広告運用のインハウス化ってどうするの? 担当者になったら知っておきたいノウハウ

インハウス広告配信のミスを防ぐ!日次・週次・月次別のチェック項目【リスト付き】

インハウスで安全な広告配信を実現するためは、日次・週次・月次のモニタリング業務が欠かせません。今回は日次・週次・月次でチェックするべきことを解説します。

昨今のプライバシー保護のトレンドを受け、運用型広告のインハウス化(内製化)が改めて注目されています。そこで、本連載ではインハウス支援のサービスを提供しているアタラとオーリーズが、インハウス体制での広告運用におけるヒントを解説します。

第5回では、インハウスでの広告配信をする際に欠かせないモニタリング業務でチェックするべきことを日次・週次・月次ごとに紹介します

インハウス広告運用でやるべき業務チェックリスト

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「日次」で確認するべき項目

安全な広告配信には日次チェックが欠かせません。日次チェックを行わないで放置してしまうと、「知らぬ間に成果が悪化していた」「予算を使い過ぎていた」など配信事故につながる可能性があります。日次で小まめにチェックしたい項目は以下のとおりです。

【チェック項目】
  1. アカウントの残高が7日以上あるか(銀行振込の場合のみ)
  2. 配信金額が日予算上限に到達しているキャンペーンはあるか
  3. 検索広告のキーワードのメンテナンスを行ったか(追加 or 除外)
  4. キーワードを除外した場合、急激にIMPが減少していないか
  5. キーワードを追加した場合、急激にIMPが増加していないか
  6. ディスプレイ広告・動画広告のオーディエンスリストの変更を行ったか(追加 or 除外)
  7. オーディエンスリストを除外した場合、急激にIMPが減少していないか
  8. オーディエンスリストを追加した場合、急激にIMPが増加していないか
  9. 不承認の広告クリエイティブがないか
  10. CVが極端に減少していないか
  11. 大きな数字変化を認識しているが、その原因が分かっていないものはないか
  12. 移動平均で成果を確認しているか(累積データだけで評価していないか)

いくつかの項目について補足します。

「2. 配信金額が日予算上限に到達しているキャンペーンはあるか」

基本的な日予算の考え方は、配信金額が日予算上限に当たっていたら「入札単価を下げる」か「日予算上限を上げる」を選択して調整しましょう。これらを行わない場合、機会損失、または広告効率の悪化に繋がります。

「9. 不承認の広告クリエイティブがないか」

審査に関するトラブルは、広告配信それ自体に直接影響を及ぼすため、毎日漏れなくチェックしましょう。主要な広告媒体では、広告が不承認になったタイミングでメールや管理画面に通知がきます。しかし、担当の引継ぎによってメールアドレスの変更や追加ができていなかった場合に通知が来ない可能性があるため、直接、管理画面から確認することをおすすめします。

「10. CVが極端に減少していないか」

極端なCVの減少には、サイト表示、計測タグ、パラメータなど、広告以外の要因も考えられます。もし極端なCVの減少を検知したら広告の設定はもちろん広告以外の設定に問題が無いか、併せてチェックしましょう。

「11. 大きな数字変化を認識しているが、その原因が分かっていないものはないか」

数値の変化には必ず原因があります。しかし、経験の浅い運用者の場合「まあ、そんなこともあるだろう」と根拠の乏しい判断をしてしまいがちです。その判断の結果、配信事故に繋がることがあります。そうした状況を避けるためにも数値変化と原因をセットで把握する癖を付けましょう。

「12. 移動平均で成果を確認しているか(累積データだけで評価していないか)」

広告の成果は移動平均で見ましょう。移動平均で成果を見ることで、数値変化の傾向を掴むことができます。たとえば、移動7日平均でCPAを見たときに改善あるいは悪化傾向にあるなどです。一方で、累積データでは一時点の結果しか分からないため誤った判断をしてしまう可能性がありますので、注意してください。

「週次」で確認するべき項目

週次のチェックは、主に予算進捗や日次で確認しきれない、より詳細な広告の状況を確認していきましょう。そして、予算進捗と広告全体の状況を理解した上で改善アクションを取りましょう。確認項目としては以下のとおりです。

【チェック項目】
  1. 計画通りのペースで予算進捗しているか、大幅な乖離がないか
  2. 媒体と3rd Party計測ツール間で大幅な数値の乖離がないか
  3. デバイス毎の成果状況を確認し、必要に応じて調整しているか
  4. オーディエンスリスト毎の成果状況を確認し、必要に応じて調整しているか
  5. ユーザー属性毎の成果状況を確認し、必要に応じて調整しているか
  6. 時間および曜日毎の成果状況を確認し、必要に応じて調整しているか
  7. 配信地域毎の成果状況を確認し、必要に応じて調整しているか
  8. 配信期間の決まっている広告を配信し続けていないか
  9. SNS広告のコメントを確認したか
  10. 月末・月初が休日の場合、運用の役割ができているか
  11. 休日前に大幅な変更を加える予定はないか
  12. 休日作業日が媒体のメンテナンス日と被っていないか

これもいくつかの項目について補足します。

「1. 計画通りのペースで予算進捗しているか、大幅な乖離がないか」

計画通りのペースで予算進捗しているか、大幅な乖離がないかは週次でチェックしましょう。もし運用方針として配信に傾斜を掛ける(ex:当月15日までに予算の70%を使用するなど)場合、想定通りに予算を使えているか確認してください。想定通りの予算ではない場合、日予算と入札単価を調整しましょう。

「2. 媒体と3rdparty計測ツール間で大幅な数値の乖離がないか」

媒体と3rdparty計測ツールでの数値は乖離することがあります。しかし、突然、大幅な乖離が発生した場合は、パラメータや計測タグに問題があるかもしれません。大幅な乖離がある場合は、少なくともパラメータと計測タグに問題はないか、間違ったパラメータや計測ダグをつけていないかチェックしてみてください。

「9. SNS広告のコメントを確認したか」

SNS広告ではコメントが付くことがあります。好意的なコメントなら良いのですが、中にはネガティブなコメントもあります。どのようなコメントが付いているか定期的に確認しましょう。

「11. 休日前に大幅な変更を加える予定はないか」

基本的に休日前の大幅な変更は避けましょう。何かしら問題が発生していても休日に対応ができないからです。大幅な変更の一例としては、新規キーワードやオーディエンスの追加、新規キャンペーンの開始、キャンペーンの日予算を変更するなど、極端なものがあげられます。

「12. 休日作業日が媒体のメンテナンス日と被っていないか」

休日作業を行う場合は、事前に媒体のメンテナンス日と被っていないか確認しましょう。当然のことですが、確認を忘れてしまうとメンテナンス日と被ってしまい、作業ができないなど不都合が生じてしまいます。

「月次」で確認するべき項目

月次のチェックは「月が変わる」ことによる影響を意識しましょう。チェック項目は以下のとおりです。

【チェック項目】
  1. アカウントの残高が1か月分以上あるか(銀行振込のみ)
  2. キャンペーンの日予算の設定は問題ないか
  3. 各種レポートの予算や目標数値は更新できているか
  4. 期間限定の広告クリエイティブを配信し続けていないか
  5. 大型連休前に各媒体の審査受付期限を確認しているか
  6. 大型連休時の役割認識が取れているか

いくつかの項目について補足します。


「2. キャンペーンの日予算の設定は問題ないか」

先月と今月で予算が変わる場合、キャンペーンの日予算を変更しないと、以下のような問題が発生してしまいます。

  • 月初で大幅に予算を消化してしまう
  • 想定より全然配信が伸びていない

予算が変更になった際は、必ずキャンペーンの日予算もチェックしましょう。

「3. 各種レポートの予算や目標数値は更新できているか」

レポートの設定に誤りがないか確認しましょう。特に予算や目標数値を毎月更新する仕様の場合、レポートに誤りがあると正しい意思決定ができず、適切な広告運用が行えません。月次チェックでは、媒体とレポートの両方を必ず確認しましょう。

【最後に】安全な広告配信を行うために

安全な広告配信を行うには、日次、週次、月次のチェックが欠かせません。インハウスの広告運用者は他の業務と兼務で行うことが多く、忙しくてなかなか手が回らない方もいらっしゃるかと思います。だからこそ、今回ご紹介したチェック項目をうまく活用しつつ、モニタリング・調整業務の効率化を図ってみてください。また、ご紹介したチェック項目をExcelでチェックリストにしたので、ダウンロードしてお使いください。

画像をクリックでチェックリストをダウンロード
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