14 years 1ヶ月 ago
スタートアップブームも続いている日本ですが、新たにスタートアップを始める時、サービスが「いけてる」「新しい」「役に立つ」という視点はあっても意外と「儲かる!」という視点はなかったりしますよね。ない所か最初からお金の話をすると金の亡者と否定されかねないのが怖かったりもします。とはいえ、どんなスタートアップであっても、当事者の意識はともかく将来の可能性にかけた投資家の資金が尽きる時はあるわけで、いつかはお金儲けをしないとビジネスは成り立ちません。難しいのが、いつからそのお金儲けについて考えるべきなんだ?という質問であり、状況・場所によって差がある所がまた難しかったりします。今回は米国の投資シーンからスタートアップのお金儲けについて考える記事を。 — SEO Japan 私は過去にこのトピックで常に遠回しな言い方をしてきた。今回、ついに私は自らと直接対戦しその頭をひっぱたいた。収益、キャッシュフロー、バランスシート。これらは、私をエキサイトさせる言葉だ。これらのせいで、あなたに覚せい剤に手を出したくなるかもしれないが、私はこれらをウキウキするものだと思うのだ。 私は、これから書こうとしている1500文字程度のトピックに関して正真正銘の専門家ではないが、そんなことは気にしない。私は、複数の若い会社で働いた経験があり、若い会社を1つ作ったことがあり(未だにそのベンチャーから特許を得ている)、それらに関するイベントを運営する支援をしたことがあり、それらを含むイベントを評価したことがあるし、毎日起業家と話をしている。さらに、シカゴ大のBoothビジネススクールで講義を受けた(BusinessWeek の一番の収穫物)こともあるし、膨大な時間を年次報告を読むことと投資信託会社のシミュレーションをすることに費やしてきた。それらのことが私の信用証明物なのだ。判断はあなたにお任せする。 こうしたことを全て私が記すのは、週末であるという余裕が私達にあることが理由だが、MBAを取得していない私が、あるモデルを採用して‘問題を解決した’と主張する構えであるということを指摘したいというのも理由だ。今日、私達はスタートアップのアイディア、収益、金の栓を開けるのによい時期を探るつもりだ。つまり、スタートアップはお金を儲けることにいつ焦点を合わせるべきなのか? 論理的に私達の主張を述べるために、私が良く知っている二つのスタートアップコミュニティ、サンフランシスコ/シリコンバレー班とシカゴ班を比較対照するつもりだ。私がこの2つを選んだのは、自分がこれらを熟知しているからではなく、この2つの明白な違いが探究するに値するからだ。 前置きはこのくらいにして、本題に入るとしよう。 まずはお金を見せる、シカゴ 私は今、シカゴに住んでいる。スタートアップの世界でますます名を上げている素晴らしい都市だ。ここには誰もが想起できる以上のお金と活発な動きがある。もしあなたがどんな種類の会社をこの都市が育てているか見たいなら、ここへ行こう。もしあなたがこの都市のデベロッパーの風潮を感じたいなら、ここに行こう。 一言で言うなら、先週シカゴで起きたような、投資家、プレス、創設者(合計で数百人ほど)を含むデモの日に市長が姿を見せる時、あなたはこの起業家文化が根付き始めていることを知る。 この記事はシカゴについてではなく、お金についての記事だ。シカゴのスタートアップについて私が言うべきことは、彼らが前もって、早い段階で、お金を儲けることにかなり焦点を合わせている傾向があるということだ。実際、彼らと話をすると、彼らはこのことをしつこく売り込む。それはこんな感じだ:“私達は2カ月前にローンチして、トラフィックは前月比で500%アップし、収益は200%アップしている。私達は、あと3カ月でキャッシュフローを黒字化するだろう。”ここでは、キャッシュが王様なのだ。 実際に、一番いい例は、先に述べたデモから挙げられる。ある会社が以下のような自嘲的なジョークを言った:“私達はシカゴにいる:つまり、問題はお金を儲ける方法だ。”それは、この会社が収益モデルをほとんど開発していない時には滑稽だが、その言葉はあながち間違っていない。ここシカゴでは、お金を儲ける必要がある、さもなければ・・・。 さもなければ、何なのか?それは、この都市の起業家が持っている形のない脅しのようなもの、もしくは恐怖感だ。今この都市には、何年もわずかなお金も稼がない企業を浮かべるための十分なお金がある。いつもそうあるわけではないため、自分自身のお金を稼ぐ態度が手堅いのだ;初期段階の会社のためにここにいる投資家は少ないため、もし自分のことは自分できなければ、失敗するだろう。シカゴは‘いくらかのお金を儲ける’という価値観が存続する。 シカゴは、サンフランシスコではないことに常に恨みを抱いているが、ここでのゴールは収益を早く生み出すこと、今すぐに生み出すことだという独特さに誇りを持つことができるのだ。 お金は後でいい、サンフランシスコ 最大、最速、最高または世界で最も素晴らしいスタートアップが存在するのが、サンフランシスコとシリコンバレーだ。ここに積極的に職員を配置しているオフィス持つ、シカゴ最愛のGrouponがあるのは、そう意外ではない。あなたは、バレーを避けることはできない。そこには大部分の投資家、創設者、デベロッパー、イベント、クライアント、客、ベンダーなどがいる。とにかくありとあらゆるものがここにある。 それが私達に2つ目の態度をもたらす:後でお金を儲けることだ。もちろんこれは、シカゴについて言ったことも全ての会社に当てはまるわけではないことと同様に、この地域の全ての会社に当てはまることではないが、ユーザー基盤の成長に焦点を合わせビジネスモデルに取り組んでいないことをあなたに言う会社はシカゴよりもずっと多くなってくる。 もしあなたが両方の場所で100のスタートアップと話をしたなら、これは否定できない事実で、興味をそそられることである。私達が古きシカゴ(Grouponの前)を荒地と表現したことを思い起こすのだ。それは、会社をより自給自足にし、収益に焦点を合わせたものに導く。しかし、サンフランシスコではその逆が当てはまる。長い間ここには、お金を持った投資家と、買収しようとする企業がいて、大きくなるためにはお金を儲けることは2番目の検討事項なのだ。 バーンレート問題を調整する買収提案というものが常にある。それはいたってシンプルだ。FriendFeedはお金を儲けることに少しも関心を持たなかった。なぜなら、彼らの頭の中では、それについて考える前に大きくなる必要があったからだ(そして、彼らは結局Facebookにすくい上げられた)。つまり、気にしたって時間の無駄ってことではないだろうか? 恐らく、FacebookがFriedFeedのBret TaylorをCTOに欲しかったのと、エンジニアリングの才能のためにこの会社を買収するつもりだっただけなのだ。結局、その市場は資金繰りがきついのだ。これが私達に次のポイントを導く。 どっちがいいか 最後に、どっちのモデルがより良いのか?どちらも多少なりとも‘お膳立て’されたものではないのだから、そんな質問をするのは馬鹿げている。共に時間をかけて育ってきたモデルなのだ。それでも、若い会社は‘大きく’なることと早くにお金を儲けることのどちらに焦点を合わせるべきなのか?それは、無意味な思索ではない。人々が知りたいことなのだ。 私はこう言おう:私が言える限りでは、サンフランシスコモデルはより多くのヒットと果たせなかった夢を生み出すが、シカゴのシステムはより安定した会社と知られていない会社を築く。 詳しく説明しよう。サンフランシスコには、Twitterがある。しかし、それを成し遂げられず一度も収益を得ることもなく誰も思い出すことのない25の会社もあるのだ。シカゴは、Groupon1つしかない。しかし、ここでは初めの頃から食べていくための十分なお金を稼ぐことに焦点を合わせているため、生き残る可能性の高いたくさんの会社があるのだ。 それは簡単に割り切り過ぎた分析だろうか?確かにその通りだが、それは真実の一片以上を含んだものでもある。私は、対立する特性の話題に火を付けたくないが、ここで言うべきことはある。私は投資家を無視しているが、インターネット企業がユーザー基盤をどれくらい早く成長させているか参照する際に投資家は“月100%の成長”を見たいのだと誰かが言った。それは要点をついている。人気がないより人気があった方がいいが、あなたはいつ収益の蛇口をひねるのか? それは簡単ではない。Twitterはまずは‘やってみて’からお金を儲け始めることを確かめている。あなたは、最もお金になる商品は開始からそうあるように作られているものだと主張したいだろう。 しかし、それを全ての商品に求めるのは無理な注文かもしれない。この疑問に答えはないが、議論をする価値はある。あなたの意見も聞かせて欲しい。 この記事は、The Next Webに掲載された「When should a startup focus on making money?」を翻訳した内容です。 とても面白い考察ですね。私もアメリカ西海岸に10年近く住んでいましたがシカゴというと地味な中西部の大都市、、、的なイメージしかないのが正直な所ですが(多分多くのアメリカ人も同様)、ある意味堅実ながら大きな経済が動いているのも事実であり、筆者の考察もある意味正しい気もします。それより何より「サンフランシスコモデルはより多くのヒットと果たせなかった夢を生み出すが、シカゴのシステムはより安定した会社と知られていない会社を築く。」の前半はIT業界限らず昔からのカリフォルニア・ドリームを彷彿させる名台詞でした。 — SEO Japan
14 years 1ヶ月 ago
Googleの進化で従来の単純なSEO施策が通じなくなったといわれつつも、相変わらずの単純すぎるSEO施策の大量営業電話に悩まされている中小企業は多いようです。私の会社のようなSEOをビジネスで行っている会社でさえ定期的に電話がありますからね。さらにメールになればその頻度は増すばかりなのですが、今回はあえて今時SEOをメール営業してみたいというあなたに、SEOをメールで営業する際に使えるかもしれないサンプル文を紹介します。ご利用は自己責任でどうぞ。 — SEO Japan これは、私達が使用している提案書のテンプレートではない。しかし、他の多くの人が使用しているもののようだし、みんな上手くやっているので、これをあなたのテンプレートとして自由に使って欲しい。 ========================================= To: クライアントの名前 From: あなたの名前 Date: 今日の日付 Dear クライアントの名前: 礼儀上のあいさつ文で一般的な導入を。100%フラッシュベースのサイトを“ポーカー”で1位表示させるのがなぜ難しいのかを説明した最初の電話をあなたがいかに楽しんだかについて触れる。 定義のない“エンゲージメント”や“成功”といった言葉を含む包括的で曖昧な業務範囲。 あなたの会社の重要でユニークなクールさを明確に示す見出し あなたを大きく見せるために、オフィスにいる全ての事務スタッフを入れたチームメンバーのリスト。 会社がどれくらいこのビジネスに携わっているかの記述。開始日=あなたが実家の自室でスニッカーズを食べながらSEO会社を始めることを決意した2003年にまで遡る。 あなたのSEOテクニックの重要でユニークなクールさを明確に示す見出し あなたのSEOプロセスのしゃれた名前。しばしば、“destroyer(破壊者)”、“crusher(粉砕する人)”、“exploder(爆発させる人)”のような言葉で終わる。 SERPを破壊、粉砕、爆発させるプロセスのどうしようもないほど複雑で分かりにくい説明。言い逃れ。曖昧な表現。 Googleであなたが知っている人への意味ありげな言及。本当はあなたの知っている人はシェフであることは省いておく。 友人からの証言広告 あなたに大きな借りのある人からの言葉。奇跡的な一晩の順位上昇を主張。特定の用語、トラフィック、利益には言及しない。月曜から便秘になっているかのように見える笑顔のハッピーな‘クライアント’の写真(薄暗いホテルのロビーや会議室で撮られた)。 実際には何も保証しない保証 実際には何も保証しない保証。今後10億年以内のいつか、素晴らしい成功をすることを約束する。 もしもハリケーンがクライアントの競合相手をみんな一掃した場合に、あなたが成功を主張できるように、要因を大まかに述べる。 利益のある価格設定 米国税法と石油の平均価格とあなたが新車を買う必要があることに基づいた奇妙な価格設定策略。 ここまでの間に読むことにうんざりしていて早く進めたいと思っているために、ほとんどのクライアントが見逃す尻を突き刺すような契約条件。 あなたが決して電話を返さないことを約束する 親しく聞こえるように書かれているが、実際にクライアントと話すことからあなたを守るために注意深くデザインされたコミュニケーション‘ガイドライン’。 以下の言葉を要約する報告要件:“私達はGoogleアナリティクスレポ―トをプリントアウトしてあなたにメールで送ります。” ここにサイン, ========================================= 私は本当にこれが有望だと思っている。使ってみよう。そうすればあなたは成功するだろう。 この記事は、Conversation Marketingに掲載された「Sample SEO proposal template」を翻訳した内容です。 確実にネタなんですが、それでも日本全国で日々行われているSEOの営業電話のトークスクリプトよりははるかにレベルが高そうなのが怖いですね。営業する側が悪いのか、騙される側が悪いのかは私も正直分かりませんが・・・。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
PCを複数台持ったり、複数デバイスでファイルを共有するのが当たり前になりつつ最近、オンラインストレージサービスの重要性が改めて注目されていますよね。Dropboxなど新興のオンラインストレージサービス企業が注目を集める今、世界で主要なオンラインストレージの様々な小話と主要サービスを徹底比較した内容をインフォグラフィックにまとめてみました。 — SEO Japan かくいう私もオンラインストレージサービスはまだ使っていなかったりするのですが。。最近PCやスマートフォンを買い替えたばかりでオンラインストレージサービスを使っていればデータ移行に苦労しなかったよな、と思ったばかりです。今回のインフォグラフィックではオンラインストレージの仕組みや小ネタ、そして主要なオンラインストレージサービスの機能比較を詳細にまとめてみました。英語圏のサービスが多いですが(評価1位のSugarSyncは日本語サービスもあります!)今後の参考に是非どうぞ。Please enjoy! 私の会社もウェブサイト運営はもちろんデータを取り扱うASPサービスを行っているのでデータ運用の重要性は身に染みて分かっているつもりですが、やっぱりトラブルが起こってからその重要性に気付くのがデータ運用だったりするんですよねぇ。。。このインフォグラフィックがあなたやあなたの会社のデータ運用の状況を再確認するきっかけになれば幸いです。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
先週はiPhone 4Sの発表からジョブスの訃報までIT業界を飛び越えて世界はApple関連の話題が駆け巡りました。さてジョブスが亡き後もAppleの伝説は続くということで、iPhone 4Sの話題に戻ってみたいと思います。なんだかんだいってもiPhone 5ではなくiPhone 4S止まりだったこともあり、アナリストや業界の評価は高いとはいえなかったiPhone 4S。しかし実際に予約が受け付け開始になると、過去最大のペースで注文が殺到中ということなんです。その驚き?の実態にThe Next Webが迫ります。 — SEO Japan アップルにとって先週はジェットコースターのような一週間であった。デュアルコア A5プロセッサー、8 メガピクセルのカメラ、デュアルアンテナ、Siri(シリ)ボイスアシスタントを備えたiPhone 4Sをローンチし、15ヶ月間に及ぶ待機期間にピリオドを打ったかと思えば、明確なビジョンを持つ共同設立者であり、守り神としてアップルをけん引してきたスティーブ・ジョブズ氏を膵臓癌で失っていた。 ジョブズ氏の突然且つ予想外の死がヘッドラインを賑わせてきた一方で、多くの人々が大幅に本体のデザインが変更され、ティアドロップ型を採用したiPhone 5が発表されるものと思い込んでいた。そのため、ローコストでパワーアップしたiPhone 4のデビューに対して一部の人々が批判している。 アップルは、最新のスタンダードに合わせた機能を搭載することに焦点を絞り、iPhone 4と同じデザインを活用したスマートフォンをデビューさせた。アンドロイドのメーカーが最新で最高のアンドロイドスマートフォンを売り、アップルのスマートフォンの開発を出し抜いたため、アップルはハードウェアだけでなく、ソフトウェアの面でもイノベーションを提供する必要がある点を把握していた – アンドロイド、ブラックベリー、そして、ウィンドウズのモバイルデバイスと差別化するにはこの2つの面でのイノベーションが欠かせなかったのだろう。 火曜日のイベントで壇上に上がったアップルのマーケティングを統括するフィル・シラー氏は、「騙されないでください。なぜなら中身は全て新しいのです。」と言う点を強調する必要があった。シラー氏は、アップルの新しいスマートフォンが、iPad 2と同じA5 プロセッサーを搭載し、パワーが2倍になり、最大でグラフィックが7倍スピードアップする点、絞り値がf/2.4に上がり、イルミネーションセンサー、自動ホワイトバランスが改善され、高度な色精度、顔検出機能を持ち、動きによるぼけが減少した(1080ピクセルのフルHDでキャプチャ可能な動画機能に触れる)カスタムレンズを持つ8-メガピクセルのカメラが搭載される点を説明し、iPhone 4Sの内部の詳細をアピールすることに時間を割いた。 そして、アップルの“インテリジェント・パーソナル・アシスタント”ことシリだ。2010年4月にシリを買収したアップルのiPhoneは第三者のアプリを介して既にボイスアシスタント機能を提供していた。「近場の劇場でハリーポッターの映画は何時に始まる?」と尋ねると、映画の時間を教えてくれた。2億ドルとも言われる資金を投じて行った買収は、モバイル & テクノロジー業界の大勢の人々を喜ばせた。その一人がロバート・スコブル氏だ(以前同社を訪問し、買収される前にそのテクノロジーの世に広める上で手を貸していた): シリは、非常に優れたパーソナルアシスタント機能において、世界中のAPIを接続するため、iPadに私は真っ先にダウンロードした。自分の声で話しかけ、タクシーを読んだり、映画のチケットを買ってくれるのだ。 このテクノロジーが解き放つ価値は非常に大きかった。アップルが新しいモバイルウェブおよび新しいAPIベースのウェブに参入する意思があることを示しているからだ。さらにグーグルとの競合における大きな基軸となる可能性を秘めている。 クパチーノのアップル本社で行われたイベントで、iPhone 4S内部の最新のテクノロジーのプレゼンを行うため1時間45分を費やしたものの、「iPhoneの話をしよう!」イベントの後、同社の株価は5%も下がった。アップルの株価はその後持ち直したが、最終的な株価は下がってしまった。 投資家の動きを受け、アナリスト達が割って入った。JMP セキュリティーズのアナリスト、アレックス・ガウナ氏はその他の大勢のアナリスト、さらには消費者の声を次のようにまとめた: 事前キャンペーン、ローンチフォーラム、そして、プレゼンには以前のアップルのイベントに見られた堂々とした姿勢が欠けていたと言う印象を持った。この印象は、明確なビジョンを持つリーダー、スティーブ・ジョブズ氏がいない状態で今後のアップルがどのように舵を取るのか、そして、アンドロイドに世界中のマーケットシェアを獲得し続ける機会を与えてしまうのではないかと言う投資家達の不安を募らせる 原因となっている。 一部のネガティブな反応とは反対に、火曜日にiPhone 4Sの事前予約が始まると、この新しいiPhoneの需要がとても大きいことが判明した – 世界中のオペレータのパートナー、特に米国内のオペレータでは反響が大きく、次から次へと顧客が押し寄せ、アップグレードの確保、または新しい契約でのiPhoneの注文が殺到していた(私はアップルのウェブサイトで1台のiPhone 4Sを予約したが、2回も確認のメールが送られてきた)。 「残念」なことばかりだったが、アップルのiPhone 4Sの予約販売数はすさまじい。米国でこの新しいスマートフォンを販売する3社のオペレータのうちの1社、AT&Tは予約販売の開始後12時間で20万台が売れたと発表した。歴代のiPhoneの中でも最高のスタートを切ったようだ。 A&Tの予約販売に注目し、すべてのオペレータおよびディストリビュータの60万台と言うiPhone 4の予約販売数と比較すると、アップルはその他の販売パートナー(およびアップル)が販売データをリリースする前の時点で予約販売数の過去の記録の3分の1の台数を売りさばいたことになる。 スプリントがiPhone 4Sに対してネットワークの無制限の利用をオファーし、今回が初めてのiPhoneの発売である点を考慮すると、米国のネットワークの販売数の合計は、その他の国々の売り上げを加算する以前の状態で、理論的にはiPhone 4の予約販売数を突破することになる。 同じ期間でのiPadの販売数は50万台に達していたと推測される。 アップルが旬のテクノロジープロバイダーである事実を除いても、iPhone 4Sが発売開始直後にここまで売れる理由は他にもある。以下にその理由を挙げていく。 15ヶ月間も待たせた 12ヶ月間のiPhoneの通常のリリースサイクルを離れ、アップルは15ヵ月待ってiPhone 4Sの告知を行った。その結果、メディア、そして、消費者が、最新のiPhone [...]
14 years 2ヶ月 ago
FacebookやTwitterの普及を見ればソーシャルメディアが世界中で日に日に浸透しているのは日本にいても感じられますが、今回はソーシャルメディア先進国でもあるアメリカではなんと18~24歳になると98%がソーシャルメディアを使っているという衝撃の事実が入ってきたので紹介します。 — SEO Japan 98%という数字は誰にとっても目を見張るものだろう。最新の調査によるとアメリカの18~24歳の成人のうち、なんと98%が毎月ソーシャルメディアを利用しているというのだ。この調査は消費者調査サービス会社のExperian Simmonsによってあ1億2千万人 – つまり3億1100万人の全アメリカ国民の41.37%になる – を対象に行われた。 さらに高齢者の55~64歳であっても82%がソーシャルメディアを利用しており、65歳以上でも1/3が利用しているようだ。レポートはこれらの数字がどのような根拠によって出されているのか正確に表明していないが、最新の技術を使い、政府リソースや業界の主要ベンダーの回答を元にしているという。 他の統計はこちら: ・46%の全てのオンライン上の成人がソーシャルメディアを友達と連を取るために利用している(2009年には32%)。 ・27%が兄弟と連絡を取るために利用している(2009年は15%)。 ・18%が自分の子供と連絡を取るために利用している(2009年は6%)。 ・14%の子供が親と連絡を取るために利用している(2009年は5%)。 ・ヒスパニック系の消費者の詳細な調査も行われており、ソーシャルメディアを利用しているヒスパニック系消費者の30%が好きなブランドやアーティストの情報をソーシャルメディアで追っていると答えている。ちなみにヒスパニック以外は18%という数字に下がる。またヒスパニック系の成人は、ヒスパニック以外のユーザーより11%ソーシャルメディアで宣伝された商品を買いやすいと言う結果も出ている。 レポートの内容はこちらから見ることができる。 私は24歳の米国に住む成人になるが、個人的にはニュース、後は面白い画像やストーリーを共有することにソーシャルメディアを主に使っている。一部のプラットフォームでは家族と連絡を取り合ってもいる。毎日ソーシャルメディアにログインしているし、この98%の一人であることは間違いない。 この記事は、The Next Webに掲載された「98% of online US adults aged 18-24 use social media」を翻訳した内容です。 ここまで来ると逆に残りの2%は誰なんだ、という話にもなりますが。。。どこまで信頼が置ける情報なのかは不確かですがネット系の会社ではない純粋な調査会社によって出された統計であることは興味深いです。ヒスパニック系の人がソーシャルメディアを良く使っているのは意外な感じもしましたが、逆に他の情報源が少ないというのもあるのでしょうか。ヒスパニック系の人口はアメリカでも5,000万人以上といわれていますし、その割には大企業の広告予算が少ないとも言われていますから、その辺も意識しての調査だったかもしれませんね。20代はともかく60代以上にもかなりソーシャルメディアというかネットが普及していることも驚きました。この数字を見ているとそりゃGoogleもGoogle+を出しますよね。。。。とはネット業界っぽい意見でした。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
スティーブ・ジョブスがAppleのCEOを退任した際にも多数のジョブス関連の記事を紹介したSEO Japanですが、今回のニュースはいつか来る話を予測できたとはいえ、やはり衝撃中の衝撃でした。そんな思いを共感するThe Next Webからスティーブ・ジョブスの人生についてのお話を改めて。 — SEO Japan 2011年10月5日水曜日、スティーブ・ジョブズ氏が他界した。56歳であった。アップルの会長および共同設立者として、ジョブズ氏は、テクノロジーの利用およびテクノロジーに対する考え方を、良くする、簡単にする、そして、美しくするにこだわることで、180度変えた。 移民の家系で孤児として育ったジョブズ氏は、その努力と創造力を基に天職を心行くまで全うし、アメリカの伝説となった。CEOおよび講演者としてのスキルを併せ持つ同氏は注目に値する人物であった。何かに情熱を注ぎ、そのために生きると、周りには伝わるものだ。 確かにジョブズ氏は演説と興行の才能に恵まれていたが、アップルの製品に対する愛と情熱によってその才能はさらに磨かれていった。ジョブズ氏自身が努力していたのだ。この個性のインパクトを軽視するべきではない。 妻のローリーン、そして、4人の子供を残し、ジョブズ氏は穏やかに亡くなった。残れた家族の心には“家族を大事にした父親”としてのジョブズ氏が永遠に刻まれるのだろう。 家族以外の人々も、若干距離はあるものの、それでも親しみを持って同氏を今後も記憶に留めていくだろう。 ジョブズ氏は生前コンピュータをツール以上の存在と定義した。コンピュータをパーソナルにしたのだ。ジョブズ氏は会社を設立し、一度は追われるものの、危機に際して呼び戻された。この会社は世界で最も価値のある会社に成長した。 世界を変えるデバイスに変更を加えるだけでは満足せず、ジョブズ氏は音楽と携帯電話に注目し、ガラスと鉄で作られたガジェットをよりパーソナルに利用するように仕向けた。 私達の多くは単純に“スティーブ”と呼んだが、スティーブ・ジョブズ氏は謎に包まれた人物であり、製品を作るために全てを捧げていた。 アップルの莫大な利益を支えていたのは製品でも、特許の山でもなければ、市場を支配するiPadでもなかった。アップルを支えているのはアップルであり、浸透したジョブズ氏の考え方、そして、常に改革を求める探究心であった。 スティーブ・ジョブズ氏は完璧な人物ではなかった。また、人を不快に思わせる面も多いに持ち合わせていた。ジョブズ氏は非常に注文が厳しく、気が短い。報道陣に腹を立てたことも一度は二度ではない。また、アップルの製品について大きな間違いを犯し、その影響力を総動員して世論を誤って説得しようと試みたこともあった。さらに、競合者やジャーナリストを誤った方向に導くことに快感を感じていた。しかし、だからと言って、同氏が現代で最高の企業のリーダーの一人として私達の記憶にとどまることに変わりはない。 設立に尽力した会社から1985年に追われ、1997年に舞い戻った象徴的な出来事に関する質問への答えの中で、ジョブズ氏は、アップルが同氏の操り人形以上の存在であると率直に述べていた。「あなたは間違えている。アップルは一人舞台ではない。」とジョブズ氏は語った。「この会社に再び息吹を与えているのは、数年間に渡って負け犬と呼ばれ続けた、大勢の才能豊かな従業員に恵まれていると言う事実だ。実際にそのうちの何人かは本気で負け犬だと思い始めていた。しかし、彼らは負け犬ではない。彼らに足りなかったのは、優れたコーチ陣、優れた計画、優れた経営幹部であった。それが今のアップルには揃っている。」 従業員に厳しく当たり、要求が多いと言う評判があるにも関わらず、従業員の同氏への忠誠心はどこの会社よりも高いと今でも言われている。 1997年当時、アップルのロゴは特徴的な複数の色のリンゴであり、設立以来、同社のシンボルであった。 ジョブズ氏が同年アップルに復帰すると、ある従業員に会社が傾きかけているにも関わらずなぜ辞めなかったのか問いかけた。するとこの従業員は「私には6色の血が流れているんです。」と答えた。 スティーブ・ジョブズ氏は、その才能、秘密主義、予知能力、そして、頑固を貫くことで、アップルを自分のイメージ通りに作った。アップルは企業として巨大化したものの、ボブ・ディランの楽曲の世界にジョブズ氏を引き込んだ反骨精神を維持した。現状を自ら常に破壊する姿勢を通して、アップルは、評論家達にことあるごとに終わりを予告されつつ、従来の考え方を否定してきた。 現在のアップルを構築したスティーブ・ジョブズ氏の姿勢は、若い世代の起業家の起業における成功への対処を問われた際の答えに集約されている。 …何度も絶望と苦痛にさらされる。従業員を解雇しなければならないとき、物事を否定し、困難な状況に対処しなければいけない。そんなときに本当の自分、そして、自分の価値に気づく。そのため、起業家達が大儲けしているにも関わらず会社を手放す時、今後の人生において最も見返りのある経験の一つとも言える経験を自ら手放していることになる。この経験がなければ、自分達の価値も、新たに得た富を適切に保つ方法も知ることは出来ない。 ジョブズ氏本人の問題の解決方法はアップルに隅から隅まで浸透していた。20年間アップルに努めるベテラン社員に、10名または20名のエンジニアが問題に対処していると、本能的に何か間違いを犯していることに気づくと言われたことがある。アップルの繁栄は、情熱的に作業に取り組む1人、または2人のチーム、そして、上司による入念なチェックの上に成り立っている。 「デザインと言うのはおかしな用語だ。」とかつてジョブズ氏は語った。「デザインは見た目だと思っている人もいる。しかし、当たり前だがもっと突き詰めて考えると、実は仕組みを意味する。」 1976年、アップルはスティーブ・ジョブズ氏、スティーブ・ウォズニアック氏、そして、ロナルド・ウェイン氏によって設立された。設立された直後から、アップルはスティーブ・ジョブズ氏の哲学とビジョンを伝えてきた。しかし、過去10年間、ジョブズ氏が次世代のiMac、iPod、またはiPadを制作するだけではない兆候が見えていた。 同氏は、「ワン・モア・シング」(もう1つ)こと、アップル自体を作り上げたのだ。 スティーブ・ジョブズ氏は、今までの仕組みの先を思い描き、どのように感じていたかを考えるべきだと教えてくれた。大勢の人々が、スティーブが – アップルを経由して – 作り上げたツールによって刺激を受け、美しく、有意義な作品を創造してきた。 このようなツールはそれ自体が美しく、思いやりと目的が行き届いているため、刺激をもたらすのだった。職人気質、そして、細部への徹底したこだわりこそが、ジョブズ氏の他界を伝えるニュースの、同氏の作品のユーザーの捉え方に影響を与えているのではないだろうか。 スティーブ・ジョブズ氏は、製品に全身全霊を捧げていたため、iPad、iPhone、またはMacに触れる度に、同氏と会話をしている気分になる。その製品を使い、その分かりやすさ、そして、ジョブズ氏が常に約束していた未来で生活しているような感覚に驚くと、ジョブズ氏は笑顔を返してくれる。 現代においても、そして、未来においても、あまりにも早過ぎる死であった。しかし、何歳であっととしてもジョブズ氏の死去は早過ぎる死と言われるだろう。 私達はいつもジョブズ氏がすべてを変えてくれると期待していた。もう一度。 ソース: イメージ: Jonathan Mak ライター紹介 マシュー・パンザリノ氏はTNWの西海岸担当のエディターである。20年間をコンピュータ業界で過ごし、モバイルテクノロジーに精通しており、最新且つ最高のテクノロジーニュースを提供する。ツイッターでフォローするならここをクリックしよう。eメールなら、matthew@thenextweb.comで連絡を取ることが出来る。 この記事は、The Next Webに掲載された「On Steve Jobs.」を翻訳した内容です。 陳腐な感想や今後のAppleについては幾らでも語れますが、、、今日はただただジョブスの功績に感謝。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
ふざけた名前のタイトルなんですが、ついつい気になって訳してしまうんですよねぇ。。。。とはいえ、中身も面白かったので自信を持って紹介します!スタートアップブームが続く日本ですが、起業家にも色々なタイプがいますよね。ブーム関係なく120%エゴの塊で周り関係なく突き進む人いれば、ブームに乗っかって”起業家”であることを楽しみながら恐る恐る軽やかに踊ろうとする人、、、とはいえ、なんだかんだいっても意外と出資を受ける規模の事業になると起業家は実力より口が達者と思ってしまうようなエゴマニアックな人が多かったりするのもまた事実。「実力あるあの会社じゃなくて何でこの会社が出資受けるんだ・・・」と不可思議な想いでそんな投資シーンを見ている人もいるかもしれませんが、いえいえ、これにはれっきとした理由があるんだ、という記事をThe Next Webから。スタートアップブームに乗るだけじゃななく勝利したい起業家なら覚悟して読むべき。 — SEO Japan この記事は、Jeff Bussgangによるゲスト投稿である。Jeffは起業家で、現在はボストン地区でアーリーステージ専門のベンチャーキャピタル会社Flybridge Capital Partnersでジェネラルパートナーを務める。さらには、“Mastering The VC Game”の著者でもある。 朝食と言えば、献身の概念について古い例え話がある。ハム&エッグの伝統的料理の皿を見ると、チキンは利害関係者だが、ブタは本当に献身的だという話だ。 私がこの話しを起業家にする時、通常私が言いたいのは、VCのスタートアップに対するアプローチと起業家を比べることだ。VCは利害関係者だが、最終的には、彼らのスタートアップが生き残っても死んでも、一般的には彼らが自分の仕事やオフィスや他の投資のポートフォリオを失うことはない。その一方、起業家はブタなのだ―何の頼みの綱もないままに、結果に本当に献身的である。 しかし、最近私は、このブタとチキンの例え話について、優れた起業家―私達のような一般的なVC、とりわけ私の会社Flybridge Capitalが支援したい起業家の類―を作る特徴に照らしてずっと考えてきた。簡単に言うと、私達はブタを支援したいのだ。つまり、本当に完全に自分のベンチャーの結果に献身的で、たくさんの利害関係があって、頼みの綱のない起業家だ。 どうやって私達は2つの起業家像の違いを識別するのだろうか?それは通常は比較的簡単だが、時に微妙なことがある。では、スタートアップに関して、より“チキン”ぽいことを示唆する行動を明らかに見せている起業家に見られる特徴をいくつか紹介しよう: 1) 資金援助を受けるまでベンチャーを始めるのを待つことを好む。(“私達は、あなたがお金を出したらすぐに出発する準備ができています。”…うーん、それって、もし私がお金を出さなかったらあなたはその会社を始めないってこと?) 2) 資金援助を受けるまでは本職を辞めない。(“1年の間これはサイドプロジェクトだったし、それにフルタイムで取り組むまで待つことができない。”…うーん、待てないというなら、なぜ待っているのか?) 3) 物理的に自分もしくはチームメイトがベンチャーを始める時と同じ場所に移動しない。(夏の間ニューヨークで過ごしているSocial NetworkのEduardo Severinを考えるのだ。) 4) 干渉しない会長の地位に就くことを好む、もしくは、現場で陣頭指揮を執るCEO/プレジデントとして働くよりも早い段階からCOO/プレジデントをすぐに雇おうとする。(罪のない人を守るため幾多の例は省略しよう。しかし、経験からいって、従業員が40人以下の企業には一般的にCOOは必要としない。) 5) 雇用、資金集め、事業開発を進めるために、自分達の私的および仕事上のネットワークを完全活用する意思がない。 反対に、“ブタ”的な起業家に見られる5つの特徴も紹介しよう: 1) 新しい会社に自分達が持っている全てのものを捧げる―たとえそれが家族で引っ越しをすることや、仕事を辞めることや、学校を辞めることを意味するとしても。(私はこれを見逃すことも奨励することもしたくないが!) 2) 自分達を公然と“世の中”にさらし、業界、関係者、家族、友人に明白にする。その会社が失敗する場合も、こっそりというわけにはいかない。 3) 大きな成功をまだ達成していない、もしくは働く必要性を越える富を手に入れていない。(私の指導者であり上司のOpen MarketのCEO、Gary Eichhornが、私が1990年代半ばに初めて自分の家を所有した時に喜び、こう言ったことを覚えている:“君が大きな住宅ローンを抱えているといいな。そうすれば、君はもっと富を得ることにくぎ付けになりモチベーションも高くなるからね!) 4) 自分達のビジネスに直接関係のない仕事以外の関心事と趣味には最小限で参加する。会社を始めることは、身を焦がすほどのことで、強迫観念に取りつかれ、週7日24時間の努力を要する。家族を養うことと健康を保つことはそれに拮抗する。私達が趣味や仕事以外の関心事の長いリストを持つ起業家を目にする時、それは危険信号だ。私のパートナーの1人は、起業家がどれ位自分の新しいベンチャーに専念しているかのバロメーターとして、ひと夏にゴルフをした回数までも調べることさえする(私はゴルフをしないので彼がそれをどうやって調べたのか未だに分からないが、何かしら公的な情報なのだろう)。 5) すでに大きな成功を経験したことがあり、いまだに明らかにひもじい思いをしていて戦闘的であることに突き動かされている珍しい種類の起業家も存在する。こういう起業家の場合は、彼らがこれまでと同じ位に現場で働くかどうかを見極めることが大切だ。(製品に対する強い思い、ファイナンシャルモデルにつかっている、販売の組織の表にいるなど。)こういう起業家はとても特別だ。 さあ、あなたは、チキンかブタか?投資家は、創設者にだけでなくチーム全体に対しても、一方のモデルをはっきりと好む。だから、あなたがスタートアップチームを集める時には、チキンを雇わないように気をつけなければならない。未来の投資家から見れば、それはブタを雇うということよりも、もっと危険なことだとあなたは気付くかもしれない。 この記事は、「OnStartupsに掲載された「Why Venture Capitalists Invest In Pigs, Not Chickens」を翻訳した内容です。 まず冒頭のハム&エッグの比喩は一瞬わからなかったのですが、良く考えると確かにチキンはあくまで卵を供給するだけで本人のリスクはない利害関係者で豚は自らをささげているわけで正に献身的ですね 笑。書いてあることは良く分かりますし、実際問題、覚悟を決めて自らの人生をささげて勝負するのは起業家としては当たり前の話で、その後どこまで持続的に、ある種他人が理解不可能な使命にかられて変態的にチャレンジできるかということが、特にVCが投資するようなそれなりに成長を求められる分野においては事業を率いる起業家としては必要なスキルなのかもしれませんね。 個人的にはチキンとブタの資質をそれぞれバランス良く持っていきたい、、、、と思っているのですが、正直そんなことを考えている時点で凡人だなぁ、とIT業界だけでも世の中を変えてきた人たちをみると思ってしまいます。 [...]
14 years 2ヶ月 ago
日本でも80年代にコピーライターブームなるものがありましたが、世界を代表するコピーライターといえば、その一人で多分あげられるであろう人がユージン・シュワルツ(最も、私も専門外なので名前は聞いたことがある程度の知識ですが・・・)。特にダイレクトマーケティング分野で有名な人らしく、過去に10冊近い著書もあるこの偉人から、有能なコピーライターになるため必要な方法について学んでみようという記事をコピーブロガーから。ネット、ソーシャル時代に必須のスキルである文章力を磨くその秘密とは? — SEO Japan 伝説のコピーライター、Eugene Schwartz(ユージン・シュワルツ)が作った仕事のあり方は、彼が死ぬまでに9冊の本とごまんとある成功した広告と世界中の有名な出版物への数え切れないほどの記事を書くことを可能にした。 彼は、それをたった週に5日間、1日3時間で書くことで達成したのだと自分自身の言葉で言っている。 そして、彼はそれを堂々とやってのけた。 1950年代60年代の最も高給取りのコピーライターの1人であるシュワルツは、マンハッタンでとても気楽な暮らしをしながら、ワールドクラスの美術品コレクターおよび立派な聖書学者となった。 彼のコピーを生み出すテクニックは、腹が立つほどシンプルだ。 あなたがこれについて何て言うかは分かっている。 “そんなこと当たり前だ。” もしくは・・・ “私の時間を無駄にしてくれてどうもありがとう。私は、真剣なコピーライターで、これは失礼なことだ。” あなた自身の職業的な危機を覚悟でこのアプローチを無視してくれても構わない。もしくは、それを使って自分のキャリアが加速するのを目にするかだ。 ハードワーク条項 このことを説明する前に、シュワルツが実に見事な職人だったということを言わせてもらいたい。 彼は、自分のコピーライティングのスキルを向上することと献身的な調査を通して仕事の準備をすることに絶え間なく取り組んだ。 仕事が終わる頃には、自分はそれを作った人以上にその製品のことを知っているだろう、と冗談さえ言っていた。 彼は、製品について自分が手にできる全ての情報を読んで読んで読みまくること、そして、製品の長所―製作者によって述べられたもの―を1つ1つ体系的に書き留めることによってこれをやっていた。 これが、ライティングの作業過程に投入する無限の銃弾を彼に与えるのだ。 もしあなたが自分の船を知らなければ、あなたは沈んでしまう。 もしあなたが調査をしないなら、あなたの仕事は屈辱的な失敗に終わることになるだろう。 それでは、話を続けよう・・・ 週5日、1日3時間 シュワルツは、自分の乗る船について学ぶことと調査をすることはハードワークであると言った。 多くの人が証言しているように、ライティングは途方もない仕事になり得る。 あなたは、チカチカと光る恐怖の真っ白の画面を見つめる。立ちあがって、コーヒーをお代わりし、本棚の整理をして周る。 飲む。 歯をいじくる。 くだらないことをツイートする。 あなたは、行き詰ったのだ。 ユージン・シュワルツが、ライターの行き詰まりを経験することは決してなかった。彼が、ページの前で自信喪失を味わうことは決してなかった。彼はどのようにしてビジネスの歴史の中で最も強力なコピーライターの1人になったのだろうか? 彼は、小さなキッチンタイマーを33分33秒にセットし、スタートボタンを押したのだ。 ここであなたは、あきれた表情をしてうんざりして立ち去るか、読み進めて自分の仕事を変える可能性を持たせるか、それはあなたの決断次第だ。 シュワルツは、週に5日間自分のデスクの前に座っていると表現している。それはひどく恐ろしいことだが、彼には決まったやり方があって決して他の場所で書くことはなかった。 彼は、左側に少しクリームの入ったコーヒーを置き、右側には数本のペンを置く。 彼は、自分のマシンと自分が取り組んでいる広告に取り掛かる。(明らかに、その当時はTwitterを気にする必要がなかった。) そして、彼は小さなタイマーを33分33秒にセットする。 タイマーがセットされると、ほんの少しだけ簡単なルールがあった: 彼は、コーヒーを飲んでもよい。 彼は、窓や壁を見つめてもよい。 彼は、座って33分33秒間まったく何もしなくてもよい。 彼は、広告を書いてもよい。 彼は、どんな理由にせよ席を離れてはいけない。 彼は、他のことをしてはいけない。 以上。彼は、調査ノートと大まかな概略と共に開いたページの前にただ座っていた。 彼は、通常、飽きるまで数分間椅子に座ったままでいて、それからゆっくりとタイプを始めた。 タイマーが切れると、たとえ文章の途中でも中断し、10分か15分間好きなことをしに席を立つ。そしてまた戻って来て同じことをするのだ。 自分の乗っている船の概略と調査が燃料だったが、キーは退屈だった。30分か何もせずに座っていることが退屈へと導く・・・だから彼は書いた。 彼は座って古いタイマーを週5日、1日6回セットした。すなわち1日3時間だ。 いや、正確には1日3時間と20分だ。まあ3時間と言っていいだろう。 9冊の本、ごまんとある成功している広告、数え切れないほどの記事、すごい生き方。 とにかく、これが世界最高のコピーライターのライティング方法なのだ。 あなたはそれを気に入ることも、嫌うことも、笑うことも、採用することもできるが、かのユージン・シュワルツがそれを何度も何度も何度も繰り返したことは間違えのない事実である・・・。 [...]
14 years 2ヶ月 ago
インターネットで世界はより身近になったことは”ネット以前”の時代を20代半ばまで過ごした私も実感していましたが、最近はソーシャルメディアの普及がその身近さにさらに拍車をかけているようです。今回はそんなソーシャルメディア最前線からソーシャルメディアで新しい何かを見つけた3人のストーリーをご紹介。 — SEO Japan ソーシャルメディアについて考える時、ちょっとした小さな入れ物に分割しておくことはとても簡単だ。Twitter上で伝えられる考えは反応を引き起こすかもしれないし、リツイートを導くことさえある。Facebookの近況メッセージが伝えられ、いいね!を獲得する。 しかし、部分の総和以上のものになるとどうだろう?ソーシャルメディアのやりとりが要因で人生が変わる時、何が起きるというのか?それこそが、今週私の頭の中にある疑問だったため、私は何らかの回答を見つけるためにソーシャルメディアに注意を向けてみた。 私の所にやって来た反応は、のんきで面白いことから本当に心が痛み読むのが難しいことまでピンからキリまであった。私はその中のいくつかを要約し、ここであなたに共有しようと思う。 ソーシャルメディア求職掲示板 私達は皆、世界の就職市場の話を耳にしたことがある。多くの人が、自分達が求めているものを見つけるために、より起業家的ベンチャーへ向かっているとは言い難い。 Marga Deonaもそんな人間の1人だ。Deonaは、LiveJournalとFriendsterとインターネット掲示板を使ったソーシャルメディアの初期の頃に遡って、広報および選挙運動戦略家として働く自分の話を伝える。彼女は自分のネットワークを築くのに数年費やした後、独立して働くために飛び立った。 「私のブレイクスルーは、去年の大統領選挙のPRを他の人達と一緒に担当した時にやって来た。大統領候補者を支持して私達が投稿した全てのコンテンツを素早く共有しリツイートする人々によって、私達の取り組みは驚くほどに広まった。」 フィリピンでの高度にソーシャルな選挙運動の影響により、Deonaはより多くのドアが開いていることに気が付いた。企業が自分達のPR戦略をやってもらおうとTwitterやFacebookやEメールを介して彼女にメッセージを送っていたし、セミナーやラジオなどで語るために招かれた。しかし、この話しで最も興味深い展開は、どのようにして彼女が音楽選択のビジネスを監督し始めたかだ: 「トライアスロンに共通の興味を持っていたことが理由でFacebookに私を追加した1人の男性が、私の音楽センスが“最高だ”と思うと言ってメッセージを私に送って来て、自分のお店のためにトラックを監督して欲しいと依頼してきた。彼の家族がこの国で最大のモールチェーンの1つを所有していて、彼は私に自分がファミリービジネスとは独立してオープンする予定のスポーツアリーナのためにそれをしもらいたかったのだ。」 Deonaは決して1人ではない。私達は人々がTwitterやFacebookなど(なんと、TNWでの私の仕事もツイートから始まった)を介して仕事のコネを作ることをよく耳にするが、Alexis LamsterはTumblrを介して彼女との関係性を発見した。 「私はTumblrで会ったこの男性と何回かメールをした。食べ物と写真に共通の興味があったからだ。ある日、彼は、私のオフィスの近くに来るからコーヒーでも飲まないかとメールを送って来た。ある意味では有難いことに、ちょうど上司に一連の大きな変更の売り込みをし終わった所だった。私はウェディングのウェブサイトで広告と営業を管理する仕事をしていて、この世で一番のウェブサイトになるために一連の変更をすることを提案したのだ。上司は、“アイディアは素晴らしいが、それをするほどの関心はない”と言った。」 Lamsterは打ちひしがれた、と彼女は言った。しかし、Tumblrの友人Daveとのコーヒーの時間はタイムリーな贈り物のようだった。 「私はたった今起きたことや、私がいかに本当の変化を求め一番になりたいと思っている会社のために働きたいかを話さずにはいられなかった。彼は、自分のスタートアップ(Postling)について少しと、それをどうやって始めたのかを話した。私達は、自分達の願望がとても調和していることに気が付いた―私は自分が会社に大きな影響を与えることができると感じるようなスタートアップのために働きたかったし、彼らはMVP(Minimum Viable Product)に着手してターゲット市場を見つけるのを助けてくれる人を必要としていたのだ。」 つまり、多くの人達がLinkedInや仕事を見つけることが専門の別の何かに向かう中、彼らが決して考え付かないような場所で成功を見つけている人がいるのだ。私達はここTNWでもそれをよく目にする。シンプルなツイート、Facebookの近況アップデート、そして恐らくブログ投稿も…これらのいずれも始まりはシンプルだが、誰も意図していなかったような方向に話は転がっていくのだ。 ソーシャルトラベル そう、私達には、使用していない空間を貸出できるAirbnbがある。Couchsurfingはずいぶん前からあって、私達はそのソーシャルな側面にかなり慣れている。しかし、他のトラベルはどうだろう?ここにもストーリーがある。 私がTwitterでストーリーを求めた時、最もよく耳にした話しの1つが、NASA Tweetupに参加するためにNASAの異なるキャンパスに行った人だった。私達は、数週間前にNASAのソーシャルメディア戦略の話を詳しく取り上げていたため、熱狂的ファンからそういった返答が見られたことは驚くことではなかった。 しかし私は、もっと何かあるはずだと分かっていた。そして、私が求めていたストーリーを手に入れた。 あなたも、@Twitchhikerとして知られているPaul Smithのことは聞いたことがあるかもしれない。Smithは、2009年に、移動手段と宿泊先を見つける手段としてTwitterだけを使用してイギリスからニュージーランドに行くというミッションを設定した。その道中、彼はチャリティのためにお金を集め、自分の旅をビデオとTwitter上(もちろん)に記録し、さらには自分の旅に関する本を書いた。今、スミスは旅の話しをし続けている彼自身のウェブサイトを運営していて、読者が参加することを促している。 ソーシャル・アントレプレナーシップ これは、ソーシャルコネクションがもたらす予期せぬ結果の最後の側面である。私が上に書いたことは全て予期せぬことが基になっていたのだが、これは全く耳にすることすら予期していなかった。アントレプレナーシップ(起業家精神)のこととなると、ソーシャルネットワーキングは、ただ縛るだけのネクタイではないようである。 Megan Hargroderは、conversations.beというプロジェクトを立ち上げるのに役立った彼女がニューオーリンズで見つけたものの話をしてくれた。この話しにもまたひねりがあるのだ: 「私は2年前、何も知らずにここに引っ越してきた。そして、自分が友達になりたいと思った実力者(すごい奴)を識別すると、彼らをTwitterでフォローし、会話に関与し始め、テック関連のネットワーキングイベントで彼らに会った。これらのオフラインおよびオンラインのコネクションが個人的なオフラインの人間関係を導き、その後は、コミュニティマネージャーとしての前職を導いた。そこで私は、自身のソーシャルメディアと新しいビジネスオンラインセットアップ会社を立ち上げ、今では交際期間9ヵ月となる彼女と出会ったのだ。」 Hargroderの目標はconversations.beのために高く掲げられているが、もっと広い影響を持つことを望む人もいるし、彼らは自分達の目標を達成するのに役立たせるためにソーシャルメディアを活用している。 Raiyan Laksemanaは、自らの出身地インドネシアで映画とメディアの仕事を作ろうとした話をしている: 「ソーシャルメディア以前に、トップから学ぶことは地球から火星に飛ぼうとすることのようだった。みんながコネクションを共有することによって他のみんなを食い物にしている。ソーシャルメディアでは、誰もがほんの数ページ離れたところにいる。」 Laksamanaは、ソーシャルメディアのより公平な場が、彼自身が仕事を見つけることを可能にしているだけでなく他の人のために仕事を生み出すことを可能にしていると私に言う。 「インドネシアでは、私達は映画とメディアの業界で仕事を生み出す方法に関して全く無知だった。主要な会社とスタジオが利益を得ていて、野蛮な価格を設定していた。私達が発見したことは、インドネシアには数千万ものモバイルインターネットユーザーがいるということと、実際に私達のモバイル成長は世界第8位に位置しているということだ。」 Laksamanaはその情報を手に、より小さな独立したプロデューサーのためにマーケティングと規制プラットフォームを作った。そうすることで期待できることは、お金がコンテンツの制作に直接関係しない人達の所ではなく行くべきところに戻ることだ。 「もしこれが私達の計画通りに行けば、インドネシアに盛んな平等主義のメディアエコシステムをもたらすだろう。そして、それは全てソーシャルネットワーキングのおかげである。学ぶというシステムと新しい市場の開始は、それなしではあり得なかっただろう。」 さあ、あなたの番だ 読者に伝えることができるストーリーを募集する時にはいつも、知らずに素晴らしいストーリーを見逃しているものだ。だから、今こそあなたの番なのだ。もしあなたにも伝えるストーリーがあるなら、私達はそれを聞きたい。 この記事は、「The Next Webに掲載された「6 stories of life-changing social media connections」を翻訳した内容です。 求職中の女性から(正直、途中までは出会いサイトで理想の出会いを実現した人の話に読めてしまいましたが)から、今をときめくAirBnbの創立者(見た目が今風じゃなくて意外というか逆に好感持った私はひねくれ者・・)、そして起業家志望の人の話と、バリエーションも豊かでこのまま映画になってしまいそうな勢いの話でした。確かにどれもインターネットの普及だけでは成りえなかったかもしれないストーリーともいえるかもしれません。一時、ネットやメールの普及に関連付けた小説や映画がありましたが、ソーシャル系のモノって余り聞かないですね。ま、それだけソーシャルが人々の生活に根付き、ごく当たり前の存在として定着したともいえるのでしょうか。 — [...]
14 years 2ヶ月 ago
ウィキペディアといえば、100%信頼するかは別としてもネット上のお手軽辞書として誰もが一度は使ったことがあるでしょう。SEOマーケッターにとっては、どれだけSEOをしても絶対に抜けない頂点に君臨する微妙にうっとおしい存在でもあったりするわけですが、ユーザーとしてその利便性は否定できませんよね。さて今回はウィキペディアの創立者、Jimmy Walesがインタビューで語ったウィキペディア成功までの設立秘話をお届けします。 — SEO Japan Jimmy Walesについて Jimmy Walesは、誰もが編集できる無料で非営利の百科事典、ウィキペディアの創設者だ。さらに彼は、人々が夢中になっているあらゆるトピックに関するウィキコミュニティの作成と発展をサポートしているコミュニティ・デスティネーション、ウィキアの共同創設者でもある。Twitter、Facebook、LinkedIn、そして彼のブログで彼と繋がることが可能だ。 ウィキペディアの誕生秘話 彼は、オープンソースのムーブメントに影響された 私は無料ソフトウェアの成長を見ていて、プログラマーのコミュニティがソフトウェアを作るためにいかにしてオンラインに集まっているかを目にしていた。それは、人と違う最終結果(百科事典)を求めるというよりも、(確かに最終結果はかなり人と違っていたが)、オンラインで起きている協力に対する新しいモデルがあること、それと同時に生まれるべき素晴らしいものがたくさんあることに気が付くことが全てだった。 ビジネスプランはなかった 最高のビジネスは、大量のデータとビジネスプランを持ったMBAによってまことしやかに作られているわけではない。そんなことが真実であったためしはない。最高のビジネスは、革新的な方法で顧客のニーズに応えている。それは、好機とアイディアを見いだすこと、それをやる必要があると知っていることであり、それこそが本当に物事を機能させると私は考えている。 マーケットのニーズなどについて考えることは何ら悪いことではない。ただ私は、それが第一優先になるべきではないと言っているだけだ。なぜなら、もしそれが第一優先なら、あなたはどこにも行きそうもない退屈でパッとしないビジネスで終わることになるからだ。 それはNupediaとして始まり、そのアイディアは失敗に終わった Nupediaのオリジナルコンセプトは、ボランティアによって書かれた無料の百科事典を作ることだった。お分かりの通り、書くのはインターネット中にいる人達である。ウィキペディアと同じビジョンではあるが、ウィキペディアを作るために必要だったソーシャルモデルへの理解が私達にはなかった。基本的に、それはかなりトップダウンなシステムだった。7段階のレビュープロセスでは、人々は何を書くつもりなのかについて提案書を提出しなければならなかったり、色々制約があった。その結果、とても進みが遅く、人々にとってあまり面白くないシステムとなった。このプロジェクトに役立ちたいと思った人達のニーズに合わなかったがために失敗したのだ。 しかし、Nupediaは大義を推進するのに一役買った 百科事典を築くとはどういうことかを話し合うことに多くの時間を費やした大きなコミュニティがあった。そこには何があるべきで、どのようになるべきで、どんなテクノロジーを使うべきなのか。Nupediaは失敗したと言うが、別の意味ではそれは失敗していなかったのだ。それは引き合わされた人達の集まりとなり、実際に取り掛かる前に2年間にわたって私達は百科事典を作る方法について話し合った。 彼には使命があったから貫き通した 私はこのコンセプトにものすごく情熱を持っていた。みんなのための無料の百科事典を作るというアイディアは、―人道主義的なゴールとして、インターネットの存在意義というコンセプトとして―、まさに私をつかみ、それをなんとかして成功させることに私の人生を費やすことを決めたのだ。心配もあったが、やめようと思うような大きな問題はなかったし、これを実現させるために私達は何を変えるべきなのかというのが一番の問題だった。 [Andrewのメモ:プログラムのこの部分を注意して聴くこと。彼がNupedeiaに失敗した時にどのように感じたか、そしてもっと重要なのは、彼が他の人の言うことに耳を傾けることによってどうやって自分のアイディアを研ぎ澄ましモチベーションを高めたのかという部分だ。] 誰もが編集できる百科事典、ウィキペディアの誕生 私達はNupediaでそのような融通の利かないシステムを持っていたため、何かを変更するのはとても難しかったし、私達には多くの開発者がいなかった。そのため、唯一の可能性は、全てをひっくり返してウィキのソフトウェアをインストールしてもっとシンプルな方法にすることだけだった。 どうやって最初のボランティアライターを獲得したのか 私達はオープンソースのソフトウェアのムーブメントが発端だったため、最初からソフトウェアプログラマーなどから少しの支持者がいた。 その領域には活動家の一大コミュニティがあった。そのため私達は、例えばスラッシュドットなどからメディアに多く取り上げられ、それがサイトに多くのトラフィックをもたらし、多くの人が私達のコンセプトに興奮し興味を持った。それが始まりだった。 その上、口コミによって広まり、特に私達がウィキペディアを運営し始めると、実際に検索エンジンに引っ掛かるようなコンテンツを生産することができた。私達は、質の高いコンテンツを作れば、人が集まるということに気がついていたので、ただそのことに焦点を合わせ続けたのだ。 なぜ人々は百科事典を書き、編集するのか 私達は、全体像を見ないわけにはいかないし、人々がこれを価値のあるプロジェクトだと思うと認識しないわけにはいかない。それは、する価値のある大きな動きであり、世界に存在すべきものであり、それが実現するように手助けするのを人々が楽しむものなのだ。 なぜ人々は無償で協力したのか 人々が無償で働く意思があると考えると、あなたは困惑する。そうではなくて、人々が無償ですることは楽しいことなのだ。それを面白いと思うからするのだ。 それは知的に面白いことだったり、コミュニティに暖かい気持ちを感じることだったり、友人とつるむことだったりする。人々が無償ですることにはたくさんのことがあるのだ。 私はいつも、私達はボウリング場に似たようなものになることを想像できると言っている。時にはトーナメントがあったり、時にはボウルを投げて100万ドルを稼ぐ者がいるボウリング場である。それ以外の人々が無償でボウリングをするのはなぜか?バカらしく見えるに違いない。しかし、実際には彼らはバカではない。彼らはボウリングを楽しんでいるのだ。それを好きでしているのだ。誰かがボウリングで年間100万ドルを稼いでいるからと言って、自分達のことを“なんて自分達はアホなんだ”とは考えない。 彼は遺産を残している 私の夢は、無料の百科事典が地球上の全ての人のためにそれぞれの言語で存在するようになることだ。 だから私はウィキペディアが発展途上国の世界で成長することに力を入れている。それを宣伝し、サポートし、どうすれば広めることができるのか考えている。 今現在およそ10億人の人がオンラインに存在しているのだから、オンラインにいる人は20億、30億、40億とすぐに増えるだろう。彼らがオンラインに来る時、彼らは自分達自身のウィキペディアを求めるようになり、自分達自身のツールを欲しがり、全てが自分達のために機能することを望むだろう。だから私達は彼らのためにそこにいたいのだ。 この記事は、「MIXERGYに掲載された「Wikipedia’s Founder On How The Site Was Built & Promoted. – with Jimmy Wales」を翻訳した内容です。 元々はかなりの長文インタビューにつき抜粋して紹介してみました。私も正直、普段ユーザーとして愛用する以外に設立秘話等、全く知らなかったのですが、こうして読んでみると中々に興味深いですね。最初一度Nupediaで失敗して路線変更したのがウィキペディアだったんですね。ボーリング場の例えば中々面白いですが、大半のウェブサービスが明確な理由や動議づけもなしにユーザーによりコンテンツが勝手に作られることを想定してビジネスを始め、そして失敗しているのを見るに何故ウィキペディアが成功できたのか、という点は創立者が感じていた使命によってやり続けられたのとは別に、ウェブはもちろん我々自身についても色々考えてみたくなる点ではあります。地球上の全ての言語でウィキペディアが普及することが本人の夢だそうですが、いつか実現する夢かもしれなさそうのが怖い面もありつつも凄いです。 — SEO [...]
14 years 2ヶ月 ago
SESと並んで世界最大の検索マーケティング系イベントがSMX。SEO Japanでも過去に何度か取材をしてきましたが、今回はSEO Bookのスタッフが先日ニューヨークで行われたSMX Westの総括レビューをしてくれました。流石SEO BookだけにSEOに重点を置いた、SEOの最前線を知ることができる素晴らしいまとめ記事になっています。 — SEO Japan 参考リンク: SMXのフェイスブックページ: http://www.facebook.com/searchmarketingexpo SMXのツイッターの#アクティビティ: http://twitter.com/#!/search/%23smx SMX イーストが大成功のうちに幕を閉じた。誰に聞いても、このイベントが大盛況だったと言う答えが返ってくるだろう。ダニー・サリバン氏、クレア・スコーエン氏、そして、クルーのメンバーは講演者として称賛に値する働きをしていた。そして、出席者もいつもように一流の人物が揃っていた。このイベントを参考にすると、検索マーケティング業界は、かつてなく盛り上がっており、繁栄しているように思える。業界のエキスパート、コンサルタント、大企業の従業員、代理業者、そして、小規模なビジネスの代表者が大勢このイベントに詰めかけていた。SMX イーストでは、ビギナー向けのリンク構築の基礎から、サイトのアーキテクチャ、技術的なコーディング、最適化等の上級者向けのSEO等、広範なトピックが取り上げられていた。素晴らしいイベントを開催してくれた主催者にお礼を言いたい。 このイベントでは2つのテーマが定期的に取り上げられていた – パンダとグーグルプラス/+1である。パンダに苦戦しているウェブマスターはまだ多く、パンダ後の世界でコンテンツを適切に扱う方法を知りたがっている様子が垣間見れた。検索エンジンはこの問題を解決しようとしており、ウェブマスターとSEO業者に対して、ウェブサイトを適切に構築するため、より多くのツールと情報を与えている。幾つかプレゼンを聴講したが、グーグルはプラスと+1のイニシアティブに非常に力を入れていることが分かった。エンドユーザーの利用が今後も継続的に増えていけば、SEOに大きな影響を与えるだろう。 以下にSEOに関してSMX イーストで得られた情報および教訓を挙げていく – 存分に楽しんでもらいたい。 2012年のSchema.org、Rel=Author & メタタグ パネリスト: ジャネット・ドリスコル・ミラー氏 – サーチモジョhttp://twitter.com/#!/janetdmiller トファー・コハン氏 – CNN https://twitter.com/#!/Topheratl ジャック・マンゼル氏 – グーグル http://twitter.com/#!/jackm オリジナルのスニペットのフォーマットは、新しく、進化を続けるスタンダードのマクロデータによって、取って代わっている(Schema.org/グーグル/ビングが開発し、リソースを投じているスタンダード)。プレゼンで明らかにされた情報を少し挙げていこう: リッチスニペットは、コンテンツに注目してもらう上で大いに役立つと言うのが総意であった。 イートクラシーと呼ばれるウェブサイトがhRecipeタグをページに加えたところ、グーグルに選ばれ、インデックスされるレシピが瞬く間に47%増加したようだ(グーグルはレシピ検索でこのタグを採用している)。さらに、レシピのトラフィックにおいても22%上昇していたようだ。 CNNはヤフー!のサーチモンキー/RDFaを使い始めたところ、グーグル動画検索における動画コンテンツが35%、全体的な検索トラフィックが22%増加したことが判明した。しかし、CNNはサイトから加えられたコードを削除した。ページの読み込みにかかる時間が長引くためだ。開発サイクル、CMS、またはテンプレートに統合することを勧める。 グーグルに関して。グーグルが実施した調査では、リッチスニペットを持つサイトはCTRも良いことが判明している。グーグルのリッチスニペットのエンジニア、RV グーハ氏は、「グーグルの実験では、ページがどのような内容なのかをユーザーによく分かってもらえるサイトは、検索結果のクリックスルー率が高いことが分かった。そのため、リッチスニペットを用意しているなら、それは良い傾向と言える。トラフィックが増えるからだ。また、ユーザーにとっても良い傾向と言えるだろう。ページに何が記載されているのか推測しやすいからだ。また、ウェブ全体にとっても良い傾向である。」 リッチスニペットは単一のサイトのみに効果をもたらす(サイトのクロスリファレンスの効果はない)。 リンクトインやグーグルプロフィール等のサイトはそれでもマクロフォーマットを利用している。また、グーグルはウェブマスターツールズでこのツールを提供している。しかし、これはバグが多く、誤ったエラーメッセージを表示してしまう可能性がある。スニペットがSERPに掲載されていないなら、基準を超える待ち時間、コード内のエラー、あるいはグーグルのランダムなバグが原因と思われる。 現在用いられているリッチスニペットの現在のタイプ: reviews、people、products、businesses & organizations、recipes*、events、music セッション – 「検索エンジンに訊け」 パネリスト: テフィファニー・オベリオ氏 [...]
14 years 2ヶ月 ago
SEO Japanのくせにソーシャルの話ばかり書くな!といわれそうですが、SEOにソーシャルの要素も不可欠になりつつある現在、SEOには自信があるあなたがソーシャルに取り組む際に参考意見として読んでいただければと。 — SEO Japan あなたもソーシャルメディアマーケティングの仕事に就きたい?多くの人がそう思っているし、それよりもっと多くの人が、ソーシャルメディアマーケティングチャネルを本当に最大限に活用するためには、たくさんの分野における知識、技術、特性を持っている必要があるということに気がついていない。もちろん、もしあなたがまだ動き始めたばかりなら、必然的にあなたにはこれらの分野においての経験がないのだが、必ず自らの学習の中でそれらを築き上げることだ。私の意見を読み進めるにあたっては、これらは必要なスキルの選択肢にすぎないということを心に留めておいて欲しい。 学ぶことへの強い意志 ソーシャルメディアの世界における最新の変化とトレンドをきちんと把握し続けることは大変な課題となり得るが、実のところ、あなたが知る必要のあることは、何がどうして起きているのか、ということである。これは、9時-5時の仕事ではないため、あなたは敏感でいる必要がある!ブログを読み、Twitterで適切な人物をフォローし、交流し、オンラインだけでなく外に出て賢い人々に会うのだ。時間を取ってあなたにとって一番のソースをつかむのだ。もし誰かがあなたにFacebookの最新の変化について尋ねたり、Instagramはブランドにとって実行可能なツールかどうか聞かれた時にあなたが答えることができなければ、彼らは直ちにあなたのことを疑ってかかるだろう。 書く能力 ソーシャルメディアは何を基本としているのか?それは、コミュニケーションである。その点について意義を唱える人はいない。ソーシャルメディアは、企業が顧客や見込み客や幅広い利害関係者とコミュニケーションを取ることを可能にする。もしあなたが書くことができなければ、コミュニケーションを取ることはできない。あなたは、異なるソーシャルメディア媒体において、異なるスタイルやトーン、そしてもちろんのこと適切な方法で書くことができる必要がある。ブログに書くことは、TwitterやFacebookに書くこととはだいぶ異なる。それぞれに対するライティングの表と裏を学び、練習することだ。自分の好きなブランドをいくつか選んで、彼らが使っていると思われるスタイルや声のトーンでかつあなたがそれらのブランドの消費者として楽しむ方法で練習のブログ投稿やツイートなどを書くのだ。あなたのライティングは柔軟性が高くなければならないため、業界や部門をまたいで例題を選択することだ。自分自身の作品を批判するのは難しいため、誰かにそれらを読んでもらうように頼もう。 SEOの知識 検索エンジン最適化は、それ自体が専門知識である膨大な分野だ。SEOの王/女王になれとは言わないが、少なくともソーシャルメディアが検索エンジンランキングにどのように影響するのかについてしっかりとした理解を持っていることが必要だ。‘ソーシャルシグナル’重視はかつてないほどに強まっている。もちろん、あなたはいくつかのSEOマジックを自分のライティングにどう組み入れるか知っている必要がある。キーワード調査やリンク構築などなど。それを念頭に置き、あなたの学習にSEOの知識を取り入れ始めるのだ。どこから始めるべきかって?SEOmozのブログへ向かおう。 あなたは他者より目立つ必要がある! テクニカルスキル!!! 私と一緒に仕事をしたことのある人なら、私は技術的な知識のある人とはほど遠いとあなたに言うだろう。私はコードを組むことができないし、実際、画像をリサイズするのにも苦労する。しかしながら、数々のブログCMSの使い方は知っているし、Facebookページの設定もできるし、ウェブページの基本的な最適化を加える方法を知っている。私がよく知っていることは、ユーザーがページやソーシャルメディアプラットフォームとどのように接触することになるのかということ、そして、私達が作っているものがユーザー体験の視点から機能していることを確かにするために技術的な才能を持った人と一緒に仕事をする方法である。そしてもちろんのこと、様々なソーシャルメディア媒体やそれらをサポートするHootsuiteやTwitterなどの様々なプログラムの表と裏もある。 マーケティングの原則の知識 ちょっとしたアドバイスをしよう。ソーシャルメディアの仕事を探すことにこだわらないこと。SMは、デジタルマーケティングの別のチャネルにすぎない。SMだけに焦点を絞ることは、機会を逃したり、専門技術全体を縮小することになりかねない。私はマーケティングの学位を持っていて、私が大学で学んだことは今も私の頭に残っている。基本を無視することはやめた方がよい。賢い人物Christopher S Pennの新しい電子書籍、Marketing White Belt: Basics For the Digital Marketerの評判を耳にしたので、あなたも是非読んでみよう!消費者行動がこの全てのキーであり、あなたが焦点を合わせるべきことだ。 分析的思考 ソーシャルメディアの使用は、たくさんの事実と図表と統計を介して行われる。あなたは、真の価値を提供しあなたに成功の絵を描くことを可能にするものを特定することができなければならない。結局のところ、あなたはこれをあなたに支払いをする人(上司やクライアント)に証明する必要があるのだ。自分のアクティビティにとって一番いい測定基準をはじき出したら、それらを全てかき集め、分析をし、人前に出せる状態にまとめることができなければならない。自分の結果が将来のアクティビティを形作り、あなたが成功していることを確認するのにどう使われるのか知るのだ。私がROIについて触れずに測定基準について話すことができたのはなかなか見事だ。 説得する能力 ソーシャルメディアの知覚価値はこれまでになく高くなっている。これは、実際の成功を示す力強いケーススタディが原因である。これにもかかわらず、多くの企業の人達は、ソーシャルメディア集団に自分達のブランドを解放することを考えると、いまだにその価値や振動を見ようと四苦八苦する。あなたの仕事は、彼らの不安を鎮め、なぜソーシャルメディアの場が彼らにとって適切な場所なのか示し(私は、全てのビジネスに相応しいソーシャルメディアのアプリケーションがあると固く信じている)、最終的には彼らの思考を変えることだ。簡単そうでしょう?適切な準備と知識と意欲があれば、もっともっと簡単だ。自分はFacebookファンを何百万も集めることができるなんて言って、最善の結果を期待するようなことはないように・・・。 ソーシャルメディアに関連する職業で働くことを希望する人の考える材料となっただろうか。実際には、今すでにソーシャルメディアで働いている多くの人達の考える材料であるかもしれない。 ソーシャルメディアの新人に重要なスキルに関してあなたの考えも聞かせて欲しい。 この記事は、The Social Penguin Blogに掲載された「Essential Skills for a Job In Social Media – Mike McGrail」を翻訳した内容です。 ソーシャルとSEOって全然求められるスキルが違うし大丈夫かな、、と思っていたオールド世代SEOプロのあなた、これを読んでソーシャルに求められるスキルがSEOと同じことに驚きませんでしたか?対話力やコミュニケーション力に関して余り触れられていないのが良いかどうかはさておき、学習意欲、テクニカルスキル、マーケティングの基礎知識、分析的思考、説得能力(特に社内)、、はっきりいってSEOと全く同じではないですか!能力が書く能力も最近のSEOのプロは私が現役のころと違って皆がブログやツイッターを駆使していますし問題なし?しかもSEOがソーシャルに有利とあっては、、、そう、はっきりいって一部のソーシャルマニアと自称評論家を除けばソーシャルの世界なんて誰にもわからない道の世界です。そこに飛び込んでいく勇気さえあれば、資質的にはSEOエキスパートにあなたであればきっと新たな道が開けるはず・・・・・?!なんて微妙な言い回しで終わりましたが、断言します。信じてやり続けたものが勝ちます。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
Googleがパートナー向けに定期的に行っているカンファレンスにてラリー・ペイジとエリック・シュミットがGoogleについて語り合うという他のどんな検索系イベントでもありえない夢のトークセッションがありました。サーチエンジンランドのダニー・サリバンがその内容を詳細に報告してくれたので早速紹介します。創業のきっかけ、検索エンジン、Google+、YouTubeにアンドロイド、モトローラ買収に経営スタイルの変化まで、、ウェブの世界で仕事をする人なら興味津々の内容が盛沢山です。– SEO Japan グーグルのツァイトガイストカンファレンスの季節がやって来た。ツァイトガイストカンファレンスは、主要なパートナーおよび広告主向けの最大のイベントである。そのカンファレンスのとりを飾ったのは、CEOのラリー・ペイジ氏と会長のエリック・シュミット氏による夢のトークセッションであった。以下に私のライブブログを提供する。グーグルがグーグル自体に恐れることはないと答えたページ氏の発言でこのセッションは幕を閉じた。 ペイジ氏は、参加者が一昨日と昨日のセッションで刺激を受けてもらえたら本望だと語っていた(刺激を与えるパネルを介してインスピレーションを与えることは、ツァイトガイストの重要な側面の一つである)。そして、企業および提携者で構成されるオーディエンスに感謝していた。 ペイジ氏は12歳のときに発明家のニコラ・テスラ氏の自伝を読んだようだ。「私は大人になったら発明家になりたいと思っていた。」テスラ氏は常軌を逸した科学者のような発明家であった。しかし、この本を読み終えると、同氏は泣いたようだ。世界最高の発明家になったとしても、それでも負け組の烙印を押されてしまうからだ それ以来、何かを成し遂げることが可能な企業を作ることが同氏の目標になった。「誰もが愛用し、全ての人々に影響を与えるテクノロジーを作りたい。」とペイジ氏は述べていた。 グーグルが13年目を迎えた点に関して、グーグルがいつ“頃”生まれたのかを問う議論が必ず行われる。成功するためにグーグルは何をしたのだろうか?ユーザーに焦点を絞り、素早く反復する姿勢が同社に成功をもたらしたようだ。 なぜ検索が選ばれたのだろうか?ペイジ氏は、スタンフォード大学で、ランキングの改善に関するリサーチを行ったようだ。当時検索エンジンで「大学」と入力すると、関係のないウェブページが選ばれていた。大学と言う言葉を含んでいるだけのページが掲載されていたのだ。検索エンジンの関係者に語りかけ、なぜこのような結果を出すのかを尋ねたところ、ユーザーの過ちだと言う答えが返ってきた。 「だからこそ検索エンジンを構築したかったのだ。私達はユーザーに焦点を絞っている検索エンジンが存在しない点に気づいていた。これは世界中な様々な製品に共通する。」とペイジ氏は話した。 グーグル+に話題が移った。「とてもワクワクしている。」「グーグルの全てのユーザーとより親密な関係を構築したかった。全ての製品を統合して、ウェブの利用を現実の生活に近づけたいと望んでいる。」 「また、モバイルにおいても優れたユーザーエクスペリエンスを実現したかった。コンピュータのようにモバイル機器を使ってもらいたいのだ。グーグル+の魅力は、携帯電話で自動アップロードを行える点だ。“これは魔法のような経験”であり、共有することも可能だ。」 ハングアウト機能を介してグーグル+で金曜日にコンサートを行うウィル・アイ・アムが話題に上がった。グーグル+は検索においても役に立つだろうとペイジ氏は述べた。何度もグーグルプラスに関して“本当にワクワクする”と述べていた。 次にアンドロイドの買収に話は移った。グーグルがアンドロイドを買収した際、アンドロイドはまだ小規模な会社であった。アンドロイドは、革命を起こすオープンソースのプラットフォームを構築することを夢見ていた。「正気ではなかった。」とペイジ氏は述べた。クローゼット一杯に壊れた電話機が溢れていた。しかし、焦点を絞り、献身的に働き、最終的に目標を達成した。 「私は同じ映画を何度も何度も見る。」「当時、アンドロイドは常軌を逸していると思われていた。クロームもそうだ。「さらにブラウザーを増やすのはなぜか」と言う声が多かった。しかし、クロームは1億6000万人ものユーザーに利用されており(と思う)、ますます成長している。ディスプレイについて、「何をするつもり」だとグーグルに疑問の声を投げかける人がいた。しかし、ディプレイネットワークは成長し、ウェブ上の様々なコンテンツに資金を投じている。」 マーク・キューバン氏がユーチューブの買収するべきではなかったと主張しているが、受け入れられない。過去3年間で広告の収益は連続で3倍増加している(と思う)。 テクノロジーにおいてはまだ早い段階であり、大抵の人達は、来年を過大評価し、今後の5年間を過小評価している。 オンラインで交流するために私達が利用するツールは、今後5年間で大幅に変わるだろう。5年前を振り返ると、ソーシャルネットワーキングのツールは存在していなかった。効率を改善する余地は残されており、前に進むのがさらに楽しくなる。全力でグーグル+を介してこのようなツールを私達は構築しようとしている。 電話の話になった。コンピュータ並みにパワーアップしている。場所を把握し、常にユーザーと行動を共にしている。電話の機能は世界を変えるだろう、「そして、まだ始まったばかりである。」とペイジ氏は述べた。グーグルウォレットの話になった。グーグルウォレットのおかげで買い物が“素晴らしい経験”になる。しかし、あくまでもこれは氷山の一角である。 「グーグルは世界を良くする責任を負っている。」だからこそペイジ氏は自分の仕事を愛しているのだ。 エリック・シュミット氏を檀上に迎えた。シュミット氏は、コーリー・ブッカー氏の言葉を長々と引用していたが、聞き取れなかった。出版物の修正が行われ、そして、Q & Aセッションに移った。 質問: 最初の数年間よりも最近の数年間の方が楽しいか? ラリー・ペイジ氏:「最初の数年間はストレスが溜まった。」 するとシュミット氏が「現在とは対照的に?過去には破産寸前まで追い込まれたことがある。請求書の支払いが滞り、現金制限プログラムを適応された。全くふざけたプログラムだった。」と割って入った。すかさずペイジ氏は「最初の数年間はストレスが溜まった」と繰り返し、会場が笑いで包まれた。ペイジ氏は、その後状況は徐々に改善されていったと述べた。 ジョン・バッテル氏からの質問: 過去、検索=グーグルだったが、どのようにグーグルブランドは前に進んでいくのか? ラリー・ペイジ氏: 「ブランドが信頼されること、つまりグーグルがユーザーのことを考えて行動していると思ってもらうことは重要だと私は考えている。」そして、ペイジ氏はセキュリティに触れた。「純粋なテクノロジーの美しさ、そして、イノベーション – ユーザーにとって大事なことのために戦うべきである。」 質問: モトローラの買収は、グーグルにとって、大きなリスクを背負う新しい時代の幕が開けたことを意味するのか?そして、どのように吸収するつもりなのか? ラリー・ペイジ氏: 「確かに大きな買収ではあるが、残念ながら時価総額が2倍に上がるわけではない。この点に関しては、大きな変化はないと言えるだろう。企業は常に未来に向けて投資しようと心掛けている。」そして、ペイジ氏はユーチューブに触れ、「私達はこのようなリスクを負えるように全力で取り組んでおり、チャンスだと考えている。」と述べた。「モトローラは他の会社よりも早くアンドロイド化しており、“とても自然な提携”だと考えている。」 質問: 特許からのテクノロジートランスファー、事業開発の創出、そして、大学の塀の中で隠れたポテンシャルを外に出すために出来ることはもっとあるのではないだろうか。 エリック・シュミット氏: 「スタンフォードはグーグルにとても好意的であった。」そして、ラリー・ペイジ氏は「確かに。私達は株の一部をスタンフォード大学に譲渡した。スタンフォードは、教授陣に会社を始めることを許可し、再び大学に戻り、経験を伝えることで、文化が育っている。私達がグーグルを始めたとき、教授の方々が実業家の人々を紹介してくれた。この類の文化は他の大学ではあまり育っていないだろう。特許に関しては、グーグルは何度も訴えられてきたが、今まで誰も訴えたことはない。それでもうまくいっている。」と答えた。 質問: 経営のスタイルはどのように変わっていったのか? エリック・シュミット氏: 「私達は賢くなっていった。グーグルでは常に徹底した経営体制を敷いている。経営陣として、私達は世界中がうらやむデータ分析を利用して、規模に併せて経営を行う術を見つけた。ランダムに推測することも可能だが、データで裏付けていなければならない。ラリーは、このような厳しい環境に耐えられるかどうかに関して、素晴らしい判断力を持っている。」 ラリー・ペイジ氏: 先日、グーグルは製品エリアに焦点を絞るために組織を変更した。どんな会社においても、静的ではないなら、成長するにつれ、組織を再編成しなければならなくなる。グーグルのビジネスはとても複雑であり、ユーチューブからアンドロイドに至るまで、すべて異なるのだ。ユーザーエクスペリエンスに“しっかりと焦点が絞られている”点を私達は確認している。異なる時間帯を採用する場所にオフィスが多く、会議を行う方法を常に変えていく必要がある。」 エリック・シュミット氏: 「私達のように瞬く間に成長する企業の重役はほとんどが30代だ。5年後、経験豊かな歴戦の勇者になっている。」 質問: 13年後、または20年後、グーグルはどうなっているのか?想像することすら可能なのだろうか? エリック・シュミット氏: 「ムーアの法則では継続的に成長していく。」ラリー・ペイジ氏は、「グーグルをポケットの中で運ぶ時代がやって来るかもしれない。」と口を挟んだ。「何が出来るようになっているかを考えると興味は尽きない。」とシュミット氏は続けた。 ラリー・ペイジ氏: 「大学生の頃、車の自動運転は不可能だと思えたが、データを見ると、不可能ではないことが分かる。」 [...]
14 years 2ヶ月 ago
Facebookのタイムライン機能がリリースされ、そのクールなインターフェースも含めて日本でも話題になっているようですが、今回はソーシャルメディア評論の旗手ブライアン・ソリスがタイムラインの機能と可能性を徹底解剖。ソーシャルメディアの最先端と未来を感じられる熱い記事になっています。 — SEO Japan 「初めて5億人のユーザーが同じ日にフェイスブックを利用した」- マーク・ザッカーバーグ氏 フェイスブック、グーグルプラス、そして、ツイッターの関係に関する議論ばかりに気を取られていると、大事なポイントを見失ってしまう。本日、フェイスブックのf8ディベロッパーカンファレンスで、重要なのは“ユーザー”であり、機能、能力、ユーザーの人数ではないと気づかされた。それよりも遥かに重要な力、経験、関係、私達が作成し、共有するコンテンツ、そして、それぞれのコンテンツが個人としてのユーザーを描き出す仕組みについて思い知らされたのだ。 今日、フェイスブックはユーザーと開発者に対して、フェイスブックをソーシャルネットワークとしてではなく、語りかけるための、そして、意義深い交流のためのプラットフォームとして位置付ける機能を導入した。今までのプロフィールと何が異なるのだろうか?フェイスブックのスタッフは次のように説明している – フェイスブックが生まれて間もない頃、ユーザーのプロフィールは基本的な情報で構成されていた – 名前、写真、出身校…誰かに出会って最初の5分間で伝える内容と同じだ。時間の経過とともに、プロフィールは進化し、友達と実際にコミュニケーションを取る方法を反映するようになった。現在のプロフィールの仕組みでは、共有するストーリーの99%は消えてしまう。重要な投稿を見つける唯一の方法は、ページの一番下に用意されている「Older Posts」(過去の投稿)をクリックする方法だ。何度も何度も。タイムラインのおかげで、共有済みの素晴らしいストーリーのための場所を利用することが出来るようになった。新しい投稿を加えていっても、勝手に消えたりはしない。 タイムラインは新しいタイプのプロフィールであり、ビジュアルに優れ、芸術作品のようにストーリーを伝えることが出来る。美しさに加え、タイムラインは、メディアから、経験、そして、人に至るまで、感動したアイテムを残すソーシャルなホームページの役割を果たす。最大の違いは、見栄えである。自分を表現する実際のイメージから始まり、この新しい形式のプロフィールは、アップデート、コンテンツ、そして、つながりを介して、プロフィールを写真入りのフリップボード調(雑誌風)に変える – すべて自分のストーリーを自分の思いのままに伝えるためにデザインされるのだ。しかし、名称にこだわると混乱してしまう可能性がある。タイムラインはタイムラインを遥かに越えた存在であり、ユーザーが共有し、他のユーザーが共有するコンテンツによって伝えられる、デジタル生活および現実の生活の絵コンテと言っても過言ではない。 「タイムラインは人生のストーリーである。」とマーク・ザッカーバーグ氏は語った。同氏は全てのストーリー、全てのアプリが、自分を表現すると主張していた。 そして、フェイスブックの製品部門のVPを務めるクリス・コックス氏は「フェイスブックは、人が物語を読み聞かせるためのプラットフォーム」だと説明した。 雑誌の表紙のように、タイトルを与え、友達、家族、同僚、そして、見る人達の経験のお膳立てをするのはユーザー次第である。 生活のキュレーターとして、ユーザーは日時に関わらずタイムラインに掲載するコンテンツを選び、自分自身が見て、感じ、他の人達にも見て、感じてもらいたい際に、ストーリーを展開していく。 同僚のシャーリーン・リー氏が述べているように、「フェイスブックタイムラインは、共有の未来を明らかにする」。 オープングラフを開放する コンテンツ、アップデート、友達、そして、アクティビティは、新しいフェイスブックのタイムラインにおいて、ストーリーの一部を伝えるに過ぎない。アプリもまた何を使っているのか、そして、どのように使っているのかに基づきユーザーの世界に色を加える。このイベントが行われる前、フェイスブックが「Watched」(既に見た)、「Read」(既に読んだ)、そして、「Listened」(既に聞いた)等のボタンを導入するのではないかと噂されていた。実際には、フェイスブックはボタンは過去の存在だと考えていることが判明した。f8で、フェイスブックはアプリに声を、ユーザーの声を与え、タイムラインに対して、アクションの動詞を介して、コンテクスチュアルなアクティビティに貢献してもらうと発表していた。もう一度確認しておこう。フェイスブックのアプリは、ユーザーの許可に応じて、ストーリーラインに追加されていき、さらに公開してもらえるように後押し(または鼓舞する)する。スマートなアプリは、f8で発表された同社のニュースマシンの新しい製品であり、オープングラフ開発プラットフォームが姿を変えた最新の作品である。 なぜだろうか?なぜ、わざわざアプリを介して、自分が何を読んでいるのか、何を聞いているのか、何を見ているのか、もしくは何をしているのかを他の人達に伝えなければならないのだろうか?なぜなら、これはソーシャルネットワーキングを特別な存在にする中心的な役割を担っているからだ…ユーザー一人一人が最も重要視されている。フェイスブックはエゴシステムの中心的な存在になりつつあり、ソーシャルメディアにおける全てのアクティビティにおいて“私”をもたらせるように手を貸し、ユーザーをフォローする、またはプロフィールを見た人達が関心を持てるようにしている。マーク・ザッカーバーグ氏は、ユーザーをデジタルな露出狂に変えようとしているのではなく、ユーザー全員により上手くストーリーを伝えるためのツールとプラットフォームを与えようとしているのだ。人間は社交的な生き物であり、それぞれのユーザーがオーディエンスのオーディエンスを通してオーディエンスを構築することで、人間メディアネットワークになろうとしている。アルティメーターの別の同僚、スーザン・エトリンガー氏も伝えているように、「タイムラインはユーザーをキュレーター、メディアの資産、そして、最も基礎的なレベルで、アクティビティのストリームに変えている。」 フェイスブックは、オープングラフを動かすアルゴリズムは、友達を大量の情報で圧倒するのではなく、「摩擦のない経験」「リアルタイムの偶然の発見」、そして、開発者とブランドが「パターンを見出す」上で役に立つ力を明らかにする。 ブランドが得をする日がいつかやって来るだろう。しかし、タイムラインはユーザーを同じように重要視しており、オンラインの自分自身をさらに分かってもらい、自分以外の世界を、メディア、企業、友達、そして、ユーザーをつかまえ、説得しようとする他の人達の経験を作るための下地のような存在である。 ランクとファイルに関連性をもたらす: グラフランク ユーザーは優れたアプリをタイムラインに加える。そのプロセスの中で、好みを知らせる一連のビーコン(目印)をつける。因みにビーコンはフェイスブックビーコンをもじっているだけでなく、私達がどこに向かおうとしているのかを知らせる役目もある。私達は他の人達、アプリの開発者、フェイスブック、そして、最終的には私達に接触しようと目論む企業と好みを分かち合っているのだ。 現在、この情報が、コンテンツを増幅させようとする人達、またはコンテンツを探そうとする人達にとって、非常に興味深いネットワーク効果を引き起こす。フェイスブックフィード、ティッカーを通した配信は、グラフランクとフェイスブックが呼ぶランクに基づいて行われる。これはフェイスブックでのオープングラフのアクティビティを発見する仕組みを管理する内在するシステムである。グラフランクは、魅力的なアクティビティを発見し、宣伝するために考案されており、ソーシャルグラフ内で、最終的にはインタレストグラフ内で反響する可能性が高いアイテムを目立たせる狙いがある。 以下に例を挙げる – 見る: ネットフリックスはユーザー達が見ている作品を共有する新しいアプリを導入した。 聞く: スポティファイがフェイスブックに無料の楽曲をもたらし、他のユーザーが聞いている楽曲を共有するようになる。 読む: ワシントンポストはソーシャルリーダーを導入した。これはユーザーが読んだ記事、友達が読んでいる記事を共有し、自分の関心を基に自分だけのホームーページを構築する優れたアプリである。 ここをクリックすると、アプリがタイムラインを動詞化する仕組みの他の例を見ることが出来る。 また、グラフランクはパーソナライズされる。フェイスブックが述べていたように、「グラフランクは世界的なスコアではなく、ユーザー自身、そして、ユーザーの友達によるユーザーの好みにおける個人的な意見」である。 コンテンツクリエイターとして、ブランドとして、反響度を測定基準として交流やコンテンツをデザインすることで、グラフランクを介して適切なレバーを引き、ストーリーを瞬く間に、広範に散らすことが出来る可能性がある。 ストーリーは序の口 本日のこのプレゼンの終わりに、マーク・ザッカーバーグ氏は、「私達はテクノロジーと社会的な課題が交差する場所にいる」と声高に主張していた。iPad 2の立ち上げ時にスティーブ・ジョブズ氏が私達(アップル)はテクノロジーと一般教養が交わる場所にいると述べていたため、ザッカーバーグ氏の発言は注目に値する。私はソーシャル世界では、テクノロジーと社会学が交わる場所にいると考えている。 イベント会場を出る前に私はフェイスブックのCOO、シェリル・サンドバーグ氏と話す機会があった。私は今日発表されたニュースの重要性について、そして、フェイスブックがソーシャルネットワークから距離を置き、パーソナル OS、またはソーシャル OSと私が呼ぶサービスに変わろうとしているのかどうか尋ねてみた。サンドバーグ氏の答えは今日発表されたニュースの繰り返しであり、フェイスブックの現在の使命をより強固にする内容だった。「それはフェイスブックの大半のユーザーにとってあまりにも技術的過ぎる。現在、フェイスブックは話を伝えるための、そして、それぞれのユーザーにとって重要なストーリーに関係する人達を結びつけるためのプラットフォームだ。」 「新しい」フェイスブックは、リアルタイムの偶然の発見を起こそうとしており、ユーザーが行う行動、そして、共有する行動をきっかけにして、フェイスブックの内外でのアクティビティを推奨している。テクノロジー、そして、ユーザー自身によるキュレーションを介して、私達は経験に実体および意義を与えており、その結果、ソーシャルウェブの未来は、共有する経験だけではなく、共有された経験によって決まるようになるだろう。 この記事は、Brian Solisに掲載された「The New Facebook: A Timeline for [...]
14 years 2ヶ月 ago
Facebookを始めてはみたものの、イマイチ使いこなせていないと感じている人は私以外にも多いのではないでしょうか。同時に世の中にはFacebookを効果的に活用しており参考にしたくなる人も数多くいるのではと思いますが、そんな中でも代表格はFacebookの創立者マーク・ザッカーバーグではないでしょうか?!今回はそんな彼のFacebookの利用方法から効果的なFacebookの活用法を考えてみます。 — SEO Japan 他に誰がいるというのか? マーケッターは強力なFacebookプロフィールの構築に悩まされると、すぐにこう言う: ねえ、俺はザッカーバーグじゃないんだよ! でも、実際問題、コピーするのにザッカーバーグより適した人はいるだろうか?彼は、Facebookについて何でも知っているだけでなく、Facebookユーザーが何を好きかについても知っているのだ。 だから、古き良きザックが強力なFacebookプロフィールを作ることに関してあなたに教えてくれることを見ていくことにしよう。 ステップ1: イカした奴になるためには、イカした奴と友達にならなければならない すでに知っての通り、マークは良いコネを持っている。彼は、シーン・パーカー、ピーター・ティール、マーク・アンドリーセンのようなウェブ界の有名人を知っているだけでなく、バラック・オバマまで知っているのだ。 あなたがイカした奴と友達なら、あなたは自然に“イカした”人として受け取られる。あなたがイカした人として受け取られる時、人々はあなたと友達になることをリクエストし始める。 だから、もしあなたがただ人気があるだけでなく強力なFacebookプロフィールを作りたいのなら、あなたと“友達”になるようにイカした奴にリクエストを送信する必要がある。その中の多くの人は、あなたのことを知らないためにノーという返事をするだろう。しかし、あなたがリクエストした10人のうち1人から3人はあなたとの友達申請を承認するだろう。 あなたはこれを、100人の影響力のある人があなたの友達リクエストを承認するまでし続ける必要がある。それを達成した時には、毎日たくさんの人々があなたにFacebookで友達をリクエストしてくることに気が付くだろう。なぜなら、影響力のある人にはたくさんの友達がいて、その人達は彼らがどんな人と友達なのかプロフィールを見るからだ。 ステップ2: 自分の本当の友達のことを忘れない 群衆と友達になったからには、それを気にするべきではない。こういった影響力のある人達は本当に忙しく、プロフィールを読んだり、いいね!と言ったりコメントを残すことをめったにしない友達がたくさんいる。 これに対抗するため、あなたはFacebook上に本当の友達を追加する必要がある。マークが、金持ちになる前から知っていた人達と今も友達であるように。家族から幼馴染まで、実際にあなたのことを気にかけてくれる人達と友達になりたい。なぜなら、彼らはあなたが言うことについて気にかけるからだ。 一般的には、メールアカウントへのアクセスを提供することによってFacebook上で本当の友達を見つけることができる。それによって、あなたが日頃から連絡を取っている人が分かり、その人達がFacebook上にいるかどうか見てくれるのだ。もしいれば、Facebookのシステムが、その人を友達に追加するように提案してくれる。 ステップ3: 恥ずかしがらない マークは社交的なタイプの人間ではない。しかしながら、あなたが実生活でシャイだったり、付き合いにくい人であるからといって、オンラインでも同じでなければならないということにはならない。 かなり詳細なプロフィールを作り、自分の写真を何枚かアップロードし、自分のウォールに投稿する。そして最も重要なことは、自分の友達のウォールに書きこみ始めることだ。もしあなたが社交的にならなければ、Facebookでも他のどんなソーシャルネットワーキングサイトでも良い結果を出すことはないのだ。 私が好んで使う戦略: 毎日、自分のウォールに投稿する – 通常私は、自分に起きた面白い出来事か、学んだことか、引用句を投稿する。私は、引用句がFacebookでは最も広まる傾向があるということを発見した。 自分のウォールで友達と関与する – 自分の友達が自分のウォールにコメントをする時には、できるかぎりそれに返答するようにしている。これによって、コメントをしてくれた人にもそれ以外の人にも、私が彼らの言うことを気にかけていること、そしてもっと重要なことには、それを感謝していることを知ってもらうことができる。独り言を言うのが好きな人なんていないということを忘れないこと。 友達と関与する – 私は、毎日少なくとも1回は友達の言うことに“いいね!”と言い、最低1回は誰かのプロフィールにコメントをする。私はこれを通常は自分のウォールで関与しない友達に対してするようにしている。新しい人と自分のウォールで関与することを促すためだ。 ありきたりにならない – 私は、週に一度いつもと違うことをするのが好きだ。そうするといつも以上にエンゲージメントが増加する。これは通常、本当に面白いこと、もしくは議論を呼ぶようなことを投稿することを意味する。私のありきたりではない投稿の1つは、“軽蔑の目がカロリーを消費するなら、女性はダイエットをする必要などないだろう”というものだった。 敵を作らない – Facebookに何を投稿するかによって簡単に敵を作ることはできる。あなたは友達を獲得するのに長い時間を費やしたのだから、彼らを失うリスクを負いたくないはずだ。私は通常、政治的なことや宗教的なことをFacebookに投稿することを避けている。だから、軽蔑の目に関する引用句を投稿した後には、性差別主義者だと思われないように男性に関する投稿もした:“玉をかくことがカロリーを消費するなら、男性はダイエットをする必要などないだろう”。 ステップ4: 全ての友達が同等ではない マーク・ザッカーバーグは、全ての人を友達として受け入れるわけではない。つまり、あなたもそうすべきではないということだ。Facebookでは友達が5000人に制限されているため、自分が知っている人全てを受け入れるのではなく、少し科学的になるべきだ。 友達が5000人に達した後、私は自分のFacebookプロフィールを丹念に調べて、いくつかのことを知った: 小が新しい大 – 数少ない影響力のある人と友達であることは賢いことだが、彼らと友達になることがあなたの目的であるべきではない。私の友達の47%が500人以上のコネクションを持っている(友達の数)が、彼らは私のエンゲージメントの21%にしか値しない。500人に満たないコネクションを持つ友達が私のプロフィールウォール上でのエンゲージメントの79%を占めるのだ。 ワールドワイドに – 私の友達の62%がアメリカに住んでいない。これらの友達が、私のFacebookウォール上でのエンゲージメントの83%以上を占める。 女性が強力 – 私の友達の16%が女性だが、ウォール上でのエンゲージメントの22%を占める。もっと早いうちにもっと多くの女性と友達になっておけばよかったのだが、すでに5000人に達しているので遅すぎる。 5000人の友達に達成する前に、私と同じような過ちを犯さないことだ。あなたのプロフィールに大きな影響を与えることになるため、誰を友達として承認するか注意すること。 ステップ5: [...]
14 years 2ヶ月 ago
Facebookは日本では流行らないと豪語していた人も1年前は多かったと思いますが、月間利用者数が日本でも1,000万人を超えたといわれるFacebook、その成長はどこまで続くのでしょうか?そろそろFacebookページ開設を真面目に考えた方が良いかなと思っている企業も多いのではないかと思う今日この頃、今回は米国の調査を元にFacebookページを開設すべき10の理由について数字で考えます。 — SEO Japan 私は、顧客がFacebookページを必要としている理由を企業に尋ねられたことが何度もある。すでに機能している企業ウェブサイトを引き合いに出し、通常、彼らはなぜ顧客がウェブサイトとFacebookページの両方を必要とするのか理解していない。 私は確かにその疑問を理解する。もしオンラインプレゼンスがあなたの欲しい全てなら、確かにウェブサイトで十分だが、Facebookページを持つことにはもっと多くの理由があるのだ。1つ挙げると、あなたの顧客はそこにあなたにいて欲しいのだ。なぜって?そこは彼らがいる場所だからだ。 では、何が顧客をオンラインブランドをフォローする気にさせるのか?CoTweetとExactTargetが実施した最近の調査では、顧客がTwitterでブランドをフォローする気になる理由を10個挙げている。 以下のように、平均的なFacebookユーザーを垣間見ることがきる。 40%がディスカウントやプロモーションを受け取りたいと思っている。 37%がブランド/企業に対する支持を示したいと思っている。 36%が無料サンプルやクーポン(試供品)を手に入れることを望んでいる。 34%がその企業の活動について情報を常に入手していたいと思っている。 33%が将来の製品に関するアップデートを入手したいと思っている。 30%が将来のセールに関するアップデートと情報を入手したいと思っている。 27%がそこで楽しんだり面白いことをするのが好き。 25%が限定コンテンツへのアクセスを手にしたいと思っている。 22%がこのブランド/企業をフォローするように誰かから紹介されたと言った。 21%がその企業についてただもっと知りたいと思っている。 行くか来るか 史上最も有名な映画のセリフの1つが、フィールド・オブ・ドリームズというケヴィン・コスナーの映画の中にある。そのセリフはこうだ。“If you build it, he will come.(それを作れば、彼が来る)”。私はこのセリフをよく引用する。なぜなら、それは何度も私達がウェブサイトにアプローチする方法だからだ。私達は、計画を立て、デザインをし、開発をして、ローンチをして彼らがやって来るのを期待する。 しかしながら、残念なことに彼らはいつもやって来ない。 もちろん、どんなウェブサイトにおいても問題はビジターを獲得することだ。トラフィックを改善するために私達が使用する戦略やトリックはたくさんあるが、私達はまだ彼らが自分達の所にやって来ることを当てにしている。何にせよ、私達はローンチして、彼らが私達のところにやって来るのを待つのだ。 私達は、彼らが私達の所にやって来る必要があるのと同じ位に、私達が彼らの所に行く必要がある。マーケティングは受け身のスポーツではない。私達は、物事をうまく進めるために自分達自身を投入しなければならないのだ。 これがまさにFacebookをこんなにも強力なマーケティングメディアにしていることなのだ。それは私達にとって、直接ソースに行く手段なのだ。それは、すでに発生している会話に自分達自身を投入するための手段なのだ。通常、ウェブサイトは会話でもなければ行ったり来たりのダイアログでもない。Facebookは、そういった意味で異なるものを提供しているのだ。 簡単に言うと、あなたの顧客はFacebookを利用する。その中の55%が毎日ログインする。彼らがあなたの所に来るのを待つのではなく、あなたが彼らの所に行こうとする必要があるのだ。あなたのウェブサイトはそれでも方程式の重要なパートだが、それだけではあなたのオンラインプレゼンスを完璧にはできない。 私達は、あなたの顧客がFacebookページに求めていることを少なくとも10個はあることを知っている。それらを彼らに提供するかどうかはあなた次第だ。そして、良いニュースは、あなたは彼らが来るのを待つ必要がないということだ。すでに彼らはそこにいるのだから。 この記事は、The Social Customerに掲載された「10 Reasons Why Your Customers Want You To Be On Facebook」を翻訳した内容です。 米国と日本の状況に差はあるわけですが、いつかこういう状況に日本もなっていくのでしょうか。それかmixiページに勝利するのでしょうか。プラットフォームはともかく、ソーシャルメディア上でプレゼンスを持つということは数年後には当たり前のことになっていきそうです。統計もそうですが、後半の文章も情熱と説得力があって良かったです。「それを作れば、彼が来る」わけではないことは、かつてSEOのセールストークでも使った記憶がありますが、ソーシャルメディア参加はいずれSEOと同等、いやそれ以上に必須の作業に多くの企業にとってなっていくのでしょう。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
一時、成長が止まった?と噂されたこともあったTwitter、最新の利用状況をThe Next Webからお届けします。ネガティブな噂もなんのその、成長は変わらず拡大中のようです。統計以外にもTwitterの現状と今後がさくっと読んでわかる良記事を是非。 — SEO Japan ツイッターの未来は明るいだろう。非公式なプレスミーティングで、ツイッターのディック・コストロCEOが、現在のスタッツ、そして、戦略を明かしてくれたため、同社が新しい機能を加えるよりも、主に収益の増加と収益化に焦点を絞っている点が見えてきた(壊れていないなら、直す必要はないと言うことだろう)。サンフランシスコに本社を構えるツイッターは好調を維持しており、正しい道を歩んでいるように思える。 ツイッターが成長を計測する上で利用している方法の一つが、1日に送信されるツイートの本数である。1年前、ユーザーは1日に5000万本のツイートを送信していた。そして、3月11日、1日に1億7000万本のツイートが送信され、最多ツイート/日の記録を作った。驚くべきスタッツである。しかし、ツイッターが今後も成長を続けるのか?と言う疑問は残る。 現状 先程も申し上げたように、ツイッターは複数の方法で成長を計測している。サイトのトラフィックだけでは全体像を明らかにすることはできない。twitter.com以外の多くの場所で、ユーザー達はツイッターを利用しているためだ(アプリケーション、第三者のクライアント、はたまた、APIを介してフェイスブック等のその他のソーシャルネットワークへ提供されるツイート)。 2011年9月8日の時点のスタッツを以下に掲載する。 1日に送信されるツイートの平均の本数: 2億3000万本 世界全体のマンスリーアクティブユーザーの人数: 1億人 毎日アクティブのログインするユーザーの人数: 5000万人 モバイルユーザーの割合: 55% twitter.comへのマンスリーユニークビジターの人数: 4億人以上 今年の年明けと比べ、1日あたりのツイートの本数は110%増加し、マンスリーアクティブユーザーの人数は1月1日から82%増加していた。この現象はどのようにして起きたのだろうか?この大幅な増加の原因は何だろうか?他にも、毎日ツイッターにログインするユーザーの人数は105%増加し、また、マンスリービジターの人数も年明けから70%増加している。 この傾向を詳しく見てみよう。 ツイッターを成長させる原因 送信されるツイートの本数は、大規模な文化的な出来事が起きると急増すると言うのが、大多数の意見であり、例えば日本で地震と津波が発生した3月11日、平均を3700万本越える本数のツイートが送信されていた。先週のツイッターのプレスイベントでは、コストロ氏は、ハリケーンのアイリーン、マンチェスターユナイテッドがアーセナルに圧勝した試合、さらには、MTV ミュージックアワードでのビヨンセによる妊娠の発表等の例を挙げていた。 この点に関して、ジャスティン・ビーバー、スティーブン・フライ、アシュトン・カッチャー、そして、レディーガガ等のセレブによるツイッターの利用は、大勢のファンをサービスに呼び寄せ、ユーザーを増やす効果があった。この点を考慮すると、ツイッターはダンスに夢中なティーンやアイドル好きの若者でごった返しているような印象を与えるかもしれないが、マーケティンググループのデジタル・サージャンズが2010年12月に報告したユーザー層のデータを見ると、意外にも26-34歳の層が多かった。 作家でありメディア理論化のダグラス・ラッシュコフ氏は、ツイッターは他のプラットフォームが持っていない新しいアイテムを提供しているため、ツイッターは成長していると考えている。 「ツイッターは市民の初めての放送メディアである。今すぐ放送を始め、持ち運びも可能であり、また、じっとする必要もない。フェイスブックのようなサービスとは異なり、固定されていない点がツイッターの最大の魅力である。大量のeメールを処理することなく、またはプロフィールを調整することなく、そして、他の何かを気にすることなく、ツイートを送信することが可能である。投げるだけで、受ける必要がないのだ。」 そして、広告効果にも触れないわけにはいかない。昨年、ツイートの20%に企業やブランドに言及する言葉が含まれていた。ツイッターは広告主にツイートを売り込むスポンサーの枠を販売していたが、この枠はすぐに埋まっている。昨年の収益はたった4500万ドルだったにも関わらず、ツイッターには100億ドルの価値が見積もられている。また、各種のオーガニックな広告が間もなく同プラットフォームに導入されるため、ツイッターの価値が引き続き上がる可能性が高いことは想定の範囲内である。 常にうまくいっていたわけではない 過去を振り返ると、ツイッターが常に成功を収めていたわけではないことが分かる。リードライトウェブは2009年3月に成長率のピークを13%で迎え、10月には3.5%に落ち込んだと報告している。同プラットフォームのユーザーは活発に行動していたものの、なぜかツイッターに新たに加わるユーザーは減っていた。 サンフランシスコ・クロニコルは2010年7月、ツイッターが米国のユーザーにおける増加率がピークに達し、それ以来ユーザーの増加は増減なしか、下がっていると指摘していた。米国外では、ツイッターは成長を続け、雑草のように増え続けてきたが、ソーシャルメディアの問題に目を光らせていた人々は、ツイッターは米国内の成長を再び加速化させる必要があり、さもなければ収益は大幅に限定されてしまうと警告していた。 しかし、幸いにもディック・コストロ氏がCEOに昇進したことで、収益化に関してはツイッターは正しい方向に進みつつあるようだ。 ツイッターが利益を得る仕組み フェイスブックやグーグルとは異なり、ツイッターは過剰に裕福な企業ではない。事実、大半の専門家はツイッターは赤字だと推測している。恐らく、財務状況に関する情報のリークを恐れたのだろう、ツイッターは8億ドルの資金を投入し、4億ドルをツイッター自身に、そして、残りの4億ドルを既存の株主に分配した。ちなみに、株主の人数が500人を超えると、企業は財務状況を明らかにしなければいけなくなる(赤字ならばツイッターが絶対に避けたいはずだ)。 自らの口座に投じられた4億ドル以外にも、ツイッターは広告で収益の大半を賄っている。ツイッターは今後の一ヶ月前後で広告ツイートとトレンドを英国で立ち上げる。そして、9月8日のツイッターのミーティングによって、ツイッターが収益を拡大する上で、広告ツイートが中心的な役割を果たすことが確認された。 コストロ氏自身、ツイッターは広告の拡大に焦点を絞ると明かしており、活発に交流を行うツイッターのユーザーは、その他のソーシャルネットワークよりも3倍ブランドにインパクトを与えると報じられていることもあり、広告は事業を成長させる上で唯一必要とされている手段だと指摘している。 ツイッターが望む、ブランドのために効果的に広告を行う力を活用する方法の一つが、広告ツイートを全ての第三者のクライアントとプラットフォームに統合する戦略である。控えめな広告として知られている広告ツイートは、ユーザーの関与に関して言えば、以外と効果は高く、また、その他のソーシャルネットワークに掲載するよりも料金が低価格である。これは、ツイッターがインプレッションを基に料金を決めずに、広告ツイートのアクション – クリックスルーと本来の関与 – に応じて料金を設定しているためだ。 この非常に効果的な広告ツイートを複数のクライアントおよび既存のプラットフォームに統合することで、安価な広告が大勢のユーザーの目にとまり、以前よりも接触の範囲が拡大されるだろう。コストロ氏によると、「広告ツイートはツイートが向かうところに向かうことが出来る」ようだ。ツイッターがiPhone 5のネイティブアプリになる点を考慮すると、今後の数ヶ月でツイッターの影響力が大幅に強くなる点を想像するのは難しいことではない。 ツイッターにとって有利なポイント 今年の早い段階で、共同設立者のうち2名が同社を去ったものの、状況は上向きであり、ツイッターは相変わらず野心的なビジョンを持っているようだ。コストロ氏は、同社の目標は少なくとも20億台にツイッターを搭載させることだと強調している。また、このプラットフォームを収益化する取り組みを行うのはコストロ氏だけではない。ツイッターの共同設立者の一人であり、製品部門を現在は統括するジャック・ドーシー氏は、ツイッターが今後も成長していく上で、影響を与えていくようだ。 「製品のアイデアを豊富に持っている点は、ジャックのすごい面の一つだ。デザイナー、エンジニア、製品管理部門等の間に若干の緊張がある部屋でジャックのような人物がいると助かる。議論をすぐに落ち着かせることが出来る人物がいると助かる。」 警告する声は上がっているが、ツイッターは同プラットフォームが存続可能である点を証明している。収益が増え、ドーシー氏が今後も手を貸し、iPhone 5に統合され、そして、ツイッターが前に進む上で広告ツイートによって広告が中心的な役割を果たしていく点を考えると、ツイッターは、進む方向性に関して明確なビジョンを持っているように思える。しばらくは株式を公開する計画がないと言う事実をつけ加えると、ツイッターがツイッター自身の課題に焦点を絞り、今後も独立性を維持し、収益を上げ、そして、思い通りに行動する点は明らかである。 ライター紹介 シェリリン・”チェリ”マカレはザ・ネックスト・ウェブのソーシャルメディアエディターであり、カリフォルニア州サンフランシスコを拠点に活動している。部屋でブログをしているか、テレビゲームをしているか、ギークカルチャーに没頭していることが多い。ツイッター、フェイスブック、グーグル+でフォローするか、eメール:cheri@thenextweb.comで連絡を取ることも出来る。 この記事は、The Next Webに掲載された「Dissecting [...]
14 years 2ヶ月 ago
先日、シリコンバレーだけじゃなくニューヨークのスタートアップシーンも熱いという記事を紹介しましたが、それを裏付けるような強力なスタートアップのインキュベーションファームがニューヨークで誕生したというニュースが入ってきたので紹介します。 — SEO Japan このご時世、企業を成長させるのは、家族を育てるようなものだ。初めての子供 = 初のエンジェルラウンド、初めての失敗 = 2人目の子供、初めての方針変換 = 新築の家への初めての引っ越し。誰がしつけ役を演じるのか?困難な状況を迎えたときに誰が周りを落ち着かせるのか?ゼロから意義深いものを作り上げる行為は、絶妙なバランス感覚が必要とされる。そして、家族を育てるための方法が一つだけではないように、会社を成長させる方法も無数に存在する。 ここ数年間で、シリコンバレーに拠点を持つYコンビネータのポール・グラハム氏は、衝撃的といっても過言ではないほどの業界を揺るがす成功を収めてきた。同氏の成功を皮きりに、テックスターズ等の革新的なインキュベータが多数誕生している。テックスターズは、デビッド・コーヘン氏がボールダーで設立したインキュベータであり、現在、シアトル、ボストン、そして、ニューヨークでプログラムを抱えている。デビッド・マクルア氏率いる500 スタート-アップスもYコンビネータと同様の起業支援のアプローチを採用し、小規模の株式保有を交換条件に指導および初期のシードファンドを重要視している。しかし、最も革新的なアプローチを採用しているのは、昨年の暮れに立ち上げられ、企業によるスタートアップの作成を支援するプレハイプだろう。同社は、グーグルの20%ルールを利用し、大きな企業に適応している。そして、今年の春、ジ・アントレプレナーズ・ラウンドテーブルはアクセラレータプログラムを立ち上げ、ニューヨークでの第一期生となる10社のスタートアップを発表した。 さらに、空前の盛り上がりを見せるニューヨークのテックシーン(日本語)に、今度は、2011年5月に正式に設立されたグラマシー・ラボズが参入している。インキュベータと呼べなくもないが、設立者がスタートアップに関与するレベルの高さを考えると、インキュベータではないのかもしれない。シリアルエントレプレナーのケビン・フォーチュナ氏とフィリップ・ジェームズ氏によって設立されたグラマシー・ラボズは、スタートアップコレクティブ(共同体)と呼ぶのが相応しいだろう。根本的には、グラマシー・ラボズは、実証済みのマーケットで勝ち組の利点を活かし、優れた投資陣を擁し、ディスラプティブメディアおよびeコマースビジネスを構築する取り組みを行う。 グラマシー・ラボズを率いるケビン・フォーチュア氏は、2007年にAOL タイムワーナーに売却された広告テクノロジー企業、Quigoの元CEOであり、一方のフィリップ・ジェームズ氏(下の写真)は2007年に「ワインのIMBD版」とも言えるスヌースメディアを立ち上げる前は大西洋を横断し、エベレストに登頂し、そして、コロンビア大学のビジネススクールを卒業した異色の経歴を持つ。ジェームズ氏とフォーチュナ氏は2008年の半ばに初めて出会った。フォーチュナ氏はスヌースメディアの初期の投資家の一人であり、現在、役員として貢献している。2009年の暮れ、両氏は役員を務める会社、設立した会社、またはアドバイザーを務める会社のために多くの異なる名刺を配っていたことに気づき、これらの会社、そして、今後関与する会社をまとめる統一のプラットフォームの必要性を感じた。当時、フォーチュナ氏はポートフォリオを、ジェームズ氏は新しいワイン関連の会社を始めようとしていた時期であり、その後間もなくグラマシー・ラボズのアイデアが生まれたであった。 フォーチュナ氏とジェームズ氏は新しいワイン関連のスタートアップの設立に力を注ぎ始めた。その結果、Lot18が2010年2月、50万ドルのシード投資を基に4人の従業員によって立ち上げられた。Lot18(同社はザ・ネクスト・ウェブが選んだ知っておくべきニューヨークのスタートアップ トップ 20入りを果たしている)は「招待制の会員制サイト」であり、割引価格で高級ワインと高級食品を販売するウェブサイトである。「ギルトグループのワイン版」とも言えるLot18は、ニューヨークベースのベンチャーキャピタル機関 ファーストマーク・キャピタルによって集められた280万ドルのシリーズ A ラウンドを基に公式に2010年11月に設立された。先日、同社さらにシリーズ B ラウンドの投資で1000万ドルをさらに獲得し、立ち上げられてからたった半年の間に従業員が6名から70名に増え、20万人以上の購読者を抱えるサービスに成長した。今後の数ヶ月で、Lot18のチームは食べ物、ワインの付属品、そして、ブドウ園等の食通向けの分野にサービスを拡大させる計画を立てている。 2011年の年明け、フォーチュナ氏とジェームズ氏は、シリアルエントレプレナーのデビッド・ウェイド氏とビルボード、スピン、そして、ブレンダーのエディターとして名高いクレイグ・マークス氏と共にスタートアップを立ち上げた。これは両氏が関与する最新の会社である。ポップダストは、プレミアのポップミュージックのオンラインの発信地となるべく設立されたサイトであり、ピッチフォークやステレオガムと同様のサービスを提供し、インディーズの音楽シーンに注目している。[ポップダストを取り上げたエントリに興味があるなら、ここをクリック] グラマシー・ラボズのスタートアップはすべてポップダスト方式を採用し、成功している。基本的には、実行可能で有益なコンセプトを採用し、ビジネスセンスに優れる統括マネージャー(ウェイド氏)とクリエイティブで有名な人物(マークス氏)にペアを組ませてブランドを確立し、ソフトウェアを介してスケーラビリティを構築する。 グラマシー・ラボズのポートフォーリオを構成する企業を挙げていこう: スヌースメディア、Lot18、ポップダスト、そして、セレブのステータスをランク付けする誰もがうらやむ独自のテクノロジーを使ってセレブニュースとゴシップを提供するフェイムボールである。現在のポートフォーリオを構成する4社はそれぞれニューヨークのテックコミュニティに深く根差しており、グラマシーの超成長スタートアップカルチャーを投入される前に早い段階で投資を受けている。フォーチュナ氏とジェームズ氏は2人で力を合わせ、配信コンテンツの要素、ゲーム理論、eコマース、メディア、そして、広告を組み合わせ、スケーラブルなデータを基にした組織を構築する専門知識を活用し ている。フォーチュナ氏は、戦略、事業開発、そして、資金集めの面で企業を引っ張り、一方、オックスフォード大学で計算化学の修士課程を修了しているジェームズ氏は製品およびエンジニアリングの面を支えている。 「グラマシーの優れた点は、私達の会社の全ての従業員が一スタッフではなく、経営者と思えるように全力を尽くすところだ。グラマシー・ラボズの従業員は全員大きな自治権を持ち、就業時間は決められておらず、休暇も自由に取ることが可能であり、リソースも十分に用意されている。私達はグラマシーの企業での勤務は、お決まりの作業に従事するのではなく、使命、または、創作活動に励んでいるように思ってもらうべきだと考えている。適切にこの理想を実現すれば、卓越、効率、そして、革新は後からついてくるはずだ。」 -ケビン・フォーチュナ氏 「働きやすい場所を作ると言う話をよく耳にするが、グラマシー・ラボズでは、それは使命の一部である。私達は永遠に続く価値をもたらす企業を構築しようとしているのであり、そうするためには、優秀で情熱的な人材を雇用し、維持する必要がある。」とジェームズ氏は述べた。「ストリートファイター2のゲーム機とロングアイランドのワイナリーへの日帰り旅行が必要なら、提供しよう。」グラマシー・ラボズは自ら応募するタイプの会社ではない(家族の一員になることを志願することは出来ない)。しかし、家族のメンバーと馬が合い、ワインが大好きなら、フォーチュナ氏とジェームズ氏は喜んで耳を傾けるだろう。 フォーチュナ氏は、企業は、豊かなマーケットで「情熱の頂点」に達する、消費者と向き合うウェブテクノロジーであり、それでいて当該のマーケットで1位か2位になれるポテンシャルを持っていなければならないと語っていた。ニューヨークに拠点を置いている場合、さらに有利である。 ジェームズ氏曰く、「最も重要なことは、自分達(ジェームズ氏およびフォーチュナ氏)が自分達の持つスキルと経験を活用し、自分達だけの利点を会社に与えられる点を確信すること」のようだ。 フォーチュナ氏とジェームズ氏は複数の企業の役員に名を連ねており、全てのグラマシー・ラボズの企業でアドバイザーとして任務を果たしているが、現時点での“本職”は、Lot18で、フォーチュナ氏がCEO、そして、ジェームズ氏は会長のみである。両氏は、全てのグラマシー・ラボズの企業の投資家であり、株式保有者でもある。5年後のグラマシー・ラボズはどうなっているのかと尋ねたところ、フォーチュナ氏から次のような答えが返ってきた : 「グラマシー・ラボズが起業家としてのキャリアを始め、高める場所として最高の起業だと認識されていれば本望だ。何はともあれ、- 金額だけではなく、投資家および同僚達によって、私達が作り上げ、維持する個人的なコネクション、職場としての評判、優れた、役に立つ製品とサービスを構築しているかどうか、そして、正しい行為を実行しているかどうかを基に適切に成功を計測している企業として名が通っていれば言うことはない。」 -ケビン・フォーチュナ氏 ライター紹介 コートニー・ボイド・マイアーズはTNWで東海岸を担当する編集者であり、ニューヨークのブリックリンをベースに活動している。ロボットに関する記事の執筆でキャリアをスタートさせた。そして、マグネットとキンドルでの読書をこよなく愛している。コートニー・ボイド・マイアーズをフェイスブックでフォローするならここを、ツイッターでフォローするなら@CBMをクリックしよう。また、eメール:Courtney@TheNextWeb.comで連絡を取ることも出来る。 この記事は、The Next Webに掲載された「New York City’s Gramercy Labs Collective: A more intimate kind of startup [...]
14 years 2ヶ月 ago
Googleで店舗検索をしていると検索結果上でレビュー数やレビュー評価の情報が一緒に表示されることがありますよね。普段はあまり気にしないかもしれませんが、よくよく考えるとどうやってGoogleがこの種の情報を整理して表示しているのか不思議でもあります。今回はSEO by the SeaがGoogleの研究を元にGoogleのレビュー情報収集・選定の仕組みを探ります。 — SEO Japan 購入を考えている製品、または購入を考えている製品やサービスを販売する業者のレビューを求めて、ウェブ検索が行われることがよくある。アマゾン等のサイトで、つい時間を忘れてレビューを読んでしまうことがある。このようなサイトで、ユーザー達は様々なアイテムに関する意見を共有する行為を満喫しているようだ。しかし、私が住む郊外の商店のオンラインのレビューを探すのは至難の業である。 検索エンジンによって対処される仕組み、地域の検索ランキングに影響を与える仕組み、検索エンジンがレビューのスパムを特定する仕組み、そして、口コミ、企業、製品やサービスの売り上げに与える可能性があるオンラインレビューのインパクトについて考えると、レビューは実に興味深いアイテムである。 例えば、グーグルのリッチスニペットを使うと、イェルプ等の特定のリソースで獲得した星の数をスニペットで表示させることが出来る: グーグルのウェブ検索に表示されるグーグルプレイスの結果もまた多数の企業に対する平均の評価とレビューの数を掲載する: このような評価およびレビューの数は、企業がグーグルプレイシズの検索結果に表示される可能性に影響を与えるのだろうか?評価やレビューの数を見た後、検索者が訪問する選択肢に影響を与えるのだろうか?レビューはどれぐらい影響を与えるのだろうか?そして、検索エンジンにとって、レビューを賢明に処理することはどの程度重要なのだろうか? 製品のレビュー、販売業者のレビュー、そして、ネットフリックスの映画のレビューに関する情報を集め、調査を行ったグーグルの研究論文を私は発見した。 製品のレビューのデータは、230の情報源から集められた、56万の製品に対する800万回を超える評価を含み、380万人によってレビューされたものだ。 販売業者のレビューのデータは、19の情報源から集められた、17,000の業者に対する150万の評価、そして、110万人によって作成されたレビューを含む。ネットフリックスの映画のレビューは、1万7,700本の映画のレビューであり、48万189人によって投稿された1億のユーザーの評価で構成されている。 この論文は、第四回国際AAAIカンファレンスのウェブログズおよびソーシャルメディア部門で発表され、「最高品質: レビューを集めて製品と販売業者を格付け」と言うタイトルがつけられている。そして、メアリー・マクグロホン氏、ナタリー・グランス氏、そして、ザック・ライター氏によって、グーグルとカーネギーメロン大学の共同調査を詳しく説明している。この論文は、以下のような製品や販売業者のオンラインレビューに関する多数の質問を投げかけ、また、答えを出そうと試みている: 広範な投稿者からの製品や販売業者の一連のレビュー、そして、複数のレビュー用のウェブサイトの存在を考慮すると、製品や販売業者の本当の質をどうすれば計測することが出来るのだろうか? 個別の投稿者またはソースのバイアスをどうすれば排除すればいいのか? 評価が異なるスケールで行われている(1-5星、A/B/C等)異なるウェブサイトから寄せられたレビューをどうすれば比較することが出来るのか? 信頼できないレビューを排除し、“優れた質”のレビューのみ利用するにはどうすればいいのか? 論文の作者達は、レビューワーがレビューを1本のみ作成した場合、そのレビューワーは最高の評価を与える可能性が不釣り合いに高い等、興味深い発見を幾つかしている。 また、レビューを見ている際、レビューワーは、レビューが特定で投稿されているのかどうか、レビューワーがどれぐらい多くのレビューを投稿しているのか、そして、レビューがレビュー対象の製品やサービスの質を判定する上で役に立つかどうかに注目していたことが判明している。 先程も申し上げたように、私が暮らす地域の販売業者に対するレビューがあまりにも少ないことはショックだったが、今後、増加すると期待している。それでは、レビューは、この地域の企業にどのような類の影響を与えるのだろうか? これはグーグル等の検索エンジンがこのレビューの情報を探そうと試みている人達に公開する仕組みに左右される。この論文の作者達は、現時点でこの点に関しては十分な調査が行われていないと述べている: これは、私達が知る限り、異なるソースから集められたレビューに関する初めての作品である。- レビューワーやレビューコミュニティによって、全く異なる行動が起きており – 異なるソースおよびレビューワーの偏見が顕著に見られる。私達はこのような異なるレビューサイトから集められたレビューを比較し、これが評価対象のアイテムの本当の質を推測する上でどのように役に立つのか調査していく。 . イェルプ経由のレビューは、地元の新聞のレビュー、または別のレビューサイトのレビューと同等の重要度をグーグルは与えるべきなのだろうか?スパムのレビューを特定する上で検索エンジンは、どれぐらい効果があるのだろうか? 検索エンジンが、役に立つ評価を見つけるために参考にする、より権威の高いソースが存在するのだろうか?この論文は、“どの販売業者が最も信頼することが出来るかを判断する情報”を得るため、商事改善協会(註:BBB / 不正営業活動を規制する米国の自主団体)の評価に注目する可能性があると言及している。 この記事は、SEO by the Seaに掲載された「Google Research Paper on Online Reviews for Merchants and Products」を翻訳した内容です。 必ずしも答えが出たわけではありませんが、Googleの研究を理解する上で興味深い内容でした。そもそもレビューが集まるサイトは飲食店であれば食べログなど大手に集約する傾向はありますが、CGM系のレビューと大手メディアによるレビュー、または掲示板コミュニティやツイッターでをどう評価されているかなど、比較評価をどうしていくかということはとても興味深い分野です。いずれはこういった内容が検索結果のランキングにも影響を与える日が来るのでしょう。「渋谷 ラーメン屋」で検索すると、Google基準で評価の高いラーメン屋のサイトから順番に表示されるようになってくるのですかね。ソート検索できるのなら、あえて逆順の結果も見てみたい気もしますが。。。未来のGoogleはこの種の様々な要素を個人個人で自由にカスタマイズして検索結果を自由にカスタマイズできるようになっていくのかもしれません。 — SEO Japan
14 years 2ヶ月 ago
本日、Instagram2.0のリリースに合わせてSEO Japanでもインフォグラフィックを公開しましたが、続けてInstagramの設立者にその成功の秘密をインタビューした興味深い記事が入ってきましたので紹介します。 — SEO Japan アプリの世界がいかに広くても、写真の共有アプリ、インスタグラムほどの成功を収めているアプリは数えるほどしかない。2010年10月に立ち上げられたインスタグラムは、わずか3ヵ月間で100万回ダウンロードされた実績を持つ。アップルのアップストアでしか入手することが出来ないにも関わらず、現在、900万人以上が登録しており、10万回以上ダウンロードされている。 アプリがあまりに素晴らしいと、間接的であれ、そのアプリが常に話題に上る。例えば、ザ・ネクスト・ウェブでは、インスタグラムのウェブベースの代用品に関するエントリを投稿し、PicPlzに対抗するアプリとしてインスタグラムを取り上げ、インスタグラムの優れたスクリーンセーバーに注目し、インスタグラムを早い段階で採用した10のブランドを調査し、インスタグラムを補う5つのアプリを発見し、そして、iOSのみで提供されているインスタグラムのアンドロイドの代用アプリを見つけている。 ザ・ネクスト・ウェブは、9月16日にロンドンで行われたフューチャー・オブ・モバイル・カンファレンス、そして、続いて行われたケビン・シストロム氏のキーノートスピーチに参加し、この写真の共有アプリに関する重要な情報を獲得した。 まずは、インスタグラムの過去に注目する価値がある。シストロム氏による説明は実に面白かった。 インスタグラムのストーリーから得られる教訓は多く、時には小さな – 細かいこと – が成功と失敗を左右することを物語っている。 「アプリを全ての人々に受け入れてもらえるレベルに成長させ、様々な社会に利用してもらえるにはどうすればいいのか?」と言う疑問は、インスタグラムを立ち上げる前に、設立者達が答えを出しておこうとした疑問であった。これは簡単な疑問ではなく、インスタグラムの前身まで遡る必要がある。誰でも始めのうちは失敗すると言われるが、インスタグラムにもこの点は当てはまる。 インスタグラムの前身: Burbn インスタグラムが生まれる前、Burbnが存在した。このサービスは、簡単に言うとフォースクエアのHTML 5版のようなサービス – ユーザーが居場所、そして、写真等のその他のコンテンツを共有することが可能なソーシャルチェックインアプリであった。小規模なユーザベースではあったが、ユーザーからは割と好評であった。シストロム氏は、このアプリを「分かりにくく、差別化されておらず、そして遅かった」と表現している。そのため、完全にアイデアとして劣悪だったわけではないが、新しさをもたらしたわけでもなければ、多くの問題を解決したわけでもなかった。「私達はワクワクする分野に身を置いていたが、あまりにも大き過ぎた」とシストロム氏は述べている。「数名のユーザーが何度も使ってくれたが、その他のユーザーはすぐに去ってしまう状況であった」ようだ。 しかし、Burbnが何らかの役目を果たしたとしたら、それはテストベッドの役目であった – 意図的ではなかったが、大きな成功を収めることになるアプリの地ならしとなった。このテストにより「意外な行動」を特定し、シストロム氏が意図した使い方とは反対の使い方をユーザーがしていた点に注目したことが鍵を握っていたようだ。シストロム氏は、出会い系のマーケットを目指す動画ウェブサイトとしてスタートを切ったものの、ユーザーが猫の可愛い仕草を撮影した動画をアップロードするようになり、すぐに方向転換したユーチューブになぞって説明していた。 シストロム氏と仲間達は、「Burbnのコアの機能を維持したら、どうなるのか?」と自らに問いかけた。写真を共有するためにBurbpnが利用されることが多かった。そのため、写真共有機能を持つロケーションベースのアプリであったBurbnは方向を転換し、優れたロケーションベースの機能を搭載する写真共有アプリに姿を変えることになった。つまり、何もかも投げ捨てるのではなく、スポットライトの位置を変え、写真とは関係のない多くの機能を捨てる決断を下したのだ。 方向転換: 解決策ではなく問題に焦点を絞る シストロム氏は「アップストアの90%はソリューションベースのアプリ」だと述べている。「しかし、実際に問題を解決しているのだろうか?」これは良い質問だが、この懸念こそがインスタグラムの土台を構成する要素であった。「ソリューションではなく、問題に焦点を絞る」は、Burbnが踵を返し、インスタグラムへと転身する際の方針であった。 「Burbnでは、私達はソリューションから始め、Uターンした。」とシストロム氏は話していた。しかし、「これは誤りであり、問題から始め、そこから前に進まなければならない」ようだ。 ここが重要なポイントだ。ソリューションベースのアプローチで立派な機能を持つ製品を手掛けるのではなく、実際に何を解決するのかを究明する必要がある。何も解決しないなら、誰も使わないだろう。そのため、インスタグラムのチームは「写真において人々が持つ最大の問題な何か?」と自らに問いかけたのだった。そこで、インスタグラムは、問題をリストアップし、そこから解決するにはどうすればいいのか考える作業を始めた。 しかし、彼らは他のアプリが自分達が向かおうとしている場所に辿りついている点は十分承知していた。「私達が一番恐れたのは、他の写真アプリの歴史に注目したときだ。」とシストロム氏は述べ、「私達は、例えば、資金を獲得したものの、結局失敗に終わったレイダー等の他のアプリの状況を把握した。しかし、失敗したアプリに注目しないわけにはいかない。また、誰かがしたことと同じことをするのではなく、新しいことをしなければいけない」と続けた。 それでは、インスタグラムが解決に乗り出した問題とは何だったのだろうか?どうやら大きな問題が3つあったようだ。 美しさ… ケビン・シストロム氏は、当時、携帯電話の写真は通常質が低いことに気づいていた。「劣悪だった。」とシストロム氏は述べている。「そこで、“この問題をどうすれば解決することが出来るのか”を問うた」ようだ。また、アップストアのトレンドに注目し、その他の人気の高いアプリの重要な機能を確認した。フィルターは人気が高かったものの、インスタグラムのチームは、既存のアプリは価格が高く、格好悪いと感じたようだ。 スピード… 写真の美しさに加え、インスタグラムのチームはスピードに焦点を絞ろうとした – 写真を早くアップロードするだけでなく、写真を撮影した後にフィルターをすぐに加えることが出来るようにした。 当時の通常の写真共有アプリは、シストロム氏曰く、アップロード/ダウンロードのスピードがとてつもなく遅かったようだ。そして、インスタグラムはこの問題に対するとても単純な解決策を見出した。「アプリの開発者は、単純な解決策が必要な場合でも複雑な解決策を求める傾向がある。」とシストロム氏は話している。「アップロードのスピードを上げるにはどうすればいいのだろうか?」そこで、インスタグラムは基本的にiPhone 4に合わせてアプリを最適化したようだ。 iPhone 4の最大解像度は612 x 612ピクセルであり、インスタグラムはこのデバイスを考慮して開発された。つまり、巨大なファイルは必要なかった。シンプルにすることにこだわり、それでいて、ユーザーが必要としている十分な質を提供した。また、シストロム氏は遅さを“隠す”ことに成功した仕組みにも触れていた。この点は極めて重要である。つまり、インスタグラムは、タグ付けを始める前に、アップロードをすぐに始めることで、遅延時間を隠しているのだ。ユーザーがアップロードする準備が整うまでに、既に水面下でアップロードが行われる。「高度な技術ではない」とシストロム氏は述べている。「常識であり、単純なことであり、細かいことが重要」なのだ。 配信 インスタグラムのチームが特定した3つ目の問題は配信であった。シストロム氏はこの問題を「この写真を共有するためにどのアプリを使えばいいのか」問題と呼んでいた。非常に多くのアプリやプラットフォームが写真共有機能を用意しているが、ユーザーは共有するネットワークを一つしか選べなかった。そのため、インスタグラムはアプリ内で複数のプラットフォームで写真を共有することが出来ない問題の解決に乗り出した。これは過小評価するべきではない問題であった。事実、「人々は配信に最大の価値を見出している」とシストロム氏は述べている。インスタグラムは価値を揺るぎないものにし、選択性を維持することに成功した。このソリューションは口コミの形成に貢献した。 現在、インスタグラムのウェブサイトには400万人のユーザーが訪問している。「適切なウェブサイトを早く公開したい。400万人のビジターは最高の何かに姿を変えるだろう。」とシストロム氏は期待を寄せている。 大半のデジタルサービスは、成功の秘訣に触れると、必ずタイミングや運の要素を挙げる。インスタグラムにおいては、iPhone 4のカメラが同社の成功において大きな役割を果たした。質に関して本当の意味でステップアップを実現し、インスタグラムにとっては利用する絶好のタイミングであった。. 結果: 「何をしないかが、製品を決める」 この3つの問題を特定することで、インスタグラムは、本当に重要なポイントに焦点を絞ることが出来た。不要なお飾りを捨て、ユーザーが本当に臨むコアに集中した。インスタグラムが3つの問題のうち一つでも解決することに失敗していたら、このアプリは不発に終わっていただろう。「何をするか重要なのではなく、何をしないかが、製品を決める」とシストロム氏は強調していた。 このポイントにおいても、以前の製品がどのようにして問題を解決することに失敗したのかを把握し、同じ過ちを犯さないために、インスタグラムは何をすることが出来るのかと言うポイントに絞り、過去の製品に注目する必要があった。その結果、インスタグラムのチームは、自分達が取り組む製品が良い製品だと言うことに自信を持てるようになった。 製品の立ち上げ: 立ち上げ前、マーケティング、そして、厚かましい行動 [...]
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