ベルリン、それは新世代の美しいアプリの発祥地 | SEO Japan

SEO Japan - 2011年9月5日(月) 15:05
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建築から自動車、工業デザインまで近代において世界に大きな影響を与えてきたドイツデザインですが20世紀後半からのIT、そしてネットの時代になってからその影響力はイマイチ目立たなくなっていたのも事実です。しかし現代のアプリ全盛時代にドイツのデザイン力が再び世界を席巻するかもしれない・・・?という記事をThe Next Webから。 — SEO Japan 今週、ドイツの首都ベルリンを訪れた時、私は、テック・スタートアップの起業家達にできる限り多く会う機会を設けた。彼らは自分達が開発したアプリを私に見せてくれたのだが、それら全てに1つのテーマが流れていた。全てが見た目に素晴らしく、その多くは世界に通用する美しさだったのだ。 もちろん、ヨーロッパ中のデザイナーがとても魅力的なアプリを作っているのだが、多くの場合、アプリが作られた場所に関わらず、たとえそこに機能的な大きな違いはないかもしれないとしても、シリコンバレー発のアプリをわずかに‘良く’見せる手助けをする細部への配慮と特別な輝きに欠けている。 ベルリン発の多くのアプリには、その特別な何かがあるように思えるのだ。あなたは、この街を拠点とするスタートアップの最新世代の多くを聞いたことがないかもしれないが、彼らの製品を試してみればそのデザインの才能に気が付くだろう。 ベルリンスタイル 私はベルリンのテック・スタートアップシーンを構成する何人かに、私が言うデザインの才能の類に関して彼らのお気に入りを尋ねた。いくつか共通して登場した名前があったのでここで紹介する。 EyeEmは、ほんの少しのInstagramとひとつまみのColorとPhotovineをちらほら取り入れた写真共有アプリで、あなたが誰と一緒にいるか、どこにいるか、何を撮っているかを基に自動的にコンテクストを追加する写真共有の新しい方法を生み出している。見事にシンプルなインターフェースが、パワフルな舞台裏のテクノロジーを誰もが理解しやすいようにしている。そのロケーション中心のアプローチは万人向きではないかもしれないが、見ても使っても美しいアプリであることは否定できない。 WahWah.fmは、自分が今iPhoneで聞いている音楽を他の人と共有してあなたと全く同じものを聴くことを可能にするアプリだ。持ち歩きできるTurntable.fmのようなもので、あなたの携帯電話からラジオ局を作ることができる。このインターフェースのデザイン力は驚くほど素晴らしい。 6WunderkinderのWunderlistは、よくある機能的な外観を避けてもっとスタイリッシュなものにしたクロスプラットフォームのToDoリストサービスである。 SoundCloudは、恐らく、今最も知られているベルリンのスタートアップだろう。そのソーシャルオーディオプラットフォームのUIは美しいものだ。例えば、以下のiPhoneアプリからのショットの例を見て欲しい。 他にもたくさんの例がある。例えば、Readmillは、ちょうど私達が今週その外観を褒めたところだった。その中には人目に付かずにいることを願っているために、まだ私達が触れることができないものもある。しかしながら、AmenとGidsy(共にまだ正式にローンチしていない)は、ベルリンのカフェではそれらを使った人達の間で噂になっている。 なぜベルリン発のアプリが素晴らしいのか? 1つの都市から登場したアプリが素晴らしいデザインという共通テーマを持っている理由を理解するため、私はそれを知っているであろう人達-ドイツのスタートアップに関与する人達-と話した。 “ベルリンという都市は、洗練されていてセクシーだ。それが、この街で作られるテック製品にも現れ始めている。”と、SoundCloudのエヴァンゲリストの役割を担うデイヴィッド・ノエルは説明した。 “これは、ベルリンが引き寄せる才能の本質によって確実に影響されていると私は考えている”と、ノエルは続ける。“ドイツの他の大きな都市を見ても、90年代以降、ベルリンはアーティスト、デザイナー、建築家、写真家、音楽家にとって魅力的な街だった。私は、それは美学的思想、不変の再発明の感覚と本能、創造性の混在であると思う。ベルリンのエッジが効いたアンダーグラウンド的世界ではデザインに対する様々なアプローチがあり、それはテクノロジーやユーザーエクスペリエンスだけではなく、ベルリンという都市自体を反映しているように思える。” “ベルリンには、デザインとアートの素晴らしい歴史がある。”と、写真共有のスタートアップTaDaaのNikolas Schoppmeierは言う。“さらには、政治的および文化的な歴史もあり、全ての街角、特に東ベルリンでそれに触れることができると私は思う。” 実際、Schommmeierは、1989年のベルリンの壁崩壊を重要な要因として見ている。それがアーティスト達をこの街に惹き付けたからだ。“ベルリンという街にとってこの出来事がどれだけ思い切ったことであったかあなたには分からないかもしれない。東ベルリン(現在、創造的なことのほとんどはここで起きている)は本当に 破滅状態だった。事実上、産業も仕事もなく、セントラルヒーティングのない家がほとんどだった。戦争による銃弾の弾痕がいたるところにあった。” “その後は、ビジネス関係者というよりもアーティスティックでより冒険好きなタイプの人達を惹き付けた。それから、学生だ。しばらくの間は、ほとんど全ての人が、そこは新しくカッコいい場所でそこで物事が起きているという理由だけでベルリンにある大学に行きたがった。物事はとても早く変化していた。あっという間に彼らは、芸術気取りのバーやクラブやギャラリーのユニークな文化を築いた。それらはいまだにいくらかそこに残っている。” “今、ベルリンはさらなる進化をしている”と、Schommeierは続ける。“過去10年間で、ますます多くのお金がベルリンに集まっている。住宅がより良くなり、より多くの政府関連の人達が移り住み、多くのメディア企業がハンブルクや国内の別の場所から戻って来たからである。その高級化の全般的な傾向への不安感を失った地域もあるが、これがここで発生しているビジネスも導いたのだ。” だから、ベルリンのアーティスティックな遺産とビジネスハブとしての首都の段階的な復活は、視覚的にクリエイティブな能力を持った意欲的なスタートアップが花開くには完璧な条件を作っているように思われるのだ。それは、6WunderkinderのCEOクリスチャン・レーバーによって共有された見解である。 “新世代のスタートアップとそれらの創設者達はもはやこの国で(またはヨーロッパで)会社を成功させることを目指していない。彼らの使命は純粋に世界制服なのだ”と、レーバーは言う。“もしあなたがこの野心的な目標を達成したいなら、この地球上で最も才能のあるデザイナー、コーダー、マネージャーと戦わなければならない。私は自分のことしか言うことができないが、私は毎日のようにデザイン関連のブログを読んでいるし、一流のテック企業がいかにしてその製品で多くのユーザーをもてなしているか理解しようともしている。私は、次から次へと出て来る全ての新しいトレンドを理解しようとしているし、最先端のデザイン、発展、成功する製品を作ろうという意欲のコンビネーションが、ベルリンのスタートアップのクオリティを大いに後押しするということを確信している。” レーバーは、デザインを強調するベルリンのスタートアップは“完璧を求める”と言う。それは、彼が成功の鍵として見ているものだ: “ユーザーは、製品の裏にいるチームの情熱を見ることができる。これが私からの全ての人への1番のアドバイスだ;自分が作ることができる最高の結果を作るために必要な時間を取り、‘早くリリースすること、頻繁にリリースすること’を忘れ、‘出来上がった時が出来上がり’という精神に移行すること。” ベルリンのテック・スタートアップの未来 長い間、成功したアメリカのアイディアをコピーした‘クローン’スタートアップの発祥地とされてきたが、ベルリンの評判は変化している。デザインに対する唯一無二の才能がそのメッセージを推進する助けとなっている。実際、6Wunderkinderは今月初めに、市内の仲間のスタートアップに‘立ち上がる’ことを求めて‘軍隊召集’をブログに投稿し、“模倣反対の革命が今始まる”と表明した: “私達は今、大革命時代にある。ディランの言葉を借りれば、『The Times They Are A-Changin’(時代は変わる)』だ。ドイツ、特にベルリン中央区は、再び有機的に成長している―非常に独創的な方法で。新鮮なアイディアが今、新鮮なお金を運んでいるのだ。” ベルリンは、ある意味で、ヨーロッパのスタートアップキャピタルとしてロンドンと比べても遜色がない、とNikolas Shommeierは主張する。“もちろん、ロンドン(特に東ロンドン)には盛況なクリエイティブシーンがあるが、そこにそんなに多くのお金はなく、そのことが勝負を完全に変える。オフィスと賃金はベルリンよりも何倍以上も高く、低コストで高品質のクリエイティブな仕事ということになると、それが根本的な問題になっている。 “アート専攻の学生としてベルリンに住むことは簡単だ”と、Shommeierは続ける。“アート専攻の学生をスタートアップの一員として採用することも同様である。それにかの有名なドイツの技術(それは絶対に単なる虚構ではない)を加えれば、ベルリンがヨーロッパのスタートアップキャピタルに簡単になれる(まだなっていないとしたら)ことにあなたも賛成するだろう。” さあ、ロンドンの外に目を向けるのだ。意欲的でクリエイティブでビジネスに精通した街があなたを追い立てている―そのアプリも素晴らしいようだ。 この記事は、The Next Webに掲載された「Why Berlin is home to a new generation of beautiful apps」を翻訳した内容です。 正直、筆者がベルリンを訪れて刺激を受けた印象をアプリに当てはめただけの気もしますが、、、この記事の「ベルリン」を「東京」「上海」「バルセロナ」「リオデジャネイロ」等にあてはめてもほぼそのまま通用しそうで怖いです [...]
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