現代人の心を表す言葉“イライラ”が2年連続トップ……「時間に追われている」が約6割【セイコーグループ調べ】

人間よりも“AIに愚痴る”時代? 10代では「AIに恋バナ・人生相談」が当たり前。

セイコーグループは、生活者の「時間についての意識や実態」に関する調査を実施し、『セイコー時間白書』として発表した。本調査は6月10日の「時の記念日」にちなんで、2017年から実施している。

1日24時間じゃ足りない! 日本人の64%が「時間に追われている」

普段の時間の感覚

まず、普段時間に追われていると感じるかを聞くと、64.0%が「感じている」と回答し、昨年の70.8%から6.8ポイント減少した。また、「1日24時間」であることに対してどう思うかという質問では、56.9%が「足りない」と答えており、こちらも微減となっている。時間に追われている人が多い一方で、コロナ禍後の日常に慣れてきたと感じている人も多いようだ。

最近の生活を象徴する時間にまつわる言葉

直近3カ月の生活を象徴する「時間」にまつわる言葉としては、「ばたばた」(16.9%)が3年連続で1位を獲得。コロナ禍では「粛々」や「だらだら」が上位だったが、規制緩和以降変化が見られた。

最近の生活を象徴する心情にまつわる言葉

また、最近の生活を象徴する「心情」にまつわる言葉としては、「イライラ」と「ぼうっと」が15.3%で同率1位に。「イライラ」は2年連続のトップとなった。昨年3位の「すっきり」は6位に後退した一方で、昨年5位の「ハラハラ」は3位へ上昇しており、生活者の心の揺れがうかがえた。

10代の約半数が「AIに愚痴や人生相談を聞いてもらう」

タイムパフォーマンス(タイパ)意識について

続いて、タイパ意識について聞くと、全体では60.4%が「タイパを意識して行動している」と答え、10代では69.5%にのぼった。また、「タイパ重視の考え方は社会に定着した」「何事もタイパを高め、時間効率を優先したい」といった項目についても、10代が最も高い結果となった。

AI活用について

続いてAI活用について聞くと、「AI機能を使って時間効率を高めている」は30.3%、「時間効率を高めるためにChatGPTを使ったことがある」は31.1%、「プライベートでAI機能を使っている」は31.8%という結果に。年代別で見ると、いずれも10代のスコアが飛び抜けて高く、他年代よりもAIが浸透していることがうかがえた。

コミュニケーション領域でのAI利用

また、コミュニケーション領域でのAI利用を見ると、全体の利用率24.3%に対し、10代は49.0%が「AIとの個人的な会話」を実践していることがわかった。具体的には、「優しい言葉をかけてもらう」(30.0%)、「人生相談に乗ってもらう」(27.5%)、「愚痴を聞いてもらう」(22.5%)などが多かった。

調査概要

  • 【実施時期】2025年4月8日(火)~4月16日(水)
  • 【調査手法】インターネット調査
  • 【調査委託先】マクロミル
  • 【調査対象】全国の15歳〜69歳の男女1,200人(男女各600人 各年代別に男女各100人ずつ)
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