動画活用で、自社のブランド価値を高める~岡三オンライン証券のオウンドメディア活用インタビュー(前編) | VIDEO SQUARE

VIDEO SQUARE - 2015年12月7日(月) 15:24
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「情報の岡三」のオンライン分野を担う企業として、独自かつ豊富な投資情報に定評のある岡三オンライン証券株式会社。同社ではいま、FX動画「日替わり武部」やWebセミナー「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」といった動画コンテンツが、幅広い投資家から人気を集めています。

特筆すべきは「日替わり武部」の毎日配信をはじめ、視聴者の声を反映した動画制作、チャットを活用したリアルタイム動画配信など、情報発信や視聴者とのコミュニケーションを徹底して重視する姿勢。投資情報部長でありシニアストラテジストの武部力也氏曰く、目指しているのは「顔の見えるネット証券」とのこと。

そこで今回は、動画を活用した「顔の見える」情報発信を通じてファンを醸成し、自社のブランド価値を高めるメディア戦略について伺いました。

「顔の見える」動画コンテンツで親密なコミュニケーションを醸成する

――FX動画「日替わり武部」というコンテンツが人気ですが、立ち上げのきっかけについてお聞かせください。

武部:大きな要因は、2011年の東日本大震災です。当時、未曾有の危機に金融市場が激しく混乱するなか、市場動向などを緊急的にお伝えする動画を、五月雨式に配信していた時期がありました。その時の経験から生まれたのが「日替わり武部」です。

石黒:投資情報の発信に動画という手段を選んだのは、たとえ、インターネット上の証券会社であっても、顔の見える形でお客様と接したいと考えたからです。岡三証券グループには、昔からお客様とのFace to Faceのコミュニケーションを大切にするという企業文化があり、この動画にもグループのアイデンティティが息づいていると言えます。

――動画では、ニュースの情報源の紹介や、自社のレポート資料なども交えながら、わかりやすく解説されています。

武部:よくFOMCやFRBといった言葉が経済ニュースで取り上げられますが、どういう意味なのか、何を見れば正しく理解できるのかをお伝えすることも大切です。

実際に、先日配信した動画のなかで「ギリシャ問題の情報は、駐日欧州連合代表部のWebサイトに日本語で出ています」とお知らせしたところ、「動画を見て初めて知った」とお声寄せいただくなど、多くの反響をいただいています。こうした情報は、文字数に制限のある紙媒体では難しいのではないでしょうか。

さらに、動画だと「いまは買いです」と言いながら「少し厳しいかも」という表情を浮かべるなど、文章では表現しきれない微妙なニュアンスも伝えられる。そうした人間同士の感覚で感じ取っていただけるのは、動画ならではと思っています。

石黒:もちろん、紙ベースの資料やブログ、Twitterなども活用していますが、動画による「顔の見える投資情報」というのは、ネット証券としてお客様に対するひとつのレスポンシビリティ(責任、責務)だと思っています。

興味やリテラシーレベルの異なる多様なターゲットにどう対応するか

――「日替わり武部」は毎日配信されていますが、運用状況についてお聞かせください。

武部:基本的に、動画の配信は月~金曜の夕方。加えて、先日起きた世界同時株安のような急変時には、社内で取り決めた運用方針のもと、緊急的な動画配信も併せて行います。例えば、昼の14時半に何か急激な動きがあった場合、5分後には動画の収録・編集を行い、14時45分~50分には配信、という対応はできています。

制作は、基本的に、私と石黒の2人で運用していますが、当然、複数人の補助、臨時スタッフが控えています。極論、1人でも可能ですが、法令順守やコンプライアンスの観点から考えると、1人にすべてを任せるのは会社にとってリスクが大きい。そこは複数人で作ることで「いまの発言はどうか」など、牽制機能を効かせるべきだと考えています。

動画撮影ブースでの撮影シーン。さまざまな資料を使って日々撮影されています。(岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト 武部氏)

動画撮影ブースでの撮影シーン。さまざまな資料を使って日々撮影されています。(岡三オンライン証券株式会社 投資情報部長 兼 シニアストラテジスト 武部氏)

――「今週の重要指標」や「覚えたい外為金融用語」など、曜日ごとにテーマを設定されていますが、具体的な内容はどのように決めているのですか?

武部: 現在の形としては、アクティブトレーダー向けに場況・市況解説やストラテジーをお伝えしつつ、曜日ごとのテーマで金融用語解説といった初心者向けの情報も出しています。この動画を通じて、投資初心者の方のリテラシー向上に少しでも寄与できればというのが私の願いです。

近年、個人投資家が増えていると言われるなか、興味のある分野も投資リテラシーもさまざまな方々が視聴されているので、どこに標準偏差を合わせるかは日々模索しています。当初は曜日ごとのテーマはありませんでしたが「難しい」「簡単すぎる」などさまざまなご意見をいただいたため、視聴者の方に複数回アンケートを取ったうえで、いまの形になりました。そういう意味では、視聴者の方に育てていただいたコンテンツとも言えます。

――独自のストラテジーや視聴者の声を活かした動画づくりなど、ここまで濃い内容を、しかも毎日配信されている同業他社はあるのでしょうか?

武部:一方向的にマーケット概況や見通しを伝える動画はよくありますが、当社ではインターネット上の単なる金融サービス業ではなく、顔の見えるネット証券としてお客様との双方向的な関係を目指しています。

動画を通じてインターネット上の不特定多数へ発信している一方で、実は私は、ただ一人のお客様に対してお話ししている感覚を持っています。まさにリアル店舗での対面営業のように、お客様一人ひとりのご相談と真摯に向き合っていく。そのひとつの手段が「日替わり武部」などの動画コンテンツであり、情報発信における当社の独自性が出せている部分だと思っています。

チャットとの連動で参加感を促し、リアルタイム視聴の楽しさを最大限引き出す

――岡三オンライン証券では、他にも「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」というWebセミナーを動画で配信されていますね。

武部:このWebセミナーは、米国雇用統計の結果が出る前に独自のシナリオを提示し、時には現地ニューヨークの営業所と電話でつないでリアルタイムに解説するなど、テレビのニュース番組のような本格的な内容となっています。これも「日替わり武部」と同様にニュースリリース配信した結果、ご興味を持っていただく方が非常に多く、視聴者数も右肩上がりを続けています。

石黒:昔から岡三証券は「情報の岡三」と言われており、情報提供に対する意識の高さや、クオリティに関しては自負しています。また、われわれも「情報の岡三オンライン証券」として、斬新なコンテンツ作りや動画の毎日配信など、独自性にはこだわっていきたいと考えています。

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長 石黒氏

岡三オンライン証券株式会社 投資情報部 次長 石黒氏

――斬新とは言いつつも、独自のシナリオやリアルタイムの現地情報など、実は視聴者の方々が最も知りたがっている情報を伝えているように感じます。

石黒:そうですね。オウンドメディア、特に「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」については、一般的な解説だけではなく具体的なトレードの戦略を伝えているからこそのガチンコですし、いままでにない取り組みだと思います。

武部:さらには、チャットや投票機能も活用して、視聴者の方々とコミュニケーションをとりながら進行している点も我々独自だと思います。前回の配信では、私と一緒に出演した元為替ディーラーの方が保有する株を全部売ったという話をしたところ、チャットの方でも「私も売りました」「その株はどこまで下がるの?」などと視聴者の方同士で盛り上がりました。

――ネット証券には孤独なイメージがあったのですが、皆とコミュニケーションをとりながら投資を楽しめるというのは新しい形だと思います。

石黒:リアルタイム視聴における一番の楽しみは臨場感だと思っています。例えばテレビで野球中継を見る時も、専門家の解説やアナウンサーの実況の有無で楽しさが大きく違ってくる。同じように、チャットや投票を通じてリアルタイムに参加することで、より楽しんでいただけているのではないでしょうか。

実際に視聴者アンケートを見ると、皆で盛り上げているという連帯感や臨場感があるためか「楽しい」という感想が本当に多い。楽しみながら、最終的にはお客様に利益を出していただければというのが我々の究極の目標です。

武部:「武部力也とYEN蔵のガチンコ雇用統計」は、対面営業でもない、従来のネット証券でもない、大人数で投資の楽しさを共有できる第三の形だと思っています。

今回は、動画を通じてユーザーとの双方向的な関係を築く取り組みについてお届けしました。

written by ネットPR.JP

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