過熱する「投げ銭」事情、10代の投げ銭経験者は現在10%ほどだが、今後急増の可能性も【SheepDog調べ】
SheepDogは、10代を対象とした「投げ銭の経験」に関する調査結果を発表した。15歳~19歳の男女400人から回答を得ている。
主要SNSが続々導入、過熱する「投げ銭」事情
ここ最近、さまざまなSNSサービスが「投げ銭」機能の実装に積極的だ。「投げ銭」とは、「他のユーザー(クリエイター、ライブ配信者など)の投稿に対し、金銭や仮想アイテムをプレゼントして応援する機能」だ。仮想アイテムは無料・有料のものがあり、受け取った側は換金することもできる。代表的な例では、YouTubeの「スパチャ(スーパーチャット)」、SHOWROOMの「ギフト」、Pocochaの「アイテム」、TikTokの「LIVE Gifting」、Instagramの「バッジ」、noteの「クリエイターサポート」などがある。Twitterも今後の導入を予定している。
本来は、配信者を応援するためのものだが、他視聴者より自身が目立つため非常に高額なアイテムをリアルタイムで送る、といった利用者も多い。さらには、親のクレジットカードを使って子どもが勝手に投げ銭していたという事例も発生しており、未成年の過熱に、保護者・関係機関から徐々に注意が向けられているのが現状だ。
10代の投げ銭経験者10%ほど、ただし「親・親類のお金を使って投げ銭」との回答も
最初に「これまで、投げ銭をしたことはありますか?」と聞くと、「ない」89.25%が圧倒的多数で、「ある」という人は10.75%だった。「ある」という人たちを金額別で見て行くと、「自分のお金で投げ銭機能を利用したことがある」かつ「3万円未満」という人が7%で最多だった。「3万円以上の投げ銭をしたことがある」のは2.75%(400人中11人)となった。「自分のお金以外(親・親類など)」で「3万円以上」という10代も1.25%(400人中5人)ほど存在する。親の了解を得ているのかが気になるところだ。
「Googleトレンド」を使い、「投げ銭」および代表的な「スパチャ」について、ここ5年間のトレンド推移(検索回数)を見ると、VTuberやYouTuberの数が増加してきた2019年後半ごろから、「投げ銭」「スパチャ」もトレンド推移が大きく増加していた。
金銭面でも応援できる「投げ銭」は、クリエイター支援としては非常に重要なものだが、行き過ぎてしまった場合にはスマホゲームのガチャのように規制が入る恐れも大きい。各SNS運営の対応が、今後の動向のカギとなるだろう。
調査概要
- 【調査対象】全国の15歳~19歳の男女
- 【調査方法】ネットリサーチ(調査メディア:STRATE[ストラテ])
- 【調査期間】2021年6月28日
- 【サンプル数】400人
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