14 years 1ヶ月 ago
「知識は力なり」 という格言、誰でも一度は聞いたことがあると思います。16-17世紀のイギリスの哲学者、フランシス・ベーコンの言葉であることを知っている人もそれなりにいるのではと思います。一方、英語圏ではどうも大いなる勘違いをしている人がいるらしい、、、ということで今回の記事を。ネットと全然関係ありませんが読んで思わず笑ってしまったので紹介します。 — SEO Japan この画像は元々ソーシャルブックマークサイトのRedditで誰かが投稿していたあるブログのコメントなのだが、余りに面白かったのであえてここで紹介したい。かつて読んだ中で一番面白かったコメントかもしれない。 「知識は力なり」という言葉を知らない人は事前にフランシス・ベーコンについて少し勉強した方が楽しめるだろう。 僕が子供の頃、父さんが僕に教えてくれた。 「知識は力なり。 フランシス・ベーコン」 (Knowledge is Power … Francis Bacon) 子供心に僕はこの名言を 「知識は力なり。フランスはベーコン。」 (Knowledge is Power .. France is Bacon) と覚えてしまっていた。 (読んでみれば分かりますが一応、註:フランシス・ベーコン=フランス・イズ・ベーコン) それから10年以上が立ったが、僕は常にこの2番目の文章の意味を考え続けていた。この2つの文章の間にシュールな関係性が存在しているのだろうか?僕がこの名言を誰かに話すと、大半の人は知ったかぶりをしてうなづくだけだった。誰かが「知識は力なり」と言った時、僕は「フランス・イズ・ベーコン(France is Bacon)」と補足してみたが、皆、少し不可思議な顔をしつつもうなづくだけだった。学校の先生にこの名言について尋ねてみたが、1文目の意味については10分語り尽くしてくれたが、2文目については一言も触れなかった。僕は再度「フランス・イズ・ベーコン?」と聞き直したが、先生は「そうだ」と言うだけだった。僕にはそれ以上聞く勇気はなかった。 この名言を文章で読み、その本当の意味を知るまでにその後何年もかかった。 この記事は、The Next Webに掲載された「This really might be the funniest comment on the Internet」を翻訳した内容です。 原題は「もしかすると過去一番面白かったコメント」というタイトルだったのですが、そこまでは面白かったかはともかく、日本語ではこの手の効き間違えて覚えてしまう勘違いって良く聞きますが(汚職事件=お食事券とか)、英語でもこういうことあるんだなぁ、と思ってしまいました!この記事に限っていうと、テーマ、内容、文体(翻訳が下手でスミマセン)、、、全体的にシュールな雰囲気が好きです。 — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
タイトルはもちろん思い切り意訳なんですが最近アメリカのスタートアップ界隈で「Ramen Profitable」、つまりラーメン代が稼げる位の利益があれば良い、というバズワードが少し流行ってるらしいです。元々リーンスタートアップ支援で有名なY Combinatorのポール・グラハムが言い出したらしいのですが、さてその真意はいかに。 — SEO Japan 少し前に新しいフレーズがスタートアップボキャブラリに加わった:“Ramen Profitable(ラーメン代分の稼ぎ)” である。このフレーズは、創業者がラーメンを主食にして生活するだけのお金を稼いでいるスタートアップを引き合いに出す時に使われる。[インドにいる友人のために説明すると、ラーメンとは、私達が地元で“マギー”として知っているものと似ている。私はそれを食べて育った。私のお気に入りはマサラ味だ。] そこで、今回はこの“Ramen Profitable”という言葉に関する問題を取り上げる。多くの場合、それは現実に収益のない会社について言及する際に使われている。理由?起業家/創業者が、(給料があるとしたら)自分自身に取るに足りない給料を払っているからだ。これが実際に生み出されている価値を歪める。読者の中には、創業者は、給料の代わりに自分の時間とエネルギーを投資しているのだと主張する人もいるかもしれない。それは素晴らしいことだが、会計の視点から見ると、あなたが経費をきちんと計算していないからといって、それが利益であるということにはならないのだ。公正でより正確にするために、創業者は、自分達の適正市価に目を向けて実際の収益性を測定するべきなのだ。 例えば、あなたがサンフランシスコのダウンタウンにある高級不動産を相続することになったとしよう。あなたはそれをタダで手に入れた。そこであなたは、Python開発者のために超オシャレなジェラート屋をオープンする。もしあなたがそのスペースの賃料を自分に課さず、自分に一銭も支払わず、そのビジネスが1日100ドルを稼ぐとしたら、あなたは本当にそれが利益を出していると考えるだろうか?あなたは、それ以上の金額の適性市価でそのスペースを借りていたかもしれないのだ。あなたはお金を失っていると、私は反論するだろう。そして、私は正しいのだ。 つまり私が言いたいことはこうだ:スタートアップが、生き残るために外部の資金源に依存しない所にまで達するのは素晴らしいことだ。Paul Grahamはこれを“Ramen Profitable”の中で上手く説明している。素晴らしい記事だし、私は彼の主張に賛成だ—特に士気の鼓舞の所が。しかし、私ならこのスタートアップのステージを“Ramen Sustainable(ラーメン代で持続可能)”と呼ぶだろう。このステージはスタートアップを“無限の滑走路”にする。これは、とても良いことだとも言える。なぜなら、起業家はここで思う存分、ひねったり、繰り返したり、旋回することができるからだ。しかし、それはRamen Sustainableスタートアップの問題でもある。起業家は、次の大きなアイディアに移らず、正当だとされる以上に長く進み続けるかもしれないのだ。 “ボストンはあまりに多くのスタートアップを生み過ぎていて、成長企業は人材に飢えているのか?”という記事の結論(Boston GlobeのScott Kirsnerの記事によって話題に上がった)における、私の考えはこうだ: スタートアップが多すぎることは決してないが、活動を停止する企業が少なすぎることはある。 Ramen Sustainable とRamen Profitableの特徴付けについて、あなたは私の考えを正しいと思うだろうか?スタートアップがこのステージに達することへの良い点と悪い点について何か意見があるだろうか?あなたが次の大きなことに移ることができるように、自分のRamen Sustainableスタートアップを停止した方が良い時をどうやってあなたは知るのだろうか? この記事は、OnStartupsに掲載された「Startups: You’re Not Really Ramen Profitable, You’re Ramen Sustainable」を翻訳した内容です。 最近はアメリカでも日本のグルメラーメンが進出して人気を博しているようですが、ここでいうラーメンとはスーパーで6パック1ドルとかで売っている最安値(日清製なのに何故か日本より安かったりする)のインスタントラーメンのことです。Ramen Profitableを知っていることが前提の記事で、そのままでSustainable(維持)の状態を続けすぎればスタートアップは永遠に成長できないリスクもある、という論点ですが、それはそれで中々に考えさせられますね。日本でもベンチャー、スタートアップであっても最初に多少成功したとしてもそこで停滞してしまい次のステージに進まないまま何年も「零細企業」(自分たちはベンチャーのつもりのまま)、もっといえばSEO Japanでも以前紹介したゾンビ企業としてとして居座り続ける企業って多いですよね(どきっ)。リーンスタートアップが簡単にできるようになったのは喜ばしいことですが、その分起業の野望までリーンになりすぎないように心がけたいものです。 — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
先日、無事にinfographic.jpをリリースし、おかげ様でお問い合わせもいただけている状況ですが、今回はちょっと調子に乗って遊びで作ってみたソーシャルメディアに関するインフォグラフィックを紹介します。 — SEO Japan 前回リリースしたEvernoteのインフォグラフィックは私たちのトップデザイナーが作成した一枚になりますが、今回は現在修行中ながらイラストのセンスがありインフォグラフィックにも興味がある新進気鋭の若手デザイナーによる作品を紹介します。テーマはソーシャルメディアの最前線ということで、FacebookからTwitter、YoutubeやLinkedInまで世界の主要ソーシャルメディアの統計を一枚のインフォグラフィックにまとめています。本人に気合いが入りすぎた結果、縦横比10:1を超えるような常識を凌駕した長さになっていますが、上からさくさくスクロールしながら見ていくとこれはこれで一気に読み切れますし、ネット関連に詳しい人でも新たな発見があったりするかもしれません。あくまで修行中、かっこよくいえばエクスペリメンタルな一枚につき「こんなのインフォグラフィックじゃない」的な反論は「だったら見なきゃいいじゃん」の一言で対応させていただきますのでご容赦ください。覚悟してEnjoy! ギークっぽいキャラが駆け回って余計な情報まで含めて世界のソーシャルメディアの現状を一生懸命説明してくれているストーリー図、、、とでもいいましょうか。これをインフォグラフィックと呼んでいいかはともかく、主要ソーシャルメディアの現状(こちらで精査というか選択したものですが)をここまで包括的にまとめた&途中で飽きずに最後まで読み切れる方法も余りないですよね。情報に出会う、知ってもらうきっかけ作りのツールとして今後も様々なインフォグラフィックを大胆不敵にリリースしていきたいと思います! — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
イベントやカンファレンスに定期的に参加している人も多くいると思いますが、新製品について学んだりセミナーで勉強する以外に、業界の関係者とネットワーキングすることもイベントの醍醐味ですよね。大半の時間をパソコンの前で過ごしてネットワーキングも普段はネット経由みたいなネット業界じゃ多いと思いますし、実際に会って話せるイベントは貴重な存在です。今回はネットワーキングの観点からイベント参加を成功させるテクニックを25もご紹介。ad:tech Tokyoが行われた翌日のこの記事を紹介するのもどうかと思うのですが、読んでみると「あ、やってしまった・・」「こうすれば良かったのか!」などなど、それはそれは気付きがあって悔しい楽しいかもしれません。。。 — SEO Japan 私は熟練したネットワーカーではない。どちらかと言えば、人に接することに対して尻ごみする方だし、会話の中で間違ったことを言うのではないかと心配することがよくある。自信満々に演じようとするが、実際にはいつだって自分の能力に自信なんてないのだ。 そうは言っても、私は訓練をする。フリーランサーとして、自分のキャリアをオンラインの世界だけに頼り切ることと対照的に活動するためには、きちんとした人々に会う必要があることは知っていた。私は地元の専門的なイベントに参加し始め、自分のキャリアを拡大するために地元女性グループの代表にさえなった。地域レベルでのネットワーキングは、私がカンファレンスに参加し始めた時により自信を持つことに役だった。 今私は、他の理由でネットワークする―自分のカンファレンスのためのスピーカーを探すため、参加見込み者に伝道するため、私の本について広く伝えるためだ。しかし、私が使用する手法は同じままだ。 私は、優れたネットワーカーであると言われ続けたが、それが真実かどうかは分からない。実際のところ、私は人々と話すのを楽しんでいるし、新しい友人を作るのが好きだし、たとえもし私が専門的なイベントにいたとしてもそれが私のネットワーキングの仕方なのだ。 カンファレンス参加者でいっぱいの部屋でなぜ彼らがそこにいるのか調査をすると、一番の理由はネットワークをするためである可能性が高い。しかしながら、私の経験上、プロフェッショナルであることとは堅苦しくビジネスライクであることだと感じている人があまりにも多い。もっと悪いのは、ネットワーキングは販売だと感じている人があまりに多いことだ。それは、堅苦しくあることでも媚を売ることでもないのだ。むしろ、ネットワーキングとは、他の人たちと出会い、彼らが自分のビジネス、コラボレーション、もしくは友情に相応しいかどうかを決める手段なのだ。 ここでは、成功するネットワーキングのための私のルールをいくつか紹介する。読み終わったら、あなたがこれらの中のどれかに賛成もしくは反対かを教えて欲しいし、あなた自身のネットワーキングの秘訣を提供して欲しい。 カンファレンスでのネットワーキングの25の必須ルール なぜ自分がそこにいるのかよく考える – あなたは、販売するためにネットワーキングイベントにいるのか?名を上げるため?何かを宣伝するため?あなたがそこにいる理由が、あなたが出会って話をする人のタイプに大きな違いを生む。 自分が他のみんなとは違う理由を究明する – より優れているかではなく、違いだ。あなたが同じ関心を持つ4000人が集まったカンファレンスホールにいるなら、突出する理由を持つのは良いことだ。突出することは、厚かましかったり、反抗的だったり、残酷なまでに正直だったり、やかましかったりすることを意味するのではない。人々に不快な思いをさせることは、優れたネットワーキングの助けにはならない。 Aリスター(大物)だけに固執しない – どんなイベントにも、Aリスターよりも多くのBやCやDやEやZリストが存在する。彼らは有名人が持っているほど広範囲に手が届かないかもしれないが、そんなに忙しくない人となら関係を築き相手のことを知るための時間を過ごす可能性は高くなる。それに、今日のCリスターは明日のAリスターかもしれないのだ。最後に、私は一部のAリストの人達の態度にかなりがっかりさせられてきた。成功しているからといって、その人が、あなたが見習いたいもしくは付き合いたい人であるとは限らないのだ。 販売しない – ネットワーキングは販売することではない。あなたがセールスを獲得できる優れたネットワーカーであったとしてもだ。セールスピッチは人々をうんざりさせるし、エレベーターの中で追い詰められたい人などいない。ただ話すのだ。次第にあなたのすることがそれに加わり、もし相手が興味を持てば、もっと知りたいと言ってくるだろう。押し付けがましいのは嫌なもので、セールスポイントではない。 自慢しない – もしも会話が全てあなたやあなたの成功に関することなら、あなたはすぐに自分が一人であることに気付くだろう。ネットワーキングは話すことよりも聞くことが大切なのだ。 共通点を見つける – 仕事にしろ、趣味にしろ、子どもにしろ、私達はみんな何か共通のものを持っている。私達は興味を共有できる人を見つけると、一体感のようなものを共有し、それが信頼につながる。 “お勤めはどちらですか?”から始めない – 私がニューヨークシティのカンファレンスに参加する時にはいつも、“お勤めはどちら?”の集団が登場する。それは彼らの会話を始める前置きのセリフなのだ。彼らは、“やあ。私は誰々ですが、あなたのことを教えてください…”とは言わない。彼らは、まるで私がどこで働いているかが私が誰で何をしているかよりも重要であるかのように、“お勤めはどちらですか?”と言うのだ。もし私が、あなたが重要だと考える人の所にいなければ、あなたは立ち去るのだろうか?私はこの出だしのセリフを全く理解できない。 名刺を渡すことを目的として名刺を渡さない – 私はこれからわずかな人しか認めようとしないことを共有する。あなたが自分の名刺を渡した人の大部分は、それを使うことはないのだ。彼らはそれを捨てるか、オフィス内の名刺の墓場に置いて二度と見ないかのどちらかだ。名刺は確実に便利だしネットワーキングイベントではそれなりの存在意義があるが、名刺を渡すことを目的として渡すのは無駄だ。あなたが繋がりを作った人とそれを使ってくれると分かっている人に渡すのだ。持っているからといってただ渡すことはしないことだ。 辛口トークは様子を見てから – 毒を吐いたり下品な話をし始める前に、それを相手が快適に思うかどうかを確かめること。大部分の人は快適に思わないので、あなたが適切な印象を作ることはないのだ。 様々な人に会う - 自分のニッチだけ選ばない。様々な異なる場所で様々な異なる仕事をする人達に会うのだ。あなた達にはみな、一緒に仕事をし、お互いから学ぶ能力がある。 こそこそ後をつけない – もしあなたが会いたい誰かがいるなら、なんとしてもその人に会うために自分に出来ることをすればいい。でも、5日間ずっとその人の後をつけ回しりしないこと。なぜなら、それは単に気味が悪いからだ。人はストーカーを避けるものだ。 紹介をする – 一緒に会話をしている人みんながお互いに知っているようにすること。あなたのグループ内に全員を知らないかもしれない人を見かけたら、紹介をすること。あなたが全員を知らないような時には、他の誰かがあなたを会話に引き入れてくれたら嬉しいものだ。どちらの場合にも働く。 全ての人を会話の一部にする - 私が最初にカンファレンスに参加し始めた時には、口を挟むのが怖くてすでに始まっている会話に参加することを恐れていた。幸運にも、会話の中にいる他の人が、私を安心させ、私に質問をしたり私のしていることを他の人に意識させたりして私を引き入れてくれた。もしあなたが話を聞いてはいるが関与していない人を見たなら、あなたも彼らを会話の一部に引き入れれば彼らはあなたに感謝するだろう。 話すのを待つのではなく、聞く – 多くの会話における問題は、2人の会話で成り立っていて誰も聞いていないことだ。私達のあまりに多くが聞いていないのだ。それよりも、自分達が再び話し始めることができるように、他の人が話を止めるのを待っているのだ。あなたが話を聞いていないなら、他の誰かについてどうやって知ることができるというのか?ネットワーキングとは、あなたについてのことではないのだ。会話をすること、それがあなたをどこに連れて行くか見ることなのだ。 小さなこと全てを謝らない [...]
14 years 1ヶ月 ago
ソーシャルメディアの論客ブライアン・ソリスが、ニールセンが発表したソーシャルメディアに関するレポートを改めて細かく分析した記事を。レポート自体、分かりやすい数字と解説、そして魅力的なビジュアルで流行りのウェブインフォグラフィックを凌駕する内容ですが、そこにブライアン・ソリスの的確かつディープな分析が加わった日には…これ以上ソーシャルの今を理解するものは他にない。 — SEO Japan この記事は筆者の新著The End of Business as Usual…(いつも通りのビジネスの終焉)を紹介するシリーズ記事である ソーシャルメディアを巡る状況はどうでもいいような問題でもなければ、その分野のエキスパートや第一人者に任せるような領域でもない。ソーシャルメディアは、浸透しており、人々が情報を見つけて共有する仕組み、そして、お互いにつながりを持ち、協力する仕組みを変えつつある。デジタルな社会経済を形成するメディア、そして、文化的な進化とは私が無関係であるかのような言い草だが、実際には私も他の人達と同じようにこのメディアおよび進化の一翼を担っている。しかし、そんなことは皆さんも、そして、私も既に承知しているはずだ 。 ソーシャルメディアは新しい“普通”になろうとしている。この数年で、「ソーシャル」をメディア、ゲーム、コマース、CRM、ビジネス、そして、消費者運動に至るまで、何らかの言葉の前につけるだけのごまかしが終焉を迎え、その言葉が実際に何を意味するのか、そして、ビジネスとメディアの未来にどこまで適用されるのかが明らかになりつつある。 しかし、ソーシャルメディアが文化の骨組みの一部になり始め、さらに実際に私達が目の当たりにしているように、企業、政府、スポーツチーム、そして、その他のほぼ全ての団体がコミュニケーションの取り組みをソーシャル化している一方で、その多くは、メディア自体よりも遥かに重要度が高い取り組みになるとは思えないような取り組みを行っている。事実、ソーシャルメディアは行動に影響を与える効果があるが、決定、そして、最終的には行動に影響を与える力ほど大事なものなど他に存在しない。ソーシャルメディアの状況は、必ずしもどのネットワークが#優勢なのかよりも、どのようにして人々が時間を割き、交流を行い、そして、結びついているのか、そして、その結果として何が起きているのかの方が重要である。 この点を実証するため、先日発表されたニールセンのソーシャルメディアレポートで判明した興味深い結果を詳しく見ていこう。 1) 懐疑派は進歩の邪魔であり、遅れていると思われている。ニールセンの調査によると、と言うよりも現実なのだが、ソーシャルメディアは一時的な流行ではないようだ。このレポートは冒頭で、ソーシャルネットワークとブログの利用が、アメリカ人がインターネットに費やす時間の大部分を占めている(インターネットの利用時間の約25%)と言う重要な調査結果を紹介している。 2) 5人のインターネットのアクティブユーザーのうち4人、つまり普通の人達がソーシャルネットワークを毎日利用している。 3) 米国以外でも10ヶ国の主要な世界のマーケットでソーシャルネットワークとブログはインターネットのアクティブユーザーの75%に浸透している。 4) 製品を調べるために3つ以上のデジタルな媒体を参考にする人の60%が、特定のブランドや小売店の情報を仕入れるためにソーシャルネットワーキングサイトを使っている。また、そのうちの48%はフェイスブックまたはツイッターで投稿される小売店のオファーに反応している。 5) 成人のソーシャルネットワークサイトのアクティブユーザーの70%はオンラインで買い物をしている。 6) 成人のソーシャルネットワークのアクティブユーザーの53%はブランドをフォローしている。 7) タンブラは1年前よりもオーディエンスが約3倍に増加している。 ニールセンのレポートは、事業の構成要素におけるソーシャルメディアの重要性に対しての確証、そして、見解を与えてくれる。しかし、成長を促してくれるのは誰なのだろうか?ソーシャルメディアユーザーのユーザー層とその心理を理解すると、ブランドのストーリーをソーシャルコンシューマーのニーズと行動により効果的に結びつける上で効果がある。ニールセンは、ソーシャルネットワークとブログのビジターの過半数を女性が占めている点を思い出させてくれている。18-34歳の層は全ての年齢層のなかでアクティブなユーザーの割合が最も高い。35-49歳のアメリカ人はソーシャルネットワークを熱心に利用するだけでなく、平均の消費者と比べ、その他のサイトよりもソーシャルネットワークとブログを訪問する可能性が高い。また、以前のレポートでは、ベビーベーム世代もまたフェイスブック等のソーシャルネットワークを利用しており、50歳以上のインターネットユーザーにおける利用者は88%以上増加していることが判明していた。 以前から言ってきたことだが、フェイスブックは進歩的な企業のソーシャルウェブのホームページとして君臨している。ピングドムによると、フェイスブックの8億人と言うユーザーの規模は、2004年のインターネットユーザー全体と同じ規模のようだ。そして、ニールセンも紹介しているように、オンラインで過ごす時間の53.5%をフェイスブックが独占している。 当然ながら、ソーシャルメディアは全体の一部でしかない。消費者がインターネットおよびソーシャルネットワーク等にアクセスする経緯こそが肝要なのだ。ご覧のように、37%のユーザーは携帯電話からソーシャルネットワークにアクセスしている。ソーシャルネットワークは別として、モバイルデバイスのためにオンラインでアイテムを用意していないなら、消費者と接触する大きな機会を見逃していることになる。 消費者のアクティビティは、楽曲へのアクセス、ウェブの閲覧、そして、GPS機能に加え、ソーシャルネットワーキングに大きく集中している。コンテンツおよび1:1の交流を介してのつながりは、新しい時代の消費者主義において関連性および注目を獲得する上で絶対に欠かせない。 ソーシャルネットワークのアプリは2010年の第三四半期から30%も増加している。その先頭を走るのがフェイスブックであり、モバイルデバイスでの利用は25-34歳が29%で飛び抜け、続いて18歳-24歳と35-44歳が共に20%で並んでいる。携帯電話からのソーシャルネットワークへのアクセスは中高年の世代で大幅に増えている。55歳以上のモバイルデバイスの利用は109%にジャンプアップし、35-54歳の層では69%増加している。 ソーシャルネットワークのアクティブなユーザーは、平均的なユーザーよりもオフラインで遥かに大きな影響力を持っている。 消費者が仲間の推薦を信頼すると言う点は理解できるが、NM インサイトが実施した調査では、ソーシャルメディアユーザーの60%が製品およびサービスを精査しており、検討する製品の情報ソースとしてもソーシャルメディアを愛用していることが判明した。上の図を見れば分かるように、オフラインでも効果は顕著に表れている。33%はテレビ番組に関する意見を共有する傾向が見られる。75%は音楽に大幅に時間を割いている。50%近くは服、靴、そして、アクセサリーに夢中のようだ。 ここ数年、私はビジネスが考える消費者のソーシャルネットワークにおける望みと消費者の本当の望みまたは期待の間のギャップを調査してきた。ご想像通り、その差は非常に大きい。ニールセンはさらに一歩踏み込み、ソーシャルネットワークでの消費者の特定のブランドの行動に対する見解を提供している。ソーシャルネットワークユーザーは決定前の段階で、消費者のフィードバックおよび製品の情報収集に時間の大半を費やす。決定する時点で、ユーザーはクーポンやおまけを求める。そして、買い物を行った後、積極的にポジティブな、またはネガティブなフィードバックを行う。その結果、その他のユーザーの決定に影響を与える。 ソーシャルネットワーキングの攻勢は米国のみで起きているわけではなく、世界的な現象、そして、デジタルな生活を送る手段に発展している。ニールセンは、ソーシャルネットワークとブログをオンラインで費やされる時間の目的地の上位として挙げており、以下の国々のアクティブなネットユーザーの少なくとも60%に届いていると報告している: 1. オーストラリア 2. ブラジル 3. フランス 4. ドイツ 5. イタリア 6. 日本 7. スペイン 8. スイス [...]
14 years 1ヶ月 ago
起業家、経営者にとって一番大事な能力が「決断力」とはよくいわれることですね。さて、今回はネット分野の投資で米国で最も成功しているともいわれるベンチャーキャピタル「アンドリーセン・ホロウィッツ」のパートナーである筆者が起業家に求められる決断力について語ります。FacebookからGroupon、InstagramにZyngaまで数々のネット企業に投資し多くの起業家を見てきた彼が語る新の決断力とは。 — SEO Japan 怖いなら、教会へ行けよ ―Ice Cube, Go to Church ヒーローと意気地なしは何が違うのか、私は子どもに教える。臆病になることとヒーローと臆病者の違いは何か、私は子どもに教える。臆病になることと勇敢であることの違いは何なのか?違いはないのだ。何をするかだけだ。両方とも同じことを感じる。両方とも死ぬのや傷つくのが怖い。臆病な人間は、自分が直面するはずのことに果敢に立ち向かうことを拒否する。ヒーローは、もっと訓練されていて、そういった感情を撃退して、自分がすべきことをする。しかし、ヒーローも臆病者も、共に同じことを感じているのだ。あなたのことを見ている人々は、あなたがどのように感じるかではなく、あなたがすることに基づいてあなたをジャッジする。 ―伝説のボクシングトレーナー、Cus D’amato 起業家に会う時に、私達が期待する2つの重要な特性は、才能と勇気だ。CEOとしての経験の中で私は、最も重要な決断は、私の知性よりもはるかに私の勇気を試すということを知った。 適切な決断は時に明白であるが、間違った決断をすることに対するプレッシャーが上回ることがある。それは小さなことから始まる。 創設者たち―1人はCEOとして、もう1人は代表取締役として―が私達の会社に売り込むためにやって来る時、こんな会話になることがよくある: “誰がこの会社を経営しているのですか?” “私達です。” と、2人とも言う。 “最終決断をするのは誰ですか?” “私達です。” “いつまでそのやり方で経営をするつもりですか?” “永遠に。” “では、あなたは全ての従業員が仕事をやり遂げるのをより困難にすることに決めたので、誰が責任者なのか決める必要がない、そういうことですね?” 通常、それは沈黙に終わる。 頭では、従業員にとって意思決定者は2人よりも1人の方が楽だということは明らかなはずだ。それは全くもって複雑なことではない。残念ながら、露骨な現在のソーシャルプレッシャーが、会社を適切に体系化することの長期的な利益を上回ることがよくある。創設者たちが責任者は誰なのかを決める勇気を持つ必要がないばかりに、全ての従業員は二重の承認の不便さに苦しむのだ。 もっと重要なことに、会社が成長するにしたがって決断はもっと怖くなる。私達がLoudcloudをたった200万ドルの利益で上場することを決めた時、それは頭では難しい選択ではなかった―その代替案は倒産することだったのだ。とはいえ、大部分の従業員、全ての報道陣、多くの投資家がバカだと思うことをするのは恐ろしかった。 正しい選択をする時には、知性と勇気がいる 時には、決断自体が複雑で、勇気ある挑戦をもっと難しくする。CEOは、社内の他の人とは異なる一連のデータと知識と予測を持っている。しばしば、CEOよりも経験豊富でより知性がある従業員と委員会のメンバーがいる。CEOがより良い決断ができるたった1つの理由は、その優れた知識なのだ。 さらに悪いことに、CEOが特に難しい決断に直面する時、1つの選択肢をもう一方よりもほんのわずかに好むだけかもしれない―例えば、54%が製品ラインを打ち切る、46%がそのままにする、だとしよう。委員会やスタッフの本当に賢い人達が別の側についた場合には、CEOの勇気が厳しく試される。自分が適切な決断をしていることに確信が持てず、みんなが自分に反対している時、どうやってその製品を打ち切ることができるだろうか?もし間違っていたら、トップアドバイザーからのアドバイスを目の前にして間違っていたことになる。もし正しいとしても、誰にそれが分かるのだろうか? 最近、ある大企業が私達のポートフォリオカンパニーの1つを買いたいと言ってきた。そのポートフォリオカンパニーのこれまでの経過と収益レベルを考えると、その取引は金になる魅力的なものだった。その創設者/CEO(彼をハムレット(仮名)と呼ぶことにする)は、自分が追いかけていた巨大な市場機会が理由で売却は理にかなわないと考えたが、彼は自分が投資家や従業員にとって一番の選択をしていることを確信したかった。ハムレットはそのオファーを断りたかったが、それは辛うじてそうしたかっただけだった。さらに問題を複雑にしたのは、マネージメントチームの大部分と理事会は反対の意見だったことだ。理事会とマネージメントチームがハムレットよりもずっと経験豊富だったことは役に立たなかった。その結果、ハムレットは自分が正しいのかどうかを悩んで何日も眠れない夜を過ごしたのだ。さらに悪いことに、彼は自分が正しいかどうかを知るのは不可能だと知った。このことが彼の睡眠を助けることはなかった。結局、ハムレットは自分にできる最大限の勇気ある決断をし、会社を売らなかった。それは彼のキャリアの決定的瞬間となるのだと思う。 面白いことに、ハムレットがこの決断をするとすぐに、理事全体と幹部チームは直ちにこの選択を受け入れた。なぜか?もし彼らがCEOに夢をあきらめるようにアドバイスするほど会社を売りたかったなら、彼らはどうやってそんなに早く考えを翻すことができたのだろうか?会社を売るという彼らの初期の選択を駆り立てる最も重要なデータ点は、ハムレットの最初のためらいだったということが判明した。CEOがそうしたかったのだとチームは考えていたのだ。ハムレットは、これに気が付かず、彼らの売りたいという希望は分析の結果だと解釈していた。関係する全員にとって幸運なことに、彼は正しい決断をする勇気を持っていた。 一般的問題は、以下に示したソーシャルクレジット表の中に見られる。大衆に影響された決断に対する期待される社会的報酬は、自分が正しいと考えてした決断よりも良いように見える: あなたが正しい場合 あなたが間違っている場合 集団に反して決断する あなたがその決断したことを覚えている人は少ないが、会社は成功する 全ての人がその決断を覚えていて、あなたの評価が下がるか、村八分にされるか、解雇される。 集団と一致して決断する あなたにアドバイスしたみんながその決断を覚えていて、会社は成功する 間違えたことに対してあなたが非難を受ける可能性は低いが、会社は苦しくなる 表面上は、もし決断が危機一髪なら集団と同調するほうが安全なように見える。現実には、もしあなたがこのわなにはまると、集団があなたの考えに影響を与え、70対30の決断を51対49の決断のように思わせる。これが、勇気が決定的に重要な意味を持つ理由なのだ。 勇気は、性格のように成長させることができる 史上全てのファイターが怖れを持っていた。1人の少年が私の所にやって来て、自分は怖くないのだと言う。私が彼を信じたとしても、彼は嘘つきか彼には何か問題があるのだろうと思う。私は彼を医者に連れて行き彼の問題を見つけてもらうだろう。なぜなら、それは普通の反応ではないからだ。リングに上がったことがあるファイターで怖れを経験したことがない奴は、嘘つきか精神病質者のどちらかだ… —Cus D’Amato 私がLoudcloudとOpswareを運営する中でしてきた全ての難しい決断において、私は勇気を感じたことは一度もない。実際、しばしば私は死ぬのが怖いと感じていた。私はそういった感情を逃れることは決してないが、たくさんの訓練の後、それらを無視することを学んだ。その学習プロセスは、勇気開発プロセスとでも呼べるかもしれない。 人生で、誰もが、みんなと一緒で簡単で間違ったことをすることと、一人ぼっちで困難で正しいことをすることの選択に直面する。あなたが会社を経営する時には、これらの決断は増大する。なぜなら、結果は1,000倍も誇張されるからだ。人生と同じように、CEOの間違った決断への言い訳は常にたくさんある。 人生の言い訳 CEOの言い訳 他の賢い人たちも同じ間違いをした それは危機一髪だった 私の友人みんながそれをしたがった チームが私に反対し、チームに逆らうことができなかった カッコいい奴らはみんなそれをしている [...]
14 years 1ヶ月 ago
ソーシャルメディアマーケティングで常に課題としていわれるのが効果測定。検索広告やアフィリエイトはもちろん、ディスプレイも含めてコンバージョンを指標とした効果測定に慣れ切ってきた(それがどこまで正しいかはともかく)ネットマーケッターにはソーシャルメディアの効果測定は一筋縄にはいかない存在なのは間違いありません。今回はそんな悩めるネットマーケッターのために、ソーシャルメディアを効果測定する際の基本を6つのプロセスにわけて紹介した記事をお届けします。 — SEO Japan あなたはソーシャルメディアを測定することができるだろうか?もちろん、できるだろう。でも、ソーシャルメディア測定は常に簡単なわけではない。あなたの会社のソーシャルメディアを測定する方法についての詳細で具体的な説明は、The Now RevolutionもしくはSocial Media ROI(Olivier Blanchard著)を手に入れよう。 同時に今回は、先日行われたSocial Media Success Summit 2011での私のプレゼンテーション“How to Hug Your Calculator”より、検討すべき基本事項を紹介したい。 ソーシャルメディアを測定するための6ステップ ステップ1. ソーシャルが自分の会社にどのように調和するか理解する ソーシャルメディア測定を難しくするのが、あなたの会社がどのようにソーシャルメディアを使うかによってあなたにとって意味をなすメトリクスが変わることだ。 目的はソーシャルメディアが得意になることではなく、ソーシャルメディアによってビジネスに長けることだということを忘れないこと。従って、あなたは最初に、自分のビジネスレベルの目的といかにソーシャルメディアがそれらを支援するのかを理解しなければならない。 ステップ2. 自分が測定できることを知る 全ての会社が同じソーシャルメディア・メトリクスへのアクセスを持っているわけではない。もしあなたがeコマース会社なら、あなたがeコマース会社じゃない場合にできることとは異なるソーシャルプログラムの要素を測定することができる。何が可能かを理解し、関連のないメトリクスを排除するのだ。 ステップ3. ROIか相関か決める ROI(投資収益率)を計算する方法は1つしかない。それは、売上げから費用をマイナスして、費用で割ってパーセンテージで表す。他の方程式はない。しかし、時に、ソーシャルメディアの真のROIを出すことは難しい。特に“収益”の側が。 そういう場合には、あなたは代わりに、長い目で見ていかにソーシャルメディアの成功がビジネスの成功に結び付くかを分析し、その関係について相関研究をすることを選ぶかもしれない。あなたが見たいのは、ビジネスの成功がソーシャルの成功と同じ歩調で(もしくはソーシャルの成功の後をわずかに追うように)上昇するシチュエーションだ。あなたは、ソーシャルがその成功をもたらしたことを証明することはできないが、それが眉唾物であることは承知の上だ。 真のROIは優れた方程式だが、時にそれを出すのは難しい。そして、ソーシャルメディアのROIだけでなく、同じことがテレビ、ラジオ、印刷物、イベントのスポンサーシップ、屋外広告、カスタマーサービス部門にも当てはまる。 ステップ4. メトリクスを選択する 最初の3つのステップを経たなら、実際にあなたの会社に意味をなすソーシャルメディア・メトリクスを選ぶことができる。将来いつかあなたの立場を支持するメトリクスを選ぶ誘惑を減らすために、あなたがソーシャルメディアに大きく関与する前にそれらを選ぶこと。 私は、大体3つくらいのソーシャルメディア・メトリクスを選んで、それらがどのようにあなたの会社に“フィット”するかを見るというのを大きく支持する。時に、あまりに多くのソーシャルメディア・メトリクスを追跡することは、少なすぎる測定するよりも悪いのだ。 ステップ5. データを広く共有する もしあなたが会社全体にあなたのソーシャル戦略を支援して欲しいと思っているなら、会社全体が(多かれ少なかれ)スコアボードへのアクセスを持っていれば助けになる。ソーシャルメディア測定の結果を原子力条例のように扱わないことだ。結果を共有することが、あなたのプログラムを次のレベルへと進めるのに必要な内部議論とアイディアを引き出すことになる。 ステップ6. 逸話を採用する それは、ソーシャルメディアROIのやり方において数学的に妥当なことではないが、あなたは、ソーシャルメディア測定に逸話を含めることを試してみるべきだ。オペレーション、カスタマーサービス、コミュニティマネジメントのチームに、あなたがレモンをレモネードにした出来事、顧客を喜ばせた出来事、ソーシャルメディアで何か素晴らしいことをやった出来事を記録することを依頼するのだ。時にそういったユニークなケーススタディが、大量の集計表よりも多くの内部支援を生み出す。 この記事は、Convince & Convertに掲載された「The 6 Step Process for Measuring Social Media」を翻訳した内容です。 シンプルながら最初の第一歩としてステップ毎に進んでいくには良い内容だったと思います。最後の「逸話を採用する」は社内の理解・支援を得るためにも重要なことですね。最後に持ってくるのはなかなかオシャレ&この人分かってるなぁと思いました。 — SEO [...]
14 years 1ヶ月 ago
スマートフォンの普及でロケーションベースのウェブサービス分野がますます熱くなっているようですが、それと共に今後さらに注目を浴びそうなのがロケーションベースのマーケティングです。ユーザーの位置情報と連動して情報配信していくマーケティング手法といえば簡単ですが、その手法は多種多様。今回はロケーションベース・マーケティングに関する原則と題してロケーションベース・マーケティング(しかし長いですね)の基本と可能性を学んでみます。 — SEO Japan ロケーションベースのマーケティングの原則その1 – 実現性 最近のマーケッター達は、今まで考えもしなかった経緯でロケーションの影響を受けている。モバイルマーケティング戦略を計画および実行する際、無視することが出来ないほどロケーションは非常に重要な役割を果たす。 ロケーションベースのメディア、チェックイン等の魅力とPRを考慮した上で、私はこの旬なトピックを別のブロガーに譲ろうと思う。少なくとも別の機会で取り上げたいと思う。また、プライバシーの問題に関しても今後に先延ばしさせてもらう(情報がユーザーの選択に基づいて受信されると言う指摘、そして、代わりに得られる価値は常にユーザーの役に立つと言う指摘は、ロケーションが話題に上ると必ず前提となる)。 ブランドと交流する際にユーザーの背景を認識することは、あらゆるマーケティングの取り組みにおいて非常に役に立つ。しかし、ロケーションが浸透している現在であっても、計画は若干一方的であり、物理的な位置を中心に展開される(例えばテキサス州のダラス、オハイオ州のアクロンの住民に宣伝したい)。これは確かに重要だが、ロケーションの意識を有効活用し、アイデアを高める方法が幾つかある。 ロケーションマーケティングの分野において、コンテクストは重要な存在であり、検討しているイニシアチブに適用可能な3つの領域に戦略を振り分けると、ロケーションの要素を活用する方法を考慮する上で効果がある: 実現性 瞬間 生活のパターン/ストーリーボーディング 上に挙げた3つの要素をシリーズ記事のなかで一つずつ取り上げていく(註:SEO Japanでは今回、1つの記事としてまとめています)。それでは今回は実現性をロケーションベースのモバイル・イニシアチブに適用する必要がある点を説明していこう。 実現性: マーケティングの機会、そして、思い描いた交流は、マーケティング可能な機会が生じた際に、ユーザーの居場所で実際に実現可能だろうか?簡単に言うと、うまくいくだろうか? 既に経験した失敗こそがこの典型例なのではないだろうか。例えば、昨年ニューヨークで行われた小売業界の有名なカンファレンスでは、モバイルマーケティングのトピックは、参加者、特に出展者の間で上がりそうで上がらなかった。このカンファレンスは、熱烈な関心をあまるとこなく集め、マーケッターがモバイルを活用し、テクノロジープロバイダーが収益を上げることで、モバイルが活躍する年を乗り切るために開催された。 残念ながら、会場およびカンファレンスセンターの近郊ではインターネットに接続することが出来なかったため、モバイルテクノロジーが店内の経験を変えることが出来るのかと言う点には大きなクエスチョンマークがついた。これがマーケティングの選択肢における業界全体の枠組みの動きにどのように遅れをもたらすのかは、誰一人として明確な答えを出すことは出来ないが、間違いなく前に進む上では障害にしかならないはずだ。大きな投資が、ロケーションの制限により、瞬く間に大きなリスクになってしまう。 これは変化に対応するモバイルチャンネルを活用しようと計画しているマーケッターに直に影響を与える。以下に計画時に実現性を考慮する方法の例を幾つか挙げていく: 機能とユーザーエクスペリエンスに異国/異文化を考慮する: アメリカとカナダを中心に北米で製品を販売する消費財や製品のメーカーを例に挙げる。多くのメーカーが同じようなアプローチをしているが、SMSキャンペーンを立ち上げる際は、品質表示タグ、製品の配置、そして、販促品が米国では米国のコードをカナダではカナダのコードを採用している必要がある。 想像する交流の機会は現実的か? 例えば、2Dのバーコードが浸透しつつあるが、配信物での配置と実際の使用例について考えてみよう。飛行機や船では、乗客は理想的なターゲットだが、乗客に接する時間の大半はモバイル機器に接続することが出来ない。このようなタイミングでスキャンする機会を提供すると成功する確率は高いだろう。 同様の業種でネット接続は可能かどうか? 小売店、病院、イベント会場、はたまたクリニックや薬局で、低スピードのWiFiを提供し、顧客に環境が改善された点を伝えることを検討しよう。インターネット接続が問題になるなら、データとイメージのキャッシングに対する上限を設けることも考慮しよう。 交流を望むモバイルオーディエンスはどの程度「移動中」か? 自宅にいない人達とコミュニケーションを取る可能性が高い場合、彼らが適切なローミングデータプランおよび通話プランを契約しているかどうか、そして、自動的に入力する可能性がある言語は何語を用意しているのかを確認するべきである。 このような実現性を考慮する取り組みは、交流が機能するか否かを左右する。そして、十分に検討を重ねると、ユーザーのモバイルエクスペリエンスを大幅に改善することが出来る。 ロケーションベースのマーケティングの原則その2 – 生活パターンを知る ロケーションおよびモバイルマーケティングを計画する際に瞬間をとらえたアプローチを採用すると、絶大な効果をもたらす可能性がある。この考え方を拡大して、消費者の生活を瞬間の継続的なつながりと考えると、こちらもマーケティングに大きなプラスの効果を与える可能性がある。つまり、生活のパターンが選択肢の一つに挙げられるのだ。 生活のパターン/ストーリーボーディング: コアの消費者はどのようなパターンを見せているだろうか?そして、どうすれば日常生活を通じてマーケッターのメッセージをより有意義にそのパターンに合わせることが出来るのだろうか?モバイルキャンペーンを策定する際は、消費者優先アプローチから入ると効果的な戦略が生まれることが多い。ユーザーインターフェースやデザインのテーマにおける消費者の望みだけではなく、このような瞬間において関わりを持ったきっかけは何だったのか、そして、次はどこで交流を行うことが出来るのかを理解する取り組みは、大きな意味を持つ。瞬間は単一であったが、生活のパターンは累積する。 以前は、生活パターンのマーケティング戦略は、メディアの配置計画を中心に展開されていた。例えば、移動中の働く母親層に1日を通じてマーケティングを行いたかったら、子供を学校に車で送る際に聞くラジオ、大型のカフェで提供されているコーヒースリーブ、eメール、ソーシャルネットワーキングサイト、スーパーの製品の配置、ニュース/娯楽番組、そして、夜間の買い物番組内で広告を掲載し、メッセージを送る必要があった。異なる広告形式、異なるメディアバイイング、様々なレベルでの追跡を全て合わせると大変な仕事になり、リソースの消費も大きい。うまく実施すると、それほど気味悪くもなくなり、ストーカーのような感覚も下がる。また、ブランドがそれぞれの接点でポジティブな価値を加えれば、ブランドがしっかりと定着することもある。 モバイルデバイスは母親と全ての場所へ行動を共にしているため、それぞれの接点、そして、行動の背景を理解すると、数多の機会が発生し、連続する交流がもたらされ、そして、ロケーションを中心とした見解が実現される。すると、役に立つコンテンツ、分かりやすい購入プロセス、実用的なウェブアプリの経験と言う形を取って、すぐに価値がもたらされる。この点においては、この母親がどこにいるのか、さらに過去にどのようなやり取りがあったかを理解する能力が鍵を握る。 このような提示の層の全てに共通することだが、創造的に且つ正確にロケーションが持つ意味を考慮すると、関連性が高く保った状態でブランドのストーリーを徐々に語りかけることが出来るようになるだろう。獲得する取り組みにおいては、刺激を与えるか、あるいは発見することが出来るような環境を整えよう。維持する取り組みなら、ブランドが消費者の生活にもたらすポジティブな事柄を補う必要がある。このようなメッセージを通じたアクティビティを基にして、生活のパターンを活用したマーケティングキャンペーンを実行することで、特定の生活の段階を迎えたタイミングが分かるようになるだけでなく、定期的に見られる消費者のパターンがeメール、SMS、またはプッシュ通知を引き起こし、望ましい行動がさらに活発化するタイミングがいつになるかを推測することも出来るようになるだろう。 あらゆる戦略に言えることだが、ブランドや状況によって、イニシアチブにぴったり合うアイテムは異なるため、今回提供したアドバイスは、経験豊かなプロの力を借り、内部で調整してもらう必要がある。ロケーションは、包括的な取り組みについて考える際の数多くのピースの一つに過ぎないが、現在、いまだかつてないレベルで接触しやすい状況が整っており、その効果は並はずれて高い。皆さんは直接的なデジタルマーケティングの取り組みに、今までどのようにロケーションを活用してきたのだろうか? ロケーションベースのマーケティングの原則その3 – その瞬間を活かす マーケティングの取り組みを目標通りに実行することが出来る自信がついたなら、ロケーションに注目し、ハイレベルの関連性を提供することが出来るようになるだろう。技術は素晴らしい進歩を遂げているが、いまだに人間は1度に1個所の場所にしか存在することが出来ない。それゆえ、その場所が非常に大きな意味を持つことが多い(意識していようといまいと)。顧客および顧客候補の人達と記憶に残る、そして、感情に訴えるようなつながりを持つ取り組みに依存しているなら、メッセージやコンテンツにおいてロケーションによってもたらされる関連性は、その他の要素よりも遥かに効果が高いと言える。 最高の戦略を実行する計画を立てる上で、ロケーションをキーワードにアイデアをまとめてもらいたい。ではその2つ目の方法を見ていこう。 瞬間: このタイミングで、より効果的な交流を行うため、この場所を活用する点についてマーケッターは、何を把握しているのだろうか? モバイルが、以前では不可能であった方法で、デジタルの世界と実際の物理的な世界に橋を渡している点は、私がわざわざ説明しなくてもご存知のはずだ。消費者の立場では、この効果により、必要な情報にいつでもアクセスすることが出来るメリットがある。マーケッターにとっては、その「瞬間」のデータを利用することが出来るコンセプトは、交流に対する検討、転換、維持、さらには、獲得を目指す取り組みを後押しするはずである。 消費者のロケーションが共有されると(ユーザーがアプリでデータの共有を許可して、所在地を入力して、サービスがアクセス可能なプロフィールのデータを投稿するなどして)、あるいは引き出されると(基地局の三角測量、クッキーの値、通信会社が開始した検索、GPS、WiFiのノード、写真のメタデータ、ロケーション特有の“コネクタ”、もしくは適切な場合、リバースIPも利用される可能性がある)、消費者の居場所を把握することが出来れば上々の滑り出しである。この初めの一歩こそが、戦略の終着点であり、多くの場合、基礎的なレベルにも関わらず、ここまで到達することが出来るか否かでイニシアチブに大きな差が出る。 マーケッター達は、その場所がその時何を意味するのかについて考え、この知識を活かす必要がある。 次のように考えてもらいたい: 「ディズニーのテーマパークのすぐ外にいる消費者に向けたコンテンツは、マンハッタンでコーヒーを飲んでいる人へのコンテンツと比べ、どのように異なるべきなのだろうか?」、もしくは「モバイルデバイスでeメールを開いた顧客候補がシラキュースの店舗にいる点、そして、通常レベルのプリンターを探している点が分かっている場合、この店、時刻、在庫、そして、当該の店舗に勤務するスタッフについて知っている点を活用して、どのようにこのコンバージョンの機会を活かせばいいのだろうか?」 どのデータが最も重要なのか、そして、どのデータが、効果的で、継続的で、且つ記憶に残る交流を提供するため、もしくは“優れた行動”を後押しするために使えるか真剣に考えるべきである。 この情報を次の段階に進めるには、APIやWebサービス等のテクノロジーを活用して、実際のロケーションを時間、気温、曜日、サービスへの距離、当該地区のイベント、レイアウト等の広範な要素にマッチさせ、ロケーションに位置する人達の多くに意味のあるメッセージを作成する必要がある。直接マーケティングの関係を当該の人物と築いているなら、重要な特定のメッセージ、割引、もしくはプロモーションに対するセングメンテーション環境と利用可能なデータの接点を組み合わせることで、消費者ベースとの関係を強化することが出来るだろう。また、このような関連する/把握しているデータの接点を交流の表面に近づけると、全体的なモバイルエクスペリエンスを改善する上で役に立つ。入力するデータの量およびナビゲートの“アクション”は少なければ少ないほどよく、また、スクロール/タップ/スワイプ/ズームを最小限に抑えると、顧客にとって効率が良い。このようなアクションを少なくすることで、直帰率や引き返しを抑え、理解およびブランドのポジティブな印象を高めることが出来る。 適切な提携先と構造を基に、分かりやすくキャンペーンを実践すれば、他に類を見ない強力なマーケティングの効果が見込める。 [...]
14 years 1ヶ月 ago
大企業はもちろん、成長中のITベンチャーでも拠点の数が増えるにつれウェブ会議を活用する機会がますます増えていきますよね。私も普段からスカイプでのウェブ会議は行っているのですが、もう少し本格的なウェブ会議システムを検討しているあなたに、15の主要なウェブ会議サービスを徹底評価したレビュー記事を紹介します。英語圏のサービスになりますが日本でも提供されているサービスもありますし、海外進出で英語サービスの方が良いという場合もあるでしょうから、何かの際の参考にどうぞ。 — SEO Japan 以下は私達が選んだライブストリーミングツール、オンラインセミナー、社員のオンライン連携のためのリストである。 ターゲットオーディエンス: 企業、ブランド、教育者、非営利、コミュニティ組織、ウェブパブリッシャー、個人。2011年2月18日更新。 以下のガイドは、元々TechSoup Globalが作成したものを、J.D.JasicaとKim Baleが大きく更新したものである。 ますます多くの企業や起業家が、スタッフや顧客や支援者や見込み客とコミュニケーションを取るためにウェブ会議サービスを使うようになっている。 ウェブ会議とは、オンラインで実施するバーチャルミーティングで、自分のコンピュータにあるドキュメントやアプリケーションを遠い場所にいる人と共有したり、ビデオやテキストやボイスチャットを介して彼らとコミュニケーションを取ることを可能にする。ウェブ会議を通じて、あなたは、社員を集めて1つのプロジェクトを協力してやらせたり、あなたの最新の製品またはサービスに関するオンラインセミナーを開催したり、支持者を教育したり、スタッフをサポートしたりすることができる。 恐らくあなたの会社は、長距離コミュニケーションにメールや電話会議を使用するだろうが、時に、本格的なビジュアルミーティングが重要な戦略の詳細を打ち出すには唯一の方法となる。ウェブ会議は、インターネットコネクションとウェブブラウザを持つ誰もが、リアルタイムでオンラインに集まって協力することを可能にする。 参加者が参加する前に自分のコンピュータにソフトウェアをインストールする必要があるカンファレンスツールもあるが、その他のツールは完全にウェブベースだ。各ツールは、コラボレーションとコミュニケーションのために提供する機能も様々である。例えば、参加者が自分のコンピュータのマイクを介してお互いに話しするものあれば、全ての人がビデオを介してやりとりするものもある。また、別の音声/電話回線によって会議の音声部分を追加するという選択を持つものもある。 あなたが自分の会社に適したサービスを選択できるように、私達はウェブ会議サービスに共通してみられる機能に注目し、あなたが知っておくべきその他検討事項を説明した。私達のリストでは、一定人数の人達に優れたビデオカンファレンス(ビデオチャット)とテキストチャットを提供するものの幅広い共同作業機能を提供する本格的なウェブ会議サービスを提供していないSkypeやAppleのiChatのようなツールは除外した。 これらの優れた機能を検討する際には、これらの機能が自分のローカルエリアネットワーク(LAN)にどのような影響をあたえるかを考えることが大切だ。例えば、以下に紹介する製品の多くはビデオカンファレンスを含む。1つの場所で1人の人間がビデオカンファレンスを使用することが、ローカルネットワークに問題を引き起こすことはない。同じ時間に複数の社員がビデオカンファレンスをすることは、残りのネットワークトラフィックを遅くすることがある。 購入する前に、可能な時に製品を試しに使ってみよう。以下の情報と製品ウェブサイトを利用して選択肢を狭めた後に、自分のニーズに最も合う2つか3つの製品を試してみよう。 それでは、私達が選んだ14のウェブカンファレンスサービスを招待する。あなたのお気に入りが他にあったなら、または更新情報や修正情報があれば教えてほしい! 1.Watchitoo: マルチメディアコラボレーション 私達は、Personal Democracy Forumと中間選挙の間にWatchitooを使用し、その豊富なコラボレーション機能一式に感銘を受けた。 Wathitooは、オンラインコミュニケーションのパワフルなステージを生み出すために、マルチメディアプレゼンテーションがビデオカンファレンスと融合したリアルタイムコラボレーションプラットフォームである。そのテクノロジーは、従業員のコミュニケーションとコラボレーションを強化する複数のビデオフィード、画面共有、ホワイトボード、API実装、埋め込み機能、記録機能をサポートする最先端のプレゼンテーションを簡単に主催および参加させてくれる。 ソフトウェアの有無: ウェブベース、ダウンロードの必要なし。 招待の手段: 複数の埋め込み場所、社内メールによる招待。 コラボレーションツール: 画面共有、最大25人までのプレゼンターがあらゆる形式のリッチメディアを同時使用可能、テキストチャット、質問、TwitterとFacebookの投稿、モバイルアクセス、ビデオカンファレンス、ビデオ編集、ホワイトボード 記録: あり 投票&アンケート: 75日後に開始 ミーティング後のレポート: あり 価格: 5人まで無料、25人まで月額39ドルのプラン、50人まで月額49ドルで大容量ストレージ付きのプラン 従量制: ライブイベントの場合にあり トライアル: 30日間無料トライアル 要点: リッチメディアプロジェクト周辺のコラボレーションのための最先端サービス。他では見られない機能もいくつかある。問題点:VoIPによる会話にわずかにタイムラグがある。 2.Cisco WebEx Meeting: 業界の定番 ウェブ会議サービスの先駆者、WebExは2007年Ciscoによって32億円で買収された。WebExは、ミーティング・センター、イベント・センター、トレーニング・センター、サポート・センターを含む広範囲のウェブ会議サービスを提供する。WebExとMicrosoft Office Live Meetingが、この分野の二大勢力とされている。 ソフトウェアの有無: 参加者のダウンロードは必要なし、あらゆるインターネットサーバーおよびスマートフォンデバイスで実行 招待の手段: [...]
14 years 1ヶ月 ago
ついにリリースされたiOS 5、様々なレビューがネット上にも出てきましたが今回はThe Next WebがiOS 5を徹底的にレビューした記事(驚異の36,478文字!)を紹介します。もしかするとネット上で一番充実しているかもしれない本格レビュー(少なくとも文字数は)、iOS 5を使っている人もまだの人もお時間ある際に是非。元々、10ページ近かった記事を1ページにまとめていますので延々と続きますがご容赦ください。 — SEO Japan 今年の6月、WWDCで当時のCEOであった故スティーブ・ジョブズ氏率いるアップルが開発者と記者で構成されるオーディエンスに向けてiOS 5の告知を行った際に現地にいたなら、iOS 5によってもたらされた大幅な変化に多くのオーディエンスが驚いていた様子を目の当たりにしていたはずだ。アップルのモバイルOSにとっては大きなアップデートであり、iOS 4がリリースされてから12ヵ月間しか経過していない割には、数年間の努力が結集されたように思えたほどだった。 このアップデートの主役は、スティーブ・ジョブズ氏によって発表されたiCloudであった。iCloudには、「デジタルハブ」をMacからクラウドベースのシームレスなシンクサービスに転換する10年間分に値する価値があり、未来のアップル製品と結び付くことは容易に想像できた。 iOS 5のほぼ全てのパーツが何らかの形でiCloudに関係しており、iOSのほとんどの機能がアップデートされていた。奥が深く、圧倒的な変更が行われ、アップストアおよびネイティブのディベロッパーAPIが導入されて以来、最も刺激的なiOSのリリースとなった。iCloudは、iOSデバイスのユーザーおよびディベロッパーにとって胸躍る製品であり、飛躍的にこのエコシステムを前進させるはずである。 iPhoneを初代から利用してきたなら、iOS 5がここまで新鮮に、そして、積極的に変更を実施するとは思ってもいなかったはずだ。始めてiOSを使う人にとっては、アップルはiCloudを活用する方針に切り替えたばかりであり、完璧な出発地点と言えるだろう。 iOS 5に注がれた取り組みは、率直に言って膨大である。WWDCのキーノートを聞き終えた時点では、ここまで多くの機能が加わり、プレゼンで発表された製品のような洗練された製品が本当に出来上がるとは思えなかった。数ヶ月間に渡って、来る日も来る日も使っているが、今でも驚かされている。 大幅な変更に圧倒されてしまいそうだが、iOS 5の大きな変更点およびiCloudの統合を詳しく調べ、最前の5つのパラグラフ、そして、5ヵ月分の宣伝に本当に値するのかどうか確認してみよう。 はじめに警告しておくが、アップルが発表したばかりのボイスサービス シリおよびディクテーション機能については、まだ未使用であり、テストしていない製品をレビューすることは出来ないため、要約のみを提供する。数日後のiPhone 4Sのレビュー記事で確認してもらいたい。 通知 iOSの非難の矢面に立たされた機能であり、アンドロイドの長所として頻繁に取り上げられてきた機能が、通知の処理の方法であった。テキストメッセージであれ、ユーザーの注目を欲するアプリであれ、電池の残りの量の警告であれ、iOS 4および4以前のiOSはまともに処理することが出来なかった。 このような通知は、モーダルなポップアップを提供し、スクリーンで再びアクションを起こす前に全て退けなければならず、理想とは程遠かった。 iOS 5の新しい通知システムは徹底的に改善されており、ユーザーが調整することが可能な機能が多く提供され、自分の思い通りにすることが出来る。アンドロイドの仕組みに通じる部分があり、iOS 4で動作するジェイルブレイクされたiPhoneで動くモバイルノーティフィアーアプリに似ている。 このアプリのディベロッパー、ピーター・ハジャス氏は、アップルが今年の前半にWWDCでiOS 5の新しい通知システムを発表した直前に、アップルに採用されていた。ハジャス氏は何のために採用されたかに関しては無言を貫き、ノーティフィケーションセンター(NC)の作業の大半は既にこの時点で終わっていたものの、アップルはモバイルノーティフィアーの仕組みに光るものを見出し、ハジャス氏に統合してもらいたかったと考えるのが無難である。 アプリに対するこの新しいシステムは、ノーティフィケーションセンター(NC)を介して通知を行う。このパネルは、アプリのメニューバーの上部から、あるいはホームスクリーンからプルダウンさせることが可能だ。上部のステータスバーをつかみ、下に引き下げる行為を想像してもらえると分かりやすいだろう。 プルダウンし、底部の小さな横線入りのハンドルを上にフリックすると、片づけることが出来る。 NCは全てのアプリが送信する通知を集め、プルダウンして通知のリストを見ることが出来るような仕組みを採用している。各通知はタップ可能であり、タップすると通知を送信したアプリにアクセスする。一度タップすると、パネルから当該の通知は削除される。また、セクションの見出しの右上にある小さな「x」印ををタップして、アプリからの通知をまとめて削除することも出来る。 何らかの理由で全ての通知を一度にNCで削除することが出来る選択肢は用意されていない。一つずつセクションを削除していなかなくてはならない。これはミスのように思えるので、すぐに修正を加えてもらいたい。 NCで待っているアプリの通知にアクセスすると、自動的に削除される。 ノーティフィケーションズの下のアプリの設定セクションにはNCに関連する設定項目が幾つかある。通知の順番を自分で整理するか、来た順番を採用する項目もその一つである。自分で決める場合、エディットを叩き、アプリの順番を変えて、選んだ順番で上から下に通知を表示させることが可能だ。 リスト内のアプリを叩くと、複数のオプションから一つを選ぶことが出来る。NCに表示させる通知の数を1、5、または10に切り替えることが可能であり、さらには表示させる仕組みまで変更することが出来る。要するに過去のポップスタイルを気に入っているなら、呼び戻すことが出来るのだ。 また、ロックスクリーンでアプリからの通知を表示するかどうか、さらにアプリのアイコン上のバッジ内でカウントを表示するかどうかを決めることが出来る。頻繁にアクセスするアプリは別として、個人的には大半のアプリにはバッジを掲載しないようにしている。その他の場所でも、十分に新しい情報が届いている点を知ることが出来るからだ。 このスクリーンでは、今までのように通知がをモーダルなポップアップで表示させるのか、もしくは新しい“バナースタイル”で表示させるのか、あるいは非表示にするのかを切り替えることが出来る。 iOS 5を利用していると、「WiFiに接続することができませんでした」やユーザーに注目してもらう必要があるメッセージに関しては、“今まで通り”の方法で通知が行われることがある。これはむしろそうあるべきであり、実際に重要なメッセージを受け取る限り、特に面倒とは思わないはずだ。 アプリによっては、このスクリーンでその他の選択肢が用意されている。メッセージアプリでは、メッセージのテキストを掲載するプレビューを表示させるか、または送信者の名前のみを表示させるかを選ぶことが出来る。また、見逃したメッセージの警告を行う回数を0、1、3、5、または10回から選ぶことも可能だ。一部のアプリは、オリジナルのアラート音を無効にする選択肢を提供している。 「バナー通知」は新たなデフォルトであり、電話機の利用中にアプリからのアラートを受信することが出来る。モーダルのポップアップウィンドウの代わりに、スクリーンの上部16分の1のスペースが昔のフライト状況板のようにグルグル回る。通知は数秒間表示され、再びグルグル回って元に戻る。 表示されている間はタップ可能であり、通知しているアプリを立ち上げることが出来る。待つと、そのまま消える。モーダルなポップアップよりも遥かに望ましいソリューションであり、正直に言って、iOS 5の個人的なお気に入りのポイントの一つである。 昔のモーダルなポップアップスタイルは、アプリを利用中にも関わらず中断され、複数の通知が一度に行われると、その前の行動に戻るためには面倒な手続きを繰り返さなければいけなかった。これは大きな改善であり、この分野においてはリードを許していたアンドロイドについに肩を並べたと言っていいだろう。 ロックスクリーンからはNCにアクセスすることは出来ないが、見逃した複数の通知が一度に表示されるようになった。新しい通知が行われると、今までのように見やすい1つのアラートで表示されるものの、元の細いスペースに戻り、その他の通知が積み重なっていく仕組みが採用されている。アプリのアイコンは通知の左側に小さく表示される。 表示仕切れない量の通知が届くと、通知のリスト内をスクロールすることが出来る。この通知はすべてスワイプして閲覧することが出来る。解除と同じような動作で通知を送ってきたアプリを直接立ち上げることが可能である。 アップルが細部にこだわっている良い例がある。NCをプルダウンする際に、一番下までホールドし、右と左の角を見てみよう。一番下まで辿りついてから指を離すと角を丸くするアニメーションが表示される。その結果、上部の右と左角とマッチし、ユーザーが角張ったホームスクリーンではなく、パネルを見ている点を確認することが出来る。 大したことではないかもしれないが、この機能のために細かく気が配られている点はよく分かる。 ウィジェット [...]
14 years 1ヶ月 ago
150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓最後の話は、ビジネスで最も大事な?!顧客開拓について。スタートアップ起業の際、なんだかんだいって心配なのは実際にお客様が現れてくれるかということ。検索広告にSEO、ブログやFacebookマーケティング、アフィリエイトにTwitterまでネットを駆使したマーケティング手法は多数ありますが、どんなスタートアップだって同じことをやっている今、何かに異常に秀でたスキルがあればともかく、顧客開拓が本当にできるかどうかは誰でも不安なはず。そんな起業家に贈る筆者からの顧客開拓のアイデア集です。 — SEO Japan 技術屋の創設者にそのスタートアップについて尋ねると、彼は自分の素晴らしいソフトウェアについて、シンプルで、圧倒的で、役に立って、面白いと、誇らしげに説明するだろう。それから彼は、自分の最先端のプラットフォームについて、クラウドベースで、拡張可能で、分散型バージョン管理で、継続的インテグレーションで、ワンクリックのデプロイであると説明するだろう。恐らくあなたは、ヨロヨロしたデモを見ることにさえなるだろう。 私はいつも、モダンなソフトウェア開発のスリルを共有して、“すごいね”と大声で言った後、“じゃあこの素晴らしいウェブサイトを人々はどうやって知るの?”と言う。 ここで、セミの鳴き声。 (または、“コオロギの甲高いさえずり”。しかし、テキサスではセミの声の方が大きい。) 居心地の悪い4秒間の後、創設者の顔に笑顔がこぼれる。“ほら始まるぞ”、“やっぱり戦略があるのだ!”と、私は思うのだ。 私が何回も耳にしてきたたくさんのたわ言の“戦略”を除き、創設者の口から噴き出る言葉を私は口パクで言うことができる: “私達は、自分達の聞かせどころを発見するまでアドワーズのキャンペーンをA/Bテストするつもりだ。” “私達は、適切なメッセージが現れるまでランディングページをA/Bテストするつもりだ。” “私達は、SEOでは他の誰よりも優れている。” “私の友人が、Twitterで有名になる方法を知っている。” “私達は、ブログで評判を得るつもりだ。” “私達は、独自のネットワークから始め、それを成長させるつもりだ。” “私達は、アフィリエイトプログラムを使用するつもりだ。だから、私達の顧客が私達のためにそれを販売する。” “私達は、口コミの成長を促すために製品の中に‘リツイート’ボタンを設置している。” 明らかな問題は、地球上の全てのスタートアップがこれらと全く同じことを言うことだ。近頃では、上記の“戦略”は、以下のようなことと同じに聞こえる: “私達は、ウェブサイトを開設するつもりなので、人々は私達について知ることができる。” “私達は、メールアドレスを所有するつもりなので、人々は電話を持たずに私達とコミュニケーションを取ることができる。” そう、あなたはこれらのことをするつもりでいるが、他の何百万という人たちもそれをするつもりなのだ。あなたはまだ表に出ていないのだ。知名度は否。クズを提供する者は誰もが失敗する。 OK。では、あの耳触りな音に負けないためにあなたには何ができるのだろうか?ここにいくつかアイディアを挙げよう。そして議論しよう! 1. 口コミをビルトインする WhenBusyは、あなたが自分のカレンダーを共有することなく、人々にあなたの空いている時間にミーティングをスケジュールさせるブートストラップ・スタートアップだ(実は、私はここのアドバイザーである)。例として、創設者(Josh Baer)の空いている時間がどうなっているか見てみよう: 空き時間のリストをメール交換する代わりに、Joshはこのページへのリンクを送信するだけで、他の人はこの製品を使ってミーティングをスケジュールすることができる。口コミのステップはこうだ:このツールを試しに使ったら、見知らぬ人がそれを自分でも使用するかもしれない、そしてより多くの人がそれを知るようになり、と続いていく。 “人々にこれをFacebook上で‘いいね!’と言わせるボタン”について私が言わなかったことに気付いて欲しい。ボタンが理由で“口コミが広まった”企業を私は知らない。ボタンは良いが、それはあなたの製品をWhenBusyのように本質的に口コミで広めることはないのだ。 それは全く問題ない。全ての製品が口コミで広まる必要はないのだから!しかし、もしそれが口コミでないとしたら、あなたには客を見つける優れた手法が必要であるし、もしそれが口コミであるなら、それは後からの思い付きで追加されるのではなく、アプリケーションのDNAの中にコードされているべきだ。 2. 恐るべき正直さ Balsamiq Mockupsは、超が付くほど有名なワイヤーフレームのツールだ。このソフトウェアは良いが、Peldi(創設者)を際立たせているのは、先進的な機能選択でもバグのないリリースでもなく、彼の驚くべき透明性である。彼は、彼らがまだうまくいっていない時にさえ利益を公開し、非営利団体にたくさんの無料コピーを提供することを声を大にして誓い、競合相手に知られることになろうとも自分の全ての(効果的な)マーケティング戦略(ここで更新)を明らかにした。 彼は単に“正真正銘の声”を持っていただけでなく、大衆に約束をしたのだ。それは人の心をつかんで離さない。 彼は単に“事実をありのままに話す”だけでなく、自分のマーケティングの秘密を打ち明けて、自分の会社の帳簿をオープンにしたのだ。それは信頼に値する。 これは、ただ単に“人間であること”や全てのくだらない話なんてものじゃなく、あまりにも正直が過ぎる。まるで、あなたが「最近どう?」と尋ねたら、先週の水曜日から足の中指に噴き出ている変なデキモノについて話す人のように。 全ての人が“会話に参加している”(おっと、私はこのフレーズを定期的に使用している!)世界では、透明性の領域で競争したいのなら、あなたは自分の魂を真にむき出しにしなければならない。それは誰にでも合うものではないので、私はそれをすべきだとは言わないが、それを不完全にやっても意味がない。 3. オプラを泣かせる (註:オプラ = 米国で一番有名、かつ最も女性の購買に影響力があるといわれる女性司会者) 報道を発生させようとして創設者が犯す一番の過ちは、説得力のあるストーリーを伝えるというよりも会社がやっていることについて話すことだ。 Twitterは、イラン人が非正統的政府と戦うのを手助けする時、もしくは、アップタイムを増やすために新しい内部ITプロセスを作りだす時に報道されるだろうか?Appleは、デザインに対するこだわりや、APIの開発が理由で何百万もの心を勝ち取るのだろうか?37signalは、彼らのソフトウェアが競合他社よりも“優れている”ことが理由で、300万ものユーザーがいるのだろうか?それとも、彼らがその文章と哲学を介してデザイナーと起業家をやる気にさせているからだろうか? 力強い語り口なしでは、あなたが大きく報道され、あなたのために噂を広めてくれる熱心なユーザーを獲得するチャンスはゼロに近い。 Smart Bearでこのことが分かるまで私は何年もかかった。最初、誰かがSmart Bearのツールパッケージとは何かと尋ねた時、私はこう言った: Smart Bearは、バージョン管理システムのためのデータマイニングツールを作っている。 それは、正確ではあるが、ハードコアなギークさえを何を言っているのか分からない、まして役にも立たない難解な説明である。 数年後、コードレビューのソフトウェアが私達の唯一の中心になったことが分かった時、私は説明がもっと上手になった: あなたが修正やコメントができ、それを他の人に見せることができる“トラックチェンジ”をワードがどのように持っているか知っているだろうか?私達はそれをソフトウェア・デベロッパのためにやっている。ワードではなくて彼らが使用するツールと統合し、彼らの標準的技法の中で作用するのだ。 良くなった。しばらくの間、私はそれを成功だと思っていたが、それでも報道はなかった。次第に(助けてくれたジャーナリストのおかげで)、私は自分が、人が気にかける理由というよりはそれが何であるかをただ説明しているだけだということに気が付いた。私は、人々が胸を躍らせる理由を見つけ出すのを読者任せにしたのだ。 [...]
14 years 1ヶ月 ago
150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓のシリーズ記事の4つ目は、ビジネスで勝ち残るためには必須の自社・製品ポジショニングについて。競合他社の存在を認識し、自社製品サービスが存在しうるポジショニングを市場の中で明確にしてビジネスをしない限りは新たなマーケット開拓は中々の難題になります(営業パワーでひたすら売りまくる!のを別にすれば)。スタートアップ起業する際も、自分が提供しようと思っている製品サービスの市場や競合調査は事前に行い、自社のポジショニングも考えると思いますが、どうも多くのスタートアップ起業家がポジショニングのやり方を間違えているのではないか、という記事を。 — SEO Japan 今年のCapital Factoryプログラムへの数百のスタートアップピッチを見ると、競合他社に対する会社のポジショニングに関して2つの最もよくある誤解が、不思議なことに正反対であると断言できる: 競合他社はいないと主張する 6つの競合他社の“最良”の特徴を組み合わせることによって、自分の会社が提供するものとポジショニングを定義する これは単にピッチの際の問題ではない―誰があなたの顧客で、彼らが何を求めているのか、マーケットプレイスにおける自分の役割を定義するあなたにある問題なのだ。 これらの間違った考えを明らかにし、その代わりにあなたに何ができるのかを見ていこう。 1. 競合他社はいない これがどう聞こえるか、そして、それを聞いた時の私の反応はこうだ: “私には競合相手はいない。” あなたは直接的な競合相手に気付いていないか、“自分で作る”ような代替ソリューションを考慮していない。 “私達のようにやっている人はいない。” もちろん、あなたは自分の会社を唯一無二の提供物―独占的な機能、際立った文化、さっぱりとした料金プラン、革新的な販売戦略など―で位置付けようとしている。しかし、独自性は、競合他社がいないことを示唆しないのだ! “この問題を解決するためにソフトウェアが使用されたことのない業界であるため、競合相手はいないのだ。” 良いことのように聞こえることは承知だが、これはあなたがコンピュータ恐怖症の人々にソフトウェアを信頼するように説得しなければならないこともほのめかす。それはデメリットだ。あなたは、現状維持と張り合っているのだ。 “人々はそれが問題であることに気が付いていないため、競合相手はいない。” もし彼らが、自分達が痛みを抱えていることをまだ知らないなら、その販売プロセスは非常に苦しくなる。それにぴったりの言葉がある。エヴァンゲリズムだ。それは、他の言葉を呼び出す:高価、困難、時間の無駄。 もしあなたが自分は例外だと主張したい気になるなら、あなたが見ている優位性を解明する方法を紹介しよう。しかし、ある意味それはビジネス戦略としても理にかなっている: 私達は、他の誰もが積極的にターゲットにしていない十分に限定したニッチを開拓してきた。同様の競合他社A、B、Cが存在するが、彼らはXが理由でこのニッチをターゲットにしていないし、Yが理由でこのニッチに転換するのは難しいだろう。実際、私達のアイディアは似ているが彼らの手は届かないため、AまたはBまたはCと提携することになるか、AまたはBまたはCに買収されることも十分にあり得る。 私達は、図体が大きく名声が確立した者が取り組むには小さすぎるが会社を作るには十分な大きさの市場を識別してきた。例えば、Microsoftのような800ポンドのゴリラは新しいソフトウェアを作ることにあまりに非能率的なため、10億ドルがかかってもいない限りは1つの市場を追い求めることはできない。私達は、この1億ドル市場に作られるべき確固たるビジネスがあると考える。しかしながら、Microsoftはゼロからこれを作ることができない一方で、もし私達が素晴らしい成長と利益を見せれば、それは彼らにとって明白な買収対象となるだろう。 私達は、既存の仕組みとはあまりに異なるテクノロジーを作ったが、人々がどうやってこの痛みを解決するかについての常識自体を変えている。それは既存の仕組みとはかなり異なる手法だが、私達のソリューションは説明することも使用することもとても簡単だ。(例:Netflix) 私達のターゲット客は、この痛みを昔から自分たちで解決してきたか、そこから解放されるというよりは痛みと共に生きてきた。しかしながら、新しく利用できるテクノロジーと現代の考え方の組み合わせが、新しいソフトウェアを実行する適切な時にするのだ。例えば、私の会社Smart Bearは最初の商用ピアコードレビューツールを作った。私達の前は、ソフトウェアの競合他社はいなかったが、誰かの肩越しに見るとか、Diff付きでメールを送るとか、コードレビューミーティングとか、“フォーマル・インスぺクション”とか、代替プロセスは山ほどあった。ピアコードレビューを使って数個の特定の頭痛の種をトラックすることやより新しいテクノロジー(ユビキタスバージョン管理の到来のようなこと)を活用することによって、私達は “コードレビュー”があるべき姿を完全に変えたのだ。 この業界がソフトウェアソリューションを見てこなかったことは事実だが、それは彼らがコンピューターを嫌いだったからではなく、ソフトウェアを使ってその市場に取り組むことが不可能だったからなのだ。その理由はこうだ(1つ選択): 私達は、ギークや業界のインサイダーに及ぶありそうもないチームを築いてきた。 新しいハードウェア/ネットワークがちょうど登場し、これを可能にする。 インターネットに対する新しい姿勢(例:従来のハイテク恐怖症の間でFacebookが広まる)が新しいワークフローを可能にする。 この業界は共用化されているため、プレイヤーをほんのちょっとでも優位に立たせることが重要なことなのだ。 この業界は経った今、テクノロジーを受け入れる具体的な兆しを見せ始めている。 私達には、アルファテスターにサインアップした3人の見込み客がいる。もし私達が彼らを成功させれば、そのケーススタディが私達の必要とするエヴァンゲリズムとなるだろう。 2. 競合他社によって自分の会社を定義する あなたの会社は、その独自の力、価値、顧客、製品によって定義されるのであって、他の競合相手と比べることによって定義されるのではない。あなたには、強力な立場、たとえ競合が存在しなかったとしても明確で説得力のある何かが必要である。 この過ちが現れるいくつかの場合を紹介しよう: “私達は競合他社の最も素晴らしい点を組み合わせ、彼らに私達の成功への道を示させている。” 似たような会社の失敗と成功から学ぶという考えは好きだが、“最も素晴らしい点を組み合わせる”というのは的外れだ。それらの企業には、それぞれが妥協している点があるのだ。あなたが“最も素晴らしい”と思うことは、実際に彼らのターゲット市場にとってはベストかもしれない。なぜあなたは、自分の“最高”の概念があなたに賛同していないだけでなくあなたに乗り換えるように説得されていない顧客に十分な結果をもたらす確信があるのだろうか? 比較表 各“機能”が横の列、6つの“競合他社”それぞれが縦に並んだ図表。チェックマークが付いていて、Xは、チェックがいっぱいついたあなたの会社を示す強調された列を除いていたるところにある。これがばかげたことだってもう誰もが知っているのだ。全く無礼な。 “私達は競合相手Xと同様だ。ただ、私達だけがYだ。” この場合、あなたはYが市場の大部分にとって圧倒的に魅力的であるということを主張している。Xは自動的にあなたより有利である(ブランド、顧客、収益、内部情報、チーム、時期において)ため、Yは頭が爆発する位に素晴らしいことでなければならない。おっと、それからXがYを導入するのが不可能でないといけない、Yの3分の1だって。あなたの運命は他人の手にかかっているということなのだ! “私達はXと同じです。ただし、もっと安いです。” より安くすることは1つの戦略だが、それがあなたのたった1つの戦略であってはならない。競合他社が価格を変えたり、割引をすることは簡単なのだ。どちらにせよ、一般的に、最高の顧客は価格志向型ではないため、実際にはあなたは市場の望ましくない部分をかじっていることになる。この主張は、“私達は50%の価格で70%の機能を提供する”とペアになることが多いが、少ない価格で少なく提供することは感動的ではない。 それでは、競合相手と比較しつつ競合相手があなたのアイデンティティを決定づけることがないように自分の会社を興すためには、あなたはどのように内側を見るべきなのか? 私達は、XとYとZによって定義された市場区分をターゲットにしている。私達はこれらの基準の少なくとも2つに当てはまる20人の見込み客と話をしてきて、彼らは私達の製品がまさに自分達が必要としているもので、彼らの問題を解決する条件を満たした仕事をしている競合相手はいないことに賛同している。 私達の会社には基本理念Xがあり、それは、私達のアドワーズ広告から技術サポートや製品に至るまであらゆる所に溢れている。(例:簡潔さ。少しの機能と低価格、明確な痛点、複雑な問題に対処していない、お金を節約することよりも生活を簡単にすることを重要視しているシンプルな製品。)これは、私達が決して妥協することのない1つの点であると完全に徹底しているため、私達はこの価値を所有するのだ。私達の顧客はそれを知っているし、これに価値を見いだしている。それこそが、私達の競合相手が持っている機能、価格または広告が関係がない理由なのだ。 これは、競争の激しい土台である。ここで留意すべきは、機能の選択や価格や広告/メッセージから明らかなように、この分野にいるプレイヤーそれぞれが異なる市場部分をターゲットにしていることだ。私達も、1つのニッチをターゲットにしている。御覧の通り、私達のオファーはそのニッチを所有することに一貫していて、競合他社と大きく重なることはない。その中の誰かが私達のニッチに“転換”することは難しいだろう。なぜなら、彼らは製品、価格、そして会社の役割を変えなければならないからだ。そのリスクは大きい。 私達は競合他社Xの後を追っている。私達は、彼らがすでに私達よりもずっと有利であることを知っている―彼らは有名で、よく理解されていて、詳しい機能リストがある。しかしながら、彼らはここ3年の間は何も新しいことをしていないし、彼らの顧客基盤が不満を感じているという証拠がある。それだけでなく、彼らはA、B、C(例:バグが多い、遅い、分かりにくい、インストールが必須、高い、ずさんな技術サポート)の点で人を悩ましていることでも有名だ。私達は、彼らの崩壊の始まりの中に大きなチャンスがあると見ている。彼らの顧客を私達の圧倒的な利点で吸い上げるのだ。彼らは、これを自分たちですることができない。なぜなら、彼らは方向転換をするには大きすぎるし、どちらにせよ彼らは過去3年間で変わることができないことを示しているのだ。 他には? あなたは、競合相手にあなたを破壊させないようにしながら彼らを自分の戦略に組み込み、どのように競合他社に立ち向かうのだろうか? 150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓 [...]
14 years 1ヶ月 ago
150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓のシリーズ記事の3つ目は、スタートアップを始める際に実に多くの人がその製品を実際にお金を出して買ってくれる・使ってくれる人がいるかどうか確かめようともしていないという愚かな事実に対する考えを。確かにこれ、ビジネスが立ち上がるかどうか確かめるのに一番効果的な方法と思うのですが、何故かやっている人が少ないんですよね。今回はそんなスタートアップの不思議の謎に迫る。 — SEO Japan Capital Factoryにおける数百ものスタートアップピッチのうち、“もし君がこの製品を作るなら、私はユーザーとしてXドルを出すよ。”と10人が言うようなものはほぼ皆無だった。 この事実について考えてみる: 数百もの人が、定職を辞めて、貯蓄に手を出し、個人的評判を危険にさらし、週に70時間骨を折って働き、赤ちゃんがいるのと同じ位にストレスを受ける(どれも私は経験済みだ)準備ができているのだ。そして、彼らが売り込んでいることにお金を出す意思のある人をわずか10人さえも確認できないでいる。 余りに愚かな話じゃないか? もしあなたが、それをお金を出してでも使いたいと言う人を10人見つけることができないなら、あなたの会社はどうしようもない。 これについてあなたにしつこく言うスタートアップブロガーにあなたはうんざりしているのでは? Steve Blankは“この建物から出ていけ”と言い、Eric Riesは“少しは学習しろを”と言い、Sean Ellisは“プロダクト/マーケット・フィットを求めろ”と言い、Drew Houstonは“0ドルの予算で学ぶ唯一の方法は人々と話すことだ”と言う。 私は、“お金を出すと言う人を10人見つけろ”と言う。私は、“その重い腰を上げて、あなたの会社に顧客がいるという確かな証拠を提出しろ”と言う。 しかし、それでもあなたは聞いていない。 あなたは、リーンスタートアップミーティングでこれらの主張を繰り返すが、ほとんどの人がそれをやっていないのだ。 あなたは、当然のことながら間違っていることが証明されることを恐れている。特に、新しいビジネスアイディアに躍起になっている時や、すでに友人や家族にこのことを伝えていてあなたがその冒険の旅を達成することが期待されている場合には。 しかし、なんてこった!あなたはトライしてさえいないのだ。もっと悪いのは、あなたはなぜ自分がトライしていないのか説得力のない言い訳をでっち上げているのだ。 あなたが自分を全力で保護するための言い訳を紹介しよう。 1.“私は、自分のかゆい所をかいている。私自身がターゲット客であるため、私は何を作るべきかすでに知っている。” おっと!あなたの典型的な顧客が、収益化可能な痛みを認識できるほど観察力が鋭く、製品を考案できるほどクリエイティブで、他の人にタダで働くことやあなたにお金と時間を投資することを説得でき、証明されていないアイディアを追いかけるために仕事を辞めることができるほど情熱的だとは知らなかった。 ばかな!定義上は、もしあなたがスタートアップ創設者なら、あなたは明らかにあなたの顧客ではないのだ。 “自分のかゆい所をかくこと”は、私の3つの会社が始まったきっかけだが、それはきっかけ―始まりにすぎないのだ。それはちょっとしたインスピレーションであって、戦略ではない。それは、カキをくすぐる砂粒であって、真珠ではない。 ほら!賢人も賛成している: “自分自身の製品のユーザーになること。自分の要求に基づいてより良いものにすること。しかし、自分が自分のユーザーであると考えるような錯覚はしないことだ。” ―Blogger & Twitterの創設者Evan Williams “もしもエンジニアリング部長がターゲット客は自分のようだと考えるなら、あなたは絶望的だ。もしマーケティング部長がターゲット客は自分のようだと考えるなら、あなたは絶望的だ。”—Cranky Product Manager “私達の顧客は、私なら絶対にしないことをたくさんした。私達は違うふうに考える。私達は問題を違うふうに解決する。私達には異なるニーズと要望がある。私の後について言うのだ:あなたはあなたの顧客ではない。”-リーンスタートアップのリーダー(スタートアップ創設者との会話を繰り返している)Eric Ries 実際に、“自分が顧客だ”というのがあなたが必要とする唯一の市場バリデーションだと考える本物のビジネスの創設者を見つけられるものなら見つけてみるといい。 2.“見込み客は数百万といるのだから、そのうちの10人がどう思おうと関係ない。私はただ始める必要がある。その後でも、統計的に意義のあることを調査したり学んだりすることはできるのだ。” 数百万いるなら、10人を見つけるのは取るに足りないことだ。10人さえも見つけることができないのなら、数百万人なんていないし、いたとしてもその数百万人はあなたに関心などない。 ビジネスは数百万人の顧客と共に始まることはない。1人から始まり、それが100になり、1000になるのだ。しかし、大部分が10を超えることはないのだ。 もしあなたが、買おうと言う人をまだ10人獲得していないのなら、実際に数千人が購入するだろうと宣言するあなたの自信はどこから来るのだろうか? 3.“私の顧客はモックアップを理解できない。私は最初にそれを作らなければならない。” あなたは、ターゲット市場にいる人にあなたのやっていることが魅力的であると説得するためにスクリーンショットやPowerPointを必要とすべきではない。もしあなたのコンセプトが難解すぎてカクテルパーティーで30秒以内に説明することができないのなら、それが複雑すぎるか、あなた自身も理解していないかのどちらかだ。 私とWP Engine(註:筆者の手掛けるワードプレス専用の高機能ホスティングサービス)を例に挙げよう。私は、会社名、ウェブサイト、共同創設者、従業員を持つ前からこのサービスに月50ドルを払おうと言ってくる人を30人獲得した。私が前に経験があるからという理由で私にとっては簡単なことだなんて言わないで欲しい。私はクズだと証明された別のアイディアを持っていたというのが一部始終の話しである。 たとえもし私が、時にはモックアップが必要であることや、いくらかの人はモックアップを完全に理解できないことを認めるとしても、あなたの最初の顧客は、定義上はアルファ版ソフトウェアに異存のない早期導入者であるということを忘れないことだ。もしあなたが少しでもそういう人達を見つけることができず、あなたの製品についてワクワクさせることができないのなら、おそらくあなたの製品はワクワクするようなものではないのだ。 4.“私は、セールス/マーケティングが苦手だ。私は勝手に売れるような魅力的な製品を作る必要がある。” お金にはならない優れた製品がこの世界にはあふれている。それはあなたも知っているはずだ! 実証的証拠が欲しいって?ここにあるリストは、Twitterクライアントのトップ100で、ここにさらに載っている。それでは: 基本レベルで機能が優れたソフトウェアはいくつあるとあなたは思うだろうか?(私の予想:80%) いくらかでも収益を生んでいるのはいくつあるとあなたは思うだろうか?(私の予想:5%) ホスティングとマーケティングの費用を差し引いても十分な収益を生み、所有者に定職が必要ないほどに利益のある会社をもたらしているのはいくつあるとあなたは思うだろうか?(私の予想:1%未満) 結論: もしもあなたのゴールがビジネス(趣味ではなく)なら、魅力的な新手のソフトウェアを作ることは十分ではない。 [...]
14 years 1ヶ月 ago
150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓のシリーズ記事の2つ目は、スタートアップが持ちうる優位性について考える記事を。前回の記事で優位性をばっさり否定した筆者、さて彼の考える真の優位性とは?「不当な」だけに少し極端な意見ですがこれはこれで納得できる点あり。 — SEO Japan もしも誰かがあなたの素晴らしいビジネスアイディアを真似したら? 起業家向けのQ&AコミュニティAnswers OnStartupsで約20人が、あれやこれやでこの質問をしてきた: 私がエンジェル投資家に会う時、彼はこう尋ねるかもしれない:“もし大企業があなたのアイディアを真似して、あなたのウェブサイトが公開された後にあなたと同じウェブサイトを開発したら?” 私はこの質問にどう答えることができるのか? いや、質問はこうだ:大企業があなたのアイディアを真似するつもりだと今知ったらあなたはどうするか? いや、ちょっと待てよ、本当の質問はこうだ:他の賢くて好戦的なスタートアップがそれを真似して1,000万ドルの資金調達に成功し、それがTechCrunchに特集されたらあなたはどうするつもりか? いや、待って、申し訳ない、本当はこうだ:完全無料のオープンソースの競合他社が4社ある時にはあなたはどうするつもりなのか? 待って、忘れていたが、本当の質問はこうだ:従業員ナンバー2があなたのコードとロードマップとマーケティングデータと顧客リストを持って逃げて、ボリビアに移ってあなたの製品を10分の1の価格で世界中に販売し始めたら? 良いニュースだ!これらの質問に対する良い回答がある! 悪いニュースだ!私が話すほとんど誰もが良い回答を持っていないが、自分は持っていると考えている。そして、それは致命的だ。なぜなら、それは彼らがその状況を改善する方向に向かっていないことを意味するからだ。そしてそれは、上記のようなことが起きた時には手遅れだということを意味する。 最初の一歩は、自分が問題を持っていることを認めること。 先週私は、競争上の優位性について最もよくある誤解を詳しく述べたので、まだ読んでいない人はそこから読もう。 要約すると、機能やマーケティングコピーや価格など、真似される可能性のあるものは何でも真似されるということだ。あなたは、自分が情熱的で働き者で“効率的”であるからといって、“強み”を持っているわけではないのだ。 本当の競争上の優位性とは、真似されることも買収されることもない。 例えばどんなことか? 内部情報 ウォールストリートで継続してお金を稼ぐ唯一の方法は、内部情報を手にすることだと言う。残念ながら、それは冗談ではない。それは違法(時々それで牢屋に入る人がいる)だが、内情に通じた人たちは、それは普通のことだとあなたに言うだろう。 幸運にも、業界と業界内の特定の痛点の深い知識を利用することは、スタートアップにとって完全合法な不当な優位性である。 この優位性がどう現れるか現実世界の例を挙げよう。Adrianaは、精神科医を10年やっている。彼女はそのビジネスの表も裏も知っている。診療の合間に、彼女は、完全に態度が一変するような偶然の機会を得て、ソフトウェア製品開発チームを率いることになった。(大事業のプロジェクトマネージメントにとって、C++コードをデバッグするエキスパートであるよりも、分別のある考え方をする人やカウンセラーのようがより価値があるということが分かる。) ここで、Adrianaは直感的に真実を理解する:従来の診療管理ソフトウェアは、精神科にとって最悪だった。彼女は、痛点と既存のソフトウェアの両方を直に知っている。しかし、現代の流行(例えば、面倒くさいインストールしたアプリケーションの代わりにウェブアプリケーションを使う)とHIPPAのレギュレーションの新しい解釈(患者履歴のような医療記録を保存するためのウェブベースのアプリケーションを許可する)を利用して、彼女にはビジョンと独自のソフトウェアをデザインする能力がある。 Adrianaは独特の立場を持つ:この業界のエキスパートは、ターゲット層と“Geek out”することができて、プロダクトチームを率いる能力がある。もし他の誰かが事後にAdrianaの製品を見たとしても、より総合的知識を持っている人間を見つけることは―もしくはチームを集めることさえ―ほとんど不可能なのだ。よくても、せいぜい真似すること位だ。もちろん、その時にはAdrianaはバージョン2に移行している。 「1つのこと」に対するひたむきで断固としたこだわり 前回の投稿に対する反応として、“ユニークな機能”は競争上の優位性になり得ることもあるというものだった。1つの機能が企業の主な優位性になっている例をいくつか挙げよう: Appleは、デザインのために全てのことを譲歩する。彼らの製品は、高すぎるし(リリース後12カ月で半分の価格で採算が取れている)、バグが多く(一体いくつのiOSの失敗があったことか)、私が彼らのテックサポートで経験したことは全て不愉快なものだったが、彼らの製品の見た目は素晴らしいのだ!(私はこれをAirで書いていて、ポケットの中にはiPhoneが入っている。) Googleの検索アルゴリズムが他より優れていたがために、より多くの訪問者数を獲得し、それが故に彼らは収益化することができたのだ。BingとYahooも今は良くなったが、優位性は長く続くのだ。 Photodexは、あなたが聞いたこともないような小さな会社だ。私は90年代にオースティンにあるその会社で働いていた。私達がサムネイルプレビューのついた画像ブラウザを作ったため、あなたはそれが何であるか見るために個別にファイルを開く必要がなかったのだ。 私達の強みはスピードだった。最高でも、最も安定していたわけでも、ほとんどの形式を読んだわけでも、ほとんどの機能を持っていたわけでもなかった。ただ、“最速”だったのだ。その製品のユーザーの多くにとって、スピードが買ったのだ。今、Photodexは年間1,000万ドルを稼ぎ、今も“スピード”が唯一のポイントで、それは譲ることはないのだ。 しかしながら、ただ単にユニークになるためだけの機能では十分ではないのだ(私のミニブラウザのように)。なぜなら、それは簡単に複製されるからだ。確かに、私達がSmart Bearで作ったコードレビューの技術における新しいアイディアのほとんどが、営利目的の競合他社とオープンソースの両方に真似されている。 むしろ、これは、「1つのこと」―それが何であるにしろ、(1)困難で、(2)あなたが絶対に負けないと心に決めたこと―に対する断固とした没頭を要する。 Googleは、数億ドルを検索アルゴリズムに費やしてきた。それは、それが自分達の「1つのこと」であると決めてから10年が経った今でも、この会社の唯一最大の焦点なのだ。彼らは、競合相手や悪意のハッカーには絶対に負けないと心に決めているのだ。 37signalsがシンプルな―ほとんど取るに足りない―ソフトウェアを作って300万人の顧客を獲得することができるのは、彼らが、自分達の簡素さの哲学と透明性と自分達自身の会社を所有していることに決して妥協しないからだ。そして、それが何百万人もの人々が尊敬し支援するものなのだ。競合他社も取るに足りないウェブアプリケーションを作ることができる(Joel Spolskyが“彼らのソフトウェアは単にたくさんのテキスト欄だ!”と持論しているように)が、ひたむきなこだわりがなければ、機能のない単なるソフトウェアにすぎない。 コピー不可能のままにするためには、あなたの「1つのこと」は、ただあなたの存在の中心であるだけでなく、達成するのが難しくなければならない。0.2秒で無数のウェブサイトの検索を実行するためにハードウェアとソフトウェアと組み合わさったGoogleのアルゴリズムは、複製が難しい;それに追いつくには、数百(数千)人ものMicrosoftとYahooの本当に賢い人達が必要だ。37signalsのプラットフォーム―13万人の読者がいるブログとベストセラー本―は、優秀なライターがフルタイムで働いても作るのは不可能に近い。 “するのが難しいこと”は真の優位性である。特にあなたがそれに主なエネルギーを専念する時には。 P.S. もっと詳しく知りたい人は、この考え方がどうあなたのセールスピッチを築くかについてここに詳細な例が載っている。 個人的なオーソリティ Chris Broganは、あなたに必要な情報はすでにオンラインに無料で存在している業界(ソーシャルメディアマーケティング)において、1日のコンサルティングに22,000ドルを取る。Joel Spolskyは、バグトラッキングで数百ドルを稼ぐ―何百という競合相手がいて新しいアイディアはほとんどない業界だ。私の会社Smart Bearは、その部類で最も高いツールを売っている。私達はこの強力なオーソリティをどうやって獲得したのか?あなたはどうやってこの圧倒的な優位性を獲得することができるのか? 私は、何の権威でもなかった人のいい例だ。しかし、今の私の会社(Smart Bear)がピアコードレビューの分野において収益とアイディアの両方のリーダーとして誰も触れることができない所まで時間をかけてそのオーソリティを築いた。 私は、コードレビューツールを作る前にコードレビューのエキスパートだったわけでもなければ、一般的なソフトウェア開発プロセスのエキスパートでもなかったのだ!私は講義もしていなかったし、ブログも持っていなかったし、Dr.Dobb’sマガジンにコラムも持っていなかった。そして一番重要なことに、私は、“コードレビュー”がこの会社を成功させるなんて知りもしなかった。 残念ながら、この“オーソリティ”とかいうものは、何年もの費用のかかる取り組みを必要とするくせに、成功は運によるのだ。そんなものは値打ちがあるのだろうか?そう、あるのだ。なぜなら、それに必要なことが長年にわたる努力とほんの少しの運だからだ。 オーソリティはお金で買うことができない。 あなたは、VCのお金を集め、1年で“オーソリティを持つ”ことはできない。大企業が、自分達のフィールドでオピニオンリーダーになりたいと勝手に決めることはできない。超賢いギークの集まりでさえ、自動的にオーソリティになることはできないのだ。なぜなら、それはあなたがいかに上手にコードを組めるかどうかが重要ではないから。 しかし、オーソリティはどうやって収益に転換するのだろうか? [...]
14 years 1ヶ月 ago
ビジネスを始める際、競合調査を行い自社の優位性を見出すことは、その後の事業成功に重要なプロセスですよね。150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓のシリーズ記事の1つ目は、実は多くの起業家が優位性について大きな勘違いをしているのではないか?という内容の記事を。なかなか手厳しい内容ですが、その分参考になること間違いなし。 — SEO Japan 初めての起業家が自分の競争上の優位性について話すのを聞くことは、地元の天気予報士による今後10日間の天気予報と同じ位に当てにならないことだ。 このブログとCapital Factoryへの申請書に目を通す傍ら、私は1年で100にも及ぶピッチを目にする。全てのピッチには競争上の優位性に関する部分があり、95%の割合でそこで主張される競争上の優位性は、哀れなほど不十分で、独創性に欠け、全くもって優位性ではないのだ。 あなたの競争上の優位性が実際は優位ではないという最初の手掛かりは、地球上の他の誰もがそれらの優位性を主張しているということなのだ! P.S. 次回は本当の競争上の優位性が何であるかについて話すつもりだ。 以下に挙げることは競争上の優位性ではない: 我々の製品には、Xという機能がある。 これは、他の人がそれを真似するまでの優位であるため、競合に対する長期的な防御ではない。それに、後に続く会社は、何が上手くいき、何が上手くいかないのかを観察してから、自分のアイディアを改善することができる。エンドユーザーは誰が思いついたのかは気にしていないのだ。それが今どう機能するのかだけを気にしているのだ。 我々の製品には、ほとんどの機能がある。 昔の製品は、競合他社よりも多くの機能を持っているという点で競争することがよくある。問題は、顧客はより多くの機能を欲しいわけではなく、適切な機能を欲しがっているということだ。競合他社も機能を追加するすると、顧客が求める機能の80%という臨界質量に達し、“より多く”持っていることはもはや興味深いセールスポイントではなくなる。 我々の製品は、特許を取っている。 “誰も私のブログに勝つことはできない。なぜなら、著作権を取得しているから”というのは、バカげているだろう? ソフトウェアの特許を獲得していることがあなたを競合相手から守ると主張する時に、あなたはそういう言い方をする。特別な業界(例えば、食物、薬、医療)を除いては、特許権の保有によって質の高い競合相手を払いのけている企業を私は知らない。小さなブーツストラップスタートアップにとっては、ソフトウェアの特許は特に役に立たない。ハードウェアにも同じことが言える:全てのMP3プレイヤーが無数の特許を使用しているが、Appleの独走を妨げることはなかったのだ。 私達は、SEOとソーシャルメディアが得意だ。 アメリカ人の80%が、自分は平均以上のドライバーであると信じている。そんなことがありうるか?そして、私が会う人の80%が、自分はSEO、Twitter、そして“コミュニティを築くこと”に関して平均以上の腕であると言うのだ。一体何だって言うのだ。 ソーシャルメディアとSEOは、絶え間なく変化する流砂だ。今日あなたがGoogleでトップでも、明日には違う。他の企業が優れている、もしくはより優れていることは、全くあなたがコントロールできることではないのだ。だから、自分が持続可能な優位性を持っていると主張しても、それはたわ言にすぎない。 私達は、情熱的だ。 誰もが情熱を持っている。あなたは、他の全ての人は仕事を辞めて、貯蓄に手を出し始め、長い時間働き、でも情熱がないと思うのだろうか?情熱は必要不可欠だが、決して満たされることはない。 これは、“私の子どもはより成功するだろう。なぜなら、私が誰よりも自分の子どもを愛しているから”と言うようなものだ。これでは、投資家は目を丸くして、あなたに部屋から出て行くように言うだろう。 私達のチームは、3つの博士号/MBAを持っている。 成功するスタートアップには、大学院教育を受けていない人が散乱している。もしあなたがソフトウェアの世界に数年いるなら、学校であなたに教えるスタッフがそれとは無関係であることは知っているだろう。あなたが持っている学位なんて誰が気にするというのか?創設者の成功についてあなたが読んできた全てのインタビューの中で、どれ位の人が自分の取ったMBAプログラムを認めているだろう?それより、MBAを取得した人は何人いるだろう?学位を持っていることは悪いことではないが、それは目覚ましい優位性でもないのだ。 私達は、一生懸命働く。 あなたは、1週間に30時間働く37signals社の社員と4時間働くTim Ferrisのことを聞き、自分が1週間に“健全に”70時間働いているなら、自分の勝ちだと考える。しかし、実際には、一生懸命働くことがより賢いことではないのだ。あなたが70時間集中して働くことができたとしても、それは、資金を得ている会社の10人のデベロッパーもしくはパートタイムで働く10人の情熱的なオープンソースのデベロッパーに圧倒される。 我々の製品は、安い。 より安いことは悪くない。確かに、私がSmart Bearの前にやっていた会社ITWatchDogsでは、安価であることが私達の戦略において最重要だった。大切なのは、あなたは価格だけでは勝つことはできないということだ。なぜなら、全ての競合他社は価格を下げさえすればいいからだ。有力企業は“目玉商品”戦略であなたを打ち破ることができる(例えば、Microsoftは1,000人のデベロッパーをIEに注いで、それを無料で配り、ウェブブラウザの市場を破壊している)し、資金を得た企業はマーケットシェアを獲得するためにばかげた大金を費やすことができる。そして、誰でも“フリーミアム”モデルを導入することができる。 ITWatchDogsの場合、私達がより安かった理由は、(1)私達がチャンネルを介するのではなくて直接的に販売していたために、私達の製品が顧客に行き届く前に6倍にならなかったこと、(2)有力な競合他社が新しい手法を導入するのを止めて高価な5年物のパーツを使っていたのに対して、私達が最新かつ最安値のパーツを使用したことだ。 それで私達はどうなるのか? 懸命な努力と新しいアイディアの成果と一枚上手に出る術では十分ではないことを私は述べた。 革新的なデザインと知的財産は、もはや長い目で見て競争上の優位性ではないのだ。 あなたは、無数の人々がテクノロジー、教育、強力な売り込み、マーケティング、コミュニケーションプラットフォーム(つまりインターネット)にアクセスを持つフラットワールドの時代に生きている。 あなたは、最強のプログラミングのフレームワークとツールが無料で、可用性の高いサーバーが安価で、ワールドクラスの人々がラーメンとクールな新しいスタートアップの一部になるチャンスのために週に60時間働く意思のある時代に生きている。 この世界にはエネルギーと供給力とチャンスがあり過ぎて、知的財産に関する時代遅れの概念を盾にとることはできないのだ。 ほとんどどんなものもコピーされる。実際、私は価値のあるものは何でもコピーされるだろうと主張してきた。他の人があなたのマネをすることもビジネスプランの一部であるべきなのだ。 幸運にも、競合他社が簡単に負かすことができない本当の優位性を持つ方法はたくさんある。残念ながら、それらは難しく、希有なことだ。そんなの当たり前だが!それとも、あなたは、成功する破られることのないスタートアップを作り、経営することは簡単でありきたりなこととでも思っていただろうか? 次回は、いくつか本当の競争上の優位性について詳しく述べるつもりだ。大企業や資金のある会社やブートストラップ企業、そしてオープンソースの動きに打ち負かされることのないものを。 150社のスタートアップから学んだ起業に関する5つの教訓 起業家が自社の優位性だと勘違いしている8つの誤解 スタートアップを成功に導く不当なまでの8つの優位性 たった10人の賛同も得られない起業家の5つの言い訳 起業家が自社を市場ポジショニングする際によくある2つの誤解 顧客ルートがない起業家ができる5つの顧客開拓手法 この記事は、a smart bearに掲載された「No, that IS NOT a [...]
14 years 1ヶ月 ago
スタートアップはシリコンバレーからだけじゃない!テキサス州オースティンでスタートアップ支援事業「Capital Factory」(20人のメンターによる10週間のスタートアップの教育プログラムに参加できるという日本でも参考になるようなユニークな内容です)を運営し、自らもエッジの効いた優良ソフトウェア会社を経営している筆者が、プログラムに応募してきた150社のスタートアップを通じて考えた起業の教訓を教えてくれました。辛辣かつ鋭い意見が満載で、これから起業する人も既に起業している人にも確実に参考になる充実の内容です。長文につきこの記事を総括記事とし、テーマ毎に5つ個別の記事として紹介していますので、このページを起点としてお楽しみください。 — SEO Japan ちょうど私はCapital Factoryへの数百にも及ぶスタートアップの売り込みを精査したところだ。大部分が紙面と動画によるものだったが、20社が対面でのプレゼンに招聘された。 その中で表面化した興味深いパターンがある: 全ての人が同じ類の間違いをする。 それらの間違いのたった1つを回避した人達が群衆の中でひときわ目立った。 エンジェル資金を集める以前に、そもそものビジネスコンセプトや創設者の態度に問題がある。 あなたもこれらの間違いを多くしているかもしれない。 あなたを責めているわけではない!結局のところ、これらは私が何百ものスタートアップを見た後にようやく分かったことなのだ。あなたにはその視点を持つ余裕はない。 そのため、私は今後数週間、これらの過ちについてとそれらをどうすべきかについてのシリーズを書くつもりでいる。 これがその過ちリストだ: 根拠のない競争上の優位性 “ユニークな機能”や”優れたSEO”は競争上の優位性ではない。 不当なまでの優位性の欠如 あなたには、地球上の誰もがあなたにはかなわないキラー・アドバンテージが1つ必要である。(何故なら、他の全てのことでは負けるかもしれないのだから!) それを買うとは誰も言っていない 始める前に統計的に優位な研究は必要ないが、あまりにも多くの創設者たちが、自分達にお金を支払う意思のある人をたった一人さえも見つける前に先へ進むことには驚く。 競合相手に対する間違ったポジショニング ここでは相反する2つの過ちがある:独自性とは競合相手が存在しないことを意味すると考えること、もしくは、自分自身のメッセージを組み立てるのではなく、競合相手によって自分自身を定義すること。 顧客への重要なルートがない もしもあなたのマーケティング戦略がA/Bテストを実施してメール購読者数を増やすことなら、すでにあなたは道に迷っている。 さらに以下のようにリストは続くが、これらに関して1つ1つブログ記事に書くつもりはない: 60秒で会社の説明をすることができない。 私達はみんな、エレベーターピッチというものを聞いたことがあるが、それをするように頼むと、成功する人はほとんど誰もいない。あなたが資金調達をしていてもしていなくても、これは重要なことだ。なぜなら、それはあなたが自分の顧客を理解しなぜ彼らがあなたの商品を買うのか知っていることを意味するからだ。 マーケットのためではなく自分のために作っている。 “自分がかゆい所をかくこと”は、多くの優れたアイディアの始まり方ではあるが、それはビジネス戦略ではない。 あなたは自分の顧客は自分と同じだと仮定することがよくある―同じように問題を見て、あなたと同じ方法でそれを解決しようと思い、そのためにお金を支払う意思があるのだと。しかし、あなたとあなたの顧客は明確に同じではない。1つ挙げれば、あなたには、会社を始めるために自分の仕事を辞める構想と洞察力がある。あなたに特異の先入観が、本来大きなマーケットが受け入れるであろうものをあなたに気付かせないようにするのは簡単なことなのだ。 自分には欠点が存在しないかのように振る舞う。 あなたにはありとあらゆる欠陥がある:初めてのスタートアップ、経験不足、“セールス”がどう機能するのかについて無知であること、バグの出るソフトウェアやら何やら。あなたがそれを認識し対処するのであれば、そのどれもが問題ではないが、私や顧客に対してそれについてあくまでごまかし通すなら、それが問題だ。(省略による嘘は2倍嘘をついていることになる。) 自分が何を知らないのかを知らない。 私は、あなたのレジメがあなたにスタートアップの準備ができていないことを証明していたとしても全く気にしない。私のレジメだってそうなのだから!しかし、いかなる質問に対するあなたの回答が“どうすれば分かるのですか?私はただやるだけです。”なら、すぐに私はあなたが無知なだけでなくその無知さを認め正す能力もないのだと分かる。あなたのビジネスがお金が尽きるまであてどなく漂い続ける結果を導き出すことを事前に証明されている。 この記事は、a smart bearに掲載された「5 Lessons from 150 startup pitches 」を翻訳した内容です。 詳細は各記事を見ていただくとしても、記事に成らなかった後半5つのリストでさえも、相当に貴重なアドバイス集ですね。どれもよく耳にする話ではありますが、説明部分の文章に非常に納得感があります。特に日本人の場合はどれも結構該当する気がしなくもないです。1のエレベーターピッチが苦手な人は多いでしょうし、テクノロジー視点すぎて2のマーケット視点でサービスを作れていないケースもあるでしょう。3と4も日本人の完璧主義のせいか未成熟な起業文化のせいか失敗が非難される文化のせいかわかりませんが、意外と自覚できていないことですよね。読むだけで納得して終わりでも意味が無いですし、この記事(&リンクされている各記事)を参考にできることを1つずつ正しくいく・継続して続けていくことが大事かなと思います。私自身も含めて。 — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
先日、外国人1万人を日本に無料で招待するという観光庁のキャンペーンが話題になりました。SEO Japanで記事配信しているサイトでも早速紹介されていたのですが、その記事に対するコメントが色々と興味深かったので記事と一緒に紹介したいと思います。 — SEO Japan 観光庁は、最近の地震・津波・原爆問題を受けて、日本の観光業界が観光客を取り戻すことにソーシャルメディアが役立つ可能性に注目している。 その企画案では、日本が安全で、休暇を過ごすための旅行先として最高であると宣伝し、オンラインで噂を生むことを手助けするためにソーシャルメディアユーザー10,000人に無料の往復航空券を与えるのだ。 選ばれた旅行者は、無料航空券を手に入れるが、宿泊費や食事などその他の費用は自分で出す必要がある。全ての旅行者には、Facebook、Twitter、ブログ、またはその他のソーシャルネットワークを使って自らの旅行を文字で記録する義務がある。 “私達は、影響力の大きなブロガーや、日本が旅行先として安全であることを広めることができる人を獲得することを期待している”と、観光庁の佐藤氏は言っている。 もしこの企画が通れば、この旅行を希望する者は、ウェブサイトを訪問して自分の計画した旅となぜ自分が日本を訪問することを許可されるべきだと思うのかを説明することによって、自分の関心を裏付けることになる。 日本の観光業界は、20,000人の死亡者に加え放射能の懸念によって退去を余儀なくされた80,000人を出した今年始めの3重の災害の後、大きな打撃を受けている。 Yahooによると、日本への観光客数は、日本円の強さがこの国への訪問者を思いとどまらせる別の要因になっていることもあって、この大惨事の直後3ヶ月間で50%減少した。 この観光庁の企画はユニークなアプローチではあるが、観光にソーシャルメディアの可能性を取り入れたのは日本が初めてではない。 タイ国政府観光庁は、今年始めにメディカルツーリズムを宣伝するためにブロガーのコンテンストを実施した。マレーシア観光庁もブロガーコンテンストを開催している。最も有名な例の1つは、ほぼ間違いなく、Best Job In The Worldのコンテストだろう。オーストラリアのクイーンズランド州によって実施されたこのコンテストは、ハミルトン島の管理人としての1年間の地位を得る勝者を見つけ出すために、ソーシャルメディアを大いに活用している。 しかしながら、勝者にだけ無料旅行が与えられるこれらの例とは違って、日本の企画は10,000人の観光客がこの国に来て体験談をオンラインで記録するというもっとずっと手広いものなのだ。 この企画が認められるかどうかは今の時点ではまだ分からない。観光庁は、このプロジェクトへの資金に1億円を求めており、スタートは早くても2012年4月になる予定だ。 (以下、記事に対するコメント欄の内容) 日本の観光業界を盛り上げるには素晴らしいアイデアだろう。日本は僕が最も行ってみたい国の一つだ。 – Paul Santos イタリアに13年住んでいてアメリカとイギリスのビザも持っているけど。。。2012年の行き先は決まりだね。日本の観光ビザならすぐに取れるし、無料チケットを俺にくれ! – ムスケール ムスケール 放射能については話さない方が良いだろうね。。。なかったふりをして。それが日本政府のやっていることだし。 – Steve 良いんじゃない? – Tholithemba B Ntsele 表面的には良いアイデアに聞こえるが。。。無料の航空券を配るだけで大量のブログやウェブサイトに日本や日本のホテルや食べ物、その他様々なことにについて書かれることになるわけだし。 しかし円を賢く使うなら、チケットを配る相手は選んだ方が良いと思うが。1万人はちょっと多すぎる気がするし、内容の薄い日本に関する記事だけがネットを飛び交う結果になる可能性尾がある。 品質管理も気になる。彼らが本当に書いてほしいことはなんだろうか?日本のナイトシーンがかなりraunchy(下品、みだら、わいせつの意味)なことを知っている人も多いだろう。その話題ばかりが書かれる可能性だってある。 アイデア自体はニュースのヘッドラインとしては最高だが、僕だったら50人か100人位のライターを様々なメディアから選んで1年日本に滞在してもらうね。 ものごとにはゆっくり進めた方が良いこともある。 - Stuart McDonald 上のSteveの意見は質と量の興味深い議論だね。このプロジェクトが実際に稼働すれば、とても興味深いソーシャルウェブの実験になるだろう。 – Jon Russell これほしいなぁ。。 – Trey Copeland どうやって参加出来るか分かったらまた教えてほしい!情報ありがとう。 – [...]
14 years 1ヶ月 ago
先日、キュレーション国家へようこそ。という記事を紹介したところ、意外と評判が良かったので調子に乗ってキュレーション系記事をまた配信。今回は、ソーシャル時代でのキュレーションの重要性がわかったところで、じゃあ優れたコンテンツ・キュレーターとは何か?という疑問に対する1つ答えを。短く論点はシンプルですが、ある種の真理は突いています。 — SEO Japan 優れたコンテンツ・キュレーターになること、もしくは優れたコンテンツをキュレートすることは、今年浮上している最新のソーシャルメディア流行語の1つだ。私はその言葉を使うことを嫌悪しているものの、そのコンセプトは良いし、ブログやソーシャルメディアやアウトバウンド・マーケティング戦略の価値を高めるために全ての人が使うことができるものだと考えている。 コンテンツ・キュレーターとは何か?根本的には、情報の山をふるいにかけ、良いものを悪いものと区別し、それに何らかの文脈を与える。みんながよく知っているコンテンツのキュレートの現実的な良い例が、『リーダーズ・ダイジェスト』(雑誌)だ。DiggやStumbleupon、redditのようなソーシャルブックマーキングサイトは、この目標を達成するためにソーシャルプルーフもしくは“Wisdom of Crowds”(集団の知恵)を使って、これをある程度やっている。しかし、これらのメディアは、既に投票の陰謀やその他の注目(そして金銭的なこと)を奨励するグループの影響下にある。diggのホームページが、お金を払えばフロントページへの配置をほぼ保証する多くのSEO/ソーシャルメディアのコンサルタントによって6カ月間コントロールされたという事実を私は知っている。 Techmeme(註:海外で人気のIT系のアグリゲーションサイト)もまた、コンテンツ・キュレーションの例だ。それは理論上だけのように思われ最初のうちは上手くいったが、すぐに一部の目立ったテックブロガー(特にRobert ScobleとTechcrunchなど)数人のエゴに突き動かされる排他的な巣窟となった。時々Techcrunchには優れた記事(やあ、Alexis)が少しあるものの、全般的に見て、ドラッグとの戦いに負け中毒になっているかつての素晴らしいジャーナリストを見ているようだ。(比喩的な表現であり、誰かが薬物乱用の問題を抱えていることを示唆しているわけではない。)それは単に、順位表に載ることや、ページビュージャーナリズムに対する見返りには値しないのである。 座ったまま他の人の間違いをこき下ろすことは簡単ではあるが、正しいことをしている人を強調することも同様に重要なことだと私は考える。例えば、SAIビジネスインサイダーは、私がテックで知る必要があることトップ10のメールを朝早くに送信する。 それは、過去24時間で最も重要なテックニュースを1,2行にまとめた文章と、もしもっと読みたいと思った場合の詳しい話が載っているリンクを提供する。人間のエディタが話を選び吟味することによって、私はこの情報が投票ギャングによりバイアスを受けたものではないと分かる。もし私がそのエディタを信用すれば、私はその情報が重要で信用する価値があると分かる。それこそがキュレーターが果たす役割の生命線なのだ。キュレーターは、ソーシャルプルーフや集団の知恵を介してトップに上がる可能性のあるものをフィルターするために自動化ツールを使うことができるが、それでも彼らは、それがそこに相応しいかどうかを決定するためにある程度見極める必要がある。もしエディタがジャーナリストとしての誠意を維持することができ、縁者びいきに影響されることがなければ、コミュニティ内での彼らの価値は上がる。 パブリッシャーになる障壁が限りなく0に近い現在(Clay Shirkyの本「Cognitive Surplus」のレビュー参照)、私達はフィルターバブルを乗り越えるため、機械でコード化されたアルゴリズムのキュレーターではなく、人間のキュレーターが必要なのだ。もしあなたが、時間とリソースをキュレーターを作ること、雇うこと、もしくは、キュレーターになることに投資する意思があるなら、ますます多くの人が競っている世界で限られた量の注目を集め、読者の問題を解決することができる。 この記事は、Graywolf’s SEO blogに掲載された「How to Be a Good Content Curator」を翻訳した内容です。 結局は人による地道な編集作業が重要だ、という話でした。もちろんその通りなのですが、私個人としてはテクノロジーでどこまで個々にパーソナライズ・最適化されたキュレーションサービスが満足できるレベルで提供できるか?という点にも興味がありますね。いずれにしてもこのキュレーション、今後しばらく要注目の分野であることは間違いなし。 — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
デジタル書籍の普及で既存の書店はもちろん出版社の存在意義まで無くなるまでとはいわずともかなり縮小してしまうのでは?という懸念が出版業界でもあるようです。かつての流通経路を握ったディストリビューターとしての出版社の役割は確かに縮小するかもしれませんが、電子書籍、eブック時代ならではの流通、すなわちエストリビューター(Estributor)の存在がより重要になるのではないか?という記事を次世代メディアを考えるThe Next Webから。 — SEO Japan eブックが本のマーケットでますます存在感を表していることは周知の事実であり、今後の四半世紀の本の多数を占めるようになる可能性は高い。手早く、簡単に配信することが可能であり、また、販売と購入も容易に実行することが可能で、なお且つ、改訂を継続的に行えるため、eブックは出版社と読者の双方にメリットがある。 しかし、書籍のマーケットの仕組みに混乱が生じている。作家は、eブック配信の利点は、多くの場合、第三者の過去の出版社を迂回して、自ら配信を行うことで、より多くの収益を得ることが出来る点だと理解している。より多くの収益を得られるなら、それに越したことはないはずである。 しかし、一冊当たりの印税が増える誘惑があるものの、一般レベルのライターが出版社と作家の役割の双方をこなすことは出来るのだろうか? 作家が事実上自己出版し、売り上げの大部分を手に入れることを可能にするマーケットにより、個人が十分なリソースを活用して、個人の出版社を容易に立ち上げられるようになるため、これは興味深い疑問である。インターネットのおかげで、作家は優れた編集者、アーティスト、そして、フォーマットのスペシャリストを見つけ、協力して、プロ級の書籍を印刷フォーマットおよびデジタルフォーマットで作成することが出来るようになったのだ。 しかし、誰でもこの取り組みを行えるのだろうか?全ての作家が出版社に任せていた大量の仕事に自分で取り組みたいと望むのだろうか?多くの作家は望むだろう。それだけ手に入る金額が多くなるのだ。それではどれだけ多くなるのだろうか?書籍の売り上げの自分の取り分が15%から70%に増えると想像してもらいたい。革新的な変化である。しかし、全ての作家がかつては作品を綴るために費やしていた時間を個人の出版組織を運営する作業に費やしたいと望むわけではない。結局、表紙に関してアーティストと口論する時間は、文章を綴るための時間ではないのだ。 繰り返すが、抜け目のない作家なら、少なくとも、多くの分野において差し替え可能な企業に作品の収益の大半を与え続けたいとは思わないはずだ。その証拠をお見せしよう。ハリー・ポッターで一躍有名になったJ.K. ローリング氏は自己出版を始めている。 それでは、出版社の支援を打ち切りたくないものの、通常の出版社が手放せない、より多くの収益を手に入れたいと望む作家に対して、中間的な選択肢は存在するのだろうか?現在は見当たらないものの、この状況は変わろうとしているようだ。 ここで登場するのがJ.A. コンラート氏が考案したestributor(エストリビューター)のコンセプトだ。皮肉にもコントラート氏は、作家による出版社からの独立を支持する人物として知られている。 エストリビューターとは何だろうか?まずはコントラート氏の説明を参考にしよう: 作家と自己出版のビジネス面との間のバッファーの役割を果たす世話役である。この仕事をエストリビューターと私は名付けた。自己出版にのめり込むと、執筆活動以外の仕事に時間が奪われていく現実に嫌と言うほど気づかされる。独立すると、小さな会社となり、その会社を経営する責任を全て負うことになる。すると執筆の時間が削られてしまうのだ。時間管理と生産性を簡単に評価してみた結果、エストリビューターにビジネス面を任せ、15%の利益を与えた方がより多くの収益を得られる点に気づいた。執筆の量が増えるため、エストリビューターを雇う費用が相殺されるためだ。また、会社を運営するよりも、執筆する方が性に合っているため、より幸せな気分で仕事に臨める。 このアイデアが現実になろうとしている。ディステル & ゴダリッチ社は、現在、エストリビューターに瓜二つのサービスを作家に提供している。しかし、この取り組みは始まったばかりであり、同社の本業は作家の出版業務であり、従来型の契約を結ぶ業務である。いずれにせよ、マーケットに存在する様々なプレイヤーが強い関心を示しており、eブックの流れに乗るにはどうすればいいか考え、従来の出版業の世界が崩壊していく中、新たに生まれようとしているチャンスを掴もうとしているため、重要な動向だと言えるだろう。 エストリビューターが実用的な事業計画を代理して務めると言う、コンラート氏のデータが正しいなら、このアイデアは的を射ている可能性がある。作家は執筆活動に励み、一流のエストリビューターを雇って、手頃な料金で細かい作業を管理してもらうのだ。それでも従来型の出版社と契約するよりも、1冊当たりのセールスで得られる収益は遥かに多い。それでいて、完全に独立することで発生する問題を回避することが出来るのだ。 エストリビューターは出版する本に投じる資金の額を調査し、編集作業、表紙の絵、フォーマット化、そして、プロモーションをまとめる。そして、一定の期間に対する取り分が(コンラート氏は15%と言っているが、それよりも若干低い可能性がある)、経費を埋め合わせ、その結果、利益を得られると考えるのだ。 既に地位を確立した作家なら、作家およびエストリビューターの双方にとって、15%のレートはうまくいくはずだ。定着した人気を持つ作家は、ブランドの知名度およびファンベースを既に持っており、初めて出版する作家よりも遥かに多くの作品が売れる見込みがある。そのため、実力が証明されていない新人作家の場合は、エストリビューターは高いレートを得る交渉を行う必要がある。そうすることでリスクを軽減することが出来る。それでも30%程度の取り分をエストリビューターに与えたとしても、従来のレートよりも遥かに作家に有利である。そして、作家とエストリビューターは複数の書籍を出版する中で、力を合わせて関係を構築し、作品ごとにレートの再交渉を行うようにすればよい。 しかし、アマゾンはどうなるのだろうか?この全体図にアマゾンはどのようにフィットするのだろうか?同社は2.99ドル以上の電子書籍の売り上げの30%と言う大きなマージンを要求している。これは単なる臆測だが、今後、売り上げの多い、人気の高い作家や出版社に対しては、アマゾンは若干レートを改善し、自分達の取り分を5-10%削るだろう。大したことがないように思えるかもしれないが、売り上げが数万冊に上れば、話は変わってくる。 なぜアマゾンはそんなことをするのだろうか?なぜなら個人の書籍を売る場所として1位の地位を譲りたくないからだ。Nookはキンドルに脅威を与えている。もしアマゾンが上述したようなレートのカットを行ったら、個人よりもエストリビューターを介して本を出版する方がより経済的になるだろう。 この考えはひとまず脇に置いて、初めての作品で“ヒット”を狙う若い作家の視点でこのパブリッシングを見てみよう。新人の作家にとっては、出版社がさらなる売り上げを見込んで広告費をふんだんに使ってくれることを望み、大手の出版社と契約を結んだ方がいいのではないだろうか?その可能性は低い、と言うのが私の答えだ。昨年、数名の作家と会話を交わすなかで、私の耳に届く話はいつも同じだった。大手の出版社は、新人の作家の作品にはほとんど広告費を使わないようだ。なぜなら、その広告費を確実にヒットする作品につぎ込む方が見返りが多いと感じているためだ(有名作家の本、映画やブランドに関連する本など)。ある作家は、パブリシティの“エキスパート”を紹介され、その人物からは「フェイスブック」を使って、作品をプッシュしろと言われたようだ。その後、このエキスパートは姿を消した。 右側にいるのがコンラート氏: Spine Tingler Magazin この例を通して私が言いたいのは、従来の出版社が真面目にマーケティングを支援するのは、超有名作家の作品のみであり、一方、エストリビューター、そして、そのローコスト・ローカットモデルは、競争に勝つために1つの作品に大金を投じる必要がないため、経済的に実現可能であると言う点だ。言うまでもなく、作家なら誰しも出来るだけ多くのパブリシティを獲得したいところだが、少なくともエストリビューターは1つの作品に対する投資を三倍にする必要はなくなる。 今回の投稿はいろいろと考えさせる内容だが、皆さんの役に立つことを願っている。肝に銘じておいてもらいたいことがある: データを物理的に流通させる業界は例外なく革新の機が熟しており、出版業界以外でも時代遅れの例が続々と見つかるだろう。 最後になるが、現在、アマゾンはeブックでマーケットリーダーの地位を得ているが、他のプレイヤーが立ちあがり、対抗する日がやって来る可能性はある。まだeブックのマーケットは生まれたばかりであり、この状況は作家、読者、そして、恐らくまだ確立されていないエストリビューターにとっても好都合である。 ライター紹介 アレックス・ウィルヘルムはシカゴ在住のライターであり、ここ数年で複数のテクノロジー企業に勤め、特にソーシャルウェブの収益化に強い関心を持っている。ツイッター、もしくはフェイスブックでアレックスの動向を追おう。また、eメールalex@thenextweb.comを介してコンタクトすることも可能だ。 この記事は、The Next Webに掲載された「Are estributors the future of publishing」を翻訳した内容です。 私も元々音楽配信のビジネスをしていたこともあり(広告を出すお金が無くてSEOを覚えました・・・)非常に興味深く読みました。エストリビューターという名称が普及するかはともかく、一部の巨匠を除く多くのライターを個人レベルで支援するエージェント的存在はeブック時代にますます重要になりそうですね。作者の才能を開花させ売れる作品に仕上げさせ、実際に売り込む能力を持った有能なエストリビューターがこれまで以上に個人レベルで活躍する日が来るのでしょうか。エストリビューターと作家をつなぐマーケットプレースのようなものができあがってくるのかもしれませんし。 とはいえ既にデジタルが主流になりつつある音楽にしても「CDを1万枚売る必要はなくなった。お金を払ってくれる1000人のファンがいれば音楽で生きていけるようになった。」といわれてはみたものの、実際それで成り立っている事例はほとんど聞かなかったりする現実もまだまだあるのですが。音楽ならレディオヘッドやマドンナ、書籍でも村上龍やハリー・ポッターの作者などは自身が主導権を取ってデジタル化に対応しているようですが、あくまで知名度とファンのいるメジャーアーティストだからできる話なのがまだまだ実態です。そうはいっても10年後、20年後、50年後の未来を考えると、、、いずれにしても巨大出版社の時代は終わってしまうのでしょうか?それか大手出版社は今とは全く姿かたちを変えた、才能溢れるエストリビューターを集めたタレント集団のような存在になっていくのかもしれません。 後は記事にもあるようにアマゾンやAppleのような余りにも圧倒的すぎる流通プラットフォームがマージンを取り過ぎていることも気にはなりますけどね。作家視点から見た場合、流通プレーヤーが変わっただけ中抜きされすぎることは過去と余り変わらないというか。これも記事にあるように競合が増えることで変わってくるのでしょうが、ブリック&モルタルビジネス(なんか懐かしい響き)以上に寡占化する傾向のあるネットの世界、出版の未来はまだまだどうなっていくのか分かりません。 — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
ペルソナ(&シナリオ)という用語はSEOの専門家であっても普段余り使わない言葉かもしれません。どちらかというとユーザビリティデザインや製品開発・マーケティングの際に使う用語かと思いますが、言葉が難しそうなので一瞬引き気味ですが、対象ユーザーを想定してその人の生活や実際の利用シーンに立って考えてみる、というある意味当たり前の話といえば話です。ただここを意外とやり切れていない企業が多い結果、ユーザーに受け入れられていない製品サービスが多いのもまた事実。今回はペルソナとシナリオの観点からSEOを考えるという興味深い記事を。 — SEO Japan キーワード、キーワード、キーワード。SEOと検索エンジン広告の専門家である私達は、キーワードフレーズでいっぱいの世界に生きている。私達の仕事の1つは、キーワードリストを用意してそれをウェブサイトに適用することだ。検索エンジンの広告主は、キーワードリストを広告購入、広告コピー、ランディングページのコンテンツを決めるために使用するが、SEOの専門家は、そのキーワードリストをウェブサイトを設計したり今後のコンテンツのアイディアを生み出すために使うかもしれないのだ。 私達が好きなように使える無料および有料のキーワード調査ツールはたくさんある。もちろん、検索ユーザビリティの専門家である私は、常にこれらのキーワードツールをたくさん使っている…しかし、あなたが考えている方法とは違うかもしれない。 キーワード調査ツールはデータを提供してくれる。キーワード調査ツールは、ウェブ検索者が商用ウェブ検索エンジン内のテキスト入力フィールドに何を入力したのか教えてくれる。ツールから得られたそのデータと付随するグラフが、私が思いつかなかったようなパターンを発見するのに役立つ。それは、ウェブサイトを設計する時やユーザビリティのテスト用に可能性のあるシナリオを決定する時に大変便利なのだ。 しかしながら、キーワード調査ツールは、ウェブ検索者がなぜ特定のクエリを考案したのかは教えてくれない。私は、多くの同僚に検索する際のキーワードを選んだ理由を実際に聞いてきた。 検索エンジンの広告主の意見はって?そう、私は、ウェブ検索者ではなく、検索エンジンの広告主のメンタルモデルに耳を傾けている。検索エンジン最適化をする人の見解はって?私は今、ウェブ検索者ではなく、SEOの専門家のメンタルモデルを聞いている。私に、ウェブ開発者や検索エンジンソフトウェアのエンジニアのメンタルモデルを始めさせないでほしい。まじめな話、あなたのターゲット層はGoogleソフトウェアのエンジニアのメンタルモデルを共有するだろうか? 私は、コンテンツやアーキテクチャや最適化戦略を考え出す時に、キーワード調査ツールだけに頼ることはない。キーワード調査ツールは前後関係を提供してくれない。しかしながら、ユーザビリティテストや日々の研究から得られるデータは、キーワード調査のデータと併用して、SEOの専門家にウェブ検索者の行動の明確なイメージを提供する。 ペルソナとシナリオとユーザビリティテスト Designing for the Digital Age の著者であり、有名なUX(ユーザー体験)の専門家であるキム・グッドウィンによると: “ペルソナは、現実の人間との一連のインタビューから合成された典型的なユーザーの概要である。それぞれのペルソナが、オリジナルの構想や機能リストからビジュアル・インターフェース・デザインに至るまで、製品デザインと戦略を推進するゴールを提供する。” (ソース: The User is Always Right:
Making Personas Work for Your Website) 検索ユーザビリティの専門家として、私はペルソナを全ての利害関係者(マーケティング、デザイン/開発、コピーライティング、マネージメントなど)に同じ考えを持たせるために使用する。なぜなら、ウェブサイトを設計、デザイン、最適化する時には、慎重にユーザーの期待とビジネスゴールのバランスを取りながら、自分のターゲット層のためにそのサイトを設計、デザイン、最適化すべきだからだ。 ユーザビリティテストをサイト上で実行する時には、それぞれのテスト参加者に同じシナリオを提示する。Usability.govによると: “シナリオとは、あなたのサイトで特定の目的を持った特定のユーザーに関する短いストーリーである。シナリオは、ユーザーがあなたのウェブサイトに持ってくる質問、タスク、ストーリーであって、それらはウェブサイトが満たさなければならない。シナリオは、ウェブサイトのデザインをすることとユーザビリティテストをすることの両方にとって非常に重要である。” (ソース: Create Scenarios) 私は、SEOの専門家はユーザーの検索環境を理解すべきだと信じている。ウェブ検索者がウェブ検索を実行する時、自宅にいるのか、仕事場にいるのか?キーワードクエリは、定期的に現れる反復クエリなのか?それとも、そのクエリは、ランチタイムの会話中にモバイルデバイスで検索された時間要素情報のクエリなのか? これらの検索環境がユーザビリティテストにとってはシナリオの可能性を持っているのだ。 検索シナリオ Usability.govによると、ユーザビリティテストのシナリオには、タスク(私達の場合は、検索タスク)の達成の仕方に関する情報は含むべきではない。ユーザビリティテストは、参加者が検索タスクを達成することにどう取り組むのかということ、遭遇した障害物(もしあれば)、ウェブサイトがシナリオの終了を手助けするかどうかということを明らかにする。 個人的に私は、テスト参加者が商用ウェブ検索エンジンを介して希望のコンテンツを見つけるクリエイティブで複雑な方法を思い付くのを観察している。多くの場合、彼らが目的のウェブサイトに直接行くことはない。彼らの行動の可能性としては: コンテンツの一番のガイドを提供したサイトを記憶する Google(または別のウェブ検索エンジン)を使って、そのガイドサイトに直接行く ガイドサイト上で希望のリンクを探す ガイドサイト上のリンクをクリックする 私は、それが希望のコンテンツを正確に示す最も効率的な方法ではないことを知っている。しかしながら、私はこの行動を観察しているのだ。私は、クエリを行うことと同じ位に検索行動の一部になっている閲覧することがどんなに重要かを理解している。そして、これらの観察が、どんなにアバウトネスと情報の手掛かりが検索エンジン最適化の大きな割合を占めているかを強化するのだ。 シナリオを書く時には、テスト参加者をあなたの思考様式に導かないようにすることがとても重要である。彼らには、あなたが彼らの頭に植え付けたキーワードフレーズではなく、彼ら自身のキーワードフレーズを使って欲しいのだ。自然な検索環境にいるウェブ検索者が自分自身の言葉とツールを使って希望のコンテンツを発見する様子を観察することで、あなたは多くのことを学ぶことができる。 時間が経つにつれて、検索インターフェースと検索者の行動は進化するため、あなたのテストシナリオも進化していくだろう。最終的には、これらのシナリオは、あなたが自分のターゲット層のニーズとゴールをより理解するのに役立ち、そして、あなたは検索者と検索エンジンの両方により愛されるウェブサイトを作ることができるのだ。 この記事内に書かれている意見は、ゲスト投稿者のものであってSearch Engine Landのものとは限らない。 この記事は、Search Engine Landに掲載された「How To Use [...]
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