約6割のスマホユーザーが3GB以下の通信量で生活。動画視聴はWi-Fiで?【MM総研調べ】
MM総研は、NTTドコモ・au・ソフトバンク(以下MNO3社)、ワイモバイル・UQモバイル(以下サブブランド)、及び楽天モバイル・MVNO各社(以下MVNO)それぞれの音声通話サービス利用者に対するアンケート調査結果を発表した。携帯電話の月額利用料金と音声通話・データ通信サービスの利用実態について聞いている。
スマホ月額料金、MVNOは3大キャリアの半額以下
まず携帯電話の月額利用料金について、端末代金の分割支払い分を含まない実際の支払総額を分析したところ、スマートフォン利用者全体では5,334円となった。MNO3社では6,378円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者は2,483円、サブブランド利用者の月額利用料金は3,765円、MVNO利用者の月額利用料金は2,103円となった。
また、端末の購入金額について質問すると、スマートフォン利用者全体では60,833円となった。MNO3社のスマートフォン利用者では68,442円、MNO3社のフィーチャーフォン利用者は20,552円、サブブランド利用者は45,790円、MVNO利用者は39,523円だった。
月間モバイルデータ通信量は平均7.56GB、中央値は3.00GB
スマートフォン利用者のモバイルデータ通信量について調べると、「わからない」と回答したユーザーを除き、平均値は7.56GB、中央値は3.00GBとなった。月間通信量は「1GB」31.4%、「2GB」15%、「3GB」13.7%となり、およそ6割のユーザーが3GB以下の通信量で生活していることが分かる。
Wi-Fi使用量は17.4GB、データ通信量の約7割を占める
また、月間の平均Wi-Fiデータ通信量を分析すると、Androidユーザーでは15.5GB、iPhoneユーザーでは19.8GBとなった。全体では17.4GBで、月間モバイルデータ通信量の平均と合わせると月間通信量は約25GBとなる。データ通信量の構成比としては、モバイルデータ通信量30.2%に対し、Wi-Fi通信量は69.8%となった。
1週間の通話時間:MNO3社 40.1分、サブブランド 39.3分、MVNO 24.1分
音声通話について携帯電話番号とIP電話・アプリ電話に分けて聞くと、1週間の平均通話時間は携帯電話番号からの場合、MNO3社は25.4分、サブブランドは18.8分、MVNOは10.4分となった。IP電話・アプリ電話からの場合は、MNO3社は14.7分、サブブランドは20.5分、MVNOは13.7分。携帯電話番号とIP電話・アプリ電話からの通話時間を合わせると、MNO3社は40.1分、サブブランドは39.3分、MVNOは24.1分となった。
1週間のスマホ利用時間は886分。目的は「インターネット検索・情報収集」
スマートフォンの利用時間について質問すると、1週間あたりの利用時間は886分となった。通信事業者別に見ると、MNO3社は887分、サブブランドは1,014分、MVNOは803分となった。
1週間の利用時間を用途別に分析した結果、スマートフォン利用者全体では「インターネット検索・情報収集」201.5分(22.9%)が最も多く、次いで「SNS」126.9分(14.4%)、「動画視聴」106.9分(12.2%)、「メール・メッセージの送受信」91.8分(10.5%)、「ゲーム」84.1分(9.6%)、「オンラインショッピング」47.1分(5.4%)「音楽視聴」45分(5.1%)となった。
通信事業者形態別に見ても、上位6項目は同様で利用時間1位は「インターネット検索・情報収集」となった。また前回の調査で5位だった項目「動画視聴」が今回は3位となり、MNO3社では15.6分、サブブランドでは66.3分、MVNOでは34分それぞれ増加した。MM総研では、新型コロナ対策による在宅時間の増加に伴い、巣ごもり需要として動画視聴が増えたと推測している。
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