市場規模は1100億円、ハロウィンキャンペーンの動画活用事例

ハロウィン商戦に向けたキャンペーン事例をまとめてみました。
※この記事は読者によって投稿されたユーザー投稿です:
  • 編集部の見解や意向と異なる内容の場合があります
  • 編集部は内容について正確性を保証できません
  • 画像が表示されない場合、編集部では対応できません
  • 内容の追加・修正も編集部では対応できません

"Trick or Treat?"
今年も、この季節がやってきました。すっかり日本に根付いた感のあるハロウィン。

博報堂生活総研が昨年、実施した調査によれば、「1年以内にした年中行事は何ですか?」という質問に
「ハロウィン」と回答したのは全体の11.7%。

その市場規模は1,100億円に達し、バレンタインを上回ったとも言われています。
(前年比9%増、一般社団法人 日本記念日協会の2014年推計)

米国では、「ハロウィン・マーケティグ」が確立されるほど、重要な商機です。国外のハロウィン商戦では、
どのように動画が活用されているのでしょうか。

事例1:パン屋さん

自社製品や、ブランドイメージとハロウィンがマッチしない。そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、心配はご無用。もはや、全ての人、業種に訪れる祝祭と化したもの。それがハロウィンだからです。

まずは、英国に本拠地をおく食パンメーカー"Gregg’s"が、12年に展開したハロウィンのキャンペーンをご紹介したいと思います。「町のパン屋さん」が展開するキャンペーンにしては少々、刺激的な内容に仕上がっています。
**Britain Prepare for Zombies** Only Humans Allowed
https://www.youtube.com/watch?v=vOMRTN_9kdQ

同キャンペーンでは、全英の中から14地域を選別。その街中をゾンビが練り歩き、Gregg’sの店舗を襲うというもの。ゾンビと一緒に映った写真をFacebookページにアップロードした人は、クジ引き券がもらえるという伏線も相まって、キャンペーンは大成功。動画の再生数は16万を超えています。

事例2:おばけ屋敷

"ScareHouse"はピッツバーグ(米・ペンシルベニア州)にあるおばけ屋敷。
ScareHouseは毎年、ハロウィンの時期に動画マーケティングを展開。ゾンビや吸血鬼に頼らない点が特徴です。

"Funny Scared People at ScareHouse Haunted House in Pittsburgh "
https://www.youtube.com/watch?v=B_SAdK5DS5I

内容は、来場者の絶叫や、戸惑う様子を撮影しただけというもの。ScareHouseの商品は「恐怖」。
彼らが、映像に落とし込んだのは、「商品のカスタマーレビュー」に過ぎません。この点は、非常に重要です。

動画マーケティングを成功させる上で、ScareHouseの事例から学ぶべきこと。それは、「偽りのなさ」です。
有りのままをさらす姿勢には、自信が満ち溢れていると同時に、『最上級の「恐怖」を提供する』という覚悟が
感じられます。

2つのセオリー

最後に、ハロウィーンの動画キャンペーンで多様される2つのセオリーを、ご紹介させていただきたいと思います。

1つ目は、「恐怖」が正体を明かすハッピーエンドもの。
その好例が昨年、IKEAが展開したハロウィンのキャンペーンです。

この動画のモチーフは、80年代のホラー映画の傑作「シャイニング」。
原作さながら、真っ暗なIKEAの店内を三輪車で駆け回る少年。ランプは点滅し、カーテンはまるで幽霊のよう。
そこに突如表れる2体の幽霊!?と思いきや、彼の両親が、三輪車の支払いに来たというオチ。

分かってはいても、最後まで見てしまう古典的な展開です。

このキャンペーンも、「動画内に映り込む商品を言い当てた顧客の内、13人には、30ドルのギフトカードを
プレゼントする」という伏線を引いており、それが奏功。再生回数は40万を超えました。
※一度、削除されているので、現在の再生回数とは異なります。

"IKEA The Shining"
https://www.youtube.com/watch?v=AxiGpm_d90k

もう1つのセオリー。それは、徹底した恐怖をプレゼントすることです。

それを実践したのがLG UK。彼らが12年に展開したハロウィンのキャンペーン "So Real It's Scary"。
これは、エレベータの底に、同社の「IPSモニター」を敷き詰め、床が落下していく映像を映し出すというもの。

ハロウィン以外のキャンペーンでは、許されない気もしますが、乗客たちの驚く姿は必見です。
キャンペーン実施当時の再生回数は、約1000万。現在は、2400万を超えています。
"So Real it's Scary "
https://www.youtube.com/watch?v=NeXMxuNNlE8

まとめ

10月31日はすぐそこ。街は、徐々にオレンジ色に染まりつつあります。今年は、どんなキャンペーンが話題を
さらうのでしょうか。キャンディーを用意して待ちたいと思います。
(編集部=赤坂 祥彦)

関連記事

現代版「8時だョ! 全員集合」 感動を巻き起こした動画のキーワードは、「参加者目線」と「羨望感」

地方の音楽教室運営会社が魅せた 徹底的なターゲティングで、”ニッチ”を取り込み”マス”を捉える

心を動かし、イメージを向上させる「動画プロモーション」の展開方法とは

参考記事

生活定点1992-2014|博報堂生活総研
ハロウィーン市場、バレンタイン超えた? 商戦が活況
Greggs reveals viral ad as part of Halloween themed campaign
Halloween Video Ideas So Good They’ll Haunt You
Halloween Haven Video Marketing
Watch IKEA's Spooky Halloween Ad That Pays Perfect Homage to 'The Shining'
LG's Elevator Prank Scares Its Way on to Viral Chart
Effective Video Marketing for Halloween

この記事が役に立ったらシェア!
メルマガの登録はこちら Web担当者に役立つ情報をサクッとゲット!

人気記事トップ10(過去7日間)

今日の用語

ダイマ
「ダイマ」は、ダイレクトマーケティング(Direct Marketing)の略。 ...→用語集へ

インフォメーション

RSSフィード


Web担を応援して支えてくださっている企業さま [各サービス/製品の紹介はこちらから]