2019/6/19開催「html5j パフォーマンス部 第五回勉強会 ― 改正民法債権法と非機能要求としてのWebパフォーマンス」
- 編集部の見解や意向と異なる内容の場合があります
- 編集部は内容について正確性を保証できません
- 画像が表示されない場合、編集部では対応できません
- 内容の追加・修正も編集部では対応できません
改正民法債権法で変わるWebサイトの品質保証
2020年4月1日施行の改正民法債権法まで、1年を切りました。
121年ぶりの改正となり、ローマ法の影響を受けるドイツ、フランスの大陸法を参考にした明治時代に制定された民法は、契約を重視する英米法(コモンロー)に準拠したものへと変わります。
この背景には、国際物品売買契約に関する国際連合条約(ウィーン売買条約)を2008年に批准し、同条約が2009年8月1日に発効し、それに伴い、法務大臣による改正検討指示が2009年に出された事があります。
これに呼応するように、経産省・IPAでも、情報システムの品質についての取り組みを開始しています。
産業構造・市場取引の可視化
昨年4月25日には、非機能要求グレードが8年ぶりに改訂されました。
非機能要求グレード2018
また、経産省は、システム開発の契約モデル(「情報システムの信頼性向上のための取引慣行・契約に関する研究会」~情報システム・モデル取引・契約書~)を公開しており、品質保証は、改正民法債権法と相まって、とても重要な事項となっています。
Webパフォーマンス(表示速度)は、非機能要求であり、その品質保証には、世界的には統計的品質管理が用いられています。
今、日本で広く用いられているGoogle PageSpeed Insightsや、WebPage Testなどは、品質検査ツールではなく、ITの専門家たるエンジニアは、統計的品質管理による品質保証を行わなくてはいけません。
今回の勉強会では、まず、改正民法債権法の内、IaaS、PaaS、SaaSなどの利用契約に関連する売買での品質保証、Webサイト構築・制作に関連する請負での品質保証について、改正民法債権法に詳しい弁護士の中島 成先生に解説頂きます。
次に、実務上のWebパフォーマンスの検査や改善のための統計的品質管理による計測について、html5jパフォーマンス部部長の竹洞が解説します。
最後に、具体的な対応として、次世代クラウド(G2 Cloud)の代表であり、5月8日に東京リージョンをオープンされたオラクルクラウドのパフォーマンスと品質保証の取り組みについて、日本オラクル株式会社さんから解説頂きます。
タイムテーブル
時間 | 内容 | タイトル |
---|---|---|
18:00 – 18:30 | 開場 | |
18:30 – 18:40 | 開会の挨拶 | html5jパフォーマンス部 部長 株式会社Spelldata 竹洞 陽一郎 |
18:40 – 19:40 | 「改正民法債権法で変わる瑕疵担保責任 … 契約不適合責任について」 | 中島成総合法律事務所 弁護士 中島 成 先生 |
19:50 – 20:50 | 「非機能要求としてのWebパフォーマンス … 納品時の統計的品質管理による計測検査」 | html5jパフォーマンス部 部長 株式会社Spelldata 竹洞 陽一郎 |
20:50 – 21:20 | Oracle Cloudにおけるパフォーマンスと品質への取り組み | 日本オラクル 株式会社 |
21:20 – 21:30 | 閉会の挨拶 | html5jパフォーマンス部 部長 株式会社Spelldata 竹洞 陽一郎 |
場所
住所: 東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
参加費
無料
講演概要
「改正民法債権法で変わる瑕疵担保責任 … 契約不適合責任について」
- 講演者
- 中島成総合法律事務所 弁護士 中島 成 先生
- 概要
- 民法債権法改正の背景
- 瑕疵担保責任から契約不適合責任へ
- 契約目的で全てが決まる
- 追完という概念
- 契約上の注意点 … 売買(IaaS、PaaS、SaaS)
- 契約上の注意点 … 請負(Webシステム構築、Webページ制作)
「非機能要求としてのWebパフォーマンス … 納品時の統計的品質管理による計測検査」
- 講演者
- html5jパフォーマンス部部長
株式会社Spelldata 代表取締役社長
竹洞 陽一郎
- html5jパフォーマンス部部長
- 概要
- 非機能要求としてのWebサイトの品質試験
- 経産省の契約書モデルと改正民法債権法とWebパフォーマンス試験
- Webパフォーマンスの計測手法 … どうしてRUM(Real User Monitoring)ではなくSynthetic Monitoringなのか
- 品質検査の結果をどのように「正しく」保証するか? … データの代表性、データの決定要因の変数、標本の大きさ
- 様々なシステムパフォーマンスの分散の合成としてのWebパフォーマンス
- 品質検査の標準化の取り組み
- 実務で実際にどのように取り組むのか
「Oracle Cloudにおけるパフォーマンスと品質への取り組み」
- 講演者
- 日本オラクル株式会社
- 概要
- 後日掲載予定
定員
100名
参加費
無料
ソーシャルもやってます!