在宅テレワーク派 vs 出社派! 20~30代男性は「会社に対して愛着がある」、女性の営業・企画職は「働き方は自分で選ぶ」など性・職種・年代でかなりの傾向差【アスマーク調べ】
アスマークは、テレワーク(在宅勤務)に関する調査結果を発表した。在宅をしたい人(在宅派)と出社をしたい人(出社派)、および営業・企画職と事務職とを比較し、その違いを探っている。回答者は計600名。
会社や仕事への愛着、働き方や自分の能力に対する考え方に、職種や年代で傾向差
まず全体に「今の仕事に満足しているか」「転職を考えたことがあるか」「会社に対して愛着があるか」「自社のサービス・製品を、自信を持って顧客に勧められるか」「自分の能力を十分に発揮できているか」など10問について、あてはまるかあてはまらないかを回答してもらった。
その結果、出社派かつ営業・企画職の男性は、すべての項目で会社・仕事への満足度が平均より高かった(「転職を考えたことがあるか」は逆に低い)。特に「仕事のなかで、自分が果たすべき役割は明確である」は全体が57.5%なのに対し、67.6%と10ポイント以上も上回った。
また性年代別で見ると、特別な傾向も見られた。まず在宅派の女性は「転職を考えたことがある」が50%(全体37.3%)に達しているが、「自社のサービス・製品を、自信を持って顧客に勧められる」59.5%(全体46.7%)、「仕事を通して、自分自身が成長していると実感できる」54.8%(全体42.8%)も高く、仕事・自社製品への愛着はあるが仕事形態にはとらわれていない様子がうかがえる。
また20~30代男性は、「会社に対して愛着がある」59.0%(全体42.2%)、「今の仕事で、自分の能力を十分発揮できている」64.1%(全体44.8%)のスコアが他と比べてかなり高い。
次に個々人の性格について、「1人でいることが苦にならない」「人が多い場所にいるのは疲れる」「文章よりも会話で伝えるのが得意」「業務の進め方は自分でコントロールしたい」など10問について回答してもらった。
その結果、「1人で作業に没頭することが多い」は在宅派が67.0%(全体64.7%)と高めで、とくに在宅の事務職では76.0%にまで達している。また「人が多い場所にいるのは疲れる」は、全体56.0%に対し、在宅派63.3%・出社派48.7%と対称的な結果となった。そのほか「働き方は自分で選びたい」は、全体76.8%に対し、在宅派は79.3%でそこまで大きな差は出ないが、女性の営業・企画職に限ると92.9%と突出して高い。女性の営業・企画職は「文章でのコミュニケーションが苦にならない」73.8%(全体53.2%)も高い。
さらに、個々人の性格について異なる方向から、「知らない人とすぐ話ができる」「人が快適で幸せかどうか気にかかる」「哲学的・精神的な問題を考える」「かなり前から準備する」など12問について、あてはまるかあてはまらないかを回答してもらった。
その結果、「知らない人とすぐ話ができる」「パーティーや社交イベントを企画する」は、在宅派の女性営業・企画職は高く、在宅派の男性営業・企画職、在宅派の事務職は低いという傾向が見られた。同じ在宅派でも、職種・性別でかなり性格に違いがあることがうかがえる。
出社派では、「落ち込んだり憂鬱になったりする」「ストレスを感じたり不安になったりする」が低めで、特に男性営業・企画職は10ポイント近く全体平均を下回っている。
同様に「新型コロナに関する不安」についても質問すると、「自身がウイルスに感染することに大きな不安がある」69.3%はやはり高いが、「出社することは感染リスクが高い」66.0%、「公共交通機関の利用は感染リスクが高い」60.8%も上位だ。特に在宅派は、出社や公共交通機関の利用に感染リスクを感じる人が10ポイントほど多い。逆に出社派は「感染者のことを特別視することはない」が平均の51.3%に対し57.3%と高く、出社派の男性事務職に絞ると65.1%に達している。このへんはコロナに対する現状理解や組織運営の観点で意見が割れていそうだ。
調査概要
- 【調査対象】首都圏(一都三県)在住の20~50代男女、会社員(正社員、派遣社員)で、テレワーク(在宅勤務)が可能な業務をしている営業・企画職または事務職
- 【調査方法】Webアンケート
- 【調査時期】2021年8月19日~25日
- 【サンプル数】600。(1)在宅派:営業・企画職(2)在宅派:事務職(3)出社派:営業・企画職(4)出社派:事務職)を各150人ずつ
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