新型コロナウイルス拡大で“インフォデミック”も拡大、誤情報やフェイクニュースに注意を【NRI調べ】

中高年層でもデジタルコミュニケーションが増加、家族・親族とのコミュニケーション方法に変化か。

野村総合研究所(NRI)は、新型コロナウイルス感染拡大を受け、「新型コロナウイルス感染拡大による生活への影響調査」を実施した。生活者のコミュニケーション方法や情報収集に与える影響について、日本人約3,000人から回答を得ている。

若年層だけでなく中高年層でもデジタルコミュニケーションが増加

それによると、離れて住んでいる家族との対面交流が減る一方、LINE・Skypeなどのデジタルコミュニケーションが増加。男女・年代別で見ると、とくに女性は、若年層だけでなく中高年層でもデジタルコミュニケーションの頻度が増加していた。

 

 

 

 

「新型コロナウイルスに関する最新情報を知る手段」としては、10代・20代はTwitter、30代・40代はGoogleやYahoo!のポータルサイト、50代・60代はテレビ(NHKおよび民放)を、他年代に比べて利用していた。

 

 

なお10代・20代に絞って、「最新情報をいち早く知りたい/まとまった情報を的確に知りたい」で情報入手手段を比較すると、「最新情報をいち早く知りたい」ではSNSが低下する。じつはSNSは速報性で重視されていないようだ。

 

 

インターネットに溢れるフェイクニュースや誤情報に、WHOも懸念

さらに「各媒体の信頼度」について聞くと、「テレビ(NHK)」79%、「新聞」78%が上位だが、「テレビ(民放)」は70%とやや低い。そして、政府・企業以外のインターネットメディア(TwitterやFacebookなどのSNS)は、2割前後の信頼度にとどまっている。SNSのなかでLINEが31%と高めなのは、家族・友人などとの交流が主のためと考えられる。

 

 

実際、7割以上の人が、「フェイクニュース(と思われる)情報を見聞きした」と回答しており、その多くはインターネット上での接触だった。世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスに関する誤情報やフェイクニュース(偽情報)が大量に拡散する状態を「インフォデミック」と呼んでおり、パンデミック同様に強い警鐘を鳴らしている。

 

 

 

 

調査概要

  • 【調査対象】全国の満15~69歳の男女個人
  • 【調査方法】インターネット調査
  • 【調査時期】2020年3月
  • 【有効回答数】3,098人
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