先日、Amazonマーケットプレイスに出店しているEC事業者さまから、「最近、Amazonスポンサープロダクトからの売り上げが頭打ちになっているのですが、何か打開策はないでしょうか」という相談を受けました。同様の相談は2016年の夏ごろから、ときどき弊社に寄せれており、同じような課題感をお持ちのEC事業者さまも少なくないようです。そこで今回、「Amazonスポンサープロダクト」の広告効果を高めるための方法について、弊社のお客様の成功事例を踏まえて解説したいと思います。
高いROASが出やすい「Amazonスポンサープロダクト」
「Amazonスポンサープロダクト」は検索キーワードに連動して表示されるクリック課金型の広告です。最低出稿金額が1クリックあたり2円と安いため、上手に運用すれば高いROAS(広告費に対する広告経由の売上高の割合)が出ます。弊社のお客さまの運用実績でもROASが1000%を超えることも珍しくありません。Amazonで売り上げを伸ばす上で、非常に有効な広告メニューの1つと言えるでしょう。(「Amazonスポンサープロダクト」広告効果に関する参考記事:「ROAS2000%超も可能!「Amazonスポンサープロダクト」に今すぐ取り組むべき3つの理由」)*いつも.のサイトにジャンプします
「オート」のみでは広告効果が頭打ちに
「Amazonスポンサープロダクト」は高い効果を発揮しやすい広告ではあるものの、広告運用のノウハウが不足していると、広告経由の売り上げは一定規模で伸び悩みます。特に、キーワード設定を行わずに広告を運用する「オート ターゲティング(以下、オート)」のみを利用している場合、開始からしばらくすると効果が頭打ちになることが多いようです。
「オート」は検索キーワードをAmazonが自動的に選択し、広告を表示します。運用のノウハウがなくても売り上げを作ることができる手軽さから、「オート」のみで運用している広告主も多いようです。
ただ、「オート」はトラフィックデータに基づいてキーワードを入れ替えながら広告の効率を戦略的に高めていくような、きめ細かい運用は行えません。そのため、広告経由の売り上げが一定規模まで増えると、売り上げが頭打ちになったり、ROASが悪化したりすることがあるのです。
「マニュアル ターゲティング」運用のポイントは?
こうした広告効果の頭打ちを打開するには、「オート」だけでなく、キーワードを広告主が戦略的に設定できる「マニュアル ターゲティング(以下、マニュアル)」を併用することが必要です。
具体的には、まず「Amazonスポンサープロダクト」を「オート」で運用し、キーワードごとの広告表示回数(インプレッション数)やクリック数、コンバージョン率などを収集します。次に、それらのデータを分析し、「クリックにつながりやすいキーワード」「売り上げにつながりやすいキーワード」「転換率が高まりやすいキーワード」などを探し出していきます。
そして、売り上げアップの期待値が高い商品とキーワードの組み合わせを「マニュアル」で運用し、売り上げとROASを最大化していきます。
ROAS改善に成功したショップの事例
最後に、「オート」と「マニュアル」を併用して運用した結果、ROASの大幅な改善に成功したお客さまの事例をご紹介しましょう。
伝統工芸品などを販売しているショップ様(A社)は2015年から「Amazonスポンサープロダクト」を「オート」のみで運用していたところ、2016年春頃から広告経由の売り上げが伸び悩み、ROASも悪化の兆しが見えていたそうです。
A社は2016年7月に弊社の「Amazonスポンサープロダクト広告運用代行」を契約。弊社の専門チームが「オート」と「マニュアル」を並行して運用した結果、広告効果が次のように改善しました。
- 月間広告予算 20万円 → 35万円
- 平均月商 約150万円 → 約250万円
- ROAS 300~400% → 600~700%
「マニュアル」による運用を行うことで成果が上がった事例は、他にもたくさんあります。すでに「Amazonスポンサープロダクト」を利用しているショップや、これから利用を検討しているショップは、「マニュアル」の重要性をしっかり押さえておいてください。
※このコンテンツはWebサイト「ネットショップ担当者フォーラム」で公開されている記事のフィードに含まれているものです。
オリジナル記事:「Amazonスポンサープロダクト」のROASを最大化する3つのポイント | いつも.のECコンサルタントが明かす、売り上げアップにつながるEC最新情報
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