ZホールディングスとLINEの経営統合が完了、「LINE Pay」は「PayPay」に22年4月統合へ
ヤフー親会社のZホールディングス(ZHD)とLINEは、3月1日に経営統合が完了したと同日発表した。AI(人工知能)で事業を成長させるため5年間で5000億円を投資し、AI活用に携わる国内外のエンジニアを5年間で5000人増員する。2023年度の売上高は2兆円、営業利益は2250億円を目指す。重複する分野で決済サービスの「PayPay」と「LINE Pay」は、2022年4月にLINE Payの国内QR・バーコード決済をPayPayに統合する協議を始めた。
ZHDグループは、国内提供サービスは200超、総利用者数は3億超、総クライアント数は約1500万、自治体との総連携案件数は3000超で、グループ従業員2.3万人の国内最大規模のインターネットサービス企業グループになった。日常生活に欠かせない「情報」「決済」「コミュニケーション」の3つを起点に、新しい経営体制のシナジー効果でさらに成長して「日本・アジアから世界をリードするAIテックカンパニー」を目指す。
中核企業のヤフーとLINEが提供する「検索・ポータル」「広告」「メッセンジャー」を事業の「根幹領域」として引き続き推進する。またインターネットで社会課題の解決が見込める「コマース」や飲食予約や旅行予約などの「ローカル・バーティカル」「Fintech(フィンテック)」「社会」の4つを「集中領域」と定めて取り組む。データやAI技術を掛け合わせてユーザーの日常生活や企業活動、社会自体のアップデートを目指す。
集中領域のうちコマースでは、「Yahoo!ショッピング」の商品から「LINEギフト」で贈り物ができ、LINEで友達に購入を呼びかけみんなで安く「共同購入」する「ソーシャルコマース」を推進。ECサイトの構築・運営、分析から接客・送客ができるECソリューション「Smart Store Project」を2021年上半期に提供し、広告では「Yahoo! JAPAN」とLINE、PayPayが連携した新しい事業者向けマーケティングソリューションを提供する。
経営統合を記念して、3月1日から3月28日までYahoo! JAPANトップページのメインロゴで、Yahoo! JAPANとLINEのブランドキャラクターがお互いのブランドロゴを交換するイラストを掲出する。また、3月1日7時から3月4日9時59分までの間、スマートフォンのLINEトークで「yahoo」「ヤフー」「やふー」のキーワードを送信すると、トークルームの背景にブランドキャラクターをコラボレーションしたアニメーションが登場する。
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