TV系動画配信、利用上位は「TVer」「ABEMA」「GYAO!」。GYAOがなくなるとどうなるか?【MMD研調べ】

見逃し配信は「時間的な制約」、リアルタイム配信は「視聴場所」で使い分け。

MMDLabo株式会社が運営するMMD研究所は、「テレビ配信サービスに関する調査」に関する調査結果を発表した。18歳~69歳の男女10,100人から回答を得ている。

見逃し配信の利用経験は38.0%、まだまだ伸びしろアリ

まず見逃し配信について「認知」「利用経験」「現在利用」の比率を見ると、まず全体では「認知」80.1%、「利用経験」38.0%、「現在利用」31.0%だった。年代別では高齢になるほど認知は増えるが利用は落ち込む。「認知」は60代84.8%が最多なのに、「利用経験」は10代48.6%、「現在利用」は10代36.7%が最多だ。

利用経験がある3,839人に「見逃し配信を視聴するときに使用するデバイス」を聞くと、「スマートフォン」57.6%、「PC」34.8%、「テレビ」26.0%の順だった。

具体的に利用サービスを聞くと、「無料配信サービス」では「TVer」68.0%が圧倒的に多く、「ABEMA」29.1%、「GYAO!」25.4%が上位。「有料配信サービス」では「Amazon Prime Video」40.1%が最多で、「Netflix」20.4%、「Hulu」14.3%が離れて続く。

無料配信サービス3位のGYAO!だが、2023年3月31日でのサービス終了が発表されている。一方4位以下は、NHKプラス、FOD、日テレ無料!、ネットもテレ東と放送局密着のサービスが続き、類似するサービスがない。GYAO!のサービス終了後に新サービスが出てきた場合、ダークホースになることも考えられる。

見逃し配信を利用している3,129人に、「見逃し配信の利用頻度」を聞くと、「ほぼ毎日」17.2%、「週に2~3回程度」23.7%、「週に1回程度」24.9%。同様にリアルタイム配信を利用している2,812人に利用頻度を聞くと、こちらは「ほぼ毎日」27.1%、「週に2~3回程度」15.8%、「週に1回程度」16.4%で、どちらも着実に浸透している。

あわせてそれぞれのサービスの「利用理由」を聞くと、見逃し配信では「見逃したテレビ番組が配信されていたから」46.3%、「好きな時間にテレビ番組を見たいから」38.5%、「見たいテレビ番組の録画を忘れたから」31.9%が上位。

リアルタイム配信では、「好きな場所でテレビ番組を見たいから」35.3%、「外出時に見たいテレビ番組があったから」22.4%、「自分が住んでいる地域以外のテレビ番組を見たいから」16.5%が上位だった。見逃し配信はコンテンツ内容、リアルタイム配信は視聴場所によって利用が増えるようだ。

調査概要

  • 【調査対象】18歳~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2022年12月5日~7日
  • 【有効回答数】10,100人

※2023年3月1日追記:記事の初出時において、誤字がありました。大変申し訳ございません。下記のとおり訂正させていただきました。
×訂正前:NHKプレス
○訂正後:NHKプラス

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