東京商工リサーチ(TSR)は、上場企業の「早期・希望退職募集状況」に関する調査結果を発表した。2025年に「早期・希望退職の募集」が判明した上場企業は43社(前年57社)で24.5%減少したが、募集人数は1万3175人で31.6%の急増となった。
東証プライムが約8割、黒字企業が約7割
「早期・希望退職」を募集した43社を直近決算期の最終損益で見ると、「黒字」は29社(67.4%)でそのうち23社が東証プライム上場だった。「赤字」は14社(32.5%)。なお黒字企業の募集人数は1万505人で、全体の8割近い79.7%を占める。
2025年はこれまでの人員削減とは様相が異なり、将来の事業転換などを見越して好業績の企業による「黒字リストラ」が拡大した。中高年を対象に実施する動きも見られ、2026年は早期・希望退職募集の大型化が予測されている。
早期・希望退職の募集が判明した上場43社の市場区分を見ると、「東証プライム」が33社(構成比76.7%)、東証スタンダードは9社(同20.9%)だった。市場区分別の募集人数では、「東証プライム」が1万2545人、「東証スタンダード」が595人、「グロース」が35人で、東証プライムの募集人数が9割超(構成比95.2%)を占める。
業種別では、グループの経営改革で約5000人の人員削減を発表したパナソニックHD、1500人の募集をしたジャパンディスプレイ、ネクストステージ支援制度特別措置を実施した三菱電機など、「電気機器」が18社(前年同期13社)で41.8%を占めた。以下「食料品」「金属製品」「機械」「情報・通信業」が各3社で横に並んだ。
調査概要
- 【調査対象】早期・希望退職募集の具体的な内容を確認できた上場企業
- 【調査方法】2026年1月22日公表分までの「会社情報に関する適時開示資料」などと東京商工リサーチの独自調査
