iPhone人気が止まらない! 購入者の6割以上がiPhoneを選ぶ、キャリア別シェアはドコモが4割
この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。
今回は2014年1月に発表された「スマートフォンレポート vol.10」から、調査報告1「スマートフォンの購入状況(2013年10~11月)~10、11月共に購入者全体の6割以上がiPhoneに集中~」の調査レポートをお届けする。
ドコモのiPhone 5sが一番人気
2013 年10月から11月にかけての端末購入動向においては、9月20日に発売開始された「iPhone 5s」「iPhone 5c」が依然人気を集めるのか、また各社が発売開始したAndroid冬春モデルがどの程度巻き返せるのか、といった点が注目であった。この観点を中心に該当月の端末購入動向を見てみたい。
まずiPhoneの動向を追ってみると、9月に続き、ドコモの「iPhone 5s」が最も売れており、10、11月共に全体の首位を獲得している。次いでソフトバンクモバイル、auの「iPhone5s」が続いており、報道などでも述べられているように、上位モデルである「iPhone 5s」に人気が集中する結果となった。
発売直後は在庫不足もあり、なかなか購入希望者に端末が行き渡らなかった模様だが、11月頃からその問題も解消されたため、今後年末年始商戦期においては更に購入者が増加することも予測される。
一方「iPhone 5c」だが、「iPhone 5s」に続く人気を集めてはいるものの、その差が大きく出現している。またドコモの場合、10月後半からのAndroid冬春モデル発売時期を契機にやや購入者数が減少している。ソフトバンクモバイル、auでは11月も「iPhone 5s」に次ぐ人気を集めていることから、これまでAndroidに注力してきたドコモにおいては、一定のAndroidニーズが存在することがうかがえる(図1)。
iPhone人気が止まらない、購入者の6割以上がiPhoneを選ぶ
そのAndroid端末においては、「Xperia Z1」が最も売れており、Xperiaブランドの人気の高さが表れる形となった。
次いで「ARROWS NX」「AQUOS PHONE ZETA」が続いているが、これまでXperiaと並んで人気の高かったGALAXYの新機種はランキングに入っておらず、明暗を分ける形となっている。とはいえ、前号で予測したように、iPhone人気が発売直後以上に顕在化している。
9月においては、全体に占めるiPhone購入比率が58.1%だったが、10月には63.5%、11月には63.3%を示し、特に10代においては両月とも70%以上がiPhoneを購入している(図2)。
昨年も10月に全体の61%がiPhoneを購入する動きが見られるなど、発売翌月に購入者が更に増加していたが、今年はそれを上回る形で同様の動きが現れる結果となっている。更に昨年の傾向を振り返ると、年末商戦期である12月には更にiOSシェアが伸びており、翌年1月に入ってようやく落ち着きを見せていることからも、今年も年末商戦期の伸びが予測され、70%近くまで伸びることも考えられる。
初夏にはドコモのツートップ戦略が大きな話題となったが、結果的には「iPhone 5s」「iPhone 5c」が2013年の端末販売動向における最大の話題となりそうだ。
キャリア別の購入シェア、ドコモが4割
次に、キャリア別の購入シェア状況を見ると、10月、11月共にドコモが約4割を占め、首位となった(図3)。
au、ソフトバンクモバイルはほぼ同率となっており、10代や女性層の支持がやや高い結果となっている。8、9月と10代の購入率においてドコモを上回っていたauだが、10、11月においてはドコモも巻き返しを見せており、iPhone発売効果を背景に若年層にも受け入れられた模様である。
とはいえ、20~40代の購入率と比較すると、10代においては依然低いシェア率となっており、今後若年層からの支持をどの程度まで得られるかがドコモの端末販売における鍵となりそうだ。
スマホからiPhoneへ買い替えたユーザーが多い
また、10、11月における端末の購入形式を見ると、スマートフォンからスマートフォンへ買い替えを行ったユーザーが全体の約6割を占める結果となっている。前述の状況とあわせて考えると、所有するスマートフォンからiPhoneへ買い替えたユーザーが多かったと思われる(図4)。
今後も話題性、訴求性の高い端末が発売された際には、同様の傾向が出現することが予測される。一方、昨年同月ではフィーチャーフォンからスマートフォンへ買い替えるユーザーが半数以上存在したが、今年は約3割にとどまった。このことから、スマートフォンに興味を持つフィーチャーフォンユーザー層においては、スマートフォンへの移行がここ1年でかなり進んだのではないかと推測される。
まだまだフィーチャーフォンユーザーが携帯端末利用者全体の過半数を占めていると言われているが、今後はこれまでのペースとは異なり、緩やかにスマートフォンへの移行が進んでいくと思われる。
調査対象 | 15~69歳男女 スマートフォンの購入実態及び利用状況の把握調査60,000サンプル ※性年代別人口構成比に合わせて60,000サンプルを回収 |
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調査地域 | 全国 |
調査実施期間 | 2013年12月2日(月)~12月6日(金) |
調査方法 | インターネットリサーチ |
調査実施機関 | 株式会社ドコモ・インサイトマーケティング |
この記事は、ドコモ・ドットコムが発行するモバイルビジネス・マーケティング情報誌「スマートフォンレポート」の一部を、Web担当者Forum向けに特別公開したものです。
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