自粛期間終了後に変わってほしいこと1位は「買い占め・転売の消滅」。日常の衛生習慣の維持ニーズが高め【サイバーエージェント調べ】
サイバーエージェントのサイバーエージェント次世代生活研究所は、「withコロナにおける日本人の心理状況、行動意識の変化、今後の願望」について、調査した結果を発表した。前回発表した「消費意識とメディア行動の変化」に続く調査結果となる。
- 前回調査記事
コロナによる日本人の変化、自粛期間中に利用頻度が増えたサービスは「動画配信」と「料理系」【サイバーエージェント調べ】
https://webtan.impress.co.jp/n/2020/08/04/36972
“新習慣”と“行動制限”で生まれた数々の変化
まず「新型コロナウイルス感染症拡大による自粛期間中、ストレスに感じていること」を聞くと、「マスクをすること、しなければならい空気への疲れ」49.1%、「運動不足」40.4%、「外食ができない」37.3%が上位だった。除菌などの“新習慣”と三密回避による“行動制限”が、強いストレスを生んだと考えられる。
一方で、「自粛期間中に起きた変化のなかで、よかったと思えること」を聞くと、「衛生面に気をつけて生活するようになった」36.4%、「人生何が起こるか分からないことが知れた」27.6%、「家族と過ごす時間が増えた」24.5%、「コロナ禍で勤務する人への感謝が生まれた」24.1%といった声もあがった。手洗い・うがいなど衛生面の“新習慣”についてはポジティブな習慣として受け入れた人も多いようだ。
「自粛期間前から意識が変わったこと」を「衛生・医療」「健康・運動・食事」「ファッション・美容・住居」「仕事・アルバイト・就活・転職」「人間関係」という5つの領域ごとに聞くと、それぞれの回答上位は以下のようになった。
- 衛生・医療
- 「マスクを着用する」70.2%、「手洗いとうがいをこまめにする」61.8%、「外出を控える」44.8%
- 健康・運動・食事
- 「不要な外食をしない」32.3%、「十分な睡眠をとる」30.0%、「規則正しい生活を心がける」22.6%
- ファッション・美容・居住環境
- 「部屋の掃除をこまめにする」23.1%、「断捨離をする」21.2%、「自宅で過ごしやすい服を購入する」12.6%
- 仕事・アルバイト・就活・転職
- 「仕事中もマスクをつける」28.6%、「衛生管理を重視しながら働く」12.6%、「安定志向になる」8.9%
- 人間関係
- 「家族の健康を気にかける」35.0%、「家族と過ごす時間を増やす」24.1%、「家族を今まで以上に大切にしたいと思う」23.7%
自粛終了後には「買い占めや転売がなくなる」「マスク着用や手洗い・うがいの定着」を希望
「自粛期間終了後、やりたいこと」を聞くと、上位は「旅行をする」45.4%、「外食をする」44.1%、「ショッピングをする」35.1%だった。“行動制限”のストレスの反動で、“行けなかった場所に行く”“会えなかった人に会う”というニーズが高いと言える。
最後に「自粛期間終了後、変わってほしいこと(もっとこうなったらいいなと思うこと)」を聞くと、「買い占めや転売がなくなる」42.1%、「国内生産を増やす」32.1%、「マスクの着用や手洗い・うがいの定着」32.0%と、日常の衛生習慣に関することに答えが集中した。ただし、「政治・政策の決定スピードが速くなる」「社会保障が充実した国になる」「オンライン診療が充実する」「キャッシュレス決済が普及する」「テレワークとリモート学習がいつでもできるようになる」といった声も2割前後あり、ニーズは高い。
調査概要
- 【調査対象】全国15歳~69歳
- 【調査方法】インターネットリサーチ
- 【調査期間】2020年6月5日~8日
- 【有効回答数】3,094人
※特定警戒継続地域1,455人(首都圏911人、その他特定警戒継続地域544人)と他地域1,639人の合計
ソーシャルもやってます!