“SNS疲れ”圧倒的に多いのは女性20代、若い人ほど利用中止/退会を選択しがち【アスマーク調べ】
アスマークは、“SNS疲れ”に関する調査結果を発表した。「使用経験のある・現在利用しているSNS」とともに、「利用の理由」「SNS疲れの経験の有無」「SNS疲れを感じて利用をやめたサービス」「SNS疲れ解消のために行っている行動」「理想のSNS」「SNS疲れを感じても今後も使いたいSNS」「継続したい理由」などをSNSユーザー(元ユーザーを含む)1,000名に聞いた。
“SNS疲れ”が最も多いのは「女性20代」、男性同年代の1.5倍・男女60代の2倍に達する
まず、“SNS疲れ”の経験の有無を聞くと、女性20代の65.0%が「過去にSNS疲れを感じた」と回答した。以下「女性40代」54.0%が続くが、10ポイント以上の差が付いている。「経験あり」が過半数だったのはこの2グループのみで、3位の「男性30代」は47.0%とかろうじて半数を切っている。
また女性20代は、「SNSの利用理由」において、全体主流の「連絡手段として」「顔見知りの友人・知人の近況を把握するため」以外に、「自分が投稿するため」「趣味の情報収集・発信をするため」「商品・サービスの情報収集・発信をするため」「SNS上の人の近況を把握するため」などが、他年代より高めの数値を示している。単なるコミュニケーション手段ではなく、自己実現・自己表現・自己承認などにもSNSをフル活用していることが、より“SNS疲れ”も加速させていると考えられる。
FacebookやLinkedIn、ビジネス色の強いSNSほど疲れやすい?
次に、利用SNSごとに“SNS疲れ”経験を聞くと、「Facebook」42.5%、「LinkedIn」42.1%と、ビジネス色の強いSNSが2トップとなった。LinkedInはサンプル数が少なく参考値だが、匿名性や娯楽性が低く、職場の人との交流が含まれるSNSほど疲れやすいと見られる。なお、20代女性は、どのツールにおいても、4割以上がSNS疲れを経験していた。
「疲れを感じたことがあっても、退会はしない」約7割、それでも使い続けるのはLINE
こうしたSNS疲れにより、「利用をやめた・退会した経験」を利用SNSごとに聞くと、最も多かったのは「Facebook」12.2%で、ここでは「LINE」9.1%が続いた。性別年代で見ると、男性20代では22.0%が「LINE」の利用を止めており、他より高い。
「疲れを感じたことがあっても、退会はしない」の数値を見ると、全体では69.6%。逆に残り3割はSNS疲れで退会などを経験していた。性別年代では、男性20代の「疲れを感じたことがあっても、退会はしない」は48.8%で、利用中止/退会経験者は半数を超える。女性20代も61.5%と他年代より低く、若い人ほどSNS疲れを感じたら利用を止める傾向がある。
さらに、「SNS疲れを感じたことがあるが、今後も使いたいと思うSNS」を聞くと、LINEユーザーの半数以上(52.5%)が「今後も利用したい」と回答している。FacebookやInstagramのような、画像投稿を主体としたSNSに比べ、LINEはコミュニケーション手段としての利用意向が高いためと考えられる。
一方で「いずれもあてはまらない」(=使いたいと思うものはない)と回答したユーザーも、21.5%存在した。SNS疲れを感じたら、アカウント消去まで行かなくても、ログインを避けて少し距離を置くのも、1つの選択肢だろう。
調査概要
- 【調査内容】SNS疲れに関するアンケート調査
- 【調査対象】SNS(Facebook、Twitter、Instagram、LINE、TikTokのいずれか)のアカウントを過去に保有したことがあり、投稿もしくは閲覧を週に1回以上したことがある全国20~60代男女
- 【調査期間】2019年1月29日~1月31日
- 【調査方法】インターネット調査(アスマークの自社モニタ)
- 【サンプル数】1,000
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