結婚・育児・恋人の話は地雷!? 無意識の偏見・思い込みに気を付けている人はほぼ8割だが…【ライボ調べ】

「アンコンシャス・バイアスな言動を受けた経験」ある人は79.1%と圧倒的。

ライボの調査機関であるJob総研は、「2023年 言動の偏見と意識」に関する調査結果を発表した。「結婚・育児・恋人に関するアンコンシャス・バイアス」への意識、注意する話題、言動を受けた経験、職場での取り組みの賛否などについて、現在職を持つ社会人男女784人が回答している。

アンコンシャス・バイアスとは、人が無意識に持つ偏見や思い込みのこと。人は誰もが独自のアンコンシャス・バイアスを持っており、気付かないまま行動や意志決定に影響を受けているとされる。ただし内閣府の調査では「アンコンシャス・バイアス」という言葉の認知度はまだ21.4%にとどまっているという。

“同性の部下に対して、結婚の話題を振る”のがありがち?

まず「“結婚・育児・恋人”に関して職場でアンコンシャス・バイアスに気をつけているか」を聞くと、「気をつけている派」79.1%が多数(とても気をつけている22.2%、気をつけている29.7%、どちらかといえば気をつけている27.2%)。年代別では40代の「気をつけている派」83.1%が最多。20代79.7%、30代76.8%、50代76.5%がそれに続くなど、働き盛り層と壮年層で低いようだ。

気をつけていると回答した620人に「特に気をつけている話題」を聞くと「既婚・未婚について」50.8%、「出産の予定」45.3%、「子供の有無」43.7%が上位。「それらの話題に気を付けている相手」を聞くと、「異性の同じ地位/役職」46.0%、「同性の同じ地位/役職」44.8%、「同性の上司/先輩」44.2%が上位。“異性の同僚”に特に注意を払っているようだ。こうしたアンコンシャス・バイアスな言動に対しては「意見を押し付けられている気分になる」「否定されている気分になる」という人が多く、相手に対する印象が下がりがちだ。

一方で全体に「アンコンシャス・バイアスな言動を受けた経験」を聞くと「ある派」が51.9%、「ない派」が48.1%とほぼ2つにわかれた。年代別では30代の「ある派」55.5%が最多で、40代54.0%、20代50.4%、50代41.6%となった。30~40代は“結婚・育児・恋人”の話題の当事者であることが多いからと考えられる。

そこでアンコンシャス・バイアスな言動を受けた経験ありと回答した407人に「言動を受けた話題」を聞くと、「既婚・未婚について」33.7%、「彼氏/彼女の有無」31.0%、「子供の有無」28.0%が上位。「言動を受けた相手」では、「同性の上司/先輩」41.8%がやや多く、「異性の上司/先輩」37.1%、「異性の同じ地位/役職」30.0%が上位だった。“同性の部下に対して、結婚の話題を振る”というのがありがちのようだ。

最後に「職場でのアンコンシャス・バイアスをなくす取り組みの賛否」を聞くと「賛成派」83.4%と圧倒的に多い。年代別では40代の「賛成派」89.7%が最多だった。

調査概要

  • 【調査対象】現在職を持つ20~50代社会人男女
  • 【調査方法】インターネット調査。JobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
  • 【調査時期】2023年9月27日~10月2日
  • 【有効回答数】784人
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