速さが足りない!? 20年前と比較すると「生活を高速化したい」人が多数派に【博報堂調べ】

ゆったりと過ごしたい「低速派」が20年前は多かったが、「高速派」が激増。とくに20代は特異な傾向。

博報堂(生活総合研究所)は、「時間に関する意識調査」の結果を発表した。この20年間で「超高齢社会」「100年人生」「働き方改革」「副業」「時短」といったタームが注目されるようになり、時間に対する意識も大きく変化したと考えられる。博報堂では、類似の調査を20年前の1999年にも行っており、その結果と比較した。

生活行動に関する速度欲求

まず「あなたは日頃の行動(仕事や家事、遊びなど)を、今よりスピードアップして高速化したいですか? それとも、ゆっくりと低速化したいですか?」と聞き、生活行動に関する速度欲求を計った。その結果、「高速派」が57.4%で、「低速派」42.6%を大きく上回った。1999年の同種調査では「高速派」37.4%、「低速派」62.6%だったため、完全に逆転している。

年代別で見ると、やはり若い世代ほど「高速化したい」が高いが、1999年では、すべての世代で「低速派」のほうが多かった。しかし2019年の今回調査では、20代・30代・40代で「高速化したい」が「低速化したい」を上回るようになった。

 
 

時間の使い方に関する欲求

続いて、「自由時間に予定を入れたい」「物事は素早く進めたい」「複数のことを同時にこなしたい」の3項目について聞き、時間の使い方に関する欲求を計った。その結果、全体では“したくない派”が“したい派”を上回った。

しかし、いずれの欲求も、年齢が下がるほど“したい”のスコアが高くなり、20代のみ“したい派”が“したくない派”を上回る。明らかに上の年代と異なる時間感覚を、いまの20代は持ち始めていると言えるだろう。

 
 
 

調査概要

2019年・全国
  • 【調査地域】全国
  • 【調査手法】インターネット調査
  • 【調査対象】20~69歳の男女
  • 【調査時期】2019年9月
  • 【回答者数】1,500人
2019年・首都圏40km圏
  • 【調査手法】インターネット調査
  • 【調査対象】20~69歳の男女
  • 【調査時期】2019年9月
  • 【回答者数】500人
1999年・首都圏40km圏
  • 【調査手法】訪問留置調査
  • 【調査対象】20~69歳の男女
  • 【調査時期】1999年1月
  • 【回答者数】1,500人
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