ニールセン・オンライン6月のネット利用動向、米のブログ「Tumblr」の訪問者が増加

先行するTwitter認知に伴って利用者数伸張、Tumblrには課題も

インターネット視聴率情報のネットレイティングスは、インターネット利用動向調査のニールセン・オンライン(Nielsen Online)が提供する調査「NetView」の6月のデータをまとめ、7月28日発表した。米国のブログサービス「Tumblr(タンブラー)」のサイト訪問者が日本で増加。Tumblrは、テキストや画像を投稿する通常のブログ機能に加え、他のユーザーの投稿を自らのブログにクリッピングできるソーシャルブックマークのような機能も持つ。

Tumblrに先行してサイト訪問者を伸ばしているTwitterと同じように、気になるユーザーを登録して投稿をウォッチすることが可能。Twitterは日本でも著名人や企業の情報発信としての利用が盛んになり、Twitterの認知度向上に伴ってTumblrも徐々にサイト訪問者を伸ばしているのが実状。

TumblrとTwitterの利用者構成を比較すると、Tumblrは男女比が65:35で、Twitterに比べ男性の割合が高い。年齢別ではTwitterが35-49歳の利用が多いのに対し、Tumblrは50歳以上の比率が高い。両サイトの利用者の重なりでは、Tumblr利用者の12%がTwitterを併用し、Twitter利用者の7%がTumblrを併用しているに過ぎないことがわかった。

TwitterとTumblrの利用形態の違いについてネットレイティングスは「Twitterはユーザーが日常の考えや行動をテキストで投稿するのに対し、Tumblrは他のユーザーが投稿したテキストや画像を引用、転載する利用が盛ん」と分析。「利用形態の違いから、両者はユーザーを奪い合うことなく、ともに訪問者数を伸ばしている」としている。

Twitterの6月の訪問者数は前月比57%増の78万3000人と100万人の大台が近付き、Tumblrも同67%増の45万1000人と急成長している。だがTumblrはインターフェースの日本語化が行われていないことや、多機能なため利用への敷居が高く感じられ、著名人や企業利用が想定されない点から、同社は「TumblrにはTwitterのような成長を持続させるための課題がある」という。

ネットレイティングス
http://www.netratings.co.jp/

ニールセン・オンライン
http://www.nielsen-online.com/

6月の月間インターネット利用動向調査結果
http://www.netratings.co.jp/New_news/News07282009.htm

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