2020年のソーシャルメディア広告市場は4,932億円、2025年には1兆円超も視野【サイバー・バズ調べ】
サイバー・バズとデジタルインファクトは、「国内ソーシャルメディアマーケティングの市場動向」について共同調査を実施した。企業によるソーシャルメディアを活用したマーケティングを目的とする年間支出額を「ソーシャルメディアマーケティング市場」と定義し、これを以下5つのセグメントの年間総額について推計・予測した。
- インフルエンサーマーケティング
PR活動であることをあらかじめ明示して、インフルエンサーが製品・サービスを訴求した情報発信に対して支払われる費用。
- アカウント運用支援
自社製品・サービスの販売促進や顧客育成を目的とし、法人企業がマーケティング目的に開設しているアカウントの運用支援に支払われる費用。
- キャンペーンプランニング・コンサルティング
ソーシャルメディアを活用したキャンペーンのプランニング、ソーシャルメディア活用全般に関するコンサルティングに支払われる費用。
- 分析ツール
ソーシャルリスニング、プランニングツール、効果測定ツールなどに支払われる費用(監視専門ツールは対象外)。
- ソーシャルメディア広告
YouTube、Facebook、Instagram、LINE、Twitter、TikTokで提供されている広告(ブログサイトの広告は対象外)。
2020年のソーシャルメディアマーケティング市場は5,519億円、前年比107%の見通し
まず、「国内ソーシャルメディアマーケティングの市場規模」を推計したところ、前年比107%の5,519億円だった。新型コロナの負の影響はあるが、成長曲線は多少鈍化したが増加傾向を維持。一部企業の投資は落ち込んだが、オンライン販売に注力するための投資、新規顧客育成・顧客獲得のための投資が堅調に維持された。
2025年のソーシャルメディアマーケティング市場規模は、2020年対比で約2倍、1兆1,171億円に達すると予測された。
なおカテゴリ別の内訳は、「ソーシャルメディア広告」4,932億円:89.4%、「インフルエンサーマーケティング」317億円:5.7%、「SNSアカウント運用支援」145億円:2.6%、「分析ツール」75億円:1.4%、「キャンペーンプランニング・コンサルティング」50億円:0.9%などと推測されている。
このうち「(5)ソーシャルメディア広告」に次いで大きい「(1)インフルエンサーマーケティング」について見ると、2020年の市場規模は前年比105%の317億円。2021年以降も急速な成長が見込まれている。YouTubeでは芸能人の参入、Instagramは販売チャンネルとしての重要性の上昇、Twitterは情報拡散への需要の増加などを折り込み、2025年には723億円に達すると予測されている。
中心となるソーシャルメディア広告は4,932億円、2025年には1兆円超も視野
(2)SNSアカウント運用支援、(3)キャンペーンプランニング・コンサルティング、(4)分析ツールを合わせた市場について見ると、2020年は前年比112%と好調に推移し、307億円が見込まれる。以降も、ソーシャルメディアマーケティング需要の拡大により順調な成長が見込まれる。
そして、中心となる(1)ソーシャルメディア広告の需要も継続して拡大。2020年の広告向け需要は前年比107%の4,932億円、2025年には2020年対比で約2倍の1兆12億円に達すると予測された。
調査概要
- 【調査対象】ソーシャルメディアマーケティング市場
- 【調査方法】広告会社、ソーシャルメディアマーケティング会社、インフルエンサーマーケティング会社、その他各種ソリューション事業者へのヒアリング、調査主体ならびに調査機関が保有するデータ、関連企業・機関データ、公開情報の収集(調査機関:デジタルインファクト)
- 【調査期間】2020年4月~2020年9月
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