2013 年 サミットのテーマは「アクセス (Access) エンパワー (Empower) アクト (Act)」です。具体的には、以下の 3 点で皆さんをサポートしていきたいと考えています。
より具体的にアナリティクスがどう役立つのか、今朝行われたエンジニアリング担当副社長 Paul Muret と 製品マネージャ統括部長の Babak Pahiavan の
ライブストリーム中継をご覧になった方もいるでしょう。 ご覧になれなかった方のために、最新の情報を共有します。以下にサミットで話された要点をまとめました。
オープニング キーノートのスピーチ Paul Muret, Google Analytics Engineering Director
[ Act ]
ユニファイド セグメント - セグメンテーションを改善しもっと早くもっとスマートに
最近、アナリティクスのユーザーがより使いやすくなるように、セグメントの機能を刷新しました。ユーザーレベルセグメント、コホートセグメント、シーケンス セグメント、セグメント テンプレートなどを含む最新の機能です。サミットで、
以前お知らせしたこの機能が、年内に 100% すべてのユーザーにリリースされることを発表しました。
ABCs (Acquisition = 集客, Behaviors = 行動 と Conversions = コンバージョン ) - トラフィックをもっとと直感的に
Google アナリティクスのトラフィック レポートは、この製品の中でもっともユーザーがアクセスする場所です。そのため私たちは、この場所をもっと直感的で柔軟なものに進化させることができないか、ずっと考え続けてきました。これらのレポートは皆さんにとって重要です。「集客」のレポート画面を皆さんにお見せできるのをうれしく思っています。ここでは、集客 - 行動 - コンバージョン のサイクルのパターンを見せています。これは、左ナビのトラフィック レポートを置き換えるものになる予定です。
オーディエンスレポート - ユーザーについてのより深い分析
オンラインのマーケッターにとって、ウェブサイトを訪問し、製品を購入する人々の情報が足りない状況は、もっとも大きなチャレンジです。リアルな店舗であれば、お客様が何歳ぐらいで、男性か女性か、何に興味を持ったかといった情報を知ることができますが、オンラインの店舗やマーケッターにはわかリません。オーディエンス レポートは、Google アナリティクスのディメンションで、年齢、性別、関心のあるエリアといった情報を提供し、この問題を解決します。
サイト訪問者がどんな人で、価値のあるユーザーがどんな人かがわかるので、Google ディスプレイ ネットワークの見込み顧客に、より効果的にリーチできるようになります。デモグラフィックや興味エリアを考慮することで、ターゲットや入札を最適化し、クリエイティブを改善し、キャンペーン効果を高めることができるでしょう。
アプリ解析 Google Play との統合:アプリの活用全体の見える化
以前、アプリ解析用 SDK を、アプリ開発者やマーケッターの視点にたって、根本から刷新するというお知らせを行いました(
関連記事)。そのリリース時から、アプリ用 SDK は、何 10 万という開発者やマーケッターが、有効なアンドロイドや iOS のアプリを開発するため、そして、集客、行動、コンバージョンのすべてのステージを計測するために、活用されてきました。
Google I/O で発表した Google アナリティクスと Google Play の統合を、本日すべてのユーザーにリリースします。この発表は、アプリ開発者とマーケッターにとって、とりわけエキサイティングなものでしょう。なぜなら、Google Play のユーザー獲得状況の全体を簡単に確認できる、最初で唯一の方法だからです。
アナリティクス アカデミーと製品と一体となったヘルプ - あなたの解析スキルを研ぎ澄ます
デジタル アナリティクスの世界の変化は早く、アナリストやマーケッターの皆さんが最新の状態でいられるよう支援していきます。今回、2 つの教育面でのイニシアチブを発表しました。アナリティクス アカデミーは、MOOC (Massive Open Online Course) とも言われるオンラインの学習プラットフォームです。私たちは、アナリティクスのインストラクターが、関連のトピックを教える場を提供します。あなたも最初のコース「アナリティクスの基礎」にサインアップできます。そして、もう一つ、Google アナリティクスの製品と一体となったヘルプを追加します。メニューバーの「エデュケーション」をクリックすると、新しいエデュケーションのウインドウにアクセスします。
Google タグマネージャ:自動イベントトラッキング - カスタムコードは不要
イベント トラッキングの設定と計測は、タグマネージャを使う人にとっても、使わない人にとっても、これまでめんどうなものの一つでした。これまでは、クリックやフォームのサブミットをレポートするため、カスタムな JavaScript をページに加えなければなりませんでした。
10 月 1 日に、自動イベント トラッキングをリリースしました。この新機能によって、Google タグマネージャのカスタムコードの追加なしに、イベント計測を設定できるようになりました。キャンペーン効果をイベントで計測する場合も、より早く何度も繰り返し実装できるようになるでしょう。
[ Access ]
SDX ( Session Data Export ) - 非サンプリングデータをより深く複雑に解析
もうすぐリリース予定の Google アナリティクスと BigQuery の統合によって、プレミアムのお客様はアナリティクスのヒット /セッションのデータを BigQuery にエクスポートし、より深く複雑な方法で、非サンプル データにアクセスできるようになります。BigQuery は、兆単位の巨大なデータセットをインタラクティブに分析できるウェブサービスです。スケーラブルで簡単に使える BigQuery で、開発者とビジネスユーザーは、欲しい時にいつでも大量なデータにアクセスできます。さらに、そのデータを簡単にエクスポートできるようになります。
エンタープライズ API
大企業には独自のニーズがあります。多くのウェブサイトを運営し、アナリティクスの管理者やユーザーが多いのです。これまで Google アナリティクスの設定に時間がかかっていました。新しい Google アナリティクス エンタープライズ API を使えば、Google アナリティクス アカウントの構成や設定をプログラムで行えるため、時間が節約でき、その分データ分析に時間を使えます。
Google アナリティクス プレミアムの SLA の拡張 (タグマネージャ SLA )
すべてのサイトはデータ収集のためタグを貼る必要があります。Google タグマネージャを活用できることは、Google アナリティクスのお客様にとって重要です。第 4 四半期に、Google タグマネージャを、Google アナリティクス プレミアムのサービス規約 (SLA)に追加します。プレミアムのお客様にとって、Google の安定したインフラで実現するタグマネージメントの信頼性はとても重要です。また導入や安定稼働のためにサポートを得ることも重要でしょう。
2014 年に向け、大小あらゆる組織がデータ分析を意思決定の核にして取り組みをはじめている中、こうして Google アナリティクスを改善できることをうれしく思います。今後、数週間で、またリリースの際などに、より詳しい情報をお伝えしていく予定です。今後も引き続き Google アナリティクスの公式ブログをフォローしていただくようお願いします。英語になりますが、
Twitter、
Google+でも随時お知らせしていきます。