事を伝えることができるかということを示す良い例だった。Blottrが、イーリング(ロンドン)とサルフォード(マンチェスター)での暴動に関するコンテンツを配信した最初のニュースサイトの1つだったのだ。 Blottrは、月に150万ユニークビジターがあり、今では60,000以上の登録ユーザーを持ち、そのうちの700人近くが積極的に寄稿している。iPhoneアプリもあり、アンドロイド版は間もなく開始される。 CNN iReport “iReportは、CNNと共にニュース記事に参加することを勧めている。あなたの意見が、他のiReporterと共に、CNNが何をどのように報道するかを形作るのに役立つ。” CNN iReportは、市民ジャーナリストがアクセスできる主流のプラットフォームだろう。それは、異なる視点からニュースをレポートすることを可能にし、ユーザーが記事を共有したり議論したりするコミュニティである。CNNのプラットフォームでありながら、ニュース記事は編集されることも、事実確認されることも、配信前に検査されることもないのだ。 iReportの長所は、CNNプロデューサーがコンテンツをモニターし、もし面白いものや魅力的なものがあればCNNに掲載されるため、市民ジャーナリストが主流メディアにも載るための正真正銘のプラットフォームを持っているという点だ。これらのニュース記事は、‘CNN iRrepot’の印が付けられる。 Now Public “NowPublicは、あなたが国際的なニュースを作ったり、伝えたり、共有したりできるマルチメディア・オンラインニュースマガジンである。” Now Publicには月に500万人の読者がいて、そのコンテンツはテクノロジーや環境から健康、スポーツまで全てを網羅している。記事は、‘本日の話題’を基に、背景情報や写真や動画を追加する寄稿者によって書かれる。寄稿は160カ国以上の市民記者から寄せられる。 使い方はとてもシンプルだが、新しいユーザーの最初の投稿は、そのクオリティとそれがスパムではないことを確認するためにモニターされる。その後の全ての投稿は、あなたが配信するとすぐに公開され、もしそのコンテンツに問題があれば、アドバイスをしてくれる人がいる。 Ground Report “GroundReportは、デジタルレポートツール、階層的な記事のワークフロー、洞察力のある現場でのニュース報道に力を注ぐ7000人以上の寄稿者から成るえり抜きのレポーターネットワークを組み合わせたグローバルなニュースプラットフォームである。” 2006年にローンチされたGroundReportは、世界中の市民ジャーナリストがグローバルな出来事をレポートするためのプラットフォームであり、ユーザーはニュースイベントの記事や写真や動画を送信することができ、それらは公開の前にエディタによって厳しく吟味される。しかしながら、‘実証済み’のステイタスを持つ人達は、このチェックを飛ばしてすぐに公開することが可能だ。 ニューヨークを拠点とするこの会社は、ボランティアによるエディタとコミュニティからのフィードバックを使ってウィキペディアスタイルで運営している。GroundReportの創設者、Rachel Sterneは、2009年にアメリカで最も有望なソーシャル起業家の1人に名が挙げられている。 Wikinews “誰でも寄稿ができ、記事はグローバルなオーディエンスのために共同で書かれる。私達のレポートができる限り公正であることを確かめ、常に中立的な考え方を持つというポリシーに合うように努めている。” Wikinewsは、ウィキペディアの分派で、オンライン百科事典と同様にWikinewsはフリーコンテンツ、共同作業のプラットフォームである。以前に共同創設者のJimmy Walesは、“Wikinewsでは、各記事は百科事典の記事とは反してニュース記事として書かれる”と言って、WikinewsをWikipediaと区別していた。 ウィキペディアと同様に、Wikinewsは‘中立的な’視点のポリシーが全てであり、そこが意見主導の記事を含む他の市民ジャーナリストウェブサイトとは対照的である。もしあなたがウィキペディアに投稿したことがあれば、Wikinewsのインターフェースはほとんど同じなので使い易いだろう。 Digital Journal “DigitalJournal.comは、あなたのような人達によって命を吹き込まれているソーシャルニュースサイトだ。プロのジャーナリスト、市民ジャーナリスト、ブロガー、情熱的なライター、そして一般人で構成されている。” Digital Journalは、1998年にテクノロジーニュースポータルとして始まり、2006年、世界中からニュースを寄稿するライターに支払いを始めた。ライターに収益を分配し、このユーザー生成型のニュースサイトには世界中の170カ国以上からの寄稿者がいる。 では、どうやって支払いを受けるのか?Digital Journalは、“moneypot”と呼ばれるものを介して広告収益の一部を全ての寄稿者に分配する。キャッシュの貯蓄が増えると、全てのジャーナリストが自分の分け前を争うことができる。簡単に言えば、多く寄稿すればするほどたくさん稼ぐことができるのだ。 手始めに、無料アカウントを設定してニュース記事を書いたり、画像をアップロードしたり、動画を埋め込んでみよう…あなたは正しい手順を知っているはずだ。 Newsvine [...]
14 years 3ヶ月 ago
ヨーロッパはデンマークで行われたとあるイベントにてロンドンのGoogleで働くクリエイティブ・ディレクターが語ったインターネット、ネット広告の未来について。場所もスピーカーもヨーロッパの感性が光るエッジの効いたその内容はいかに。 — SEO Japan 昨日デンマークで行われたNEXT conferenceにて、ロンドンにあるGoogleクリエイティブラボのクリエイティブディレクター、トム・ユーグロウがテクノロジーに未来について興味深い発言をした。 下記が彼がテクノロジーの未来について予言した7つの項目だ。Googleが実際に研究しているかどうかは不明だが、Googleで働くGooglerの心に浮かんでいるアイデアなのは確かだ。 1) アイトラッキングによるターゲット広告 デバイスが利用者の目をトラッキングし、スクリーン上で適切な箇所に、その時読まれているコンテンツに応じて最も最適な広告を表示する。 2) アプリ広告 HTML5ベースのバナー広告は、それ自体がウェブアプリともいえる。ユーザー行動を広告主にとっても関連性がある形で支援する。 3) アドネットワークのロイヤリティプログラム 広告はさらにパーソナルになりユーザー毎に特化されたメッセージになる。 4) ユーザー誘導型”アドバテインメント” ユーザー行動に従って徐々に展開されるストーリー型のオンライン広告。 5) マイクロ寄付システム 小額でも可能な寄付サービスの発展による寄付ユーザーの増加。 6) 自分の体に関するデータストリーミング配信 モバイルデバイスがあなたの体に関する情報 – 今いる場所から体温、血圧、血糖値その他様々な情報を – をリアルタイムで伝える。 7) ジオロケーションとタイムラインベースのアート アートの世界でのモバイルデバイスを活用した新しい種類の試み。GPSと連動したフィールド演劇など。 この記事は、The Next Webに掲載された「7 tech predictions for the future from a Google Creative Director」を翻訳した内容です。 遠い未来というよりはどれも数年後には実現されていそうな内容でしたが(既に実現されつつあるものもありますし)、読んでいるだけで新しいビジネスチャンスが次から次に浮かんでくるようなワクワクする内容でしたね。特に1の「アイトラッキングによるターゲット広告」と4の「ストーリー展開型広告」が気になりました。しかしこのGoogleのクリエイティブ・ディレクターという彼、実際にどんな仕事をしているかとっても気になります。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
建築から自動車、工業デザインまで近代において世界に大きな影響を与えてきたドイツデザインですが20世紀後半からのIT、そしてネットの時代になってからその影響力はイマイチ目立たなくなっていたのも事実です。しかし現代のアプリ全盛時代にドイツのデザイン力が再び世界を席巻するかもしれない・・・?という記事をThe Next Webから。 — SEO Japan 今週、ドイツの首都ベルリンを訪れた時、私は、テック・スタートアップの起業家達にできる限り多く会う機会を設けた。彼らは自分達が開発したアプリを私に見せてくれたのだが、それら全てに1つのテーマが流れていた。全てが見た目に素晴らしく、その多くは世界に通用する美しさだったのだ。 もちろん、ヨーロッパ中のデザイナーがとても魅力的なアプリを作っているのだが、多くの場合、アプリが作られた場所に関わらず、たとえそこに機能的な大きな違いはないかもしれないとしても、シリコンバレー発のアプリをわずかに‘良く’見せる手助けをする細部への配慮と特別な輝きに欠けている。 ベルリン発の多くのアプリには、その特別な何かがあるように思えるのだ。あなたは、この街を拠点とするスタートアップの最新世代の多くを聞いたことがないかもしれないが、彼らの製品を試してみればそのデザインの才能に気が付くだろう。 ベルリンスタイル 私はベルリンのテック・スタートアップシーンを構成する何人かに、私が言うデザインの才能の類に関して彼らのお気に入りを尋ねた。いくつか共通して登場した名前があったのでここで紹介する。 EyeEmは、ほんの少しのInstagramとひとつまみのColorとPhotovineをちらほら取り入れた写真共有アプリで、あなたが誰と一緒にいるか、どこにいるか、何を撮っているかを基に自動的にコンテクストを追加する写真共有の新しい方法を生み出している。見事にシンプルなインターフェースが、パワフルな舞台裏のテクノロジーを誰もが理解しやすいようにしている。そのロケーション中心のアプローチは万人向きではないかもしれないが、見ても使っても美しいアプリであることは否定できない。 WahWah.fmは、自分が今iPhoneで聞いている音楽を他の人と共有してあなたと全く同じものを聴くことを可能にするアプリだ。持ち歩きできるTurntable.fmのようなもので、あなたの携帯電話からラジオ局を作ることができる。このインターフェースのデザイン力は驚くほど素晴らしい。 6WunderkinderのWunderlistは、よくある機能的な外観を避けてもっとスタイリッシュなものにしたクロスプラットフォームのToDoリストサービスである。 SoundCloudは、恐らく、今最も知られているベルリンのスタートアップだろう。そのソーシャルオーディオプラットフォームのUIは美しいものだ。例えば、以下のiPhoneアプリからのショットの例を見て欲しい。 他にもたくさんの例がある。例えば、Readmillは、ちょうど私達が今週その外観を褒めたところだった。その中には人目に付かずにいることを願っているために、まだ私達が触れることができないものもある。しかしながら、AmenとGidsy(共にまだ正式にローンチしていない)は、ベルリンのカフェではそれらを使った人達の間で噂になっている。 なぜベルリン発のアプリが素晴らしいのか? 1つの都市から登場したアプリが素晴らしいデザインという共通テーマを持っている理由を理解するため、私はそれを知っているであろう人達-ドイツのスタートアップに関与する人達-と話した。 “ベルリンという都市は、洗練されていてセクシーだ。それが、この街で作られるテック製品にも現れ始めている。”と、SoundCloudのエヴァンゲリストの役割を担うデイヴィッド・ノエルは説明した。 “これは、ベルリンが引き寄せる才能の本質によって確実に影響されていると私は考えている”と、ノエルは続ける。“ドイツの他の大きな都市を見ても、90年代以降、ベルリンはアーティスト、デザイナー、建築家、写真家、音楽家にとって魅力的な街だった。私は、それは美学的思想、不変の再発明の感覚と本能、創造性の混在であると思う。ベルリンのエッジが効いたアンダーグラウンド的世界ではデザインに対する様々なアプローチがあり、それはテクノロジーやユーザーエクスペリエンスだけではなく、ベルリンという都市自体を反映しているように思える。” “ベルリンには、デザインとアートの素晴らしい歴史がある。”と、写真共有のスタートアップTaDaaのNikolas Schoppmeierは言う。“さらには、政治的および文化的な歴史もあり、全ての街角、特に東ベルリンでそれに触れることができると私は思う。” 実際、Schommmeierは、1989年のベルリンの壁崩壊を重要な要因として見ている。それがアーティスト達をこの街に惹き付けたからだ。“ベルリンという街にとってこの出来事がどれだけ思い切ったことであったかあなたには分からないかもしれない。東ベルリン(現在、創造的なことのほとんどはここで起きている)は本当に 破滅状態だった。事実上、産業も仕事もなく、セントラルヒーティングのない家がほとんどだった。戦争による銃弾の弾痕がいたるところにあった。” “その後は、ビジネス関係者というよりもアーティスティックでより冒険好きなタイプの人達を惹き付けた。それから、学生だ。しばらくの間は、ほとんど全ての人が、そこは新しくカッコいい場所でそこで物事が起きているという理由だけでベルリンにある大学に行きたがった。物事はとても早く変化していた。あっという間に彼らは、芸術気取りのバーやクラブやギャラリーのユニークな文化を築いた。それらはいまだにいくらかそこに残っている。” “今、ベルリンはさらなる進化をしている”と、Schommeierは続ける。“過去10年間で、ますます多くのお金がベルリンに集まっている。住宅がより良くなり、より多くの政府関連の人達が移り住み、多くのメディア企業がハンブルクや国内の別の場所から戻って来たからである。その高級化の全般的な傾向への不安感を失った地域もあるが、これがここで発生しているビジネスも導いたのだ。” だから、ベルリンのアーティスティックな遺産とビジネスハブとしての首都の段階的な復活は、視覚的にクリエイティブな能力を持った意欲的なスタートアップが花開くには完璧な条件を作っているように思われるのだ。それは、6WunderkinderのCEOクリスチャン・レーバーによって共有された見解である。 “新世代のスタートアップとそれらの創設者達はもはやこの国で(またはヨーロッパで)会社を成功させることを目指していない。彼らの使命は純粋に世界制服なのだ”と、レーバーは言う。“もしあなたがこの野心的な目標を達成したいなら、この地球上で最も才能のあるデザイナー、コーダー、マネージャーと戦わなければならない。私は自分のことしか言うことができないが、私は毎日のようにデザイン関連のブログを読んでいるし、一流のテック企業がいかにしてその製品で多くのユーザーをもてなしているか理解しようともしている。私は、次から次へと出て来る全ての新しいトレンドを理解しようとしているし、最先端のデザイン、発展、成功する製品を作ろうという意欲のコンビネーションが、ベルリンのスタートアップのクオリティを大いに後押しするということを確信している。” レーバーは、デザインを強調するベルリンのスタートアップは“完璧を求める”と言う。それは、彼が成功の鍵として見ているものだ: “ユーザーは、製品の裏にいるチームの情熱を見ることができる。これが私からの全ての人への1番のアドバイスだ;自分が作ることができる最高の結果を作るために必要な時間を取り、‘早くリリースすること、頻繁にリリースすること’を忘れ、‘出来上がった時が出来上がり’という精神に移行すること。” ベルリンのテック・スタートアップの未来 長い間、成功したアメリカのアイディアをコピーした‘クローン’スタートアップの発祥地とされてきたが、ベルリンの評判は変化している。デザインに対する唯一無二の才能がそのメッセージを推進する助けとなっている。実際、6Wunderkinderは今月初めに、市内の仲間のスタートアップに‘立ち上がる’ことを求めて‘軍隊召集’をブログに投稿し、“模倣反対の革命が今始まる”と表明した: “私達は今、大革命時代にある。ディランの言葉を借りれば、『The Times They Are A-Changin’(時代は変わる)』だ。ドイツ、特にベルリン中央区は、再び有機的に成長している―非常に独創的な方法で。新鮮なアイディアが今、新鮮なお金を運んでいるのだ。” ベルリンは、ある意味で、ヨーロッパのスタートアップキャピタルとしてロンドンと比べても遜色がない、とNikolas Shommeierは主張する。“もちろん、ロンドン(特に東ロンドン)には盛況なクリエイティブシーンがあるが、そこにそんなに多くのお金はなく、そのことが勝負を完全に変える。オフィスと賃金はベルリンよりも何倍以上も高く、低コストで高品質のクリエイティブな仕事ということになると、それが根本的な問題になっている。 “アート専攻の学生としてベルリンに住むことは簡単だ”と、Shommeierは続ける。“アート専攻の学生をスタートアップの一員として採用することも同様である。それにかの有名なドイツの技術(それは絶対に単なる虚構ではない)を加えれば、ベルリンがヨーロッパのスタートアップキャピタルに簡単になれる(まだなっていないとしたら)ことにあなたも賛成するだろう。” さあ、ロンドンの外に目を向けるのだ。意欲的でクリエイティブでビジネスに精通した街があなたを追い立てている―そのアプリも素晴らしいようだ。 この記事は、The Next Webに掲載された「Why Berlin is home to a new generation of beautiful apps」を翻訳した内容です。 正直、筆者がベルリンを訪れて刺激を受けた印象をアプリに当てはめただけの気もしますが、、、この記事の「ベルリン」を「東京」「上海」「バルセロナ」「リオデジャネイロ」等にあてはめてもほぼそのまま通用しそうで怖いです [...]
14 years 3ヶ月 ago
2つ目のキーノートスピーチはMOL GlobalとFriendsterのグローバルオペーション部門長のCraig White。「ROI on Social Media Marketing」というタイトルままにソーシャルメディアマーケティングのROIについて。基本の内容ぽいですが、気になることだけピックアップ。しかし何よりFriendsterがまだあったことに驚きました。どうもゲーム中心のサイトとしてリニューアルしているようです。 — SEO Japan ROIの話というよりはソーシャルメディアマーケティングに取り組む際の心構え的な話でトピックも分断されていたので気になった発言だけピックアップ。 ソーシャルメディアの特徴として「ネットの口コミを通じて無限に情報を広めることができる」「口コミを通じてブランディングができる」と良くいわれるが、口コミで情報が拡がることだ即ブランディングしているわけではない。ソーシャルメディアでブランドロイヤリティが実現できるという考え方は誤っている。ユーザーは忠実なのは自分に対してだけ。Traitor(裏切り者)と考えた方が良い。 ソーシャルメディアには様々なチャンネルがある。特定のチャンネルだけを使ってブランディングを実現することは難しいだろう。ソーシャルメディアのマネタイゼーションは極めて難しい。しかしあなたのビジネスをソーシャルメディアを活用してマネタイズできる可能性はある。調査を繰り返し優れた戦略を作ればだが。 Facebookの「いいね!」ボタン。もちろんあるにこしたことはない。ただし「いいね!」数が幾らあってもスターバックスでコーヒー一杯も買えない。「いいね!」数が多ければ翌年のソーシャル予算も確保できるかもしれないが。。。ただそれを指標にすることはばかげている。 ソーシャルメディアは一回のプロジェクト単位で判断されるべきものではない。中長期的にアプローチすべきで中長期的な投資が必要、同じくROIも中長期的に判断されるべき。ソーシャルメディアは企業内の一部、習慣(habit)にすべき。 FacebookのMAU別TOP5ゲーム : CityVille, Empires & Allies, FarmVille, Texas HoldEM Poker, Gardens of Time。 他にもEarned/Paid/Ownedメディアの話など色々ありましたが、内容的には初心者向けの一般的な話でした。そもそもROIの話が少ししかなかったですし、ROI測定するかどうかの前のより基本的な話という感じでした。米国はもちろん日本に比べても(東南)アジアでの企業ソーシャル活用事情はまだまだこれからでしょうしこんなものですかね。 しかしユーザーのブランドロイヤリティに対するこの皮肉な視線はやはりFriensterの経験からそこまで思うのでしょうか。。。 最後に初日のセッションはまだまだ日本以上に黎明期の(東南)アジア市場というべきか、初心者向けのセッションが多く「(東南)アジアならではのソーシャルの特徴」的な話も少なく、正直途中で飽きてしまったので午後は不参加にしました。明日また少し参加予定なので面白い話があればレポートします。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
今日からシンガポールで開催中の「Social Media World Forum」というイベントに参加しています。ということで久々に出席したセッションのレポートをしていこうと思います。ソーシャルメディア以外にアプリ関連のセッションも同時進行していたので気になるセッションを選んで参加してみました。まずは「Developing the apps ecosystem in Asia」というアプリ関係のパネルディスカッションから。 — SEO Japan パネリストはシンガポールの通信大手Singtelのディレクター、GP Singh。台湾の通信大手FarEasToneのVP、Roger Chen。マーケティング会社のNetbiscuitsのJorg Krahnert。Googleの東南アジアモバイル部門のトップ、Christian Cadeo。モデレーターが各パネリストに質問して回答を得ていく形で進行していました。 サーチ系のイベント程気合いを入れてませんので、基本気になった(メモれた?)発言をピックアップして紹介する形でお許しください。 アプリのエコシステムはデバイスやウェブサービス、コンテンツをつないで可能になる。皆が参加したいと思っている分野だと思うし我々も色々やっているがタフな市場だ。 – Singtel 東南アジアのエコシステムは、急速に伸びている分野。ユーザー数自体は多い。ゲーム、ユーティリティツール、、、アプリのトレンドは世界と変わらない。ただユーザーが多いにも関わらず広告媒体として活用できていないアプリも多い。シンガポールだけでも思いついただけで10はある。アプリを広告でマネタイゼーションする方法を知らないデベロッパーが多い。他の地域に比べても東南アジアは広告でマネタイズしやすいと思っている。 – Google 東南アジアの市場はまだまだ未成熟。チャレンジも多い。モバイルデバイスの種類も無数にあり対応することも大変だ。 – Netbiscuits 台湾の市場は大きいとはいえないし我々はこの中では小規模のプレイヤーになる。スケールを広げるには、ネット経由で我々のサービスにアクセスしてくるユーザーを全て受け入れるしかない。例えば我々の音楽ダウンロードサイトはシンガポールや中国、米国のユーザーでも利用できる。このオープン戦略の結果、例えばアンドロイド向けのサービスは50%は台湾以外の国からの売上げが占める。 – FarEasTone アプリをテレビと連携させる試みは現在行っている。ただタブレットとテレビではユーザーが期待するもの自体が違うと感じている。タブレットと同じことをテレビでやればいいというわけではないだろう。 – Singtel テレビ番組の延長上のアプリがある。モバイルデバイスではテレビ番組と違って各クリップを数十秒単位でしか見られない。PCだと少し長く見られる。些細なことだがデバイス毎の最適化は必要だし効果的になりうる。 – Google 最後にQ&A。 Q&A: Q: 東南アジアのユーザーの多くは初めて手にするコンピュータがPCでなくモバイルデバイスの人が多いと思うが、その影響は何かあるか? A: 単にPC版の延長でモバイルアプリを作るだけでは成功しない。過去に学んだ。現状のマーケットでも余りにリッチなコンテンツはまだまだ受け入れられていない。ソーシャルネットワークにしてもSMSベースが主流だ。また地域に特化した”ハイパーローカル”なコンテンツ、特に旬な情報が人気の傾向がある。 – Singtel アジアでは44%のモバイルユーザーがそれ以前にPCを使ったことがないというリサーチも最近あった。アジアではユーザーが満足できるモバイルサイトを持っていなければオンラインのプレゼンスはないも同然ともいえるし、出来の悪いモバイルサイトは会社のブランドさえ傷つける可能性がある。 – Google 企業や代理店、制作会社もユーザーにリーチする手法を根本的に改める必要がある。派手なキャンペーンで一過性のアクセスを集める時代ではない。また現状、多くの企業のウェブ系予算の極一部しかモバイルに振り分けられていないのも問題だ。 – Netbiscuits マネタイズがまだまだ難しい。だからこそアプリの世界にユーザーに参加してもらう必要がある。 – Singtel マネタイズには様々な方法があるのも事実だ。出版社が雑誌の一部の記事だけ抜粋して読めるアプリを作った。アジアをターゲットに最初の四半期で50,000ダウンロードを計画していたが結果として400,000ダウンロードを達成した。1%、4,000人が実際に雑誌を購読した。新規購読者の獲得方法としての費用対効果が絶大だった。 – [...]
14 years 3ヶ月 ago
電子書籍の登場で紙の本は消え去るとはいわないまでもマイナー化すると思っている人は多いかもしれません。人類の歴史の中で何千万冊という本が書かれてきたわけですが、今回はその中から「奇書」といわれて現代に引き継がれる本を15冊紹介します。歴史オカルトミステリー好きなあなたにぴったりかも? — SEO Japan 電子書籍リーダー上のファイルよりも本を好む多くの理由の1つ:本には歴史がある。時に、その歴史は明快で顕著である。本は、それに伴った思い出や感傷的な価値を持っているのかもしれない。しかしながら、時に、歴史は奇妙で、歪められ、隠される。特定の本には、ミステリアスな部分や、ワクワクするような謎の言葉や、正常な領域を超えた何かがある。 これは、そういった本、学者を悩ませ愛書家を興奮させてきた本のリストだ。電子書籍について心躍ることはたくさんあるが、本のそのミステリアスな原点は決して新しいフォーマットに置きかえられることはないのだ。 ヴォイニッチ手稿 Image Source イエール大学のバイネッキ図書館(Beinecke Rare Book and Manuscript Library)には、誰も読むことができない本が存在する。ヴィオニッチ手稿と呼ばれるその本は、1912年に古書商ウィルフィリッド・ヴィオニッチによって発見され、学者、暗号研究者、愛書家には解けない暗号であることが判明している。 この手稿のページの放射性炭素年代測定によって、15世紀ごろに作られた本であることが分かった。文章は知られている言語とは適合しないアルファベットで書かれており、もしそれが暗号だとすれば、過去100年間、暗号解読者と暗号研究者を悩ませている。この本は、一部は植物や薬草のイラストが入った薬局方に、一部は錬金術のテキストに、一部は宇宙論的論文であるように見える。でっち上げだと言う人もいるが、もし本当だとしたら、それはものすごい複合書物である。 Book of Soyga Image Source ジョン・ディーは、名高いエリザベス女王時代の研究者であり、数学者、占星術師、オカルト信仰者、錬金術師であった。彼は、エリザベス朝の相談役でもあった。もっと印象的なことに、彼は3000冊を誇るイギリス最大の図書館を所有していた。 ディーは、Book of Soyga―魔術師にはAldaraia とも呼ばれていた―が、神の使いによってエデンの園のアダムに啓示されたと信じていた。本自体は16世紀に書かれた魔術に関する論文で、この記事と同じように神々しく導き出されたようである。実際には、この本のミステリーは、ディーの死後に始まる。ディーの見事な図書館は、彼がヨーロッパ大陸で過ごした数年間の間に荒らされ、彼は自分の残りの人生を支えるために残った本のほとんどを売らざるを得なかった。Book Of Soygaは、学者Deborah Harknessが2冊の本をあきれるほどに明らかな場所―ロンドンにある英国図書館とオックスフォードにあるボドリアン図書館―で見つけた1994年までなくなったものとされていた。 ポポル・ブフ Image Source 1701年、ドミニコ会修道士フランシスコ・ヒメネスが、かつてキチェ王国の領地だったグアテマラの小さな町チチカステナンゴにやって来た。そこで、ある教区民が彼に、口頭伝承されたものを文字にした写本を見せた。それはスペイン軍によるラテンアメリカ制服の後初めて作られたものだった。“ポポル・ブフ”とは、“人々の書”という意味で、乱暴な植民地化の後にそれが作られたと言うことが最初の行に証言されている。 この本自体は、世界創造を詳細に述べ、その他いくつかの神話を研究している。それは、Adrian Recinosによって再発見されて出版されるまで、長い間世に知られず埋もれていた。ヒメネスがどうやってこの写本を手に入れたのか、その元となったものがあったのか、そんなにも厳重に守られていた秘密であるとしたら彼はどうしてそれに接触することが許されたのか、について長い間議論になっている。 リプリ―・スクロール Image Source リプリ―・スクロールとは、15世紀に、錬金術師として活動していたヨークシャー出身のアウグスティノ会修道士、ジョージ・リプリ―の名前に由来する巻物である。彼は、変成転換と不死の秘密を探し求めて20年近くもヨーロッパを旅し、彼が1477年にイングランドに戻って来た時には、彼がそれを見つけたのだと信じた人もいた。トルコとの戦いの資金として彼がマルタとローデスの騎士に与えた多くのお金は、彼がベースメタルから変化させたゴールドによるものだったと言われている。 リプリ―・スクロールは、謎めいた一連の絵の中で、寓話として名高い賢者の石がどのように作られたのかを示している。錬金術を学んだことのない人(または、ハリーポッターの本を読んだことにない人)のために言っておくと、この賢者の石が、不老不死薬を作る重要な原料であり、鉛を金に変えるためにも必要だった。一連の絵には、“あなたは、地球の水、空気の地球、火の空気、地球の火を作らなければならない”というような不可解な言葉が添えられている。 レヒニッツ写本 Image Source レヒニッツ写本の記録に残っている歴史は、バッチャーニ・グスターフ伯爵がそれを蔵書の一部としてハンガリー科学アカデミーに寄贈した1838年にまで遡る。そこに書かれている言葉は、古いハンガリー語の綴りと偶然の類似性があるものの、それらは全く異なる言語であることが証明されている。ヴォイニッチ手稿と同じように、まだこの文字の解読に成功した者はいない。この写本はハンガリー人の贋作者であり国粋主義者のリテラーティ・ネメシュ・シャームエルによるねつ造であると広く信じられているが、いずれにせよ確かな証明はされていない。 死海文書 Image Source 1947年、2人のベドウィンの羊飼いがパレスチナの死海に沿う洞窟に入った。そこで彼らは思いがけない発見をした。クムランと呼ばれる古代集落の陶器や布や木と一緒に約2000年前の巻物の一片があったのだ。その巻物は、エネッセ派と呼ばれるユダヤ教宗派に属するものであると一般的には信じられているが、サドカイ派やファリサイ派やゼロテ派といった他の宗派に属する可能性を支持する人もいる。すぐ近くの洞窟では、さらに多くの巻物や羊皮紙やパピルスの一片などの貴重品が見つかっている。 この巻物は、ローマ軍がユダヤ文化と新生キリスト教の動きを破壊しようとしていた時には、陶器の瓶の中に隠されていた。クムランの遺跡は、西暦67年ローマ人によって徹底的に破壊され、そこで見つかった灰が遺跡の中に他にも巻物や書籍があったことを裏付けている。 Prodigiorum Ac Ostentorum Chronicon Image Source [...]
14 years 3ヶ月 ago
その影響力の強さから、有料リンクからコンテンツファームへの対応まで定期的に批判されることも多いGoogleですが、毎回毎回マット・カッツを中心に上手く対処しているのは流石ですよね。今回はサーチエンジンランドが、そんなマット・カッツ&Googleの仲間たちによる、超一流のブランディング・パブリックリレーションズ手法をフローチャート化してくれました。全ての企業に参考になる点がある? — SEO Japan 私はグーグルに対する常軌を逸した非難の誤りを暴く決定を下す際のカッツ氏のプロセスを説明するフローチャートを書くと本人に随分前に約束していた。そこで、カッツ氏による誤りの証明が何度も行われているため、この約束を果たすときがついにやって来た。それでは、以下にマット・カッツ氏が誤りを暴く工程のフローチャートを掲載する: 以下、フローチャート内の翻訳 左・中央・右に分け、上から下の順番で翻訳 左: エリック・シュミットの発言に基づいているのか? ビングも同じことをしているか? 残念だ。現CEOのラリー・ペイジが何とかしてくれると思ったのに。PR部門に任せるしかない。 みんな同じことをしているんだからガタガタ言うな 中央: 誰かがグーグルに対して無茶苦茶な批判を行う 常軌を逸しているか? 常軌を逸しているか? 残念。真実か? 残念。PR部門に任せよう 誤りを暴く 右: 他に繰り返している人はいるか? Hacker Newsに掲載されているか? 暇か? 放っておこう 「グーグルのグリーンスパン」とビジネスウィークによって最近名付けられていたが、マット・カッツ氏は公式にはウェブスパム対策チームの代表者である。しかし、非公式ではあるがグーグルナンバーワンの火消し役でもある。数年に渡って、同氏はグーグルに対する批判の誤りを証明、または少なくともグーグルの見解を通常のPRの経路以外で説明しようと心掛けてきた。 真面目な話、今週、常軌を逸した批判がグーグルに対して何度も行われている。しかし、その詳細は省かせてもらう。なぜなら、私自身、調査を認可するほど重要かどうかを決定するフローチャートを持っているためだ。認可された場合、詳細を調査する。認可されなかった場合、エネルギーを節約し、ポップコーンを食べながら、PRの被害対策に奔走するカッツ氏を見ることになる。 この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Matt Cutts Debunking Flowchart」を翻訳した内容です。 フローチャートの翻訳が見づらいと思いますがスミマセン。内容が実態にどこまで伴っているかの真偽はさておき、確かにこの通りに対応すれば大抵のトラブルは上手く乗り越えられそうな気もしますね。これを参考に自社の批判対策フローチャートを作成してみるのも面白いかもしれません。 — SEO Japan
14 years 3ヶ月 ago
日本では著作権の問題やら出版社の抵抗で普及が遅れている電子書籍ですが、英語圏では既にAmazonでも通常の書籍より電子書籍の方が売れているなど電子書籍が既に相当普及しています。Googleも負けじとなかりにブック検索を皮切りに電子書籍市場に本格参戦しようとしているようですが、さてリンクのない書籍の世界でGoogleはどのようなアルゴリズムでブック検索に挑むつもりなのでしょうか?SEO by the Seaが電子書籍検索の最先端を探ります。 — SEO Japan ウェブページとは異なり、グーグルがインデックスを行い、ページランクを計算するためのリンクは本には存在しない。リンク先のページに関するメタデータのような役割を果たすアンカーテキストもない。本は、ウェブページのように独自のタイトルの要素、メタデスクリプション、そして、見出しを持つそれぞれ独立した存在のページには分類されない。また、本には、ウェブサイトには存在する、検索エンジンが本の様々なセクションを理解し、分類するためのページやセクションに対するファイル名やフォルダ名を持つ内部リンクの構造も存在しない。 本日グーグルに付与された特許は、ユーザーが検索する本のコンテンツをインデックスするために用いるであろう幾つかのメソッドを紹介している。単純なテキストベースのマッチングを行い、本で言及されている特定の一節を見つけるのはそれほど難しいことではないだろう。タイトルやテキスト内に用語やフレーズを含む全ての書籍、または特定の作家によって綴られた書籍を探し出すのもまたさほど難しくはない。しかし、どのように格付けするのだろうか?どのようにアイテムを掲載する準備を判断するのだろうか? 2010年7月25日に申請された本のクエリとは関係ないエンティティの重要度に関する特許がグーグルに本日付与された。この特許の考案者は、David Petrou氏、Chiu-Ki Chan氏、Daniel Loreto氏、Jeffrey C. Reynar氏、そして、Nikola Jevtic氏である。 グーグルによる本のインデックスは、エンティティ、または特定の人物、場所、日時、出来事、そして、本で言及されている事柄に関する情報を探し、収集する役目を持つ。 重要度のスコアが以下のような要素の数に応じて、それぞれのエンティティに対して生成されると考えられる: 1. 特定のエンティティに関する情報がどれほど本に含まれているのか、そして、それはどこか この特許は、本の異なるセクションのエンティティの登場が、以下のような場所へのエンティティの掲載を含む、各エンティティが持つ重要度に影響を与えると指摘している: 表紙および裏表紙 仕掛け 著作権ページ 目次 序章またはあとがき 索引 出典 章の見出し 章 章の特別なページ(章の1文目等) 特殊なページ(ほとんどテキストがないページ等) この特許は、どの場所がより重要度が高いか(第一章の初めの文の中で言及されると重要度が非常に高い等)、そして、どの場所がより重要度が低いか(著作権の通知文の中で言及されると重要度が低いと見なされる等)に関するヒントを幾つか提供している。 2. 特定の書籍および特定のエンティティの言及を指摘する第三者の参照情報があるかどうか このタイプの参照情報の例を挙げていく: 本のレビュー 「この本について」の情報 引用 学術的な引用 WWWの参照 このタイプの参照が別の場所で頻繁に行われている場合、より重要度が高い可能性がある。特許の中では次のように説明されている: 例えば、学術記事が特定の書籍の章を引用しており、その記事が引用された章で、あるエンティティにも触れている場合、参照モジュールは当該のエンティティの重要度を上げるだろう。 実施形態の一つでは、参照モジュールによって検討された第三者の参照情報は、書籍のコンテクストモジュールによって検討された書籍内の参照情報よりも、重要度に大きな影響を与えると説明されている。第三者の参照情報はより完全性が高いと見られ、そのため、書籍内のセクションまたはエンティティの重要度のシグナルとしてより優れていると考えられる。 3. エンティティを含む本のセクションがその他の本のセクションよりも多くアクセスされているかどうか オンラインで本の検索を行い、様々な部分にアクセスする場合、ユーザーは何を見ているのだろうか?別の部分よりもより多くの人々に訪問されるセクションはあるのだろうか?あるとしたら、それはどんなセクションだろうか? 4. 他の本で言及される頻度と比べた場合、エンティティはどの程度その本で言及されているのか 例えば、その他の本よりも多くニューヨークシティーに言及する本は、エンティティ「ニューヨークシティー」において重要度のスコアが高いと考えられる。 その他のランキングの判断材料 この特許は、地図上で場所の情報を表示する、または時系列で出来事の情報を表示する、またはテキストや表で人物の情報を表示する等、この類の情報が提示される異なる方法を幾つか描いている。 検索エンジンは、インデックスする本のメタデータにも注目する可能性がある。メタデータは、作家名、出版社、出版された年、ページ数、版、デューイ十進分類法、米国議会図書館分類、ISBN番号等で構成されることが多い。 他にも検索エンジンは、本の販売数や売り上げランキングの位置等のクエリとは関係のない情報を参考にする可能性がある。 クエリに対する本の総体的なランキングは、クエリとは関係のないスコア、そして、本の中の用語とマッチするクエリ内の用語の数、同義語のマッチング等のクエリをベースとしたスコア、そして、その他の情報検索の手法を用いていると考えられている。 [...]
14 years 3ヶ月 ago
Appleのスティーブ・ジョブスがCEOを辞任したニュースはいつか来ることと予想されていたこととはいえ、それなりの衝撃を持って世間に受け止められました。30年以上IT業界で活躍してきた彼ですが、多くの方にとっては、Apple、そしてスティーブ・ジョブスといえばiPodやiPhoneなどMacintosh以降の製品の方がお馴染みかもしれませんね。今回は、CEO辞任を記念?してスティーブ・ジョブスがAppleと共に歩んだ歴史をThe Next Webが簡潔にまとめてくれていますので紹介します。 — SEO Japan スティーブ・ジョブズがAppleのCEOを退任し、後継者のティム・クックがその地位を引き継ぐという先日の発表は意外なものではなかった。私達は、ジョブズが健康上の理由で最初に休職して以来、この日が来ることを予期していたし、Appleの後継計画については多くの議論がなされてきた。しかし、それでもそれが大きなニュースであることに違いはないし、投げかけたい疑問や考えるべき疑問はたくさんある。 こんなにも重要な時代の終焉において最も大切なことは、恐らく、その時代をじっくり省みてそこで成し遂げたことを見直すことだろう。その基準点なしでは、これからの数年クックがどれ位うまくやっているかを判断するのは難しい。クックにとっては残念なことだが、優秀だった前任者の後任として担っている責任はとても重い。ジョブズは、テクノロジーのビジネスにおいて、超人的とも言えるほどの技をやってのけてきたのだ。 Apple I & II 1976年4月1日、スティーブ・ジョブズはスティーブ・ウォズニアックとロナルド・ウェインとAppleを設立し、コンピューターキット、Apple I の販売を始めた。西部劇に登場する派手な小道具のような美的魅力を持ったAppleⅠは、その他の趣味コンピューターがキットの形でしか販売されていなかった時に、初めて完全に組み立てられたサーキットボードとして販売された。ウォズが販売前にそれらを自らの手で組み立てていたのだ。 翌年の1977年初め、Appleは法人化された。ほとんど忘れ去られたままの共同設立者のロナルド・ウェインは、たったの800ドルでジョブズとウォズに会社の株を売り戻した。ウェインは、わずかな差で大富豪になるチャンスを逃したのである。 Apple Iが市場に紹介されたちょうど1年後の1997年4月、AppleはApple IIの販売を始めた。ジョブズとウォズは、カラーグラフィックスとオープンアーキテクチャを入れることによって主要な競合他社の先を行った。Apple II は、スプレッドシートアプリVisiCalcのターゲットプラットフォームとして選ばれるまではむちゃくちゃに売れているわけではかった。これによって、このプラットフォームが仕事の機器との互換性を求めた家庭ユーザーと企業の間で人気となった。VisiCalcがApple IIの成功の道を開き、魅力的なアプリの価値を早くにジョブに教えたのだった。 GUIの台頭 Appleは、グラフィカルなユーザーインターフェースを考案した功績があると考えられることがしばしばある。しかし、そうではなかった。ジョブズが何人かのAppleの従業員と共に、革命的なGUIを持ったXerox Altoを調査するためにXerox PARCを訪れた時には、ジョブズはこれがコンピューターの未来だと知っていた。Appleは、株式公開前の価格で株を買う選択権と引き換えにそのマシンとPARCの設備に3日間アクセスすることを交渉し、Apple Lisaプロジェクトにその知識を利用し始めた。 ジョブズのあのしゃくに触る人格を示す早くからの例として、ジョブズは、Lisaプロジェクトに力を注いで4年が経った1982年にこのプロジェクトを追い出された。彼は、Lisaのような高価なデバイスに対する安価な代替案に取り組んでいるMacintoshプロジェクトのチームに移動した。二つのチームは、ジョブズにけしかけられて、お互いに最初に市場に出すことを競い合って発展した。 LisaチームがMacintoshチームに勝ったものの、Lisaは大失敗に終わった。Macintoshが市場に出ると、その低価格と革命的なGUIによってヒットしたのだ。 権力抗争とNeXT 1985年、ジョブズとCEOのジョン・スカリーが、ジョブズのお金のかかる試行的なプロジェクトをめぐって争い始めた。ジョブズがスカリーを排除しようとする試みに失敗すると、理事会はジョブズから経営幹部の地位を剥奪した。ジョブズはすぐに辞職して、ハイエンドなコンピューターとソフトウェアを作るNeXT Incを始めた。 NeXTは商業的には失敗したが、そのソフトウェアは革新的だった。1996年末、Appleはこの会社を買収するために4億2900万ドルと150万ドルのAppleの株を支払った。この取引は、ジョブズがキャッシュを獲得しないように計画されたものだったが、彼は150万ドルのAppleの株を全て手に入れた。Appleの主な目的は、NeXTSTEPオペレーションシステムを買収してそれを自社の次のオペレーティングシステムの基盤にすることだった。ジョブズは、コンサルタントとしてこの買収と共にやって来て、3年間で最安値の株価と損失の増加をもたらしたギル・アメリオを理事会が排除した後、1997年には臨時CEOとして介入した。“臨時の”CEOとして3年が経った2000年、ジョブズは正式にCEOの地位を手に入れた。彼は自分が作ったにも関わらずその地位を追われた会社の責任者として再び戻って来たのだ。 ジョブズはNeXTでユニークな企業文化を築いた。とげのある男で製品にばかり目を向けて特に思いやりがあるわけでもないという彼の評判にも関わらず、彼は、配偶者だけでなく同性愛カップルにまで健康保険給付金を拡大するなど、時代に先駆けて社会的文化的決断をした。これは、彼がAppleに持ってきた姿勢であり、社会的に進歩的で需要的な会社として広く知られている。それは、Appleの新しいCEOティム・クックがゲイであることを語っているのかもしれないしそうではないかもしれないが、ゲイの男性が世界最大の会社の1つを経営するなど昔なら想像しがたいことだった。 大掃除 1997年、ジョブズは悪魔のMicrosoftとの取引をまとめた。多くの人がこの取引は、ジョブズが戻って来た時に会社が陥っていたお粗末な状況の結果、破産寸前となったAppleが生き残るための手段だったと見ている。Microsoftは、投票権のない株式と交換で、Appleが切望していたお金、1億5000万ドルを投資し、Mac用にMicrosoft Officeの新バージョンをリリースすることに同意した。 さらに同じ年に、ジョブズはeコマースの高まりに先駆け、さまざまな製品を顧客に届ける受注生産戦略を使ったオンラインストア、Appleストアをオープンした。 1998年、AppleはiMacを発表した。Appleにおけるジョブズの戦略は、コンピューターをユーザーの生活のデジタルハブ、つまりインターネット世代と共にやって来るデジタルなライフスタイルの中心にすることだった。iMacはオールインワンコンピューターで、ジョナサン・アイブが率いるデザインチームの最初のアップル製品だった。アイブは、PowerBook G4、Cube、 MacBook、ユニボディのMacBook Pro、MacBook Air、iPhone、iPadのアイコニックなデザインを導き出し、ジョブズの中心的チームの1人となっていく。 ジョブズは、その創造力に富んだ市場を、顧客であり伝道者であるユーザーの重要なニッチとして特定した。今日でも、WindowsのコンピューターよりもMacを使っているデザイナーやデベロッパーやミュージシャンやその家族を見つけるのは簡単だ。Appleは、そのオーディエンスを固めるためにさまざまな戦略的買収をした。Macromedia社のFinal Cutを購入して、その製品をiMovieとFinal Cut Proに変えた。Shakeという製品のためにNothing Real社を買収し、ShakeはFinal Cut Proの一部となり、Emagic社のLogicは、GarageBand、Logic Express、Logic Proとなった。iPhotoの内部開発に加え、これがAppleにプロフェッショナルな製作者や消費者のためのアプリケーションの広がりを与えた。iLifeは、OS Xを搭載したMacの主なセールスポイントの1つになっていく。 NeXT OPENSTEPとBSD [...]
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