日清食品の「完全栄養食」に花王の「仮想人体生成モデル」の活用に向けた協業で合意

「完全栄養食」の喫食者の健康状態の詳細を簡単に推定、将来のパーソナライズ化に応用

日清食品と花王は、最新のテクノロジーに基づいて日清食品が研究している「完全栄養食」の進化に向けて、花王が提供する「仮想人体生成モデル」を活用した新たな取り組みの開始に合意した、と4月20日に発表した。花王のモデルを活用して完全栄養食の喫食者(食事をとる人)の健康状態を簡単に取得することを目指している。

 

日清食品はインスタントラーメンなどで培った技術を応用し、最先端の食品加工技術を駆使した完全栄養食を研究している。一方、花王の仮想人体生成モデルは、健康や生活に関する多種多様な1600以上の項目を網羅した統計モデルで、限られた項目のデータを入力するだけで別の項目のデータが出力され、健康状態を簡単かつ詳細に推定できる。

日清食品は、身長や体重など測定に負担のないデータやアンケートで入力できるデータから、血糖値など測定に身体的負担を伴う項目を短時間で推定できることに着目。花王のモデルで完全栄養食が健康状態に与える影響を把握できるかを検証する。将来的には、肌状態や体臭などから健康状態を推定して完全栄養食のパーソナライズ化に応用する。

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