ソーシャルメディアマーケティング市場、2023年ついに1兆円を突破の予測【サイバー・バズ/デジタルインファクト調べ】
サイバー・バズは、デジタルインファクトと共同で、国内におけるソーシャルメディアマーケティングの市場動向を調査した結果を発表した。本調査では、企業によるソーシャルメディアを活用したマーケティングを目的とする年間支出額を「ソーシャルメディアマーケティング市場」と定義し、さらに「インフルエンサーマーケティング」「アカウント運用支援」「キャンペーンプランニング・コンサルティング」「分析ツール」「ソーシャルメディア広告」の5カテゴリに分類し、それぞれ推計・予測している。
YouTubeやTikTokなど動画系の進捗が目立つと予想
この調査によると、2023年の国内ソーシャルメディアマーケティングの市場規模は1兆899億円(前年比117%)と予測された。広告主の投資が引き続き好調で、縦型・ショート動画などの新興プラットフォームをはじめとするソーシャルメディア全般に、積極的投資が行われる見込みだ。
その結果今後も市場は伸長し、2027年には1兆8,868億円と、2兆円目前まで到達すると予想されている。
2023年時点のカテゴリ別内訳は、「ソーシャルメディア広告」9,724億円(89.2%)、「インフルエンサーマーケティング」741億円(6.8%)、「SNSアカウント運用支援」261億円(2.4%)、「分析ツール」80億円(0.7%)、「キャンペーンプランニング・コンサルティング」92億円(0.8%)と推測されている。
もっとも大きなボリュームを占める「ソーシャルメディア広告」は幅広く活用されており、高い水準で成長。2027年には、市場規模1兆6,904億円に達すると予測されている。
それに次ぐ「インフルエンサーマーケティング」は、2023年に741億円と、前年比120%の高い成長が見込まれる。著名人のソーシャルメディア活用、消費者の情報収集の変化(ネット検索からソーシャルメディアへ)などがその背景にあると考えられる。
またTikTokを中心に、縦型動画フォーマットの普及が進み、企業からの注目も高まっている。この結果2027年には市場規模1,302億円に達すると予測されている。
そのほか、「アカウント運用支援」「キャンペーンプランニング・コンサルティング」「分析ツール」に対する需要も比例して拡大している。分析ツールは、中長期的に一部でコモディティ化が進み、低価格ツールの普及などもあったが、底堅い需要で推移すると予想されている。この結果、これら3カテゴリの市場規模も、2023年に433億円(前年比116%)と好調に推移する見込みだ。
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