シニア層が想像した「若年層のおこづかい月額」は2万8千円、実際はそれより高？低？【大和ネクスト銀行調べ】

大和ネクスト銀行は、「シニアが考える若年層イメージ」と「若年層の実態」に関する調査を実施した。全国の60歳～79歳の男女500人（シニア層）が若年層に関するイメージを、20歳～29歳の男女500人（学生を除く若年層）が実状・実態を回答している。

シニアが考える若年層の「貯蓄額」は平均132万円、実際はそれを上回る結果に

まずシニア層に「若年層に抱くイメージ」を聞くと、1位「好奇心旺盛」34.4％、2位「行動的」33.4％、3位「前向き・ポジティブ」20.6％だったが、若年層に「自身の性格・特徴」を聞くと、1位「負けず嫌い」31.4％、2位「優しい」28.8％、3位「責任感が強い」24.8％と、大きく異なった。

同様にシニア層に「若年層が得意だと思うこと」を聞くと、「仲間と情報を共有する」49.2％のほか「流行を取り入れる」「趣味を楽しむ」「わからないことを調べる」が上位だった。若年層に「自身が得意だと思うこと」を聞くと、「趣味を楽しむ」「わからないことを調べる」「節約をする」「お金を貯める」で、こちらはやや一致を見せた。またシニア層が思うより若年層はお金にシビアになっていると思われる。

そこで、シニア層に「若年層の『おこづかい（自由に使えるお金）』（月額）」を聞くと、「3万円～5万円未満」34.6％が最も多く、平均は27,784円。若年層に「自身の『おこづかい』（月額）」を聞くと、「2万円未満（計）」がほぼ半分を占めており、「1万円～2万円未満」22.0％が最多で、平均24,657円と、やはり実際には低い。

なおシニア層に「若年層の『推し活にかけている費用』（月額）」を聞くと、平均7,956円だったが、若年層に「自身の『推し活にかけている費用』（月額）」を聞くと、「0円」が7割以上を占め、平均2,525円に留まっている。

なおシニアが考える若年層の「貯蓄額」が平均132万円だったのに対し、実際の「貯蓄額」は平均183万円だった。“貯蓄額が200万円以上”という若年層の割合もシニアのイメージの約1.9倍に達する。またシニアが考える「若年層がリタイアまでに準備できると思う『老後の生活資金』」が平均2,012万円だったのに対し、「若年層がリタイアまでに準備したいと思う『老後の生活資金』」が平均2,664万円となるなど、若年層は貯蓄に熱心のようだ。

シニア層は「戦争のない社会」を望むが、若年層は「誰もが働きやすい社会」とより現実的

シニア層に「若年層について知るきっかけ」を聞くと、「テレビのニュース」「テレビの情報番組」「ネットの記事・ニュース」「テレビのバラエティ番組」が上位だが、若年層に「自分たち20代の姿を正しく伝えていると思うもの」を聞くと、「SNS」「動画サイト（YouTubeなど）」「テレビのニュース」「テレビの情報番組」が上位となった。テレビ経由でなく、直接的に若者文化に触れられるSNSこそ実像だと若者は考えているようだ。

シニア層に「若年層に将来、実現してもらいたいと思う社会」を聞くと、「戦争のない社会」61.2％が1位だが、若年層が思う「自分たちの手で将来、実現させたいと思う社会」では6位に留まっており、「誰もが働きやすい社会」「いじめ・ハラスメントのない社会」のほうが高い。ただし調査時期が2021年12月のため、ウクライナ情勢を踏まえた現状では回答が大きく変動した可能性がある。

さらにシニア層に「自身の経験を踏まえ、若年層がやったほうがいいと思うこと」を聞くと、「失敗から学ぶ」「感謝の気持ちを忘れない」「夢や目標を持つ」だったが、若年層に「今後、やっていきたいと思うこと」を聞くとこれらはすべてトップ10圏外で、「自分らしく生きる」「健康に気をつける」「頑張りすぎない」が上位となっている。

最後に「理想の若者像」と「理想のシニア像」を聞くと、「シニアが考える理想の若者像」では芸能人1位「菅田将暉」、スポーツ選手1位「大谷翔平」、アニメキャラ1位「竈門炭治郎」だった。一方「若年層が考える理想のシニア像」は芸能人1位「所ジョージ」、アニメキャラ1位「磯野波平」だった。

調査概要

• 【調査対象】ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする60歳～79歳の男女（シニア層）と20歳～29歳の男女（学生除く、若年層）
• 【調査方法】インターネット調査
• 【調査時期】2021年12月3日～5日
• 【有効回答数】総計1,000人（シニア層500人、若年層500人）