【第五回BtoBマーケティングコラム】名刺をデータ化する3つの手段

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前回、Webサイト上でリードを獲得するための手段をご紹介しましたが、リード獲得の入り口はまだまだ展示会出展時や商談時などの場面が多いという企業様が多いのではないでしょうか。営業マンが訪問した際はもちろんのこと、展示会、セミナー、その他異業種交流会等、多い時には展示会では数百枚以上の名刺を獲得することもあるでしょう。この名刺、マーケティング活動に活用するためにはデータ化が必要ですが、データ化するとなると、社内にデータ化の手段がなければ名刺情報を全て手入力しなければいけないと思って面倒な作業が故にあきらめていませんか。「データ化が面倒で名刺は営業マンの引き出しに眠ったまま」ということは避けたいです。数年前までは名刺データ化のOCR技術も発展途上でスキャン後のデータ化精度が低かったり、スキャナーを購入しても持ち歩けないので、データ化しなければいけない名刺が溜まってしまったり、なかなか社内の名刺データ化が進まなかったという経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

今回は、名刺をデータ化したい方向けに、名刺データ化の手段を3つご紹介します。有料のツールも数多く存在しますが、今回は、手軽に始められるよう、できるだけ無料・もしくは費用が安価なものを取り上げます。みなさんのマーケティング活動を一歩進めるために、ぜひご活用下さい。

※「リード」とは「未取引顧客」とします。既存のお客様でも他商材の提供が可能な場合は、その既存のお客様も、これから購入頂けるソリューションの「リード」として考えます。

1,Eight

無料の名刺管理アプリです。スマートフォンで撮影した名刺情報をオペレーターが手入力し、データ化してくれるサービスです。自身で手直しの必要が無いという点がメリットです。しかし、無料のプランではデータ化された情報の出力ができないため、社内の名刺を1つに集約する際は有料版(月額400円、もしくは年額4,000円)のプランに変更する必要があります。なお、名刺データ化のサービスを提供するSansan株式会社が提供する個人向けの名刺管理アプリですが、名刺を管理するだけではなく、ビジネスSNSとしての進化が進んでおり、Eightユーザー同士で繋がると、名刺情報が更新された際にその情報が分かりますし、アプリ内でメッセージのやり取りも可能です。また、日経IDと連携すると、名刺交換をした企業の情報もアプリ内で見ることが可能です。

2, CAMCARD(キャムカード)

 こちらも無料の名刺管理アプリです。2015年7月までは無料版のユーザーは名刺のデータ化枚数が200枚と上限設定されていましたが、それが解除され、無制限でデータ化が可能になったようです。CAMCARDが優れているのはそのOCRの技術。名刺をカメラでスキャンすると、その瞬間約1秒で目の前にデータ化された情報が現れます。さらにデータ化された名刺情報の出力も無料のプランで可能という点は非常に利用価値が高いです。しかし、スキャンされたデータにはやはり若干の修正が必要なこともあり、名刺を1枚スキャンするごとに、内容を確認し、必要であれば修正する作業が手間に思う場合はあるかもしれません。
このアプリ、もとは2006年に設立されたINTSIG Information Co,Ltd.(イントシグ)が開発したサービスですが、日本ではキングソフト株式会社がユーザー向けに提供をしています。

3,名刺入力代行

 これは有料ですが、正確かつ手間をかけずにデータ化されたい方にはおすすめです。データ入力代行の会社へ依頼することで、手軽に名刺をデータ化してくれます。こちらでは特定のサービスの紹介は避けますが、名刺の表面全てのデータ化で1枚40円程度からデータ化を代行して頂けます。メリットとして、データ化作業に自社のリソースを割かずに済むという点がありますが、名刺枚数が少ない場合は、1枚あたりのデータ化料金が割高になることもあります。また、単発で利用するケースが多いため、データ化のたびに発注が必要な点はやや手間かもしれません。

まとめ

 今回は、マーケティング活動を一歩進めるテーマとして「名刺のデータ化」を掲げ、そのデータ化の手段を取り上げました。
筆者は今回取り上げた全ての手段を使い分けていますが、全てに共通して感じるのは、「名刺をデータ化してよかった」という点です。出先で急遽お客様に連絡が必要になった際には、スマートフォンからアプリで名刺情報が確認できますし、お客様が転職された場合には、その転職された先でもビジネスのつながりが維持できる場合があります。また、新製品の反響を見たい場合、過去お会いした方に情報をメールでご案内する手段がありますが、「リード」の情報がデータ化されていれば、それを出力し、メール配信リストにするだけで、すぐにメールを送ることが出来ます。
 データ化のためには営業の方がこれまで抱えてきた「名刺」を集約する作業も必要になりますが、その名刺をデータ化し、活用することで得られるメリットをしっかりと伝えることで、協力いただけるはずです。

今回ご紹介した名刺データ化の3つの手段を表にまとめたものがございますので、こちらもご覧ください↓

https://www.marketingbank.jp/special/cat07/253.php

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