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Bingもモバイルフレンドリーアップデートを予告

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Bingもモバイルフレンドリーアップデートを予告
★★★★☆ グーグルのマネではないはず (Bing Webmaster Blog)

グーグルに続いてBingも、“モバイルフレンドリー”をランキング要因として使用する予定であることを公式ブログで発表した。

モバイルフレンドリーとは、わかりやすく言い換えればスマートフォン対応できているかどうかだ。もっともグーグルがモバイルフレンドリーをランキング要因にしたばかりなので、説明不要だろう。

モバイルフレンドリーでないページは、モバイル検索では検索順位が下がる可能性がある。しかし、クエリとの関連性やコンテンツ品質を無視するということではない。ましてモバイルフレンドリーでないからといってペナルティを与えられるわけでもない。

関連性を重視しつつも、モバイルフレンドリーなページを優先的に検索結果でモバイルユーザーに提供することが狙いだ。

Bing版のモバイルフレンドリーアップデートの実施は、今後数か月後を予定している。それまでに、詳細な情報を伝えていくとのことだ。

今回の発表では、モバイルフレンドリーかどうかの判断にはたとえば次のような要素をチェックするとしている。

  • ナビゲーション
    ボタンやリンクが十分な大きさで、互いにきちんと間隔が空いており、タップしやすいか。

  • 読みやすさ
    ズームしなくても文字が読める大きさであるか。また目的のコンテンツを見るのに横にスクロールしなければならないのは良くない。

  • スクロール
    縦方向のスクロールはまったく問題ないが、横方向のスクロールはコンテンツ利用の妨げになる。ポートレートモードでもランドスケープモードでもページがきちんとディスプレイに収まるようにする。

  • 互換性
    Flashのようにスマートフォン端末で利用できないコンテンツを使わない。

グーグルのモバイルフレンドリーの条件と非常によく似ている。だがマネしたわけではないと筆者は考える。結局、モバイルユーザーが使いやすいサイトにするためは必須な要件なのであろう。

またグーグルの「モバイルフレンドリーテスト」に相当するようなチェックツールを、数週間後に提供することになっている。こちらはマネっぽい感じがしないわけではないが、アルゴリズム変更にウェブマスターが対応できるように提供するサービスとしては、当然といえば当然だ。

Bingのシェアを考えると、Bing検索からのトラフィックが重要なサイトは日本ではそう多くはないと思われる。それでも、モバイル対応がいかに大切かなのかを改めて認識できる出来事だ。よりモバイルフレンドリーなサイト作りに励もう。

なお公式ブログは言及していないが、おそらく世界中での展開になるはずだ。モバイル対応しているページには、(Bingの)モバイル検索結果でMobile-Friendlyのラベルが付くのだが、日本のBingでもラベルを見ることができるからだ。ただしラベル名は「モバイルで使いやすい」となっている。

Bingのモバイルフレンドリー ラベル
Bingの検索結果でのモバイルフレンドリー表示は「モバイルで使いやすい」

パンダとペンギンがリアルタイムかどうかの真相がついに判明
★★★☆☆ 正真正銘のリアルタイムとは言えない (Mariya Moeva on Google+)

「パンダアップデートとペンギンアップデートは、リアルタイムで更新するのか、それとも手動で更新するのか」という問題に対するグーグル社員たちの発言は矛盾しているようにしか思えなかった。

グーグルのマリヤ・モエヴァ氏は、真相と突き止めようとするウェブマスターからの質問に対して、次のように答えている。

基本的に、(パンダとペンギンの)両方ともがリアルタイムのインフラストラクチャに組み込まれています。ですが、データは別個に更新しなければなりません。この2つに分かれたプロセスが、不明瞭さをもたらしているのだと思います。

重要点を抜き出すとこのようになるだろうか。

  • パンダもペンギンもリアルタイムで自動稼働する基盤システムの一部になっている
  • 最新のデータは手動で取り込ませる必要がある

わかったようなわからないようなモヤモヤ感が筆者には依然として残る。ただ確実に言えることがある。

結局は、パンダもペンギンも更新には人の手が必要で、完全に自動化されたリアルタイム更新ではない。

誘導ページとは何かをあなたは正しく理解できているか?
★★★★☆ グーグル社員がベストアンサーを付けた回答より (Google Webmaster Help Forum)

「誘導ページ」に関して、次の質問がグーグル公式ヘルプフォーラムに投稿された。

チェーン展開しているホテルのサイトをコンサルティングしている。

すべての場所のホテル情報を掲載した総合ブランドサイトと、個々の場所のホテルだけのサイトを運用している。これは誘導ページに相当してしまうだろうか?

  • ブランドサイト:http://hiltongardeninn3.hilton.com/en/hotels/california/hilton-garden-inn-monterey-MRYMHGI/index.html
  • ホテルサイト: http://www.hiltonmonterey.com/

1人のフォーラムメンバーからの回答を紹介する。グーグル社員がベストアンサーを付けた回答だ。

いいや、そういうのは誘導ページではない。見たところ、だますようなものは何もない。

誘導ページの例というのはこういうものだ:

200ページのサイトがあったとして、すべてのページが基本的に同じことが書かれている。

しかし、各ページで場所だけを入れ替えてある(例:「ロンドンでタクシーを見つける」と「ニューヨークでタクシーを見つける)。

ページはそれぞれが上位表示するように設計され、それぞれの検索キーワードを狙うが、検索からのすべてのアクセスは最終的には同じページに到達する。

ユーザーに価値ある情報を与えずにほとんど素通りさせるようにして、そのページ経由で、本当の目的ページヘ連れて行くページが代表的な誘導ページだ。ユーザーや検索エンジンを欺こうとする意思が(あなたに)あるかどうかも決め手になるだろう。

サイトマップに必要なタグは6つのうちどれか?
★★★★☆ changefreq と priority は不要 (Google Webmaster Central office-hours)

(検索エンジン向けの)サイトマップには次の6つのタグを含めることができる。どれが必要なのだろうか?

  • <urlset>
  • <url>
  • <loc>
  • <lastmod>
  • <changefreq>
  • <priority>

グーグルのジョン・ミューラー氏の最近の発言とヘルプ記事、筆者の知識にもとづいて説明する。

先に挙げた6つのうち、次の3つは必須だ。

必須タグ
  • <urlset>
  • <url>
  • <loc>

サイトマップ作成ツールを使えばどのタグも必ず含まれているはずなので、悩むことはない。

問題は残りの3つだ。含めるか含めないかは任意だ。

lastmodは、既存のページを更新した際には含めたほうがいい。更新したことを検索エンジンに伝えることができ、優先的にクロールするようにリクエストできる。

changefreq と priority は、特に含める必要はない。更新頻度と優先度を設定するものだが、少なくともグーグルに限っていえば、このタグはたいした価値は持っていない。もちろん含めても構わないが、値をどうしようか悩むほどの意味はない。

モバイル検索とPC検索のインデックスは同じ、しかしモバイル検索用のアルゴリズムがある
★★★☆☆ 将来的には分離する可能性も (Sha Menz on Twitter)

豪シドニーで先日開催されたSMXカンファレンスで、グーグルのゲイリー・イリーズ氏は次のように発言したそうだ。参加者がツイッターに投稿していた。

(モバイルとPCとで)2つのインデックスを持ってはいない。しかし、モバイル向けとPC向けで2つの別々のランキングシステムを確かに持っている。

現在グーグルはモバイル検索専用のインデックスを運用していない。だが、モバイルフレンドリーアップデートやApp Indexingでわかるように、モバイル検索にだけ適用されるアルゴリズムを用いている。

ただしモバイル検索専用のインデックスを試験的に作っているというコメントを、3月に米サンノゼで開催されたSMXカンファレンスでイリーズ氏がしていた。将来的には、モバイル検索とPC検索のインデックスの2つに分かれる可能性も、おおいにある。

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掲載記事からピックアップ

グーグルのゲイリー・イリーズ氏によるアルゴリズム関連の発言を元にした記事を2本、今週はピックアップ。

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