Google タグマネージャ: モバイルタグ管理をもっと便利に | Google Analytics 日本版 公式ブログ

Google Analytics 日本版 公式ブログ - 2016年11月2日(水) 22:00
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この記事は、Google アナリティクス ソリューション 英文ブログ記事 「Google Tag Manager: Giving Mobile Tagging a Little Extra Love」を元に構成しております。
この数か月、Google は、Google タグマネージャの社内ワークフローを改善し、セキュリティ機能を強化すると同時に、より多くのパートナー様に Google のベンダータグ テンプレート プログラムに参加していただけるよう、さまざまな取り組みを進めてきました。さらに、今年 5 月の Google I/O では、Google のモバイルアプリ デベロッパー プラットフォーム Firebase を基盤とする新しいモバイル SDK を発表しました。本日は、Google タグマネージャでのモバイルタグ管理をさらに容易にするための新たな取り組みをご紹介します。

タグマネージャ ファミリーに AMP を追加
Google タグマネージャで ⚡ AMP(Accelerated Mobile Pages)がサポートされます。AMP は、すべてのユーザーにより快適なモバイル環境を提供するためのオープンソース プロジェクトです。初期データによると、AMP 対応ページは AMP に対応していないページに比べ読み込み速度が 4 倍になり、データ量が 10 分の 1 に減少することがわかっています。本日より、Google タグマネージャを使用して、AMP サイトにタグを容易に実装できます。



これまでも AMP ページの計測は可能でしたが、AMP を初めて利用するお客様や、基本的なページビューのトラッキング以外の目的でタグを使用するお客様にとって、計測機能の実装は複雑で面倒な作業です。そこで、Google アナリティクスに加え、タグマネージャの AMP コンテナでも Google の広告プラットフォーム(AdWords や DoubleClick など)をサポートできるようにしました。さまざまなサードパーティ ベンダーのタグを含め、すぐに使用できるタグが 20 種類以上用意されています。さらに、タグマネージャの組み込みトリガーとして AMP のトリガーが多数追加され、タグを容易に配信できるようになりました。




タグを設定する際、ユーザーがページをスクロールした距離やページのタイトルなど、追加の値の収集が必要になる場合も少なくありません。AMP アナリティクスの変数を使用すれば、それが可能です。これらの変数も Google タグマネージャに組み込まれているので、タグにすぐに取り込むことができます。対応するタグの一覧、および組み込み変数の使用方法については、Google のサポートページをご覧ください。

導入方法はいたって簡単
  1. AMP サイト用の新しいコンテナを作成します。
  2. タグマネージャのコードを AMP ページに挿入します。
  3. 最初のタグを作成します。
  4. プレビューして、公開します。

AMP コンテナは、Google タグマネージャの既存のコンテナと同じように使用でき、柔軟性にも優れています。タグマネージャの他の機能と同様、AMP コンテナもそのまますぐに使用できます。

モバイル アプリ向けにタグマネージャを強化


Google I/O で Google タグマネージャの新しい SDK を発表した際、Firebase の機能を基盤とする、Android アプリと iOS アプリへの統合方法も明らかにしました。この統合により、開発者やマーケティング担当者は、アプリデータを Google 内に送信する場合でも、Google 対応のタグ テンプレート ベンダーに送信する場合でも、これまで以上に容易に管理できます。


Firebase が自動的に検出するイベント向けの新しいトリガー
Firebase が自動的に検出するイベントを利用することで、モバイル アプリのコンテナがより直観的で使いやすくなりました。これからは、Firebase のモバイル コンテナでトリガーを設定する際、新しい選択肢が表示されます。コンテナのターゲットが Android か iOS かにかかわらず、「Firebase 自動イベント」と呼ばれる新しいセクションが表示され、それぞれのプラットフォームについて、自動的に検出されたサポート対象のイベントが提示されます。さらに、これらのイベントの各パラメータについて組み込み変数が用意されているので、タグを容易に設定できます。


一覧から必要なパラメータを選択
Firebase が自動的に検出するイベントに加え、すべてのアプリを対象とする一般的なイベントや、アプリの種類ごとに用意されている推奨イベントもご利用ください。Firebase の機能を最大限に活用することができます。これらのイベントを実装すると、該当するイベントのパラメータをタグで使用できるようになります。ユーザー定義の新しい変数を作成し、[イベント パラメータ] を選択するだけです。この新しい機能を使用すれば、各イベントで使用できるパラメータを覚えておく必要がありません。目的のイベントを選択すると、使用可能なパラメータが一覧表示されます。





Google では、タグ管理のさらなる向上に取り組んでいます。多くのユーザーがモバイルへ移行している現在、最新のモバイル技術に対応したシンプルで使いやすいソリューションの開発を Google の優先事項の 1 つと位置づけています。


お客様の目的がモバイル アプリの開発でも、AMP プラットフォームの導入でも、ぜひ Google のツールをご活用ください。


投稿者: Ben Gram(Google タグマネージャ、プロダクト マネージャー)
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