目次
・日本の広告運用情報はタイムマシン・モデルを活用
・裏側の動きは把握すべし
・足元を少し明るく照らす程度でも安心
前回の記事で、未来なんて誰も分からないということを書いた。
『そう言われても…』
『とは言え…』
という感想を、何人かの後輩から言われた。前回の記事に書いた通り、本当の未来は誰もわからないけれども、0.5歩先くらいなら見通すことは可能かなと思っている。あくまで僕の経験値だけれども、広告運用の機能やプラットフォームの半年後〜1年以内に起こることは、ある程度予測は可能だと思っている。おそらく広告運用経験が長い人たちは、0.5歩先くらいなら見通すことが出来ていると感じることがおおい。
日本の広告運用情報はタイムマシン・モデルを活用
当然と言えば当然だけれども、Google、Facebook、Twitterは、アメリカ発祥のグローバル企業だ。世界規模で動いているとしても、何かしらの動きがある場合はアメリカが起点になる。アメリカと同時に、何かしらの動きがある場合も英語圏からスタートされることが多い。日本は、少し遅れて何かしらの動きがある(ことがほどんどだと思う)。この数年でタイムラグは短くなったと感じるが…やはり言語の壁は高いように思う。
だからこそ、広告運用の情報は少し先に動いているアメリカの情報を得ることが重要になる。仮に英語が不得意だとしても、Google翻訳やDeepL翻訳を使えば、ある程度の日本語まで翻訳してくれる。後は基本的な知識や英単語に慣れることで、詳細まで正しく把握できなくても大枠は理解できるようになる。海外カンファレンスへ参加する(オンラインを含めて)というハードルは高い(時間・費用・英語力)けれども、記事を読むことのハードルは確実に下がった。いくつものサイトを読み漁る必要性はないが、メジャーなサイトで気になる記事はチェックしておくと良い。
裏側の動きは把握すべし
さらに、プラットフォームの動きを知りたい場合は、開発者向けの情報に目を通しておければ十二分だと思う。広告運用者にとって開発者向けの情報は関係ないように思えるが、広告配信システムだけではなく、Google、Facebook、Twitterなどが何を目指しているのか?を読み解くヒントになる情報がたくさんある。開発者向けに情報を出しているということは、既存の仕組みをアップデートしておかないと何かしらの不具合が発生する。何か新しい仕組みを導入するように推奨しているとすれば、その機能やサービスを広めたいと思っており、将来的には広告の掲載先になりうると想定できる(Google、Facebook、Twitterなどにとって新機能やサービスはマネタイズ(収益化)の場所にする可能性を秘めている)。
上記のように理解しておけば、エンジニアのように細かな技術面を身につける必要性はない(もちろんエンジニアと同様のスキルがあれば良いのだろうが、そうなるとエンジニアという職種に就けばよいということになってしまう…。)。どんな機能のアップデートが頻繁にされているのか?どんな機能をエンジニアに向けてアピールしているのか?くらいを把握できるように、定期的に眺めるくらいで問題ない。僕自身もエンジニアじゃないので詳細は理解していない。
足元を少し明るく照らす程度でも安心
未来なんて誰も分からないけれども、足元を照らす懐中電灯くらいの明かりが欲しいのは、誰もが思うことだと思う。それくらいの明かりは自分の努力次第で手に入れることは可能だと思う。ただ単に不安になることより、日々の積み重ねで実効性の高いことを積み重ねる方が精神的に良い影響を与えると思う。多くの人が、誰かを信頼し、教えてくれる未来を突き進もうとしているように感じることがおおい。ただ、信頼している人が発信する情報が常に正しい訳じゃない。正しい情報を提供しようとしても間違う場合もあれば、正しいと思っていた情報がフェイクだったということもあり得る。善意ある人の情報が積み重なって都市伝説になって業界に定着することだってある。そういうことを頭に置いた上で発信されている情報は見抜かなければならない。
だとすれば何が正しいのか?広告運用においては、Google、Facebook、Twitterなどの公式な発表のみだ。その情報をしっかりと取りに行くべきなのに、気軽に取得できる情報源のみで不安になっている人はおおい。何が正しい情報か?正しくないのか?を見極めるためにも、公式情報(日本語と英語の両方)を頭に入れておいた方がいい。それが広告運用の教科書であり用語集である。0.5歩先を見通す方法は、地道で地味な単語暗記に近いことだと思う。習慣づけることで、それほど苦労しなくなるので、ぜひ試して見て欲しい。
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