日本企業のSEOスコアは67.3点。モバイル対応に遅れ【Siteimprove調べ】

Siteimproveは日本企業の売上規模上位289社のWebサイトを対象に、SEO(検索エンジン最適化)の実施状況に関する独自調査を行った。

Siteimproveによれば、今回の調査対象となった日本企業のWebサイトでは、SEOの全体スコアの平均は100点満点で67.3点となった。これは米国企業225社の平均である70.0点と比べると2.7ポイント低い。

日本のWebサイト調査スコア

SEOの対応状況を示すスコアは、4つのサブカテゴリーから構成される。サブカテゴリーとそれぞれのポイントは以下のとおり。特にモバイルのスコアが低い。

  • Technical(テクニカル): 60.9
  • Content(コンテンツ): 85.1
  • User Experience(ユーザー体験): 79.7
  • Mobile(モバイル): 53.0

改善点として同社は、画像サイズの調整やコンテンツ配信ネットワーク(CDN)の利用、基準フォントサイズの見直し、ビューポートの設定などを挙げている。なお、米国企業のSEOスコア平均である70.0点を超えている日本企業は、289社中105社(36.3%)であった。

SiteimproveはWebサイトのパフォーマンスを100点満点で測定する指標「Digital Certainty Index」(DCI)を提唱し、その計測ツールを提供している。DCIはQuality Assurance(品質管理)、Accessibility(アクセシビリティー)、SEO(検索エンジン最適化)の3つの柱のもと、200以上のチェック項目から構成されるとのこと。今回のレポートはDCIのうち、SEOに関する次のような項目を調査している(掲載しているものがすべてではない)。

  • Technical(テクニカル)
    • Robots.txtの有無
    • リダイレクトチェーンの有無
    • GZIP圧縮対応の有無
    • サイトマップおよびサイトマップに掲載されていない新規ページの有無
    • 構造化データマークアップの有無
  • Content(コンテンツ)
    • 空のメタタイトル/ディスクリプション
    • 長すぎるメタタイトル/ディスクリプション
    • メタタイトル/ディスクリプションの重複
    • 新しいコンテンツが追加されている頻度
    • テキスト対コードの比率が低いページの有無
  • User Experience(ユーザー体験)
    • 第四階層以下にあるページの有無
    • Alt属性の有無
    • 画像の幅と高さの属性指定の有無
  • Mobile(モバイル)
    • 読み込み速度
    • フォントサイズのリーダビリティ
    • タッチスクリーン対応
    • ビューポート対応

なお、調査結果の詳細はSiteimproveのWebサイトで「DCIベンチマークレポート」として公開されている。

※ダウンロードには社名、氏名、メールアドレス等の入力が必要

調査概要

  • 【調査対象】ダン・アンド・ブラッドストリート(Dun & Bradstreet)社のデータベースから、日本企業の売上規模上位327社を抽出。※比較対象とした米国企業も同じ方法で305社を抽出
  • 【調査方法】調査対象の企業公式Webサイトのうち100ページを対象として、DCIスコアを算出するためのクローリングを実施。クローリングの結果、最終の調査対象として日本企業289社、米国企業225社のWebサイトのDCIスコアの平均を算出。※Webサイトが100ページ未満の場合、ならびに同社既存顧客のWebサイトは調査対象から除外
  • 【調査時期】2018年1月2日~1月3日
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