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質の低いコンテンツに与えられたペナルティの唯一の解除方法とは

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質の低いコンテンツに与えられたペナルティの唯一の解除方法とは
★★★★☆ 削除するだけじゃダメ (Google Webmaster Help Forum)

質が低いコンテンツが原因で手動対策を与えられたので、コンテンツを削除した。しかし、手動対策が解除されない。なぜか?

公式ヘルプフォーラムに投稿されたこの質問にグーグルのジョン・ミューラー氏が答えた。

ページにコンテンツが何もなかったとしたら、手動対策を解除しても、ユーザーが良いと感じるものは、そこに何もないだろう。

再審査リクエストの処理を進めてほしいなら、対象のページにまず、ユニークで魅力的で質が高いコンテンツが本当に必要だ。もちろん、単に少し書き換えたり、自動生成したり、使いまわしたりするようなコンテンツではダメだ。

質の低いコンテンツの手動対策を受けたときに、コンテンツそのものを削除しても手動対策が解除されないケースは、日本のヘルプフォーラムにも挙がったことがある。

その件を以前にこのコーナーで紹介したとき、筆者は次のように締めくくった。

ユーザーに価値を与えるオリジナルなコンテンツをしっかりと作成することが、最優先でやるべきことだろう。

質の低いコンテンツの解除には質が高いコンテンツが必要だということが、ジョン・ミューラー氏の発言で確かめられた。

Bingからの通達、「構造化データでマークアップせよ」
★★★★☆ グーグルでも同じこと (Bing Webmaster Blog)

検索エンジンがコンテンツをより的確に理解するのを手助けするために、schema.orgの構造化データによるページのマークアップは十分やる価値があることだ。

こんな風に、米Bingのシニアプロダクトマネージャであるデュアン・フォレスター氏が、公式ブログでアドバイスした。フォレスター氏のアドバイスは次のように続く。

構造化データを付けるということは、「このコンテンツは、(映画や人物、場所、動画など)これこれこういうことを表していますよ」という案内板を立てるようなものだ(検索エンジンが理解できる書き方で示す必要があるが)。

そのようにコンテンツをマークアップしておけば、より豊かな検索体験を提供するために、そのデータを私たち検索エンジンは利用できる。

こう書くと、構造化データを付けるのは私たちにとってのメリットのように思えるかもしれないが、あなたたちサイト管理者にとっても大きなメリットになる。

このようにschema.orgによる構造化データのマークアップを強く推奨した。

ただし次のことも補足している。

よくある誤解を避けるために言っておくと、コンテンツをマークアップしただけでランキングが上がるということではない。

あるサイト(サイトA)がschema.orgやその他の構造化データでマークアップしたからといって、単にそれが理由で、同様の他のサイト(サイトB)よりも上位表示するということではない。

構造化データの存在そのものが高評価されるのではなく、構造化データでマークアップすることにより、テキスト(や画像、動画など)が何を意味しているのかをよりはっきりと検索エンジンに伝えることができる。検索エンジンがあなたのコンテンツをしっかりと理解できれば、必要としている検索ユーザーに必要な場面で提示するチャンスが増えるということだ。

構造化データの利用は検索エンジンの理解を促進することに非常に有効な手段だ。Bingに限ったことではない。グーグルはBing以上に構造化データを欲しているといってもいいだろう。

構造化データの実装は、昨今では、真っ先に取り組むべきSEO施策の1つである。

新TLDはgTLD扱い
★★☆☆☆ 特定の地域を示していても当面はgTLD (Google Webmaster Help Forum)

インターネットで使用するトップレベルドメイン名(以下、TLD)を管理する組織のICANNは、多くの新たなTLDを公開した。たとえば、バイクや自転車を意味する「.bike」やカメラを意味する「.camera」、家を意味する「.house」だ。TLDの数は現在250を超えている。

グーグルのジョン・ミューラー氏によれば、グーグルは、こうした新しいTLDを「gTLD(ジェネリックトップレベルドメイン名)として扱う」とのことだ。

新しいTLDには、.berlin(ベルリン)のように特定の地域に結び付けられたものもあるがそれも例外ではない。.tokyo(東京)や.nagoya(名古屋)というTLDもあるが、きっと同じことだろう。

その地域に関係したサイトでしか使われないことが明らかになれば、将来的には、国別トップレベルドメイン名(ccTLD)のように扱う可能性は考えられるが、当面はgTLD扱いになる。

自己参照の「rel="alternate" hreflang="x"」も必要
★★☆☆☆ グローバルサイト管理者向け (Webmasters Stack Exchange)

多言語・多地域サイトを公開する際は、「rel="alternate" hreflang="x"」を用いて、対応する地域または言語のページのURLを指定する。

このとき、自分自身を指し示す記述も書いておくべきだとのことである。

たとえば、次のように記述するとする。

<link rel="alternate" href="http://www.example.com" hreflang="x-default">
<link rel="alternate" hreflang="en" href="http://www.example.com/en">
<link rel="alternate" hreflang="ja" href="http://www.example.com/ja/">
<link rel="alternate" hreflang="fr" href="http://www.example.com/fr/">
<link rel="alternate" hreflang="de" href="http://www.example.com/de/">

3行目が日本語バージョンのページのURLを示している。

このとき、いま表示されているのが日本語のページだったとしても、この記述を(日本語版を示す行も含めて)HTMLに含めておくということだ。

グローバルサイトのウェブ担当者は知っておこう。

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