国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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🌟🏨 絵文字で検索結果のクリック率アップ?? 👍🎉

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🌟🏨 絵文字で検索結果のクリック率アップ?? 👍🎉
★★★★☆ グーグルが対策してくるかも (Search Engine Land)

最近、グーグルは検索結果で絵文字を表示するようになった。これを利用してトラベルサイトのエクスペディア(米国のエクスペディア)が、titleタグに絵文字を挿入している。いちばんの狙いは、検索結果でのクリック率を高めるためだろう。

絵文字を使ったエクスペディアのタイトル
タイトルの先頭にホテルの絵文字「🏨」が付いている。エクスペディア以外のトラベルサイトも真似したようだ(下の方の結果)。

Google+の投稿で筆者も実験してみた。すると見事に検索結果のタイトルに絵文字が出てきた。

絵文字タイトルのGoogle+の投稿

検索結果で目立つために取り入れたい衝動に駆られるが、みんなが同じことをやり、度が過ぎれば、乱用だとして何らかの対策をグーグルが講じるであろう。

モバイルフレンドリーアップデートで検索結果が急降下した事例
★★★★☆ 一部のクエリではそれなりにインパクトあり (The Internet Marketing Driver)

モバイルフレンドリーアップデートをグーグルが実施してから2週間が経過した。検索結果にはどんな変化が起きたのだろうか?

当初言われていたような大変動は明らかに発生していない。しかしながら、一部の検索結果には確かに大きな影響を与えているようだ。こちらの記事は、モバイルフレンドリーアップデートの影響を大きく受けた検索結果を調べあげている。

その調査のなかから、PC検索とモバイル検索に大きな差が確認できた検索結果の例をいくつか抜き出してみる。

 PC検索モバイル検索
ケース15位11位
ケース27位16位
ケース33位13位

PC検索では1ページ目に出ているのに、モバイル検索では2ページ目に落ちている。検索トラフィックがかなり減少しているだろうことが容易に想像できる。

もっとひどいのにはこんなケースもあったそうだ。

  • PC検索: 9位
  • モバイル検索: 45位

モバイル検索では5ページ目にまで下がっている。検索トラフィックはきっとゼロに近いはずだ。

パンダアップデートやペンギンアップデートほどではなかったとしても、モバイルフレンドリーアップデートは“それなりの”インパクトをもたらしているようだ。

あなたのサイトをグーグルが軽量化&スピードアップしてくれる
★★★☆☆ インドネシアのモバイル検索でスタート (Official Google Webmaster Central Blog)

グーグルは先日、モバイル検索では余分な要素を取り除いて軽量化した検索結果を返すようにした。低速な回線でもすばやく表示させることが目的だった。

スピードアップに対するグーグルの取り組みは、検索結果ページに留まらず、検索結果に出てきたページにも及ぶ。今度は、軽量化したバージョンに変換したウェブページをユーザーに返す仕組みを導入することを決めた。

たとえばWeb担のトップページは次のようなイメージで変換される。

通常のWeb担と軽量化されたWeb担の比較
左が通常の表示、右が軽量化された表示

スクリーンショットだけではわかりづらいかもしれないが、画像や装飾などの要素が削除され、文字情報が中心になっている。とはいえ、なくてもたいした支障がなさそうな要素なので、コンテンツの内容を知ることを阻害してはいない(ただしページによっては、デザインやレイアウトがかなり醜くなることもある)。

グーグルによれば、次に示すような成果を変換よって実現できたそうだ。

  • ページ表示を4倍高速化
  • 転送するデータを80%削減
  • ページビューが50%増加

軽量化ページヘの転換は、インドネシアでテストが始まる。2Gのモバイル回線がインドネシアではまだ幅広く使われているようだ。4Gが中心になっている日本に導入されたとしても、この仕組みが適用される状況はほとんどなさそうで、メリットは感じられないように思う。それでも、グーグルの高速化への追求姿勢には見習うべきものがあるだろう。

XMLサイトマップを装飾すべきか?
★★★☆☆ ユーザーのためのものではないから不要 (Webmasters Stack Exchange)

次のような質問がSEO系フォーラムに投稿された。

XMLサイトマップを、レイアウトや色をつけてユーザーにも見やすいようにしたい。XSLTを使えば可能だと思うが、どうだろうか?

XSLTとは、簡単にいうとXMLファイル用のスタイルシートで、レイアウトや表示形式などを自由に変えられる。

グーグルのジョン・ミューラー氏がコメントを返した。

XSLTを使えばいろんなことができる。昔はそうしていたし、標準でXSLTも生成してくれるサイトマップ作成ツールもある。

しかし結局のところ、XMLサイトマップが本当にユーザーの役に立つとは私は思わない。

サイトでよく使われる検索キーワードで、通常の検索結果にXMLサイトマップが出てくるようなら、私ならnoindexにしておくだろう(それに、通常のページとともにXMLサイトマップが検索結果に出てくるのは、ともすると何かおかしいのかもしれない)。

HTML形式のサイトマップは、サイト内にどんなコンテンツがあるかをユーザーに案内する目的で提供する。一方XML形式のサイトマップは、検索エンジンのURLの発見を手助けするために提供する。ユーザーのためではない。

検索結果に出てきたXMLサイトマップを、一般ユーザーが便利に利用するとは思えない。したがってわざわざデザインにこだわる必要はないだろう(もっともHTMLのサイトマップも、特に大規模なサイトでは今の時代はユーザーに活用されてないようにも思うが)。

ちなみに、XMLサイトマップが検索結果に出てくること自体には何も問題ない。しかしミューラー氏が言うように、ユーザーが一般的に検索するキーワードで頻繁に出てくるのだとしたら確かに何かおかしそうだ。

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