サイバーリンクがアバターによる遠隔接客の実用化でNTTデータ、東急ハンズと実証実験
AI顔認証エンジン「FaceMe」を提供、スタッフは自宅などから非対面で接客する働き方に
2020/10/15 7:02 マーケティング/広告 | 便利ツール/サービス
マルチメディア関連ソフト開発・販売とAI(人工知能)顔認識技術のサイバーリンクは、同社のAI顔認証エンジン「FaceMe」を、NTTデータが東急ハンズの協力で行うデジタルストアの実証実験に提供する、と10月14日に発表した。オペレーターの動きと連動するアバターを専門スタッフが操作し、自宅など遠隔から非対面で商品を提案・訴求する。
FaceMeは、高速な認識速度(0.2秒以下)と高い認識精度(本人識別率99.70%)がある。上下左右に広い認証角度があり、歩行中に横を向いていても認証する。SDK(ソフトウェア開発キット)で提供され、さまざまなソリューションに柔軟に組み込める。顧客の性別・年齢層や感情を推定したデータや会話データをダッシュボードで確認できる。
アバターによる遠隔接客の本格導入に向けた実証実験は、東急ハンズ渋谷店▽新宿店▽池袋店▽梅田店▽博多店の3都市5店舗にアバター特設ブースを10月16日から12月15日まで設営して行う。最初の1カ月は美容やコスメに詳しい専門スタッフが、2カ月目は実演販売「ヒント・ショー」専任チームが使用用途など顧客の要望にあった商品を案内する。
スタッフは本社や店舗のバックヤード、自宅などさまざまなロケーションから接客する。新型コロナウイルス感染症で極力接触を避けるニーズが高まる中で、アバターを介したスタッフによるコンサルティングで安全な買い物機会を顧客に提供する。一方、スタッフは新たな接客コミュニケーションと柔軟で多様な働き方ができる。
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