国内&海外SEO情報ウォッチ 「海外SEO情報ブログ」の鈴木 謙一氏が、日本と海外の検索マーケティング情報をさらっとまとめて毎週金曜日にお届け。
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超大規模サイトがドメイン名移転に成功したポイント

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超大規模サイトがドメイン名移転に成功したポイント
★★★☆☆ 綿密な計画があった (theguardian.com)

英国で著名な新聞「Gardian(ガーディアン)」紙のサイトが、ドメイン名の統合・変更を実行した。「www.guardian.co.uk」「m.guardian.co.uk」「www.guardiannews.com」の3つのドメイン名に分かれていたサイトを、「www.theguardian.com」にまとめたのだ。

大規模サイトのドメイン名変更は、非常に勇気がいる選択だ。1つ間違えば、トラフィックを大きく失う可能性があるからだ。ガーディアンほどのマンモスサイトになれば、さらにその恐怖は大きくなるはずだ。

果たしてドメイン名変更は成功し、若干のトラフィック減少が初期には見られたが、すぐに今までの記録を塗り替えるようなトラフィック増加をもたらしたそうだ。

ガーディアンが公開した移行プロセスの詳細のなかから、SEOに関係する一部分を引用する。

ガーディアンのサイトは参照経由でたくさんのトラフィックを受けている。

私たちは、そうした参照アクセスが新しいドメイン名に確実に引き継がれるようにしなければならなかった。

検索エンジンやソーシャルを含め、大きな参照元サイトと話すことを試みた。

検索エンジンの公式ブログ記事を読み、推奨事項に従った。

サイトマップとHTMLタグを入念に調べた。

効果を分けて見られるように、ドメイン名移転の前に、すべての変更を実施した。

高速なCDNを使うことで、ページスピード(time to first byte)を向上させた。

リンク切れや連続リダイレクトを発見するクローラのプログラムを作り、修正した。

要するに、検索エンジンのロボットがサイトをクロールする妨げとなるものを可能な限り私たちは取り去ることから取り掛かったのだ。

SEOのエキスパートであるジュースト・デ・ヴォルク氏とガーディアンの優れたSEOチームの多大な援助と指示のもと、こうしたことを成し遂げた。

しかし、参照元からのトラフィックの喪失を軽減することにこうした変更が役に立つのか、結局私たちには何の保証もなかった。ドメイン名変更の効果があったのか、今でも不明だ。

ドメイン名の移転を計画しているウェブ担当者がもしいたら、ガーディアンがどのようにしてドメイン名移転を計画し実行したか参考にするといいだろう。英語に強い人が身近にいなければ探してでも読む価値はあるはずだ。

ECサイトのページの表示速度は、20%が3秒以内、26%が8秒以上
★★★★☆ 平均は5秒だがそれでは遅い (Radware)

アクセス数が多いECサイトのトップ500を対象に、ページの表示速度を計測した結果をまとめたレポートを、Radware(ラドウェア)が公開した(リンク先ページのフォームに入力してダウンロード)。

レポートよると、ウェブページのサイズはより大きくなり、1年前よりも21%遅くなっていたそうだ。

特に注目したいデータを紹介する。(ECサイトにおいて)ページの主要なコンテンツが表示されるのにかかる時間を調査した結果が次だ。

  • 3秒以下: 20%
  • 8秒以上: 26%

中央値は5秒だった。2013年より若干速くなっているものの、5秒は依然として遅く3秒以下を目指すべきだとレポートは進言している。

もう聞き飽きた感があるかもしれないがしつこく言わせてもらう、「スピードアップはウェブサイト運営の最重要課題」だ。

ちなみに、日本ラドウェアでは、同様の調査結果を日本語で提供しており、「FastView」製品ページの右サイドバーにある「関連情報」からダウンロードできる。最新版ではないが、フォーム入力なしでダウンロードできるので手軽だ。

EXIFデータはグーグル画像検索のランキング要因なのか?
★★★☆☆ 可能性はある (Google Webmaster Help on YouTube)

グーグルは写真のEXIFデータを、ランキング要因として使っていますか?

※ EXIFとは、デジタルカメラで撮影した画像ファイルに、追加の情報を記録する仕組み。撮影日、カメラの種類、写真のサイズ、撮影場所、ファイル形式などのような、その写真に関する情報(メタデータ)を、写真と一緒に記録してファイルに保存している。

この質問にグーグルのマット・カッツ氏が回答した。

以前に公式ブログで説明したように、検索ユーザーが情報を探すのに役立つなら、EXIFをはじめ写真のメタデータを利用する可能性はある。

画像検索においては、画像をクリックした際にその写真のEXIF情報を右サイドバーに表示していたときもあった。

もしカメラの種類や焦点距離、撮影日などの情報で画像を探すユーザーがいるとしたら、EXIF情報を利用できるから写真にEXIF情報を付けておくといい。

でもだからといって、後からわざわざ追加することまでは、しなくていいだろう。

EXIF情報をランキング要因として使う可能性があることは否定しなかったが、現状では使っていないようだ。

マット・カッツ氏が冒頭で触れた公式ブログ記事は、このコーナーでもピックアップしている。マット・カッツ氏が言ったことと同じで使う可能性があると説明している。

なお日本版ブログで翻訳記事が出ており、「(EXIFを)使用します」と断言した表現になっているが、原文では推量・可能性のニュアンスが含まれていることを補足しておく。

グーグルのリンクネットワーク撃退はまだまだ続く。次の標的はポーランド
★★★☆☆ 日本上陸はあるのか? (Matt Cutts (mattcutts) on Twitter)

ドイツのリンクネットワークに制裁を課したグーグルの次の標的は、ポーランドのネットワークだった。米グーグルのウェブスパムチームのトップであるマット・カッツ氏が、ツイッターで明らかにした。

ドイツがまだ完了していないが、ポーランドの2つのリンクネットワークに対策したところだ。こちらのブログ記事を思い出してほしい。 goo.gl/qomFP8

参照先として示しているURLはポーランド語のウェブマスター向け公式ブログの記事で、不思議なリンクに対する注意を喚起している。

対策されたリンクネットワークの1つは、e-Weblinkであることを運営者が認めた。もう1つは、prolink.pl だとの噂もある。

グーグルはフランスドイツと、ガイドラインに違反するリンクネットワークに立て続けに制裁を加えたばかりだ。マット・カッツ氏によるツイッターでの公表はこれで何度目になるだろうか。10回近く、あるいはそれ以上いっているはずだ

さて次はどの国のリンクネットワークが標的になるのか、発表を楽しみに(?)待とう。

Google+ページの投稿がロゴ付きで検索結果に出てきた
★★☆☆☆ 著者情報と同様に目立つ (Saijo George on Google+)

Google+には、企業やお店、商品・サービスなどが個人ではなく組織/ブランドとして開設できるGoogle+ページがある。

Google+ページの投稿が通常の自然検索結果にロゴ写真付きで出てくることがあるようだ。

検索結果に出てきたGoogle+ページの投稿

写真付きといえば著者情報が思い浮かぶが、著者情報はGoogle+の個人アカウントと結び付けられている。この検索結果に表示されているアイコンは、Google+ページに結び付けられている点で異なる。

オーストラリアのグーグルで、グーグルアカウントにログインした状態でのみ見ることができたそうだ。テスト段階だと思われるが、米グーグルでは以前から確認されていた。日本のグーグルで目撃されたという情報は、筆者には入っていない。

著者情報と同じように画像が検索結果に現れると目立つ。ユーザーの反応やGoogle+ページの利用状況を見ながら、導入するかどうかグーグルは検討していると推測できる。

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