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後追い施策でアフィリエイターとの関係性を深めるコツ[ メールのコツとレビューコンテストのススメ]

イベント開催後のフォローアップでアフィリエイターとの関係性を強化しよう(連載第28回)

この記事は、姉妹サイトネットショップ担当者フォーラムで公開された記事をWeb担当者Forumに転載したものです。

アフィリエイター向けのイベントに出展したり開催したりしても、イベント当日だけを頑張り過ぎて、事後の後追いがまったくできていない……といったケースも目立ちます。「商品を体験してほしい」「ユーザーの意見を直接聞いてみたい」ということが目的ならそれでも良いのですが、せっかくなら提携・稼働といった効果も期待したいものです。

そのためには開催後のフォローアップが欠かせません。今回はリアルイベントの効果を最大化する、開催後のフォローアップについてお伝えします。

イベントは事前準備から後追い施策までがセット

はじめに、イベント開催の効果をどう測るかについて、独自の目標を持っておくと良いでしょう。例えばこんな目標を立てるのはいかがでしょうか?

アフィリエイター向けイベントの目(例)
  • 参加者のうち○人が提携した(大型イベントで、未提携者を提携にする場合)
  • 参加者のうち○人が商品レビューコンテストにエントリーしてくれた
  • 参加者の紹介記事が○本集まった

提携・稼働数については、イベントの規模によって上下します。ASP主催のイベントの場合は、あらかじめ来場予定者数を確認しておくとよいでしょう。

イベント単体で直接的な売上効果を期待したいところですが、残念ながらイベント当日だけでは大きな結果は期待できません。リアルイベントの効果は、事前準備と後追い施策がセットになって実感できるものです。

イベント後に何もしなければ積極的な稼働は進みません。つまり、せっかくイベント開催しても、開催後に記事掲載まで至らないこともあるのです。

後追い施策① メール

まずやるべきは「来場御礼メール」。イベント終了後の翌営業日に来場者へお礼のメールを一斉送信しましょう。開催当日の企画内容を振り返りつつ、「皆さまのおかげでさまざまなご意見やアイデアを得ることができました。ありがとうございました」と伝えましょう。

稼働率をアップさせたいなら

さらに、来場者限定で報酬アップキャンペーンを実施する場合は、期間と報酬率を再度案内し、

「報酬アップ期間内に、ぜひ記事掲載にご協力をよろしくお願いします」

と伝えましょう。また、

「○月○日までに商品レビューコンテストに応募頂いた方には、参加賞として○○をプレゼント」

「○月○日までに紹介記事のURLをこちらのアドレスにお送りいただくと、○○をプレゼントします!」

商品提供などのプレゼントが可能なら、さらに効果的です。期日を定めて記事掲載を促すことをおすすめします。

提携数をアップさせたいなら

大型の展示会形式イベントでは、未提携アフィリエイターとコミュニケーションを取っている場合もあります。未提携アフィリエイターには、ブースに立ち寄ってもらった御礼とあわせて、自社プログラムとの提携をお願いしましょう。

ASPから提供された参加者一覧リストからURLを確認し、自社にマッチするアフィリエイターに個別に連絡を取るとより効果的です。

「ギフト商材を紹介しているあなたのブログで、ぜひ弊社の商品をご紹介ください!」

「○日までに提携していただいた方には、特別な情報をお送りします」

といった感じでアプローチしてみましょう。

後追いメールのポイントは“個別感”

イベントで大切なのは、「アフィリエイターと個別のリレーションを強化すること」イベントで出会ったアフィリエイターが、後に集客に貢献してくれることもあるので、開催後に継続してコミュニケーションを取らないのは非常にもったいないことです。

リアルイベント開催後は、アフィリエイターとはメールのやり取りが中心となります。

リレーションを強化したいアフィリエイターに対して商品の提供や貸し出しを行ったり、招待による直接商談や店舗来場企画をしたりといった、さらなる成果につなげるための関係性作りが何より重要です。

メールをイベント後に数回送信する……と言っても、毎回同じ内容をコピーしたようなメールでは、アフィリエイターに飽きられてしまいます。

一度は対面したことのあるアフィリエイターへ送信するので、可能であれば1人ひとり、顔を思い出しながら、イベント当日にお話しした内容を振り返りつつ「あなた宛に、あなたのために」が伝わるような文面にすることを意識するとよいでしょう。

「記事を拝見させていただきました。弊社の○○をご紹介いただき、ありがとうございます!引き続き、○○をよろしくお願いします」

イベントに来場してくださった○○様にだけ、先行でお知らせします」

「○○様に特別なお知らせです。先日イベントでお伝えした商品が、いよいよ明日から発売開始となります!」

このように、個別感のあるメールを送信したいものですね。「この広告主からメールが来たら必ず開封して読もう」といった結び付きを作るためにも、イベント終了後もアフィリエイターに対して有益な情報を提供していきましょう。

もちろん、すべてをオリジナルで対応するのは大変です。ですが、冒頭にブログやサイトの感想を数行書いて、「以下は皆様と共通のご案内となりますが、ぜひご一読ください」と添えるだけでも、「この広告主は、私のサイトをわざわざ見てから連絡をくれている」という印象を持ってもらうことができます。

個人で活動しているアフィリエイターの特徴として、広告主から評価されていると感じることはとても喜ばれます。参加者全員に個別対応をすることが理想ですが、参加人数が多い場合は、特に関係強化をしたいアフィリエイターだけでも対応してはいかがでしょうか。

後追い施策② 商品レビューコンテスト

ただやみくもに「ご紹介をお願いします!」とメールを送信しても、掲載はなかなか進みません。そこでぜひ企画してほしいのが、イベント参加者限定の「商品レビューコンテスト」です。

展示品の中から好きな商品を選んでもらい、アフィリエイターのサイトやブログで紹介記事を書いてもらいます。広告主はフォームやメールで応募を受け付け、期間内に投稿された記事の中から、優れたレビューに対して受賞者を決定します。受付期間は、最低でも1か月間は設けると良いでしょう。

リンクシェアが昨年実施した「健康・オーガニックフェア 2016商品レビューコンテスト」の様子。

「この商品レビューがすばらしい」「見込み客にとって参考になる」といった基準で審査し、例えば1位~10位までの上位10人に賞金をプレゼント……といった形でアフィリエイターを表彰します。参加者同士競い合ってもらうことで、記事を書くためのモチベーションにしてもらうのです。

可能であればただ受賞者を表彰するのではなく、「商品の特徴を捉えていて、分りやすくご紹介いただけた」「商品写真を多数枚掲載していて、使用感がイメージできた」「広告主の紹介ページにない新しい提案があった」など、受賞理由をそえて評価することを心がけましょう。

◇◇◇

アフィリエイターのやる気をアップさせるのは報酬・賞金はもちろんですが、「広告主からの評価」も大きく関わります。 優れた商品レビューは1記事からの送客数そのものは多くなくても、商品に興味を持った優良な見込み客の誘導が期待できます。

開催後に記事を書くモチベーションを高めるためにも、事後企画として、商品レビューコンテストを盛り込むことをおすすめします。

オリジナル記事はこちら:後追い施策でアフィリエイターとの関係性を深めるコツ[ メールのコツとレビューコンテストのススメ](2017/03/10)

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