定額制動画配信サービス、「Amazon+他サービス」スタイルが基本形に【GEM Partners調べ】

オリジナルコンテンツ・独占配信に強いサービスが存在感を示す。

GEM Partnersは、2021年上半期における「定額制動画配信サービス」の視聴者数ランキングを発表した。同社の「GEMランキングクラブ」プロジェクトを使い、2021年上半期(1月2日~6月25日)の週次の調査結果を集計し、サービス別に視聴者数ポイントランキングを作成している。

Amazonをベースに、オリジナルコンテンツ・独占配信に強いサービスを併用

記載の実査日において過去1週間以内にそのタイトルを見た人の多さを示す「視聴者数ポイント」によると、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、U-NEXTなど、主要サービスの上位には、「呪術廻戦」「鬼滅の刃」「進撃の巨人」「名探偵コナン」など、日本のアニメシリーズ・映画(黄色)が多くランクインした。

一方、定額制動画配信サービスのオリジナルコンテンツでは、Amazonプライム・ビデオは「HITOSHI MATSUMOTO Presentsドキュメンタル」とバラエティ系だが、Netflixは「愛の不時着」「梨泰院クラス」「ヴィンチェンツォ」などの韓国ドラマが上位で、傾向の異なる作品群がランクインしている。ディズニープラスやABEMAプレミアムなど、サービスによっては上位すべてをオリジナルコンテンツや独占配信が占めており、キラーコンテンツとして機能していることが分かる。

「そのサービスのみを利用している」という人の割合を見ると、「Amazonプライム・ビデオ」61.8%が最多だが、他サービスは3割程度まで下がるため、多くの利用者は複数サービスを併用していると考えられる。「各サービス利用者が他に利用しているサービス」を見ると、Amazonプライム・ビデオをメインで視聴し、その他サービスも併用している様子がうかがえる。

さらに動画配信サービスの3形態である「定額制」「レンタル」「購入」について、ここ数年の推移を見ると、「定額制(SVOD)」が昨年時点で30.3%と最多で、約2割のDVDレンタル・DVDセルを上回っていた。推移を見てもDVD系は右肩下がりであり、SVODの急成長が目立つ。売り切り型からサブスクリプション型のサービスが今後主流となり、かつ複数サービスの利用が前提というのが未来図と言えそうだ。

調査概要

  • 【調査対象】日本在住の15~69歳の男女
  • 【調査方法】インターネットアンケート
  • 【有効回答数】約7,000人
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