はじめてWEBエキスパート(専門家)コラム 初心者のためのウェブ文章入門(全6回)

キャッチコピーの簡単な作り方とは? 使える「決まり文句」一覧

魅力的なキャッチコピー(キャッチフレーズ)を作るには、商品やサービスの魅力や機能を強調し、作り手の思い入れや利用者の感情を引き出す表現を使うことが重要です。また、煽り文句を活用することで効率的にキャッチコピーを量産することができます。この記事の、3ステップの作り方事例と「決まり文句リスト」をぜひご活用ください!
※「はじめてWEB」は2020年10月13日をもってサービスを終了しました。

文章が苦手な人へ贈る「初心者のためのウェブ文章入門」の第3回目は、「キャッチコピーの作り方」についてお伝えします。キャッチコピーは、文章の始まりだったり、ウェブ上の目立つ場所など、閲覧者の目につきやすいところに配置されている文字列のことです。

キャッチコピーの意味と役割について

なにげなく使っている「キャッチコピー」という言葉ですが、どんな意味なのでしょうか?キャッチコピーという言葉を分解してみましょう。

つまり、閲覧者を「引きつけて」→「中身を読んでもらえる」ように導入する役割を持っているのが、「キャッチコピー」なのです。お店の前で呼び込みをしている人をイメージすると、わかりやすいかもしれません。

「安いよ!」「美味しいよ!」「5時からビールが100円だよ」「今日はイキのいい魚が入っているよ」など、短い言葉でサービスや商品のメリットを伝え、興味を持ってもらうためのきっかけ作りがおもな役割です。お店の看板なども同様ですね。

ウェブ上では、トップページのメインビジュアル上に配置されている文字列が「キャッチコピー」です。

はじめてWEB(Jimdo)上では「ページタイトル」という項目に配置することで、「キャッチコピー」の役割を持たせることができます。

※「ページタイトル」は、会社名やウェブサイト名、店舗名を配置する場所ですが、キャッチコピーを配置するエリアとしても使うことができます。選択したレイアウトによって、配置場所が異なる場合があります。

前コラム※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
の中で解説した、個別の各ページ内で一番上に配置している短い文章も、キャッチコピーです。

本稿では、メインビジュアル内に配置されているキャッチコピーを想定して進めていきます。

対象者を意識しながら、パソコン教室のキャッチコピーを作ってみよう

キャッチコピーを考えるときに、一番意識して欲しいのは「誰に」に「何を」伝えるかということです。例えば、次のような特徴があるパソコン教室があったとします。あなたなら、どんなキャッチコピーを作りますか?一緒に考えてみましょう。

シニア向けのパソコン教室の場合

【教室の特徴】
  • 超初心者でもOK
  • パソコンが苦手な人も大歓迎
  • マウス操作、キーボード操作からレッスン
  • 個別レッスン、グループレッスンが選べる
  • 女性の講師が担当
  • 教室の雰囲気は明るく親しみやすい雰囲気
  • 丁寧な指導内容

このような特徴を持ったパソコン教室では、以下のようなキャッチコピーが考えられるでしょう。

  • 初めてでも大丈夫!マウスやキーボードの操作から教えます
  • シニアに人気のパソコンスクール!優しく丁寧な指導には定評があります
  • 自分のペースでレッスンできる!明るい雰囲気の教室で楽しいレッスンを

シニア向けのパソコン教室の場合、「パソコンが苦手」という層が多いことをふまえ、「やさしく教えてもらえるか」「丁寧に対応してもらえるか」「女性の先生はいるか」など、対象者がサービスを選択するときに、チェックしそうなポイントを、キャッチコピー内に盛り込みました。

また、同じパソコン教室でも「ビジネスマン向けレッスン」を提供している場合、対象者が変わりますので、全く違ったキャッチコピーになります。
ここでは、駅から近く、夜遅くまで開講しているパソコン教室を想定しています。

ビジネスマン向けのパソコン教室の場合

  • 駅から徒歩2分!夜22時まで受講できるビジネスマン向けパソコン教室
  • 最短2週間で資格取得が可能!専任講師のマンツーマンレッスンで合格へ
  • 業務に必須のスキルが身に付く!キャリアアップをサポートします

このように対象者が異なると、キャッチコピーも変わってくることを、覚えておきましょう。

キャッチコピー作成の流れを押さえておこう

実際にキャッチコピーを作成するときの手順を解説します。

STEP.1 対象者を明確にする

伝えたい対象者を明確にしましょう。性別、年齢、居住区、ライフスタイル、どんな課題を持った人なのかなど、具体的な人物像を想像します。伝えたい対象者と近い属性の人物がいれば、その人を想定読者としてもOKです。

STEP.2 サービスや商品の特徴を箇条書きにする

サービスや商品の特徴を箇条書きにして書き出します。思いつくものをいくつでも構いませんし、この時点では分類する必要はありません。

STEP.3 箇条書きの中から使用するものを取捨選択する

STEP.2で書き出したものを、取捨選択します。この時、STEP.1で設定した対象者を思い浮かべながら、どの言葉やフレーズが響きそうかを考えながら、○をつけていきます。

STEP.4 短い文章で表現する

パソコン教室の事例を参考に、短い文章で「メリット」や「特徴」などを表現します。これでキャッチコピーの完成です。可能であれば、いくつかパターンを作っておくことをおすすめします。

なかなかスムーズに作成できない場合は、次の項で説明する「7つの基本型」をヒントにしてみてください。

覚えておきたいキャッチコピー・7つの基本型

前回「文章の型」について解説しましたが※「はじめてWEB」は
サービスを終了しました
、実はキャッチコピーにも、覚えておくと便利な「型」があります。

種類例文(パソコン教室の場合)
1. 安さ・お得さを強調今なら入会金無料!
2. 希少性を強調他にはないカリキュラムをご用意
3. 立地のよさを全面に出す駅から徒歩2分のパソコン教室です
4. 伝統を強調する明治から続いている伝統あるパソコン教室です
5. お客様の声を利用する「優しくて親切なパソコン教室」と言われました
6. 相手に呼びかける今すぐ初心者を脱出したいあなたへ
7. ランキングを利用する行徳エリアで一番受講生が多い教室です

キャッチコピー作りに悩んだら、ぜひこの7つの型を思い出して活用してくださいね。

「第3回目 キャッチコピーを作ってみよう」はいかがでしたか?次回は、「商品説明文を書いてみよう」というテーマで、自社商品の説明文を書くときのコツを解説します。お楽しみに!

このコーナーのコンテンツは、KDDI提供の情報サイト「はじめてWEB」掲載の「エキスパート(専門家)コラム」の情報を、許諾を得てWeb担の読者向けにお届けしているものです。

※「はじめてWEB」のオリジナル版は掲載を終了しました

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