動画広告の活用~企業は「政治家をこえていけ」
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麻生自民党チャンネルや小沢一郎チャンネルなど、Webの動画広告を活用し、政治家が自らの姿勢をアピールすることは珍しくないご時勢になってきました。
※中川昭一氏の例の会見も、YouTubeがあったから有名になった部分もあるでしょうね。
大学もYouTubeの活用が進んでおり、京都大学にも公式ページがあるのです。
麻生自民党チャンネル
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch90
小沢一郎チャンネル
http://ch.nicovideo.jp/channel/ch81
京都大学のYouTube活用
http://www.youtube.com/KyoDaiOcw
「一番の企業広告は、企業自らの発する生の声」
僕にとってこれは「アタリマエ」のことです。
“企業”を“広く告げる”ためには、まず企業自身が声を発していかないと。
もっというと、企業で働く人がみんな、「PRはみんなのお仕事」というプロ意識を持ち、自らの想いをお客さまに直接届ける活動を、継続的に行っていくことこそが、最大の広告宣伝活動だと思っています。
参)PRは「みんなのお仕事」
http://web-tan.forum.impressrd.jp/u/2009/02/11/4989
ただ、今までは、TV・新聞・雑誌・ラジオといった、いわゆる「マス媒体」において企業の声を直接届けるのは至難の業。
「載る」確率が大変少ないプレスリリースの活動や、極めて高い費用を払って広告枠を買う~そしてその枠が限られているものだから、企業側は読み手が全然“読みたくない”商品・サービスの告知ばかりに躍起になり、いわゆる「声」を届けることがほとんどない~しかなかったわけですから。
Webというインフラの登場により…
誰しもがコンテンツプロバイダーになれる。
供給された内容が面白ければ話題になり、話題になると「検索エンジンの検索結果の上位にランクインする」ことにより多くの人の目に触れる機会は、メディアが限られていた時代よりぐぐぐぐぐぐんと増えている。
多くの企業はこのことに気づくべきなんです。
あるいは、気づいているならやるべきなんです。
企業自らが発する声を届けることを。
それをしないで政治家に文句ばかり言っていてもイケテないんじゃない?と思います。
月曜にオープンした「親子のやる気ラボ」にて公開した「親子のやる気応援ムービー」における、大勢のZ会社員の参画(男女の高校生役以外は全部Z会社員!)は、まさにZ会という会社、風土を知って欲しい、そんな社員の願いから作ったものです。
◆親子のやる気ラボ
http://oya-zkai.jp/
◆親子のやる気応援ムービー
http://oya-zkai.jp/movie/index.html
そして、プロデュースした僕の意図は、下記2つのブログで言い尽くされています。
“CMは社員で作ってYouTubeで流す”
http://d.hatena.ne.jp/atutake/20090217
「だから問題はコミュニケーションにあるんだよ」(コミュニケーション研究所 竹林篤実代表のブログ)
“Z会「わたしたちをこえてゆけ」がやすやすと超えていったもの”
http://kmo.air-nifty.com/kanamori_marketing_office/2009/02/z-2b96.html
「Kanamori Marketing Office」(金森マーケティング事務所 金森努代表のブログ)
竹林さんのブログより引用します。
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さて、今回の動画広告でZ会がアピールしているメッセージは何か?
Z会には仕事を楽しんでいる人がたくさんいる(あるいは、Z会の社員はみんな、仕事を楽しんでいる)ということだろう。これはZ会にとって決定的に重要なメッセージとなる。なぜなら、Z会の商品は人だから。そもそも、およそすべての教育産業にとっての第一義的な商品は『人』だと思う。
教育は人を通じてしか成就しない。教育とは「教え・育む」と書く。どちらも他動詞である。誰かが誰かを教え、育むのだ。そのための方法論はいろいろある。さまざまなツールが使われもする。しかし、根幹に存在しなければならないのは『人』なのだ。
だからZ会では、どんな『人』が、何を考え、どんなふうに仕事をしているのかを伝えることが決定的に重要なのだ。『人』を伝えるために作られたのが、今回の動画広告だと思う。
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金森さんのブログより引用します。
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なんとなくオモロイと思った次には、よく考えれば「コイツはすごいCMだ!」と思った。その理由はいくつかある。
まず、メインメッセージが「わたしたちをこえてゆけ」だ。「私は続かなかった」「続けていれば今頃は・・・」などと登場人物のオッサンらが口々に言う。つまり、「こえていく」対象は、「通信教育が続かなかったわたしたち」の「死屍累々」だ。確かに同会は毎年東大合格者を何人も出す名門通信教育だ。死屍累々もやむないかもしれない。しかし、自社の挫折率の高さとも解釈されかねないメッセージを、ここまでしっかり出せるということには大いなる自信を感じる。
もう一つ。
「私は続けられなかったけど」というメッセージ、ある意味、下手をすればイヤミな感じになりかねない。わざとらしさが出たらアウトではないだろうか。しかし、このエキストラ的に大量に登場するオッサンらが実に自然で、ある意味、シロウト的で自然でイヤミがないのだ。聞けば、Z会の社員であるという。
社員を起用すると自社のサービスの質の高さをアピールせんと、不自然な演技になりがちだろう。しかし、実に自然なのだ。いや、むしろ楽しそうだ。
なぜ、そんなに自然にできるのか。もしかしたら、社員の人たちも、通信教育会社の社員でありながら、筆者同様に「通信教育挫折」のスネに傷を持っているのではないかと穿ってしまう。
その真偽はともかく、「挫折する人もいるけれど、続けられれば必ず結果が出る!」と、自社のサービスに強い自信とそれを支える自分たちに強い誇りを持っていることが画面から伺える。
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Z会が伝えたかったことはこのお二方のに言い尽くされています。
僕が教育サービスを「受ける」立場であったら、間違いなく
・関わっている「人」はどんな人たちか
・自分たちの商材・サービスに(過信ではなく)誇りを持って取り組んでいるか
はとっても大切にしたいことですし、それを「伝えたかった」。
少なくともお二方には「伝わった」ようですので、嬉しく思っています。
そして、「お客さま」の立場だけではなく、社内を含めての流れを考えると…
社員が出演する動画広告を作成することで社員の気持ちが盛り上がる
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盛り上がった気持ちを受け取ったお客さんが購買に至る
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購買に至ったお客さんを裏切りたくない!という気持ちは(いわゆる「単なる広告宣伝」をする場合よりも)ずっと商材・サービスの開発に反映され、お客さんにも良いものを届けることができる。
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結果みんなが幸せになるー
動画広告の活用、企業戦士よ、政治家に負けるな!
ソーシャルもやってます!