[続]ステップ・バイ・ステップで始める! 企業のInstagramマーケティング

コロナ禍で利用者急増!? 企業こそ「インスタライブ」を活用しよう!

Instagramライブ(インスタライブ)を行う際の「事前準備」から「配信後(アフターフォロー)」までを解説。
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好評を博した前シリーズから引き続き本連載では、「企業のSNS担当者なら絶対押さえておきたい基礎知識」から「Instagramだからこそできる効果的な活用方法」「Instagramの最新トレンド」まで、これを読めば“明日にでもInstagramアカウント運用をスタートできる”よう、最前線のノウハウをわかりやすく解説します。

前回の記事では、2020年に追加された機能の1つ「まとめ機能」(ガイド機能)について解説しました。今回は、コロナ禍で注目度がますます高まる「Instagramライブ」について解説します。

インスタライブ=「Instagramライブ」とは

2017年1月に日本国内で実装された「Instagramライブ」は、Instagramアプリから動画をリアルタイムに最長4時間配信できる機能です。視聴者はスマホからでもパソコンからでも、視聴したり、「いいね」やコメントで配信者とコミュニケーションをとったりできます。アーカイブ動画を簡単にIGTVで公開できるのも魅力の1つです。

※10月5日(米国時間)、フィード動画とIGTV動画を「Instagram動画」として統合することが発表されました。まだすべてのアカウントには反映されていないこともあり、本稿では「IGTV」と表記しています。
参考:Instagram、フィード動画とIGTV動画を「Instagram動画」として統合し、新しいタブで表示|Facebook
https://about.fb.com/ja/news/2021/10/instagramvideoconsolidation/

「Instagramライブ」は、著名人や企業がファンと交流する目的でおもに使われ、特に2020年以降は外出自粛が広がるなか、物理的距離を取る必要がある状況下でも他者とリアルタイムにつながれる・コミュニケーションできるサービスとして、ますます需要が高まっています。2020年4月時点のFacebook社の情報でも、Instagramライブの利用者は、全世界で50%増と順調に増えているようです。

参考:Instagramライブがデスクトップでも視聴可能に|Facebook
https://about.fb.com/ja/news/2020/04/live-on-desktop/

ライブ配信サービス自体は目新しいものではなく、多種多様なSNSやWebサービスで提供されていますが、そんなレッドオーシャンのなかでInstagramライブの立ち位置はどのようなものなのでしょうか。

MMD研究所が実施した「ライブ配信サービスに関する調査」によれば、ライブ配信サービスを現在利用している人(n=2,159)がもっとも利用しているのは、2011年にサービス開始した「YouTube LIVE」(40.4%)がトップ、「Instagramのライブ配信」(19.2%)が2位という結果でした。サービス開始時期やユーザ数を考慮すると、Instagramライブの健闘ぶりがうかがえますね。

スマホ所有者が最も利用している配信サービス
出典:MMD研究所「ライブ配信サービスに関する調査」
https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1855.html

Instagramライブはどんなことに使える?

スマホとInstagramアカウントさえあれば、最長4時間もの“生放送”が手軽に実施でき、アーカイブも簡単に残せる「Instagramライブ」。すでにさまざまな業種の企業が積極的に活用しています。以下は活用例の一部ですが、まだまだアイデア次第で新しい使い方が見つかるはずです。

  • オンライン新商品発表会
  • トークショー/インタビュー(バイヤー・商品担当者・著名人ゲスト など)
  • オンライン相談室/オンラインファンミーティング
  • 新商品・おすすめ商品紹介(着こなし・使い方など)
  • ハウツー実演(メイクアップ・クッキングなど)
  • 音楽ライブ/館内ツアー
  • プレゼント抽選会
  • (カメラをオフにし音声のみで)ラジオ/Clubhouse/Twitterスペース的に利用

途中離脱することなく最後までライブ配信を見てもらうための工夫として、ライブ配信中に以下のようなイベントを含めることも有効でしょう。

  • (ライブ配信中のみ使える)限定クーポン配布
  • (視聴者のみ当選チャンスがある)プレゼントキャンペーン

Instagramライブをやってみよう! 各段階で注意するポイントも解説

企業がInstagramライブを行う際の「事前準備」から「配信後(アフターフォロー)」までの流れを、以下にステップ・バイ・ステップで解説します。Instagramライブ未経験の方は、まずはプライベートアカウントを使ってひととおり試してみることをお勧めします。

(1)事前準備

まずInstagramライブの「目的」を明確にし、内容を企画しましょう。モデレーターやゲストスピーカーを選定し、ライブの大まかな流れやスクリプト(台本)を準備しましょう。

2021年3月には、最大4名でライブ配信できる新機能「ライブルーム」が導入されました。複数のゲストを招いてトークショーを行ったり、視聴者をゲストに招待してQ&Aセッションを行ったりすることが可能です。(「ライブ配信のお知らせ」は、ゲストのフォロワーにも届きますので、複数のゲストとライブ配信することはリーチ拡大にも効果的です)

「ライブルーム」の様子
出典:Instagram、最大4名でライブ配信できる新機能「ライブルーム」を導入|Facebook
https://about.fb.com/ja/news/2021/03/liverooms/

次に、Instagramライブを行う日時を検討しましょう。Instagramインサイトの「オーディエンス」タブでフォロワーの「もっともアクティブな時間」を参考にしたり、「毎週●曜日▲時」のように開催日時を固定化したりするのもお勧めです。

同時に、ライブ配信を行う場所のインターネット接続が安定しているかどうかを確認しておきましょう。不安定な環境からライブ配信すると、動画が固まったり音声が配信されなかったり、ライブ配信途中に終了してしまったりすることがあります。

プライベートアカウントなどで事前にテスト配信を行い、ライブ配信の各機能に慣れておきましょう。あわせて、トップページ>画面右上の[三]マークから、[設定]→[プライバシー設定]→[ストーリーズ]を開き、[ライブ動画をアーカイブに保存]がオンになっていることを、事前に確認しておきましょう。これで、配信したライブ動画は自動的にアーカイブされ、後からシェアやダウンロードが可能になります(アーカイブに保存されたライブ動画は30日が経過すると自動的に削除されます)。

(2)配信前

ライブ配信の予告をしましょう。開催予定のライブ配信の「イベント名」や「開始日時」などの情報をフィード投稿に追加できます。また、ユーザは、ライブ配信主催者をフォローしているかどうかに関係なく、リマインダーを設定して開始15分前に通知を受け取ることができます。

  1. プロアカウント(ビジネスアカウント)では、フィード投稿にキャプションなどを追加する画面に[イベントを追加]というメニューが表示されています。
  2. イベントを追加]を選ぶと、以下の情報を追加できます。フィード投稿に追加できるのは、投稿作成日から90日以内に開始するイベントのみです。

他にも、ストーリーズやリールで事前案内を投稿したり、Instagram以外のSNSやメールマガジンなどで事前案内を掲載したりするのもよいでしょう。ストーリーズを使って、フォロワーからの質問を事前に集めておくのもよいでしょう。

(3)配信開始

フィード画面で右にスワイプし、画面下メニューから[ライブ]を選択します。画面左中央のメニューをタップして、ライブ配信のタイトルを付けることもできます。準備ができたら、画面中央下のライブ配信マークをタップしてください。ライブ配信が始まります。

ライブ配信画面に表示されるメニューは、上から順に[マイクのON/OFF][カメラのON/OFF][カメラの切り替え(イン/アウト)][エフェクト]となっています。

画面右下の+マーク付きビデオメニューをタップすると、最大で3名までゲストを招待できる画面に遷移します。
画面右下の?マーク付きふきだしをタップすると、視聴者からのコメントや質問をオフにするメニューや、ライブ配信画面をシェアするメニュー、ライブ配信画面へのリンクをコピーするメニューなどが表示されます。
Instagramライブが始まると、トップページ上部に並ぶストーリーズアイコンの左に表示されます。また、エンゲージメントの高いフォロワーには、ライブ配信の通知が届く場合があります。

出典:Instagram StoriesのInstagramライブ動画 | ブログ | Instagram for Business
https://business.instagram.com/blog/new-ways-to-share-in-the-moment?locale=ja_JP

ライブ配信中は、視聴者からのコメントを読み上げたり、事前に集めた質問や配信中にもらった質問に答えたりして、積極的にコミュニケーションをとるとよいでしょう。ユーザから「いいね」やコメントをもらうほど、Instagramのアルゴリズム上重視される「シグナル」が貯まります。

なおiOSを利用している場合は、ライブ配信中に画面右下のカメラロールから、スマホに保存されている写真や動画を視聴者に共有することもできます。

ライブ中に投稿されたコメントをタップすると[コメントを固定する]メニューが表示されます。ライブ開始後すぐに、「現在開催中のライブ配信のテーマは●●です。現在コメント欄で▲▲についてのご質問やコメントを受付中です」のようなコメントを投稿し、固定しておきましょう。途中から参加してきた視聴者も、それを見てすぐキャッチアップできます。

(4)配信後(アフターフォロー)

ライブ動画を終了するには、右上の[×]をタップし[動画を終了]をタップします。終了後に表示されるメニューから、アーカイブ動画をIGTVでシェアしたり、インサイトを確認したり、アーカイブ動画をダウンロードしたりできます。

たとえば[IGTVでシェア]をタップした場合には、カバー(サムネイル)や説明(任意)などを設定し、画面右上の[投稿する]をタップすることでアーカイブ動画がIGTVにシェアされます。

ライブ配信終了後は、IGTVでアーカイブ動画を公開するだけでなく、“ライブ配信で紹介した商品を、フィードやストーリーズ投稿で再投稿する”ことや、“ライブ動画をアーカイブしたIGTVを、まとめ機能をつかってまとめる”のもお勧めです(前回の記事を参照)。

ライブ配信をきっかけに商品に関心をもってくれたフォロワーが商品の詳細情報を探したり購入したりしやすくなるよう、アフターフォローもていねいに行いましょう。

Instagramライブの効果を毎回ちゃんと測定しよう

Instagramライブは毎回やりっぱなしにはせず、その都度ちゃんと効果測定しましょう。Instagramインサイトでは、ライブ配信について以下のデータを確認できます。

  • リーチしたアカウント数
  • ピークの同時視聴者数
  • コメント数

フォロワーに喜んで参加してもらえて成果が出やすい開催曜日・開催時間・内容などを、検証と改善を繰り返しながらつかみ、ライブ配信の目的達成を目指していきましょう。

Instagramライブ関連で期待される2つの新機能

今回のしめくくりに、近いうちに全体ローンチが期待される「ライブショッピング機能」と、主にクリエイター向け「バッジ機能(投げ銭機能)」についてご紹介します。

全体ローンチが待たれる「ライブショッピング機能」

「ライブショッピング機能」は2020年6月時点で、一部の企業がFacebookおよびInstagram上でテスト中です。ライブ配信前にタグ付けされた商品がライブ動画画面下部に表示され、タップすることで簡単に商品の詳細を確認したり、購入したりできます。シームレスな商品購入を可能にする「ライブショッピング機能」のローンチを、多くの企業が心待ちにしていることでしょう。

参考:Facebookショップを国内で提供開始、中小ビジネスのオンライン事業をサポート|Facebook
https://about.fb.com/ja/news/2020/06/introducing-facebook-shops/

クリエイターの収益化をサポートするバッジ機能

「バッジ機能」(投げ銭機能)は、企業向けというよりクリエイター向けですが、2020年10月より日本国内でテスト中の機能です。ユーザーはライブ視聴中にバッジを購入し、お気に入りのクリエイターやビジネスを応援できます。バッジは120円・250円・610円(0.99ドル・1.99ドル・4.99ドル)の3種類。購入すると、購入者のアカウント名と購入したバッジのアイコンがコメント欄に表示されます。

さらに2021年6月からは、バッジ機能を使い指定条件を満たすと、以下のインセンティブがクリエイターに支給されるようになりました。

7日以内に15分以上ライブ配信100ドル(11,403円相当)
30日以内に他アカウントといっしょに30分以上ライブ配信150ドル(17,104円相当)
4週にわたり毎週15分以上ライブ配信250ドル(28,507円相当)
 参考:Instagram、クリエイターの収益化サポートを強化、バッジ機能やショップ機能を拡充|Facebook
https://about.fb.com/ja/news/2021/06/creator_week_product_announcement/
◇◇◇

今回は、コロナ禍でますます注目度の高まる「Instagramライブ(インスタライブ)」について解説しました。フォロワーとリアルタイムにコミュニケーションでき、ソーシャルディスタンスを保ちながら接客もできる同機能は、企業にとって利用価値が大きいはずです。ぜひ活用してみてください。

次回は、2020年に新しくなった「Instagramショップ」について解説します。

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