ウィズコロナで顔認識が積極的に活用されはじめている理由

表情から感情を読み取りる顔認識がコロナ禍をきっかけにマーケティング領域での活用が進んでいます。実例をもとに解説します。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿のため、編集部の見解や意向と異なる場合があります。また、編集部はこの内容について正確性を保証できません。

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コロナ禍で増加した「リモート接客」で活用される顔認識

猛威を振るう新型コロナウィルスによって、社会に様々な影響がでていますが、その一つのキーワードが「非対面」です。いわゆる「三密(密集、密接、密閉)」を避けるだけでなく、感染防止の観点から向かい合って話すことも避けられるようになりました。
この結果、店頭での接客販売機会が大幅に減ってしまっています。

この事態に対応するために小売業など対面接客を中心に行っていた業種では「リモート接客」に対する試みが始まっています。店側の担当者はコールセンターや自宅にいて、店頭にはネットに繋がったディスプレイを設置し、遠隔で接客する仕組みです。
当社も2020年6月、10月、11月にNTTデータ社が東急ハンズ社の協力の下、実施されたアバター遠隔接客の実証実験に参加しました。
東急ハンズの店舗店頭にアバター特設ブースを設営し、美容に関する専門知識を持つスタッフや実演販売「ヒント・ショー」専任チームが、お客さまの要望にあった商品を案内しました。
当社は独自開発の顔認証SDK「FaceMe」を実証実験に提供しています。

顔認識により接客を科学することが可能に

リモート接客において「FaceMe」はお客様の個人情報を取得しない形で、お客さまの性別・年齢層や感情を推定したデータを取得します。また、音声認識で取得した会話データと活用することで、接客コミュニケーションの中で、成功したこと、失敗したことを把握、分析できるようになります。今まで担当スタッフ個人の資質に左右される部分が大きかった接客業務を科学的に分析し、ノウハウの蓄積が可能になっているのです。実際、今回の実証実験では売り場の客層や会話の中からお客さまのニーズ把握に成功しています。

今までもこうした取り組みは実施されてきましたが、コロナ禍という特殊な環境のおかげで取り組みやすくなり、進化が加速しているといえるでしょう。

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学校教育現場でも顔認識の活用が進む背景にもコロナ禍が

顔認識によるデータ活用が進んでいるのは店頭接客だけでは有りません。
学校教育現場でも活用が進んでいます。

「FaceMe」を活用してジェーミックス社が開発した「エモーショナルセンシング:顔いいね」は学校教育現場で実証実験に活用されています。

学校教育現場におけるコロナ禍の影響の一つが「マスク」の常時着用化です。
マスクを着用することで顔の半分が隠れてしまいます。
教師は日々の教育の中で、生徒の表情を見て、その変化を感じ取り、必要に応じてケアしてきました。マスク着用によりそれが難しくなってしまっている現状があります。
この問題を解決するため、「エモーショナルセンシング:顔いいね」を学校に設置し、児童の出席管理や健康管理(体表面温度計測)に加え、児童生徒の表情に基づいて感情を推測し、記録することで、児童の変化に気付けるようにする試みが始まっており、実際に2021年2月17日より上越市立飯小学校(新潟県上越市)に設置され、実証実験が開始されています。

このような取り組みもコロナ禍があったために加速したといえるでしょう。

コロナ禍によって多くの問題が発生していますが、このように先進的な取り組みが実現するきっかけになっているともいえます。

FaceMe® の製品情報はこちら:https://jp.cyberlink.com/FaceMe

アバター遠隔接客ソリューションに関する問い合わせはこちら:<sddx_contact@kits.nttdata.co.jp>

「2021年における顔認証の展望」、「エッジデバイスによる顔認証」など顔認証のさまざまなソリューションを紹介するマーケットインサイトはこちら:
https://jp.cyberlink.com/faceme/insights/articles

FaceMe® YouTube チャンネルはこちら:
https://www.youtube.com/channel/UC6JkIMNP4UL0Av7SrJnjODg

■サイバーリンク株式会社について
1996年に設立。台湾に本社を置くマルチメディアソフトウェアと AI 顔識別技術の世界的リーダーです。デジタルコンテンツの創作、マルチメディアコンテンツの再生、AI 顔認証エンジンなどの多岐にわたるソリューションの開発を行っており、マルチメディアからスマートリテールなどのニーズに応えています。 コンシューマー向け映像・写真編集ソフトウェア製品は、欧米をはじめ世界各国で、プロの映像制作者から一般クリエイターまで数億のユーザーを獲得しています。

日本法人であるサイバーリンク株式会社は、1998年に設立。日本のマーケットに向け、マルチメディア関連ソフトウェアの開発・販売を手がけ、主力人気商品の動画再生ソフト「PowerDVD」、ビデオ編集ソフト「PowerDirector」などは多くのユーザーに支持されています。

映像の品質に大きく影響するコーデックを中心とした多数の特許を持ち、最先端の技術への対応や使いやすさを追求した製品を開発することを目指し、この技術力をもとにして、新たに顔認証システム「FaceMe®」を開発。セキュリティシステム、個人認識・個人認証に最適なソリューションを提供することを通して、新しい「暮らし方」を創造しています。

サイバーリンク株式会社についての詳細は公式HPをご覧ください: https://jp.cyberlink.com

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