このページは、外部サイト
SEO Japan の情報をRSSフィード経由で取得して表示しているため、記事の一部分しか表示されていなかったり、画像などが正しく表示されなかったり、オリジナル記事が意図したデザインと異なっていたりする場合があります。
完全な状態のオリジナル記事は 「
ソーシャルメディアがあなたの行動に影響を与える仕組み」 からご覧ください。
サーチエンジンランドからソーシャルメディアに関するちょっとアカデミックな記事を。ソーシャルメディアが私たちの実際の生活や行動にどのような影響を与えるのか?という内容でなかなか興味深いです。 — SEO Japan
私たちは誰もが周りの環境によって左右される点を心得ている。生活を送る上で遭遇する出来事、影響、そして、周りの状況が私たちの行動を変えていく。ソーシャルメディアは既に買い物、関係、そして、教育に大きな影響を与え始めている。しかし、ソーシャルメディアを通したネットワーク作りの役割が、一体どれだけ生活に影響を与えているのだろうか?私たちが想像する以上影響を与えている可能性がある。
例外はあるものの、リサーチによると、大半のソーシャルネットワークは、主に既存の社交的な関係を支えるようだ。フェイスブックは、新しい出会いではなく、 既存のオフラインの関係を維持するために使われるか、もしくはオフラインのコネクションを強固なものとするため利用されることが多い。これらの関係の絆は弱いかもしれないが、学校でクラスが同じだった等、オフラインの生活で何かしらの共通点を持っていることが多い。これはソーシャルメディアとニュースグループを含む初期の公衆コミュニケーションの形態の大きな違いである。そして、この点に関する調査が行われ、オンラインの交流がオフラインの交流と調和する仕組みが判明した。フェイスブックのユーザーは、見知らぬ人との出会いを求めて“漠然と彷徨う”のではなく、オフラインのつながりがある人々を“探している”のだ。
ソーシャルネットワークは様々な人々にアクセスしてもらうために設計されていることが多いが、サービス開始直後においては、多くのサイトが同じタイプの人々を集める。そのため、たとえ開発者が意図していなくとも国籍、年齢、教育、社会を分割するその他の要素で自分達を他の人達と区別するグループは珍しくない。
ソーシャルネットワークとソーシャルな伝染
私は先日ニコラス・クリスタキス氏とジェームズ・フォウラー氏が綴ったConnected: The Surprising Power of Our Social Networks and How They Shape Our Lives(コネクティド: ソーシャルネットワークの驚くべき力、そして、ソーシャルネットワークが生活を形作る仕組み)と言う書籍を発見した。この本は、個人、そして、それぞれの生活に直接的もしくは間接的に影響を与える人々のネットワークとの関係をテーマに挙げていた。広く行き渡り、風変わりと見られることが多いソーシャルネットワークの特質を説明するため、著者は肥満が伝染する理由、裕福な人がさらに裕福になる理由、さらに私たちが伴侶を探し、選ぶ方法と併せて説明している。
私たちは毎日の生活をコントロールしていると考えがちだが、何を食べるのかから、誰と一緒に寝るのか、そして、感情が生じる仕組みに至るまで、私たちの行動の大半は、周りの人々、その人々の周りの人々、そして、さらにその周りの人々から大きな影響を受けている。行為は、出会ったことのない人々の行動、信念、そして、基礎的な健康状態を変える力を持っている。部分的ではあるがソーシャルネットワークは伝染を広げる役割を持つ。肥満、喫煙、そして、薬物乱用の“伝染”を作りだしたり、流行や市場を広げたり、投票のパターンを変えたりしているのだ。
ソーシャルネットワークは、怒りや悲しみ、悲哀等、通常好ましくないモノの流れを寄せる可能性がある。しかし、幸せ、遭い、博愛心、そして、貴重な情報等、好ましいモノの流れも引き寄せる可能性も同時に秘めている。「私たちがネットワークの中で生活する全ての理由を説明するのが、好ましいモノの流れである。」とクリスタキス氏は述べている。「暴力的な人物がいたら、被害者は関係を絶つ。するとネットワークが崩壊するだろう。深く、そして、基本的なレベルで、ネットワークは良い事柄に結びついている。良い事柄を目立たせ、広げるためにはネットワークが必要になるのだ。」
フォウラー氏は、私たちの幸せは自分から3人目の人々の幸せにつながっており、つまり、幸せか不幸かは、部分的ではあるが、友達の友達の友達に左右されると示唆している。
肥満に関するクリスタキス氏の最初の論文は2007年のニューイングランド・ジャーナル・オブ・メデシンに掲載されている。フラミンガム研究の参加者が臨床的なレベルで肥満と断定されれば、その友人の57%もまた肥満になる可能性がある。その肥満の人の友達の友達は約20%の確率で肥満になる可能性があり、これは友人の体重が変わらない場合でも当てはまる。
一年後、今度は喫煙に関する論文が発表され、喫煙にも同様の関係性が見られることが分かった。誰かが初めて喫煙を始めると、その友人が喫煙を始める可能性は36%増加する。
誰かの行動や行為がさらに別の人物に移動すると言う考えは、気が遠くなるようなコンセプトである。これに加え、私たちの行動、行為、そして、習慣は想像以上にソーシャルメディアによる影響およびインパクトを受けるのだ。
結論
この書籍の提案および研究内容をすべて鵜呑みにするつもりはないが、考えている以上にソーシャルネットワークの影響を受けている点については信じるに値すると思う。友達の友達が肥満だからと言って、自分まで肥満になるとは思わないが、その可能性がゼロだとは言いきれない。また、様々な影響が混ざることで、大きな変化が生じることは疑いようがない。
オンラインのステータスをアップデートする際の内容が自分が思っている以上にオーディエンスに影響を与えるのだ。マーケティングの観点から見ると、既存の顧客、クライアント、もしくはブランドのファンに前向きな影響を与える方法を考えることが重要である。キャンペーンもしくはブランドに対してポジティブな感情を引き出すことが出来れば、その連鎖反応は思った以上に広がり、影響を及ぼすことが出来るだろう。
この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。
この記事は、「Search Engine Landに掲載された「How Social Media is Influencing Your Behavior」を翻訳した内容です。
This article on Columns: Let’s Get Social first appeared on Search Engine Land.
c Copyright Third Door Media, Inc. Republished with Permission.
「ソーシャルネットワークは、怒りや悲しみ、悲哀等、通常好ましくないモノの流れを寄せる可能性がある。しかし、幸せ、遭い、博愛心、そして、貴重な情報等、好ましいモノの流れも引き寄せる可能性も同時に秘めている。」なかなか良いこといいますね。もちろんビジネス的には結論にあるようにソーシャルメディアマーケティングを通して、ブランドに対してポジティブな感情を引き出し、消費者の行動に影響を与えることも十分に可能なのでしょうし、企業はその分野の今後ますます取り組んでいくことが求められていくのでしょう。 — SEO Japan